JP2002336716A - 自走式破砕機及びこれに備えられる回転歯 - Google Patents

自走式破砕機及びこれに備えられる回転歯

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JP2002336716A
JP2002336716A JP2001142877A JP2001142877A JP2002336716A JP 2002336716 A JP2002336716 A JP 2002336716A JP 2001142877 A JP2001142877 A JP 2001142877A JP 2001142877 A JP2001142877 A JP 2001142877A JP 2002336716 A JP2002336716 A JP 2002336716A
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rotating
self
teeth
shaft
rotating shaft
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JP2001142877A
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English (en)
Inventor
Masamichi Tanaka
正道 田中
Arimasa Oonami
有正 大南
Jun Ikeda
純 池田
Kentaro Hashimoto
謙太郎 橋本
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】破砕対象物の大きさや性質の変化に柔軟に対応
し、被破砕物を効率良く破砕することができる自走式破
砕機及びこれに備えられる回転歯を提供する。 【解決手段】略水平方向に配置された回転軸16,16
と、周方向に複数のフック部19を有し回転軸16軸方
向に配設された複数の回転歯17,17’とをそれぞれ
備えた複数の回転体21を有するせん断式破砕装置12
を備え、受け入れた被破砕物をせん断式破砕装置12で
破砕処理する自走式破砕機において、フック部19と回
転軸16からの反力を支持する軸穴39の角部A〜Dと
の相対位置関係が異なる2種類の回転歯17,17’を
組合せて、回転軸16に対するフック部19の配列状態
を選択的に変更可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被破砕物を破砕す
る破砕装置を備えた自走式破砕機に関し、さらに詳しく
は、被破砕物を噛み切るように細くせん断するせん断式
破砕装置を備えた自走式破砕機及びこれに備えられる回
転歯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビル解体時に搬出されるコンク
リート塊や道路補修時に排出されるアスファルト塊など
の建設現場で発生する大小さまざまな岩石・建設廃材、
あるいは産業廃棄物、及び自然石等を所定の大きさに破
砕することにより、焼却効率向上、廃材の再利用、減容
化による運搬効率向上等を図る自走式破砕機のニーズが
拡がりつつある。この自走式破砕機に備えられる破砕装
置として、いくつかの種類が既に提唱されており、建設
廃材、プラスチック廃材、古タイヤなどを破砕するのに
特に好適なものとして、被破砕物を細くせん断するせん
断式破砕装置(いわゆるシュレッダを含む2軸せん断機
等)が提唱されている。
【0003】このようなせん断式破砕装置の回転歯とし
ては、例えば、特開平11−226442号公報に記載
のように、周方向に複数のフック部(切断刃)を有し、
ほぼ中央に軸穴(軸への取り付け穴)を設けた一体型の
ものがある。上記せん断式破砕装置は、このような回転
歯をほぼ平行に配置された複数の回転軸のそれぞれに複
数配設して固定した回転体を回転させ、この回転に伴う
上記のフック部の噛合いにより、被破砕物を噛み切るよ
うに細くせん断するようになっている。
【0004】なお、上記従来技術においては、破砕作業
時のエネルギーロスを低減するために、上記の回転体の
回転に伴うフック部の噛み合わせ位置が常に1箇所とな
るように各回転歯を回転軸に取付け、比較的小さなトル
