JPH067692A - 旋動式破砕機の歯板構造 - Google Patents

旋動式破砕機の歯板構造

Info

Publication number
JPH067692A
JPH067692A JP19482792A JP19482792A JPH067692A JP H067692 A JPH067692 A JP H067692A JP 19482792 A JP19482792 A JP 19482792A JP 19482792 A JP19482792 A JP 19482792A JP H067692 A JPH067692 A JP H067692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stress
tooth plate
segment
crushing
deformation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19482792A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsukasa Katayama
司 片山
Shigeto Fukumura
滋人 福村
Izou Kudou
依三 工藤
Junshiro Ohashi
順四郎 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP19482792A priority Critical patent/JPH067692A/ja
Publication of JPH067692A publication Critical patent/JPH067692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯板の破砕面の微小区画された表層部を変形
させて応力緩和を行い、優れた強度特性を具備した「旋
動式破砕機の歯板構造」を提供することを目的とする。 【構成】 ブロック状またはセグメント状からなる歯板
の破砕面に破砕面の微小区画された表層部の変形により
応力緩和を行うための耐摩耗性の低い材料からなる緩和
部材を用いた応力緩和手段を前記破砕面内部に分散配設
したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コーンクラッシャ、ジ
ャイレトリークラッシャ等の旋動式破砕機の歯板(マン
トル、コーンケーブ)に関し、特に優れた強度特性を有
する歯板構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の旋動式破砕機の歯板構造
は、例えば、ジャイレトリークラッシャのブロック状マ
ントルを例にとると、加工硬化性に優れた金属材料から
なる載頭円錐管体状のマントル本体の外周面に低硬度の
金属材料からなる埋設部材を適宜に埋設するようにした
ものが知られている(特願平3−5211号公報)。コ
ーンクラッシャのブロック状コーンケーブを例にとる
と、図4に示すように上部フレーム2の内側に交換自在
なブロック状のコーンケーブ1がテーパー面をもって取
付けられ、図示しないマントルとの間に破砕室が形成さ
れている。そしてコーンケーブ1は耐摩耗性および延性
を有する高マンガン鋼からなる。
【0003】また、ジャイレトリークラッシャのセグメ
ント状コーンケーブを例にとると、図5にしめすように
歯板3の楔状のセグメント3aは図示しないフレームの
内側に配設されており、マントルとの間に破砕室が形成
されている。上記ジャイレトリークラッシャのブロック
状マントル本体は、破砕時にマントル本体の外周部の圧
縮時に発生する変形が、埋設部材による凹部により吸収
されて、クラックが発生することを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成は、図4においては、コーンケーブ1は負荷運転の
経過に伴い円周方向に延びるなどの変形を生じ、コーン
ケーブ1の交換作業における脱着を困難とさせるのみな
らず、過大応力が発生した場合には上部フレーム2まで
にも損傷を与えることがある。また、図5においては、
歯板3のセグメント3aは同様に円周方向に応力Scの
もとで延びなどの変形を生じ、セグメント3a相互の間
隙Cを消滅させて、セグメント3aを矢印方向に移動さ
せてしまい、相互間の緊密な接合を弛緩させ、脱落など
の事故を発生させることがある。さらに、特願平3−5
211号公報には、ジャレトリークラッシャのセグメン
ト状コーンケーブのセグメントに応力緩和手段を適宜に
配設することについての提案がなされていない。本発明
は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされ
たものであり、歯板の破砕面の微小区画された表層部を
変形させて応力緩和を行い、優れた強度特性を具備した
旋動式破砕機の歯板構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、本発明では、ブロック状またはセグメント状から
