JP3342837B2 - コンクリートクラッシャ - Google Patents
コンクリートクラッシャInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリートクラッ
シャに関し、特に建築用ALCパネルなど軽量コンクリ
ート構造物の破砕に適用するコンクリートクラッシャに
関する。
シャに関し、特に建築用ALCパネルなど軽量コンクリ
ート構造物の破砕に適用するコンクリートクラッシャに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軽量気泡コンクリートパネル(A
LCパネル)や、軽量コンクリートブロックその他の建
築廃材を破砕する様々なコンクリートクラッシャが開発
され、実用に供されている。その多くはダブルロール型
といって、破砕原料が導入されるホッパの内部に互い逆
向きに回転される一対の回転ドラムを並列状に設けたも
ので、各回転ドラムの外周には所定形状の破砕歯が所定
の配列にして固定されている。
LCパネル)や、軽量コンクリートブロックその他の建
築廃材を破砕する様々なコンクリートクラッシャが開発
され、実用に供されている。その多くはダブルロール型
といって、破砕原料が導入されるホッパの内部に互い逆
向きに回転される一対の回転ドラムを並列状に設けたも
ので、各回転ドラムの外周には所定形状の破砕歯が所定
の配列にして固定されている。
【0003】そして、その種のコンクリートクラッシャ
によれば、ホッパの上面開口部より回転ドラムの相互間
に導入されるALCパネルなどの廃材を各破砕歯で細か
く破砕することができる。
によれば、ホッパの上面開口部より回転ドラムの相互間
に導入されるALCパネルなどの廃材を各破砕歯で細か
く破砕することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コンクリートクラッシャは大容量の駆動源をもつ大型に
して非常に高価であり、このため処理費も嵩んでしまう
という難点があった。特に、ALCパネルは縦横に溶接
された籠形の強靭な鉄筋が埋設されているため、厚さが
100mmを越えるものを破砕するには駆動源として1
5Kw程度のモータを備えた大型機が必要であった。し
かも、従来のコンクリートクラッシャは各破砕歯の歯形
および配列が対象とする殆どの原料に対して歯先面から
食い込むよう設定されているため、原料に埋設される鉄
筋に歯先が引っ掛かることなどから大きな動力を必要と
した。
コンクリートクラッシャは大容量の駆動源をもつ大型に
して非常に高価であり、このため処理費も嵩んでしまう
という難点があった。特に、ALCパネルは縦横に溶接
された籠形の強靭な鉄筋が埋設されているため、厚さが
100mmを越えるものを破砕するには駆動源として1
5Kw程度のモータを備えた大型機が必要であった。し
かも、従来のコンクリートクラッシャは各破砕歯の歯形
および配列が対象とする殆どの原料に対して歯先面から
食い込むよう設定されているため、原料に埋設される鉄
筋に歯先が引っ掛かることなどから大きな動力を必要と
した。
【0005】本発明はそのような事情に鑑みて成された
ものであり、その目的とするところは、可及的小型なコ
ンクリートクラッシャにして主に板厚が150mm以下
のALCパネルを小さな動力でコンクリート部分のみ効
率よく円滑に破砕できるようにすることにある。
ものであり、その目的とするところは、可及的小型なコ
ンクリートクラッシャにして主に板厚が150mm以下
のALCパネルを小さな動力でコンクリート部分のみ効
率よく円滑に破砕できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するため、互いに逆向きに回転される一対の回転ドラ
ムを並列状にして設け、その各回転ドラムの外周に所定
形状の破砕歯を4〜8つ周方向に連ねて円形歯列とし、
その円形歯列を前記回転ドラムの相互間で重合するよう
にして各回転ドラムの軸方向に所定のピッチで交互に形
