JPH0677297A - 半導体ウェハ上のダイへの電力供給方法およびその半導体ウェハ - Google Patents

半導体ウェハ上のダイへの電力供給方法およびその半導体ウェハ

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JPH0677297A
JPH0677297A JP5185427A JP18542793A JPH0677297A JP H0677297 A JPH0677297 A JP H0677297A JP 5185427 A JP5185427 A JP 5185427A JP 18542793 A JP18542793 A JP 18542793A JP H0677297 A JPH0677297 A JP H0677297A
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line
semiconductor wafer
lines
wafer
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JP5185427A
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Michael D Rostoker
ディー ロストーカー マイケル
Carlos Dangelo
ダンジェロ カルロス
James Koford
コフォード ジェームズ
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    • GPHYSICS
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    • H01L2224/0555Shape
    • H01L2224/05552Shape in top view
    • H01L2224/05554Shape in top view being square
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S148/00Metal treatment
    • Y10S148/028Dicing

Abstract

(57)【要約】 【目的】 独立した、かつ分離されていない状態のダイ
102に電気的にアクセスすることにより、グループ
で、あるいは独立して各ダイ102に電力を供給し、各
ダイ102に外部ソースから信号を供給し、あるいはさ
らにこれをテストするための半導体ウェハ上のダイへの
電力供給方法およびその半導体ウェハを提供すること。 【構成】 最終的に集積回路デバイスとして加工処理す
る個々のダイ102の複数個を、半導体ウェハ304上
に画成し、選択された個々のダイ102に電力を供給す
るための電子的機構を半導体ウェハ304上に設け、こ
の電子的機構と、個々のダイ102との間に複数本の導
体ライン310を設けることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集積回路(IC)の半導
体デバイス、つまり半導体ウェハ上のダイへの電力供給
方法およびその半導体ウェハにかかるもので、とくにこ
うしたデバイス(ダイ)への電力供給、そのテストおよ
びバーンインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の集積回路は、一般的には、通常は
円形の単一半導体ウェハ上のある領域に、通常は正方形
あるいは矩形の集積回路用ダイをいくつか形成し、つい
でこのウェハをスクライブしスライスすることによって
それぞれのダイ(チップ)を他のダイから分離すること
によりこれを製造している。
【0003】「スクライブライン」(切り目)による矩
形の格子領域は、互いに隣接する複数個のダイの間を延
びており、製造工程を評価するためのテスト領域を含む
ことがある。これらのスクライブライン領域およびこの
領域に含まれる他の要素は、各ダイが半導体ウェハから
分離されるときに破壊されることになる。分離された各
ダイは、それぞれパッケージされ、このパッケージのの
ちにテストにかけられることになる。
【0004】通常の状況においては、ウェハの有用なか
つ製造可能な領域を最大限とする必要性から、当該スク
ライブライン領域をできるだけ小さくしておくことが要
求される。したがって、各ダイは、できる限り詰め込ん
だパターンでウェハ上にこれを配置する。またスクライ
ブラインの幅は、各ダイがそれぞれのダイ領域を破損し
ないように分離することができるような大きさとされ
る。
【0005】ダイ上の回路および能動素子は、まだそれ
ぞれのダイがウェハ上にまだ一緒にあるとき、つまりま
だ分離されていない間に、これらを製造形成する。その
製造方法としては、イオンデポジション、電子線リソグ
ラフィー、プラズマエッチング、メカニカルポリッシン
グ、スパッタリング、およびその他、半導体製造分野に
おける当業者によく知られた多くの方法がある。こうし
た各種方法は高度に開発されており、それぞれのダイ上
にきわめて複雑な回路を比較的低コストで製造可能であ
る。
【0006】集積回路の複雑さは、部分的には、入手可
能な半導体ウェハの純度により限られている。こうした
ウェハは、とくに集積回路要素が製造される表面などウ
ェハ上にわたってランダムに分布した非常に小さな欠陥
を含んでいる。集積回路が大きいほどつまりそのダイの
サイズが大きいほど、このような欠陥により集積回路が
影響される可能性は大きくなる。
【0007】半導体ウェハ上の欠陥部分と交差すること
になる集積回路は、一般的には機能することがなく、し
たがって有用性がない。しかして、ウェハ製造方法の改
良により、欠陥サイズおよび密度のより小さな、つまり
より純度の高いウェハが製造されている。
【0008】たとえばトランジスターなどそれぞれの回
路要素のサイズを小さくすることによって、より複雑で
はない、より大きな回路要素が以前は占めていた同じ領
域(たとえばダイ領域など)に、より多くの回路を配置
することが可能となってきた。
【0009】しかしながら、より複雑な回路を可能とし
たこうしたサイズの減少はまさに、より小さな回路が半
導体ウェハにおける、より非常に小さな欠陥にさらによ
り影響されやすくなることになってしまった。
【0010】したがって、回路の複雑さつまりトランジ
スターの数や回路の領域と、予想される歩留まり、つま
りウェハ当たりの良質な回路の数との間のかねあいは、
関係するさまざまな要素の数にもとづいて集積回路製造
者により決定されていた。歩留まりが高ければ、回路の
コストはより低くなり、市場価格を低下させることも可
能である。
【0011】集積回路製造者が直面する各種の問題のな
かには、最終テストにより不良品とされるパッケージさ
れたチップ(ダイ)があり、さらに悪いこととしては、
最終テストには合格しても、テストを完全に行うことが
できないことによる検出不可能な欠点を有しているチッ
プがあることである。
【0012】集積回路を完全にはテストすることができ
ないということは、回路の密度および複雑さが大きく増
加する一方で、チップに実際に取り付けることができる
入力/出力(I/O)用パッドの数が回路の密度および
複雑さに応じて増加しないことに原因がある。一般的に
は各パッドはそれぞれの回路要素よりはるかに大きなも
のである。
【0013】このパッドの数が増加しないということは
テストを行う上で大きな問題となる。なぜならば、依然
として増加し続けるテスト情報の量は、テストポイント
である相対的に限られた数のI/O用パッドを介して入
手される必要があるからである。
【0014】「バーンイン」とは、チップ(ダイ)に単
に電力を供給する工程(「静的な」バーンイン)、ある
いは電力を供給してチップの機能をある程度実行するた
めの信号を入力する工程(「動的な」バーンイン)を意
味する。それぞれの工程において一般的には、バーンイ
ンは温度を上昇させた状態で実施され、欠陥のあるチッ
プを検出することを目的とする。このバーンインは、ウ
ェハから各ダイが切り離されて分離されたのち、ダイご
とに実行される。
【0015】ウェハにおけるダイシング(切離し)の前
にダイをバーンインする他の手法としては、それぞれの
ダイ、あるいはそれぞれのダイに関連するとともに各ダ
イ間のスクライブラインに位置しているパッドに機械的
にテストプローブあるいはボンドワイヤを当てる方法が
ある。
【0016】ウェハにおけるダイシングの前にダイをバ
ーンインするさらに他の手法としては、スクライブライ
ンに電力用導体およびグランド用導体(電力用ラインお
よびグランド用ライン)の共通ネットワークを設け、電
力用ラインおよびグランド用ラインはウェハ上のすべて
のダイに接続しておく方法である。
【0017】一般的には、電力用ラインおよびグランド
用ラインは、単純にデバイスの電力を立ち上げて静的な
バーンインを行うだけであるが、チップ上に組み込まれ
た自己テスト(自己開始、信号発生)回路は、電力を立
ち上げる信号を出力してチップのいくつかの機能を実行
するようにもすることができる。この回路については、
ロストーカーおよびデルオカによる本出願人の他の出願
(整理番号、LIC−2087/LSI1P006)
「ダイのバーンイン法」において述べられている。
【0018】「電力およびグランド」としてここに言及
していることは、どのようなまたすべての電力接続形態
を含んでいるということである。最近の技術の動向で
は、半導体デバイスの設計が単一電圧供給の方向に傾い
ており、この用語もこうした傾向を反映している。しか
しながら、ここでは、「電力およびグランド」という用
語は、要求されるすべての電力供給電圧を言うものとす
る。
【0019】ウェハ上のダイをバーンインする他の手法
は、上記本出願人の他の出願(整理番号、LIC−20
87/LSI1P006)に述べられている。この手法
は、ウェハにワイヤを接合すること含んでおり、この接
合により(1)それぞれのダイにパッドを接合する、あ
るいは(2)近接するスクライブラインにおいてそれぞ
れのダイ用にパッドを接合するものである。
【0020】一般的には、バーンインあるいはテストの
ために、いくつかの分野において諸問題がある。すなわ
ち、1) テストに関する従来からの方法では、機能が
良好であるとされたダイが本当に完全に機能するか否か
を保証するという欠陥に関する適切な指摘を行うことは
ないこと、2) 多数のテストポイントが一般的には必
要とされ、テストのためのウェハとの接続用の、取扱い
が面倒で高価な設備を必要とすること、および3) 信
号間接続用の接続チャンネルが非常に広い表面積を必要
とすること、である。
【0021】最近では、大きく複雑な集積回路のテスト
可能性の問題を取り扱う多くの計画が企画されている。
こうした手法のいくつかの例は、SCANあるいは「S
can−path testing」(T.W.Wil
liamsおよびK.P. Parkerによる「テス
ト可能性の設計および調査」、1983年1月、Pro
c. IEEE、vol.71、pp98−112を参
照)、BISTあるいは「Built−in Self
Test」(E.B.Eichelbergerおよ
びT.W.Williamsによる「LSIテスト用の
論理設計構造」、1977年6月、Proc. 14t
h Design Automation Conf.
77CH1216−1C、pp462−468を参
照)、ならびにE.J.McCluskyによる「組込
み型自己テストの手法」および「組込み型自己テスト構
造」、1985年4月、IEEE Design an
d Test、vol.2、No.2、pp437−4
52を参照)、として知られている。
【0022】こうした手法は、刺激を加えることが可能
なオン−チップ構造を回路の各部分に組み込み、その応
答を容易に読み取って観測することにより、大きな集積
回路構造のテストを行うことを扱うものである。SCA
Nテスト法およびBISTテスト法は、たとえばフリッ
プフロップのような順序回路の記憶要素にアクセスする
手段を設けることに基礎をおいており、これを適用した
集積回路の種々の部分を制御し、あるいは観測するもの
である。
【0023】IBM社の米国特許第3,806,891
号、4,293,919号および4,513,413号
は、ある回路のフリップフロップが、これを連続的なチ
ェイン(シフトレジスター)に再度組み込むことにより
テストポイントとして利用可能であり、テストデータを
入力しテスト結果を取り出すように利用可能であること
を述べている。
【0024】Fasangの米国特許第4,340,8
57号は、線形フィードバックシフトレジスター(LF
SR)を用いて、テストパターンを発生し、テスト結果
を圧縮することを述べている。
【0025】Feiselの米国特許第4,423,5
09号は、集積回路のフリップフロップをテストポイン
トとして利用する他の方法について述べている。
【0026】テストの問題に関するより広い分野に応用
可能な他の手法が、Gheewalaの米国特許第4,
749,947号(「集積回路テスト用のグリッドベー
スによるクロスチェックテスト構造」)に述べられてい
る。この特許は、外部にかつ独立にアクセス可能なプロ
ーブラインおよびセンスラインのグリッドを、これらプ
ローブラインおよびセンスラインの交差点に電子スイッ
チとともに設けることを示している。
【0027】それぞれのスイッチの一端をダイのテスト
ポイントに接続し、このテストポイントをテストの進行
中にモニターするとともに制御するものである。また、
それぞれのスイッチの他端を関連するセンスラインに接
続する。
【0028】それぞれのスイッチのオンおよびオフ状態
は、プローブラインから入力される制御信号によりこれ
を制御する。プローブラインおよびセンスラインは、外
部のテスト電子機器にこれを接続する。適当なプローブ
ラインを立ち上げるとともに適当なセンスラインをモニ
ターあるいは立ち上げることにより、いずれかひとつの
テストポイントのテスト信号をモニターあるいは制御す
ることができる。
【0029】一般的には、1個のダイあたり、電力用、
グランド用、複数本のプローブラインおよび複数本のセ
ンスラインと、計4本のラインが必要である。なお、多
重電力の供給を必要とするダイの場合には、その多重度
に応じてラインの本数を決定する。
【0030】上述の米国特許第4,749,947号は
また、ウェハ上の多重ICに関するクロスチェッキング
の可能性について述べている。その第7図には、多くの
プローブラインおよびセンスラインのグリッドが多重I
Cをクロスチェックすることを示している。
【0031】またその第9a図および第9b図には、ウ
ェハ上において多くのICがクロスチェックされている
ことが示されている。第9a図においては、隣接するI
C間の通常は使用されない「切り目領域」(スクライブ
ライン)に、プローブライン用およびセンスライン用の
プローブポイントを配置している。
【0032】第9b図においては、「他の」(一般的に
は隣接する)IC上のI/Oパッドを、この「他の」I
Cがクロスチェックされていないときに、特定のICを
クロスチェックテストするためのプローブポイントとし
て用いることができることを提案している。
【0033】Gheewala等の米国特許第4,93
7,826号(「集積回路要素における欠陥を検出する
ための方法および装置」)は、前記米国特許第4,74
9,947号による手法の改良を述べている。すなわ
ち、センスラインをあらかじめチャージすることにより
検出レベルを調整することを述べている。この特許はま
た、「パスを増感させること」を用いてブール表現のテ
ストパターンを減少させる方法を開示している。
【0034】Lippの米国特許第4,975,640
号(「線形フィードバックレジスターをクロスチェック
グリッド構造の直列シフトレジスターとして操作する方
法」)は、前記米国特許第4,749,947号による
手法のさらなる改良を述べている。すなわち、線形フィ
ードバックレジスター(LFSR)をグリッドベースの
クロスチェック構造と組み合わせて用いることにより、
順番にデータをシフトして取り出すように要請された論
理構造の数を減らし、そしてテストを実行するために必
要なI/Oポイントの数を大きく減少させる一方で、テ
スト結果のデータの圧縮によりクロスチェック構造の制
御可能性を増加させることができることを述べている。
【0035】上述のようなとくにクロスチェックテスト
の手法は、ダイについてこれを行うことに大きく傾いて
おり、ウェハの段階での効率的な実行についてはわずか
あるいは何も開示をしていない。
【0036】同様に、上述の静的および動的バーンイン
の各手法も、ウェハの段階での効率的な実行については
何も示していない。
【0037】ウェハの段階でのクロスチェックテストお
よび動的バーンインを実行するために必要な効率的な手
法は何であろうか?たとえばクロスチェックの手法に関
して、ウェハ上の多くのダイを効率的にテストするため
には、必要なプローブラインおよびセンスラインの数を
大幅に減少させることが望ましいと考えられる。「n」
をウェハ上のダイの数としたとき、「n」/2:1のオ
ーダーによる減少は、ここでいう「大幅な」減少であ
る。すなわち、100個のダイを有するあるウェハにつ
いて、プローブラインおよびセンスラインの数を50:
1に減少することは、従来から知られているクロスチェ
ック手法について「大幅な」減少となる。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、独立した、かつ分離
されていない状態のダイに電気的にアクセスすることに
より、グループで、あるいは独立して各ダイに電力を供
給し、各ダイに外部ソースから信号を供給し、あるいは
さらにこれをテストするための手法を提供することを課
題とする。
【0039】また本発明は、独立した、かつ分離されて
いない状態の半導体ダイを、ウェハからダイスされ分離
される前に、ウェハに要請される最低数の(ダイの数に
比較して相対的に少ない)「テストポイント」(プロー
ブラインおよびセンスライン)を用いて、テストする手
法を提供することを課題とする。
【0040】また本発明は、ウェハ上のすべてのダイに
ついて実質的に100%の欠陥テ0トを可能とすること
を課題とする。
【0041】また本発明は、ウェハからダイがダイスさ
れて分離される前に、最小限のラインを用いて、それぞ
れのダイをバーンインする手法を提供することを課題と
する。
