JPS63275107A - 高電圧発生装置の封止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 １発明の目的Ｊ （産業上の利用分野） この発明は、カス白油等を点火するための電気装置のケ
ーシングに、特に小型の高電圧発生装置の点火変圧器を
予かじめ絶縁ワニス含浸処理を施してこれを収納して樹
脂モールドで封止する方法に関する。

（従来の技術） 従来はケーシングに予じめ絶縁ワニス含浸処理をした点
火変圧器本体を収め、エポキシ樹脂等を充填し硬化させ
ているのが知られている。（実公昭５６−２５５５０号
） （発明が解決しようとする問題点） 点火変圧器は絶縁ワニス等の絶縁剤の含浸が行なわれて
いるが、ワニスが固化しピンホールが発生して高圧コイ
ルのリーク現象が発生（絶縁破壊）し易く、又例えば使
用温度を１００−１３０’Ｃに高める場合この使用温度
に耐えるために封止用樹脂の耐熱温度の向上を計ると樹
脂の粘性が高くなり、充填時の流れが悪く、点火変圧器
のコイル内部まで浸透せず、コイル付近に気泡が残留し
て、内部リークを発生させ、高電圧破壊の原因となる。

本発明はこれらの不都合を解消することをその目的とす
る。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明は、点火変圧器本体は、高圧コイル、ボビン、フ
ェライトから成り、箱状のケース本体内に該点火変圧器
を収納して封止用樹脂を充填する高電圧発生装置に於い
て、予かじめ絶縁剤にて含浸させた点火変圧器本体を除
湿のための加熱乾燥処理工程を施し、この高圧コイル部
を絶縁オイルに含浸して絶縁オイルの減圧浸透工程を施
すと共に、一方封止用樹脂において、脱泡促進剤を注入
並びに硬化剤を混合撹拌して減圧脱気処理工程を行い、
ケース本体内に含浸オイル点火変圧器を収納して、前記
減圧脱気処理後の封止用樹脂を充填後、再び減圧脱気処
理工程を行い、乾燥工程によって硬化するようにした。

（作用） 高電圧発生装置の耐熱温度を１００〜１３０′Ｃに向上
させるために予かじめ絶縁剤（絶縁ワニス）の含浸処理
を施して組立部品の水分除去工程（加熱乾燥工程）を施
すと共に、この絶縁ワニス含浸処理された点火変圧器に
絶縁オイルをコイル内部における絶縁ワニスのピンホー
ルを介して浸透させるために減圧浸透工程を行うことに
よって、コイル付近のワニス固化の気泡に存在する気体
を除去し絶縁オイルを完全にコイル周囲にくまなく置換
浸透させる減圧工程によって、従来のようなワニス含浸
工程によるコイル部分の残留気泡による高電圧絶縁破壊
の原因となる絶縁ワニスのピンホールの絶縁性を高め内
部リークをし、ケース本体に充填後にも再度減圧脱気工
程を実施して、充填時の気泡及び樹脂粘性が高いために
流れが悪くコイル付近の残留を生じやすいので充填後減
圧脱気を行い、樹脂の充填を緻密にする。この工程によ
って、コイルと樹脂間の気泡及び充填作業に伴なう気泡
を脱気せしめて絶縁効果を高めるものである。

（実施例） 図面にて詳細に本発明の一実施例を説明すれば、第１図
は、本発明の高電圧発明装置の平面図で、１は本体ケー
スで点火変圧器本体４を収納するものでケース自体は例
えば変成芳香族ポリエーテル樹脂（ＰＰＯ）でモールド
形成され、全体として箱状のケース体である。２はボビ
ンで高圧コイルが外側に巻かれており、３はフェライト
で入力端コイルが巻かれている。５，６は端子であり、
５は入力端子、６は出力端子である。

第２図は本発明の一実施例にあける工程説明図である。

組立に於いてボビンに高圧コイルを巻付け、小ビン内部
を貫通するようにフェライトに入力コイルを巻付けてい
る。この組付けられた点火変圧器を予かじめ絶縁ワニス
の含浸処理したものを、加熱乾燥工程（４０〜１００’
Ｃ）を行い、水分を除去し、絶縁オイルに含浸させて、
含浸オイルの減圧浸透工程を施し、予かじめした絶縁ワ
ニスの固化時に発生ずる気泡によるピンホール（この絶
縁オイルをピンホール内に存在する気体と置換させるも
のである。

この減圧浸透工程を施した点火変圧器本体をケースに収
納する。封止用樹脂は例えばフェノール樹脂、エポキシ
樹脂等の場合を例として説明するが、まず樹脂に脱泡促
進剤を注入し混合させ、硬化剤を混入させて撹拌工程を
施し、脱気工程を行い撹拌中に生じる気泡を脱気させる
。続いて、絶縁オイルを施した点火変圧器本体４をケー
ス４内に収納してこの脱気した樹脂を充填する。再らに
充填時の気泡混入と点火変圧器本体のコイルの付近の残
留気泡を脱気させ、減圧による樹脂の充填を緻密にする
。脱気によって充填量が減縮した分を追加補足したとし
ても良く、その後乾燥工程を施して樹脂の硬化を計るも
のである。

第３図は本発明の高電圧発生装置の回路図を示し、７は
リレーで７′はリレーコイルである。８はコンデンサー
であり、これらの回路構成は従来より知られている回路
でおる。

点火変圧器４の出力側（高圧コイル）には単極、双極、
三極、四極等の取出端子を適時に設【ブて良い。

（効果） 本発明は絶縁ワニス含浸処理された高圧変圧器のワニス
固化に伴うピンホールへ絶縁オイルの減圧浸透工程によ
り、高圧変圧器コイルへの絶縁オイルの置換浸透を計り
、コイルのリークを絶縁オイルにて防止すると共、更に
封止用樹脂の脱気及び、充填後の脱気処理工程を施すこ
とによって、特に耐熱性の向上に伴う樹脂の粘性が大き
くなり、充＠密度が悪く、撹拌時の脱気及び、充填時に
混入する気泡及び、コイル付近の挟部間隙に於ける気泡
の脱気を施す工程を組入れることによって、充填密度を
高めて絶縁効果を高めるもので、耐熱性の向上を計るこ
とが出来る等の効果を有する。

４、図面簡単な説明

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 点火変圧器本体は、出力側高圧コイル、ボビン、入力側
   フェライトから成り、箱状のケース本体内に該点火変圧
   器を収納して封止用樹脂を充填する高電圧発生装置に於
   いて、予かじめ絶縁ワニスにて含浸させた点火変圧器本
   体を除湿のための加熱乾燥処理工程を施し、この点火変
   圧器本体部を絶縁オイルに含浸して絶縁オイルの減圧浸
   透工程を施すと共に、一方封止用樹脂においては、脱泡
   促進剤を注入並びに硬化剤を混合撹拌して減圧脱気処理
   工程を行い、ケース本体内に含浸オイル処理後の点火変
   圧器を収納して前記減圧脱気処理後の封止用樹脂を充填
   後、更に減圧脱気処理工程を行い、乾燥工程によって硬
   化するようにしたことを特徴とする高電圧発生装置の封
   止方法。