なる歯板の破砕面に破砕面の微小区画された表層部の変
形により応力緩和を行うための耐摩耗性の低い材料から
なる緩和部材を用いた応力緩和手段を前記破砕面内部に
分散配設したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】以上の構成により、旋動破砕機の負荷運転の経
過に伴い、歯板の破砕面に発生する変形は応力緩和手段
により破砕面の微小区画された表層部を変形させ、破砕
面の全面にわたり応力を分散緩和するように作用され、
強度特性の低下、歯板の損傷や脱落の発生などを有効に
防止することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は、本発明の一実施例の旋動式破砕
機の歯板構造の応力緩和手段の要部断面図、図2は同応
力緩和手段のコーンクラッシャのブロック状コーンケー
ブへの適用を示す構成図、図3は同応力緩和手段のジャ
イレトリークラッシャのセグメント状コーンケーブへの
適用を示す構造図である。
【0008】図1(a)において、4は歯板本体をしめ
し、耐摩耗性ならびに加工硬化性を有する材料、例えば
高マンガン鋳鋼等からなり、6は緩和部材をしめし、耐
摩耗性の低い材料、例えば炭素鋼等からなり、歯板本体
4の溝部7内に鋳包みなどにより形成され、緩和部材6
の端面は歯板本体4とともに破砕面8と一致するように
されており、このようにして応力緩和手段5が構成され
ている。
【0009】図1(b)において、旋動破砕機が負荷運
転されて、破砕室内において処理物の破砕作用に伴い、
緩和部材6の端面は歯板本体4よりも早期に摩耗を発生
させて破砕面8には段差Dを形成するに至り、また歯板
本体4の破砕面8の表層部には処理物の圧縮破砕作用に
伴う応力を受けて変形Aの初期状態を呈する。
【0010】図1(c)において、前記負荷運転の経過
に伴い歯板本体4に発生する応力は、矢印Bのごとく破
砕面8の表層部に作用して前記変形Aを進展させ、前記
段差Dを被覆するまでに変形(L)するに至り、該表層
部変形により歯板本体4に発生する応力を緩和させて、
歯板の損傷の発生を防止することができる。引続く旋動
破砕機の負荷運転に継続に伴い、前記変形(L)は摩耗
により消滅されるとともに、再び図1(b)の変形状態
から図1(c)の変形状態に至ることを繰返えし、応力
緩和手段5が消滅される期間まで負荷運転が継続され、
歯板本体4の強度低下が防止できる。図1において応力
緩和手段5は、要部のみについて説明したが、図2は応
力緩和手段5の実施態様を示すものである。
【0011】図2(a)において、複数の応力緩和手段
5は歯板1の破砕面8に沿って円周方向に、離隔し、か
つ軸方向に分散配設されており、しかも、緩和部材6a
の長さは破砕面8の長さの一部をもって形成されてい
る。かくして、歯板1に発生する円周方向応力は複数の
応力緩和手段5により微少区画に分散して緩和が負担さ
れているので、局所的な変形の発生も著しく低減するこ
とができて、フレームとの脱着を容易にでき、歯板1の
強度低下や損傷発生を回避することができる。
【0012】図2(b)において、応力緩和手段5は図
2(a)とほぼ同様に分散配設されており、緩和部材6
bの長さは破砕面8の長さと同一に形成されている。
【0013】図2(c)において、複数の応力緩和手段
5は歯板1の破砕面8に沿って円周方向に環状となし、
かつ軸方向に多段に分散配設されている。6cは環状の
緩和部材である。かくして、歯板1に発生する軸方向応
力は複数の応力緩和手段5により分散緩和される。
【0014】図2(d)において、複数の応力緩和手段
5は、破砕面8に沿って分散配設されており、破砕面8
の上部においては環状の緩和部材6cが多段に、下部に
おいては緩和部材6bが円周方向に離隔されて複合して
分散配置されている。かくして歯板1に発生する軸方向
ならびに円周方向応力は複数の応力緩和手段5により複
合して分散緩和される。
【0015】図2(e)において、複数の応力緩和手段
5は歯板1の破砕面8に沿って円周方向ならびに軸方向
に離隔し、基盤目または千鳥型に分散配列されており、
しかも緩和部材6eは、例えば十字状からなる部材が用
いられている。そして、応力が微少区画に分散されるの
に有効である。
【0016】図2(f)において、複数の応力緩和手段
5は歯板1の破砕面8に沿って円周方向ならびに軸方向
に離隔して分散配設されており、緩和部材6fは破砕面
8の長さと同一に形成されるものと円周方向に部分的に
環状としたものを軸方向交互に位置されるように分散配
設されている。
【0017】図2(g)において、複数の応力緩和手段
5は歯板1の破砕面8に沿って円周方向に離隔し、かつ
軸方向に配設されるとともに円周方向に環状となし多段
にして基盤目に分散配列された緩和部材6gが用いられ
ている。
【0018】図2(h)において、複数の応力緩和手段
5は歯板1の破砕面8に沿って円周方向に離隔し、かつ
軸方向に分散配設されており、しかも緩和部は破砕面8
の軸方向に断続して配列されている。
【0019】図3(a)において、複数の応力緩和手段
