JPH08329344A - クレジット処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】通信クレジット処理が不能の場合にオフライン
で作成したオフライン伝票発行用データをオフラインで
印字したクレジット伝票を発行させることのできるクレ
ジット処理装置を提供する。 【構成】オフライン処理宣言手段（１６Ｄ）と，オフラ
イン伝票発行用データ作成手段（１１，１２）と，オフ
ライン印字発行制御手段（１１，１２）とを設け、通信
クレジット処理が不能の場合にオフラインで作成したオ
フライン伝票発行用データを印字したクレジット伝票２
６を発行させることのできる構成とされている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、クレジットカードから
読取ったカード記憶データとキー入力データとを用いて
作成したクレジット処理データに基きかつデータ通信回
線を介してクレジット会社と通信しつつ通信クレジット
処理可能であるとともに、この通信クレジット処理後に
クレジット伝票を印字可能に構成されたクレジット処理
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４において、商品販売登録データ処理
装置を構成する複数のターミナル機１０Ａ〜１０Ｎは、
データ通信回線１を介して上位機３０に接続されてい
る。各ターミナル機１０は、上位機３０内のマスター商
品ファイルまたは自機内の商品ファイルから商品データ
（商品名，単価）を求めつつ商品登録する。顧客買上商
品の全てについて商品登録が終了した後に、合計金額の
算出等を含む会計処理が実行される。

【０００３】この会計処理を実行する際の支払方法に
は、現金の他，プリペイドカードやクレジットカード等
による支払いもあり、いずれか１つまたは複数が選択さ
れる。したがって、クレジット処理装置は、独立形成と
して構築される他、ターミナル機１０に一体的に組込み
構築されている場合も多い。

【０００４】ここに、クレジットカードによる支払いの
場合、クレジット処理装置を兼用するターミナル機１０
ではその宣言（図５のＳＴ２０のＹＥＳ）をするととも
にカードリーダを用いてクレジットカードに記憶されて
いるデータを読取り（ＳＴ２１のＹＥＳ）、かつキー操
作によって支払区分等のデータを入力する（ＳＴ２２の
ＹＥＳ）。すると、制御部は、クレジット処理データ
（読取りデータおよび入力データ）を取込み（ＳＴ２
３）、実行指令（ＳＴ２４のＹＥＳ）によりデータ通信
回線１，上位機３０，データ通信回線２を介してクレジ
ット会社内のホストコンピュータ４０に照会しつつ通信
クレジット処理（ＳＴ２５）する。そして、ターミナル
機１０は確認データ等を受信すると、これを用いて作成
した伝票発行用データを自機（１０）に接続された伝票
発行機２５に転送する。これにより、伝票発行機２５
は、伝票発行用データを印字したクレジット伝票を発行
する。

【０００５】顧客用伝票は顧客に手渡され、控用伝票は
店舗内に保管し、クレジット会社用伝票は後にクレジッ
ト会社へ配送される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、データ通信
回線１，２に混雑，電波障害や故障が発生すると、通信
クレジット処理（ＳＴ２５）が実行不可能となってしま
う。かかる故障発生時でも、クレジットカード支払いに
よる会計処理を完結しなければならない。当該顧客のチ
ェックアウトができずかつ後の顧客についての商品登録
に移れないからである。

【０００７】かくして、従来は、オペレータ（キャッシ
ャー）が伝票発行用データ（例えば、カード会社名，会
員番号，取引データ等）をクレジット伝票に手書きによ
り記入している。したがって、多大な労力・時間を必要
とするので作業能率が悪くかつミス記入も生じ易い。ま
た、当該顧客および後の顧客の待ち時間が長引くのでサ
ービス低下となる。

