JP2002346408A - ロールクラッシャとその運転方法 - Google Patents

ロールクラッシャとその運転方法

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JP2002346408A JP2001158413A JP2001158413A JP2002346408A JP 2002346408 A JP2002346408 A JP 2002346408A JP 2001158413 A JP2001158413 A JP 2001158413A JP 2001158413 A JP2001158413 A JP 2001158413A JP 2002346408 A JP2002346408 A JP 2002346408A
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冨男 相森
Noriaki Nakamura
法明 中村
Fusao Tateishi
房雄 立石
Kenichiro Dan
健一郎 團
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Abstract

(57)【要約】 【課題】異形形状、大径の原料でも回転不能になり難
く、かつ原料を破砕領域に自動的に案内する機能を備え
た解砕歯を、ロータ本体へ強固に固定する。 【解決手段】解砕歯固定穴76に形成され、ロータ本体
50の回転方向の前方に形成された面である解砕歯固定
穴前面82、及び解砕歯固定穴76の底に形成された面
である解砕歯固定穴底面83とが鋭角に交差するように
形成されている。解砕歯55には、解砕歯固定穴前面8
2と密着する解砕歯前面79、及び解砕歯固定穴底面8
3とが密着しする解砕歯底面80とを有しているので、
強固にクランプできる。更に、解砕歯前面79及び解砕
歯前面79の背面に形成された解砕歯背面81が、下部
が広がるテーパーに形成されているので、挿入部77が
ロータ本体50に緩むことなくクランプされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート、ア
スファルト、砕石を所定の塊に解砕するためのロールク
ラッシャ、及びその運転方法に関する。更に詳しくは、
道路、コンクリート構造物等を補修、建て替え等のとき
排出されるコンクリート、アスファルト等の廃材のリサ
イクルのための解砕、又は砕石を所定の塊に破砕するた
めのロールクラッシャ、及びその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートや、アスファルトの廃材が
建物の建替えや道路補修工事により、産業廃棄物として
多く排出されるようになり、それらは従来は埋立処分さ
れていた。しかしながら、埋立処分場も環境破壊等の問
題から少なくなり、再利用が望まれている。そこで、近
年コンクリート等の廃材を所定の大きさの塊に破砕して
解砕し、再利用を図るために回転する回転歯で破砕する
解砕機が開発されている(例えば、特開平5−3092
82号公報等)。本発明の発明者等も回転する回転歯を
備えたロールクラッシャーを提案した(例えば、特開平
11−319596号、特開2000−325808
号、特願2000−158379号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンク
リートの廃材は、大きさや厚みが不規則であり、それら
を解砕機に投入しても、適宜な大きさの塊になりにくか
ったり、また破砕時に、回転するロータの間の隙間に引
っ掛って、ロータが回転不能になったりしてしまう。ま
た、破砕歯は投入されるコンクリート片で摩耗し、ロー
タの外周に設けられた解砕歯の損耗がはげしく、ロータ
自体を交換をしなければならなくなり、コストを上昇さ
せる原因となっていた。
【0004】これらの解砕歯は、何れも単一機能の解砕
歯を円筒状のロータ本体の外周に配置したものであり、
原料が目詰まりを起こす原因でもあった。即ち、同一形
状、同一機能の解砕歯が並んでいるだけであるので、例
えば原料が大きな球に近い場合には解砕歯が原料に食い
込むことなく空回りすることもあった。本発明はこれら
の問題点に鑑みて発明されたものであり、次の目的を達
成するものである。
【0005】本発明の目的は、如何なる形状、サイズの
原料でも回転不能になり難いロールクラッシャ、及びそ
の運転方法を提供することにある。本発明の他の目的
は、投入原料を誘導することなく自動的に破砕領域に移
動することができるロールクラッシャ、及びその運転方
法を提供することにある。本発明の更に他の目的は、異
なる破砕機能で原料を破砕することができるロールクラ
ッシャ、及びその運転方法を提供することにある。本発
明の更に他の目的は、解砕歯をロータ本体に強固に固定
できる固定機構を備えたロールクラッシャ、及びその運
転方法を提供することにある。
【0006】本発明の更に他の目的は、鉄筋等の金属線
がロータ本体に絡んでも取り出しやすいロールクラッシ
ャ、及びその運転方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は次の手段を採用する。本発明1のロールク
ラッシャは、互いに平行に配置され、2軸以上の回転駆
動されるロータの外周に被破砕物を破砕するための複種
類の破砕歯を有したロールクラッシャであって、半径方
向に開けられた穴である解砕歯固定穴を有し、回転駆動
される円筒状のロータ本体と、前記解砕歯固定穴に挿入
固定され、回転方向に角度を有して連続する2つのくさ
び面を有し、主に楔効果により被破砕物を破砕するため
の複数の解砕歯と、前記ロータ本体の外周に配置され、
平面部を有し、主に圧縮効果により被破砕物を破砕する