【0042】また本発明は、ウェハ上のそれぞれのダイ
を選択するとともに、相互に隔離(絶縁)する手法を提
供することを課題とする。
【0043】また本発明は、各ダイが異なったサイズ
で、かつ異なった機能を有するとしても、あるウェハ上
のすべてのダイの同じ物理的インターフェースあるいは
電気的インターフェースの少なくともいずれか一方を用
いて、上述のテストを実行することを課題とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体ウェ
ハ上のダイへの電力供給方法およびその半導体ウェハに
おいては、半導体ウェハ上のまだ分離されていない状態
の個々のダイに、半導体ウェハ上の種々の「電子的機
構」を用いて、さらに半導体ウェハ上の導体ラインによ
りこの電子的機構を個々のダイに接続して、個々に電力
を供給することができる。この電子的機構は、単一のダ
イあるいはダイのグループに電力を供給することがで
き、分離されていない状態の個々のダイの複数個全体に
電子的に「歩き回る」ことができる。なお、余分の導体
ラインを設けることができる。ダイオードあるいはヒュ
ーズの少なくともいずれか一方が、この導体ラインと組
み合わせてこれを設けることができ、かくすることによ
り、この導体ラインで発生する可能性のある各種の欠陥
に対して保護をすることができる。また、余分の電子的
選択機構もこれを設けることにより、各ダイを選択的に
電力供給する機能を保証することができる。
【0045】すなわち本発明によれば、機械的よりむし
ろ電子的にウェハの上を「歩き回る」という手法を実行
することによって、個々のダイについて選択的に、少な
くとも、電力を供給し、これを刺激し、モニター(プロ
ーブ)し、かくしてとくに動的バーンインのためのクロ
スチェックタイプのテストあるいは同様のテストを行う
ことができる。
【0046】本発明の目的のために、「個々のダイ」と
いう用語は、1)単一のダイ;あるいは2)ウェハ上の
全ダイの数より実質的に少ない数のダイ;のいずれか一
方を意味する。すなわち、「ウェハ上の個々のダイを電
子的に選択する」という表現には、「ウェハ上の少ない
数(列としてのグループ、行としてのグループ、あるい
は他の少ないグループのダイなどのように全ダイの数に
比較して少ない数)のダイを電子的に選択する」、およ
び「ウェハ上の単一のダイを電子的に選択する」という
ことが、ともに含まれている。
【0047】本発明はまた、以下に定義する「通常の」
ダイ領域、「変種の」ダイ領域、およびスクライブライ
ンの領域を利用する。
【0048】本発明による手法の適切な実行には、以下
のステップのひとつ以上が含まれている。すなわち: 1. ウェハ上のスクライブラインに、適当な、最小限
の数の導体を配置する。この導体は、a. テストおよ
びバーンインのためにダイに電力を供給するための少な
くとも一本の電力用ライン、および少なくとも一本のグ
ランド用ライン、およびb. クロスチェックタイプの
テスト方法を実行するための複数本のプローブラインお
よび複数本のセンスライン、を含み、またc. 好まし
くは、電力用ラインおよびグランド用ラインを余分に設
けることにより、開放ラインの場合にも対応可能とす
る。
【0049】2. ショートした回路が、特定のダイ
(より可能性あり)、あるいはスクライブライン(より
可能性は少ない)上の導体(とくに電力用ラインおよび
グランド用ライン)に発生するか否かに関係なく、これ
らショートした回路を絶縁する絶縁手段を設ける。 以下のことを行うことにより、この絶縁を達成する。す
なわち: a. 個々のダイへの電力用ラインおよびグランド用ラ
インのインターフェース部分にダイオードを形成するこ
とにより、たとえばショートなどの欠陥のあるダイが、
他の正常なダイへの電力供給とインターフェースするこ
とを防止する。 b. スクライブラインによる電力用導体およびグラン
ド用導体のパスに沿った重要な位置に、電力用導体およ
びグランド用導体のそれぞれの列および行に一対のダイ
オードのようなダイオードを形成する。 c. 選択的に(あるいは追加的に)、電力用導体ライ
ンおよびグランド用導体ラインに可溶性の接続部を形成
すること。
【0050】3. ダイの選択を実行するために、以下
のような機構を設けること。すなわち: a. マルチプレクサー(muxes); b. シフトレジスター; c. ステッパー;あるいは d. 別の電子ビームによるプローブ装置;である。
【0051】4. ウェハのある領域に電子的機構を設
けることにより、テストあるいはバーンインの少なくと
もいずれか一方のための独立したダイを選択する。この
ダイ選択は以下のいずれかによりこれを行う。すなわ
ち: a. ダイ選択機構(muxes、半導体スイッチな
ど)のために変種のダイ領域を用いること。 b. ひとつ以上の他の「正常な」ダイ領域を、ダイシ
ングのあとのデバイス製造用というより、ダイ選択機構
(muxesなど)のために、犠牲的に用いること。 c. スクライブライン領域あるいは特定のダイ領域
に、少なくともクロスチェックタイプテスト用のウェハ
上の電子回路の部分を設けること。 d. ウェハ上、あるいはウェハに重ねて別個の構造を
形成すること。 e. いずれの場合にも、好ましくは、それぞれのチッ
プ上に十分な電子回路を残し、個々のダイをウェハ上に
おけると同様に、ダイシングあるいはパッケジングのあ
とでもテスト可能とすること。
【0052】5. それぞれのダイ用に唯一のアドレス
をダイ上に設ける。以下のいずれかにより、これを行
う。すなわち: a. 唯一のバイナリー並列あるいは直列パターンに応
答するオン−ダイ回路を設けること(なお、これらのパ
ターンは、製造時点あるいはそれ以前において、ダイの
位置に独立な標準的ダイ電子回路がダイの位置に従属す
る回路に「合併」(merging)することを要請す
る)。 b. スクライブラインの領域内に、唯一のダイアドレ
ス検出用の回路を設けること。
【0053】6. 隣接するダイを通してあるいはこの
隣接するダイに、電力用ラインおよびグランド用ライ
ン、あるいはスクライブライン内のプローブラインおよ
びセンスラインの少なくともいずれか一方を位置させる
よりむしろ、重ね合わされるメタルラインのグリッド内
に、電力用ライン、グランド用ライン、プローブライン
およびセンスラインを設けることにより: a. 重ね合わせるメタルラインのグリッドから個々の
ダイにバイアスを設ける。 b. ラインによる重ね合わせるグリッドがまた、ウェ
ハ上のデバイス(ダイ)の電磁シールドを構成する。 c. メタルラインによる重ね合わせるグリッドも、ダ
イを連続的に接続するためにこれを利用可能である。 d. メタルラインによる重ね合わせるグリッドも、連
続的にポリッシュ可能で、もし欠陥があれば再度機能さ
せることができ、あるいは異なる構造で再形成すること
により、「正常な」ダイを接続することができる。
【0054】7. 信号実行回路、信号発生器、電力−
オンリセット回路、あるいは自己開始自己テスト回路を
ウェハ上に集積することにより、動的バーンイン用の信
号を発生し、かくして複数の動的バーンイン信号ライン
を避け、各ダイおよびテスト回路を自動的に立ち上げ、
かつ柔軟なテスト手順を制御する物理的なプローブポイ
ントの数を最小とする。この回路は、変種のダイ領域、
正常なダイ領域、スクライブライン領域、あるいはこれ
らのどのような組み合わせの領域にもこれを位置させる
ことができる。
【0055】8. 別個の電子ビーム装置を用いること
により: a. テスト用あるいは動的バーンイン用の少なくとも
いずれか一方用信号を出力する、あるいはb. とくに
電子ビーム装置とともに用いるために、選択的にあるい
は追加的に、ラッチ回路あるいはトグル回路の少なくと
もいずれか一方を設けることにより、電子ビーム装置が
一回接触してウェハの他のポイントに移動したあとに残
る信号を発生する「タッチスイッチ」を設ける。
【0056】9. 真空チャックにより、ウェハを加熱
用プラットフォームに取り付けることによって、バーン
インのためにウェハ上の各ダイの温度を上昇させる。
【0057】10. たとえば可融性のリンクなどの適
当な分離絶縁回路と接続したダイ選択回路を余分に設け
ることにより、ダイシングの前に欠陥のある選択回路が
ダイのテストおよびバーンインを妨害する可能性を最小
限とする。
【0058】ウェハからダイをダイシングする前の分離
されていない状態のダイを、電子的ダイ選択手法を用い
て、テストするとともにバーンインすることにより、ダ
イからダイへの「スルー(slew)」時間が、それぞ
れのダイへのいかなるタイプのハード回路(「フライイ
ングワイヤ」)、機械的なプローブ、あるいはダイシン
グののちのテスト手順などに対して、大幅に減少され
る。
【0059】テストおよびバーンインの少なくともいず
れか一方のためにウェハ上の個々のダイを、機械的に対
して電子的に選択するさらなる有利性は、集積回路の入
力/出力(I/O)パッドが、機械的なプローブするこ
とが単純に困難になっているポイントに収縮しているこ
とである。すなわち、本発明のようにウェハ上を電子的
に「歩き回る」ことができることにより、こうしたパッ
ドのサイズは問題ではなくなる。
【0060】本発明の他の有利性は、つまりウェハの段
階においてテストとくにバーンインを行うことの有利性
は、テスト用ソケットおよびバーンイン用基板が高価な
設備であって、償却すべきすべての製造コストを押し上
げていることである。
【0061】本発明の他の目的および特徴を以下の説明
において詳述する。
【0062】
【作用】本発明による半導体ウェハ上のダイへの電力供
給方法およびその半導体ウェハにおいては、半導体ウェ
ハ上のまだ分離されていない状態の個々のダイに、半導
体ウェハ上の種々の「電子的機構」を用いて、さらに半
導体ウェハ上の導体ラインによりこの電子的機構を個々
のダイに接続して、個々に電力を供給することができ
る。この電子的機構は、単一のダイあるいはダイのグル
ープに電力を供給することができ、分離されていない状
態の個々のダイの複数個全体に電子的に「歩き回る」こ
とができる。
【0063】なお、余分の導体ラインを設けることがで
きる。ダイオードあるいはヒューズの少なくともいずれ
か一方がこの導体ラインと組み合わせて設けることがで
き、かくすることにより、この導体ラインで発生する可
能性のある各種の欠陥に対して保護をすることができ
る。また、余分の電子的選択機構も設けることにより、
各ダイを選択的に電力供給する機能を保証することがで
きる。
【0064】
【実施例】つぎに本発明による半導体ウェハ上のダイへ
の電力供給方法およびその半導体ウェハを図面にもとづ
き説明する。図式的に示した各図において、交差する導
体(「+」型あるいはプラス印に交わるワイヤあるいは
導体をラインが示している)は互いに接続されておら
ず、一方T型に交わる導体(ワイヤあるいは導体をライ
ンが示している)は互いに接続されているものとする。
【0065】電力供給信号を、電気的信号あるいは電子
的信号のより一般的な一組の特別なケースとしてここで
は定義する。電気的信号あるいは電子的信号をスイッチ
するための手法に関するどのような説明もここでは同様
に、電力供給信号のスイッチ切替えにも内在するものと
して適用する。
【0066】(図1、2、3、4)図1は、半導体ウェ
ハ104の表面に製造された複数個のダイ領域102を
示す。ウェハは通常は円形状であり、3〜4インチのオ
ーダーの直径を有し、ダイは通常正方形状であり、1/
8〜1/5インチのオーダーあるいはこれ以上の長さの
一辺を有する。説明を明確にするために、限られた数の
ダイ領域102のみをウェハ104上に示してある。ひ
とつのウェハ104上には100個以上のダイ領域10
2を製造することができる。
【0067】上記ウェハ104の表面上の水平方向のス
クライブライン106と、鉛直方向のスクライブライン
108とのグリッド(格子)が、あるダイ領域102と
他のダイ領域102との間の輪郭を描いている。
【0068】通常は、ウェハ104の段階でのすべての
工程が終了したのち、ダイ領域102(チップ)はウェ
ハ104から切断、分離される。上記スクライブライン
はデバイスの形態からすれば通常かなり「広い」もので
あり、多くの半導体デバイスおよび接続部がダイ領域1
02の間におけるこのスクライブラインの空間部に含ま
れてしまうことになる。一般的には、個々のダイ領域1
02(チップ)は所定の方法でパッケージされ、外部の
システムあるいは構成要素と接続される。
【0069】図面から容易にわかるように、正方形のダ
イ領域102は、円形状のウェハ104の周縁部分では
これを幾何学的に取り出すことができない。類推的に言
えば、正方形の杭が円形の穴にぴったりはまることがな
いのと同様である。逆に、ウェハ104の周縁部全体に
は種々の形状および大きさを有する「変種の」(不定形
状の)ダイ領域120があり、この部分では正方形のダ
イ領域102を得ることができない。この変種のダイ領
域120は、規則的な「正常」ないし「良好な」ダイ領
域102から区別するために、「・」印でこれを示して
ある。
【0070】本発明によれば、ウェハ104の「資源
(real estate)」、つまり変種のダイ領域
120の集合体は、そうでなければ捨てられるはずのも
のであるが、ウェハ104状の正常なダイ領域102の
すべてを選択的にバーンインするとともに選択的にクロ
スチェックする方法の実行のためにこれを有効に活用す
る。
【0071】図2を参照すると、図1のウェハ104が
同じく図示されているが、図1の変種のダイ領域120
により覆われていた領域が周縁領域130として集合的
に捉えられている。図2においては、スクライブライン
は説明を明確にするために、周縁領域130の境界部に
おいてこれをわざと省略している。この周縁領域130
は、ダイ領域102を完全に囲むようにウェハ104の
外周部のまわりに完全な「リング」を形成している。
【0072】本発明によれば、この周縁領域130に回
路を形成するか、あるいはルーティングチャンネルとし
てのスクライブラインにアクセスする必要がある信号の
ルート領域とするかの少なくともいずれか一方に利用可
能とし、あるいはいずれかのダイ領域102内の回路も
しくはスクライブラインにある回路にさらに接続するた
めに用いられる。
【0073】正常のダイ領域102の角部がウェハ10
4の端部に非常に近くになる場合には、周縁領域130
は、図2のピンチポイント(「ボトルネック」)140
におけるようにウェハ104のまわりをルーティングす
る信号用としてこれをきつくピンチする。したがって、
ウェハ104の製造のレイアウトの規則を変更する可能
性があり、あるいは製造工程においてひとつ以上の正常
なダイ領域102のための空間を犠牲にする場合があ
る。この場合には、正常なダイ領域102の数を減少さ
せることになる一方、こうしたピンチポイント140を
除去して入手可能な周縁領域130を拡大することとな
る。
【0074】本発明によれば、ダイ領域においてテスト
およびバーンイン回路を配置するために犠牲にされるど
のような正常なダイ領域102からの領域もこれを有効
に活用することができる。以下、詳述する。
【0075】上述のように、ウェハ104自体の各種の
物理的な欠陥により回路あるいはその部分が動作不可能
となる。また、製造工程自体における欠点も回路あるい
はその部分を動作不可能とする。
【0076】重要なことは、ウェハ104上の多くのダ
イ領域102のうちどのダイ領域が、その上の回路を動
作不可能とする物理的あるいは製造上の欠陥を有してい
るかを決定することができることである。こうした目的
のために多くの手法の中からふたつの手法が採用されて
いる。すなわち、(1)バーンイン、および(2)電気
的テスト、の順序で一般的には採用されている。
【0077】バーンインについては、とくに興味がある
手順は、(1)好ましくは上昇させた温度のもとでチッ
プに単純に電力を供給する「静的な」バーンイン、およ
び(2)同じく好ましくは上昇させた温度のもとでチッ
プに電力を供給するとともに、このチップ上のある入力
/出力(I/O)を適当な信号により実行する「動的
な」バーンイン、である。これらの信号は、外部ソース
からこれを提供するか、あるいはチップ自身の自己テス
ト回路内からこれを発生させることもできる。
【0078】一般的には、静的バーンインおよび動的バ
ーンインは、ともにウェハ104からチップが個々に分
離されたのちに実行される。したがって、ある種の取付
け構造、電力供給手段、ならびにチップへのグランド接
続および信号接続などがチップに必要となる。ある場合
には、ダイ領域102がバーンインの前に部分的にある
いは完全にパッケージされることもある。
【0079】しかしながら、ウェハ104から個々のダ
イ領域102が分離される前に個々のダイ領域のボンド
パッド(テスト領域)をプローブすることが公知であ
る。この場合、電力、グランドおよび信号は、プローブ
によってある特定のダイ領域102に印加され、このダ
イ領域102がバーンインされ、プローブは機械的に他
のダイ領域102に移動する。
【0080】この工程は、ウェハ104上のすべてのダ
イ領域102についてテストを完了するまで繰り返され
る。この時点で、合格(良い)および不合格(悪い)ダ
イ領域のマップが作られ、悪いダイ領域102は分離
(ダイシング)ののち廃棄される。
【0081】図3は、図1のウェハ104の一部分20
0の拡大図であり、ウェハ104の一部分上の、前記正
常なダイ領域102と同様の、4つの隣合うダイ領域1
02a、102b、102c、102dの隅部を示して
いる。それぞれのダイは、水平方向のスクライブライン
106および鉛直方向のスクライブライン108とそれ
ぞれ同様の、水平方向のスクライブライン206および
鉛直方向のスクライブライン208のグリッドにより互
いにその輪郭を描かれている。
【0082】出願継続中の本出願人による他の米国出願
No.LLC−2087(「ダイのバーンイン方法」)
に既述されているように、電力用導体212およびグラ
ンド用導体214の一対を、バーンインのためにチップ
のすべてに電力を供給するようにスクライブラインに配
置することができる。
【0083】図面において、電力用導体212およびグ
ランド用導体214は、主に水平方向のスクライブライ
ン206に接続されており、特定のチップ(ダイ領域1
02a)の隅部に鉛直方向のスクライブライン208を
介して枝分かれしている。ダイ領域102内部において
