JPH0676953A - トンネル照明制御装置 - Google Patents

トンネル照明制御装置

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JPH0676953A
JPH0676953A JP4230608A JP23060892A JPH0676953A JP H0676953 A JPH0676953 A JP H0676953A JP 4230608 A JP4230608 A JP 4230608A JP 23060892 A JP23060892 A JP 23060892A JP H0676953 A JPH0676953 A JP H0676953A
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tunnel
lighting
traffic
state
traffic flow
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JP4230608A
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Inventor
Yasuhiko Yamanaka
泰彦 山中
Masayoshi Sakamoto
正悦 坂本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トンネル照明の制御手段として、従来の野外
輝度および時刻に交通流を加え、渋滞を検出して制御す
ることにより、渋滞対策を施した効果的な照明制御を可
能にする。 【構成】 トンネル10の天井または壁面に照明設備1
1が設置される。野外輝度測定部12はトンネル入口部
の野外輝度を測定し、出力を照明制御部16に送る。時
刻測定部13はタイマにより時刻を検出し、出力を照明
制御部16に送る。交通流測定部14はトンネルに進入
する車両の走行速度を検出し、交通流演算部15におい
て5分毎の平均速度を演算して出力を照明制御部16に
送る。照明制御部16は野外輝度測定部12の出力およ
び時刻測定部13の出力により基準状態のトンネル照明
設備の点灯量を決定し、さらに交通流演算部15で演算
された平均速度がトンネルの臨界速度を下回った場合
に、野外輝度および時刻をもとに定められた基準状態の
点灯量に対して、トンネル照明を増灯する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車トンネルの照明
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル照明設備は、入口照明設備と内
部照明設備から構成される。このうち、昼間明るい野外
の道路を走行してきた自動車の運転者が、トンネルに接
近し内部に進入するまでの間、一定の視認性が維持でき
るように、トンネルの入口部に坑口から内部まで数百メ
ートルにわたって路面輝度を高くするために設置した増
灯照明が入口照明設備である。一方、トンネル内の明る
さに順応した後の運転者が引き続き一定の視認性を確保
できるよう、入口照明設備の設置が終了した地点からト
ンネル出口までの区間に設置される照明が内部照明設備
である。
【0003】夕刻から翌朝までのいわゆる夜間には入口
照明設備がすべて消灯され、トンネル入口から出口まで
の全区間にわたって内部照明設備のみが点灯される。ト
ンネル照明設備は基本的に25%づつ3段階に分割され
ており、第1に、野外輝度(設計速度に対応した視距だ
け坑口手前の地点から測定した、視角20度の円形視野
の平均輝度)が約20cd/m2 以上の場合には内部照
明設備は100%点灯される。第2に、野外輝度が約2
0cd/m2 を下回った場合には内部照明設備の50%
が点灯される。第3に、一定の時刻、たとえば午後10
時以降翌朝5時までの時間帯(野外輝度は20cd/m
2 未満である)には内部照明設備の25%が点灯され
る。
【0004】またトンネル入口照明設備は、設定野外輝
度(トンネル照明設計に用いる野外輝度の基準値で、年
間を通しての野外輝度の最大値を想定して決められる)
に対する実際の野外輝度の割合に比例して入口照明設備
の点灯量が定められており、100%、75%、50
%、25%の4段階に調節、制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、トンネル
照明設備はトンネル入口部の野外輝度と時刻に対応して