ための複数の圧縮歯と、前記ロータ本体の外周に配置さ
れ、切刃を有し、主に切削により被破砕物を破砕するた
めの複数の切削歯とからなるロールクラッシャであり、
前記解砕歯固定穴(76)に形成され、前記ロータ本体
(50)の回転方向の前方に形成された面である解砕歯
固定穴前面(82)、及び前記解砕歯固定穴(76)の
底に形成された面である解砕歯固定穴底面(83)と、
前記解砕歯固定穴前面(82)と密着し、前記解砕歯
(55)に形成された解砕歯前面(79)、及び前記解
砕歯固定穴底面(83)と密着し、前記解砕歯(55)
に形成された解砕歯底面(80)とを有しており、前記
挿入部(77)が前記ロータ本体(50)にクランプさ
れることを特徴とする。
【0008】本発明2のロールクラッシャは、本発明1
のロールクラッシャにおいて、前記解砕歯前面(79)
と前記解砕歯前面(79)の背面に形成された解砕歯背
面(81)とが、下部が広がるテーパーを形成すると良
い。
【0009】本発明3のロールクラッシャは、互いに平
行に配置され、2軸以上の回転駆動されるロータの外周
に被破砕物を破砕するための複種類の破砕歯を有したロ
ールクラッシャであって、半径方向に開けられた穴であ
る解砕歯固定穴を有し、回転駆動される円筒状のロータ
本体と、前記解砕歯固定穴に挿入固定され、回転方向に
角度を有して連続する2つのくさび面を有し、主に楔効
果により被破砕物を破砕するための複数の解砕歯と、前
記ロータ本体の外周に配置され、平面部を有し、主に圧
縮効果により被破砕物を破砕するための複数の圧縮歯
と、前記ロータ本体の外周に配置され、切刃を有し、主
に切削により被破砕物を破砕するための複数の切削歯と
からなるロールクラッシャであり、前記解砕歯(55)
には、前記ロータ本体(50)の外周面(51)をカバ
ーするために、前記外周面(51)と実質的に同一曲率
の曲面で形成され、前記外周面(51)との間に隙間
(S)が形成されたスカート部(74)とを備えたこと
を特徴とする。
【0010】本発明4のロールクラッシャは、本発明1
ないし3のロールクラッシャにおいて、前記第1ロータ
(11)、又は前記第2ロータ(12)を回転駆動する
電動機は、互いに独立してそれぞれ正転、逆転、又は停
止させると、鉄筋等の金属線が絡んだときにこれを取り
除くことが容易となる。
【0011】本発明5のロールクラッシャは、互いに平
行に配置され、2軸以上の回転駆動されるロータの外周
に被破砕物を破砕するための複種類の破砕歯を有したロ
ールクラッシャであって、半径方向に開けられた穴であ
る解砕歯固定穴を有し、回転駆動される円筒状のロータ
本体と、前記解砕歯固定穴に挿入固定され、回転方向に
角度を有して連続する2つのくさび面を有し、主に楔効
果により被破砕物を破砕するための複数の解砕歯と、前
記ロータ本体の外周に配置され、前記解砕歯により前記
ロータ本体の外周面から径方向に低い複数の破砕歯と、
前記ロータ本体の外周面上に前記被破砕物が搭載される
ように前記ロータ本体の上部が開放されている破砕室と
からなるロールクラッシャであり、前記解砕歯固定穴
(76)に形成され、前記ロータ本体(50)の回転方
向の前方に形成された面である解砕歯固定穴前面(8
2)、及び前記解砕歯固定穴(76)の底に形成された
面である解砕歯固定穴底面(83)と、前記解砕歯固定
穴前面(82)と密着し、前記解砕歯(55)に形成さ
れた解砕歯前面(79)、及び前記解砕歯固定穴底面
(83)と密着し、前記解砕歯(55)に形成された解
砕歯底面(80)とを有しており、前記挿入部(77)
が前記ロータ本体(50)にクランプされることを特徴
とする。
【0012】本発明6のロールクラッシャは、本発明5
のロールクラッシャにおいて、前記解砕歯前面(79)
と前記解砕歯前面(79)の背面に形成された解砕歯背
面(81)とが、下部が広がるテーパーを形成すると、
解砕歯のクランプを強固にできる。
【0013】本発明7のロールクラッシャは、互いに平
行に配置され、2軸以上の回転駆動されるロータの外周
に被破砕物を破砕するための複種類の破砕歯を有したロ
ールクラッシャであって、半径方向に開けられた穴であ
る解砕歯固定穴を有し、回転駆動される円筒状のロータ
本体と、前記解砕歯固定穴に挿入固定され、回転方向に
角度を有して連続する2つのくさび面を有し、主に楔効
果により被破砕物を破砕するための複数の解砕歯と、前
記ロータ本体の外周に配置され、前記解砕歯により前記
ロータ本体の外周面から径方向に低い複数の破砕歯と、
前記ロータ本体の外周面上に前記被破砕物が搭載される
ように前記ロータ本体の上部が開放されている破砕室と
からなるロールクラッシャであり、前記解砕歯(55)
には、前記ロータ本体(50)の外周面(51)をカバ
ーするために、前記外周面(50)と実質的に同一曲率
の曲面で形成され、前記外周面(51)との間に隙間
(S)が形成されたスカート部(74)とを備えたこと
を特徴とする。
【0014】本発明8のロールクラッシャは、本発明5
ないし7のロールクラッシャにおいて、前記第1ロータ
(11)、又は前記第2ロータ(12)を回転駆動する
電動機は、互いに独立してそれぞれ正転、逆転、停止さ
せる機能を備えていると、金属線が前記ロータ本体等に
絡んだときに容易に取り除くことができる。
【0015】本発明9のロールクラッシャは、互いに平
行に配置され、2軸以上の回転駆動されるロータの外周
に被破砕物を破砕するための複種類の破砕歯を有したロ
ールクラッシャであって、半径方向に開けられた穴であ
る解砕歯固定穴を有し、回転駆動される円筒状のロータ
本体と、前記解砕歯固定穴に挿入部が挿入固定され、回
転方向に角度を有して連続する2つのくさび面を有し、
主に楔効果により被破砕物を破砕するための複数の解砕
