JPH067476Y2

JPH067476Y2 - ディスク状記録媒体のセンタコア

Info

Publication number: JPH067476Y2
Application number: JP6246688U
Authority: JP
Inventors: 斉藤　　均
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1988-05-12
Filing date: 1988-05-12
Publication date: 1994-02-23
Anticipated expiration: 2003-05-12
Also published as: JPH01165943U

Description

【考案の詳細な説明】〔考案の利用分野〕本考案はディスク状記録媒体のセンタコアに係り、特に
磁気、光学及び光磁気記録再生装置によって静止画像情
報が記録され若しくは記録した画像情報が再生されるデ
ィスク状記録媒体のセンタコアに関する。

〔従来の技術〕

最近、固体撮像素子や撮像管等の撮像装置と、記録媒体
として安価で比較的記憶容量の大きな磁気ディスクを用
いた記録装置とを組合せて被写体を電子的にスチル撮影
して回転する磁気ディスクに記録し、画像の再生は別段
のテレビジョンシステムやプリンタなどで行なう電子式
スチルカメラシステムが開発されて注目されている。

かかるシステムに用いられる磁気ディスクは磁気記録カ
ートリッジの形態で使用される。磁気記録カートリッジ
はその内部に静止画像情報等を磁気記録する磁気ディス
クが回転可能に収納され、この磁気記録カートリッジは
電子カメラ内に組み込まれた磁気記録装置やこれと一体
若しくは別体の再生装置に装着して使用される。電子カ
メラ内の磁気記録装置若しくは再生装置に磁気記録カー
トリッジを装着する際に、磁気記録カートリッジ内の磁
気ディスク中心部のセンタコアに設けられた中心孔を磁
気記録若しくは再生装置側の回転駆動軸に直接装着する
ことはその装着作業が煩わしく不便であり、磁気記録カ
ートリッジを正確に磁気記録若しくは再生装置に装着で
きないおそれがある。

このような煩わしさを除去する為に従来、磁気記録カー
トリッジの着脱装置が提案されており、この磁気記録カ
ートリッジの着脱装置は磁気記録若しくは再生装置の本
体に枢支された上蓋と、この上蓋に一体に形成される
か、或いは本体若しくは上蓋に枢支されたバケットとか
ら構成され、このバケットに磁気記録カートリッジを挿
入し、その後上蓋を閉じることによりバケット内の磁気
記録カートリッジの磁気ディスクを装置本体の回転駆動
軸に装着するようにしている。磁気ディスクの中心部に
はセンタコアが設けられ、回転駆動軸は、このセンタコ
アの中心孔に嵌入して磁気記録カートリッジ内の磁気デ
ィスクを回転させる。

ところで、磁気ディスクのセンタコアは回転駆動軸に正
確に装着する必要があり、この装着が不十分であると磁
気ディスクが偏回転や回転むらを起こして磁気ヘッドが
正確に磁気ディスクに信号を記録あるいは再生しないお
それがある上に、磁気ディスク、磁気ヘッド等に悪影響
を与える虞がある。この為、従来の磁気ディスクのセン
タコアは、駆動軸が嵌入する中心孔に樹脂製の弾性片が
形成され、センタコアは所定の押圧力で駆動軸側に押し
付られ、センタコアは弾性片の付勢力によって駆動軸に
正確に装着さる。

しかしながら、樹脂製の弾性片は耐久性及び耐熱性が低
く塑性変形する可能性があり、磁気ディスクの芯出しに
狂いが生じ、磁気ディスクが偏心回転する。この問題を
解決すべく実開昭59-138063号公報において、樹脂製の
弾性片に代えて金属製の板ばねを使用したセンタコアが
提案されている。この金属製の板ばねは、磁気記録再生
装置の回転駆動軸が挿入されるセンタコアの中心孔内に
金属製の板ばねの両端部を支持し、中心孔に挿入された
回転駆動軸を板ばねの対向面に押圧することを特徴とし
ている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、この金属製の板ばねは、センタコアの中
心孔に形成されているスリット内に配置されているだけ
なのでスリットの上面をアッパコアで覆わないと、製造
ラインに於いて僅かの振動等でも板ばねが外れるという
欠点があった。

