JP2525310B2 - 破砕機の歯板 - Google Patents

破砕機の歯板

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JP2525310B2
JP2525310B2 JP4151599A JP15159992A JP2525310B2 JP 2525310 B2 JP2525310 B2 JP 2525310B2 JP 4151599 A JP4151599 A JP 4151599A JP 15159992 A JP15159992 A JP 15159992A JP 2525310 B2 JP2525310 B2 JP 2525310B2
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Japan
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crusher
mantle
tooth plate
low
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JP4151599A
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司 片山
依三 工藤
芳夫 岡本
英泰 浅村
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Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
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  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジャイレトリークラッ
シャ,コーンクラッシャ,ロールミル,ダブルロールク
ラッシャ,ジョークラッシャ等の圧縮形の破砕機の歯板
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の破砕機の歯板としては、
使用開始後速やかに粉砕効率を増加させ、その後、耐用
期間が終了するまでの間、高粉砕効率を維持するため、
図8に示すように、歯板の少なくとも有効肉厚部に耐摩
耗性の高い部材21と耐摩耗性の低い部材22とを歯板
の厚さ方向(図8においては上下方向)と直角方向(図
8においては左右方向)へ交互に並設し、使用時に耐摩
耗性の低い部材22が耐摩耗性の高い部材21に先行し
て摩耗することにより、図9に示すように、常時一定の
深さの溝23を形成させるようにしたものが知られてい
る(特公平2−39939号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の破砕機の歯板では、溝の深さを一定に保つために、
耐摩耗性の高い部材と耐摩耗性の低い部材との耐摩耗性
の程度差を大きくすることが強度上の問題からできない
ので、溝が形成されるまでに時間を要し、又、図10に
示すように、溝のエッジがなだらかな曲面状を呈するよ
うになり、処理物の破砕は圧縮作用が主となって製品の
粒形が偏平となる不具合があった。そこで、本発明は、
溝の形成が短時間になされ、かつ製品の粒形を立方形に
なし得る破砕機の歯板の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の破砕機の歯板は、被破砕物を噛み込んで破
砕する対をなす歯板を有する破砕機において、前記対を
なす歯板の双方又はいずれか一方の少なくとも有効肉厚
部に耐摩耗性の高い部材と耐摩耗性の低い部材とを歯板
の厚さ方向と直角方向へ交互に並設し、かつ耐摩耗性の
低い部材中にそれより高さが低く耐摩耗性が中程度の部
材を埋設したものである。
【0005】
【作用】上記手段においては、隣接する耐摩耗性の高い
部材と低い部材との耐摩耗性の程度差が大きくなり、使
用開始初期に耐摩耗性が中程度の部材の上方を覆う耐摩
耗性の低い部材が摩耗され、この摩耗によって形成され
る溝は、耐摩耗性が中程度の部材により耐摩耗性の低い
部材の摩耗が抑制されることによって深さが一定に保た
れ、エッジが使用終期までシャープとなる。耐摩耗性の
高い部材としては、例えば高クロム鋳鋼(又は鋳鉄)等
からなるものが用いられる。耐摩耗性の低い部材として
は、例えば耐火粘土、セラミックス等からなるものが用
いられる。又、耐摩耗性が中程度の部材としては、SS
41又は低合金鋳鋼等からなるものが用いられ、かつ、
この部材の耐摩耗性の低い部材に対する埋設する数は、
1又は2以上である。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の第1実施例の旋動式破砕機
のマントル正面図、図2は図1におけるII−II線断面図
の一部分である。このマントル1は、截頭逆円錐筒状の
コーンケーブ2と共に断面楔形の破砕室3を形成するた
め、截頭円錐体状に設けられており、その有効肉厚部
(表面から摩耗限界に至る部分)には、耐摩耗性の高い
高クロム鋳鋼からなる部材4が母線と同方向に延伸さ
れ、かつ周方向へ適宜に離隔してマントルベース(図示
せず)と一体に形成されている。そして、耐摩耗性の高
い部材4間には、それより高さが適宜に低く、かつ耐摩
耗性が中程度のSS41又は低合金鋳鋼からなる部材5
を埋設した耐摩耗性の低い耐火粘土等からなる部材6が
鋳ぐるまれている。
【0007】上記構成の旋動式破砕機のマントル1にお
いては、隣接する耐摩耗性の高い部材4と低い部材6と
の耐摩耗性の程度差が大きくなり、図3に示すように、
その使用開始初期に耐摩耗性が中程度の部材5を覆う耐
摩耗性の低い部材6が摩耗されるので、溝7の形成を使
用開始後短時間で行うことができる。
【0008】又、上記摩耗によって形成される溝7は、
耐摩性が中程度の露出した部材5により耐摩耗性の低い
部材6の摩耗が抑制されて深さが一定に保たれ、図4に
示すようにエッジ8が使用終期までシャープとなるの
で、破砕を効率よく、しかも剪断曲げ作用によって行う