導体は、適当な手段により、ダイ内の適当な電力用ライ
ンおよびグランド用ラインに接続されている。
【0084】電力用導体212(導電ライン)はグラン
ド用導体214とふたつの点において交差しており、こ
のことは以下のいずれかのことを示している。すなわ
ち、 a. 絶縁材による中間層を有するふたつのレベル
(層)のメタライゼーションが要請されること; b. 電力用導体212あるいはびグランド用導体21
4の一方がポリラインあるいは同様の導体としてウェハ
に組み込まれるとともに、他方が重ね合わせるメタル導
体であること;あるいは c. 電力用導体212およびグランド用導体214の
いずれもポリラインあるいは同様の導体としてウェハに
組み込まれるとともに、クロスオーバーは、一般的には
酸化珪素(SiO2)などの絶縁材料による中間層を有
する重ね合わせるメタルあるいは他の導体により形成さ
れること、である。
【0085】こうした少なくともひとつのクロスオーバ
ーが必要と思われる。
【0086】電力用導体212およびグランド用導体2
14は、ウェハ104上の他のチップの対応する隅部に
同様に枝分かれしてゆく。こうした方法により、水平方
向のスクライブライン206を通して流れるひとつのペ
アの導体を用いて、いくつかのチップ(たとえばウェハ
104上の特定の水平列におけるチップ)に電力を供給
することができる。
【0087】図3はまた、それぞれのダイのほぼ周縁の
まわりのダイ上のボンドパッド220を示している。
【0088】図3に示すように、前記米国特許(LLC
−2087)も、明確に区別された外部ワイヤ230
(「フライイングワイヤ」)をダイ上の特定のボンドパ
ッド220に接続することを示している。これらの明確
に区別されたワイヤは、好ましくは動的バーンインのた
めの信号を供給する。このワイヤが接続されている特定
のボンドパッド220は動的なバーンインに用いられる
ものである。すなわち、ボンドパッド220は必ずしも
機能的な意味での「正常な」I/Oパッドであるわけで
はない。
【0089】図4は、図3の200と同様にウェハ10
4の一部分200’を示しており、図3において述べた
変形例を示している。すなわち、2本の外部ワイヤ23
0aおよび230bが、あるダイ上のボンドパッド22
0ではなく、その近傍のスクライブラインに形成された
ボンドパッド(バーンインパッド)240に接続されて
いる。これらのバーンインパッド240は、ダイ上では
なくスクライブライン上の所定位置に形成するという点
を除いて、上記ボンドパッド220と同様にこれを形成
する。
【0090】導電性の配線242を、ダイの外部のバー
ンインパッド240からダイ上の適当な回路位置まで設
ける。この実施例では、バーンインパッド240はダイ
の分離工程において切断されるという意味において犠牲
的なものである。
【0091】前記米国特許No.(LLC−2087)
に開示されたバーンイン方法のいずれにおいても、一般
的には、ウェハ上の各ダイあたり独立のかつ完全なテス
トポイントのセットが要求される。
【0092】前述したように、米国特許第4,749,
947号はその第9a図にプローブポイント74、76
をダイの間の「切り目領域」(スクライブライン)に配
置することを示している。この場合、プローブポイント
のひとつのセットは、ふたつの隣接するダイをプローブ
するためにこれを使用することができる。その第9b図
においては、ダイ上の通常用いられていないI/Oパッ
ド型自体も、他のダイのプローブポイントとして利用す
ることができることを示している。こうした手法はすべ
て、ウェハ上のダイのクロスチェックテストに関連して
いるとともに、ウェハ上の各ダイ用のプローブポイント
の独立したかつ完全なセットの必要性をいくらかでも減
少させている。
【0093】必要な手法は、ウェハ上の複数のダイをバ
ーンインするために必要なテストポイントおよび電力用
ライン(すなわち電力用ラインおよびグランド用ライ
ン)の数を実質的に減らす手法であり、また同様に、ウ
ェハ上の複数のダイをクロスチェックするためのプロー
ブポイントの数を減らす手法である。
【0094】本発明によれば、こうした目的は、一般的
には、以下の諸工程により達成される。すなわち: (a)ウェハを、以下のいずれかにおいて、外部の電
力、グランドあるいは信号ソースに接続するためのパッ
ドの数を限定し、大幅に減少すること、すなわち、 (i)スクライブライン; (ii)ウェハ上の用いるダイ領域;あるいは (iii)ウェハの上に重ねた層;の少なくともいずれ
かにおいて、である。 (b)限定した数のパッドを、個々のダイに選択的に接
続する手段を設けること、(c)この同じ限定した数の
パッドを、望ましくはバーンイン用およびクロスチェッ
クテスト用に用いること、(d)上記パッドから個々の
ダイに余分なラインを設けることにより、ラインにおけ
る開放回路がバーンイン手順あるいはクロスチェックテ
スト手順を操作不可能とすることを防止すること、およ
び(e)ダイ上のあるいはスクライブライン上にあっ
て、バーンイン手順あるいはクロスチェックテスト手順
を操作不可能とするショート回路の偶発性に対する保証
を設けること、である。
【0095】(図5、6)図5は、図1のウェハ104
の一部分300を示すもので、ウェハ表面の一部分(一
領域)304を示している。このウェハ表面には、ウェ
ハの内部に位置する複数個の「正常な」正方形のダイ領
域102(図1のダイ領域102と同一)、およびウェ
ハの周縁部のまわりの他の領域に位置する複数個の「変
種の」ダイ領域330を有している。
【0096】これらのダイ領域102および変種のダイ
領域330は、互いに水平方向のスクライブライン30
6および鉛直方向のスクライブライン308によりその
輪郭を描かれている。説明を明確にするために、ダイ領
域はその大きさを故意に縮めて描いてあり、スクライブ
ラインはその大きさを故意に拡大してある。
【0097】導体ラインによる複数のセット310は、
それぞれのセットがふたつの導体ライン312および3
14(スクライブライン用導体)を有している。それぞ
れのセットは、特定の方向(図示の鉛直方向)に平行な
すべてのただし少ない数の鉛直方向のスクライブライン
308に沿って配置されている。これらのラインは、ウ
ェハを横切って全体に(弦方向に)延びており、ウェハ
の周縁の半分(図示の左半分)に沿って位置する隣接す
る変種のダイ領域の間で止まっている。
【0098】これら特定の変種のダイ領域は、スクライ
ブラインによりその輪郭を描かれている一方で、ウェハ
304の周縁をめぐる途切れていない、ただし不規則な
パス320(周縁の領域)を形成しているという意味で
連続状態のものである。同様のことは、隣接する変種の
ダイ領域のどのようなセットについても言えることであ
る。
【0099】図5が、平行な鉛直方向のスクライブライ
ン308に沿って走るスクライブライン導体による複数
のセット310を示しているのに対し、そのかわりに同
図の方向が、スクライブライン導体による複数のセット
310が水平方向のスクライブライン306を横切って
走るような水平方向でもよい。
【0100】図5に示すように、それぞれの一対のライ
ンの一端は、図3に示したと同様な方法で、ライン上部
にあって「規則的な」(正常な形状の)回路を含むダイ
の下方右隅部に接続されている。これらのラインは、適
宜の方法によってダイに接続され、バーンインおよびテ
ストのためのダイへの電力供給用に適する電力用端子お
よびグランド用端子として採用される。
【0101】図示のように、上部の周縁部において、ス
クライブライン導体によるセット310は、該ラインの
セット310を外部ライン360に「多重接続(mul
tiplexing)」するための回路350を含む、
ウェハ表面の一領域304の「共通領域」にまとめられ
ている。
【0102】図5に示すように、この共通領域は、多く
の変種のダイ領域330のうちの特定のあるひとつであ
る。しかしながら、変種のダイ領域はこれを分離ののち
に犠牲とするつもりであることを考えれば、この共通領
域は、隣接する変種のダイ領域の間のスクライブライン
領域に、さらにこれをこえて延びることができるもの
で、そこでは共通領域は周縁領域320全体と同様に大
きいものである。
【0103】以下の図8〜図9に関してより十分に説明
するが、この共通領域で終わるラインによる複数のセッ
トは、「プローブ」パッドの単一のペアに「多重接続
(multiplex)」されることにより、機械的な
プローブおよびワイヤを用いて、ラインによる与えられ
たセットを外部の電力/グランドソースに選択的に接続
される。
【0104】図6は、本発明の他の実施例を示すもの
で、ウェハ104の一部分300と同様のウェハの一領
域304の一部分300’を説明し、この一部分30
0’では、導体の各一対が終了する共通領域が、周縁部
の変種のダイ領域あるいはスクライブライン内ではな
く、よりウェハの中心よりに位置している、正常な(正
方形の)「奉仕させられる」ダイ領域335に位置して
いる。このダイ領域335は、ウェハ上でダイを選択す
るために必要な多重接続用の回路(multiplex
ing circuitry)350およびパッドを含
んでいる。なお、ダイ領域335は「正常な」ダイ領域
に関連した「正常な」回路を含むものではない。
【0105】図5あるいは図6のいずれの実施例におい
ても、ラインが終了する共通領域には、この共通領域で
終わるスクライブラインによる複数のセット310から
特定のラインを選択するために適した回路を設けてあ
る。バーンインあるいはクロスチェックテストのため
に、チップへの電力供給あるいは信号の配分の少なくと
もいずれか一方のために、電力信号あるいは他の電気信
号の少なくともいずれか一方が、ラインの選択されたペ
アのひとつ以上に選択的に印加される。
【0106】電力、グランドあるいは信号の少なくとも
いずれかひとつを、選択されたラインに選択的に印加す
る機構について、以下述べる。また、いずれの実施例に
おいても、適当な数の追加的なパッドをこの共通領域内
あるいはその近傍に設けることにより、外部の機器がラ
インの特定のペアを選択可能、すなわち、ウェハ上のダ
イの選択を実行可能とする。
【0107】図5および図6はともに、それぞれのスク
ライブラインを走る導体ラインによる複数のセット31
0を示している。もちろん、単一の導体もスクライブラ
インを走る。ダイのそれぞれの列(あるいはどのスクラ
イブラインの方向に走っているかによってダイの行)
は、列ごとのベースでスクライブライン内の導体に接続
される。
【0108】図7は、さらに他の実施例を示すもので、
ウェハ104の一部分300と同様のウェハの一領域3
04の一部分300’’を説明し、スクライブラインの
導体は、ひとつおきの鉛直方向のスクライブライン30
8にこれを配置してある。こうした配置方法により、ダ
イのそれぞれの列(あるいは行)は、すべて同じ側に接
続するよりむしろ、隣接するスクライブライン内の導体
に接続可能であり、ダイの列(あるいは行)は、その交
互の側にこれらの導体を接続することになる。
【0109】すなわち、導体ラインによるセット310
をそれぞれのスクライブラインに沿って(あるいは横切
って)走らせるよりむしろ、導体ラインによるセット3
10aおよび310bのペア370は、交互にスクライ
ブラインを走る。このスクライブラインにおいて、導体
ラインによるセット310aはスクライブラインの一側
にあるダイ領域102aに接続し、導体ラインによる他
のセット310bはスクライブラインの他側のダイ領域
102bに接続する。
【0110】注意すべき点は、スクライブラインの近傍
のダイへの配線接続(たとえば380aおよび380
b)は、配線接続380aに示してあるように直交する
(ダイの端部およびスクライブラインに対して直交であ
り、この部分でスクライブライン導体が接続されてい
る)スクライブラインを介して、あるいは配線接続38
0bに示してあるようにダイに直接に、これを行うとい
うことである。
【0111】(図8、9)図8および9は、「n」本の
ライン(図8ではn=1、図9ではn=2)の複数のセ
ットを、ウェハ上の対応する数の「プローブ」パッドに
「多重接続」するための電子的機構のふたつの実施例を
示している。ここで、用語「多重接続」とは、要求され
る選択性を実行するために適した(電子的)機構を言
う。
【0112】図8は、n=1の場合の例であって、説明
を明確にするために、本数を減らして4本のスクライブ
ライン導体420a、420b、420c、420dを
多重接続する例を示している。これらのスクライブライ
ン導体は、ウェハ上の個々別々のダイから出発し、ウェ
ハ上の特定の共通領域430a(たとえば図5では変種
のダイ領域330、図6では正常なダイ領域335)で
終わるものである。
【0113】ウェハ外の機器にボンドワイヤ460を介
して接続するパッド440、およびウェハの他の部分で
発した制御信号の終端部445も、ウェハ上の特定の共
通領域430a内に位置している。
【0114】この例での目的は、ダイに、ひとつひと
つ、あるいは列ごとに選択的にラインを接続することで
ある。
【0115】この多重接続用の回路の実施例において、
半導体ステッパースイッチ450がウェハ上の特定の共
通領域430a内に形成されている。この半導体ステッ
パースイッチ450は、その入力端子において、パッド
440を介し、外部ボンドワイヤ460からの論理信号
あるいは電力供給用の電気信号を受ける。なおパッド4
40への接続はまた、ボンドワイヤではなく、機械的な
プローブを用いても可能である。
【0116】半導体ステッパースイッチ450は、4個
の出力端子454a、454b、454c、454dを
有し、それぞれの出力端子は、特定の個々のダイに関連
した対応するスクライブライン導体420a、420
b、420c、420dに接続されている。
【0117】どのダイに電力が供給されたかの制御を実
行するために、制御信号445が半導体ステッパースイ
ッチ450に接続される。ウェハの他の部分から印加さ
れた適当な信号により、どのダイに電力が供給されたか
を決定する。
【0118】注意すべき点は、半導体ステッパースイッ
チ450が、電力供給を含むどのような電気信号をも、
分離していない状態のダイに接続するために利用可能で
あることである。以下に述べるように、こうした信号が
ペアで印加されたときには、ウェハ上のダイに選択的に
電力を供給することが可能で、電力およびグランドを運
ぶスクライブライン導体のペア(スクライブライン導体
の多くが多重電力供給を要請されている)は、要請され
た最小限の制御信号をもって電力を供給可能である。
【0119】さらに注意すべき点は、制御信号445が
ウェハの他の部分で発生するように図8に示してある
が、ボンドパッドを介して外部の制御信号に接続するボ
ンドワイヤも同様に利用することができる点である。
【0120】図9は、n=2の場合の例であって、説明
を明確にするために、4個のラインのペア、420aお
よび422a、420bおよび422b、420cおよ
び422c、420dおよび422dを多重接続する単
純化した例を示している。これらのラインはウェハの特
定の共通領域430bで終わっている。
【0121】パッド440aおよび440b、ならびに
ウェハ外の機器にボンドワイヤ460aおよび460b
を介して接続し、ウェハの他の部分で発した制御信号の
終端部445も、ウェハの特定の共通領域430b内に
位置している。この例として、静的なバーンインのため
にダイにひとつひとつ選択的に電力を供給する。
【0122】多重接続用の回路の実施例においては、半
導体ステッパースイッチ450は共通領域430aに形
成され、その入力端子452aおよび452bに、外部
ソースからの電力およびグランドをふたつのパッド44
0aおよび440bに受ける。
【0123】半導体ステッパースイッチ450は、出力
端子454aおよび454b、454cおよび454
d、454eおよび454f、454gおよび454h
の4個のペアを有し、それぞれの出力端子は、特定のダ
イに関連した一対のラインに接続する。
【0124】どのダイに電力が供給されたかの制御を実
行するために、制御信号445が半導体ステッパースイ
ッチ450に接続される。印加された適当な信号がどの
ダイに電力が供給されたかを決定する。
【0125】(図10、11、12、13、14、1
5)図10、11、12、13、14、15は、本発明
の目的を達成するための、ならびに図8および図9の実
施例と同様な、かつより詳細なスイッチ構造を実施する
ために適した選択スイッチ(ステッパー)回路の各種の
実施例を図示している。
【0126】これら各図においては、信号は、「端子
点」から開始するラインを介して供給される。これら端
子点(信号開始点)は以下のいずれかのものでよい。す
なわち、ボンディングパッド(ボンドパッド)、ウェハ
上の機械的なプローブポイント、スクライブラインにあ
る回路から発生する信号ソース、変種のダイ領域のひと
つにある回路から発生する信号ソース、「正常な」ダイ
領域のひとつにある回路から発生する信号ソース、電子
ビームによるプローブにより発生する信号、あるいはそ
の他の適当な信号ソース、である。
【0127】図10は、図9に示したものと機能的には
同等の半導体ステッパースイッチ機構500aの実施例
を示している。ここでは、「多重接続」(ダイに選択的
に接続)される電気的信号は、端子点540および54
2にラインを介してそれぞれ接続される電力供給信号P
WRおよびGNDである。
【0128】図示のようにデジタルカウンター505を
設けてあり、このデジタルカウンター505は、プラス
の電圧接続端子(V+)と、マイナスの電圧接続端子
(V−)と、クロック入力端子(「>」印により示して
ある)と、リセット入力端子(R)と、ふたつの出力ビ
ット端子QAおよびQBとを有する。
【0129】リセット信号は、端子点546を介してデ
ジタルカウンター505のリセット入力端子にこれを接
続する。ステップ(カウントあるいはクロック)入力
は、端子点544を介してデジタルカウンター505の
リセット入力端子にこれを接続する。デジタルカウンタ
ー505への電力供給のための接続は、端子点540
(PWR)および542(GND)を介してこれを行
う。
【0130】端子点540および542を介して電力を
印加した状態で、リセット信号を端子点546に入力す
ることにより、ふたつのカウンター出力を知られている
状態にセットする。カウンターをリセットしたのち、端
