JP2593773B2 - 破砕機の歯板 - Google Patents

破砕機の歯板

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JP2593773B2
JP2593773B2 JP4258978A JP25897892A JP2593773B2 JP 2593773 B2 JP2593773 B2 JP 2593773B2 JP 4258978 A JP4258978 A JP 4258978A JP 25897892 A JP25897892 A JP 25897892A JP 2593773 B2 JP2593773 B2 JP 2593773B2
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司 片山
滋人 福村
依三 工藤
順四郎 大橋
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジョークラッシャ、コ
ーンクラッシャ、ジャイレトリークラッシャ、ロールミ
ル、ダブルロールクラッシャ等の圧縮形の破砕機の歯板
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の破砕機の歯板は、被破砕
物の滑りを防止して破砕効率を高めたり、あるいは破砕
機構の改良による製品の粒形改善等を図るため、耐摩耗
性の高い材料により対をなして形成されると共に、その
少なくとも一方の有効肉厚部(使用開始時の破砕面から
摩耗限界に至る部分)に互いに交差しない直線状の多数
の溝を有して構成されており、被破砕物を両者間に噛み
込んで破砕するものである(特公平3−5854号公
報、特公平4−3259号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の破砕機の歯板では、被破砕物の一部が溝に入り込ん
だ状態で噛み込まれて破砕されるので、その滑りを防止
できて破砕効率を向上できるものの、被破砕物と歯板の
接触が溝のエッジによる直線となるため、溝がない場合
の面による接触に比して砕製品の粒形を立方形とし得る
が、未だ扁平な粒形の砕製品が生ずるきらいがあった。
そこで、本発明は、砕製品の粒形を一層改善し得る破砕
機の歯板を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の破砕機の歯板は、対をなして形成され、被
破砕物を噛み込んで破砕する破砕機の歯板において、前
記対をなす歯板の双方又はいずれか一方の有効肉厚部
に、母材より耐摩耗性の低い材料からなり、母材に先行
して摩耗し、恒常的に凹部を形成する有孔プレートが埋
設されているものである。
【0005】
【作用】上記手段においては、歯板の使用開始に伴って
有孔プレートが母材に先行して摩耗し、母材に有孔プレ
ートの埋設状態に倣った多数の凹凸が恒常的に生成さ
れ、被破砕物と歯板の接触が点状となる。母材に対する
有孔プレートの埋設は、破砕面と平行であってもよく、
又は垂直であってもよい。母材としては、高マンガン鋳
鋼(又は鋳鉄)や高クロム鋳鋼(又は鋳鉄)等の耐摩耗
性の高い材料が用いられ、又、有孔プレートとしては、
SS41等の軟鋼からなる市販の耐摩耗性の低い材料が
用いられる。有孔プレートは、1枚又は2枚以上積ねて
用いてもよく、その孔は、円形、長円形、方形、矩形、
六角形その他の形状でもよい。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1、図2は本発明の第1実施例のジョークラッ
シャの動歯の斜視図、要部の断面図である。この動歯1
は、対をなす固定歯(図示せず)と相俟って側方閉塞の
楔形の破砕室を形成するジョークラッシャの歯板を構成
するものであり、耐摩耗性の高い高マンガン鋳鋼(又は
鋳鉄)あるいは高クロム鋳鋼(又は鋳鉄)等からなる矩
形板状の母材2の有効肉厚部に、耐摩耗性の低いSS4
1等の軟鋼からなり、円形の孔を有する市販の2枚重ね
の有孔プレート3を鋳ぐるみにより破砕面と平行に埋設
して構成されており、その使用開始により被破砕物が両
歯の間に噛み込まれることによって有孔プレート3が母
材2に先行して摩耗し、母材2に有孔プレート3の孔の
形状をなす多数の凸部4が恒常的に生成されるものであ
る。
【0007】上記構成の動歯1を製造するには、図3に
示すように、砂型5の型穴6に市販の有孔プレート3を
2枚重ねとして納置する。この有孔プレート3は、ジョ
ークラッシャが細破砕用である場合、例えば図4に示す
ように、穴径50mm、厚さ19mmのものが用いられ
る。そして、砂型5の湯口7から注湯することにより、
図5に示すように、有孔プレート3の孔に母材2が充填
され、有孔プレート3が母材2の有効肉厚部に鋳ぐるみ
により埋設されて動歯1となる。図5において8は押し
湯である。
【0008】従って、この動歯1によれば、その使用開
始に伴って母材2に有孔プレート3の孔の形状をなす多
数の凸部4が恒常的に生成されるものであるから、被破
砕物と歯板の接触が凸部4による点状の接触となり、被
破砕物が単純圧縮作用のみならず、剪断曲げ作用を効果
的に加えられ、砕製品の粒形を一層確実に立方形とする
ことができる。
【0009】図6、図7は本発明の第2実施例のコーン
クラッシャのマントルの正面図、要部の断面図である。
このマントル9は、対をなす截頭円錐筒状のコーンケー
ブ(図示せず)と相俟って断面楔形の破砕室を形成する
コーンクラッシャの歯板を構成するものであり、耐摩耗