成したコンクリートクラッシャであって、前記円形歯列
はその各破砕歯の相互間にV字状の歯溝を形成するとと
もに、その各破砕歯は前記回転ドラムの外周面に接触す
る円弧状の歯底面、この歯底面に沿う円弧状の歯先面、
前記回転ドラムの半径方向に沿って下端が前記歯底面の
長手方向両端に交わる歯元側面、及びその歯元側面の上
端から前記歯先面の長手方向両端に交わって前記歯溝を
形成する斜交歯面とを輪郭とし、前記回転ドラムの回転
方向側の斜交歯面が前記歯元側面との稜部で破砕原料と
して150mmの板厚をもつ方形体状の軽量コンクリー
ト構造物の両側面とそれぞれ15〜25度の食込角をも
って交わるよう設定されて成ることを特徴とするコンク
リートクラッシャを提供するものである。
成するため、互いに逆向きに回転される一対の回転ドラ
ムを並列状にして設け、その各回転ドラムの外周に所定
形状の破砕歯を4〜8つ周方向に連ねて円形歯列とし、
その円形歯列を前記回転ドラムの相互間で重合するよう
にして各回転ドラムの軸方向に所定のピッチで交互に形
成したコンクリートクラッシャであって、前記円形歯列
はその各破砕歯の相互間にV字状の歯溝を形成するとと
もに、その各破砕歯は前記回転ドラムの外周面に接触す
る円弧状の歯底面、この歯底面に沿う円弧状の歯先面、
前記回転ドラムの半径方向に沿って下端が前記歯底面の
長手方向両端に交わる歯元側面、及びその歯元側面の上
端から前記歯先面の長手方向両端に交わって前記歯溝を
形成する斜交歯面とを輪郭とし、前記回転ドラムの回転
方向側の斜交歯面が前記歯元側面との稜部で破砕原料と
して150mmの板厚をもつ方形体状の軽量コンクリー
ト構造物の両側面とそれぞれ15〜25度の食込角をも
って交わるよう設定されて成ることを特徴とするコンク
リートクラッシャを提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の適用例を図面に基
づいて詳細に説明する。先ず、図1に本発明に係るコン
クリートクラッシャの側面概略図を示す。図1におい
て、1は本装置の機枠であり、この機枠1には上下方向
の両側が開口するホッパ2を形成する。3はホッパ2の
内部に並列状にして設けられる一対の回転ドラムであ
り、その各回転ドラム3,3は駆動源の動力を受けて互
いに逆向きに回転するようにしてある。4はその駆動源
たる電動モータであり、この電動モータ4は例えば3K
wの出力を有して機枠1に固定した台座5上に設置され
る。
づいて詳細に説明する。先ず、図1に本発明に係るコン
クリートクラッシャの側面概略図を示す。図1におい
て、1は本装置の機枠であり、この機枠1には上下方向
の両側が開口するホッパ2を形成する。3はホッパ2の
内部に並列状にして設けられる一対の回転ドラムであ
り、その各回転ドラム3,3は駆動源の動力を受けて互
いに逆向きに回転するようにしてある。4はその駆動源
たる電動モータであり、この電動モータ4は例えば3K
wの出力を有して機枠1に固定した台座5上に設置され
る。
【0008】また、6は電動モータ4の出力軸に固定し
たスプロケット、7は回転ドラム3の回転軸に固定した
スプロケットであり、それらスプロケット6,7は回転
ドラム3,3が互いに逆向きに回転するよう図示する如
く無端のチェーン8で連係される。
たスプロケット、7は回転ドラム3の回転軸に固定した
スプロケットであり、それらスプロケット6,7は回転
ドラム3,3が互いに逆向きに回転するよう図示する如
く無端のチェーン8で連係される。
【0009】そして、このコンクリートクラッシャによ
れば、ホッパ2の上方より回転ドラム3,3の相互間に
ALCパネルなどを導入して細かく破砕することができ
る。なお、9は一端をホッパ2の下方に臨めたコンベヤ
であり、このコンベヤ9は回転ドラム3,3の相互間を
通過した破片を所定の場所まで搬送する。
れば、ホッパ2の上方より回転ドラム3,3の相互間に
ALCパネルなどを導入して細かく破砕することができ
る。なお、9は一端をホッパ2の下方に臨めたコンベヤ