歯と、前記解砕歯固定穴と前記解砕歯の挿入部との間に
配置されたテーパ状のコッタと前記コッタが移動しない
ように固定するためのコッタ固定金具とからなるロール
クラッシャであり、前記解砕歯固定穴(76)に形成さ
れ、前記ロータ本体(50)の回転方向の前方に形成さ
れた面である解砕歯固定穴前面(82)、及び前記解砕
歯固定穴(76)の底に形成された面である解砕歯固定
穴底面(83)と、前記解砕歯固定穴前面(82)と密
着し、前記解砕歯(55)に形成された解砕歯前面(7
9)、及び前記解砕歯固定穴底面(83)と密着し、前
記解砕歯(55)に形成された解砕歯底面(80)とを
有しており、前記挿入部(77)が前記ロータ本体(5
0)にクランプされることを特徴とする。
【0016】本発明10のロールクラッシャは、本発明
9のロールクラッシャにおいて、前記解砕歯前面(7
9)と前記解砕歯前面(79)の背面に形成された解砕
歯背面(81)とが、下部が広がるテーパーを形成する
と、解砕歯を強固に前記ロータ本体にクランプできる。
【0017】本発明11のロールクラッシャは、互いに
平行に配置され、2軸以上の回転駆動されるロータの外
周に被破砕物を破砕するための複種類の破砕歯を有した
ロールクラッシャであって、半径方向に開けられた穴で
ある解砕歯固定穴を有し、回転駆動される円筒状のロー
タ本体と、前記解砕歯固定穴に挿入部が挿入固定され、
回転方向に角度を有して連続する2つのくさび面を有
し、主に楔効果により被破砕物を破砕するための複数の
解砕歯と、前記解砕歯固定穴と前記解砕歯の挿入部との
間に配置されたテーパ状のコッタと前記コッタが移動し
ないように固定するためのコッタ固定金具とからなるロ
ールクラッシャであり、前記解砕歯(55)には、前記
ロータ本体(50)の外周面(51)をカバーするため
に、前記外周面と実質的に同一曲率の曲面で形成され、
前記外周面(51)との間に隙間(S)が形成されたス
カート部(74)とを備えたことを特徴とする。
【0018】本発明12のロールクラッシャは、本発明
9ないし11のロールクラッシャにおいて、前記第1ロ
ータ(11)、又は前記第2ロータ(12)を回転駆動
する電動機を互いに独立してそれぞれ正転、逆転、又は
停止させると、金属線等が前記ロータ本体に絡んだとき
に取り除くが容易である。
【0019】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]以下、本発明の
実施の形態1を図面に従って説明する。図1は、本発明
の2軸のロータを備えたロールクラッシャの正面図であ
る。図2は図1の平面図であり、図3は図1の左側面図
である。ロールクラッシャ1は、中心軸線が互いに平行
になるように配置された2体の第1ロータ11、及び第
2ロータ12を備えたものである。架台2は、平面視で
矩形の鋼製の台である。架台2の4隅は、脚部3で支持
されている。架台2の上にロールクラッシャ1が固定さ
れて搭載されている。
【0020】ロールクラッシャ1は、上下が開放された
四角状の矩形の箱状の機枠4を有している。機枠4の下
面が架台2の上にボルト、溶接等で固定されている。機
枠4の上部外周には、角錐状の投入ホッパ5が配置され
固定されている。投入ホッパ5は、投入された破砕原料
を中心部にガイドするためのものである。投入ホッパ5
の一辺には、長方形の板材である落石防止カバー6の1
辺が揺動軸7を中心に揺動自在に設けられている。
【0021】落石防止カバー6の他辺の下面には、揺動
軸8を介して支持棒9の上端が揺動自在に設けられてい
る。支持棒9の下端は、架台2上に支持固定されてい
る。落石防止カバー6は、原料の落下によってこの下部
に配置された各種機器が損傷しないようにするためのカ
バーである。落石防止カバー6は、揺動軸7を中心に揺
動自在であるから、角度α、即ち水平状態になる角度位
置まで揺動可能である。この水平位置で、短い支持棒9
で支持固定される。
【0022】落石防止カバー6を何れかの角度位置で固
定するかは、原料の種類、サイズ等で任意に選択する。
ロールクラッシャ1には、第1ロータ11及び第2ロー
タ12が配置されている。第1ロータ11の第1ロータ
駆動軸13と第2ロータ12の第2ロータ駆動軸14
(図1参照)は、互いに平行になるように配置されてい
る。第1ロータ11と第2ロータ12は、実質的には同
一構造であるが、破砕歯が互いに違いになるように第2
ロータ駆動軸14の軸線方向の位相が異なるように配置
されている。
【0023】第1ロータ11の第1ロータ駆動軸の両端
は、軸受を介して機枠4に回転自在に支持されている。
第1ロータ駆動軸の一端には、平行に配置された2枚の
スプロケットホイール15がキー固定されている。2枚
のスプロケットホイール15には、2本のチェーン16
がそれぞれ噛み合っている。他方、2本のチェーン16
は、距離をおいて配置された2枚のスプロケットホイー
ル17とそれぞれ噛み合っている。
【0024】2枚のスプロケットホイール17は、伝動
軸19の一端にキー固定されている。伝動軸19の中間
部は、支持管20に回転自在に支持されている。支持管
20は、支持台21に固定されている。支持台21は、
架台2上に固定配置されている。伝動軸19の他端に
は、2枚のスプロケットホイール25がキー固定されて
いる。2枚のスプロケットホイール25には、2本のチ
ェーン26がそれぞれ噛み合っている。
【0025】他方、2本のチェーン26は、2枚のスプ
ロケットホイール27ともそれぞれ噛み合っている。2
枚のスプロケットホイール27は、減速機29の出力軸
28にキー固定されている。減速機29は、電動機30
の回転速度を減速するものであり、歯車機構により減速
するものである。以上の説明から理解されるように、第