クで効率良く被破砕物の破砕が行えるよう配慮されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては以下のような課題が存在する。すなわ
ち、近年、再生資源促進法(いわゆるリサイクル法)の
施行(平成3年10月)といった廃棄物再利用促進の背
景の下、破砕処理対象物となる被破砕物の大きさや性質
も多種多様化してきており、例えば、プラスチック廃材
や廃木材等あまり伸縮性のないものや、可燃ゴミ、生ゴ
ミ等の一般ゴミ等の比較的小さいもの等、フック部の噛
み合わせ位置で順次せん断され比較的軽負荷で破砕でき
るものもあれば、例えば廃タイヤ等の伸縮性を有するも
のや、布団、マットレス等、比較的大きく軟らかいもの
等、回転するフック部に巻き込まれ、回転歯間にまとめ
て引っ張り込まれてしまうような、比較的破砕しにくい
もの等もある。
【0006】上記従来技術は、回転体の回転に伴うフッ
ク部の噛み合わせ位置が常に1箇所となるようになって
いるので、上記した伸縮性を有するものや、比較的大き
く軟らかいもの等、比較的破砕しにくいものを破砕処理
対象とした場合には、常に1箇所となる噛み合わせ位置
に有効に破砕トルクを作用させ、被破砕物を順次効率的
にせん断していくことができる。それに対し、上記した
ような、あまり伸縮性のないものや、比較的小さいもの
等を破砕処理対象とした場合、これらはもともと比較的
軽負荷で容易に破砕できるため、噛み合わせ位置が1箇
所しかない上記従来技術にあっては、却って破砕処理効
率が低下してしまう。したがって、上記従来技術におい
ては、破砕対象とする被破砕物の大きさや性質の変化に
柔軟に対応することが困難である。
【0007】本発明の目的は、破砕対象物の大きさや性
質の変化に柔軟に対応し、被破砕物を効率良く破砕する
ことができる自走式破砕機及びこれに備えられる回転歯
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、略水平方向に配置された回転軸
と、周方向に複数のフック部を有し前記回転軸軸方向に
配設された複数の回転歯とをそれぞれ備えた複数の回転
体を有するせん断式破砕装置を備え、受け入れた被破砕
物を前記せん断式破砕装置で破砕処理する自走式破砕機
において、前記フック部と前記回転軸からの反力を支持
する反力支持部との相対位置関係が異なる複数種の前記
回転歯を組合せて、前記回転軸に対する前記フック部の
配列状態を選択的に変更可能とする。
【0009】本発明においては、そのフック部と、回転
軸からの反力を支持する反力支持部との相対位置関係が
異なり、回転軸に対する配列状態を選択的に組替え可能
な複数種の回転歯を備えることにより、フック部の噛み
合わせ位置の数を適宜変更することができる。
【0010】すなわち、例えば、略正多角形の軸穴(以
下、例としてほぼ正方形とした場合を説明する)を有す
る回転歯を、その断面がほぼ同様の多角形の回転軸に配
列して回転体を構成する場合、回転軸からのトルクの反
力は軸穴の角部(すなわち4つの角)により分散して受
けられる。このとき、例えばフック部をその周方向にほ
ぼ等間隔で複数(以下、例として5つとする)設けた1
の回転歯を考えた場合、360°をフック部数(=5)
で除した角度(=72°)と、360°を軸穴の角数
(=4)で除した角度(=90°)との間に18°の角
度差があるため、回転歯を回転軸に対し90°づつ回転
させて順次取付けていくと、隣接する回転歯同士のフッ
ク部は18°づつずれて配置され(フック部と回転軸と
の見かけ上の相対的な位置関係が18°ずらされ)、3
60°回転させて配列した回転歯(すなわち4枚隣の回
転歯)と再び一致する。この場合、回転軸に対し8枚の
回転歯を配列して回転体を構成すれば、この回転体は、
その回転に伴うフック部の噛み合わせ位置が、常に2箇
所存在することになる。
【0011】また、例えば、そのフック部と、回転軸か
らの反力を支持する反力支持部との相対位置関係が異な
る複数種の回転歯として、上述の1の回転歯に対し、そ
の略正方形の軸穴と、5つのフック部との相対的な位置
関係が9°ずらされた2の回転歯を別途設けた場合、こ
の2の回転歯も上記1の回転歯と同様、回転軸に対し順
次90°づつ回転させて取付けていくと、隣接する回転
歯同士のフック部は18°づつずれて配置され、回転軸
に対し8枚の回転歯を配列して回転体を構成すれば、こ
の回転体の上記噛み合わせ位置は常に2箇所存在する。
【0012】このとき、1の回転歯と2の回転歯を交互