であり、このコンベヤ9は回転ドラム3,3の相互間を
通過した破片を所定の場所まで搬送する。
【0010】次に、図2は回転ドラムを部分的に破断し
て示した側面図である。この図で明らかなように、回転
ドラム3の外周には所定形状の破砕歯10を周方向に4
〜8つ(図では6つ)連ねて成る円形歯列11が突設さ
れる。特に、円形歯列11の外周には隣接する破砕歯1
0,10の相互間でV字状の歯溝12が形成され、その
各歯溝12の位置に破砕原料たるALCパネルなどの軽
量コンクリート構造物が導入するようにしてある。ここ
で、各破砕歯10は回転ドラム3の外周面に歯底面10
aを接触せしめてボルト13にてそれぞれ着脱自在にし
て固定される。
て示した側面図である。この図で明らかなように、回転
ドラム3の外周には所定形状の破砕歯10を周方向に4
〜8つ(図では6つ)連ねて成る円形歯列11が突設さ
れる。特に、円形歯列11の外周には隣接する破砕歯1
0,10の相互間でV字状の歯溝12が形成され、その
各歯溝12の位置に破砕原料たるALCパネルなどの軽
量コンクリート構造物が導入するようにしてある。ここ
で、各破砕歯10は回転ドラム3の外周面に歯底面10
aを接触せしめてボルト13にてそれぞれ着脱自在にし
て固定される。
【0011】また、円形歯列11は図3に示すように、
一対の回転ドラム3,3の外周でその各軸方向に所定の
ピッチで交互に形成され、各回転ドラム3,3の相互間
で先端部が互いに重合するようにしてある。
一対の回転ドラム3,3の外周でその各軸方向に所定の
ピッチで交互に形成され、各回転ドラム3,3の相互間
で先端部が互いに重合するようにしてある。
【0012】次に、図4は円形歯列を構成する破砕歯の
正面図であり、図5には図4におけるX−X線断面、ま
た図6には円形歯列の噛み合い状態を示す。図4で明ら
かなように、破砕歯10は回転ドラム3の外周面に接触
する円弧状の歯底面10a、この歯底面に沿う円弧状の
歯先面10b、回転ドラム3の半径方向に沿って下端が
歯底面10aの長手方向両端に交わる歯元側面10c,
10d、及びその歯元側面10c,10dの上端から歯
先面10bの長手方向両端に交わって上述の歯溝12の
片面を形成する斜交歯面10e,10fとを輪郭とする
歯形を有し、このうち回転ドラムの回転方向側における
斜交歯面10eが図6に示すように歯元側面10cとの
稜部で破砕原料として150mmの板厚をもつ方形体状
の軽量コンクリート構造物W(ALCパネル)の両側面
と15〜25度の食込角αをもって交わるよう設定され
ている。
正面図であり、図5には図4におけるX−X線断面、ま
た図6には円形歯列の噛み合い状態を示す。図4で明ら
かなように、破砕歯10は回転ドラム3の外周面に接触
する円弧状の歯底面10a、この歯底面に沿う円弧状の
歯先面10b、回転ドラム3の半径方向に沿って下端が
歯底面10aの長手方向両端に交わる歯元側面10c,
10d、及びその歯元側面10c,10dの上端から歯
先面10bの長手方向両端に交わって上述の歯溝12の
片面を形成する斜交歯面10e,10fとを輪郭とする
歯形を有し、このうち回転ドラムの回転方向側における
斜交歯面10eが図6に示すように歯元側面10cとの
稜部で破砕原料として150mmの板厚をもつ方形体状
の軽量コンクリート構造物W(ALCパネル)の両側面
と15〜25度の食込角αをもって交わるよう設定され
ている。
【0013】ここで、例えば回転ドラムの直径Dを35
6mm、中心間距離Lを446mm、各円形歯列11の
歯数(破砕歯の数)を6、各破砕歯の全歯丈Hを60m
m、及び歯末丈hを30mmにして、上述した食込角α
が約20度になるようにしてある。なお、その食込角α
が上述の上限値25度を越えると破砕歯10がコンクリ
ート構造物Wに食い込まず其の破砕が不可能となり、ま
た下限値15度を下回るとコンクリート構造物Wに鉄筋
が埋設されているとき該鉄筋による抵抗が大きく過負荷
を生ずることになる。
6mm、中心間距離Lを446mm、各円形歯列11の
歯数(破砕歯の数)を6、各破砕歯の全歯丈Hを60m