1ロータ11の回転駆動は、電動機30、減速機29、
この減速機29の出力軸28、スプロケットホイール2
7、チェーン26、スプロケットホイール25,伝動軸
19、スプロケットホイール17、チェーン16、スプ
ロケットホイール15、及び第1ロータ駆動軸13を介
して回転駆動される。
【0026】従って、概略すると、電動機30、減速機
29、この減速機29の出力軸28、スプロケットホイ
ール27、チェーン26、スプロケットホイール25,
及び伝動軸19は、第1ロータ駆動手段31を構成す
る。スプロケットホイール17、チェーン16、及びス
プロケットホイール15は、概略すると第1動力伝動手
段18を構成する。ただし、この分類は、画一的に決定
されるべきものではなく、電動機30から第1ロータ1
1を回転駆動するための動力伝達機構によって異なるか
らである。
【0027】同様に、第2ロータ12を駆動するための
回転動力発生手段として第2ロータ駆動手段35、及び
この回転動力を第2ロータ12に伝動するための第2動
力伝動手段36が配置されている。第2ロータ駆動手段
35の構造と機能は、第1ロータ駆動手段31と実質的
に同一構造であるからその省略する。ただ、第2ロータ
駆動手段35は、第1ロータ11及び第2ロータ12の
長さ方向の中央を中心として、第1ロータ駆動手段31
と対称的に配置されている。
【0028】更に、第2動力伝動手段36を構成するチ
ェーンの長さは、第1動力伝動手段18を構成するチェ
ーン16の長さより長い。この理由は、第2ロータ12
の第2ロータ駆動軸14の間隔が、第1ロータ11を回
転駆動する第1ロータ駆動軸より長いためである。第1
ロータ駆動手段31、及び第2ロータ駆動手段35は、
ロールクラッシャ1を構成する機枠4の一側面側に配置
されいるので、この反対側から原料を投入ホッパ5に投
入すれば障害にはならない。また、原料が落下しても、
第1ロータ駆動手段31、及び第2ロータ駆動手段35
を構成する機器に落下する確率が低い利点がある。
【0029】架台2の下部には、ロールクラッシャ1で
破砕された後の破砕物を排出するためのベルトコンベヤ
41が配置されている。ベルトコンベヤ41は、固定部
材42により架台2に動かないように固定されている。
投入ホッパ5から投入された原料は、第1ロータ11及
び第2ロータ12により破砕され、架台2の下部の排出
口39から破砕物として落下する。
【0030】この破砕物は、ベルト44の上に落下す
る。ベルト44は、電動機等の駆動手段により駆動さ
れ、支持ローラ43に支持されて移動している。ベルト
44に落下した破砕物は、架台2の下部から排出されて
次の工程に送られるか、この近傍に山積される。
【0031】[第1ロータ11]以下、第1ロータ11
の具体的な構造について説明する。図4は、第1ロータ
11の外周に配置した各歯の展開図である。第1ロータ
本体50の外周面51には、3種類の解砕歯55、圧縮
歯56、切削歯57が等角度間隔に突出するように配置
されている。図6は、図5のV−V線で切断したときの断
面図である。ロールクラッシャ1には、2体の第1ロー
タ11及び第2ロータ12が配置されている。
【0032】第1ロータ11の第1ロータ駆動軸(図1
参照)と第2ロータ12の第2ロータ駆動軸14は、互
いに平行になるように配置されている。第1ロータ11
と第2ロータ12は、実質的には同一構造であるが、破
砕歯が交互になるように第1ロータ駆動軸13と第2ロ
ータ駆動軸14の軸線方向の位相が異なる。以下、第1
ロータ11の構造を説明する。第1ロータ駆動軸13の
外周には、キー54を介して第1ロータ本体50が連結
固定されている。第1ロータ本体50の外周面51に
は、3種類の解砕歯55、圧縮歯56、切削歯57が等
角度間隔に突出するように配置されている。
【0033】解砕歯55は、主に大塊の破砕原料を楔効
果により噛み込み破砕するための歯である。解砕歯55
は、図5に示すように第1ロータ本体50の外周に等角
度間隔に配置され、本例では4個配置されている。解砕
歯55は、後述する方法で第1ロータ本体50に固定さ
れている。解砕歯55は、本例では使用されている3種
の歯の中で第1ロータ本体50の外周面51から半径方
向の外方に最も飛び出している歯である。
【0034】圧縮歯56は、主に原料を圧縮破砕するた
めのものである。圧縮歯56は、破砕機能も備えている
が原料の噛み込みを支援するためのものである。圧縮歯
56は、摩耗が進行していない段階で解砕歯55の外径
より半径方向で高さhだけ低く設定されている。従っ
て、小塊の原料がこの部分に入り込み破砕される。切削
歯57は、更にこの圧縮歯56より低くなるように設定
されている。即ち、第1ロータ駆動軸の軸線方向でいう
と二つの解砕歯55の間に配置され、解砕歯55の原料
の噛み込みを支援する機能も備えている。
【0035】圧縮歯56は、鍔部58が一体に形成され
ている。鍔部58は、外周面51をカバーしているの
で、第1ロータ本体50に原料が接触して生じる摩耗か
ら防ぐことができる。圧縮歯56の第1ロータ本体50
への固定は、鍔部58を外周面51に溶接することによ
り行う。圧縮歯56は、概略正方体を成しており主に原
料を圧縮する平面部59と、角部は、約45度に面取り
60されている。圧縮歯56は、図6に示すように第1
ロータ本体50の外周に等角度間隔で、解砕歯55の間
で、かつ本例では4個配置されている。切削歯57は、
原料を少しづつ削るためのものである。
【0036】切削歯57の外周には、鋸歯状の凹凸61
が形成されている(図7(a)参照)。ロールクラッシ
ャ1に投入された原料の形状によっては解砕歯55にも
圧縮歯56にも接触せず、破砕されずに破砕室65に留
まることがある(図7(a)参照)。このような原料の