子点544を介してクロック入力に供給したそれぞれの
パルス(「STEP」)は、カウンターの出力を新しい
状態に進める。
【0131】デコーダー510は、電圧供給接続端子
(V+およびV−)と、ふたつの選択入力端子(A、
B)と、4個のデコード出力端子(Q0 、Q1、Q2、お
よびQ3)と、端子点548に接続したラインからの入
力を受けるイネーブル入力端子(G)とを有する。この
デコーダー510は、上記選択入力端子A、Bにおける
バイナリー状態をデコードし、もしイネーブル信号がイ
ネーブル入力端子Gにある場合に上記4個のデコード出
力のうちのひとつを立ち上げる。
【0132】デコーダー510上の電圧供給接続端子V
+およびV−は、ラインを介してそれぞれ端子点540
および端子点542にこれを接続する。
【0133】選択入力端子Aを、ラインを介してカウン
ター出力端子QAに接続するとともに、選択入力端子B
を、ラインを介してカウンター出力端子QBに接続す
る。
【0134】カウンター505をリセットしたのち、お
よび端子点548からのイネーブル信号(「EN〜」)
がある状態で、それぞれのパルス(「STEP」)が端
子点544に入力した状態で、デコーダー510のひと
つのデコード出力が立ち上がる。
【0135】つづくそれぞれのパルス(「STEP」)
が端子点544を介して入力された状態で、異なるデコ
ード出力が立ち上がり、前に立ち上がったデコーダー出
力が立ち下がる。
【0136】こうした工程は、すべてのデコーダー出力
が1回立ち上がるまで進行し、この時点から、この連続
手順自身が繰り返す。この連続手順は、リセット信号を
端子点546に入力することにより、いつの時点でも再
度スタートさせることができる。
【0137】端子点544、546、548に接続され
ているライン上の信号は、図9に示した制御信号445
に対応している。なお、点線により囲んだ部分517a
は、図17にもとづいて述べる選択スイッチ制御回路と
呼ばれる構造の輪郭を描くものである。
【0138】8個のSPST(single−pole
single−throw)半導体スイッチ(520
a、520b、520c、520d、530a、530
b、530c、530d)を設け、それぞれはふたつの
スイッチ接続端子521および522、ならびに制御入
力端子523を有する。
【0139】こうしたスイッチのいずれもが、その制御
入力端子523にイネーブル信号が入力したときに、そ
のスイッチ接続端子521から522に電気的接続を効
果的に行うとともに、上記イネーブル信号がないときに
は、そのスイッチ接続端子521および522を横切る
開放回路状態を効果的に実現する。
【0140】なお、スイッチ接続端子521、522、
および制御入力端子523は、説明を明確にするため
に、半導体スイッチ520aについてのみこれを図示し
てあり、残りのスイッチも同一の対応した接続関係を有
する。
【0141】こうしたタイプのスイッチは公知であり、
多くの製造方法のいずれかによっても製造可能で、「ア
ナログスイッチ」と呼ばれる。他の特徴、たとえば特定
の方向への電流の流れ、小さな信号によるスイッチ、あ
るいは電力供給スイッチなどの特徴を有するスイッチ
も、製造可能である。
【0142】半導体スイッチ520a、530aは、デ
コーダー510のデコード出力端子Q0に接続したライ
ンを介してそれぞれの制御入力端子523にイネーブル
入力信号を受信する。半導体スイッチ520b、530
bは、デコーダー510のデコード出力端子Q1に接続
したラインを介してそれぞれの制御入力端子523にイ
ネーブル入力信号を受信する。半導体スイッチ520
c、530cは、デコーダー510のデコード出力端子
Q2に接続したラインを介してそれぞれの制御入力端子
523にイネーブル入力信号を受信する。半導体スイッ
チ520d、530dは、デコーダー510のデコード
出力端子Q3に接続したラインを介してそれぞれの制御
入力端子523にイネーブル入力信号を受信する。
【0143】デコーダー510、および半導体スイッチ
520a〜520d、530a〜530dは、デコーダ
ー510において立ち上がるデコード出力が当該スイッ
チに入力され、このスイッチにデコード出力がイネーブ
ル制御入力信号として接続されるように設計されてい
る。
【0144】それぞれの半導体スイッチ520a〜52
0dの一方のスイッチ接続端子521は、ラインを介し
て第1の電気的信号に共通に接続されている。この例で
は第1の電気的信号は、端子点540におけるプラスの
電力供給信号(「PWR」)である。
【0145】それぞれの半導体スイッチ530a〜53
0dの一方のスイッチ接続端子521は、ラインを介し
て第2の電気的信号に共通に接続されている。この例で
は第2の電気的信号は、端子点542におけるグランド
電力供給信号(「GND」)である。
【0146】半導体スイッチ520a〜520dの他方
のスイッチ接続端子522は、4個の分配ライン(P
1、P2、P3、P4)にそれぞれ接続されている。
【0147】半導体スイッチ530a〜530dの他方
のスイッチ接続端子522は、4個の分配ライン(G
1、G2、G3、G4)にそれぞれ接続されている。
【0148】パルスがデジタルカウンター505のクロ
ック入力端子に入力され、かつデコーダー510におい
て個々のデコード出力が立ち上がると、スイッチはペア
で閉鎖する。つまり、ペアの一方が第1の電気的信号
(「PWR」)に接続し、ペアの他方が第2の電気的信
号(「GND」)に接続する。
【0149】すなわち半導体スイッチ520aは、デコ
ーダー510のデコード出力端子Q0からの制御入力が
共通に接続することによって半導体スイッチ530aと
ペアとなる。半導体スイッチ520bは、デコーダー5
10のデコード出力端子Q1からの制御入力が共通に接
続することにより半導体スイッチ530bとペアとな
る。半導体スイッチ520cは、デコーダー510のデ
コード出力端子Q2からの制御入力が共通に接続するこ
とにより半導体スイッチ530cとペアとなる。半導体
スイッチ520dは、デコーダー510のデコード出力
端子Q3からの制御入力が共通に接続することにより半
導体スイッチ530dとペアとなる。
【0150】端子点548におけるイネーブル信号は、
デコーダー510のどのデコード出力がデジタルカウン
ター505のカウンター出力の状態により選択されても
これを効果的に立ち上げ、かくしてその制御信号が立ち
上がったデコーダー信号に接続されていることになる半
導体スイッチ520xおよび530xのペアをオン(閉
鎖)とする。
【0151】イネーブル信号がなくなったとき、すべて
のデコーダー出力は立ち下がり、半導体スイッチ520
xおよび530xを開放する。
【0152】このようにして、4個の位置(DP4T)
を有する半導体デュアルポールステッパースイッチが形
成され、機械的なステッパースイッチと類似の機能を実
行する。より多くの数のカウンター出力および選択入
力、さらにはこれに対応してより多くの数(指数関数的
に比例する)のデコーダー出力をそれぞれ有するカウン
ターおよびデコーダーを設けることにより、かつ対応し
てより多くの数のスイッチを設けることにより、任意の
大きさの半導体ステッパースイッチを製造可能である。
【0153】なお以下の説明において、図面の参照番号
に関して記載上の取決めを行う。すなわち、参照番号内
の「x」は、この「x」がある文字により置き換えられ
たいかなるそしてすべての参照番号に関するものである
ことを意味する。つまりたとえば参照番号520a、5
20b、520c、520dは、集合的に520xとこ
れを表現する。
【0154】図11は、スイッチ機構500aと同様の
スイッチ機構500bを示し、半導体スイッチ520x
および530xは、独立にスイッチされる。なお、点線
により囲んだ部分517bは、図17にもとづいて述べ
る選択スイッチ制御回路と呼ばれる構造の輪郭を描くも
のである。
【0155】別個のカウンター505aおよび505b
(デジタルカウンター505と同様のもの)、ならびに
別個のデコーダー510aおよび510b(デコーダー
510と同様のもの)を設けることにより、独立のスイ
ッチ機能を達成する。カウンター505aおよびデコー
ダー510aが半導体スイッチ520xを制御し、カウ
ンター505bおよびデコーダー510bが半導体スイ
ッチ530xを制御する。
【0156】カウンター505aは、ラインにより端子
点544aに接続したそのクロック入力端子に、信号
「STEP1」を有する。カウンター505bは、ライ
ンにより端子点544bに接続したそのクロック入力端
子に、信号「STEP2」を有する。カウンター505
aおよび505bのリセット入力端子は、端子点546
へのラインを介してリセット信号「RESET〜」に共
通に接続されている。
【0157】デコーダー510aおよび510bのイネ
ーブル入力端子は、端子点548に接続したラインを介
してイネーブル信号「EN〜」を共通に受ける。カウン
ター505xおよびデコーダー510xへのプラスの電
力供給信号は、端子点540に接続したラインを介して
共通に行われる。カウンター505xおよびデコーダー
510xへのマイナスの電力供給信号は、端子点542
に接続したラインを介して共通に行われる。
【0158】カウンター505aのカウンター出力端子
QAおよびQBは、デコーダー510aの選択入力端子A
およびBにそれぞれこれを接続する。カウンター505
bのカウンター出力端子QAおよびQBは、デコーダー5
10bの選択入力端子AおよびBにそれぞれこれを接続
する。
【0159】デコーダー510aの出力端子Q0は、ラ
インを介してスイッチ520aの制御入力端子にこれを
接続する。デコーダー510aの出力端子Q0は、ライ
ンを介してスイッチ520bの制御入力端子にこれを接
続する。デコーダー510aの出力端子Q2は、ライン
を介してスイッチ520cの制御入力端子に接続する。
デコーダー510aの出力端子Q3は、ラインを介して
スイッチ520dの制御入力端子にこれを接続する。
【0160】デコーダー510bの出力端子Q0は、ラ
インを介してスイッチ530aの制御入力端子にこれを
接続する。デコーダー510bの出力端子Q1は、ライ
ンを介してスイッチ530bの制御入力端子にこれを接
続する。デコーダー510bの出力端子Q2は、ライン
を介してスイッチ530cの制御入力端子にこれを接続
する。デコーダー510bの出力端子Q3は、ラインを
介してスイッチ530dの制御入力端子にこれを接続す
る。
【0161】こうしたスイッチ機構のスイッチ閉鎖に関
する選択制御は、図10に示したものと同様であるが、
リセットのあとにカウンター505aのクロック入力端
子において受けた多くのパルス(「STEP1」信号)
がどのスイッチ520xを閉鎖するかを制御し、またカ
ウンター505bのクロック入力端子において受けた多
くのパルス(「STEP2」信号)がどのスイッチ53
0xを閉鎖するかを制御する点が異なる。
【0162】図12は、図10のスイッチ機構500a
と同様のスイッチ機構500cを示すもので、デジタル
カウンター505のリセット信号がパワーオンリセット
モジュール(POR)550に接続されている以外は同
一である。PORモジュール550は、電力が印加され
たときにはいつも、リセットパルスを発生する回路を有
する。なお、点線により囲んだ部分517cは、図17
にもとづいて述べる選択スイッチ制御回路と呼ばれる構
造の輪郭を描くものである。
【0163】このタイプのモジュールの回路は公知であ
り広く利用されている。PORモジュール550からの
リセットパルスを端子点540および542における電
力信号とは独立に発生させることが望ましい場合には、
代わりに他の電力ソースから電力を供給する。
【0164】図13は、図11のスイッチ機構500b
と同様のスイッチ機構500dを示すもので、スイッチ
機構500cと同様カウンター505aおよび505b
のリセット信号がパワーオンリセットモジュール(PO
R)550に接続されている以外は、同一である。な
お、点線により囲んだ部分517dは、図17にもとづ
いて述べる選択スイッチ制御回路と呼ばれる構造の輪郭
を描くものである。
【0165】図14は、他の選択スイッチ機構500e
を示すもので、スイッチ520xおよび530xが所定
のペアで閉鎖されるが、カウンターは設けていない。な
お、点線により囲んだ部分517eは、図17にもとづ
いて述べる選択スイッチ制御回路と呼ばれる構造の輪郭
を描くものである。
【0166】デコーダー510の選択入力端子Aおよび
Bは、端子点549aおよび549bにおいて、外部か
らの制御信号DS0およびDS1にラインを介してこれ
を直接接続してある。適当な制御信号DS0およびDS
1をこのデコーダー510に印加することにより、一度
にスイッチの所定のペアのひとつがランダムに閉鎖す
る。
【0167】図15は、スイッチ機構500eと同様
の、他の選択スイッチ機構500fを示すもので、スイ
ッチ520xおよび530xの個々の閉鎖は、独立にか
つランダムに選択可能である。なお、点線により囲んだ
部分517fは、図17にもとづいて述べる選択スイッ
チ制御回路と呼ばれる構造の輪郭を描くものである。
【0168】デコーダー510aとスイッチ520xと
の間の接続、およびデコーダー510bとスイッチ53
0xとの間の接続構成は、図11および図13に示した
対応する接続構成と同一である。
【0169】デコーダー510aの選択入力端子Aおよ
びBは、端子点549aおよび549bからの制御信号
「DS0A」および「DS1A」をそれぞれラインを介
して受ける。
【0170】デコーダー510bの選択入力端子Aおよ
びBは、端子点549aおよび549bからの制御信号
「DS0B」および「DS1B」をそれぞれラインを介
して受ける。
【0171】しかしながらこの場合、別個のイネーブル
信号「ENA〜」および「ENB〜」が、端子点548
aおよび548bにおいて終了しているラインを介して
デコーダー510aおよび510bのイネーブル入力端
子にそれぞれ供給される。
【0172】デコーダー510aのイネーブル入力端子
(G)におけるイネーブル信号の存在のもとで、デコー
ダー510aの選択入力端子AおよびBにおける「DS
0A」および「DS1A」の適当な制御信号が、スイッ
チ520xのどのひとつが閉鎖するかを決定する。
【0173】デコーダー510bのイネーブル入力端子
(G)におけるイネーブル信号の存在のもとで、デコー
ダー510bの選択入力端子AおよびBにおける「DS
0B」および「DS1B」の適当な制御信号が、スイッ
チ530xのどのひとつが閉鎖するかを決定する。
【0174】デコーダー510aのイネーブル入力端子
(G)におけるイネーブル信号(「ENA〜」)がなく
なると、すべてのスイッチ520xが開放する。同様に
して、デコーダー510bのイネーブル入力端子(G)
におけるイネーブル信号(「ENB〜」)がなくなる
と、すべてのスイッチ530xが開放する。
【0175】図16は、スイッチ機構500eと同様の
他のスイッチ機構500gを示すもので、選択されたス
イッチ520xおよび530xを閉鎖(駆動)するため
にデコーダーではなく、シフトレジスター515を採用
している。なお、点線により囲んだ部分517gは、図
17にもとづいて述べる選択スイッチ制御回路と呼ばれ
る構造の輪郭を描くものである。
【0176】さらに追加して、4個の論理ANDゲート
525a、525b、525c、525dを設け、それ
ぞれのゲートはふたつの入力端子およびひとつの出力端
子を有する。
【0177】シフトレジスター515は、データ入力端
子(D)と、リセット入力端子(R)と、クロック入力
端子(>)と、プラスの電力供給接続端子(V+)と、
マイナスの電力供給接続端子(V−)と、4個の出力端
子Q0、Q1、Q2、Q3とを有する。
【0178】シフトレジスター515のデータ入力端子
は、端子点541に接続したラインを介してデータ信号
DIを受ける。クロック入力端子は、端子点543に接
続したラインを介してシフト入力信号(「SHIF
T」)を受ける。リセット入力端子(R)は、端子点5
48に接続したラインを介してリセット信号(「RES
〜」)を受信する。シフトレジスター515は、端子点
540および542に接続したラインを介してそのプラ
スの電力(V+)およびマイナスの電力(V−)を受け
る。
【0179】シフトレジスター515の出力端子Q0
は、論理ANDゲート525aの一方の入力端子にこれ
を接続する。シフトレジスター515の端子Q1出力
は、論理ANDゲート525bの一方の入力端子にこれ
を接続する。シフトレジスター515の端子Q2出力
は、論理ANDゲート525cの一方の入力端子にこれ
を接続する。シフトレジスター515の端子Q3出力
は、論理ANDゲート525dの一方の入力端子にこれ
を接続する。論理ANDゲート525xの他の入力端子
は、端子点546aからのイネーブル信号(「EN」)
にラインを介して共通にこれを接続する。
【0180】論理ANDゲート525aの出力端子は、
スイッチ(ゲート)520aおよび530aの制御入力
端子にこれを接続し、論理ANDゲート525aの出力
が出力されたとき、スイッチ520aおよび530aを
オン(閉鎖)する。
【0181】論理ANDゲート525bの出力端子は、
スイッチ520bおよび530bの制御入力端子にこれ
を接続し、論理ANDゲート525bの出力が出力され
たとき、スイッチ520bおよび530bをオン(閉
鎖)する。
【0182】論理ANDゲート525cの出力端子は、
スイッチ520cおよび530cの制御入力端子にこれ
を接続し、論理ANDゲート525cの出力が出力され
たとき、スイッチ520cおよび530cをオン(閉
鎖)する。
【0183】論理ANDゲート525dの出力端子は、
スイッチ520dおよび530dの制御入力端子にこれ
を接続し、論理ANDゲート525dの出力が出力され
たとき、スイッチ520dおよび530dをオン(閉
鎖)する。
【0184】シフトレジスター515の出力端子Q0、
Q1、Q2、Q3は、シフトレジスター515のデータ入
力端子(D)において受けるデータ信号を直列にクロッ
クすることにより、かつシフトレジスター515のクロ
ック入力端子(>)における適当なクロック信号を提供
することにより、これを制御する。かくして、どのよう
なシフトレジスターからの出力の組み合わせを得ること
ができる。
【0185】こうした選択スイッチ機構500gによ