m、及び歯末丈hを30mmにして、上述した食込角α
が約20度になるようにしてある。なお、その食込角α
が上述の上限値25度を越えると破砕歯10がコンクリ
ート構造物Wに食い込まず其の破砕が不可能となり、ま
た下限値15度を下回るとコンクリート構造物Wに鉄筋
が埋設されているとき該鉄筋による抵抗が大きく過負荷
を生ずることになる。
【0014】つまり、板厚150mmのコンクリート構
造物Wに対する食込角αが上述の下限値を下回ると、コ
ンクリート構造物W中の鉄筋に対する斜交歯面10eの
接触角が非常に小さく、或いは負すなわち斜交歯面10
eが下方に向いた状態で鉄筋に接触することになり、こ
のため鉄筋が破砕歯10の間に巻き込まれて負荷が急激
に増大するようになるのである。
造物Wに対する食込角αが上述の下限値を下回ると、コ
ンクリート構造物W中の鉄筋に対する斜交歯面10eの
接触角が非常に小さく、或いは負すなわち斜交歯面10
eが下方に向いた状態で鉄筋に接触することになり、こ
のため鉄筋が破砕歯10の間に巻き込まれて負荷が急激
に増大するようになるのである。
【0015】そこで、板厚150mmのコンクリート構
造物Wに対する食込角αを上述のようにし、特にその下
限値を上述のように制限して、コンクリート構造物Wに
埋設される鉄筋に各破砕歯10の斜交歯面10eがコン
クリート構造物Wの長手方向に沿う直線に対して正すな
わち上方に開いた状態で最少でも6度以上で接触するよ
うにしている。
造物Wに対する食込角αを上述のようにし、特にその下
限値を上述のように制限して、コンクリート構造物Wに
埋設される鉄筋に各破砕歯10の斜交歯面10eがコン
クリート構造物Wの長手方向に沿う直線に対して正すな
わち上方に開いた状態で最少でも6度以上で接触するよ
うにしている。
【0016】そして、このような設定によれば、コンク
リート構造物Wに鉄筋が埋設されていても、その鉄筋S
が破砕歯10の間に巻き込まれず、斜交歯面10e上を
滑って図7のように各破砕歯の歯先面10bにてコンク
リート構造物Wの板厚方向に波形状に屈曲されることに
なる。従って、コンクリート構造物Wに鉄筋が埋設され
ていても、コンクリート部分のみを低負荷で破砕し、破
砕されずに残った鉄筋Sの除去を容易に行うことができ
る。
リート構造物Wに鉄筋が埋設されていても、その鉄筋S
が破砕歯10の間に巻き込まれず、斜交歯面10e上を
滑って図7のように各破砕歯の歯先面10bにてコンク
リート構造物Wの板厚方向に波形状に屈曲されることに
なる。従って、コンクリート構造物Wに鉄筋が埋設され
ていても、コンクリート部分のみを低負荷で破砕し、破
砕されずに残った鉄筋Sの除去を容易に行うことができ
る。
【0017】また、上述のようなコンクリートクラッシ
ャによれば、破砕歯10の数を4〜8つに制限して、回
転ドラム3,3の相互間で先行する破砕歯10が互いに
重合してコンクリート構造物Wを破砕している間、後続
の破砕歯10がコンクリート構造物Wに咬み込まないよ
うにしてある。つまり、所定の破砕歯10がその歯元側
面10cとの稜部でコンクリート構造物Wの両側面に食
込角αをもって交わったとき、先行する破砕歯10の歯
先面10bの部位が回転ドラム3,3の相互間で互いに
重合しているように設定される。従って、歯数の制限に
よっても各破砕歯10にかかる過負荷を防止することが
できる。
ャによれば、破砕歯10の数を4〜8つに制限して、回
転ドラム3,3の相互間で先行する破砕歯10が互いに
重合してコンクリート構造物Wを破砕している間、後続
の破砕歯10がコンクリート構造物Wに咬み込まないよ
うにしてある。つまり、所定の破砕歯10がその歯元側
面10cとの稜部でコンクリート構造物Wの両側面に食
込角αをもって交わったとき、先行する破砕歯10の歯
先面10bの部位が回転ドラム3,3の相互間で互いに
重合しているように設定される。従って、歯数の制限に
よっても各破砕歯10にかかる過負荷を防止することが
できる。
【0018】ところで、150mmの板厚をもつ軽量コ