に、かつそれぞれ回転軸に対して90°づつ回転させて
順次配列していくと、隣接する回転歯同士のフック部
は、見かけ上、9°づつずれて配置され、回転歯にはフ
ック部がほぼ72°間隔で設けられているため、8枚隣
の回転歯とフック部の位置関係が再び一致する。つま
り、回転軸に対し8枚の回転歯を配列して回転体を構成
する場合、この回転体は、その回転に伴うフック部の噛
み合わせ位置が、常に1箇所となるように分散配置され
ることになる。
【0013】すなわち、本発明においては、上記1の回
転歯及び2の回転歯のように、そのフック部及び上記反
力支持部との相対位置関係が異なる回転歯を適宜組合せ
順次配列し、回転軸に対するフック部の配列状態を選択
的に変更可能とすることにより、フック部の噛み合わせ
位置の数を適宜変更することができる。また、例えば上
記した1の回転歯と、この1の回転歯に対し、軸穴とフ
ック部との相対的な位置関係を6°づつずらした2の回
転歯及び3の回転歯を用意する等、軸穴とフック部との
相対的な位置関係をさらに小さな角度でずらした複数種
の回転歯を用意して、それら複数種の回転歯を適宜組合
せて配列することにより、フック部の噛み合わせ位置の
数の選択肢に、さらに幅を持たせることができる。
【0014】以上のように、本発明によれば、回転体の
回転に伴うフック部の噛み合わせ位置が常に1箇所とな
る上記従来技術と異なり、フック部の噛み合わせ位置の
数を選択的に適宜変更することができるので、例えば、
伸縮性を有するものや、比較的大きく軟らかいもの等、
比較的破砕しにくいものを破砕対象とした場合には、噛
み合わせ位置を1箇所とし、この1箇所の噛み合わせ位
置に破砕トルクを有効に作用させて効率的にせん断して
いくことができる。一方、例えば、あまり伸縮性のない
ものや、比較的小さいもの等、もともと比較的軽負荷で
容易に破砕できるものを破砕対象とした場合、適宜噛み
合わせ位置を増加させることにより、破砕処理の処理効
率を向上させることができる。したがって、破砕対象物
の大きさや性質の変化に柔軟に対応し、被破砕物を効率
良く破砕することができる。
【0015】(2)上記目的を達成するために、また本
発明は、略水平方向に配置された回転軸と、周方向に複
数のフック部を有し前記回転軸軸方向に配設された複数
の回転歯とをそれぞれ備えた複数の回転体を有するせん
断式破砕装置を備え、受け入れた被破砕物を前記せん断
式破砕装置で破砕処理する自走式破砕機において、前記
回転体の軸方向における前記回転歯の前記フック部によ
る前記被破砕物への噛み込み位置数が選択的に変更可能
とする。
【0016】(3)上記(1)又は(2)において、好
ましくは、前記回転軸の断面形状及び前記回転歯の軸穴
形状を、ほぼ同一の略正多角形とする。
【0017】(4)上記目的を達成するために、また本
発明は、一体的に形成されるとともに、回転軸を挿通す
る略正多角形状の軸穴及び周方向に設けた複数のフック
部を有し、受け入れた被破砕物をせん断する自走式破砕
機に備えられる回転歯において、前記略正多角形の軸穴
の角数と前記フック部の個数との最大公約数が1となる
ようにする。
【0018】例えば、略正六角形の軸穴を有しその外周
にほぼ等間隔で4つのフック部を備えた回転歯(軸穴の
角数とフック部数との最大公約数が2)を考えた場合、
この回転歯のフック部はほぼ90°ピッチで設けられて
おり、360°を軸穴の角数(=6)で除すると60°
となるため、この回転歯を回転軸に対し、順次60°づ
つ回転させて取付けた場合、回転軸に対するフック部の
配置は、見かけ上、30°づつずれていき、4枚目の回
転歯(すなわち180°回転させて取付けた3枚隣の回
転歯)と一致する。すなわち、回転歯は、360°を上
記の最大公約数で除した角度回転させると、その回転軸
に対するフック部の見かけ上の配置が一致し、その見か
け上の回転軸に対するフック部の配置のパターン数は、
軸穴の角数を上記最大公約数で除した数となる。
【0019】本発明においては、略正多角形の軸穴の角
数と前記フック部の個数との最大公約数が1となるよう
に回転歯を形成したので、回転歯を順次回転させて回転
軸に取付け、見かけ上、フック部の配置を順次ずらして
いった場合、360°回転させたときに初めてフック部
の配置が1枚目の回転歯と一致するようにすることがで
きる。
【0020】これにより、軸穴の角数に対し、回転軸に
