JPH0677063A - 耐雷対策用変圧器 - Google Patents
耐雷対策用変圧器Info
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- JPH0677063A JPH0677063A JP4047192A JP4719292A JPH0677063A JP H0677063 A JPH0677063 A JP H0677063A JP 4047192 A JP4047192 A JP 4047192A JP 4719292 A JP4719292 A JP 4719292A JP H0677063 A JPH0677063 A JP H0677063A
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- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
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- H01F27/34—Special means for preventing or reducing unwanted electric or magnetic effects, e.g. no-load losses, reactive currents, harmonics, oscillations, leakage fields
- H01F27/343—Preventing or reducing surge voltages; oscillations
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- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F27/00—Details of transformers or inductances, in general
- H01F27/28—Coils; Windings; Conductive connections
- H01F27/32—Insulating of coils, windings, or parts thereof
- H01F27/324—Insulation between coil and core, between different winding sections, around the coil; Other insulation structures
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 確実に雷サージの移行を低減し、入力側は元
より出力側から侵入してくる雷サージに対して、出力側
に接続された設備への影響を防止し得る耐雷対策用変圧
器を提供する。 【構成】 鉄心1の入力側(図の右側)から出力側に向
けて、鉄心1に直接接する第1の絶縁層2、入力側巻線
P、第2の絶縁層3、第1の遮蔽板4、第3の絶縁層
5、第2の遮蔽板6、第4の絶縁層7、第3の遮蔽板
8、第5の絶縁層9、出力側巻線S、第6の絶縁層10、
第4の遮蔽板11、第7の絶縁層12が配されてなる。
より出力側から侵入してくる雷サージに対して、出力側
に接続された設備への影響を防止し得る耐雷対策用変圧
器を提供する。 【構成】 鉄心1の入力側(図の右側)から出力側に向
けて、鉄心1に直接接する第1の絶縁層2、入力側巻線
P、第2の絶縁層3、第1の遮蔽板4、第3の絶縁層
5、第2の遮蔽板6、第4の絶縁層7、第3の遮蔽板
8、第5の絶縁層9、出力側巻線S、第6の絶縁層10、
第4の遮蔽板11、第7の絶縁層12が配されてなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐雷対策用変圧器に関
し、詳細には、入力側(電源側)は元より出力側(負荷
側)から侵入してくる雷サージに対して、出力側に接続
された設備への影響を防止し得る耐雷対策用変圧器に関
するものである。
し、詳細には、入力側(電源側)は元より出力側(負荷
側)から侵入してくる雷サージに対して、出力側に接続
された設備への影響を防止し得る耐雷対策用変圧器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の耐雷を目的に使用されて