ンクリート構造物Wより板厚が小さな方形体状の軽量コ
ンクリート構造物を破砕する場合には、その両側面と破
砕歯の斜交歯面10dとの食込角が15度を下回ること
もあるが、150mm以下ではその強度も低下傾向を示
すから負荷が150mmのものより増大することはなく
容易に破砕することができる。
ンクリート構造物Wより板厚が小さな方形体状の軽量コ
ンクリート構造物を破砕する場合には、その両側面と破
砕歯の斜交歯面10dとの食込角が15度を下回ること
もあるが、150mm以下ではその強度も低下傾向を示
すから負荷が150mmのものより増大することはなく
容易に破砕することができる。
【0019】なお、図5において、14は図2に示した
ボルト13の通し孔である。また、図5で明らかなよう
に、破砕歯の歯先面10bは歯厚方向にも湾曲してお
り、このため軽量コンクリート構造物に鉄筋が埋設され
ているとき、歯先面10bと鉄筋Sとの摩擦を減らして
鉄筋Sの巻き込み防止効果を上げることができる。
ボルト13の通し孔である。また、図5で明らかなよう
に、破砕歯の歯先面10bは歯厚方向にも湾曲してお
り、このため軽量コンクリート構造物に鉄筋が埋設され
ているとき、歯先面10bと鉄筋Sとの摩擦を減らして
鉄筋Sの巻き込み防止効果を上げることができる。
【0020】次に、本発明に係る他の実施形態を説明す
ると、図8〜図9は破砕歯の斜交歯面10eを非直線状
にした態様であり、このうち図8は斜交歯面10eを外
側に膨らむ円弧状曲面とした例である。同図に示すよう
に、本例の破砕歯20は斜交歯面10eの高さ、すなわ
ち歯末丈をhとして、歯先面10bから1/3hの位置
における斜交歯面10eへの接線T1と、歯元側面10
c及び斜交歯面10eの稜部における斜交歯面10eへ
の接線T2とが15〜25度の角度βを以て交わるよう
設定している。なお、本例において、コンクリート構造
物Wの両側面に対し、斜交歯面への接線T2が15〜2
5度の食込角を以て交わることになる。
ると、図8〜図9は破砕歯の斜交歯面10eを非直線状
にした態様であり、このうち図8は斜交歯面10eを外
側に膨らむ円弧状曲面とした例である。同図に示すよう
に、本例の破砕歯20は斜交歯面10eの高さ、すなわ
ち歯末丈をhとして、歯先面10bから1/3hの位置
における斜交歯面10eへの接線T1と、歯元側面10
c及び斜交歯面10eの稜部における斜交歯面10eへ
の接線T2とが15〜25度の角度βを以て交わるよう
設定している。なお、本例において、コンクリート構造
物Wの両側面に対し、斜交歯面への接線T2が15〜2
5度の食込角を以て交わることになる。
【0021】また、図9は斜交歯面10eを2つの平面
10e′,10e″で形成した例である。同図に示すよ
うに、本例の破砕歯30は歯先面10bから1/3hの
位置において、2つの平面10e′,10e″が交わる
ようにしてあり、特に一方の平面10e′の延長線と他
方の平面10e″とが15〜25度の角度βを以て交わ
るよう設定している。なお、本例において、コンクリー
ト構造物Wの両側面に対し、一方の平面10e′が15
〜25度の食込角を以て交わることになる。
10e′,10e″で形成した例である。同図に示すよ
うに、本例の破砕歯30は歯先面10bから1/3hの
位置において、2つの平面10e′,10e″が交わる
ようにしてあり、特に一方の平面10e′の延長線と他
方の平面10e″とが15〜25度の角度βを以て交わ
るよう設定している。なお、本例において、コンクリー
ト構造物Wの両側面に対し、一方の平面10e′が15
〜25度の食込角を以て交わることになる。
【0022】ここで、図8及び図9のような破砕歯2
0,30によれば、コンクリート構造物に鉄筋が埋設さ
れているとき、歯溝に対する鉄筋の巻き込み防止効果を
一層向上させることができる。なお、図9における破砕
歯30の変形例として、斜交歯面10eを3つの平面で
形成することなどもできる。
0,30によれば、コンクリート構造物に鉄筋が埋設さ