その点灯量が決定されてきた。しかし近年、自動車交通
量の増大に伴い、道路の中で特にトンネルにおける交通
渋滞が日常的に発生するようになってきており、その対
策が必要となっている。
【0006】ところで交通渋滞は、交通容量(一定時間
内に道路が通すことができる自動車の最大数)を上回る
数の車が道路を通ろうとするため、交通容量以上の超過
分が道路上に滞留して発生する。渋滞に陥るときの自動
車の走行速度は、臨界速度と呼ばれている。道路の交通
容量は、一般道路・高速道路の違い、車線線形、分合流
の有無などによって異なるが、高速道路の場合には渋滞
現象の計測により比較的容易に推定することができる。
通常の高速道路では一車線あたり1500〜1800
(台/時)程度といわれている。
【0007】道路の中で、上流区間と比べて交通容量が
小さい場所はボトルネックと呼ばれ、この部分に交通容
量を超える交通量が上流区間から流入してくると、その
区間を先端にして渋滞が発生する。
【0008】自動車がトンネルに進入する際、暗い閉鎖
空間に突入することから運転者は無意識にアクセルペダ
ルを緩め、やや速度を低下させながらトンネル内に入る
傾向がある。この結果車間距離がトンネル外よりも広が
って、トンネル入口部での交通容量はトンネル外よりも
小さくなる。またトンネル内では、同一速度でトンネル
外を走行している場合よりも車間距離を大きくとる傾向
があり、やはりトンネル内での交通容量はトンネル外に
比べて小さくなる。トンネルでの渋滞発生の原因の一つ
は、トンネル入口部および内部での交通容量がトンネル
外よりも小さくなっているためである。トンネルでの渋
滞対策としては、トンネルでの交通容量をできるだけ大
きくするための施策を行うことが重要である。
【0009】一方トンネル照明のレベルアップと交通流
の関係では、トンネル照明のレベルアップによって同一
速度で走行時の自動車の車間距離が小さくなり、また渋
滞時の走行速度が高くなるという結果が得られており、
照明のレベルアップによってトンネルでの交通容量が大
きくなることは明らかである。
【0010】しかし従来は、渋滞対策としてトンネル照
明設備を増加したトンネルにおいても、その制御は交通
流にかかわらず野外輝度および時刻に対応してのみ行っ
ているため、トンネル照明設備の増加に比例して消費電
力も増加する結果となっていた。
【0011】本発明は上記問題を解決するもので、トン
ネル照明の制御手段として従来の野外輝度および時刻
に、さらに交通流を加えることにより、渋滞の発生に対
応してトンネルでの交通容量を大きくし、消費電力の増
加を抑制しながら、渋滞対策として効果的な照明制御を
行うことができるトンネル照明制御装置を提供すること
を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のトンネル照明制御装置は、トンネル入口部
の野外輝度を検出する野外輝度測定部と、タイマにより
時刻を検出する時刻測定部と、交通流の状態を計測する
交通流測定部と、トンネル照明設備の点灯量を制御する
照明制御部を有し、前記野外輝度測定部で検出されたト
ンネル入口部の野外輝度および前記時刻測定部で検出さ
れた時刻から求められるトンネル照明の点灯状態を基準
状態とし、前記交通流測定部で検出された交通流の状態
に応じてトンネル照明を前記基準状態から増灯または減
灯するように制御するものである。
【0013】また、交通流測定部としてトンネルに進入
する車両の走行速度を検出する走行速度検出器を使用
し、前記走行速度検出器で検出された車両の走行速度
が、基準状態のトンネル照明点灯条件におけるトンネル
の臨界速度より小さくなった場合に、基準状態を上回る
点灯状態にトンネル照明を増灯するものである。さら
に、たとえば5分間に通過する車両の平均速度を演算す
る手段を設け、これを照明制御部における点灯量制御の
要素に使用するようにしたものである。
【0014】また、交通流測定部としてトンネルに進入
する車両の交通量を検出する交通量検出器を使用し、前
記交通量検出器で検出された車両の交通量が基準状態の
トンネル照明点灯条件におけるトンネルの交通容量より
大きくなった場合に、基準状態を上回る点灯状態にトン
ネル照明を増灯するものである。さらに、たとえば5分
間に通過する車両の交通量を積算する手段を設け、これ
を照明制御部における点灯量制御の要素に使用するよう
にしたものである。
【0015】また、交通流測定部としてトンネルに進入
する車両の走行速度を検出する走行速度検出器、および
