JPH0677346B2 - 光磁気メモリ用媒体 - Google Patents

光磁気メモリ用媒体

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JPH0677346B2
JPH0677346B2 JP61159723A JP15972386A JPH0677346B2 JP H0677346 B2 JPH0677346 B2 JP H0677346B2 JP 61159723 A JP61159723 A JP 61159723A JP 15972386 A JP15972386 A JP 15972386A JP H0677346 B2 JPH0677346 B2 JP H0677346B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、情報の記録特性、耐食性と共に磁性膜間の交
換結合が改善された光磁気メモリ用媒体に関する。
〔従来の技術〕
希土類−鉄族非晶質合金薄膜を用いた光磁気メモリは、
その読み出し特性が充分ではなく、その改善方法につい
てさまざまな提案がなされている。その一つに記録特性
が良い膜と読み出し特性が良い膜からなる交換結合二層
膜がある(例えば特開昭57-78652号)。従来の交換結合
二層膜では、記録層にはTb−Fe、Dy−Fe、読み出し層に
はGd−Fe、Gd−Fe−Coなどが用いられていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
光磁気メモリでは、レーザー光の熱作用を利用して情報
を記録するので、その磁性膜のキュリー温度が低いほど
記録感度が高くなる。交換結合二層磁性膜において記録
感度を決めるものは記録層のキュリー温度であるので、
記録層のキュリー温度を下げれば記録感度が高くなる。
しかし、記録情報の安定性や光磁気メモリ用ドライブ装
置の機内温度(>50℃)などから考えると、記録層のキ
ュリー温度は100℃程度が望ましい。この点から考える
と、従来記録層として用いられていたTb−Feはキュリー
温度が約130℃とやや高く、Dy−Feは約70℃とやや低
く、実用的には最適なキュリー温度であるとはいえな
い。
さらに、光磁気メモリの実用化においては、その磁性膜
の耐食性がかなり重要な問題となっている。希土類−鉄
族非晶質合金薄膜では、鉄族元素としてCoを多量に含む
ほど耐食性が改善されることがわかっている。交換結合
二層磁性膜では、その読み出し層にはGd−Fe−Coを用い
ることができ、Coの濃度を高くして、読み出し特性の改
善とともに耐食性の改善を行なうことができる。しか
し、その記録層にはTb−FeやDy−Feが用いられていて、
これにCoを添加すると少量でもキュリー温度がかなり上
昇し、記録感度が悪くなる欠点があった。
本発明は、上記従来の欠点を改良するためになされたも
のであり、その目的は記録層としてR−FeCo−M(R=
Tb,Dy、M=Cr,Al)を用い、読み出し層にGd−Fe−Coを
用いて、記録特性、耐食性と共に交換結合を改善した光
磁気メモリ用媒体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的達成可能な本発明は室温において高い保磁力と
低いキュリー温度を有する記録層と、低い保磁力と高い
キュリー温度を有する読み出し層からなる交換結合をし
た二層構造の磁性膜を有して成る光磁気メモリ用媒体に
おいて、前記記録層がR−FeCo−Mであり、前記読み出
し層がGd−Fe−Coであることを特徴とする光磁気メモリ
用媒体(ただし、RはTb及びDyから選ばれる1種または
2種の元素であり、MはCr及びAlから選ばれる1種の元
素である。)である。
以下に、従来例と本発明の光磁気メモリ用媒体の違いに
ついて詳しく説明する。
まず、両媒体の記録層のキュリー点の差異について述べ
る。従来の媒体の記録層としては、Tb−Fe、Dy−Feなど
が使用されていたが、前述したようにTb−Feはキュリー
温度が約130℃とやや高く、Dy−Feは約70℃とやや低
い。そこで、((Tb1-XDyX)−(Fe1-YCoY))1-ZM
Z[0≦x≦1,0≦y≦0.3,0≦z≦0.1(Cr),0≦z≦0.