れているとき、歯溝に対する鉄筋の巻き込み防止効果を
一層向上させることができる。なお、図9における破砕
歯30の変形例として、斜交歯面10eを3つの平面で
形成することなどもできる。
【0023】以上、本発明の適用例を図面に基づき説明
したが、本発明に係るコンクリートクラッシャは軽量コ
ンクリート構造物として板厚150mmを最大とするA
LCパネルに制限されるものでなく、壁材などとして用
いられる軽量コンクリートブロックの破砕にも適用でき
る。なお、本発明以外にも破砕歯を回転ドラムに個別に
取り付けるのでなく、それらを一体にしたリング状の円
形歯列としたり、同円形歯列を軸方向に沿って二分割し
た形態にしたりすることも考えられる。
したが、本発明に係るコンクリートクラッシャは軽量コ
ンクリート構造物として板厚150mmを最大とするA
LCパネルに制限されるものでなく、壁材などとして用
いられる軽量コンクリートブロックの破砕にも適用でき
る。なお、本発明以外にも破砕歯を回転ドラムに個別に
取り付けるのでなく、それらを一体にしたリング状の円
形歯列としたり、同円形歯列を軸方向に沿って二分割し
た形態にしたりすることも考えられる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば円形歯列を構成する各破砕歯の斜交歯面が歯元側
面との稜部で破砕原料として150mmの板厚をもつ方
形体状の軽量コンクリート構造物の両側面とそれぞれ1
5〜25度の食込角をもって交わるよう設定したため、
板厚が150mm以下の軽量コンクリート構造物を各破
砕歯で回転ドラムの相互間に引き込みつつ円滑に破砕す
ることができ、溶接構造の鉄筋が埋設されているもので
も該鉄筋を引き裂かずにコンクリート部分のみの破砕が
可能になることから破砕中に過負荷が生じ難く、小さな
動力での破砕が可能になる上、コンクリートとの分別も
容易になるので作業効率を大幅に向上することができ
る。
よれば円形歯列を構成する各破砕歯の斜交歯面が歯元側
面との稜部で破砕原料として150mmの板厚をもつ方
形体状の軽量コンクリート構造物の両側面とそれぞれ1
5〜25度の食込角をもって交わるよう設定したため、
板厚が150mm以下の軽量コンクリート構造物を各破
砕歯で回転ドラムの相互間に引き込みつつ円滑に破砕す
ることができ、溶接構造の鉄筋が埋設されているもので
も該鉄筋を引き裂かずにコンクリート部分のみの破砕が
可能になることから破砕中に過負荷が生じ難く、小さな
動力での破砕が可能になる上、コンクリートとの分別も
容易になるので作業効率を大幅に向上することができ
る。
【0025】また、円形歯列を構成する破砕歯の数を4
〜8つに制限していることから、先行する破砕歯が回転
ドラムの相互間にあって軽量コンクリート構造物を破砕
している間、後続の破砕歯の食い付きを防止して破砕時
の負荷を可及的小さくすることができる。
〜8つに制限していることから、先行する破砕歯が回転
ドラムの相互間にあって軽量コンクリート構造物を破砕
している間、後続の破砕歯の食い付きを防止して破砕時
の負荷を可及的小さくすることができる。
【0026】更に、以上のような構成により、可及的小
さな駆動源をもつ小型廉価なコンクリートクラッシャを
提供可能になり、しかも150mmの軽量コンクリート
構造物を破砕するとき破砕歯が斜交歯面の下側から順に
コンクリートに食い付くので破砕歯の摩耗が少ないとい
う効果も得られる。
さな駆動源をもつ小型廉価なコンクリートクラッシャを
提供可能になり、しかも150mmの軽量コンクリート
構造物を破砕するとき破砕歯が斜交歯面の下側から順に
コンクリートに食い付くので破砕歯の摩耗が少ないとい
う効果も得られる。
【図1】本発明に係るコンクリートクラッシャの一例を
示した側面概略図
示した側面概略図
【図2】一方の回転ドラムを部分的に破断して示した正
面図
面図
【図3】一対の回転ドラムを示した平面図
【図4】破砕歯を示した正面図
【図5】図4におけるX−X線断面図
【図6】回転ドラムの相互間に150mmの板厚をもつ