対するフック部の配置パターン数が最大となり、また、
そのフック部と回転軸からの反力を支持する反力支持部
との相対位置関係が異なる回転歯と組み合わせることに
より、その回転軸とフック部との相対関係の組合せのパ
ターンをさらに増加させることもでき、簡単な構造でフ
ック部のかみ合わせ位置数のパターン数を容易に最大化
することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自走式破砕機の一
実施の形態を図面を用いて説明する。図1は本実施の形
態の自走式破砕機の全体構造を表す側面図、図2はその
上面図、図3は図1中左側から見たこの自走式破砕機の
前面図である。これら図1乃至図3において、1は走行
体で、この走行体1は、走行体フレーム2と、この走行
体フレーム2の両側にそれぞれ設けたトラックフレーム
3と、このトラックフレーム3の一方側(図1中左側)
に設けた遊動輪4と、前記トラックフレーム3の他方側
(図1中右側)に設けた駆動輪5と、この駆動輪5の回
転軸(図示せず)に直結した駆動モータ6と、前記遊動
輪4及び前記駆動輪5に掛け回した履帯(無限軌道履
帯)7とで構成されている。
【0022】8は前記走行体フレーム2の上部に設けた
本体フレーム、9はこの本体フレーム8の他方側(図1
中右側)に支持部材10を介して設けた動力装置であ
る。この動力装置9は、繁雑防止のため特に図示しない
が、エンジンと、このエンジンによって駆動されるポン
プと、このポンプからの圧油を前記走行体1等、自走式
土質改良機を動作させる各機構に切換え供給する複数の
コントロールバルブからなる制御弁装置とを備えてい
る。
【0023】11は、例えば油圧ショベル等の投入重機
により投入されるリサイクル原料としての被破砕物(例
えば建設廃材、家電品、プラスチック廃材、古タイヤ
等)を受け入れる上方拡径形状のホッパ、12は前記本
体フレーム8の長手方向前方側(図1中左側)端部上に
設けられ、前記ホッパ11により受け入れた被破砕物を
所定の大きさに破砕し下方へ排出するせん断式破砕装置
(2軸シュレッダ)で、前記ホッパ11はこのせん断式
破砕装置12のハウジング13の上部に対し、例えばボ
ルト等により着脱可能に取り付けられている。
【0024】14は本体フレーム8上の前記せん断式破
砕装置12よりも後方側(図1中右側)に設けられ、内
部にせん断式破砕装置12を駆動する油圧モータ15を
備えた駆動装置で、せん断式破砕装置12は、図1に示
すように、その前記駆動装置14と反対側(すなわち図
1中左側)の端部が、本体フレーム8の長手方向前方側
(図1中左側)端部と略同一位置にあって自走式破砕機
前方側外方に臨むように配設されている。
【0025】図4は上記のせん断式破砕装置12の詳細
構造を表す一部分解上面図、図5はこの図4中V−V断
面による断面図である。これら図4及び図5において、
16,16は前記ハウジング13に略水平方向に配置さ
れた断面が略正多角形形状(この例では略正方形形状)
の前記回転軸、17はその略円盤状のディスク部18の
周方向に複数(この例では5つ)のフック部19を有す
る一体型の回転歯(後述)、20はこの回転歯17より
僅かに厚く径の小さい円盤状のスペーサで、前記回転軸
16,16にこれら回転歯17及びスペーサ20をそれ
ぞれ交互に挿通し固定させて回転体21,21を構成し
ている。これら回転体21,21は、図4及び図5に示
すように、それぞれ前記回転軸16,16が前記本体フ
レーム8の長手方向(すなわち自走式破砕機前後方向)
に略沿うように配設されており、また、互いの回転歯1
7,17同士が径方向に一部重なり合い、噛み合うよう
に配置されている。
【0026】22,23はこれら回転体21,21のそ
れぞれ図4中上下側の回転軸16,16の前記駆動装置
14側(図4中右側)の端部に固定した従動歯車及び駆
動歯車、24はこの駆動歯車23の前記駆動装置14側
(図4中右側)に連結された入力軸で、この入力軸24
が前記駆動装置14の油圧モータ15の出力軸25(図
1参照)に接続されてその駆動力が入力されるようにな
っている。
【0027】これにより、前記油圧モータ15から入力
軸24に入力された駆動力(トルク)が、図4中下側に
示した回転体21に伝達されるとともに、図4中上側に
示した回転体21にも、前述の駆動歯車23及び従動歯