5′はセグメント3aの破砕面に沿って円周方向に離隔
し、かつ軸方向に分散配設されており、しかも、緩和部
材6a′の長さはセグメント3aの長さと同一に形成さ
れている。かくしてセグメント3aに発生する円周方向
応力は複数の応力緩和手段5′により微小区画に分散し
て緩和が負担されるので、局所的な変形の発生も著しく
低減することができて、セグメント3a相互間の緊密な
接合が弛緩されることを防止できる。
【0020】図3(b)において、複数の応力緩和手段
5′はセグメント3aの破砕面に沿って分散配設されて
おり、緩和部材6b′の長さはセグメント3aの長さよ
りも短くされていることのほか、図3(a)のものと同
等である。
【0021】図3(c)において、複数の応力緩和手段
5′はセグメント3aの破砕面に沿って分散配設されて
おり、緩和部材6c′はセグメント3aの周縁に配設さ
れており、巾方向の両側では長さはセグメント3aの長
さと同一であり、高さ方向の上、下部では短くされてい
る。
【0022】図3(d)において、複数の応力緩和手段
5′はセグメント3aの破砕面に沿って軸方向に多段に
離隔し、かつ円周方向に分散配列されている。緩和部材
6d′の長さはセグメント3aの巾寸法と同一にされ、
セグメント3aに発生する軸方向応力は微小区画に分散
して緩和が負担されている。
【0023】図3(e)において、複数の応力緩和手段
5′はセグメント3aの破砕面に沿って分散配設されて
おり、緩和部材6e′はセグメント3aの周縁に配設さ
れ、高さ方向の上、下部では長さはセグメント3aの巾
と同一であり、中間部では短くされている。
【0024】図3(f)において、複数の応力緩和手段
5′はセグメント3aの破砕面に沿って分散配設されて
おり、緩和部材6f′はセグメント3aの円周方向およ
び軸方向に基盤型に分散配列され、セグメント3aに発
生する円周方向および軸方向応力は微小区画に分散して
緩和が負担されている。
【0025】図3(g)において、複数の応力緩和手段
5′はセグメント3aの破砕面に沿って分散配設されて
おり、緩和部材6g′はセグメント3aの円周方向およ
び軸方向に離隔し、例えば十字状からなる部材が用いら
れて基盤状または千鳥型に分散配列されている。
【0026】図3(h)において、複数の応力緩和手段
5′はセグメント3aの破砕面に沿って分散配設されて
おり、緩和部材6h′はセグメント3aの軸方向に多段
に離隔し、山型状に分散配列されている。
【0027】図3(i)において、緩和部材6i′は逆
山型状に分散配列されているこのほか、図3(h)のも
のと同等である。
【0028】図3(j)において、緩和部材6j′はセ
グメント3aの破砕面に沿って軸方向に多段に離隔し、
かつ円周方向に断続して分散配列されていることのほか
は、図3(d)のものと同等である。
【0029】図3(k)において、緩和部材6k′はセ
グメント3aの破砕面に沿って円周方向に離隔し、かつ
軸方向に断続して分散配列されていることのほかは、図
3(b)のものと同等である。
【0030】図3(l)において緩和部6lはセグメン
ト3aの周縁に、例えば十字状からなる部材が用いられ
て分散配列されていることのほかは、図3(g)のもの
と同等である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、歯板
の破砕面の微小区画された表層部の変形により応力緩和
ができて、歯体全体の変形を防止することができ、歯板
の強度低下、損傷や脱落などの発生を有効に回避するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す旋動式破砕機の歯板構
造の応力緩和手段の要部断面図
【図2】同応力緩和手段のコーンクラッシャのブロック
状コーンケーブへの適用を示す構成図
【図3】同応力緩和手段のジャイレトリークラシャのセ
グメント状コーンケーブへの適用を示す構成図
【図4】従来の旋動式破砕機の歯板であるコーンクラッ
シャのブロック状コーンケーブの要部説明図
【図5】従来の旋動式破砕機の歯板であるジャイレトリ
ークラッシャのセグメント状のコーンケーブの要部説明
【符号の説明】
4 歯体本体 5 応力緩和手段 6 緩和部材 8 破砕面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 依三 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重工 業株式会社八千代工場内 (72)発明者 大橋 順四郎 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重工 業株式会社八千代工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック状またはセグメント状からなる
    歯板の破砕面に破砕面の微小区画された表層部の変形に
    より応力緩和を行うための耐摩耗性の低い材料からなる
    緩和部材を用いた応力緩和手段を前記破砕面内部に分散
    配設したことを特徴とする旋動式破砕機の歯板構造。