トンネルに進入する車両の交通量を検出する交通量検出
器を使用し、前記走行速度検出器で検出された車両の走
行速度が減少し、かつ前記交通量検出器で検出された車
両の交通量が、基準状態のトンネル照明点灯条件におけ
るトンネルの交通容量に近い状態で増加から減少に転じ
た場合に、基準状態を上回る点灯状態にトンネル照明を
増灯するものである。さらに、たとえば5分毎の車両の
平均速度を演算し、交通量を積算する手段を設け、これ
を記憶装置に記憶することによって、照明制御部におけ
る点灯量制御の要素に使用するようにしたものである。
【0016】また、交通流測定部としてトンネルに進入
する車両のオキュパンシ(ある区間に空間的な自動車の
占有率、またはある地点での時間的な自動車の占有率)
を検出するオキュパンシ検出器を使用し、前記オキュパ
ンシ検出器で検出された車両のオキュパンシが、基準状
態のトンネル照明点灯条件における交通容量と等しい交
通量で交通流が流れているときのオキュパンシの値(以
下、オキュパンシ臨界値と呼ぶ)より大きくなった場合
に、基準状態を上回る点灯状態にトンネル照明を増灯す
るものである。さらに、たとえば5分間に通過する車両
の平均オキュパンシを演算する手段を設け、これを照明
制御部における点灯量制御の要素に使用するようにした
ものである。
【0017】
【作用】上記構成により、トンネル入口部の野外輝度お
よびそのときの時刻と、交通流の状態からその時点にお
けるトンネル照明設備の点灯量を決めることで、トンネ
ル照明設備の消費電力の増加を抑制しながら、渋滞対策
を施した効果的な照明制御が可能となる。
【0018】また、交通流検出項目としてトンネルに進
入する車両の走行速度を検出し、基準状態のトンネル照
明点灯条件におけるトンネルの臨界速度より小さくなっ
た場合に、基準状態を上回る点灯状態にトンネル照明を
増灯することにより、渋滞に近い状態または渋滞時にお
けるトンネルの交通容量を増加させ、渋滞対策を施すこ
とができる。さらにたとえば5分間の車両の平均速度を
検出することにより、個々の車の速度の違いによる頻繁
な照明レベル変化動作を防ぎ、かつ交通流の変化に敏速
に対応することができる。
【0019】また、交通流検出項目としてトンネルに進
入する車両の交通量を検出し、交通量が、基準状態のト
ンネル照明点灯条件におけるトンネルの交通容量より大
きくなった場合に、基準状態を上回る点灯状態にトンネ
ル照明を増灯することにより、渋滞に近い状態または渋
滞時におけるトンネルの交通容量を増加させ、渋滞対策
を施すことができる。さらにたとえば5分間に通過する
車両の交通量を検出することにより、短時間の交通量の
違いによる頻繁な照明レベル変化動作を防ぎ、かつ交通
流の変化に敏速に対応することができる。
【0020】また、交通流検出項目としてトンネルに進
入する車両の走行速度および交通量を検出し、走行速度
が減少し、かつ交通量が、基準状態のトンネル照明点灯
条件におけるトンネルの交通容量に近い状態で増加から
減少に転じた場合に、基準状態を上回る点灯状態にトン
ネル照明を増灯することにより、渋滞に近い状態または
渋滞時におけるトンネルの交通容量を増加させ、渋滞対
策を施すことができる。さらにたとえば5分間の車両の
平均速度および交通量を検出することにより、短時間の
交通流の変化による頻繁な照明レベル変化動作を防ぎ、
かつ交通流の変化に敏速に対応することができる。
【0021】また、交通流検出項目としてトンネルに進
入する車両のオキュパンシを検出し、前記オキュパンシ
検出器で検出された車両のオキュパンシが、基準状態の
トンネル照明点灯条件におけるトンネルのオキュパンシ
臨界値より大きくなった場合に、基準状態を上回る点灯
状態にトンネル照明を増灯することにより、渋滞に近い
状態または渋滞時におけるトンネルの交通容量を増加さ
せ、渋滞対策を施すことができる。さらにたとえば5分
間の平均オキュパンシを検出することにより、短時間の
交通流の変化による頻繁な照明レベル変化動作を防ぎ、
かつ交通流の変化に敏速に対応することができる。
【0022】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例のトンネル照明制御装置
を説明する構成図である。図1において、トンネル10
の天井または壁面に照明設備11が設置される。野外輝
度測定部12はトンネル坑口手前40〜160mに設置
してトンネル入口部の野外輝度を測定し、その出力は照
明制御部16に送られる。時刻測定部13はタイマによ