いた変圧器Tは、図4に示すように、入力側巻線Pと出
力側巻線Sとの間に絶縁層(図示せず)を介して1枚の
遮蔽板21が設けられたものである。
いた変圧器Tは、図4に示すように、入力側巻線Pと出
力側巻線Sとの間に絶縁層(図示せず)を介して1枚の
遮蔽板21が設けられたものである。
【0003】この変圧器Tは、主として入力側巻線Pと
出力側巻線Sとの間に存在する静電容量を介して、電源
側から侵入する雷サージを接地せる遮蔽板21により大地
に逃がし出力側に移行することを防止するもので、避雷
器Hと併用される。
出力側巻線Sとの間に存在する静電容量を介して、電源
側から侵入する雷サージを接地せる遮蔽板21により大地
に逃がし出力側に移行することを防止するもので、避雷
器Hと併用される。
【0004】この方式のものは、電源側から侵入する雷
サージに対して、変圧器T内での移行防止に役立ってお
り、一般に行われている性能試験データではほぼ満足す
る低い移行率を示す。
サージに対して、変圧器T内での移行防止に役立ってお
り、一般に行われている性能試験データではほぼ満足す
る低い移行率を示す。
【0005】しかし、実際の現地での使用状態では、接
地抵抗、サージインピーダンスが存在していて、入力側
巻線Pと遮蔽板21との間は避雷器Hの制限電圧のみであ
り、図4の一点鎖線範囲で示した変圧器T内での雷サー
ジの移行は無く、また変圧器ケース22と出力側巻線S間
には雷サージは移行されない。しかし、避雷器Hにより
雷サージは低減されるが、避雷器Hにより放流される雷
サージ電流と接地線23の接地抵抗による接地点の電位上
昇による残留雷サージが存在し、また変圧器T自体を雷
サージから保護するために入力側の避雷器Hの接地と出
力側とを接続しているため、前記残留雷サージが殆どそ
のまま変圧器ケース22と出力側巻線S間を移行し出力側
に接続された設備に移行してしまい、変圧器Tによる雷
サージの完全な移行防止にはなっておらず、接地点の電
位上昇(残留雷サージ)が大きい場合には設備を破壊す
ることも起こる。
地抵抗、サージインピーダンスが存在していて、入力側
巻線Pと遮蔽板21との間は避雷器Hの制限電圧のみであ
り、図4の一点鎖線範囲で示した変圧器T内での雷サー
ジの移行は無く、また変圧器ケース22と出力側巻線S間
には雷サージは移行されない。しかし、避雷器Hにより
雷サージは低減されるが、避雷器Hにより放流される雷
サージ電流と接地線23の接地抵抗による接地点の電位上
昇による残留雷サージが存在し、また変圧器T自体を雷
サージから保護するために入力側の避雷器Hの接地と出
力側とを接続しているため、前記残留雷サージが殆どそ
のまま変圧器ケース22と出力側巻線S間を移行し出力側
に接続された設備に移行してしまい、変圧器Tによる雷
サージの完全な移行防止にはなっておらず、接地点の電
位上昇(残留雷サージ)が大きい場合には設備を破壊す
ることも起こる。
【0006】一方、負荷側、あるいは大地から侵入する
雷サージに対しては、無線中継所、インテリゼントビル
等の高層ビル内のコンピュータシステム等では、アンテ
ナ、屋上の避雷針等への雷の直撃の確率が高く、この雷
の大地電流により大地の電位は非常に高い値(例えば状
況により異なるが数百kV)となり、例えば、図4に模
式的に併せて示す無線中継所の場合を例に説明すると、
避雷針24に落雷した雷サージは、避雷針24の接地線25に
より大地に流れるが、この接地線25と変圧器T(遮蔽板
21)の接地線23とは一般に近接しているので、いずれの
接地点も高電位となり、残留雷サージが変圧器ケース22
と出力側巻線S間を移行し入力側に流出する。これによ
り無線中継所内の設備26ならびに麓側の電源線等が被害
を受けることになる。なお、図中、実線矢印は入力側か
ら雷サージが侵入した時の流れ、破線矢印は出力側から
雷サージが侵入した時の流れをそれぞれ示す。
雷サージに対しては、無線中継所、インテリゼントビル
等の高層ビル内のコンピュータシステム等では、アンテ
ナ、屋上の避雷針等への雷の直撃の確率が高く、この雷
の大地電流により大地の電位は非常に高い値(例えば状
況により異なるが数百kV)となり、例えば、図4に模
式的に併せて示す無線中継所の場合を例に説明すると、
避雷針24に落雷した雷サージは、避雷針24の接地線25に
より大地に流れるが、この接地線25と変圧器T(遮蔽板