性の高い高マンガン鋳鋼(又は鋳鉄)あるいは高クロム
鋳鋼(又は鋳鉄)等からなる截頭円錐体状の母材10の
有効肉厚部に、耐摩耗性の低いSS41等の軟鋼からな
り、図8に示すように、方形の孔を有する市販の3枚重
ねの有孔プレート11を鋳ぐるみにより破砕面に垂直に
かつ母線と同方向へ延在させて埋設して構成されてお
り、3枚重ねの有孔プレート11は、隣接するもの同士
が母線方向及び深さ方向に孔のピッチを半ピッチずつず
らして重ね合わされている(図9参照)。
【0010】そして、上記マントル9は、その使用開始
により被破砕物がコーンケーブとの間に噛み込まれるこ
とによって、図10、図11に示すように、まず、3枚
重ねの有孔プレート11の両外側のものが母材10に先
行して摩耗し、破砕面に方形状の多数の凸部12を中央
に有する直線状の溝13が周方向へ離隔して恒常的に
成される。次いで、母材10の摩耗が進行すると、図1
2、図13に示すように、破砕面に矩形状の多数の凹部
14が母線方向へ3列の千鳥状をなし、かつ周方向へ離
隔して生成されると共に、母線方向において凹部14間
に存する部分に、破砕面よりは低いが凹部14よりは高
い凸部15が生成される。更に、母材10の摩耗が進行
すると、図14、図15に示すように、破砕面に母線方
向へ延びかつ両側に枝状の分岐溝16を有する直線状の
多数の溝17が周方向へ離隔して生成されると共に、母
線方向において分岐溝16間に存する部分に、破砕面よ
りは低いが分岐溝16よりは高い凸部18が生成され、
以下同様に凹凸の生成が繰り返される。
【0011】従って、このマントル9によれば、その使
用開始に伴って母材10に有孔プレート11の形状に倣
った多数の凹凸が繰り返して生成されるものであるから
被破砕物と歯板の接触が凸部12,15,18による点
状の接触となり、第1実施例と同様に被破砕物が単純圧
縮作用のみならず、剪断曲げ作用を効果的に加えられ、
砕製品の粒形を一層確実に立方形とすることができる。
【0012】なお、上述した歯板の構成は、ジョークラ
ッシャやコーンケーブの動歯にかかわらず、対をなすそ
れぞれの固定歯又は双方に適用してもよく、あるいはジ
ャイレトリークラッシャ、ロールミル、ダブルロールク
ラッシャその他の圧縮形破砕機の対をなす歯板の双方又
はいずれか一方に適用してもよいのは勿論である。又、
母材2,10に埋設される有孔プレート3,11の孔
は、円形、方形に限らず、矩形、六角形、長円形その他
の形状であってもよい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の破砕機の
歯板によれば、歯板の使用開始に伴って有孔プレートが
母材に先行して摩耗し、母材に有孔プレートの埋設状態
に倣った多数の凹凸が恒常的に生成され、被破砕物と歯
板の接触が点状となるので、被破砕物が単純圧縮作用の
みならず、剪断曲げ作用を効果的に加えられ、砕製品の
粒形を一層確実に立方形とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のジョークラッシャの動歯
の斜視図である。
【図2】図1に示すジョークラッシャの動歯の要部の断
面図である。
【図3】図1に示すジョークラッシャの動歯の製造工程
の断面図である。
【図4】図1に示すジョークラッシャの動歯の製造に用
いる有孔プレートの平面図である。
【図5】図3に示す製造工程で製造されたジョークラッ
シャの動歯の使用前の要部の断面図である。
【図6】本発明の第2実施例のコーンクラッシャのマン
トルの正面図である。
【図7】図6に示すコーンクラッシャのマントルの要部
の断面図である。
【図8】図6に示すコーンクラッシャのマントルの製造
に用いる有孔プレートの平面図である。
【図9】図6に示すコーンクラッシャのマントルの要部
の詳細な断面図である。
【図10】図6に示すコーンクラッシャのマントルが図
9におけるX線迄摩耗した際の部分正面図である。
【図11】図10におけるXI−XI線断面図である。
【図12】図6に示すコーンクラッシャのマントルが図
9におけるXII線迄摩耗した際の部分正面図である。
【図13】図12におけるXIII −XIII 線断面図であ
る。
【図14】図6に示すコーンクラッシャのマントルが図
9におけるXIV線迄摩耗した際の部分正面図である。
【図15】図14におけるXV−XV線断面図である。
【符号の説明】
1 動歯 2 母材 3 有孔プレート 4 凸部 9 マントル 10 母材 11 有孔プレート 12 凸部 13 溝 14 凹部 15 凸部 16 分岐溝 17 溝 18 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 順四郎 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重 工業株式会社八千代工場内 (56)参考文献 特開 昭62−286553(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなして形成され、被破砕物を噛み込
    んで破砕する破砕機の歯板において、前記対をなす歯板
    の双方又はいずれか一方の有効肉厚部に、母材より耐摩
    耗性の低い材料からなり、母材に先行して摩耗し、恒常
    的に凹部を形成する有孔プレートが埋設されていること
    を特徴とする破砕機の歯板。
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