また、板ばねの落下を防止する為に、板ばねをスリット
内に圧入又は接着すると、ばね力にばらつきが生じ、安
定したチャッキングが困難になるという欠点があった。

本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、セン
タコア組立完成前の製造ライン等で板ばねが外れず、更
に、ばね力にばらつきの生じないディスク状記録媒体の
センタコアを提供することを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、前記目的を達成する為に、可撓性記録ディス
クを保持するとともにディスクの芯出しを行うためにデ
ィスク駆動装置の回転軸が挿入される中心孔を備え、前
記中心孔の内周面には、前記回転軸の周面が当接する位
置決め面と、前記中心孔に前記位置決め面と対向して設
けられ前記回転軸に前記位置決め面を押圧するための金
属製の板ばねとを具備するディスク状記録媒体のセンタ
コアにおいて、金属製の板ばねは対向する中心孔の内周
面方向へ突出した突片を有し、この内周面には、突片を
係止可能な切欠が形成されていることを特徴とする。

〔作用〕

本考案によれば、一対のスリットに金属製の板ばねを挿
入すると板ばねの突片が内周面の切欠に係止し、板ばね
の挿入後は突片と切欠の係止で板ばねがスリットから抜
け出さないように保持する。これにより、板ばねがセン
タコアから落下することを阻止できる。

〔実施例〕

以下添付図面に従って本考案に係るディスク状記録媒体
のセンタコアの好ましい実施例を詳説する。

第６図は磁気記録カートリッジが収納される磁気記録カ
ートリッジの平面図が示され、第７図は第６図上でＢ−
Ｂ線に沿う断面図である。第６図に示すように磁気記録
カートリッジ１０のハードケースは略方形状に構成さ
れ、その内部に静止画像情報等が記録される磁気ディス
ク１２が回転自在に収納されている。磁気ディスク１２
の中央部には補強部材としてのセンタコア１４が設けら
れており、このセンタコア１４は磁気記録カートリッジ
１０の円形状の開口部１６から外部に露出している。磁
気記録カートリッジ１０には後述する磁気ヘッドが位置
する窓部１８が開口し、この磁気ヘッド用窓部１８はス
ライド可能なシャッター２０により開閉される。即ちシ
ャッター２０は磁気記録カートリッジ１０が後述するバ
ケットに挿入される前には窓部１８を閉じて磁気ディス
ク１２に塵埃が付着するのを防止し、バケットに挿入さ
れるとシャッター２０は第１図上で下方向に移動しヘッ
ド用窓部１８を開放させ、磁気ディスク１２への記録再
生が可能となる。

また、第７図に示すようにセンタコア１４の一部に金属
製のコアプレート３０に使用し、回転軸２２の受面２２
Ａにマグネット２２Ｂを配設することにより、回転軸２
２を中心孔１５に確実に挿入させることが出来る。

更に、第１図、第２図に示すように、コアプレート３０
には、磁気ディスク１２の芯材となるコアブロック３２
が樹脂をアウトサートモールドすることによって取付け
られている。

コアブロック３２は中心孔１５を有し、その中心孔１５
は、その内周面１５Ａにテーパ面１５Ｂ、１５Ｂが形成
されている。また、コアブロック３２には、スリット３
８、３８が形成され、スリット３８内には突起３８Ａが
形成されている。更に、第３図に示すように、コアブロ
ック３２の内周面１５Ａには、突起１５Ｃと切欠部１５
Ｄとが形成されている。また、コアブロック３２のアウ
トサートモールドと同時に第１図に示すリング状のリブ
３３がコアプレート３０の下面に形成される。このリブ
３３をコアプレート３０にアウトサートモールドするた
めに、コアプレート３０の同一円周上に孔３０Ａ、３０
Ａ…が形成されている。

板ばね３４は、第４図(A)乃至(C)に示すように、両端に
凸部３４Ａ、３４Ａが形成され、下端中央に折曲部３４
Ｂが形成され、さらに、折曲部３４Ｂに突片３４Ｃが形
成されている。従って、板ばね３４がスリット３８、３
８に挿入される時、板ばね３４の突片３４Ｃは突起１５
Ｃを乗り越えて切欠部１５Ｄに係止するので、板ばね３
４はコアブロック３２から外れない。また、板ばね３４
は凸部３４Ａ、３４Ａに当接している突起３８Ａ、３８
Ａを支点としてたわむことが出来る。尚、切欠部１５Ｄ
の両側には、折曲部３４Ｂを受け入れる図示しない切欠
部が形成されている。