2(Al)]で示される磁性膜を種々作製したところ、そ
のキュリー温度TcとDyの原子数比x、Coの原子数比y、
Mの原子数比zとの間にはほぼ Tc=130(1−x)+70x+600y−500z(℃) (M=Cr) Tc=130(1−x)+70x+600y−300z(℃) (M=Al) という関係が得られた。したがって、x=0.5、y=0.1
とするとCrではz=0.12、Alではz=0.2とすればキュ
リー温度は約100℃となり、Tb−Feよりもキュリー温度
が低く、Dy−Feよりも温度安定性に優れた磁性膜が得ら
れる。この知見に基づき、R、Fe、Co及びMを含む磁性
膜を本発明の光磁気メモリ用媒体の記録層として用いた
のである。キュリー温度の最適値は使用するレーザーの
パワー、光学系の構成、媒体の構成、ディスクの回転
数、ディスクの直径などによって例えば90、110℃のよ
うに100℃から多少ずれこともあるが、その場合にも、
そのキュリー点となるようにx、y、zの値を適宜選べ
ばよい。また、本発明の光磁気メモリ用媒体の記録層の
キュリー点を、従来の媒体の記録層が示すキュリー点と
同じような値にすることもできる。しかし、一般的には
媒体の記録感度が高ければ、使用するレーザーのパワー
が小さくてすみ、光学系も簡単となるので安価となり、
また、外乱による記録パワーの変動に対しても安定に記
録されるので信頼性が高くなる。したがって、記録感度
はなるべく高くなるようにキュリー点は低くするのが望
ましいが、温度に対する安定性から考えるとキュリー温
度は高いほうが良いので設定すべきキュリー点は90〜12
0℃が好ましい。
次に従来例と本発明の光磁気メモリ用媒体の記録層の耐
食性の差異について述べる。希土類−鉄族非晶質合金薄
膜から成る磁性膜の腐食過程には、膜中に存在する遊離
酸素が主に希土類元素と結合し酸化されたり、磁性膜と
保護膜の界面を通して酸素や水分が膜中に拡散し酸化さ
れることなどが考えられる。このうちの前者に関して
は、スパッタリングにおけるターゲットや蒸着における
蒸発源の中の酸素濃度を減らしたり、真空装置の残留ガ
ス圧、Arガス中の不純物を減らすことによりかなり改善
される。一方、後者については、緻密で酸素を含まない
保護膜によってかなり抑えられるものの、磁性膜そのも
のの耐食性の改善が望まれる。特に、基板にプラスチッ
クを用いる場合には、基板にある程度の吸水性があり、
保護膜だけでなく磁性膜の耐食性の改善が特に望まれ
る。交換結合二層磁性膜では、その読み出し層はキュリ
ー点が高くてよいのでGd−Fe−Coを用いることができ、
Coの濃度を高くして耐食性の改善を行なうことができ
る。しかし、従来の媒体の記録層にはTb−FeやDy−Feが
用いられていて、これにCoを添加すると少量でもキュリ
ー温度がかなり上昇し、記録感度が悪くなる欠点があっ
た。
本発明では、記録層にCoと共にCrやAlを添加することに
よって、キュリー温度の上昇を抑え、記録感度を下げず
に耐食性を改善したものである。また、交換結合二層磁
性膜では、磁性膜間の交換結合の大きさが媒体の特性を
大きく左右するが、交換結合の大きさは作製時の到達真
空圧の違いによってかなり変動する。これは、磁性膜を
作製してから次の磁性膜を作製するまでの間に界面に吸
着した残留ガスの影響であり、この影響は耐食性を改善
することによってかなり改善される。したがって、耐食
性の改善された記録層を用いた本発明の光磁気メモリ用
媒体は、単に媒体の経時変化の改善のみならず、交換結
合の向上にも効果がある。
本発明の光磁気メモリ媒体は磁性膜を上記のように構成
したことに特徴を有するもので、磁性膜以外に、光を有
効に利用するための反射層、磁性膜を保護してさらに保
護機能を高めるための保護層など、各種の補助層が所望
に応じて任意に配設されてよい。
〔実施例〕
実施例1 通常のスパッタリング法を用いて、従来例と本発明の13
0mmφのディスク状光磁気メモリ用媒体を作製し、記録