21)の接地線23とは一般に近接しているので、いずれの
接地点も高電位となり、残留雷サージが変圧器ケース22
と出力側巻線S間を移行し入力側に流出する。これによ
り無線中継所内の設備26ならびに麓側の電源線等が被害
を受けることになる。なお、図中、実線矢印は入力側か
ら雷サージが侵入した時の流れ、破線矢印は出力側から
雷サージが侵入した時の流れをそれぞれ示す。
【0007】そこで、本出願人は、上述の如き問題点を
有する変圧器Tを改善して、少なくとも入力側巻線Pと
遮蔽板21との間に、この遮蔽板21とは別接地された第2
の遮蔽板をそれぞれ絶縁層(図示せず)を介して備えた
構成の耐雷対策用変圧器Tを提案した。(特開昭57−14
9713号公報参照)
有する変圧器Tを改善して、少なくとも入力側巻線Pと
遮蔽板21との間に、この遮蔽板21とは別接地された第2
の遮蔽板をそれぞれ絶縁層(図示せず)を介して備えた
構成の耐雷対策用変圧器Tを提案した。(特開昭57−14
9713号公報参照)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記耐雷対策用変圧器
Tの1例を図5に示す。この例では、入力側巻線Pと遮
蔽板21との間および遮蔽板21と出力側巻線Sとの間に、
前記遮蔽板21とは別接地された第2の遮蔽板27、第3の
遮蔽板28をそれぞれ備えており、また入力側には避雷器
Hが設けられている。なお、図において遮蔽板28は、無
線中継所の避雷針24の接地線25に接続した場合を例とし
ている。
Tの1例を図5に示す。この例では、入力側巻線Pと遮
蔽板21との間および遮蔽板21と出力側巻線Sとの間に、
前記遮蔽板21とは別接地された第2の遮蔽板27、第3の
遮蔽板28をそれぞれ備えており、また入力側には避雷器
Hが設けられている。なお、図において遮蔽板28は、無
線中継所の避雷針24の接地線25に接続した場合を例とし
ている。
【0009】このような構成においては、例えば電源側
から60kVの雷サージが入り、また第1の遮蔽板21と第
2の遮蔽板27との間および第1の遮蔽板21と第3の遮蔽
板28との間の静電容量C=1000pF、各遮蔽板21,27,
28の接地抵抗をいずれも30Ω、雷サージ電圧の波頭長さ
を 1μs、と仮定すると、1つの遮蔽板でサージ電圧は
約 3/ 100に低減される。第2の遮蔽板27は、避雷器の
接地抵抗に放電々流が流れるため約10kVに、第1の遮
蔽板21で約 300Vに、第3の遮蔽板28では約 9Vまで低
減される。
から60kVの雷サージが入り、また第1の遮蔽板21と第
2の遮蔽板27との間および第1の遮蔽板21と第3の遮蔽
板28との間の静電容量C=1000pF、各遮蔽板21,27,
28の接地抵抗をいずれも30Ω、雷サージ電圧の波頭長さ
を 1μs、と仮定すると、1つの遮蔽板でサージ電圧は
約 3/ 100に低減される。第2の遮蔽板27は、避雷器の
接地抵抗に放電々流が流れるため約10kVに、第1の遮
蔽板21で約 300Vに、第3の遮蔽板28では約 9Vまで低
減される。
【0010】しかし、折角約 9Vまで低減しておきなが
ら、前述した変圧器T(図4に示す)と同様の経路で、
第1の遮蔽板21で低減された約 300Vのサージ電圧が
C’を通じて移行して行く、静電容量C’も1000pFと
すると出力側巻線Sには 300Vの半分である 150Vが移
行される。但し、このように約 150Vと低いサージ電圧
になっているので、出力側に接続された設備を損なう事
故になることは少ない。
ら、前述した変圧器T(図4に示す)と同様の経路で、
第1の遮蔽板21で低減された約 300Vのサージ電圧が
C’を通じて移行して行く、静電容量C’も1000pFと
すると出力側巻線Sには 300Vの半分である 150Vが移
行される。但し、このように約 150Vと低いサージ電圧
になっているので、出力側に接続された設備を損なう事
故になることは少ない。
【0011】しかしながら、上記耐雷対策用変圧器Tで
あっても、負荷側、あるいは大地から侵入する雷サージ
に対しては、上記段落番号〔0006〕で説明したのと
同様に、避雷針24に落雷した雷サージは、避雷針24の接
地線25により大地に流れるが、この接地線25と変圧器T
(遮蔽板21)の接地線23とは一般に近接しているので、
いずれの接地点も高電位となり、残留雷サージが矢印の