前記の如く構成された本考案に係るディスク状記録媒体
のセンタコアの製造工程を説明する。

先ず、第５図(A)に示すように、板ばね３４をスリット
３８、３８に挿入する。この時、第５図(B)に示すよう
に、板ばね３４の突片３４Ｃは、板ばね３４が弾性変形
して中央孔１５の突起１５Ａの傾斜面１５Ｅを経て突起
１５Ｃに乗り上がる。

この状態から板ばね３４をさらに下方に押し下げると、
突片３４Ｃは突起１５Ｃを乗り越えて切欠部１５Ｄ内に
入り込む。この場合、第５図(C)に示すように、板ばね
３４の凸部３４Ａ、３４Ａの下面がコアプレート３０の
上面に当接しているので、板ばね３４は上下方向の移動
が阻止される。

この結果、製造ラインに於いて、僅かの振動等により板
ばねが外れることを防止することが出来る。

また、最終組立工程で、第５図(E)に示すように、セン
タコア１４に磁気ディスク１２を固着し、さらに、アッ
パコア４０を装着して磁気ディスクが完成する。

このように、本考案によれば板ばね３４をスリット３
８、３８に挿入するだけで、板ばね３４をコアブロック
３２に係止させることが出来るので、製造ラインに於い
て、板ばねの落下を防止することが出来、更に、ばね力
のばらつきを防止することが出来る。

また、予め製造ライン外で板ばねをセンタコアに挿入さ
せておけば、従来の樹脂製弾性片を用いたセンタコアの
時と同様の生産工程を製造することが可能な為、製造ラ
インを改造することなく金属製板ばねと樹脂製弾性片と
の２種類のセンタコアを用いた磁気ディスクの製造を並
行して実施できる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案に係るディスク状記録媒体
にセンタコアによれば、一対のスリットに金属製の板ば
ねを挿入すると板ばねの突片が内周面の切欠に係止し、
板ばねの挿入後は突片と切欠の係止で板ばねがスリット
から抜け出さないように保持することができる。従っ
て、板ばねがセンタコアから落下することを阻止できる
ので、製造ライン等の振動が生じても板ばねは外れな
い。

また、製造ライン外で板ばねをセンタコアに挿入してお
けば、従来の樹脂製弾性片が形成されているセンタコア
の製造ラインで生産を実施でき、製造ラインを改造する
必要がなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る磁気記録カートリッジの平面図、
第２図は第１図のＢ−Ｂ断面図、第３図は本考案に係る
磁気ディスクの要部断面図、第４図(A)、(B)及び(C)は
それぞれ本考案に係る磁気ディスクの板ばねを示す上面
図、正面図及び側面図、第５図(A)乃至(E)は本考案に係
る磁気記録カートリッジの製造工程を示す断面図、第６
図は本考案に係る磁気記録カートリッジが収納された磁
気記録カートリッジの平面図、第７図は第６図のＢ−Ｂ
断面図である。１０…磁気記録カートリッジ、１２…磁気ディスク、１
４…センタコア、１５…中心孔、１５Ａ…内周面、１５
Ｂ…テーパ、１５Ｃ…突起、１５Ｄ…切欠部、２２…回
転駆動軸、３４…板ばね、３４Ｃ…突片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】可撓性記録ディスクを保持するとともにデ
ィスクの芯出しを行うためにディスク駆動装置の回転軸
が挿入される中心孔を備え、前記中心孔の内周面には、
前記回転軸の周面が当接して前記中心孔の中心に位置決
めされる位置決め面と、前記中心孔に前記位置決め面と
対向して設けられ前記回転軸に前記位置決め面を押圧す
るための金属製の板ばねとを具備するディスク状記録媒
体のセンタコアにおいて、前記金属製の板ばねに設けられ、該金属製の板ばねに対
向する前記センタコアの中心孔の内周面方向へ突出した
突片と、前記センタコアの中心孔の内周面に開口して形成され、
前記金属製の板ばねの両端部が挿入可能なスリットと、前記センタコアの中心孔の内周面に内周面方向に形成さ
れた切欠であって、弾性変形して前記スリットに挿入さ
れた金属製の板ばねの突片が係止されて金属製の板ばね
の抜け出しを阻止する切欠と、を備えたことを特徴とするディスク状記録媒体のセンタ
コア。