ときに、切削歯57の凹凸61によって原料を少しづつ
削り、その原料を最終的に解砕歯55、若しくは圧縮歯
56に接触させ破砕する。
【0037】切削歯57の第1ロータ本体50への固定
は、外周面51に溶接により固定されている。本例で
は、切削歯57は外周面51に隙間が生じないように等
角度間隔に8個配置されているので、第1ロータ本体5
0の外周面51に原料が接触することがないので、摩耗
を防ぐことができる(図8参照)。3種類の解砕歯5
5、圧縮歯56、及び切削歯57の外周面51からの高
さは、それぞれ解砕歯55をh1、圧縮歯56をh2、及
び切削歯57をh3とすれば、h1>h2>h3の関係にあ
る。
【0038】3種類の解砕歯55、圧縮歯56、及び切
削歯57は、高さが大きい順の確率で破砕室65に投入
された原料と接触し、原料を破砕する確率は高くなる。
第2ロータ12の各破砕歯の配置は同一であるが、第1
ロータ11と対向する軸線方向位置の配置が互いに対向
しないように形成されている。即ち、第1ロータ11の
解砕歯55と圧縮歯56が配置されている位置には、第
2ロータ12の切削歯57が向き合う位置に配置されて
いる。
【0039】第1ロータ11の切削歯57が配置されて
いる位置には、第2ロータ12解砕歯55と圧縮歯56
が向き合う位置に配置されている。従って、第1ロータ
11と第2ロータ12の間の空間である破砕空間66
は、平面視でジグザク状に形成されている(図2参
照)。なお、破砕空間66は、第1ロータ駆動軸13と
第2ロータ12の第2ロータ駆動軸14との間隔は、間
隔調整機構(図示せず)により調節することができる。
【0040】破砕室65の上部外周には、前述した投入
ホッパ5が配置されているが、しばしばこの投入ホッパ
5に原料が滞留することがある。しかしながら、本実施
の形態のものは、この投入ホッパ5から破砕空間66に
原料を積極的に誘導する必要はない。言い換えると、破
砕室65の上部には原料を破砕空間66に、積極的に送
るための攪拌翼のような手段は配置されていないし、後
述する理由から配置する必要がない。
【0041】第1ロータ11と第2ロータ12の両側に
は、解砕歯55の高さh1と切削歯57の歯の高さh3
に対応して隙間を均一にするように、凹凸状の形をした
固定歯67,68が配置されている。固定歯67は、原
料が詰まり過負荷が発生したときに第1ロータ11を逆
転させて、第1ロータ11と固定歯67との間で原料を
破砕するためのものである。同様に、固定歯68は、原
料が詰まり過負荷が発生したときに第2ロータ12を逆
転させて、第2ロータ12と固定歯68との間で原料を
破砕するためのものである。
【0042】[解砕歯55とその固定機構]図6
(a),(b),(c)は、解砕歯55の形状を示す図
であり、図6(a)は平面図、図6(b)は正面図、図
6(c)は左側面図である。解砕歯55を第1ロータ本
体50に取り付け固定したとき、第1ロータ本体50の
外周面51から露出する露出部73は異形の形を成して
いる。解砕歯55のくさび面70は鈍角である楔角γを
成している(図6(c))。
【0043】楔角γは、楔効果により原料に食い込み破
砕するために形成されたものであり、解砕歯55を第1
ロータ本体50に取り付け固定したとき、くさび面70
の頂部71は半径方向と切れ刃角βがマイナスの角度を
成す(図5参照)。この切れ刃角βがマイナスの角度を
成すので、原料への食い込みが適度に抑制されるので、
過度な負荷がかからない効果がある。
【0044】解砕歯55が楔角γで原料に食い込み破砕
する作用は、折曲げによる切断、圧縮による破砕も同時
に行っているが、主に次のような破砕の作用をしている
と推定される。薪を斧で割るときは、斧を薪に押し付け
て斧の刃の楔作用で薪を割る。しかしながら、紙をナイ
フで切るときは、押し付けただけでは紙は切れにくい。
このため紙を平面においてナイフを傾けて引いて切るこ
とを行う。この切断作用は、ナイフを引くことにより刃
の実際の刃の角度より鋭角に作用するので紙は簡単に楔
作用で切れる。回転している解砕歯55は、これと同様
の原理で見かけの楔角γより鋭角として破砕作用するの
で、原料に食い込みが促進され薪と同様に割れが成長し
て破砕に至る。
【0045】くさび面70は、主に正転(ここでは破砕
方向を意味する。)しているときに原料に接触し、主に
楔効果(原料への食い込み)により破砕、粉砕するもの
である。くさび面70の裏面は、このくさび面70と概
略45度の角度を成す面取り部72が形成されている。
露出部73の下部両側と前部には、一体に突出したスカ
ート部74が形成されている。スカート部74の裏面は
円筒面75であり、円筒面75は第1ロータ本体50の
外周面51に僅かな隙間Sが形成され(図5参照)、か
つ外周面51と実質的に同一曲率の曲面で形成されてい
る。
【0046】露出部73の下部には、概長方体状の挿入
部77が一体に形成されている。挿入部77の両側面に
は、軽量化のために除肉された凹部78が形成されてい
る。解砕歯55は、鋳造された製品であるから形状精度
が悪く、表面は粗い。このために挿入部77の前方の前
面79、これと鋭角で交差する底面80、及びこの底面
80と鋭角で交差する背面81は、切削されて平面加工
されている。前面79及び背面81は、下部が広がるテ
ーパーに形成されている。
【0047】解砕歯55の挿入部77は、第1ロータ本
体50に形成された解砕歯固定穴76に挿入されて固定
されている。解砕歯固定穴76は、前面82、この前面
82と鋭角で交差する底面83、この底面83と略直角
で交差する後面85とからなる。解砕歯固定穴76は、
前面82、底面83、及び後面85は、機械加工により
表面が平らになるように加工されている。