り時刻を検出し、その出力は照明制御部16に送られ
る。交通流測定部14は走行速度検出器を使用し、トン
ネル入口付近に設置してトンネルに進入する車両の走行
速度を検出する。交通流演算部15においては、上記走
行速度から5分毎の平均速度が算出され、その出力は照
明制御部16に送られる。電源17は照明設備11、野
外輝度測定部12、時刻測定部13、交通流測定部1
4、交通流演算部15、照明制御部16にそれぞれ電力
を供給する。
【0023】表1は、基準状態におけるトンネル照明制
御装置の点灯量、および交通流測定結果をもとに渋滞対
策を目的としてトンネル照明設備を増灯した状態の点灯
量の割合を示すものである。表1において、基準状態の
点灯量は、交通流には依存せずに、トンネル入口部の野
外輝度およびタイマの時刻によりトンネル照明制御装置
の点灯量を定めたもので、従来のトンネル制御装置を使
用した場合の点灯量である。基準状態において野外輝度
が20cd/m2 以上の場合には、トンネル入口照明設
備の点灯量は設定野外輝度に対する実際の野外輝度の割
合に比例して定められる。ここでは、交通流測定によ
り、交通状態が渋滞発生に近い状態または渋滞であると
判断されたときは、トンネル照明点灯量は基準状態の2
倍の増灯状態とされている。また、トンネル内部照明設
備の点灯量は、基準状態において野外輝度が20cd/
2 以上の場合は野外輝度の割合に関係なく一定であ
り、20cd/m2 未満の場合は時刻によって2段階に
引き下げられる。また、交通状態が渋滞発生に近い状態
または渋滞であると判断されたときは、トンネル入口照
明設備の場合と同様に、点灯量は基準状態の2倍の増灯
状態とされている。
【0024】
【表1】
【0025】なお、表1はトンネル照明の点灯量の決定
方法の一例を示したものであり、点灯量の絶対値を限定
するものではない。また、野外輝度を検出する手段を設
けず、タイマによる時刻検出のみによって表1の点灯量
を決定することも可能である。
【0026】トンネル照明制御部16には交通状態が渋
滞発生に近い状態または渋滞であるとの判断を行なうた
め、あらかじめ測定された、基準状態のトンネル照明点
灯条件における臨界速度が入力されており、自動車の走
行速度が臨界速度を下回った場合に、渋滞発生に近い状
態または渋滞と判断してトンネル照明点灯量を増灯する
制御を行う。
【0027】図2に示すように交通流が非渋滞から渋滞
に移行する経過時間、またはその逆の経過時間は、およ
そ30分以内である。したがって、トンネル照明の増灯
によってトンネル付近の交通容量を増加させ渋滞対策を
施すためには、渋滞に近い状態または渋滞を検出したの
ち、できるだけ敏速に照明制御に反映しなければならな
い。しかし、図2(a) の1分間平均走行速度と臨界速度
との比較によって照明制御を行った場合、変動が大きい
ため頻繁に照明レベルが変化し、トンネル付近を走行し
ている運転者が不快感を感じ、かえって交通容量を減少
させる結果となる。このため、交通流演算部15は平均
速度演算器を使用し、この平均速度演算器において図2
(b) の5分間の平均走行速度を演算し、これを照明制御
部16における照明制御の要素に使用することによっ
て、短時間の交通流の変化による頻繁な照明レベル変化
動作を防ぎ、かつ交通流の変化に敏速に対応することが
できる。
【0028】前記実施例の交通流測定部として、走行速
度検出器の代わりに交通量検出器、交通流演算部とし
て、平均速度演算器の代わりに5分間の交通量を積算す
る交通量積算部を使用し、照明制御部での制御におい
て、臨界速度の代わりに、あらかじめ測定された、基準
状態のトンネル照明点灯条件における交通容量を用い、
検出した交通量が前記交通容量を上回った場合にトンネ
ル照明を増灯する制御を行うことにより、前記実施例と
同様の効果を得ることができる。
【0029】また前記実施例の交通流測定部として、走
行速度検出器に加えて交通量検出器を使用し、交通流演
算部として5分間の平均速度演算器とともに5分間の交
通量を積算する交通量積算器を使用し、照明制御部での
制御において、前記走行速度検出器で検出し、平均速度
演算器で計算した5分間の平均速度が記憶装置に記憶し
たその直前の5分間の平均速度よりも減少し、かつ交通
量検出器で検出され交通量積算器で積算された5分間の
交通量が、基準状態のトンネル照明点灯条件における交
通容量に近い状態で、記憶装置に記憶したその直前の5
分間の交通量からその変化が増加から減少に転じた場合