り、スイッチ520xおよび530xの選択された所定
のペアを閉鎖してオンすることができる。なお、一度に
ひとつのペアとするか、あるいはペアの組み合わとする
かは、これを適宜設計可能であ。
【0186】端子点546aにイネーブル信号があると
きには、スイッチ520xおよび530xはつぎのよう
にして閉鎖される。すなわち、スイッチ520aおよび
530aは、シフトレジスター515の出力端子Q0に
出力がある(駆動、オン、真(true))ときに閉鎖
する。スイッチ520bおよび530bは、シフトレジ
スター515の出力端子Q1に出力があるときに閉鎖す
る。スイッチ520cおよび530cは、シフトレジス
ター515の出力端子Q2に出力があるときに閉鎖す
る。スイッチ520dおよび530dは、シフトレジス
ター515の出力端子Q3に出力があるときに閉鎖す
る。イネーブル信号が端子点546aにないときは、す
べてのスイッチ520xおよび530xは開放される
(オフとなる)。
【0187】図10から図16のすべては、スイッチ5
20xのひとつのスイッチと、ひとつ以上の回路ブロッ
クのプラスの電力供給接続端子(V+)との間の共通の
接続、およびスイッチ530xのひとつのスイッチと、
これらと同じ回路ブロックのマイナスの電力供給接続端
子(V−)との間の共通の接続を示している。
【0188】図示のスイッチ機構が個々のダイ、あるい
は複数個のダイの組に電力を供給するために利用される
ときに、こうした接続はとくに便利である。しかしなが
ら、本発明によれば、スイッチ520xおよび530x
の共通の接続端子側に共通に接続されている回路ブロッ
クがこれらの接続点から切り離され、独立に電力を印加
されたならば、開示したスイッチ機構を用いて、適当な
電気的信号をPWRおよびGNDの代わりに端子点54
0および542にそれぞれ供給することにより、この電
気的信号をスイッチすることができる。
【0189】このようにして、スイッチ機構を一般化す
ることにより、外部信号のダイへの接続、各ダイ間の信
号接続、あるいは信号発生回路への接続などいかなる所
望の制御可能な接続構成を実現することができる。
【0190】図17は、この一般化したスイッチ機構を
示している。選択スイッチ制御回路517a〜517g
のような適当な選択スイッチ制御回路517が、プラス
の電力供給接続端子と、マイナスの電力供給接続端子
と、スイッチ520xおよび530xの制御入力端子に
ひとつづつ接続するために十分な数の出力端子(この場
合には図示のように8個)とを有する。
【0191】図示はしていないが、これらの出力端子の
いくつかは、選択スイッチ制御回路517内で共通とす
ることができる。たとえば、ラインから端子点540お
よび542に伝送された電力供給信号PWRおよびGN
Dにより、選択スイッチに独立に電力を供給することが
できる。
【0192】選択スイッチ制御回路517の出力端子
(Q0−Q7)は、あらかじめ定めた接続構成にしたがっ
て、スイッチ520xおよび530xの制御入力端子に
これをひとつづつ接続する。あらかじめ定めた接続構成
とはたとえば、回路517aが選択スイッチ制御回路5
17として使用された場合、選択スイッチ制御回路51
7からスイッチ520xおよび530xへの接続が、図
10に示した回路517aの接続構成にしたがって行わ
れるということである。
【0193】スイッチ520xの一方の接続端子は、端
子点541に共通にこれを接続し、この端子点に信号
「SIG1」を入力する。スイッチ530xの一方の接
続端子は、端子点543に共通にこれを接続し、この端
子点に信号「SIG2」を入力する。
【0194】スイッチ520xおよび530xの他の接
続端子に関する接続構成は、図10〜16に示した接続
構成と同様である。こうしてスイッチ520xが選択的
に信号「SIG1」を出力し、スイッチ530xが選択
的に信号「SIG2」を出力する。
【0195】(図18、19、20、21、22、2
3)ラインの特定の組み合わせを選択的に選択信号に接
続する選択スイッチ機構を得るための構成について述べ
てきたが、本発明を実行するに際して、信号を選択する
こと、あるいは個々のダイおよび/または複数個のダイ
のグループに選択的に出力することの少なくともいずれ
か一方のために、このタイプの選択スイッチ機構を利用
する必要がある。図18〜図20はどのようにしてこれ
を達成するかを示している。
【0196】図18は、本発明の一実施例を実施するた
めのダイ選択装置600aを示しており、この装置はウ
ェハ上のダイの選択に関するものである。選択スイッチ
610aを設け、この選択スイッチ610aは、それぞ
れライン630a、630b、630c、630dに接
続した複数個のスイッチ出力端子G1、G2、G3、G
4と、それぞれライン620a、620b、620c、
620dに接続した複数個のスイッチ出力端子P1、P
2、P3、P4とを有している(計8個を示してい
る)。8個のスイッチおよびスイッチ出力端子(信号分
配ライン)のみが示されているが、この手法は多くの数
のスイッチおよびラインに任意に適用可能である。
【0197】選択スイッチ610aの内部構成として
は、ふたつの出力が一度に立ち上がるような適当なスイ
ッチ回路としてこれを構成することもできる。すなわ
ち、立ち上がったふたつのスイッチ出力のうち一方はグ
ループG1、G2、G3、G4であり、立ち上がったふ
たつのスイッチ出力のうち他方はグループP1、P2、
P3、P4であるとともに、それぞれのグループにおい
て立ち上がる特定の出力端子の選択をどこで行うかを、
つまり出力端子の特定のペアはないように、独立的に制
御することが可能である。こうした適当な回路610a
の例は、図11、図13、図15にこれを図示してあ
る。
【0198】図18において、複数個(16個)のダイ
605a〜605pを、行列の論理パターンの形で配列
させてある。なお、「論理パターン」とは、表現上の便
宜さおよび理解を容易にするために作ったパターンであ
って、物理的方向を示している「物理的パターン」に対
するものである。
【0199】図18は、選択スイッチ610aとダイ6
05a〜605pとの関係を図解的に表すために描いた
ものである。説明を明確にするためにダイ605a〜6
05pは、これを物理的な行列の形に配列させたが、こ
の物理的配列は図面に示した論理パターンに必ずしもし
たがう必要はない。
【0200】ライン630aは、ひとつの列内のすべて
のダイ605a、605e、605i、605mにこれ
を接続する。ライン630bは、他のひとつの列内のす
べてのダイ605b、605f、605j、605nに
これを接続する。ライン630cは、他のひとつの列内
のすべてのダイ605c、605g、605k、605
oにこれを接続する。ライン630dは、他のひとつの
列内のすべてのダイ605d、605h、605l、6
05pにこれを接続する。
【0201】ライン620aは、ひとつの行内のすべて
のダイ605a、605b、605c、605dにこれ
を接続する。ライン620bは、他のひとつの行内のす
べてのダイ605e、605f、605g、605hに
これを接続する。ライン620cは、他のひとつの行内
のすべてのダイ605i、605j、605k、605
lにこれを接続する。ライン620dは、他のひとつの
行内のすべてのダイ605m、605n、605o、6
05pにこれを接続する。
【0202】ラインのペアの一方がライン620a、6
20b、620c、620dのうちのひとつであるとと
もに、ラインのペアの他方がライン630a、630
b、630c、630dのうちのひとつであるラインの
どのようなペアについても、このラインのペアに接続さ
れているひとつのダイ605xがひとつだけある(ここ
で「x」はa、b、c、d、e、f、g、h、i、j、
k、l、m、n、oあるいはp)。
【0203】たとえば、もしライン620xおよび63
0xがそれぞれ電力およびグランドの電気的信号を、ダ
イ605xの対応する電力用ラインおよびグランド用ラ
インに供給するように設計すれば、こうしたラインのペ
アにおける信号が立ち上がると、ダイ605xのうちの
あるひとつのダイだけがこれらのラインからの電力を受
けることになる。こうして、図10〜図15において既
述したように、適当な制御信号を選択スイッチ610a
に供給することにより、ダイに選択的に電力を供給する
ことができる。
【0204】あるいはこれに代わって、電力およびグラ
ンド信号よりもむしろ、ダイ選択の論理信号をライン6
20xおよび630xに供給することもできる。この場
合には、立ち上がった(出力する、オンとなる、あるい
は選択されたなど)ライン620xおよび630xのど
のようなペアに対してもたったひとつのダイのみがこの
立ち上がったラインの両方に接続される。なお、ライン
620xおよび630xに接続されたその入力端子が立
ち上がったときのみ「選択された」と認識するように、
特別なテストゲート回路をダイに組み込んであってもよ
い。
【0205】図19は、他の実施例によるウェハ上のダ
イ選択装置600bを示すもので、明確に区別可能なペ
アの出力ラインを可能とする選択スイッチ610bを設
けてある。この選択スイッチ610aに適した回路は、
図10、図12、図14および図16にこれを開示して
ある。
【0206】上記選択スイッチ610bは、一度にひと
つの出力ペアのみが立ち上がるように、かつ立ち上がっ
た出力ペアが固定されるようにこれを配列してある。す
なわち、出力G1およびP1がともに立ち上がり、出力
G2およびP2がともに立ち上がり、出力G3およびP
3がともに立ち上がり、出力G4およびP4がともに立
ち上がる。こうした出力のペアのみが立ち上がるように
してある。
【0207】こうした出力のひとつのペアはそれぞれ、
ひとつ以上(説明を明確にするために図19にはひとつ
のペアのみを図示してある)のダイに接続されるが、ふ
たつの出力ペアが共通してどのようなダイにも接続され
ることはない。
【0208】この目的のために、出力P1およびG1
は、それぞれライン620aおよび630aを介してダ
イ605aにこれを接続する。出力P2およびG2は、
それぞれライン620bおよび630bを介してダイ6
05bにこれを接続する。出力P3およびG3は、それ
ぞれライン620cおよび630cを介してダイ605
cにこれを接続する。出力P4およびG4は、それぞれ
ライン620dおよび630dを介してダイ605dに
これを接続する。
【0209】もし、たとえば選択スイッチ610bの内
部接続が電力およびグランドの電気的接続(図11の回
路が典型例である)を供給するように配列されていれ
ば、選択スイッチ610bにより立ち上げられたライン
630xおよび620xのそれぞれのペアに関して、選
択されたダイのセットが立ち上がるはずである(図19
では、それぞれのペアについてひとつのみを示してあ
る)。
【0210】図20は、ダイのグループ用のダイ選択装
置600cを示す。「グループ」は、列単位、行単位、
あるいは少ない数のダイ単位など他の単位での選択によ
るものである。図示の選択スイッチ610bは、図19
に示したものと同一であるが説明を明確にするためにこ
れを再配置してある。
【0211】すなわち、この選択スイッチ610bを設
けることにより、ライン620aおよび630a上の選
択スイッチ610bのそれぞれの出力P1およびG1
が、ダイ605a、605e、605i、605mのそ
れぞれに接続するように;ライン620bおよび630
b上の選択スイッチ610bのそれぞれの出力P2およ
びG2が、ダイ605b、605f、605j、605
nのそれぞれに接続するように;ライン620cおよび
630c上の選択スイッチ610bのそれぞれの出力P
3およびG3が、ダイ605c、605g、605k、
605oのそれぞれに接続するように;ライン620d
および630d上の選択スイッチ610bのそれぞれの
出力P4およびG4が、ダイ605d、605h、60
5l、605pのそれぞれに接続するように;するもの
である。
【0212】この図20は、「n」本のラインのグルー
プ(n=2)を用いたダイ選択の場合を示している。ダ
イのそれぞれのグループは、ライン(n=2)のペアに
より選択される。他の実施例では、異なった数のライン
を用いることができる。
【0213】ライン620a(P1)および630a
(G1)が立ち上がったときには、ダイ605a、60
5e、605i、605mが選択される。ライン620
b(P2)および630b(G2)が立ち上がったとき
には、ダイ605b、605f、605j、605nが
選択される。ライン620c(P3)および630c
(G3)が立ち上がったときには、ダイ605c、60
5g、605k、605oが選択される。ライン620
d(P4)および630d(G4)が立ち上がったとき
には、ダイ605d、605h、605l、605pが
選択される。
【0214】図18〜図20に示したダイ選択装置の構
造は、ダイに選択的に電力を供給するためにとくに適し
ている。もしライン620xおよび630x上にスイッ
チされた信号が、それぞれ電力およびグランドであれ
ば、ダイの選択はダイに電力を供給することを介して行
われる。
【0215】しかしながら、電力の供給が主なダイ選択
機構ではない場合には、他の手法が可能である。いまま
で述べてきたダイ選択機構は半導体スイッチを用いて、
選択するラインに信号を「通して(pass thro
ugh)」きた。ダイのすべてに一度に電力を供給する
ならば、かつダイ選択が論理選択方法を用いることによ
り行われるならば、これを達成するために単純な回路を
用いることも可能である。
【0216】図21は、こうした方法の一例によるダイ
選択装置600dを示している。個々のダイ605
a’、605b’、605c’、605d’、605
e’、605f’、605g’、605h’、605
i’、605j’、605k’、605l’、605
m’、605n’、605o’、605p’のいずれか
を選択するための機構600dは、デコーダー660a
を用いている。こうしたダイのそれぞれは、図18〜図
20のダイ605xと同様であるが、選択信号を受ける
ように設計してある。
【0217】すべてのダイは、「PWR」(ライン62
0e)および「GND」(ライン630e)への共通の
電力およびグランド接続により並列的に電力供給され
る。デコーダー660aは、その選択入力端子I1、I
2、I3、I4において受けるダイアドレス入力ライン
640a〜640dからのダイ選択信号(SEL0〜S
EL3)の組み合わせに応じて、その出力端子(Q0〜
QF)のひとつを立ち上げ、これに接続された出力ライ
ン(ダイ選択ライン)650xに出力する。
【0218】図21において、デコーダー660aの出
力端子Qxは以下のように接続されている。すなわち、
出力端子Q0は、ダイ選択ライン650dを介してダイ
605d’にこれを接続する。出力端子Q1は、ダイ選
択ライン650cを介してダイ605c’にこれを接続
する。出力端子Q2は、ダイ選択ライン650bを介し
てダイ605b’にこれを接続する。出力端子Q3は、
ダイ選択ライン650aを介してダイ605a’にこれ
を接続する。出力端子Q4は、ダイ選択ライン650h
を介してダイ605h’にこれを接続する。出力端子Q
5は、ダイ選択ライン650gを介してダイ605g’
にこれを接続する。出力端子Q6は、ダイ選択ライン6
50fを介してダイ605f’にこれを接続する。出力
端子Q7は、ダイ選択ライン650eを介してダイ60
5e’にこれを接続する。出力端子Q8は、ダイ選択ラ
イン650lを介してダイ605l’にこれを接続す
る。出力端子Q9は、ダイ選択ライン650kを介して
ダイ605k’にこれを接続する。出力端子QAは、ダ
イ選択ライン650jを介してダイ605j’にこれを
接続する。出力端子QBは、ダイ選択ライン650iを
介してダイ605i’にこれを接続する。出力端子QC
は、ダイ選択ライン650pを介してダイ605p’に
これを接続する。出力端子QDは、ダイ選択ライン65
0oを介してダイ605o’にこれを接続する。出力端
子QEは、ダイ選択ライン650nを介してダイ605
n’にこれを接続する。出力端子QFは、ダイ選択ライ
ン650mを介してダイ605m’にこれを接続する。
このようにして、個々のダイをダイ選択信号「SEL
0」、「SEL1」、「SEL2」および「SEL3」
によりアドレスすることができる。
【0219】図21におけるデコーディングは、それぞ
れのダイがそこに至る別個のワイヤを有するようにして
行うことができる。それぞれのワイヤは、ダイアドレス
信号SELxのあるひとつの特定の組み合わせだけに立
ち上がる。
【0220】図22は、ラインを用いて同じ目的を達成
するための他の方法によるダイ選択装置600eを示し
ている。このダイ選択装置60eにおいては、それぞれ
のダイにひとつの選択ラインを設けるよりもむしろ、
「行−列」マトリックスの方法が採用されている。
【0221】ふたつのデコーダー660bおよび660
cは、ともに図21のデコーダー660aと同様である
が、より少ない入力をデコードするようにそれぞれ設計
されている。それぞれのダイは、図18〜図20のダイ
605xと同様であるが、ふたつの選択入力を受けると
ともに、このふたつの選択入力がともに立ち上がったと
きのみ応答するように設計されている。
【0222】デコーダー660bは、ライン640aか
らアドレス信号「SEL0」を受けるとともに、ライン
640bからアドレス信号「SEL1」を受け、これら
選択入力の論理状態を4個の出力にデコードする。
【0223】すなわち、4個の出力とは、ダイ選択ライ
ン652aを介してダイ605a’’、605b’’、
605c’’、605d’’の一方の選択入力に共通に
接続する出力端子Q0と、ダイ選択ライン652bを介
してダイ605e’’、605f’’、605g’’、
605h’’の一方の選択入力に共通に接続する出力端
子Q1と、ダイ選択ライン652cを介してダイ605
i’’、605j’’、605k’’、605l’’の
一方の選択入力に共通に接続する出力端子Q2と、ダイ
選択ライン652dを介してダイ605m’’、605
n’’、605o’’、605p’’の一方の選択入力
に共通に接続する出力端子Q3と、である。
【0224】デコーダー660cは、ライン640cか
らアドレス信号「SEL2」を受けるとともに、ライン
640dからアドレス信号「SEL3」を受け、これら