【0048】解砕歯固定穴76に解砕歯55の挿入部7
7を挿入すると、解砕歯固定穴76の前面82、及び底
面83と、解砕歯55の前面79、及び底面80は、角
度が一致しているので、密着する関係にある。このと
き、円筒面75は第1ロータ本体50の外周面51に僅
かな隙間Sが形成される。解砕歯55の背面81と、解
砕歯固定穴76との間の隙間には、楔状のコッタ84が
両者に密着するように配置されている。
【0049】コッタ84は、テーパーに形成されている
ので、これを解砕歯55の背面81と、解砕歯固定穴7
6の後面85との間の隙間に圧入すると、解砕歯固定穴
76の前面82、及び底面83と、解砕歯55の前面7
9、及び底面80は互いに密着し、挿入部77は第1ロ
ータ本体50にクランプされる。
【0050】コッタ84は、これを囲むように第1ロー
タ本体50の外周面51に配置されたU字状のコッタ固
定金具90に溶接で固定されている更に、コッタ固定金
具90は、第1ロータ本体50の外周面51に溶接によ
り固定されている。コッタ84の上面には、ネジ穴(図
示せず)が形成されている。ネジ穴は、コッタ84を解
砕歯固定穴76から抜き取るために治具をねじ込み、コ
ッタ84を引き抜くためのものである。ネジ穴は、通常
は使用しないのでゴミが入らないようにネジがねじ込ん
である。
【0051】[作 動]前述したロールクラッシャは、
概略すると次のような作用で原料Mを破砕する。図7
は、本発明のロールクラッシャによる原料Mの破砕を説
明する断面図である。投入ホッパ5内に原料Mが投入さ
れると、破砕室65の上部には原料Mを案内するものが
ないので、原料Mはランダムに破砕室65に投入され
る。このとき、解砕歯55の間は空間があるので小粒径
原料(図示せず)はこの空間に挟まれ、第1ロータ11
及び第2ロータ12の外周面に搭載される(図7参
照)。搭載された小粒径原料は破砕空間66側に両ロー
タの回転により送られる。
【0052】第1ロータ11及び第2ロータ12が互い
に逆方向に回転し、小粒径原料は圧縮歯56で相手側の
ロータの圧縮歯56,又は切削歯57に押し付けて、圧
縮破砕を起こす。互いの切削歯57は、小粒径原料が破
砕空間66(図2参照)に詰まり留まっているいると
き、これを切削して隙間を作り小粒径原料を落下させて
詰まりを解除する。
【0053】大きな異形の原料Mは、解砕歯55が最も
直径が大きいのでこのくさび面70に接して、破砕空間
66側に移送される。第1ロータ11及び第2ロータ1
2の両方の解砕歯55が同様の作用で破砕室65から破
砕空間66側に移動させる、即ち第1ロータ11及び第
2ロータ12の中間部にホッパー等で案内することなく
寄せることができる。
【0054】従って、大きな異形の原料Mでも図7
(a)に図示したように、即ち第1ロータ11及び第2
ロータ12の解砕歯55に挟まれるような姿勢となり、
これらの解砕歯55により破砕室65から破砕空間66
に移動し破砕、又は楔効果により切断される。破砕抵抗
が大きくなり第1ロータ11及び第2ロータ12を駆動
する原動機の負荷限度を超えるとき、原動機を逆転させ
て第1ロータ11及び第2ロータ12を逆転させて負荷
から解放する機能を備えている。
【0055】[鉄筋除去方法]第1ロータ11、又は第
2ロータ12を回転駆動する電動機30は、互いに独立
してそれぞれ正転、逆転、停止させる機能を備えてい
る。従って、第1ロータ11、又は第2ロータ12を互
いに同一方向に回転させる、一方を停止させて他方を正
転、又逆転させる等のあらゆる組み合わせができる。こ
の機能は、例えば原料M内の鉄筋I等の金属線が第1ロ
ータ11、又は第2ロータ12の外周に巻き付いて絡ん
だとき等もこれを容易に外すことができる(図7参
照)。
【0056】このための電動機30の制御は、3相誘導
電動機、直流サーボモータ等では周知の技術であるか
ら、この制御回路については、詳記しない。
【0057】[鉄筋除去方法]第1ロータ11、又は第
2ロータ12の一方の電動機30のみを正転、逆転、停
止させる機能を備えている。従って、互いに同一方向に
回転させる機能、一方を停止させて、他方を正転、又逆
転させることもできる。従って、原料M内の鉄筋I等の
金属線が第1ロータ11、又は第2ロータ12に絡んだ
とき等もこれを容易に外すことができる。
【0058】(その他の実施の形態)前記実施の形態の
ロールクラッシャは、第1ロータ11及び第2ロータ1
2の2軸タイプであったが、単軸のみ、固定歯と単軸に
よる破砕、単軸と反撥板、3軸、4軸等のタイプにも適
用できることはいうまでもない。前述した実施の形態で
は、第1ロータ本体50の外周面51に3種類の解砕歯
55、圧縮歯56、及び切削歯57が配置されていた。
しかしながら、解砕歯55と圧縮歯56、解砕歯55と
切削歯57のみを配置しても良い。
【0059】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明のロールク
ラッシャ、及びその運転方法は、如何なる形状の原料で
も破砕が可能である。また、複種類の破砕歯の中で、主
として解砕を行う解砕歯をロータ本体へのクランプを強
固にできたので、クランプの緩みが少なくトラブルが少
ない。また、各ロータの正転、逆転、停止を単独に制御
できるので、金属線等がロータ本体に絡んでも容易にこ
れを取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の2軸のロータを備えたロール
クラッシャの正面図である。
【図2】図2は、図1の平面図である。
【図3】図3は、図1の左側面図である。
【図4】図4は、第1ロータの外周に配置した各歯の展
開図である。
【図5】図5は、図4のV−V線で切断したときの断面図
