JPH0676938U - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】基板面積を小さくすることができ、原材料から
の基板の取り数を増やすことのできる液晶表示装置を提
供する。 【構成】データ信号印加端子２８が形成されたＴＦＴ基
板２２の裏面に集積回路チップ３２ａを取り付け、この
集積回路チップ３２ａの信号出力端子３３とデータ信号
印加端子２８とをボンディングワイヤ３４で接続したこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、液晶セルと、この液晶セルの駆動回路を構成した集積回路チップと を有する液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の液晶表示装置は、図５および図６に示すような構成となってお り、図中１は液晶セルを示している。この液晶セル１は、たとえばアクティブマ トリックス型のものであり、ＴＦＴ基板２と、このＴＦＴ基板２と液晶層３を挟 んで対向配置された対向電極基板４とから構成されている。

【０００３】 上記ＴＦＴ基板２の対向電極基板４と相対する側の基板面には、多数のゲート ライン５とデータライン６が縦横に間隔を存して形成され、これら各ゲートライ ン５およびデータライン６の一端には、駆動信号印加端子としてのゲート信号印 加端子７およびデータ信号印加端子８が形成されている。

【０００４】 一方、上記対向電極基板３のＴＦＴ基板２と相対する側の基板面には、対向電 極９が全面にわたって形成されている。なお、上記ゲートライン５とデータライ ン６との交差部には、画素電極１１をオンオフするためのＴＦＴ（薄膜トランジ スタ）１０が設けられている。

【０００５】 また、図中１２ａ，１２ｂは液晶セル１を駆動する駆動回路としての集積回路 チップを示し、これら集積回路チップ１２ａ，１２ｂの各信号出力端子１３は、 図７および図８に示すように、それぞれボンディングワイヤ１４を介して液晶セ ル１のゲート信号印加端子７およびデータ信号印加端子８に接続されている。

【０００６】 このような構成の液晶表示装置は、たとえば集積回路チップ１２ｂから液晶セ ル１のゲート信号印加端子７にゲート信号を印加すると、このゲート信号印加端 子７と電気的に接続されたＴＦＴ１０がオンするようになっている。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上述した従来の液晶表示装置は、図７に示したように、液晶セル１ の駆動回路を構成する集積回路チップ１２ａ，１２ｂがＴＦＴ基板２の表面に取 り付けられている。このため、集積回路チップ１２ａ，１２ｂを置くためのスペ ースを余分に必要とし、液晶セル１の基板面積が必要以上に大きくなり、基板の 面積を大きく取る必要があることから、原材料からの基板の取り数が少なくなる という問題があった。 本考案の目的は、上述した問題点を解決し、原材料からの基板の取り数を増や すことのできる液晶表示装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案は、液晶層を挟んで対向する一対の基板のう ち少なくとも一方の基板の側縁部に駆動信号印加端子を有する液晶セルと、この 液晶セルの駆動回路を構成する集積回路チップとを有する液晶表示装置において 、前記駆動信号印加端子が形成された基板の裏面に前記集積回路チップを取り付 け、前記集積回路チップの信号出力端子と前記駆動信号印加端子とをワイヤボン ティング接続したことを特徴とする。

【０００９】

【作用】

本考案においては、集積回路チップを駆動信号印加端子が形成された基板の裏 面に取り付けることにより、基板の表面に集積回路チップを取り付けるためのス ペースが不要となり、駆動信号印加端子が形成された基板の面積を小さくするこ とができる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１ないし図４を参照して説明する。図１は本考案 の一実施例を示す液晶表示装置の平面図、図２は同装置の正面図で、図中２１は 液晶セルを示している。この液晶セル２１は、たとえばアクティブマトリックス 型のものであり、ＴＦＴ基板２２と、このＴＦＴ基板２２と液晶層２３を挟んで 対向配置された対向電極基板２４とから構成されている。

【００１１】 上記ＴＦＴ基板２２の対向電極基板２４と相対する側の基板面には、多数のゲ ートライン２５とデータライン２６が縦横に間隔を存して形成され、これら各ゲ ートライン２５およびデータライン２６の一端には、駆動信号印加端子としての ゲート信号印加端子２７およびデータ信号印加端子２８が形成されている。

