JPH0677255B2 - 取引処理伝票再発行装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、信用取引処理用の端末機器から発行される取
引処理伝票の再発行装置に関する。

〔発明の技術的背景およびその問題点〕

近年、ショッピングカードあるいはクレジットカードな
どの信用取引処理用カード（以下単にカードと略称す
る）を提示するだけで現金を支払わずに買物等の売買取
引を行なう信用取引処理システムが広く普及している。

上記信用取引処理システムにおいては、カード発行会社
の加盟店に設置された信用取引処理用の端末機器により
信用取引処理情報を上記カード発行会社のデータ処理セ
ンタに送信し、このデータ処理センタにてデータ処理が
なされた後、処理結果に応じて前記端末機器のプリンタ
により取引処理伝票を作成し、発行するものとなってい
る。

このとき、上記プリンタに所定の伝票用紙がセットされ
ていなかったり、上記プリンタの紙づまり等によって上
記取引処理伝票が発行されない場合がある。この場合、
プリンタを正常状態としたのち同一情報を入力し直して
再び伝票を作成しようとすると、再発行される取引処理
伝票は領収書の性質を有するので、システム上では新し
い信用取引が行なわれたものとみなされ、同一伝票の再
発行は不可能であった。そのため、伝票が発行されなか
った場合、加盟店側では手書き伝票を作成するなどとい
った繁雑な作業を行なわなければならなかった。

〔発明の目的〕

本発明はこのような事情に基いてなされたものであり、
その目的とするところは、取引処理伝票を再発行するこ
とができ、信用取引処理の作業性向上をはかり得る取引
処理伝票再発行装置を提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明は、上記目的を達成するために、カードから読取
った信用情報およびキー入力された取引情報からなる信
用取引処理情報をカード発行会社のデータ処理センタに
送信し、データ処理センタにて処理されたデータを受信
し、受信されたデータをメモリに一時的に記憶し、メモ
リに記憶されたデータに基づいて取引処理伝票を発行
し、伝票発行が動作しない場合に取引処理伝票の再発行
を指令するための再印字キーを設け、この再印字キー操
作に応動してメモリに記憶されている取引処理データ及
び再発行メッセージデータに基づいて当該取引処理伝票
が再発行されたものであることを示す再発行メッセージ
が印字された取引処理伝票を発行し、さらに、次の信用
取引の業務開始を示す業務キー操作に応動してメモリの
記憶内容をクリアするようにしている。

〔発明の実施例〕

第１図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。同図において10はカード発行会社の加盟店に設置さ
れる信用取引処理用の端末機器10であり、上記カード発
行会社のデータ処理センタ20とは電話交換網30を介して
接続されるものとなっている。上記端末機器10は次の如
く構成されている。すなわち、前記データ処理センタ20
とデータ通信を行なうための変復調装置（以下MODEMと
略称する）11および網制御装置（以下NCUと略称する）1
2と、カードに記録された各種の信用情報を読取り、か
つ上記カードに必要情報を書込むカード処理部13と、上
記カードの暗証番号，商品名，金額，支払方法等の信用
取引処理に必要な取引情報を入力し、かつ取引処理伝票
の再発行を指令する機能を有するキーボード14と、上記
カード処理部13およびキーボード14により入力された信
用取引処理情報およびデータ処理センタ20からの受信デ
ータなどを記憶するメモリ15と、上記信用取引処理情報
および受信データを必要に応じて画像表示するディスプ
レイ16と、上記各情報および受信データ等に基いて取引
処理伝票を作成し発行するプリンタ17と、予め設定され
たシステムプログラムに基いて端末機器10全体を制御す
る中央処理装置（以下CPUと略称する）18とからなって
いる。

第２図は前記キーボード14の配置例を示す概略図であ
り、図中符号41は業務キー,42は数字キー,43はファンク
ションキーを示している。上記ファンクションキー43に
は、数字キー42によって入力された情報およびカード処
理部13にてカードから読出された情報をデータ処理セン
タ20に一括して送信するための送信キー43aの他に、プ
リンタ17に取引処理伝票がセットされていなかったり、
上記プリンタに紙づまりが発生したりして取引処理伝票
が発行されなかった場合に、再発行を指令するための再
印字キー43bが設けられている。

