JPH0677208U - 硬化性樹脂含浸装置 - Google Patents
硬化性樹脂含浸装置Info
- Publication number
- JPH0677208U JPH0677208U JP1579293U JP1579293U JPH0677208U JP H0677208 U JPH0677208 U JP H0677208U JP 1579293 U JP1579293 U JP 1579293U JP 1579293 U JP1579293 U JP 1579293U JP H0677208 U JPH0677208 U JP H0677208U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impregnation
- curable resin
- tank
- stirring
- defoaming
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高真空度で短時間に硬化性樹脂を含浸させ
る。 【構成】 含浸槽11は密閉構造を有し、硬化性樹脂注
入管13の下端は含浸槽内の含浸容器12の上部に位置
し、上端は攪拌脱泡槽14に接続する。真空ポンプ15
は含浸槽と攪拌脱泡槽の上部に接続し、含浸槽はガスボ
ンベ16に接続する。攪拌脱泡槽14は、モータ14b
の回転翼14dによりエポキシ樹脂等の硬化性樹脂14
eを攪拌する。含浸容器内にコイル22を載置し、攪拌
脱泡槽内に硬化性樹脂を収容した後、真空ポンプを作動
させて含浸槽および攪拌脱泡槽内を真空引きする。所定
の真空度に達した後、硬化性樹脂を攪拌して脱泡した
後、含浸容器内へ硬化性樹脂を注入する。次いで、ガス
を含浸槽内へ供給して加圧した後、コイルを含浸槽外へ
取り出して硬化させる。
る。 【構成】 含浸槽11は密閉構造を有し、硬化性樹脂注
入管13の下端は含浸槽内の含浸容器12の上部に位置
し、上端は攪拌脱泡槽14に接続する。真空ポンプ15
は含浸槽と攪拌脱泡槽の上部に接続し、含浸槽はガスボ
ンベ16に接続する。攪拌脱泡槽14は、モータ14b
の回転翼14dによりエポキシ樹脂等の硬化性樹脂14
eを攪拌する。含浸容器内にコイル22を載置し、攪拌
脱泡槽内に硬化性樹脂を収容した後、真空ポンプを作動
させて含浸槽および攪拌脱泡槽内を真空引きする。所定
の真空度に達した後、硬化性樹脂を攪拌して脱泡した
後、含浸容器内へ硬化性樹脂を注入する。次いで、ガス
を含浸槽内へ供給して加圧した後、コイルを含浸槽外へ
取り出して硬化させる。
Description
【0001】
本考案は硬化性樹脂の含浸装置に係り、特に超電導マグネットや永久電流スイ ッチ等の硬化性樹脂で含浸固化されたコイル等を製造するときに使用される硬化 性樹脂含浸装置の改良に関する。
【0002】
従来、超電導マグネットや永久電流スイッチ等のコイルにおいては、クエンチ を防止するために超電導線を巻枠上に巻回後、全体をエポキシ樹脂等の硬化性樹 脂で含浸固化することが行われている。 このような硬化性樹脂含浸コイルは、第2図に示すように、密閉容器からなる 含浸槽1と、この含浸槽内に配置された上部開放の含浸容器2と、この含浸容器 の上部にその下端が配置され含浸槽外に延びる硬化性樹脂注入管3と、この硬化 性樹脂注入管に接続された液状の硬化性樹脂4aを収容したタンク4と、含浸槽 1に接続された真空ポンプ5および加圧装置6とを備えた装置10により製造さ れる(実開昭62−28410号公報)。
【0003】 上記の装置10により硬化性樹脂含浸コイルを製造するには、含浸容器2内に コイル7を載置した後、真空ポンプ5により含浸槽1内を減圧し、次いでタンク 4より硬化性樹脂注入管3を介して含浸容器2内へ硬化性樹脂4aを注入した後 、ガスボンベ6よりガスを含浸槽1内に流入せしめてその内部を加圧することに よりコイル7内へ硬化性樹脂を含浸し、次いで含浸槽1外へコイル7を取り出し て硬化させる。この方法は真空含浸法と呼ばれている。
【0004】
しかしながら上記の装置10により硬化性樹脂含浸コイルを製造する場合には 、以下に述べるような問題がある。 即ち、(イ)硬化性樹脂の注入量を多くすると真空度が低下するため、注入量 を制限せねばならず、このため注入に時間を要し、常時人が監視する必要がある 。(ロ)硬化性樹脂の注入後も硬化性樹脂から気体成分が脱泡するため、高真空 度を維持することが困難である。通常1Toor程度である。(ハ)硬化性樹脂の注 入時間が長いため、気温の高い夏場等では硬化性樹脂が急激に固化し、含浸度が 不十分となる。