【００１２】 一方、上記対向電極基板２３のＴＦＴ基板２２と相対する側の基板面には、対 向電極２９が全面にわたって形成されている。なお、上記ゲートライン２５とデ ータライン２６との交差部には、画素電極３１をオンオフするためのＴＦＴ（薄 膜トランジスタ）３０が設けられている。

【００１３】 また、図中３２ａ，３２ｂは液晶セル２１を駆動する駆動回路としての集積回 路チップを示し、これらの集積回路チップ３２ａ，３２ｂは、ＴＦＴ基板２２の 裏面つまりデータ信号印加端子２８およびゲート信号印加端子２７が形成された 基板面と反対側の基板面に取り付けられている。

【００１４】 上記集積回路チップ３２ａは、図３および図４に示すように、複数の信号出力 端子３３を有している。これらの信号出力端子３３はＴＦＴ基板２２の側縁部に 沿って一列に配列されており、それぞれボンディングワイヤ３４を介して液晶セ ル２１のデータ信号印加端子２８に接続されている。

【００１５】 なお、上記集積回路チップ３２ｂは、図示を省略したが、集積回路チップ３２ ａと同様にＴＦＴ基板２２の側縁部に沿って一列に配列された複数の信号出力端 子を有し、これらの信号出力端子はそれぞれボンディングワイヤを介して液晶セ ル２１のゲート信号印加端子２７に接続されている。

【００１６】 このような構成の液晶表示装置は、液晶セル２１を駆動する駆動回路としての 集積回路チップ３２ａ，３２ｂをＴＦＴ基板２２の裏面つまりデータ信号印加端 子２８およびゲート信号印加端子２７が形成された基板面と反対側の基板面に取 り付けることにより、集積回路チップ３２ａ，３２ｂの設置スペースをデータ信 号印加端子８およびゲート信号印加端子７が形成されたＴＦＴ基板２２の基板面 に形成する必要がなくなる。したがって、ＴＦＴ基板２２の基板面積を小さくす ることができ、原材料からの基板の取り数を増やすことができる。

【００１７】 なお、上述した一実施例では、アクティブマトリックス型の液晶セルを使用し た液晶表示装置について説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、 単純マトリックス型あるいはセグメント表示型の液晶表示装置にも適用可能であ る。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、集積回路チップを駆動信号印加端子が形成され た基板の裏面に取り付けることにより、基板の表面に集積回路チップの設置スペ ースを形成する必要がなくなる。したがって、基板面積を小さくすることができ 、原材料からの基板の取り数を増やすことのできる液晶表示装置を提供すること にある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す液晶表示装置の一部切
り欠き平面図。

【図２】図１に示す液晶表示装置の正面図。

【図３】図２の一部を拡大して示す詳細図。

【図４】図３に示す集積回路チップを側方から見た図。

【図５】従来の液晶表示装置の一部切り欠き平面図。

【図６】図５に示す液晶表示装置の正面図。

【図７】図６の一部を拡大して示す詳細図。

【図８】図７に示す集積回路チップを側方から見た図。

【符号の説明】

２１…液晶セル ２２…ＴＦＴ基板 ２３…液晶層 ２４…対向電極基板 ２５…ゲートライン ２６…データライン ２７…ゲート信号印加端子 ２８…データ信号印加端子 ３２ａ，３２ｂ…集積回路チップ ３３…信号出力端子 ３４…ボンディングワイヤ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 液晶層を挟んで対向する一対の基板のう
   ち少なくとも一方の基板の側縁部に駆動信号印加端子を
   有する液晶セルと、この液晶セルの駆動回路を構成した
   集積回路チップとを有する液晶表示装置において、前記
   駆動信号印加端子が形成された基板の裏面に前記集積回
   路チップを取り付け、前記集積回路チップの信号出力端
   子と前記駆動信号印加端子とをワイヤボンティングで接
   続したことを特徴とする液晶表示装置。