である。
【図6】図6(a),(b),(c)は、解砕歯の形状
を示す図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は正
面図、図6(c)は左側面図である。
【図7】図7は、ロールクラッシによる原料の破砕プロ
セスの例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ロールクラッシャ 2…架台 5…投入ホッパ 6…落石防止カバー6 11…第1ロータ 12…第2ロータ 13…第1ロータ駆動軸 14…第2ロータ駆動軸 18…第1動力伝動手段 29…減速機 30…電動機 31…第1ロータ駆動手段 35…第2ロータ駆動手段 36…第2動力伝動手段 50…第1ロータ本体 55…解砕歯 56…圧縮歯 57…切削歯 70…くさび面 74…スカート部 76…解砕歯固定穴 77…挿入部
フロントページの続き (72)発明者 相森 冨男 佐賀県武雄市朝日町大字甘久2246番地の1 株式会社中山鉄工所内 (72)発明者 中村 法明 佐賀県武雄市朝日町大字甘久2246番地の1 株式会社中山鉄工所内 (72)発明者 立石 房雄 佐賀県武雄市朝日町大字甘久2246番地の1 株式会社中山鉄工所内 (72)発明者 團 健一郎 佐賀県武雄市朝日町大字甘久2246番地の1 株式会社中山鉄工所内 Fターム(参考) 4D063 CC01 CC08 GA07 GA10 GC23

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに平行に配置され、2軸以上の回転駆
    動されるロータの外周に被破砕物を破砕するための複種
    類の破砕歯を有したロールクラッシャであって、 半径方向に開けられた穴である解砕歯固定穴を有し、回
    転駆動される円筒状のロータ本体と、 前記解砕歯固定穴に挿入固定され、回転方向に角度を有
    して連続する2つのくさび面を有し、主に楔効果により
    被破砕物を破砕するための複数の解砕歯と、前記ロータ
    本体の外周に配置され、平面部を有し、主に圧縮効果に
    より被破砕物を破砕するための複数の圧縮歯と、 前記ロータ本体の外周に配置され、切刃を有し、主に切
    削により被破砕物を破砕するための複数の切削歯とから
    なるロールクラッシャであり、 前記解砕歯固定穴(76)に形成され、前記ロータ本体
    (50)の回転方向の前方に形成された面である解砕歯
    固定穴前面(82)、及び前記解砕歯固定穴(76)の
    底に形成された面である解砕歯固定穴底面(83)と、 前記解砕歯固定穴前面(82)と密着し、前記解砕歯
    (55)に形成された解砕歯前面(79)、及び前記解
    砕歯固定穴底面(83)と密着し、前記解砕歯(55)
    に形成された解砕歯底面(80)とを有しており、前記
    挿入部(77)が前記ロータ本体(50)にクランプさ
    れることを特徴とするロールクラッシャ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のロールクラッシャにおい
    て、 前記解砕歯前面(79)と前記解砕歯前面(79)の背
    面に形成された解砕歯背面(81)とが、下部が広がる
    テーパーを形成することを特徴とするロールクラッシ
    ャ。
  3. 【請求項3】互いに平行に配置され、2軸以上の回転駆
    動されるロータの外周に被破砕物を破砕するための複種
    類の破砕歯を有したロールクラッシャであって、 半径方向に開けられた穴である解砕歯固定穴を有し、回
    転駆動される円筒状のロータ本体と、 前記解砕歯固定穴に挿入固定され、回転方向に角度を有
    して連続する2つのくさび面を有し、主に楔効果により
    被破砕物を破砕するための複数の解砕歯と、 前記ロータ本体の外周に配置され、平面部を有し、主に
    圧縮効果により被破砕物を破砕するための複数の圧縮歯
    と、 前記ロータ本体の外周に配置され、切刃を有し、主に切
    削により被破砕物を破砕するための複数の切削歯とから
    なるロールクラッシャであり、 前記解砕歯(55)には、前記ロータ本体(50)の外
    周面(51)をカバーするために、前記外周面(51)
    と実質的に同一曲率の曲面で形成され、前記外周面(5
    1)との間に隙間(S)が形成されたスカート部(7
    4)とを備えたことを特徴とするロールクラッシャ。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3項から選択される1項に
    記載のロールクラッシャにおいて、 前記第1ロータ(11)、又は前記第2ロータ(12)
    を回転駆動する電動機は、互いに独立してそれぞれ正
    転、逆転、又は停止させることを特徴とするロールクラ
    ッシャの運転方法。
  5. 【請求項5】互いに平行に配置され、2軸以上の回転駆
    動されるロータの外周に被破砕物を破砕するための複種
    類の破砕歯を有したロールクラッシャであって、 半径方向に開けられた穴である解砕歯固定穴を有し、回
    転駆動される円筒状のロータ本体と、 前記解砕歯固定穴に挿入固定され、回転方向に角度を有
    して連続する2つのくさび面を有し、主に楔効果により
    被破砕物を破砕するための複数の解砕歯と、 前記ロータ本体の外周に配置され、前記解砕歯により前
    記ロータ本体の外周面から径方向に低い複数の破砕歯
    と、 前記ロータ本体の外周面上に前記被破砕物が搭載される
    ように前記ロータ本体の上部が開放されている破砕室と からなるロールクラッシャであり、 前記解砕歯固定穴(76)に形成され、前記ロータ本体