如く出力側巻線Sと変圧器ケース22間を移行して流れ設
備に被害を与えることがある。なお、図中、実線矢印は
入力側から雷サージが侵入した時の流れ、破線矢印は出
力側から雷サージが侵入した時の流れをそれぞれ示す。
あっても、負荷側、あるいは大地から侵入する雷サージ
に対しては、上記段落番号〔0006〕で説明したのと
同様に、避雷針24に落雷した雷サージは、避雷針24の接
地線25により大地に流れるが、この接地線25と変圧器T
(遮蔽板21)の接地線23とは一般に近接しているので、
いずれの接地点も高電位となり、残留雷サージが矢印の
如く出力側巻線Sと変圧器ケース22間を移行して流れ設
備に被害を与えることがある。なお、図中、実線矢印は
入力側から雷サージが侵入した時の流れ、破線矢印は出
力側から雷サージが侵入した時の流れをそれぞれ示す。
【0012】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、さらに確実に雷サージの移
行を低減し、入力側は元より出力側から侵入してくる雷
サージに対して、出力側に接続された設備への影響を防
止し得る耐雷対策用変圧器を提供することである。
ものであって、その目的は、さらに確実に雷サージの移
行を低減し、入力側は元より出力側から侵入してくる雷
サージに対して、出力側に接続された設備への影響を防
止し得る耐雷対策用変圧器を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係わる耐雷対策用変圧器の一つは、巻線
を施すべき鉄心の入力側から出力側に向けて、鉄心に直
接接する第1の絶縁層、入力側巻線、第2の絶縁層、第
1の遮蔽板、第3の絶縁層、第2の遮蔽板、第4の絶縁
層、第3の遮蔽板、第5の絶縁層、出力側巻線、第6の
絶縁層、第4の遮蔽板、第7の絶縁層を配してなるもの
である。
めに、本発明に係わる耐雷対策用変圧器の一つは、巻線
を施すべき鉄心の入力側から出力側に向けて、鉄心に直
接接する第1の絶縁層、入力側巻線、第2の絶縁層、第
1の遮蔽板、第3の絶縁層、第2の遮蔽板、第4の絶縁
層、第3の遮蔽板、第5の絶縁層、出力側巻線、第6の
絶縁層、第4の遮蔽板、第7の絶縁層を配してなるもの
である。
【0014】また、一つは、巻線を施すべき鉄心の出力
側から入力側に向けて、鉄心に直接接する第7の絶縁
層、第4の遮蔽板、第6の絶縁層、出力側巻線、第5の
絶縁層、第3の遮蔽板、第4の絶縁層、第2の遮蔽板、
第3の絶縁層、第1の遮蔽板、第2の絶縁層、入力側巻
線、第1の絶縁層を配してなるものである。
側から入力側に向けて、鉄心に直接接する第7の絶縁
層、第4の遮蔽板、第6の絶縁層、出力側巻線、第5の
絶縁層、第3の遮蔽板、第4の絶縁層、第2の遮蔽板、
第3の絶縁層、第1の遮蔽板、第2の絶縁層、入力側巻
線、第1の絶縁層を配してなるものである。
【0015】そして、上記第1の絶縁層と入力側巻線と
の間に第5の遮蔽板、第8の絶縁層を配してあってもよ
い。
の間に第5の遮蔽板、第8の絶縁層を配してあってもよ
い。
【0016】
【作用】上記構成では、出力側巻線と変圧器ケース(鉄
心)との間に、第6と第7の絶縁層を介して第4の遮蔽
板を配してあるので、入力側からの雷サージは第4の遮
蔽板により変圧器ケースから出力側巻線への移行が防止
される。また出力側からの雷サージに対しては、出力側
巻線が第3の遮蔽板と第4の遮蔽板とにより前後が遮蔽
された形態となっているので同電位化され雷サージの移
行が防止される。
心)との間に、第6と第7の絶縁層を介して第4の遮蔽
板を配してあるので、入力側からの雷サージは第4の遮
蔽板により変圧器ケースから出力側巻線への移行が防止
される。また出力側からの雷サージに対しては、出力側
巻線が第3の遮蔽板と第4の遮蔽板とにより前後が遮蔽
された形態となっているので同電位化され雷サージの移
行が防止される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を基に説明す
る。図1は、本発明に係わる耐雷対策用変圧器の内部の
態様を模式的に示す説明図である。
る。図1は、本発明に係わる耐雷対策用変圧器の内部の
態様を模式的に示す説明図である。
【0018】1は巻線を施すべき鉄心を示し、その鉄心
1の入力側(図の右側)から出力側に向けて、鉄心1に
直接接する第1の絶縁層2、入力側巻線P、第2の絶縁