【０００８】さらに、待ち時間が長くなると、伝票発行
前に顧客がその取引きをキャンセルする場合もあるの
で、その取消し手続により、一段と不都合を生じる。

【０００９】本発明の目的は、通信クレジット処理が不
能の場合にオフラインで作成したオフライン伝票発行用
データを印字したクレジット伝票を発行させることので
きるクレジット処理装置を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】従来、クレジット会社と
の通信クレジット処理を必須としていたのは、通信クレ
ジット処理後のデータ中にクレジット会社からの承認番
号が含まれていたからと推察される。したがって、手書
きにより、クレジット伝票を発行する際は、オペレータ
がクレジット会社に電話連絡し、取引データ等を詳細報
告しつつ承認番号を得ているわけである。

【００１１】しかるに、運用の実際においては、債務不
履行とならない確信（例えば、小額取引）がある場合や
クレジット会社の内務規定がある場合には、事後承認と
いう手が採られている場合も多い。

【００１２】ここに、小額取引等について事後承認の形
式等を採れば、オフラインでクレジット伝票を発行して
も支障がないと推定される。現実には小額取引等が圧倒
的に多い。しかも、データ通信回線１，２が混雑する場
合等は、希である。

【００１３】本発明は、この点に着目し、通信クレジッ
ト処理が不能の場合にオフライン伝票発行用データを作
成するとともにこれを用いてオフラインで印字したクレ
ジット伝票を発行可能に構成したものである。

【００１４】すなわち、本発明は、クレジットカードか
ら読取ったカード記憶データとキー入力データとを用い
て作成したクレジット処理データに基きかつデータ通信
回線を介してクレジット会社と通信しつつ通信クレジッ
ト処理可能であるとともに、この通信クレジット処理後
にクレジット伝票を印字発行可能に構成されたクレジッ
ト処理装置において、オフライン処理宣言手段と、オフ
ライン処理宣言が成されたことを条件に前記カード記憶
データとキー入力データとを用いてオフライン伝票発行
用データを作成するオフライン伝票発行用データ作成手
段と、オフライン伝票発行用データに基きかつ伝票発行
機を駆動させて前記クレジット伝票を印字発行させるオ
フライン印字発行制御手段とを設けた、ことを特徴とす
る。

【００１５】

【作用】上記構成による本発明では、通信クレジット処
理が不可能な場合は、オフライン処理宣言手段を用いて
オフライン処理宣言をする。すると、オフライン伝票発
行用データ作成手段が、先に読取り入力されたカード記
憶データとキー入力データとを用いてオフライン伝票発
行用データを作成する。引続き、オフライン印字発行制
御手段は、オフライン伝票発行用データに基きかつ伝票
発行機を駆動させてクレジット伝票を印字・発行させ
る。

【００１６】よって、通信クレジット処理が不能な場合
でも店舗側においてオフラインでクレジット伝票を発行
できるので、業務能率を向上できかつ顧客満足にも応え
られる。なお、クレジット会社の承認を得る必要がある
ものについては、事後的に行えばよい。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本クレジット処理装置は、図１に示す如く、従来
例（図４）の場合と同様な商品販売登録データ装置を構
成する各ターミナル機１０に一体的に組込まれ、かつオ
フライン処理宣言手段（１６Ｄ）と，オフライン伝票発
行用データ作成手段（１１，１２）と，オフライン印字
発行制御手段（１１，１２）とを設け、通信クレジット
処理が不能の場合にオフラインで作成したオフライン伝
票発行用データを印字したクレジット伝票を発行させる
ことのできる構成とされている。

【００１８】図１において、ターミナル機１０は、制御
部を形成するＣＰＵ１１，ＲＯＭ１２，ＲＡＭ１３と、
データ入力手段を形成するハンディタイプのスキャナ１
５（スキャナ回路１５Ｃ）およびキーボード１６（キー
ボード回路１６Ｃ）と、表示回路１７Ｃを介して接続さ
れたキャッシャー用表示器１７ＣＨＲおよび顧客用表示
器１７ＣＳＴと、レシートを印字発行するプリンタ１８
（プリンタ回路１８Ｃ）と、入出力ポート（Ｉ／Ｏ）１
９Ｃを介して接続されかつドロワを自動開放させるドロ
ワ自動開放装置１９と、通信用のインターフェイス（Ｉ
／Ｆ）２０等を含み、入力データに基づく商品登録処理
機能と，登録商品に関する各種の支払処理機能等を実行
可能に形成されている。この支払処理機能の中には、従
来例（図５）の場合と同じ通信クレジット処理機能が含
まれる（図２）。