に、トンネル照明を増灯する制御を行うことにより、前
記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0030】ここで、交通量と平均速度の間には図3の
関係が成り立つ。すなわち非渋滞の状態で交通量が増加
すると、平均速度が低下するとともに交通量が増加する
が、交通容量を超えた車が流入し渋滞が発生するような
状態では速度が低下するとともに交通量も減少に転じる
ため、平均速度が低下しかつ交通量が交通容量に近い状
態で増加から減少に転じるという現象発生する。このこ
とから平均速度および交通量の変化をもとに、渋滞が発
生しやすい状態または渋滞が発生している状態であると
いうことが検出でき、これをトンネル照明制御に利用す
ることで効果的な制御を行うことができる。
【0031】また前記実施例の交通流測定部として、走
行速度検出器の代わりにオキュパンシ検出器、交通流演
算部として、平均速度演算器の代わりに5分間の平均オ
キュパンシを計算する平均オキュパンシ演算器を使用
し、照明制御部での制御において、臨界速度の代わりに
基準状態のトンネル照明点灯条件におけるトンネルのオ
キュパンシ臨界値を用い、検出した平均オキュパンシが
オキュパンシ臨界値を上回った場合にトンネル照明を増
灯する制御を行うことにより、前記実施例と同様の効果
を得ることができる。オキュパンシは、ある区間の空間
的な自動車の占有率またはある地点での時間的な自動車
の占有率のことであり、速度が低下し、車間距離が小さ
くなるとオキュパンシが増加する性質がある。このため
平均オキュパンシがオキュパンシ臨界値よりも大きくな
ったことで渋滞が発生しやすい状態または渋滞を検出す
ることができ、これをトンネル照明制御に利用すること
で効果的な制御を行うことができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、トンネル
入口部の野外輝度およびそのときの時刻と交通流の状態
からその時点におけるトンネル照明設備の点灯量を決め
ることで、トンネルでの交通容量を増加させることがで
き、トンネル照明設備の消費電力の増加を抑制しなが
ら、渋滞の抑制、渋滞時間の軽減、渋滞時の交通量増
加、渋滞延長の減少など、渋滞対策を施した効果的な照
明制御が可能となる。
【0033】また、交通流検出項目としてトンネルに進
入する車両の走行速度を検出し、トンネルの臨界速度よ
り小さくなった場合に、基準状態を上回る点灯状態にト
ンネル照明を増灯することにより、渋滞に近い状態また
は渋滞時におけるトンネルの交通容量を増加させ、渋滞
対策を施すことができ、さらにたとえば5分間の車両の
平均速度を検出することにより、個々の車の速度の違い
による頻繁な照明レベル変化動作を防ぎ、かつ交通流の
変化に敏速に対応することができる。
【0034】また、交通流検出項目としてトンネルに進
入する車両の交通量を検出し、交通量が交通容量より大
きくなった場合に、基準状態を上回る点灯状態にトンネ
ル照明を増灯することにより、渋滞に近い状態または渋
滞時におけるトンネルの交通容量を増加させ、渋滞対策
を施すことができ、さらにたとえば5分間に通過する車
両の交通量を検出することにより、短時間の交通量の違
いによる頻繁な照明レベル変化動作を防ぎ、かつ交通流
の変化に敏速に対応することができる。
【0035】また、交通流検出項目としてトンネルに進
入する車両の走行速度および交通量を検出し、走行速度
が減少し、かつ交通量が交通容量に近い状態で増加から
減少に転じた場合に、基準状態を上回る点灯状態にトン
ネル照明を増灯することにより、渋滞に近い状態または
渋滞時におけるトンネルの交通容量を増加させ、渋滞対
策を施すことができ、さらにたとえば5分間の車両の平
均速度および交通量を検出することにより、短時間の交
通流の変化による頻繁な照明レベル変化動作を防ぎ、か
つ交通流の変化に敏速に対応することができる。
【0036】また、交通流検出項目としてトンネルに進
入する車両のオキュパンシを検出し、前記交通量検出器
で検出された車両の交通量がトンネルのオキュパンシの
臨界値より大きくなった場合に、基準状態を上回る点灯
状態にトンネル照明を増灯することにより、渋滞に近い
状態または渋滞時におけるトンネルの交通容量を増加さ
せ、渋滞対策を施すことができ、さらにたとえば5分間
の平均オキュパンシを検出することにより、短時間の交
通流の変化による頻繁な照明レベル変化動作を防ぎ、か