JP19482792A 1992-06-29 1992-06-29 旋動式破砕機の歯板構造 Pending JPH067692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19482792A JPH067692A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 旋動式破砕機の歯板構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19482792A JPH067692A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 旋動式破砕機の歯板構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH067692A true JPH067692A (ja) 1994-01-18

Family

ID=16330924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19482792A Pending JPH067692A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 旋動式破砕機の歯板構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH067692A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020104073A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 株式会社アーステクニカ 旋動式破砕機用ライナ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62286553A (ja) * 1986-06-04 1987-12-12 川崎重工業株式会社 旋動式破砕機のマントル

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62286553A (ja) * 1986-06-04 1987-12-12 川崎重工業株式会社 旋動式破砕機のマントル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020104073A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 株式会社アーステクニカ 旋動式破砕機用ライナ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2358806C2 (ru) Мелющий валок для измельчения давлением зернистого материала
JP3176643B2 (ja) 圧延機械特に高圧ロールプレスのロールのための耐摩耗性表面外装材
KR930004835Y1 (ko) 분쇄기용 파쇄면부재
JP2799250B2 (ja) バイメタル鋳物の製造方法と、この方法で製造される摩耗部品
US5080294A (en) Gyratory mantle liner assembly
AU2004203273A1 (en) Grinding Roll
CN211677983U (zh) 一种辊压机用硬质合金柱钉辊面
US4343438A (en) Ring hammer
WO2004011687A3 (fr) Piece mecanique composite renforcee, et son procede de fabrication
JP4746029B2 (ja) 竪型粉砕機のための粉砕ローラ
US3582008A (en) Bimetal crusher liner
JPH067692A (ja) 旋動式破砕機の歯板構造
US3682227A (en) Method of making bi-metal crusher liner
US6203588B1 (en) Method of producing a grinding roll
JP4865736B2 (ja) 縦型ミル
CN212383786U (zh) 一种辊压机柱钉式辊边防护结构
JP2524936B2 (ja) 破砕機の歯板
EP0506126B1 (en) Crushing member of gyratory crusher
JP2525310B2 (ja) 破砕機の歯板
JP2769940B2 (ja) 旋動式破砕機の歯板
US3536268A (en) Mantle for cone crushers
JP2571174B2 (ja) 破砕機の歯板
GB2056015A (en) Laminated Leaf Spring with Spaces Between the Leaves
JP2782130B2 (ja) 旋動式破砕機の歯板
JPS5823392Y2 (ja) クラツシヤ−のジヨ−プレ−ト