【００１９】制御部には、クレジットカードのリーダ２
１（ドライバ２１Ｄ），プリペイドカードのリーダライ
タ２２（ドライバ２２Ｄ）およびポイントカードのリー
ダライタ２３（ドライバ２３Ｄ）が設けられている。ま
た、入出力ポート（Ｉ／Ｏ）２４に接続された伝票発行
機２５を駆動させて伝票発行用データを４枚綴りのクレ
ジット伝票に一度で印字・発行できるように構成してあ
る。

【００２０】ここに、オフライン処理宣言手段は、オン
ラインによる通信クレジット処理が不可能である場合に
オフラインでクレジット伝票を印字・発行する旨の宣言
をする手段で、キーボード１６上のオフライン処理宣言
キー１６Ｄから形成されている。

【００２１】オフライン伝票発行用データ作成手段は、
クレジットカードリーダ２１を用いて読取ったカード記
憶データとキーボード１６を用いて入力されたキー入力
データとを用いてオフライン伝票発行用データを作成す
る手段で、作成プログラムを格納させたＲＯＭ１２とＣ
ＰＵ１１とから形成され、図２のＳＴ１６で実行され
る。

【００２２】この実施例の場合は、内部処理的および操
作手続的にオンラインの場合（ＳＴ２１〜２４）と同一
化するために、一旦オフラインクレジット処理データを
作成・記憶（ＳＴ１３）し、実行キーを押下操作（ＳＴ
１４のＹＥＳ）した場合にホストコンピュータ４０との
データ通信を必要としないオフラインクレジット処理
（ＳＴ１５）を行い、しかる後に、オフライン伝票発行
用データを作成（ＳＴ１６）するものと形成してある。

【００２３】なお、カード記憶データ（ＳＴ１１）とキ
ー入力データ（ＳＴ１２）とを用いて、直ちにかつ直接
的にオフライン伝票発行用データを作成するように形成
してもよい。また、通信クレジット処理（ＳＴ２３〜２
５）を実行するものとして、入力されたカード記憶デー
タ（ＳＴ２１）およびキー入力データ（ＳＴ２２）を用
いて、オフライン伝票発行用データを作成するようにし
てもよい。

【００２４】オフライン印字発行制御手段は、作成され
たオフライン伝票発行用データに基きかつ伝票発行機２
５を駆動させてクレジット伝票をオフラインで印字発行
させる手段で、オフライン印字発行制御プログラムを格
納させたたＲＯＭ１２とＣＰＵ１１とから形成され、図
２のＳＴ１７で実行される。

【００２５】この実施例では、オフライン印字で発行さ
れたクレジット伝票２６を示す図３において明記した
“オフ”を印字させ、通信クレジット処理に基き印字発
行された通常のクレジット伝票との識別化を図ってい
る。

【００２６】かかる構成の実施例によれば、通信クレジ
ット処理（ＳＴ２５）が不可能な場合は、オフライン処
理宣言キー１６Ｄを押下操作（図２のＳＴ１０のＹＥ
Ｓ）し、クレジットカードリーダ２１を用いてカード記
憶データを読取入力し（ＳＴ１１のＹＥＳ）、かつキー
ボード１６を用いて支払い区分等のキー入力データを入
力（ＳＴ１２のＹＥＳ）する。

【００２７】すると、オフラインクレジット処理データ
が作成（ＳＴ１３）され、キーボード１６上の実行キー
をＯＮ（ＳＴ１４のＹＥＳ）することによりオフライン
クレジット処理（ＳＴ１５）が実行される。

【００２８】ここに、オフライン伝票発行用データ作成
手段（１１，１２）が、オフライン伝票発行用データを
作成しＲＡＭ１４のプリント出力エリアに記憶（ＳＴ１
６）する。このオフライン伝票発行用データの中には、
“カード発行会社”，“会員番号”，……，“取引デー
タ”等の他に、オフライン処理を示す“オフ”も含まれ
る。