つ交通流の変化に敏速に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のトンネル照明制御装置の構
成図
【図2】トンネルを通過する車両の平均速度と時刻の関
係図
【図3】交通量と平均速度の関係図
【符号の説明】
11 照明設備 12 野外輝度測定部 13 時刻測定部 14 交通流測定部 15 交通流演算部 16 照明制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル入口部の野外輝度を検出する野
    外輝度測定部と、タイマにより時刻を検出する時刻測定
    部と、交通流の状態を計測する交通流測定部と、トンネ
    ル照明設備の点灯量を制御する照明制御部を有し、前記
    野外輝度測定部で検出されたトンネル入口部の野外輝度
    および前記時刻測定部で検出された時刻から求められる
    トンネル照明の点灯状態を基準状態とし、前記交通流測
    定部で検出された交通流の状態に応じてトンネル照明を
    前記基準状態から増灯または減灯するように制御するこ
    とを特徴とするトンネル照明制御装置。
  2. 【請求項2】 交通流測定部として、トンネルに進入す
    る車両の走行速度を検出する走行速度検出器を設け、前
    記走行速度検出器で検出された車両の走行速度が、基準
    状態のトンネル照明点灯条件におけるトンネルの臨界速
    度より小さくなった場合に、基準状態を上回る点灯状態
    にトンネル照明を増灯することを特徴とする請求項1記
    載のトンネル照明制御装置。
  3. 【請求項3】 一定時間内に通過する車両の平均速度を
    演算する手段を備えた請求項2記載のトンネル照明制御
    装置。
  4. 【請求項4】 交通流測定部として、トンネルに進入す
    る車両の交通量を検出する交通量検出器を設け、前記交
    通量検出器で検出された車両の交通量が、基準状態のト
    ンネル照明点灯条件におけるトンネルの交通容量より大
    きくなった場合に、基準状態を上回る点灯状態にトンネ
    ル照明を増灯することを特徴とする請求項1記載のトン
    ネル照明制御装置。
  5. 【請求項5】 一定時間内に通過する車両の交通量を積
    算する手段を備えた請求項4記載のトンネル照明制御装
    置。
  6. 【請求項6】 交通流測定部として、トンネルに進入す
    る車両の走行速度を検出する走行速度検出器、およびト
    ンネルに進入する車両の交通量を検出する交通量検出器
    を設け、前記走行速度検出器で検出された車両の走行速
    度が減少し、かつ前記交通量検出器で検出された車両の
    交通量が、基準状態のトンネル照明点灯条件におけるト
    ンネルの交通容量に近い状態で増加から減少に転じた場
    合に、基準状態を上回る点灯状態にトンネル照明を増灯
    することを特徴とする請求項1記載のトンネル照明制御
    装置。
  7. 【請求項7】 一定時間内に通過する車両の平均速度を
    演算し、一定時間内に通過する車両の交通量を積算する
    手段を備えた請求項6記載のトンネル照明制御装置。
  8. 【請求項8】 交通流測定部として、トンネルに進入す
    る車両のオキュパンシを検出するオキュパンシ検出器を
    設け、前記オキュパンシ検出器で検出された車両のオキ
    ュパンシが、基準状態のトンネル照明点灯条件において
    トンネルの交通容量と等しい交通量で交通流が流れてい
    るときのオキュパンシの値より大きくなった場合に、基
    準状態を上回る点灯状態にトンネル照明を増灯すること
    を特徴とする請求項1記載のトンネル照明制御装置。
  9. 【請求項9】 一定時間内に通過する車両の平均オキュ
    パンシを演算する手段を備えた請求項8記載のトンネル
    照明制御装置。
JP4230608A 1992-08-31 1992-08-31 トンネル照明制御装置 Pending JPH0676953A (ja)

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JP4230608A JPH0676953A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 トンネル照明制御装置

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