【0005】 本考案は以上の問題を解決するためになされたもので、高真空度で、かつ短時 間で十分な含浸度が得られる硬化性樹脂含浸装置を提供することをその目的とす る。
【0006】
上記の問題を解決するために、本考案の硬化性樹脂含浸装置は、密閉容器から なる含浸槽と、この含浸槽内に配置された上部開放の含浸容器と、この含浸容器 の上部にその下端が配置され前記含浸槽外に延びる硬化性樹脂注入管と、この硬 化性樹脂注入管に接続された攪拌脱泡槽と、この攪拌脱泡槽および含浸槽に接続 された真空ポンプと、含浸槽に接続された加圧装置とを備えるようにしたもので ある。
【0007】
上記構成により、本考案の硬化性樹脂含浸装置においては、真空に排気され、 かつ十分に脱泡された硬化性樹脂が攪拌脱泡槽より含浸容器内へ注入されるため 、含浸槽内を高真空度に維持することができ、短時間で十分な含浸度のコイル等 を製造することができる。
【0008】
以下、本考案の一実施例について説明する。 図1は本考案の硬化性樹脂含浸装置30の概略図を示したもので、11は含浸 槽、12は含浸容器、14は攪拌脱泡槽、15は真空ポンプ、16はガスボンベ である。
【0009】 同図において、含浸槽11は密閉構造を有し、この含浸槽に硬化性樹脂注入管 13、排気管18およびガス供給管19がそれぞれバルブ13a、18aおよび 19aを介して接続されている。 上記の硬化性樹脂注入管13の下端は、含浸槽11内の基台20上に載置され た上部開放の含浸容器12の上部に位置するように配置され、その上端は攪拌脱 泡槽14の下端に接続されている。また、排気管18の他端は真空ポンプ15に 接続されるとともに、この排気管から分岐した接続管21がバルブ21aを介し て攪拌脱泡槽14の上部に接続されている。一方、ガス供給管19はバルブ19 aを介してガスボンベ16に接続されている。
【0010】 攪拌脱泡槽14は、その蓋体14aに固定されたモータ14bと、このモータ の回転軸14cに結合された回転翼14dとを備え、内部に収容されたエポキシ 樹脂等の硬化性樹脂14eを攪拌する。 以上の構成の硬化性樹脂含浸装置30は、以下のように使用される。 まず、含浸槽11内の含浸容器12内に被含浸物であるコイル22を載置する 。
【0011】 次ぎに、バルブ13a、19aを閉じて攪拌脱泡槽14内にエポキシ樹脂等の 硬化性樹脂14eを収容し、バルブ18a、21aを開いて真空ポンプ15を作 動させて含浸槽11および攪拌脱泡槽14内を真空引きする。
【0012】 含浸槽11および攪拌脱泡槽14内が所定の真空度に達した後、モータ14b を回転させ、硬化性樹脂14eを攪拌して脱泡する。十分に脱泡した後、バルブ 18a、21aを閉じ、バルブ13aを開いて含浸容器12内へ硬化性樹脂14 eを注入する。 次いで、バルブ19aを開いてガスボンベ16より、例えば窒素ガスをガス供 給管19を介して含浸槽11内へ供給して加圧する。
【0013】 最後に、コイル22を含浸槽11外へ取り出して硬化させる。 以上の装置によれば、従来の真空含浸装置に比較して、硬化性樹脂の注入量を 多くしても真空度の低下が小さいため、硬化性樹脂の注入時間を短くすることが でき、例えば永久電流スイッチの場合、従来1時間以上の注入時間を要していた ものが30分以下で注入可能となった。
【0014】 また、硬化性樹脂注入後、硬化性樹脂からの脱泡が殆どないため、到達真空度 が高く、従来1Toor程度であった到達真空度が0.5Toor以下となった。さらに 、注入時間が短いため、気温の高いときでも硬化性樹脂の硬化前に含浸が終了し 、十分な含浸度が得られた。
【0015】
以上のべたように、本考案の硬化性樹脂含浸装置によれば、従来の真空含浸法 に比較して高い真空度を維持しながら硬化性樹脂の注入を行うことができ、短時 間で十分な含浸度の被含浸物を得ることができる。
【図1】本考案の硬化性樹脂含浸装置の概略図。
【図2】従来の硬化性樹脂含浸装置の概略図。