ことができて製品の粒形を立方形にすることができる。
【0009】図5は本発明の第2実施例の旋動式破砕機
のマントルの正面図の一部分である。このマントル9
は、有効肉厚部に耐摩耗性の高い高クロム鋳鋼からなる
部材10を、破砕面の面積が下端に近づくにつれて漸増
するように母線と同方向に延伸し、かつ周方向へ適宜に
離隔してマントルベース(図示せず)と一体に形成する
と共に、耐摩性の高い部材10間にそれより適宜高さが
低く、かつ耐摩耗性が中程度のSS41又は低合金鋳鋼
からなる一定厚さの部材11を埋設した耐摩耗性の低い
耐火粘土等からなる部材12を鋳ぐるんで構成されてい
る。
【0010】上記構成のマントル9においては、第1実
施例のものと同様の作用効果が得られると共に、破砕頻
度の高い下部の破砕面における耐摩耗性の高い部材10
の面積が下端に近づくにつれて漸増するので、マントル
9の摩耗を上端から下端に亘って均一に進行させること
ができる。
【0011】図6,図7は本発明の第3実施例、第4実
施例の旋動式破砕機のマントルの平断面図の一部分であ
る。これらのマントル13,14は、有効肉厚部に耐摩
耗性の高い高クロム鋳鋼からなる部材15,16を母線
と同方向に延伸し、かつ周方向へ適宜に離隔してマント
ルベース(図示せず)と一体に形成すると共に、耐摩耗
性の高い部材15,16間にそれらより高さが低く、か
つ耐摩耗性が中程度の低合金鋳鋼からなる2枚又は3枚
の部材17,18を適宜に離隔して埋設した耐摩耗性の
低い耐火粘土等からなる部材19,20を鋳ぐるんで構
成されている。
【0012】上記構成のマントル13,14においては
第1実施例のものと同様の作用効果が得られると共に、
耐摩耗性の高い部材15,16間に鋳ぐるまれる耐摩耗
性の低い部材19、20の幅の大きさに対応して耐摩耗
性が中程度の部材17、18の枚数を変えることによっ
て、耐摩耗性の低い部材17、18の摩耗速度、すなわ
ち溝の深さを一定に保つことができる。
【0013】なお、上記各実施例においては、耐摩耗性
の高い部材をマントルベースと一体形成し、耐摩耗性が
中程度の部材を埋設した耐摩耗性の低い部材を鋳ぐるん
で構成する場合について説明したが、これに限らずマン
トルベースにこれと別個に形成した各部材を取り付ける
ようにしてもよい。
【0014】又、上述した歯板の構成は、旋動式破砕機
のマントルに限らず、そのコーンケーブ又はマントルと
コーンケーブの双方、あるいはロールミル,ダブルロー
ルクラッシャ,ジョークラッシャその他の圧縮形の破砕
機の対をなす歯板の双方又はいずれか一方にも適用でき
るのは勿論である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の破砕機の
歯板によれば、隣接する耐摩耗性の高い部材と低い部材
との耐摩耗性の程度差が大きくなり、使用開始初期に耐
摩耗性が中程度の部材の上方を覆う耐摩耗性の低い部材
が摩耗されるので、溝の形成を使用開始後短時間で行う
ことができる。
【0016】又、上記摩耗によって形成される溝は、耐
摩耗性が中程度の露出した部材により耐摩耗性の低い部
材の摩耗が抑制されることによって深さが一定に保た
れ、エッジが使用終期までシャープとなるので、破砕を
効率よく、しかも剪断曲げ作用によって行うことができ
て製品の粒形を立方形にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の旋動式破砕機のマントル
の正面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図の一部分である。
【図3】図1のマントルの使用開始初期の平断面図の一
部分である。
【図4】図1のマントルの使用終期の平断面図の一部分
である。
【図5】本発明の第2実施例の旋動式破砕機のマントル
の正面図の一部分である。
【図6】本発明の第3実施例の旋動式破砕機のマントル
の平断面図の一部分である。
【図7】本発明の第4実施例の旋動式破砕機のマントル
の平断面図の一部分である。
【図8】従来の破砕機の歯板の断面図である。
【図9】従来の破砕機の歯板の理想的な摩耗状態の断面
図である。
【図10】従来の破砕機の歯板の実際の摩耗状態の断面
図である。
【符号の説明】
1 マントル 4 耐摩耗性の高い部材 5 耐摩耗性が中程度の部材 6 耐摩耗性の低い部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅村 英泰 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重 工業株式会社八千代工場内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被破砕物を噛み込んで破砕する対をなす
    歯板を有する破砕機において、前記対をなす歯板の双方
    又はいずれか一方の少なくとも有効肉厚部に耐摩耗性の
    高い部材と耐摩耗性の低い部材とを歯板の厚さ方向と直
    角方向へ交互に並設し、かつ耐摩耗性の低い部材中にそ
    れより高さが低く耐摩耗性が中程度の部材を埋設したこ
    とを特徴とする破砕機の歯板。
JP4151599A 1992-05-19 1992-05-19 破砕機の歯板 Expired - Lifetime JP2525310B2 (ja)

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JPH05317731A JPH05317731A (ja) 1993-12-03
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BE1018128A3 (fr) * 2008-09-19 2010-05-04 Magotteaux Int Cone de broyage pour concasseur a compression.

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