【００２９】かくして、オフライン印字発行制御手段
（１１，１２）は、入出力用のパラレルポート２４にオ
フライン伝票発行用データを転送しつつ伝票発行機２５
を駆動させ、図３に示すクレジット伝票２６を印字発行
させる（ＳＴ１７）。

【００３０】なお、この実施例の場合は、データ通信回
線１，２を介して通信クレジット処理可能状態となる
と、送信制御手段（ＣＰＵ１１，ＲＯＭ１２）が、クレ
イジット会社（４０）へ記憶されていたオフライン伝票
発行用データを自動送信（図２のＳＴ３０〜３２）する
ものと形成されている。電話や配送等による事後連絡の
簡素化のためである。

【００３１】しかして、この実施例によれば、オフライ
ン処理宣言手段（１６Ｄ）と，オフライン伝票発行用デ
ータ作成手段（１１，１２）と，オフライン印字発行制
御手段（１１，１２）とを設け、通信クレジット処理が
不能の場合にオフラインで作成したオフライン伝票発行
用データを印字したクレジット伝票２６を発行させるこ
とのできる構成とされているので、多大な労力・時間を
必要としていた従来手書き作業を一掃可能でかつ顧客満
足にも十分に応えられる。

【００３２】また、オフライン伝票発行用データ作成手
段（１１，１２）の実行手続きが通信クレジット処理の
場合（図５のＳＴ２０〜２４）と同様（図２のＳＴ１０
〜１４）とされているので、取扱いが非常に容易であ
る。

【００３３】また、オフライン印字発行制御手段（１
１，１２）により印字・発行されたクレジット伝票２６
には“オフ”が印字されているものとされているので、
通常の通信クレジット処理の場合のクレジット伝票と明
瞭に識別化できる。

【００３４】

【発明の効果】本発明によれば、オフライン処理宣言手
段と，オフライン伝票発行用データ作成手段と，オフラ
イン印字発行制御手段とを設け、通信クレジット処理が
不能の場合にオフラインで作成したオフライン伝票発行
用データを印字したクレジット伝票を発行させることの
できる構成とされているので、多大な労力・時間を必要
としていた従来手書き作業を一掃可能でかつ顧客満足に
も十分に応えられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す全体構成図である。

【図２】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。

【図３】同じく、オフラインで印字・発行されたクレジ
ット伝票を説明するための図である。

【図４】従来例を説明するための概略図である。

【図５】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。

【符号の説明】

１，２ データ通信回線 １０Ａ〜１０Ｎ ターミナル機（クレジット処理装置） １１ ＣＰＵ（オフライン伝票発行用データ作成手段，
オフライン印字発行制御手段） １２ ＲＯＭ（オフライン伝票発行用データ作成手段，
オフライン印字発行制御手段） １３ ＲＡＭ １６ キーボード １６Ｄ オフライン処理宣言キー（オフライン処理宣言
手段） １７ＣＨＲ，１７ＣＳＴ 表示器 １８ プリンタ ２１ クレジットカードリーダ ２５ 伝票発行機 ２６ クレジット伝票 ３０ 上位機 ４０ ホストコンピュータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 クレジットカードから読取ったカード記
   憶データとキー入力データとを用いて作成したクレジッ
   ト処理データに基きかつデータ通信回線を介してクレジ
   ット会社と通信しつつ通信クレジット処理可能であると
   ともに、この通信クレジット処理後にクレジット伝票を
   印字発行可能に構成されたクレジット処理装置におい
   て、 オフライン処理宣言手段と、オフライン処理宣言が成さ
   れたことを条件に前記カード記憶データとキー入力デー
   タとを用いてオフライン伝票発行用データを作成するオ
   フライン伝票発行用データ作成手段と、オフライン伝票
   発行用データに基きかつ伝票発行機を駆動させて前記ク
   レジット伝票を印字発行させるオフライン印字発行制御
   手段とを設けた、ことを特徴とするクレジット処理装
   置。