選択入力の論理状態を4個の出力端子にデコードする。
【0225】すなわち、これら4個の出力端子とは、ダ
イ選択ライン652hを介してダイ605d’’、60
5h’’、605l’’、605p’’の他方の選択入
力に共通に接続する出力端子Q0と;ダイ選択ライン6
52gを介してダイ605c’’、605g’’、60
5k’’、605o’’の他方の選択入力に共通に接続
する出力端子Q1と;ダイ選択ライン652fを介して
ダイ605b’’、605f’’、605j’’、60
5n’’の他方の選択入力に共通に接続する出力端子Q
2と;ダイ選択ライン652eを介してダイ605
a’’、605e’’、605i’’、605m’’の
他方の選択入力に共通に接続する出力端子Q3と;であ
る。
【0226】図22のこうした機構は、図21に示した
機構よりもその16本に対して8本と少ないダイ選択ラ
インを用いることになる。もちろん、より多くの数のダ
イについては、より大きなデコーダーを採用することが
できる。一般的には、選択すべき個々のダイの数が多け
れば多いほど、図22の機構を用いれば図21の機構に
対してダイ選択ラインの数をより多く減少させることが
できる。
【0227】それぞれのダイについて個々のアドレスデ
コーダーを用いる他の機構は、より少ないダイ選択ライ
ンを用いている。
【0228】図23に示すダイ選択装置600fにおい
ては、それぞれの個々のダイは、アドレス入力「SEL
0」、「SEL1」、「SEL2」、「SEL3」から
の単一のアドレスを、ダイごとのアドレスデコーダーに
より直接デコードするようになっている。それぞれのダ
イ606xは、図18〜図20のダイ605xと同様で
あるが、単一のアドレスをデコードするデコーダーを備
えている。このデコーダーは、図23のダイの部分に斜
線によりこれを示している。
【0229】すべてのダイは、ライン640a上のダイ
アドレス信号「SEL0」、ライン640b上のダイア
ドレス信号「SEL1」、ライン640c上のダイアド
レス信号「SEL2」、およびライン640d上のダイ
アドレス信号「SEL3」に共通にこれを接続してあ
る。
【0230】すなわち図示のように、ライン640a、
640b、640c、640dがまとまって一本となっ
た太いライン640eを示している。このライン640
eは、ラインすべての論理グループである「バス」信号
を表している。これらのラインはこのバス内でそれぞれ
の独立性を失ってはおらず、バスはいわゆる「物理的
な」構造ではなく、図面中のアドレス信号をグループと
して取り扱うことを示す単なる表現上の手段である。実
際上、ダイアドレス信号「SEL0」は、ダイ606x
に関連したそれぞれのダイアドレスデコーダーに並列に
これを接続してある。他のダイアドレス信号のそれぞれ
についても同じである。
【0231】上記デコーダーは既述のように、ダイ上に
斜線でこれを示してある。これらのデコーダーは、ダイ
に組み込んでもよく、ダイの近傍のスクライブラインに
位置させてもよく、あるいはウェハのいずれかの便利な
位置にこれを配置してもよい。
【0232】ここに示した手法を用いることにより、ダ
イに余分な信号を供給することができる。余分な信号を
供給する目的は、「正常な」あるいは主な信号用パスが
破損し、あるいは操作不能となったときに、代替えの信
号用パスを使用可能とするためである。
【0233】このことは以下のふたつのうちのひとつに
より達成される。すなわち、1)ダイへの接続を行うス
クライブライン導体の数を二重(三重、もしくは四
重...)とすること;あるいは2)別個にスイッチさ
れる、ダイへの追加的なラインのセットを供給するこ
と、である。
【0234】この手法に関して、ダイへの余分なスクラ
イブライン導体に接続した余分な選択回路あるいはテス
ト回路を供給することにより、テストあるいはバーンイ
ンの少なくともいずれか一方を行うウェハの機能への、
回路の欠陥による衝撃を最小にすることもできる。
【0235】しかしながら、余分なスクライブライン導
体を有用とするためには、これらのラインを互いに絶縁
する機構、あるいは各種欠陥からラインを絶縁する機構
が必要である。この点について以下の図7xにもとづき
以下説明する。
【0236】(図24、25、26、27、28、2
9)これまでの記述により、ウェハ上の通常は使わない
領域に戦略的に配置した半導体スイッチおよび導体の組
み合わせによって、ダイを選択可能であることを示して
きた。すなわち、ダイに選択的に電力を供給すること、
あるいは選択的に信号をこれらのダイに配分することの
少なくともいずれか一方が可能となる。
【0237】しかしながら、「正常な」ダイ領域が、製
造工程での欠陥により影響を受けるウェハ上の部位だけ
ではないという問題がまだ残る。すなわち、これらのダ
イ選択スイッチおよび戦略的配置の導体(スクライブラ
イン領域、変種のダイ領域、犠牲となるダイ領域など)
を含むこうした領域自体が、ウェハの他の部分でのこう
した欠陥の検出を補助するつもりの当該構造の操作自体
に影響を及ぼすような欠陥を有する可能性がある。
【0238】さらに、一般的にはショート(短絡)な
ど、あるタイプの欠陥がダイに悪影響を与え、このダイ
が選択回路に負荷を加え、破損した他のダイの選択が不
可能であるような可能性がある。必要なことは、こうし
た欠陥を選択回路の他の部分から絶縁分離するとともに
信号配分パスを余分に設けることにより、全体のウェハ
の検証の実現を排除しかねない単一ポイントによる検出
の失敗の可能性を大きく減らす方法である。
【0239】図24〜図29は、こうした目的のため
の、信号配分ラインのダイオードあるいはヒューズの少
なくともいずれか一方による絶縁の種々の形態を示す。
別に述べられていなければ、送り出された信号の「セン
ス(sense)」あるいは極性が、能動状態(駆動、
オン、真値)が非能動状態(非駆動、オフ、偽値)
(「能動的なハイ」信号あるいは「正の論理」信号とし
ばしば呼ばれる)よりも高い電圧(ポテンシャル)であ
るようになっているところでは、ダイあるいはこのダイ
の近傍のスクライブラインの領域において、少なくとも
非能動状態(図24および図25のみに示してある)と
して検出されるだけの低い電圧(ポテンシャル)の負荷
抵抗あるいは負荷電流があると考える。
【0240】またさらに、送り出された信号のセンスあ
るいは極性が、非能動状態が能動状態(「能動的なロ
ウ」信号あるいは「負の論理」信号としばしば呼ばれ
る)よりも高い電圧(ポテンシャル)であるようになっ
ているところでは、ダイあるいはこのダイの近傍のスク
ライブラインの領域において、少なくとも能動状態とし
て検出されるだけの高い電圧の負荷抵抗あるいは負荷電
流があると考える。
【0241】図24〜図29は、実際の構造を表現した
ものではなく、図解的なものである。したがって、ダイ
オードあるいはヒューズの物理的位置については、図面
上の配置とは異なっている。このようなダイオードある
いはヒューズの少なくともいずれか一方は、ダイ領域
上、スクライブライン内、あるいはダイの周縁領域内に
実際に存在する可能性がある。
【0242】図24は、ダイオードにより信号伝達ライ
ン(導体)をダイから絶縁する構造を示す。なお「信号
伝達」手段は、電力信号も含んだどのような形態の電気
的信号もこれを伝達する。
【0243】ダイ705は、内部導体760aおよび7
60bにそれぞれ接続したボンディングパッド710a
および710b、ならびに内部導体および回路を有す
る。このダイ705は、ダイオード740および750
を介して信号伝達ライン720および730からそれぞ
れ電気的信号を受け、上記内部導体760aおよび76
0bに伝達する。
【0244】ダイオード740の陽極は、信号伝達ライ
ン720にこれを接続する。ダイオード740の陰極
は、ボンディングパッド710aをバイパスして、ダイ
705の内部導体760aに直接これを接続する。なお
図面においては、ボンディングパッド710aに関連し
た信号の、ボンディングパッド710aをバイパスした
ダイへの直接接続を示している。
【0245】ダイオード750の陽極は、ボンディング
パッド710bをバイパスしてダイ705の内部導体7
60bにこれを接続する。ダイオード750の陰極は、
信号伝達ライン730にこれを接続する。
【0246】図示のダイオードの極性は、信号伝達ライ
ン720が能動ハイ信号あるいはプラスの電力を伝達す
ること、および信号伝達ライン730が能動ロウ信号あ
るいはマイナスの電力を伝達することと考える。
【0247】これらのダイオード740および750
は、ダイ705の洩れ電流から信号伝達ライン720お
よび730をそれぞれ分離することにより、この洩れ電
流が信号伝達ライン720および730のいずれかにお
ける駆動信号ではないレベルを不適切に駆動信号として
しまうことを防止している。
【0248】信号伝達ライン720および730に電力
供給信号が伝達されるような特定の場合には、これらの
ダイオード740および750は、ダイ705の洩れ電
流が、信号伝達ライン720あるいは730の少なくと
もいずれか一方に接続される可能性がある他のダイある
いは回路に不適切に電力を供給しないように防止する。
【0249】図25は、ダイへの接続機構を余分に設け
た、ダイオードによる絶縁構造を示す。半導体ウェハ上
では、ウェハ内の欠陥がこのウェハのある部分を破損あ
るいは操作不可能とする可能性がいつもある。当該欠陥
は導体も含むので、ひとつの導体が破損したときの保証
として余分な導体を供給することが望ましい。
【0250】図25には、ダイ705、4個のダイオー
ド740a、740b、750a、750bを図示して
ある。ふたつの余分な信号伝達導体のペアを設けてあ
り、第1のペアが720aおよび720bで、第2のペ
アが730aおよび730bである。信号伝達ライン7
20aおよび720bは、それぞれ同様の信号を伝達す
る。信号伝達ライン730aおよび730bは、それぞ
れ同様の信号を伝達する。導体720x上の信号は能動
ハイ信号、あるいはプラスの電力供給信号である。導体
730x上の信号は能動ロウ信号、あるいはマイナスの
電力供給信号である。
【0251】ダイ705は、ダイ705上の他の部分の
異なる回路にそれぞれ接続したふたつのボンディングパ
ッド710aおよび710bを有する。信号伝達導体7
20aはダイオード740bの陽極にこれを接続する。
信号伝達導体720bは、ダイオード740aの陽極に
これを接続する。ダイオード740aおよび740bの
陰極は、導体760cを介してボンディングパッド71
0aにこれを共通に接続する。つまり、ボンディングパ
ッドへの直接接続という、ダイへの接続の異なる方法を
図示している。
【0252】信号伝達導体730aは、ダイオード75
0aの陰極にこれを接続する。信号伝達導体730b
は、ダイオード750bの陰極にこれを接続する。ダイ
オード750aおよび750bの陰極は、導体760d
を介してボンディングパッド710bにこれを共通に接
続する。
【0253】導体720aあるいは720bのいずれか
が損傷(開放)あるいはショートすることにより、伝達
される信号のタイプに応じて、能動ハイ「駆動」電圧レ
ベルあるいはプラスの電力供給電圧と比較して低電圧に
なる場合には、ダイオード740aおよび740bによ
る絶縁構成により、他の余分な導体720bあるいは7
20aをそれぞれ介して電気的信号をダイ705のボン
ディングパッド710aに伝達することがまだ可能であ
る。
【0254】導体730aあるいは730bのいずれか
が損傷(開放)あるいはショートすることにより、伝達
される信号のタイプに応じて、能動ロウ「駆動」電圧レ
ベルあるいはマイナスの電力供給電圧と比較して高電圧
になる場合には、ダイオード750aおよび750bに
よる絶縁構成により、他の余分な導体730bあるいは
730aをそれぞれ介して電気的信号をダイ705のボ
ンディングパッド710bに伝達することがまだ可能で
ある。
【0255】図26は、ヒューズによりダイから導体を
絶縁する絶縁構造を示している。ダイ705は、ふたつ
のボンディングパッド710aおよび710b、ならび
にいずれのボンディングパッドにも接続していない内部
導体760eおよび760fを有する。内部導体760
eをヒューズ770aの一端に接続し、ヒューズ770
aの他端を信号伝達ライン720に接続する。つまり、
ボンディングパッドでは受けることができない(接続さ
れていない)導体上の内部信号への直接接続という、ダ
イへの接続のさらなる異なる方法を図示している。内部
導体760fをヒューズ770bに接続し、ヒューズ7
70bの他端を信号伝達ライン730に接続する。
【0256】ウェハの欠陥あるいは他の機能不全がダイ
705に生じ、信号伝達ライン720に印加される不必
要な負荷あるいは電圧(ショート)が生じるような場合
には、ヒューズ770aを飛ばすことにより信号伝達ラ
イン720からダイ705を絶縁することができる。同
様にして、内部導体760fに何らかの理由で、欠陥あ
るいは機能不全が生じた場合には、ヒューズ770bを
飛ばすことにより信号伝達ライン730からダイ705
を絶縁することができる。
【0257】ヒューズ770aおよび770bは、受動
ヒューズあるいは能動ヒューズのいずれであってもよ
い。受動ヒューズは、単純に相対的に薄い導体であっ
て、ここに余分な量のエネルギーを通すことにより蒸発
あるいはそうでなければ破損(開放)する可能性がある
ものである。すなわち、ヒューズを通して正常の電流よ
り大きな量の電流を流すことにより、ヒューズ内の抵抗
熱を発生させ、かくしてこれを溶かし、蒸発させ、割れ
させ、あるいはそうでなければ非導通状態とするもので
ある。代わりに、外部からのレーザーなどエネルギービ
ームをヒューズに集中的にあてて同様の効果を得ること
もできる(以下に述べる)。
【0258】能動ヒューズは、あるレベルまで電流を導
通するように設計した電子回路である。このレベルをこ
えると、能動ヒューズ回路は電流の導通を停止するよう
に設計されており、かくして正常電流より高い過剰電流
がながれたときに受動ヒューズの機能に匹敵する機能を
有することになる。
【0259】いずれのタイプのヒューズも、ともに半導
体デバイス製造の当業者には公知であり、ヒューズ可能
なPROM(プログラマブルリードオンリーメモリー)
のようなデバイスの製造に広く用いられてきている。ヒ
ューズを飛ばす方法については本発明と関係しているの
で、図30〜図8dにもとづき後述する。
【0260】図27は、ダイへの接続機構を余分に設け
た、ヒューズによる絶縁構造を示す。この構造は、図2
5の絶縁構造と非常によく似ているが、図25のダイオ
ードを図27においてヒューズに置き換えてある。
【0261】余分の信号伝達導体720aおよび720
bのペアをダイ705に接続する。ここで、「余分の」
とは同じ信号内容を伝達可能であるということである。
余分の信号伝達導体730aおよび730bの同様の第
2のペアをダイ705に接続する。
【0262】それぞれのヒューズ770cおよび770
dの一側をダイ705の内部導体760aに共通に接続
する。ヒューズ770cの残りの側を信号伝達ライン7
20aに接続するとともに、ヒューズ770dの残りの
側を信号伝達ライン720bに接続する。
【0263】同様に、それぞれのヒューズ770eおよ
び770fの一側をダイ705の内部導体760bに共
通に接続する。ヒューズ770eの残りの側を信号伝達
ライン730aに接続するとともに、ヒューズ770f
の残りの側を信号伝達ライン730bに接続する。
【0264】通常の操作においては、信号伝達ライン7
20aおよび720bの一方のみが信号を有し(駆動さ
れ)、他方は信号を有さない(非駆動状態におかれ
る)。実際には、非駆動ラインは、ヒューズを通した導
通パスにより駆動ラインと実質的に同一の信号を伝達す
る。
【0265】ウェハの欠陥あるいは他の機能不全がこの
ふたつの信号伝達導体のうちの一方に生じて他の信号伝
達導体にショートしたり機能悪化がある場合には、ショ
ートしたあるいは機能悪化した信号伝達導体に接続して
あるすべてのヒューズが飛んで、この信号伝達導体は他
の信号伝達導体から絶縁される。
【0266】たとえば、ウェハの欠陥あるいは機能不全
が信号伝達ライン720aに影響を与えれば、ヒューズ
770cが飛んで信号伝達ライン720aを信号伝達ラ
イン720bから絶縁し、一方ヒューズ770dを介す
る信号伝達ライン720bはそのままとすることにより
内部導体760aへの接続は維持する。
【0267】同様に、たとえば、ウェハの欠陥あるいは
機能不全が信号伝達ライン720bに影響を与えれば、
ヒューズ770dが飛んで信号伝達ライン720bを信
号伝達ライン720aから絶縁し、一方ヒューズ770
cを介する信号伝達ライン720aはそのままとするこ
とにより内部導体760aへの接続は維持する。
【0268】信号伝達ライン730aおよび730bの
互いの間の絶縁は、ヒューズ770eおよび770fを
通して同様にこれを行う。
【0269】ダイ705におけるウェハの欠陥あるいは
機能不全(回路のショートなど)により内部導体760
aが信号伝達ライン720aおよび720bの正常信号
伝達特性と何らかの干渉を生じた場合には、ヒューズ7
70cおよび770dはともに飛んで、この欠陥、内部
導体760aおよびダイ705から信号伝達ライン72
0aおよび720bを絶縁する。
【0270】同様に、ダイ705におけるウェハの欠陥
あるいは機能不全(回路のショートなど)により内部導
体760bが信号伝達ライン730aおよび730bの
正常信号伝達特性と何らかの干渉を生じた場合には、ヒ
ューズ770eおよび770fはともに飛んで、この欠
陥、内部導体760bおよびダイ705から信号伝達ラ
イン730aおよび730bを絶縁する。
【0271】図28は、ダイ内の欠陥から信号伝達導体
を絶縁する、ダイオードおよびヒューズの組み合わせに
よる絶縁構造を示す。図28には、2本の信号伝達導体
720および730を図示してある。信号伝達ライン7
20は、ダイオード740の陽極にこれを接続する。ダ
イオード740の陰極は、ヒューズ770aの一側にこ
れを接続する。ヒューズ770aの他側は、ダイ705
の内部導体760aにこれを接続する。
【0272】信号伝達ライン730は、ダイオード75
0の陰極にこれを接続する。ダイオード750の陽極
は、ヒューズ770bの一側にこれを接続する。ヒュー
ズ770bの他側は、ダイ705の内部導体760bに
これを接続する。ダイオード740および750に関す
