JPH0677043U - コンパクトディスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターンテーブルとディスク間にスリップが生
じない構造を提供することを目的とする。 【構成】 ディスク１裏面に中心孔３と同芯の２つの円
で囲まれた範囲に凹凸部４を設ける。ターンテーブル５
のディスク載置面に前記凹凸部に対向する位置に同凹凸
部に噛み合うように凹凸部６を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コンパクトディスク装置に係り、ターンテーブルとディスク間の滑 りを防止する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、コンパクトディスク装置の駆動装置部は、図５に示すように、モーター ２１にシャフト２２を設け、このシャフト２２の先端にターンテーブル２３を固 定する。ターンテーブル２３上面の載置面の突起部２７にディスク２４の中心孔 ２５を挿入することでディスク２４をターンテーブル２３に載置し、ディスク２ ４の上部よりホルダ２６を載置し、ホルダ２６に組み込まれたマグネットとター ンテーブル２３の上面の突起部２７に組み込まれたマグネットもしくは磁性材と の間に生ずる磁気の吸引力で固定していた。所が、モーター２１の回転によりタ ーンテーブル２３が回転すると、それに合わせてディスク２４が回転するが、デ ィスク２４とターンテーブル２３の間の摩擦力がない時、ターンテーブル２３が 急速に加速するとディスク２４がスリップしてずれるという問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、ターンテーブルとディス ク間にスリップが発生しないようにすることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案では、ターンテーブルの載置面中央にディス クを固定する突起部を設け、ディスクの中心孔を該突起部に挿入してディスクを 載置し、その上部よりホルダで固定し記録・再生するコンパクトディスク装置に おいて、前記ディスク裏面に中心孔と同芯の２つの円で囲まれた範囲に凹凸部を 形成し、前記ターンテーブルの前記ディスク載置面に前記凹凸部に対向する位置 に前記凹凸部に噛合うように凹凸部を設けた。

【０００５】

【作用】

上記構成によれば、ディスクに設けた凹凸部とターンテーブルに設けた凹凸部 が噛み合い、ターンテーブルの回転時にターンテーブルとディスク間にスリップ が発生しない。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。ディスク１の構造は、 図１に示すように、裏面に記録媒体２（データの記録・再生を行う）が設けられ 、中心に孔３が設けられている。凹凸部４は、ディスク１の裏面に孔３と同芯の ２つの円で囲まれた範囲に設けられている。図１のＣは凹凸部４の展開断面図で 、凹凸部４の構造は、例えば、凹状でディスク１の表面より内側に山型の凹凸が 形成されている。一方、ターンテーブル５の構造は、図２に示すように、ターン テーブル５の上面の載置面に凹凸部４に対向する位置に凸状の凹凸部６が形成さ れ、磁石または磁性材を内包した突起部７がターンテーブル５の上面中央に形成 されている。８はモーターで、ターンテーブル５との間をシャフト９で連結し、 ターンテーブル５を回転駆動する。 上記構成において、ターンテーブル５の上面の載置面にディスク１の裏面を下 側にして載置する。そして図示しないが磁石を内包したホルダをディスク１の上 部から載置し、ホルダを突起部７に磁気の吸引力で密着させることで、ディスク １をターンテーブル５に固定する。この時、ターンテーブル５の凹凸部６がディ スク１の凹凸部４と噛み合うのでターンテーブル５が急速に回転してもターンテ ーブル５とディスク１の間でスリップが生ずることはない。

【０００７】 他の実施例について説明を行う。ディスク１０の構造は、図３に示すように、 裏面に記録媒体（データの記録・再生を行う）１１が設けられ、中央部に凹凸部 １２が下方に向けて設けられている。同凹凸部１２の構造は、例えば、凹状で表 面より内側に山型の凹凸が形成されている。一方、ターンテーブル１３の構造は 、図４に示すように、ターンテーブル１３の上面に載置面１５が形成され、中央 部に凹凸部１２に対向する位置に凸状の凹凸部１４が形成されている。この凹凸 部１４には磁石または磁性材が内包されている。 上記構成において、ターンテーブル１３の上面の載置面１５にディスク１０の 裏面を下にして載置する。そして図示しないがホルダをディスク１０の上部の中 心位置に載置し、ホルダを凹凸部１４に組み込まれた磁石に磁力で密着させるこ とで、ディスク１０をターンテーブル１３に固定する。この時、ターンテーブル １３の凹凸部１４がディスク１の凹凸部１２と噛み合うのでターンテーブル１３ が急速に回転してもターンテーブル１３とディスク１０の間でスリップが生ずる ことはない。

【０００８】

【考案の効果】

以上のように本考案においては、ディスクの中心部位に円状ギヤを設け、ター ンテーブルの中央部の前記円状ギヤに対向する位置に円状ギヤを設けることで両 円状ギヤは噛み合い、ターンテーブルの回転に伴いディスクとの間のスリップは 発生しなくなる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のコンパクトディスク装置の一実施例を
示す外観図で、Ａは平面図、Ｂは側部断面図、Ｃは一部
展開断面図である。

【図２】本考案のコンパクトディスク装置の駆動部の外
観図で、Ａは一部断面を含む側面図、Ｂは上面図であ
る。

【図３】本考案のコンパクトディスク装置の他の実施例
を示す外観図で、Ａは平面図、Ｂは側部断面図である。

【図４】本考案のコンパクトディスク装置の他の実施例
の駆動部の外観図で、Ａは一部断面を含む側面図、Ｂは
上面図である。

【図５】従来のコンパクトディスク装置の外観図で、Ａ
は展開図、Ｂは側面図である。

【符号の説明】

１ ディスク ２ 記録媒体 ３ 孔 ４ 凹凸部 ５ ターンテーブル ６ 凹凸部 ７ 突起部 ８ モーター ９ シャフト 10 ディスク 11 記録媒体 12 凹凸部 13 ターンテーブル 14 凹凸部 15 載置面 21 モーター 22 シャフト 23 ターンテーブル 24 ディスク 25 中心孔 26 ホルダ 27 突起部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ターンテーブルの載置面中央にディスク
   を固定する突起部を設け、ディスクの中心孔を該突起部
   に挿入してディスクを載置し、その上部よりホルダで固
   定し記録・再生するコンパクトディスク装置において、
   前記ディスク裏面に中心孔と同芯の２つの円で囲まれた
   範囲に凹凸部を形成し、前記ターンテーブルの前記ディ
   スク載置面に前記凹凸部に対向する位置に前記凹凸部に
   噛合うように凹凸部を設けたことを特徴とするコンパク
   トディスク装置。
2. 【請求項２】 上記ディスク裏面に中心孔にテーパー面
   を設け、このテーパー面に凹凸部を形成し、上記ターン
   テーブルの突起部の前記凹凸部に対向する位置に前記凹
   凸部に噛合うように凹凸部を設けたことを特徴とするコ
   ンパクトディスク装置。