層3、第1の遮蔽板4、第3の絶縁層5、第2の遮蔽板
6、第4の絶縁層7、第3の遮蔽板8、第5の絶縁層
9、出力側巻線S、第6の絶縁層10、第4の遮蔽板11、
第7の絶縁層12が配されて構成されている。
1の入力側(図の右側)から出力側に向けて、鉄心1に
直接接する第1の絶縁層2、入力側巻線P、第2の絶縁
層3、第1の遮蔽板4、第3の絶縁層5、第2の遮蔽板
6、第4の絶縁層7、第3の遮蔽板8、第5の絶縁層
9、出力側巻線S、第6の絶縁層10、第4の遮蔽板11、
第7の絶縁層12が配されて構成されている。
【0019】上述の如き構成を備える耐雷対策用変圧器
Tは、例えば図2に示す如く回路構成されて使用され
る。すなわち、第1の遮蔽板4が入力側巻線Pの入力側
に設けられた避雷器Hの接地線13と接続した状態で接地
され、また第2の遮蔽板6が変圧器ケース14の接地線15
と接続した状態で接地され、またさらに第3の遮蔽板8
と第4の遮蔽板11とが無線中継所の接地線16に接続した
状態で接地されている。
Tは、例えば図2に示す如く回路構成されて使用され
る。すなわち、第1の遮蔽板4が入力側巻線Pの入力側
に設けられた避雷器Hの接地線13と接続した状態で接地
され、また第2の遮蔽板6が変圧器ケース14の接地線15
と接続した状態で接地され、またさらに第3の遮蔽板8
と第4の遮蔽板11とが無線中継所の接地線16に接続した
状態で接地されている。
【0020】このような回路構成において、例えば電源
側から60kVの雷サージが入った場合、また第1の遮蔽
板4と第2の遮蔽板6との間および第2の遮蔽板6と第
3の遮蔽板8との間の静電容量C=1000pF、各遮蔽板
4,6,8の接地抵抗をいずれも30Ω、雷サージ電圧の
波頭長さを 1μs、と仮定すると、1つの遮蔽板でサー
ジ電圧は約 3/ 100に低減される。第1の遮蔽板4は、
避雷器の接地抵抗に放電々流が流れるため約10kVに、
第2の遮蔽板6で約 300Vに、第3の遮蔽板8では約 9
Vまで低減される。一方変圧器ケース14は約 300Vのサ
ージ電圧がかかっており、したがって変圧器ケース14と
第4の遮蔽板11との間の静電容量C’を、例えばこの部
位の静電容量C’は前述した遮蔽板間の静電容量C=10
00pFよりも極めて小さな値であるが、C’=1000pF
と仮定しても、第4の遮蔽板11では約 9Vまで低減され
ており、前記第3の遮蔽板8からの電位と合わせても高
々18V以下であり、この程度のサージ電圧が出力側に移
行しても無線中継所の低電圧設備17を破壊することは無
い。
側から60kVの雷サージが入った場合、また第1の遮蔽
板4と第2の遮蔽板6との間および第2の遮蔽板6と第
3の遮蔽板8との間の静電容量C=1000pF、各遮蔽板
4,6,8の接地抵抗をいずれも30Ω、雷サージ電圧の
波頭長さを 1μs、と仮定すると、1つの遮蔽板でサー
ジ電圧は約 3/ 100に低減される。第1の遮蔽板4は、
避雷器の接地抵抗に放電々流が流れるため約10kVに、
第2の遮蔽板6で約 300Vに、第3の遮蔽板8では約 9
Vまで低減される。一方変圧器ケース14は約 300Vのサ
ージ電圧がかかっており、したがって変圧器ケース14と
第4の遮蔽板11との間の静電容量C’を、例えばこの部
位の静電容量C’は前述した遮蔽板間の静電容量C=10
00pFよりも極めて小さな値であるが、C’=1000pF
と仮定しても、第4の遮蔽板11では約 9Vまで低減され
ており、前記第3の遮蔽板8からの電位と合わせても高
々18V以下であり、この程度のサージ電圧が出力側に移
行しても無線中継所の低電圧設備17を破壊することは無
い。
【0021】また、無線中継所の避雷針に雷撃を受けた
場合には、雷サージは接地線16により大地に流れ接地点
が高電位となり、残留雷サージが破線矢印の如く回路に
流れるが、出力側巻線Sの前後に第3の遮蔽板8と第4
の遮蔽板11とを配設してあるので同電位化され、出力側
巻線Sと無線中継所の低電圧設備17との間の回路には電
流が流れないので、低電圧設備17が破壊されることが無
い。
場合には、雷サージは接地線16により大地に流れ接地点
が高電位となり、残留雷サージが破線矢印の如く回路に
流れるが、出力側巻線Sの前後に第3の遮蔽板8と第4
の遮蔽板11とを配設してあるので同電位化され、出力側
巻線Sと無線中継所の低電圧設備17との間の回路には電