る絶縁構造は、図24にもとづき説明した構造と同一で
ある。
【0273】ヒューズ770aおよび770bは、ダイ
705にショートした回路がある場合の追加的な絶縁構
造を提供するものである。ヒューズ770aおよびダイ
オード740の直列接続の順序、およびヒューズ770
bおよびダイオード750の直列接続の順序は重要では
ない。ダイオードの極性が維持されている限り、ヒュー
ズとダイオードとの直列接続の順序は、他の部分に影響
なくこれを替えることができる。
【0274】図29は、信号伝達導体を互いにおよびダ
イ内の欠陥から絶縁するダイオードおよびヒューズの組
み合わせによる絶縁構造を示す。信号伝達ライン720
aは、ヒューズ770cの一側にこれを接続する。ヒュ
ーズ770cの他側は、ダイオード740aの陽極にこ
れを接続する。信号伝達ライン720bは、ヒューズ7
70dの一側にこれを接続する。ヒューズ770dの他
側は、ダイオード740bの陽極にこれを接続する。ダ
イオード740aおよび740bの陰極は、ダイ705
の内部導体760aに共通にこれを接続する。
【0275】同様に、信号伝達ライン730aは、ヒュ
ーズ770eの一側にこれを接続する。ヒューズ770
eの他側は、ダイオード750aの陰極にこれを接続す
る。信号伝達ライン730bは、ヒューズ770fの一
側にこれを接続する。ヒューズ770fの他側は、ダイ
オード750bの陰極にこれを接続する。ダイオード7
50aおよび750bの陽極は、ダイ705の内部導体
760bに共通にこれを接続する。
【0276】ダイオード740a、740b、750
a、750bの機能は、図25において説明したそれぞ
れの機能と同一である。さらに、ヒューズ770cおよ
び770dは、内部導体760a内の回路のショートあ
るいはダイ705上の他の同様な欠陥から信号伝達ライ
ン720aおよび720bを絶縁する。また、ヒューズ
770eおよび770fは、内部導体760b内の回路
のショートあるいはダイ705上の他の同様な欠陥から
信号伝達ライン730aおよび730bを絶縁する。
【0277】(図30、31、32)上述したようなヒ
ューズによる絶縁構造は、破損した、むだな、あるいは
不必要な回路への接続を切断するためにヒューズを飛ば
す方法を必要とする。以下、図30〜図32にもとづき
この方法について説明する。
【0278】図30は、ダイオードおよびヒューズの組
み合わせによる絶縁構造が採用されているヒューズの飛
ばし方法および装置を示す。すなわち、2本の導体81
0および820を図示してある。導体810は、ヒュー
ズおよびダイオードによる絶縁構造を介して多くの異な
るポイントにこれを接続するように構成する。こうした
絶縁構造のふたつを示している。
【0279】導体810は、ダイオード830aおよび
830bの陽極にこれを接続する。ダイオード830a
の陰極は、ヒューズ835aの一側にこれを接続する。
ヒューズ835aの他側は、半導体スイッチ845aの
一側および導体840aにこれを接続する。この導体8
40aは他の部分へのさらなる接続を行う。
【0280】ダイオード830bの陰極は、ヒューズ8
35bの一側にこれを接続する。ヒューズ835bの他
側は、半導体スイッチ845bの一側および導体840
bにこれを接続する。この導体840bは他の部分への
さらなる接続を行う。半導体スイッチ845aおよび8
45bの残りの端部は、導体820にこれを接続する。
【0281】欠陥が生じていることにより導体810を
ダイオード830aから絶縁する必要が生じたときに
は、ヒューズ830aが以下の方法により飛ばされる。
すなわち、a)導体810および820への電圧の印加
により、導体820が導体810より低い電圧になるよ
うにすること、およびb)スイッチ845aを閉鎖し、
ヒューズ835aを溶融すること、である。
【0282】同様に、欠陥が生じていることにより導体
810をダイオード830bから絶縁する必要が生じた
ときには、ヒューズ830bが以下の方法により飛ばさ
れる。すなわち、a)導体810および820への電圧
の印加により、導体820が導体810より低い電圧に
なるようにすること、およびb)スイッチ845bを閉
鎖し、ヒューズ835bを溶融すること、である。
【0283】導体810および820を横切って、最低
の電圧差、および電流伝達容量が存在する。この電圧差
および電流伝達容量は、部分的には、ヒューズ835a
および835bの特性により決定される。さらに、この
電圧差はダイオード830aあるいは830bのダイオ
ードドロップ(間の電圧降下)、スイッチ845aある
いは845bの飽和電圧(間の電圧降下)を克服するの
に必要とされる量を含む必要がある。
【0284】図31は、ヒューズのみによる絶縁構造が
採用されたときのヒューズの溶融方法を示す。各接続は
図30に示したものとすべて同一であるが、図30のダ
イオード830aおよび830bは図31において削除
されており、ヒューズ835aおよび835bがそれぞ
れの一側を導体810に直接接続されている点が異なっ
ている。
【0285】こうした構造のヒューズ溶融作用も図30
の場合と同一であるが、ダイオードがない分、ダイオー
ドドロップを克服することが不要で、導体810および
820の間に印可された電圧差の極性が適当ではないこ
とが異なっている。
【0286】図32は、ヒューズによる絶縁構造のため
の、指向性エネルギービームによるヒューズ溶融方法を
示す。図示のヒューズおよびダイオードによる絶縁構造
において、導体810は、ふたつのダイオード830a
および830bの陽極にこれを接続する。ダイオード8
30aの陰極は、ヒューズ835aの一側にこれを接続
する。ヒューズ835aの他側は、導体840aにこれ
を接続する。導体840aはさらなる接続を行う。ダイ
オード830bの陰極は、ヒューズ835bの一側にこ
れを接続する。ヒューズ835bの他側は、導体840
bにこれを接続する。導体840bはさらなる接続を行
う。
【0287】ヒューズ835aを溶融するために、強く
集中させたエネルギービーム850、たとえばレーザー
などをヒューズ835aに照射し、これに余分なエネル
ギーを与えることにより、ヒューズ835aを蒸発、溶
融、破損、あるいはこれら以外の開放状態とする。
【0288】(図33、34)電子ビームによるプロー
ブは公知であり、このプローブにおいては、電子ビーム
を用いて、電気的信号をウェハに与えること、あるいは
電気的信号を読み取ることの少なくともいずれか一方を
行うものである。この非接触でかつビーム指向の手法
は、とくに大きな接触領域を必要としないなど、機械的
なプローブよりも多くの有利な点がある。
【0289】電子ビームを非常にきつく収束させ、ウェ
ハ上のどのようなポイントにもこれを便宜的に当てるこ
とができる。しかしながら、収束するビームとしては、
電子ビームはウェハ上の電気的信号の多くの平行励起に
は不可能である。一般的には、電子ビームを用いた複雑
な選択およびプローブ構造は補助的な電子機器がなけれ
ば不可能である。
【0290】図33は、電子ビームによるプローブおよ
びセンシングを促進するためにダイ上に配置する補助的
な回路を示す。電子ビームプローブのための「タッチパ
ッド」のような2個のアクセスポイント905aおよび
905bが電子ビームにとってアクセス可能なウェハの
領域に設けられている。
【0291】SRフリップフロップ920をこれらのタ
ッチパッドに接続することにより、SRフリップフロッ
プ920のセット入力端子「S」がライン910aを介
してタッチパッド905aに接続し、SRフリップフロ
ップ920のリセット入力端子「R」がライン910b
を介してタッチパッド905bに接続する。SRフリッ
プフロップ920の出力端子「Q」は、ライン930上
に出力信号を発生し、この出力信号は他の部分で使用さ
れる。
【0292】電子ビームは、アクセスポイント905a
および905bを介してSRフリップフロップ920の
セット入力およびリセット入力をそれぞれいつでも立ち
上げる。信号がアクセス可能ならば、ライン910aあ
るいは910bに該信号を直接供給する場合も同様であ
る。
【0293】SRフリップフロップ920のセット入力
が立ち上げられたとき、出力端子「Q」はライン930
上の出力信号を立ち上げ(セットし)、SRフリップフ
ロップ920のリセット入力端子にリセット信号を受け
るまでこの状態を維持する。SRフリップフロップ92
0のリセット入力が立ち上げられたとき、出力端子
「Q」はライン930上の出力信号を立ち下げ(リセッ
トし)、SRフリップフロップ920のセット入力端子
にセット信号を受けるまでこの状態を維持する。
【0294】これらの複数の回路がウェハ上に、好まし
くはスクライブライン内、あるいは周縁領域に設けられ
ていれば、テストのためにウェハ上に信号の複雑な組み
合わせを電子ビームがセットアップするような機構を構
成することが可能になる。たとえば、ウェハが100個
のダイを含んでいれば、こうした回路の7個が電子ビー
ムによるプローブに用いられ、ダイを選択するためのア
ドレスをセットアップする。
【0295】図34は、1個のみの「タッチパッド」9
05aを用いた、同様の補助的な回路構造を示してい
る。タッチパッド905a上の信号は、ライン910a
を介してトグルフリップフロップ925のトグル入力端
子(T)に伝達される。トグルフリップフロップ925
の出力端子(Q)はライン930上に出力し、他の部分
で使用される(図33と同様)。
【0296】図34の回路は、図33の回路と同様に作
用するが、それぞれの時間で、アクセスポイント905
a(あるいはライン910a)が電子ビームにより「タ
ッチ」され、出力端子Q、したがってライン930上の
信号がその状態を立ち上げから立ち下げへ、あるいはそ
の逆にと変化する。
【0297】(図35、36、37、38、39)水平
あるいは鉛直スクライブラインのいずれか一方に配置さ
れた複数のライン(たとえば電力およびグランド)のセ
ットを多重接続する方法は、水平あるいは鉛直スクライ
ブラインにともに配置された複数の追加的ラインの多重
接続にもこれを拡大することができる。以下図35〜図
39にもとづき説明する。
【0298】前記米国特許第4,749,947号の第
4図(以下、本出願の図40とする)に示されているよ
うに、ダイを横切っているクロスチェックラインの実際
の数に比較して、ダイごとにクロスチェック接続の数を
減らすことが可能である。前述したように、シフトレジ
スター27を複数のプローブライン制御用に用いること
が可能で、テストの最中に一度にひとつのプローブライ
ンのみを立ち上げるように設計する。
【0299】他のシフトレジスター28は、センスライ
ンにこれを接続する。ひとつのプローブラインを立ち上
げることによって、すべてのセンスラインに信号を印加
し、かくしてセンスラインシフトレジスター28を並列
モードで操作し、センスラインから情報を読み出しおよ
び記憶する。さらにこのシフトレジスター28を直列ク
ロックモードで操作することによって、センスラインか
ら信号を単一のプローブポイント32に直列に伝送す
る。
【0300】こうしたテストポイントを一対一の対応か
らプローブラインおよびセンスラインの数に減少させる
全体構成は、すべてのプローブライン用の単一の接続、
すべてのセンスライン用の単一の接続、ならびにプロー
ブラインおよびセンスラインの数に関係のないいくつか
のクロックおよび制御接続を必要とする。
【0301】米国特許第4,749,947号はまた、
その第8欄の第55〜63行目に、クロスチェック手法
を実行するために必要なプローブポイントの数をさらに
減少させることを提案している。この減少させるための
手法は、プローブラインを制御するシフトレジスター2
7をカウンターのようなオンチップ回路に置き換えるこ
とである。このカウンターは、外部のデータ入力の必要
なしに、順序よく、テストの最中に一度のひとつのプロ
ーブラインを立ち上げる。
【0302】米国特許第4,749,947号はまた、
オンチップシフトレジスターの使用により、出力データ
が一度に1ビットだけしか計測することができないた
め、すべてのセンスラインの出力をすぐに計測すること
ができることと比較すると、テストの速度が低下するこ
とを述べている。したがって、その第9欄の第10〜1
4行目に提案しているように、「センスラインおよびシ
フトレジスターの出力はともにこれをプローブポイント
に伝達することにより、ウェハの段階でセンスラインの
直接的なプローブを可能とし、ICがパッケージされた
ときのあとのテストのためにはシフトレジスタープロー
ブのみによるものとする。」
【0303】なお米国特許第4,749,947号によ
り提案あるいは開示はされていないが、より多い数の個
々のクロスチェックテストラインへのアクセスを必要と
するテストポイントの数を減らす方法は、ウェハの段階
でこれを利用することができる。
【0304】図35は、ウェハ上の相対的に多い数のダ
イに限られた数の信号を選択的に接続するためにシフト
レジスターを用いる例を示している。この例において
は、説明を明確にするために、わざと少ない数のダイ
(4個すなわち1002a、1002b、1002c、
1002d)、およびダイあたり少ない数のプローブラ
インおよびセンスラインを示している。つまり、ダイあ
たり4本のプローブラインPxでグループ化して2本の
セット1010xを構成するとともに、ダイあたり4本
のセンスラインSxでグループ化して2本のセット10
20xを構成している。
【0305】典型的なウェハでは、本質的に多数のダ
イ、プローブラインおよびセンスラインを用いる。それ
ぞれのセットはウェハ上のどのような与えられたダイも
これをプローブするのに十分であるような、プローブラ
インの複数のセット(1010aおよび1010bが示
されている)が、スクライブラインに配置されていると
ともに、それぞれのセットが個々のダイ(1002a、
1002b、1002c、1002dのうちのひとつ)
のセンスラインにアクセスするために十分であるよう
な、センスラインの他の複数のセット(1020aおよ
び1020bが示されている)が、センスラインの中に
配置されている。
【0306】プローブシフトレジスター1030を設
け、このプローブシフトレジスター1030の出力がプ
ローブラインを駆動する。プローブシフトレジスター1
030は、SIPO(シリアルイン−パラレルアウト)
タイプであり、「データインプット」ライン1032上
にあってプローブシフトレジスター1030の入力端子
DI(データイン)へのデータは、ライン1034上に
あってプローブシフトレジスター1030のクロック入
力端子(>)への「シフトイン」クロック信号により、
プローブシフトレジスター1030にクロックされる。
【0307】「データイン」信号がクロック入力される
と、そのデータ値は、プローブシフトレジスター103
0の出力端子Q0〜Q7に沿って直列にシフトされ、ここ
に接続されているプローブラインのセット1010xに
配置される。
【0308】センスシフトレジスター1040を設け、
このセンスシフトレジスター1040の入力端子D0〜
D7がセンスラインのセット1020の信号値を受け取
る。センスシフトレジスター1040は、PISO(パ
ラレルイン−シリアルアウト)タイプであり、センスシ
フトレジスター1040のセンスライン1020x上の
入力端子にあるデータが、ライン1046上のセンスシ
フトレジスター1040の負荷入力端子にある「負荷」
信号によりラッチされ、ライン1044上にあってセン
スシフトレジスター1040のクロック入力端子への
「シフトアウト」信号により、一度にひとつのデータ値
づつデータライン1042にシフトアウトされる。
【0309】こうした方法により、事実上どのような数
のダイであっても、インターフェース信号(プローブお
よびセンス信号)の数が5個に減らされる。これ以上の
数のダイ、センスラインおよびプローブラインについて
は、より長いシフトレジスター1030および1040
が必要である。
【0310】図36は、図35の構造にダイ選択構造を
加えたものである。1個以上のダイが応答すると、多く
の場合、プローブラインおよびセンスライン上で信号が
不一致を起こす原因となる。したがって、こうした不一
致を除去するとともに個々のダイを絶縁するための手段
として、ダイ選択構造を追加する。
【0311】図36は、図35と同様であるが、上述し
た適当なタイプのダイ選択スイッチ1050を設けるこ
とにより、個々のダイ1002a、1002b、100
2c、1002dを選択するようにしてある点が異な
る。図面は、電力を供給することによってとくにダイ選
択に適した行列選択構造として示してある。しかしなが
ら、既述のどのようなダイ選択構造にも交換可能であ
る。さらに、余分なラインを用いた手法、ダイオードあ
るいはヒューズによる絶縁構造も適用可能である。
【0312】図37は、シフトレジスターを用いること
によって、さらなる効率の改良が可能なテスト用接続の
減少方法を示す。説明を明確にするためにダイの数はわ
ざと減らしてある。
【0313】典型的な応用として、多数のダイを有して
いる。図35および図36のダイ1002xと同様に、
4個のダイ(1002a’、1002b’、1002
c’、1002d’)が示されているが、これらのダイ
が米国特許第4,749、947号において言及したク
ロスチェックシフトレジスター構造を採用することによ
り、ダイあたりのプローブラインおよびセンスラインの
数を減らす点が異なっている。
【0314】図示のように、ダイあたり3本のプローブ
ラインおよび3本のセンスラインが示されている。この
3本という数は、ダイのプローブ/センスによるグリッ
ドが単純にダイに拡大されている多くの数と比較して
も、こうした適用の実際の数と本質的には異ならない。
【0315】ダイ1002a’を他のダイ(1002
b’、1002c’、1002d’)の典型例として示
しているが、このダイ1002a’は3本のプローブポ
イント1003および3本のセンスポイント1004を
有する。図示のように、プローブポイント1003は、
ライン1010’によりこれを列にまとめ、センスポイ
ント1004は、ライン1020’によりこれを行にま
とめている。
【0316】図35および図36に示したと同様に、ラ
イン1032上にデータ入力信号を有するとともにライ
ン1034上にシフトインクロック信号を有するSIP
Oシフトレジスター1030によって、プローブライン