第３図（ａ）（ｂ）は前記メモリ15の具体的構成を示す
図である。同図（ａ）はプログラムROMであり、前記シ
ステムプログラムが記憶されるものとなっている。

一方、同図（ｂ）はRAMであり、このRAMは、データ処理
センタ20の電話番号，加盟店のコード番号，低額売上げ
時によるオフライン処理のためのタンキングデータなど
が記憶されるデータテーブル51と、必要に応じて上記デ
ータテーブルから呼出されたデータを一時格納するワー
クメモリ52と、前記カード処理部13あるいはキーボード
14にて与えられる信用取引処理情報を格納する送信バッ
ファ53と、前記データ処理センタ20から受信されるデー
タを格納する受信バッファ54と、前記プリンタ17により
印字するデータを格納するプリント用バッファ55等から
なる。

第４図は上記プリント用バッファ55の内容を示す図であ
る。図中61は送信バッファ53における一部の情報を格納
する前印字用領域である。この前印字用領域61に格納さ
れる情報は、端末機器10からデータ処理センタ20にデー
タ通信しなくてもよい情報であり、たとえばカード発行
会社名，会員番号，取扱日，有効期限，伝票番号，取引
内容（売上，与信，取消，返品等）などである。こうす
ることにより、データ処理センタ20へのデータ通信の効
率向上をはかり得る。62は受信バッファにて受信された
全てのデータを格納する領域であり、たとえば売上金
額，諸費用との合計金額等が格納される。63はデータテ
ーブル51からの所定データを格納する領域であり、例え
ば加盟店名等が格納される。

そして、このプリント用バッファ55に格納されたデータ
は、プリンタ17によって所定のフォーマットで打出さ
れ、第５図に示すような取引処理伝票が発行されるもの
となっている。

ところで、上記プリント用バッファ55および送信バッフ
ァ53,受信バッファ54の記憶内容は、前記キーボード14
の業務キー41をON動作させない限り消滅しないものとな
っている。そのため、前記プリンタ17の紙づまり等によ
り取引処理伝票が発行されなかった場合、前記キーボー
ド17の再印字キー43bをON動作させると、上記プリント
用バッファ55に記憶された内容に基いて取引処理伝票が
再発行されるものとなっている。

次に本装置の動作について、第６図および第７図に示す
フローチャートを適時参照しながら説明する。信用取引
処理を実行する場合には、第６図に示すように、先ず、
取引内容（売上，与信，取消，返品等）に応じてキーボ
ード14の業務キー41をON動作させる（ステップ（以下ST
と略称する）１）。そうすると、メモリ15の送信バッフ
ァ53,受信バッファ54およびプリント用バッファ55に記
憶されている情報が消去される（ST2）。次いで、カー
ドをカード処理部13にかけて上記カードに記録されてい
る情報を入力すると共に、キーボード14を用いて上記カ
ードの暗証番号，商品名，金額等の情報を入力する（ST
3）。これら入力された信用取引処理用情報はメモリ15
の送信バッファ53に格納される（ST4）。この状態で、
キーボード14の送信キー43aをON動作させる（ST5）。こ
のとき、取引処理伝票の伝票番号が「＋１」加算され
る。そうすると、データテーブル51に記憶されていたデ
ータ処理センタ20の電話番号が呼出されてワークメモリ
52にセットされ（ST6）、データ処理センタ20へ自動的
に回線が接続される（ST7）。その結果、上記データ処
理センタ20からの応答を確認した後、送信バッファ53の
記憶内容が上記データ処理センタ20に送信される（ST
8）。

次いで、上記データ処理センタ20にて処理されたデータ
が受信され、受信バッファ54に格納される（ST9）。こ
の受信バッファに格納された受信データは、プリント用
バッファ55へ格納される（ST10）。このとき上記プリン
ト用バッファ55には前記送信バッファ53から前印字用の
データが格納され、また、データテーブル51からも所定
データが格納されている。かくして、上記プリント用バ
ッファに格納されたデータに基いてプリンタ17により取
引処理伝票が作成され発行される（ST11）。上記取引処
理伝票の発行が終了したならば、装置は初期状態に戻り
信用取引処理が終了する。

一方、前記プリンタ17に伝票用紙がセットされていなか
ったり、上記プリンタ17の紙づまり等によって所定の取
引処理伝票が発行されない場合がある。この場合には、
第７図に示す如く、キーボード14の再印字キー43bをON
動作させる（ST12）。そうすると、プリント用バッファ
55にデータが格納されているか否かが判断され（ST1
3）、格納されている場合には、そのデータに基いて取
引処理伝票を再発行する（ST14）。また、上記プリント
用バッファにデータが格納されていない場合には、ディ
スプレイ16による画像表示あるいは警報音等の報知手段
によりオペレータにその旨を知らせる（ST15）。