流が流れないので、低電圧設備17が破壊されることが無
い。
【0022】なお、上記実施例では、鉄心中心側に入力
側巻線Pが配された場合を例に説明したが、鉄心中心側
に出力側巻線Sを配する場合は、各遮蔽板および絶縁層
を図3に示すように配してもよく、この場合でも上記実
施例で述べた作用効果は同様に得られる。
側巻線Pが配された場合を例に説明したが、鉄心中心側
に出力側巻線Sを配する場合は、各遮蔽板および絶縁層
を図3に示すように配してもよく、この場合でも上記実
施例で述べた作用効果は同様に得られる。
【0023】また、上記実施例では、出力側巻線Sと変
圧器ケース14との間にのみ絶縁層10,12を介して第4の
遮蔽板11を設けた構成を例に説明したが、本発明はこの
例に限定されるものではなく、例えば第1の絶縁層2と
入力側巻線Pとの間に図示省略する第5の遮蔽板、第8
の絶縁層を配してもよく、この場合でも上記実施例で述
べた作用効果は同様に得られる。
圧器ケース14との間にのみ絶縁層10,12を介して第4の
遮蔽板11を設けた構成を例に説明したが、本発明はこの
例に限定されるものではなく、例えば第1の絶縁層2と
入力側巻線Pとの間に図示省略する第5の遮蔽板、第8
の絶縁層を配してもよく、この場合でも上記実施例で述
べた作用効果は同様に得られる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる耐
雷対策用変圧器によれば、雷撃がこの変圧器の入力側ま
たは出力側のいずれで起こっても、この変圧器の出力側
に接続された設備を該雷撃から保護することができる。
雷対策用変圧器によれば、雷撃がこの変圧器の入力側ま
たは出力側のいずれで起こっても、この変圧器の出力側
に接続された設備を該雷撃から保護することができる。
【図1】本発明に係わる耐雷対策用変圧器の内部の態様
を模式的に示す説明図である。
を模式的に示す説明図である。
【図2】本発明の耐雷対策用変圧器を適用した耐雷回路
構成図である。
構成図である。
【図3】本発明に係わる別の実施例の耐雷対策用変圧器
の内部の態様を模式的に示す説明図である。
の内部の態様を模式的に示す説明図である。
【図4】従来の変圧器とこの変圧器を適用した耐雷回路
構成図である。
構成図である。
【図5】従来の耐雷対策用変圧器を適用した耐雷回路構
成図である。
成図である。
1:鉄心 2:第1の絶縁層
3:第2の絶縁層 4:第1の遮蔽板 5:第3の絶縁層
6:第2の遮蔽板 7:第4の絶縁層 8:第3の遮蔽板
9:第5の絶縁層 10:第6の絶縁層 11:第4の遮蔽板 1
2:第7の絶縁層 13,15,16:接地線 14:変圧器ケース 1
7:低電圧設備 P:入力側巻線 S:出力側巻線
3:第2の絶縁層 4:第1の遮蔽板 5:第3の絶縁層
6:第2の遮蔽板 7:第4の絶縁層 8:第3の遮蔽板
9:第5の絶縁層 10:第6の絶縁層 11:第4の遮蔽板 1
2:第7の絶縁層 13,15,16:接地線 14:変圧器ケース 1
7:低電圧設備 P:入力側巻線 S:出力側巻線
Claims (3)
- 【請求項1】 巻線を施すべき鉄心の入力側から出力側
に向けて、鉄心に直接接する第1の絶縁層、入力側巻
線、第2の絶縁層、第1の遮蔽板、第3の絶縁層、第2
の遮蔽板、第4の絶縁層、第3の遮蔽板、第5の絶縁
層、出力側巻線、第6の絶縁層、第4の遮蔽板、第7の
絶縁層を配してなる耐雷対策用変圧器。 - 【請求項2】 巻線を施すべき鉄心の出力側から入力側
に向けて、鉄心に直接接する第7の絶縁層、第4の遮蔽
板、第6の絶縁層、出力側巻線、第5の絶縁層、第3の
遮蔽板、第4の絶縁層、第2の遮蔽板、第3の絶縁層、
第1の遮蔽板、第2の絶縁層、入力側巻線、第1の絶縁
層を配してなる耐雷対策用変圧器。 - 【請求項3】 第1の絶縁層と入力側巻線との間に第5
の遮蔽板、第8の絶縁層を配してなる請求項1又は2記
載の耐雷対策用変圧器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4047192A JPH0677063A (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 耐雷対策用変圧器 |