1010’が駆動される。
【0317】また図35および図36に示したと同様
に、ライン1046上に負荷入力を、ライン1044上
にシフトクロック入力を、ライン1042上にデータ出
力を有するPISOシフトレジスター1040のデータ
入力端子にセンスライン1020’が接続される。
【0318】シフトレジスターへのノンプローブおよび
ノンセンス接続の外部インターフェースは、図35およ
び図36のそれと同一であるが、ダイへのインターフェ
ースは異なっている。なおこの図37と、図35および
図36とにおいて、「データイン」にデータが印加され
たこと、および「データアウト」にデータが出力された
ことの意味には相違があるが、物理的インターフェース
は同一である。
【0319】この構造は、必要なインターフェースポイ
ントの数を変更しないが、ウェハに設けたプローブライ
ンおよびセンスラインの数を減少させる。これらのライ
ンは、たとえば、スクライブラインが接続されるウェハ
の近傍のスクライブラインあるいは重ね合わせるメタル
のグリッドなど、ウェハ上のどのような適宜の部位であ
っても、適当な手段を用いてこれを配置可能である。
【0320】図38は、図37の構造と同一の構造を示
しているが、ダイ選択スイッチ1050bが個々のダイ
を選択するために追加されている点が異なる。図示のよ
うに、信号による論理的なダイ選択にとくに適した方法
で、ライン1080a、1080b、1080c、10
80dをダイ1002a’、1002b’、1002
c’、1002d’にそれぞれ直接接続する。
【0321】またこの構造は、電力供給ベースのダイ選
択にも用いることができ、この場合、すべてのダイに設
けられたたとえばグランドなど1本の供給ラインが共通
であり、たとえば電力など他の供給ラインがスイッチさ
れる。他のダイ選択構造はどのようなものでもこれを交
換可能であり、さらには余分なライン構造、あるいはヒ
ューズもしくはダイオードによる絶縁構造が適用され
る。
【0322】図39は、必要なプローブラインおよびセ
ンスラインの数をさらに減少させる構造を示している。
図38の構造と同一のダイ選択構造が示されている。た
だし、プローブラインおよびセンスラインを行列ベース
のセットに接続するよりはむしろ、このセットを並列に
接続して、共通のプローブラインの単一のセット109
0aおよびセンスラインの単一共通のセット1090b
とし、ウェハの他の部位において適当な手段により処理
し、あるいは外部のインターフェースポイントに直接伝
達する。
【0323】図35〜図38では、ウェハ上のインター
フェースポイントを減少させるための機構としてシフト
レジスターを用いることを示したが、逆に、信号シフト
用の刺激の入力および出力という工程のために操作の速
度が影響される。他の方法としては、プローブラインお
よびセンスラインのセットにアクセスするためにシフト
レジスターを用いるというよりはむしろ、たとえば図4
xおよび図5xに示されたタイプの選択スイッチなど、
マルチプレクサーを用いることが可能である。この機構
により全速での実行が可能となる。
【0324】どのようなこうした回路、すなわちシフト
レジスターあるいはマルチプレクサーの少なくともいず
れか一方を、好ましくはスクライブライン、犠牲となる
「正常な」ダイ領域、変種のダイ領域、あるいはウェハ
の周縁領域など、ウェハ上の適宜な部位に配置するもの
とする。
【0325】以上開示した多くの手法について、ICテ
ストにも一般に適用可能であるが、ふたつの注意を以下
に述べる。すなわち、a)ウェハに電力を供給する電力
システムは、非常に良好に調整され、相対的にノイズフ
リーであること、およびb)とくにCMOS入力など不
使用の入力端子は、外来のノイズを発生させないように
終端化(負荷)すること、である。
【0326】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、以上開示
した方法および構造を用いることにより、ダイに単一あ
るいはグループで電力を供給して、ウェハの段階での静
的なバーンインを行うことができる。また図35〜図3
9に示したテストインターフェースとの関連でダイ選択
構造を用いることにより、まだ分離していないダイにつ
いて、電力供給(動的バーンイン)の間にこれを駆動
し、あるいはその機能テストを行い、ほとんど100%
の欠陥保証を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の、正常なダイ、変種のダイ、およびスク
ライブラインを含む、ウェハの各種の特徴を示す説明図
である。
【図2】従来の、「ピンチポイント」およびウェハの周
縁領域を示す説明図である。
【図3】同、ウェハの断面図である。
【図4】同、ウェハの断面図である。
【図5】本発明のダイ選択機構を示したウェハの断面説
明図である。
【図6】同、ダイ選択機構を示したウェハの断面説明図
である。
【図7】同、ダイ選択機構を示したウェハの断面説明図
である。
【図8】同、選択スイッチの簡略図である。
【図9】同、選択スイッチの簡略図である。
【図10】同、図8および図9に示したタイプの選択ス
イッチを実行するために適当な選択スイッチ回路の説明
図である。
【図11】同、図8および図9に示したタイプの選択ス
イッチを実行するために適当な選択スイッチ回路の説明
図である。
【図12】同、図8および図9に示したタイプの選択ス
イッチを実行するために適当な選択スイッチ回路の説明
図である。
【図13】同、図8および図9に示したタイプの選択ス
イッチを実行するために適当な選択スイッチ回路の説明
図である。
【図14】同、図8および図9に示したタイプの選択ス
イッチを実行するために適当な選択スイッチ回路の説明
図である。
【図15】同、図8および図9に示したタイプの選択ス
イッチを実行するために適当な選択スイッチ回路の説明
図である。
【図16】同、図8および図9に示したタイプの選択ス
イッチを実行するために適当な選択スイッチ回路の説明
図である。
【図17】同、図8および図9に示したタイプの選択ス
イッチを実行するために適当な選択スイッチ回路の説明
図である。
【図18】同、ダイ選択回路の説明図である。
【図19】同、ダイ選択回路の説明図である。
【図20】同、ダイ選択回路の説明図である。
【図21】同、ダイ選択回路の説明図である。
【図22】同、ダイ選択回路の説明図である。
【図23】同、ダイ選択回路の説明図である。
【図24】同、ダイオードおよびヒューズによるダイ選
択ラインの絶縁方法の説明図である。
【図25】同、ダイオードおよびヒューズによるダイ選
択ラインの絶縁方法の説明図である。
【図26】同、ダイオードおよびヒューズによるダイ選
択ラインの絶縁方法の説明図である。
【図27】同、ダイオードおよびヒューズによるダイ選
択ラインの絶縁方法の説明図である。
【図28】同、ダイオードおよびヒューズによるダイ選
択ラインの絶縁方法の説明図である。
【図29】同、ダイオードおよびヒューズによるダイ選
択ラインの絶縁方法の説明図である。
【図30】同、ヒューズにより絶縁されるダイ選択ライ
ンのヒューズを切る手法の説明図である。
【図31】同、ヒューズにより絶縁されるダイ選択ライ
ンのヒューズを切る手法の説明図である。
【図32】同、ヒューズにより絶縁されるダイ選択ライ
ンのヒューズを切る手法の説明図である。
【図33】同、電子ビームによるプローブに用いる補助
的な回路を示す説明図である。
【図34】同、電子ビームによるプローブに用いる補助
的な回路を示す説明図である。
【図35】同、ウェハの段階でバーンインおよびテスト
を行うために必要な外部のインターフェースポイントの
数を減少させる手法の説明図である。
【図36】同、ウェハの段階でバーンインおよびテスト
を行うために必要な外部のインターフェースポイントの
数を減少させる手法の説明図である。
【図37】同、ウェハの段階でバーンインおよびテスト
を行うために必要な外部のインターフェースポイントの
数を減少させる手法の説明図である。
【図38】同、ウェハの段階でバーンインおよびテスト
を行うために必要な外部のインターフェースポイントの
数を減少させる手法の説明図である。
【図39】同、ウェハの段階でバーンインおよびテスト
を行うために必要な外部のインターフェースポイントの
数を減少させる手法の説明図である。
【図40】ダイ上においてクロスチェックテストを実行
するための従来の手法の説明図である。
【符号の説明】
27 シフトレジスター 28 センスラインシフトレジスター 32 単一のプローブポイント 102、102a、102b、102c、102d ダ
イ領域 104 半導体ウェハ 106 水平方向のスクライブライン 108 鉛直方向のスクライブライン 120 変種のダイ領域(不定形状のダイ領域) 130 周縁領域 140 ピンチポイント(ボトルネック) 200、200’、300、300’、300’’ ウ
ェハ104の一部分 206 水平方向のスクライブライン 208 鉛直方向のスクライブライン 212 電力用導体 214 グランド用導体 220 ボンドパッド 230、230a、230b 外部ワイヤ(フライイン
グワイヤ) 240 バーンインパッド 304 ウェハ表面の一領域 306 水平方向のスクライブライン 308 鉛直方向のスクライブライン 310、310a、310b 導体ラインによる複数の
セット 320 パス(周縁の領域) 330 変種のダイ領域 335 奉仕させられるダイ領域 350 多重接続用の回路 420a、420b、420c、420d、420e、
420f、420g、420h スクライブライン導体 430a、430b ウェハ上の特定の共通領域 440、440a、440b パッド 445 制御信号の終端部 450 半導体ステッパースイッチ 452a、452b 半導体ステッパースイッチ450
の入力端子 454a、454b、454c、454d、454e、
454f、454g、454h 半導体ステッパースイ
ッチ450の出力端子 460、460a、460b ボンドワイヤ 500a、500b、500c、500d、500e、
500f、500g、500h 半導体ステッパースイ
ッチ機構 505、505a、505b デジタルカウンター 510 デコーダー 515 シフトレジスター 517、517a、517b、517c、517d、5
17e、517f、517g 選択スイッチ制御回路 520a、520b、520c、520d 半導体スイ
ッチ 521 スイッチ接続端子 522 スイッチ接続端子 523 制御入力端子 525a、525b、525c、525d 論理AND
ゲート 530a、530b、530c、530d 半導体スイ
ッチ 540、541、542、543、544、544a、
544b、546、546a、548、548a、54
8b 端子点 549a、549b、549c、549d 端子点 550 パワーオンリセットモジュール(POR) 600a、600b、600c、600d、600e、
600f ダイ選択装置 605a〜605p、605a’〜605p’、605
a’’〜605p’’、606a〜606p ダイ 610a、610b 選択スイッチ 620a、620b、620c、620d、620e、
630a、630b、630c、630d、630e
ライン 640a、640b、640c、640d、640e
ダイアドレス入力ライン 650a〜650p 出力ライン(ダイ選択ライン) 652a〜652h ダイ選択ライン 660a、660b、660c デコーダー 705 ダイ 710a、710b ボンディングパッド 720、720a、720b 信号伝達ライン 730、730a、730b 信号伝達ライン 740、740a、740b ダイオード 750、750a、750b ダイオード 760a、760b、760e、760f 内部導体 760c、760d 導体 770a、770b、770c、770d、770e、
770f ヒューズ 810、820 導体 830a、830b ダイオード 835a、835b ヒューズ 840a、840b 導体 845a、845b 半導体スイッチ 850 エネルギービーム 905a、905b アクセスポイント 910a、910b ライン 920 SRフリップフロップ 925 トグルフリップフロップ 930 ライン 1002a、1002b、1002c、1002d、1
002a’、1002b’、1002c’、1002
d’ ダイ 1003 プローブポイント 1004 センスポイント 1010a、1010b プローブラインのセット 1020a、1020b センスラインのセット 1030 プローブシフトレジスター 1040 センスシフトレジスター 1032 データインプットライン 1034 ライン 1042 データライン 1044、1046 ライン 1050 ダイ選択スイッチ 1080a、1080b、1080c、1080d ラ
イン 1090a プローブラインのセット 1090b センスラインのセット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カルロス ダンジェロ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 95124、サン ホセ、マッコピン パーク コート 35522 (72)発明者 ジェームズ コフォード アメリカ合衆国、カリフォルニア州 95134−2501、サン ホセ、エラン ヴィ レッジ エルエヌ 350、#314

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェハ上の分離していない状態の
    ダイに個々に電力を供給する、半導体ウェハ上のダイへ
    の電力供給方法であって、 最終的に集積回路デバイスとして加工処理する個々のダ
    イの複数個を、前記半導体ウェハ上に画成し、 選択された個々のダイに電力を供給するための電子的機
    構を前記半導体ウェハ上に設け、 この電子的機構と、前記個々のダイとの間に複数本の導
    体ライン(第1の導体ライン)を設けることを特徴とす
    る半導体ウェハ上のダイへの電力供給方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体ウェハ上の第2の領域にパッ
    ドを設け、 前記半導体ウェハ上の第2の導体ラインをもって、この
    パッドを前記電子的機構の入力端に接続し、 前記パッドに外部の電力供給源を接続することを特徴と
    する請求項1記載の半導体ウェハ上のダイへの電力供給
    方法。
  3. 【請求項3】 プローブをもって、前記外部の電力供給
    源を前記パッドに接続することを特徴とする請求項2記
    載の半導体ウェハ上のダイへの電力供給方法。
  4. 【請求項4】 ボンドワイヤをもって、前記外部の電力
    供給源を前記パッドに接続することを特徴とする請求項
    2記載の半導体ウェハ上のダイへの電力供給方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の導体ラインを、それぞれのダ
    イへの「n」本の互いに別個の導体ラインのセットとし
    て設けることを特徴とする請求項1記載の半導体ウェハ
    上のダイへの電力供給方法。
  6. 【請求項6】 前記電子的機構からそれぞれのダイにふ
    たつの互いに別個の導体ラインを設け、 この一方の導体ラインが、前記電子的機構から個々のダ
    イへの電力接続用ラインを構成するとともに、 他方の導体ラインが、前記電子的機構から個々のダイへ
    のグランド接続用ラインを構成することを特徴とする請
    求項5記載の半導体ウェハ上のダイへの電力供給方法。
  7. 【請求項7】 前記電子的機構が、電子ビームによるプ
    ローブに応答可能であることを特徴とする請求項1記載
    の半導体ウェハ上のダイへの電力供給方法。
  8. 【請求項8】 前記選択された個々のダイに電力を供給
    する余分な電子的機構を前記半導体ウェハ上に設けるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体ウェハ上のダイへ
    の電力供給方法。
  9. 【請求項9】 半導体ウェハ上の分離していない状態の
    ダイについて個々に静的なバーンインを実行する、半導
    体ウェハ上のダイへの電力供給方法であって、 最終的に集積回路デバイスとして加工処理する個々のダ
    イの複数個を、前記半導体ウェハ上に画成し、 選択された個々のダイに電力を供給するための電子的機
    構を前記半導体ウェハ上に設け、 この電子的機構と、前記個々のダイとの間に複数本の導
    体ライン(第1の導体ライン)を設け、 前記半導体ウェハを加熱するとともに、 前記個々のダイに選択的に電力を供給することを特徴と
    する半導体ウェハ上のダイへの電力供給方法。
  10. 【請求項10】 半導体ウェハの第1の領域上に画成す
    るとともに、集積回路デバイスとして加工処理するため
    に適した個々のダイの複数個と、 前記半導体ウェハの第2の領域上に設けるとともに、選
    択された個々のダイに電力を供給するための電力供給手
    段と、 前記半導体ウェハの第3の領域上に設けるとともに、そ
    の一方の端子を対応する個々のダイに有しその他方の端
    子を第2の領域にそれぞれ有し、かつ個々のダイを選択
    するダイ選択手段に接続した複数本の導体ラインと、 を有することを特徴とする半導体ウェハ。
  11. 【請求項11】 前記導体ラインを、それぞれのダイへ
    の「n」本の互いに別個の導体ラインのセットとして設
    けることを特徴とする請求項10記載の半導体ウェハ。
  12. 【請求項12】 前記電子的機構からそれぞれのダイに
    ふたつの互いに別個の導体ラインを設け、 この一方の導体ラインが、前記電子的機構から個々のダ
    イへの電力接続用ラインを構成するとともに、 他方の導体ラインが、前記電子的機構から個々のダイへ
    のグランド接続用ラインを構成することを特徴とする請
    求項11記載の半導体ウェハ。
JP5185427A 1992-07-02 1993-06-29 半導体ウェハ上のダイへの電力供給方法およびその半導体ウェハ Withdrawn JPH0677297A (ja)

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