    (50)の回転方向の前方に形成された面である解砕歯
    固定穴前面(82)、及び前記解砕歯固定穴(76)の
    底に形成された面である解砕歯固定穴底面(83)と、 前記解砕歯固定穴前面(82)と密着し、前記解砕歯
    (55)に形成された解砕歯前面(79)、及び前記解
    砕歯固定穴底面(83)と密着し、前記解砕歯(55)
    に形成された解砕歯底面(80)とを有しており、前記
    挿入部(77)が前記ロータ本体(50)にクランプさ
    れることを特徴とするロールクラッシャ。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のロールクラッシャにおい
    て、 前記解砕歯前面(79)と前記解砕歯前面(79)の背
    面に形成された解砕歯背面(81)とが、下部が広がる
    テーパーを形成することを特徴とするロールクラッシ
    ャ。
  7. 【請求項7】互いに平行に配置され、2軸以上の回転駆
    動されるロータの外周に被破砕物を破砕するための複種
    類の破砕歯を有したロールクラッシャであって、 半径方向に開けられた穴である解砕歯固定穴を有し、回
    転駆動される円筒状のロータ本体と、 前記解砕歯固定穴に挿入固定され、回転方向に角度を有
    して連続する2つのくさび面を有し、主に楔効果により
    被破砕物を破砕するための複数の解砕歯と、 前記ロータ本体の外周に配置され、前記解砕歯により前
    記ロータ本体の外周面から径方向に低い複数の破砕歯
    と、 前記ロータ本体の外周面上に前記被破砕物が搭載される
    ように前記ロータ本体の上部が開放されている破砕室と
    からなるロールクラッシャであり、 前記解砕歯(55)には、前記ロータ本体(50)の外
    周面(51)をカバーするために、前記外周面(50)
    と実質的に同一曲率の曲面で形成され、前記外周面(5
    1)との間に隙間(S)が形成されたスカート部(7
    4)とを備えたことを特徴とするロールクラッシャ。
  8. 【請求項8】請求項5ないし7項から選択される1項に
    記載のロールクラッシャの運転方法において、 前記第1ロータ(11)、又は前記第2ロータ(12)
    を回転駆動する電動機は、互いに独立してそれぞれ正
    転、逆転、又は停止させることを特徴とするロールクラ
    ッシャの運転方法。
  9. 【請求項9】互いに平行に配置され、2軸以上の回転駆
    動されるロータの外周に被破砕物を破砕するための複種
    類の破砕歯を有したロールクラッシャであって、 半径方向に開けられた穴である解砕歯固定穴を有し、回
    転駆動される円筒状のロータ本体と、 前記解砕歯固定穴に挿入部が挿入固定され、回転方向に
    角度を有して連続する2つのくさび面を有し、主に楔効
    果により被破砕物を破砕するための複数の解砕歯と、 前記解砕歯固定穴と前記解砕歯の挿入部との間に配置さ
    れたテーパ状のコッタと前記コッタが移動しないように
    固定するためのコッタ固定金具とからなるロールクラッ
    シャであり、 前記解砕歯固定穴(76)に形成され、前記ロータ本体
    (50)の回転方向の前方に形成された面である解砕歯
    固定穴前面(82)、及び前記解砕歯固定穴(76)の
    底に形成された面である解砕歯固定穴底面(83)と、 前記解砕歯固定穴前面(82)と密着し、前記解砕歯
    (55)に形成された解砕歯前面(79)、及び前記解
    砕歯固定穴底面(83)と密着し、前記解砕歯(55)
    に形成された解砕歯底面(80)とを有しており、前記
    挿入部(77)が前記ロータ本体(50)にクランプさ
    れることを特徴とするロールクラッシャ。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のロールクラッシャにお
    いて、 前記解砕歯前面(79)と前記解砕歯前面(79)の背
    面に形成された解砕歯背面(81)とが、下部が広がる
    テーパーを形成することを特徴とするロールクラッシ
    ャ。
  11. 【請求項11】互いに平行に配置され、2軸以上の回転
    駆動されるロータの外周に被破砕物を破砕するための複
    種類の破砕歯を有したロールクラッシャであって、 半径方向に開けられた穴である解砕歯固定穴を有し、回
    転駆動される円筒状のロータ本体と、 前記解砕歯固定穴に挿入部が挿入固定され、回転方向に
    角度を有して連続する2つのくさび面を有し、主に楔効
    果により被破砕物を破砕するための複数の解砕歯と、 前記解砕歯固定穴と前記解砕歯の挿入部との間に配置さ
    れたテーパ状のコッタと前記コッタが移動しないように
    固定するためのコッタ固定金具とからなるロールクラッ
    シャであり、 前記解砕歯(55)には、前記ロータ本体(50)の外
    周面(51)をカバーするために、前記外周面と実質的
    に同一曲率の曲面で形成され、前記外周面(51)との
    間に隙間(S)が形成されたスカート部(74)とを備
    えたことを特徴とするロールクラッシャ。
  12. 【請求項12】請求項9ないし11項から選択される1
    項に記載のロールクラッシャにおいて、 前記第1ロータ(11)、又は前記第2ロータ(12)
    を回転駆動する電動機を互いに独立してそれぞれ正転、
    逆転、又は停止させることを特徴とするロールクラッシ
    ャの運転方法。
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