KR1019930001554A KR930020799A (ko) | 1992-03-04 | 1993-02-05 | 내뢰 대책용 변압기 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4047192A JPH0677063A (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 耐雷対策用変圧器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0677063A true JPH0677063A (ja) | 1994-03-18 |
Family
ID=12768252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4047192A Pending JPH0677063A (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 耐雷対策用変圧器 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0677063A (ja) |
KR (1) | KR930020799A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0831668A (ja) * | 1994-07-14 | 1996-02-02 | Otowa Denki Kogyo Kk | 耐雷変圧器による耐雷方法 |
JP2006196725A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Sankosha Corp | 静電遮蔽シールドトランス |
JP2007280775A (ja) * | 2006-04-07 | 2007-10-25 | Shoden Corp | 接地システム |
CN113782322A (zh) * | 2021-11-11 | 2021-12-10 | 江苏新特变科技股份有限公司 | 一种户外防雷电力变压器 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57149713A (en) * | 1981-03-11 | 1982-09-16 | Otowa Denki Kogyo Kk | Thunder resisting method of low voltage power source |
-
1992
- 1992-03-04 JP JP4047192A patent/JPH0677063A/ja active Pending
-
1993
- 1993-02-05 KR KR1019930001554A patent/KR930020799A/ko not_active Application Discontinuation
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57149713A (en) * | 1981-03-11 | 1982-09-16 | Otowa Denki Kogyo Kk | Thunder resisting method of low voltage power source |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0831668A (ja) * | 1994-07-14 | 1996-02-02 | Otowa Denki Kogyo Kk | 耐雷変圧器による耐雷方法 |
JP2006196725A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Sankosha Corp | 静電遮蔽シールドトランス |
JP2007280775A (ja) * | 2006-04-07 | 2007-10-25 | Shoden Corp | 接地システム |
CN113782322A (zh) * | 2021-11-11 | 2021-12-10 | 江苏新特变科技股份有限公司 | 一种户外防雷电力变压器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR930020799A (ko) | 1993-10-20 |
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