30…硬化性樹脂含浸装置 11…含浸槽 12…含浸容器 13…硬化性樹脂注入管 14…攪拌脱泡槽 15…真空ポンプ 16…ガスボンベ 22…コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 三宅 清市 川崎市川崎区小田栄2丁目1番1号 昭和 電線電纜株式会社内 (72)考案者 前田 慶一郎 川崎市川崎区小田栄2丁目1番1号 昭和 電線電纜株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】密閉容器からなる含浸槽と、この含浸槽内
に配置された上部開放の含浸容器と、この含浸容器の上
部にその下端が配置され前記含浸槽外に延びる硬化性樹
脂注入管と、この硬化性樹脂注入管に接続された攪拌脱
泡槽と、この攪拌脱泡槽および前記含浸槽に接続された
真空ポンプと、前記含浸槽に接続された加圧装置とを備
えたことを特徴とする硬化性樹脂含浸装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1579293U JPH0677208U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 硬化性樹脂含浸装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1579293U JPH0677208U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 硬化性樹脂含浸装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0677208U true JPH0677208U (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=11898694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1579293U Withdrawn JPH0677208U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 硬化性樹脂含浸装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0677208U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011102513A1 (ja) * | 2010-02-22 | 2011-08-25 | ジャパンスーパーコンダクタテクノロジー株式会社 | 超電導コイルの含浸方法 |
JP2011171631A (ja) * | 2010-02-22 | 2011-09-01 | Japan Superconductor Technology Inc | 超電導コイルの含浸方法 |
CN102496448A (zh) * | 2011-12-05 | 2012-06-13 | 中国西电电气股份有限公司 | 一种线圈硬纸筒稳定化处理浸油装置 |
CN111467660A (zh) * | 2020-05-28 | 2020-07-31 | 浙江海圣医疗器械有限公司 | 球囊自动浸制设备 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP1579293U patent/JPH0677208U/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011102513A1 (ja) * | 2010-02-22 | 2011-08-25 | ジャパンスーパーコンダクタテクノロジー株式会社 | 超電導コイルの含浸方法 |
JP2011171631A (ja) * | 2010-02-22 | 2011-09-01 | Japan Superconductor Technology Inc | 超電導コイルの含浸方法 |
CN102496448A (zh) * | 2011-12-05 | 2012-06-13 | 中国西电电气股份有限公司 | 一种线圈硬纸筒稳定化处理浸油装置 |
CN111467660A (zh) * | 2020-05-28 | 2020-07-31 | 浙江海圣医疗器械有限公司 | 球囊自动浸制设备 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19970703 |