このように本装置によれば、従来は不可能であった取引
処理伝票の再発行が可能となる。したがって、プリンタ
17の紙づまり等により取引処理伝票が発行されなかった
場合、手書き伝票処理等の繁雑な作業を行なう必要がな
くなり、作業性の向上をはかり得る。

また、上記伝票の所定位置（たとえばカード発行会社名
の近傍）に再発行を示すメッセージ、たとえば「REPRIN
T」などを印字させるようにしている。こうすることに
より、再発行機能を利用した不正使用を防止することが
できる。また前記実施例では、データ通信の効率向上を
はかるためにプリンタ用バッファ55に前印字用領域61を
設け、データ処理センタ20に送信する必要がないデータ
は送信バッファ53からこの領域61に直接格納するように
した場合を示したが、この前印字用領域61を設けずに、
送信バッファ63に格納されたデータを全てデータ処理セ
ンタ20に送信し、その受信データを受信バッファ54から
上記プリント用バッファ55に格納してプリントアウトす
るようにしてもよい。さらに前記実施例では、信用取引
処理情報を入力する毎にデータ処理センタ20とデータ通
信を行なうオンライン処理の場合について説明したが、
タンキングを行なうオフライン処理のとき発行される取
引処理伝票の再発行装置としても適用できるのは勿論で
ある。また、前記実施例では、再印字キー43bがON動作
されたときプリント用バッファ55にデータが格納されて
いない場合には、何らかの報知手段によってオペレータ
に知らせるようにしたが、この報知手段は省略してもよ
い。このほか本発明の要旨を越えない範囲で種々変形実
施可能であるのは勿論である。

〔発明の効果〕

以上詳述したように本発明によれば、データ処理センタ
から受信されたデータを一旦メモリに記憶している。そ
して、伝票発行が正常に動作しない場合には再印字キー
を押すと、メモリに記憶されているデータに基づいて、
この取引処理伝票が再発行されたものであることを示す
再発行メッセージが印字された取引処理伝票が再発行さ
れるので、取引処理伝票を再発行することができ、信用
取引処理の作業性向上をはかり得る取引処理伝票再発行
装置を提供できる。

さらに、再発行された取引処理伝票には再発行を示すメ
ッセージが印字されているので、再発行機能を利用した
不正使用を未然に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第７図は本発明の一実施例を示す図であって、
第１図は構成を示すブロック図、第２図はキーボードの
配置例を示す図、第３図（ａ）（ｂ）はメモリの構成を
示す図、第４図はプリント用バッファの内容を示す図、
第５図は取引処理伝票の一例を示す図、第６図および第
７図は動作説明用フローチャートを示す図である。 10……端末機器、 11……変復調装置（MODEM）、12……網制御装置（NC
U）、13……カード処理部、14……キーボード、15……
メモリ、16……ディスプレイ、17……プリンタ、18……
CPU、20……データ処理センタ、30……電話交換網、41
……業務キー、42……数字キー、43……ファンクション
キー、43a……送信キー、43b……再印字キー、51……デ
ータテーブル、52……ワークメモリ、53……送信バッフ
ァ、54……受信バッファ、55……プリント用バッファ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カードから読取った信用情報およびキー入
   力された取引情報からなる信用取引処理情報をカード発
   行会社のデータ処理センタに送信する送信手段と、前記
   データ処理センタにて処理されたデータを受信する受信
   手段と、この受信手段により受信されたデータを一時的
   に記憶するメモリと、このメモリに記憶されたデータに
   基づいて取引処理伝票を発行する伝票発行手段と、この
   伝票発行手段が動作しない場合に前記取引処理伝票の再
   発行を指令するための再印字キーと、この再印字キーの
   キー操作に応動して前記メモリに記憶されている取引処
   理データ及び再発行メッセージデータに基づいて、当該
   取引処理伝票が再発行されたものであることを示す再発
   行メッセージが印字された取引処理伝票を発行する伝票
   再発行手段と、次の信用取引の業務開始を示す業務キー
   操作に応動して前記メモリの記憶内容をクリアするメモ
   リクリア手段とを具備したことを特徴とする取引処理伝
   票再発行装置。