軽量コンクリート構造物を導入した状態を示す正面概略
図
軽量コンクリート構造物を導入した状態を示す正面概略
図
【図7】各破砕歯による軽量コンクリート構造物の破砕
状態を部分的に示した平面概略図
状態を部分的に示した平面概略図
【図8】破砕歯の他の実施形態を示した断面図
【図9】破砕歯の他の実施形態を示した断面図
3 回転ドラム 10 破砕歯 10a 歯底面 10b 歯先面 10c,10d 歯元側面 10e,10f 斜交歯面 11 円形歯列 12 歯溝 α 食込角 W 軽量コンクリート構造物(板厚150mm)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02C 4/00 - 4/44 B02C 18/00 - 18/44
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに逆向きに回転される一対の回転ド
ラムを並列状にして設け、その各回転ドラムの外周に所
定形状の破砕歯を4〜8つ周方向に連ねて円形歯列と
し、その円形歯列を前記回転ドラムの相互間で重合する
ようにして各回転ドラムの軸方向に所定のピッチで交互
に形成したコンクリートクラッシャであって、前記円形
歯列はその各破砕歯の相互間にV字状の歯溝を形成する
とともに、その各破砕歯は前記回転ドラムの外周面に接
触する円弧状の歯底面、この歯底面に沿う円弧状の歯先
面、前記回転ドラムの半径方向に沿って下端が前記歯底
面の長手方向両端に交わる歯元側面、及びその歯元側面
の上端から前記歯先面の長手方向両端に交わって前記歯
溝を形成する斜交歯面とを輪郭とし、前記回転ドラムの
回転方向側の斜交歯面が前記歯元側面との稜部で破砕原
料として150mmの板厚をもつ方形体状の軽量コンク
リート構造物の両側面とそれぞれ15〜25度の食込角
をもって交わるよう設定されて成ることを特徴とするコ
ンクリートクラッシャ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP24982798A JP3342837B2 (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | コンクリートクラッシャ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24982798A JP3342837B2 (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | コンクリートクラッシャ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000070737A JP2000070737A (ja) | 2000-03-07 |
JP3342837B2 true JP3342837B2 (ja) | 2002-11-11 |
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ID=17198787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24982798A Expired - Fee Related JP3342837B2 (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | コンクリートクラッシャ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3342837B2 (ja) |
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-
1998
- 1998-09-03 JP JP24982798A patent/JP3342837B2/ja not_active Expired - Fee Related
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