感度の実験を行った。従来例における読み出し層はGd−
Fe−Co(Gd:Fe:Co=18:62:20、膜厚500Å)、記録層はT
b−Fe(Tb:Fe=22:78、膜厚500Å)とし、本発明におけ
る読み出し層はGd−Fe−Co(Gd:Fe:Co=18:62:20、膜厚
500Å)、記録層は(Tb−(Fe1-YCoY))1-ZCrZ(y=
0.05、z=0.12、膜厚500Å)とした。基板にはポリカ
ーボネートを用いた。
回転数1800rpmで、従来例の媒体の記録にはレーザーパ
ワー4.9mW、バイアス磁界200 Oeが必要であったが、本
発明のものはレーザーパワー3.9mW、バイアス磁界200 O
eで記録が可能であり記録特性が改善された。
また、1規定のNaCl水溶液を用いた耐食性の試験では、
従来例では15分間浸した後には、目視でかなりのピンホ
ールが見られたが、本発明のものは、目視でピンホール
の発生は見られなかった。
交換結合の測定は、誤差をかなり含むので正確な値とし
ては求められなかったが、本発明の方が従来例より約1.
5倍ほど向上するという傾向があった。
実施例2 通常のスパッタリング法を用いて、本発明の130mmφの
ディスク状光磁気メモリ用媒体を作製し、記録感度の実
験を行った。読み出し層はGd−Fe−Co(Gd:Fe:Co=18:6
2:20、膜厚500Å)、記録層は(Dy−(Fe1-YCoY))1-Z
AlZ(y=0.1、z=0.1、膜厚500Å)とした。
回転数1800rpmで、レーザーパワー40mW、バイアス磁界2
00 Oeで記録が可能であり記録特性が改善された。
また、1規定のNaCl水溶液を用いた耐食性の試験では、
目視でピンホールの発生は見られなかった。
実施例3 通常のスパッタリング法を用いて、本発明の130mmφの
ディスク状光磁気メモリ用媒体を作製し記録感度の実験
を行った。読み出し層はGd−Fe−Co(Gd:Fe:Co=18:62:
20、膜厚500Å)、記録層は((Tb1-XDyX)−(Fe1-YCo
Y))1-ZAlZ(x=0.5 y=0.1、z=0.2、膜厚500Å)
とした。
回転数1800rpmで、レーザーパワー40mW、バイアス磁界2
00 Oeで記録が可能であり記録特性が改善された。
また、1規定のNaCl水溶液を用いた耐食性の試験では、
目視でピンホールの発生は見られなかった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、記録層にR−FeCo−M(R=Tb及
び/またはDy、M=CrまたはAl)を用い、読み出し層に
Gd−Fe−Coを用いた本発明の光磁気メモリ用媒体によ
り、記録特性、耐食性と共に交換結合が改善された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室温において高い保磁力と低いキュリー温
    度を有する記録層と、低い保磁力と高いキュリー温度を
    有する読み出し層からなる交換結合をした二層構造の磁
    性膜を有して成る光磁気メモリ用媒体において、前記記
    録層がR−FeCo−Mであり、前記読み出し層がGd−Fe−
    Coであることを特徴とする光磁気メモリ用媒体(ただ
    し、RはTb及びDyから選ばれる1種または2種の元素で
    あり、MはCr及びAlから選ばれる1種の元素である。)
JP61159723A 1986-07-09 1986-07-09 光磁気メモリ用媒体 Expired - Lifetime JPH0677346B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2556564B2 (ja) * 1988-10-11 1996-11-20 キヤノン株式会社 光磁気記録媒体
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