車22を介して伝えられ、これら回転体21,21を図
5中矢印方向へ互いに逆方向に回転させるようになって
いる。これにより、前記ホッパ11(先の図1参照)よ
り導入された被破砕物を互いの回転歯17,17(厳密
にはフック部19及びスペーサ20)間に噛み込んで細
片状にせん断し、所定の大きさに破砕するようになって
いる。このとき、前記駆動歯車23及び従動歯車22の
ギヤ比を、両回転体21,21の回転速度が異なるよう
に設定し、ホッパ11から導入された被破砕物を前記回
転歯17のフック部19により押し切りせん断破砕する
ようにするとより好ましい。なお、26は両回転体2
1,21の回転軸16,16をハウジング13に対して
回転自在に支持するベアリングである。
【0028】また、前記のハウジング13は図4及び図
5に示すように、略箱型形状となっているが、そのうち
前記駆動装置14と反対側(すなわち自走式破砕機前方
側)の側壁としてのエンドブラケット27が例えばボル
ト等により着脱自在な構造(あるいはヒンジ等を用いた
開閉構造)となっており(図4は取り外した状態を示し
ている、破線矢印参照)、このエンドブラケット27を
取り外す(又は開く)と、ハウジング13内にある回転
軸16,16の駆動装置14と反対側の端部がせん断式
破砕装置12の外に露出し、自走式破砕機の前方に臨む
ようになっている。
【0029】28,28は前記ハウジング13の幅方向
両側の側壁としてのクリーニングフィン支持部材29の
内側に設けられ、回転体21,21の各スペーサ20に
対向するように、これらスペーサ20とほぼ同数配置さ
れたクリーニングフィンで、図5に示すように、その基
底部30が、先のクリーニングフィン支持部材29のス
ロット29a内に挿入配置されている。また、このクリ
ーニングフィン支持部材29は、ハウジング13の一方
側(図4中下側、図5中右側)側部31に、例えばボル
ト(図5中1点鎖線参照)を介し着脱自在に取り付けら
れており、これを取り外すことによって、クリーニング
フィン支持部材29及びクリーニングフィン22を一括
して前記ハウジング側部31から外側に抜き出せるよう
になっている。
【0030】図1乃至図3に戻り、32はせん断式破砕
装置12の下方に設けられ、投入された被破砕物をせん
断式破砕装置12により破砕処理して生成したリサイク
ル品としての破砕物を下方へ導くシュート、33はこの
シュート32から導出された破砕物を搬送し排出するコ
ンベアである。このコンベア33は、連結部34等によ
って前記動力装置9及び本体フレーム8から吊り下げ支
持され、搬送方向上流側(図1中左側)がシュート32
の下方に位置し、搬送方向下流側(図1中右側)が動力
装置9の下方から図1中右側に向かって昇り傾斜となっ
ている。35(図2参照)はコンベア33の駆動モータ
である。
【0031】36はコンベア33上方に設けられ、コン
ベア33により搬送される破砕物中に含まれる、例えば
鉄筋片等の異物を吸着して取り除く磁選機で、動力装置
9に支持部材37を介して支持されている。38は動力
装置9の前方側(図1中左側)に設けた、操作者が搭乗
する運転席である。
【0032】以上のような構成の本発明の自走式破砕機
において、本実施の形態の最も大きな特徴は、前記の回
転歯17と、そのフック部19及び反力支持部(詳細は
後述)との相対位置関係が異なる回転歯を用い、これら
を適宜組合せ順次配設(配列)する構成としたことであ
る。
【0033】ここで、図6(a)及び図6(b)は、上
記回転歯17の詳細構造及び回転軸16への取付けパタ
ーンを模式的に表す図である。図6(a)に示した前記
回転歯17は、その中央に前記回転軸16の断面とほぼ
同等の略正方形の軸穴39を有しており、この軸穴39
に前記回転軸16を挿通させ、前述したように、回転軸
16に前記スペーサ20と交互に順次配列して前記回転
体21を構成する。A,B,C,Dは、この略正方形の
軸穴39の4つの角部で、回転軸16からのトルクの反
力を支持する反力支持部としての役割を果たすようにな
っている。また、この回転歯17は、その前記ディスク
部18外周における軸穴39の角部A,Bの中心線上の
点を始点として、前述のように、5つの前記フック部1
9がほぼ等間隔(すなわちほぼ72°ピッチ)で設けら
れている。
【0034】このとき、この回転歯17の軸穴39は、
上記のように略正方形であるため、回転軸16に対し、
周方向に90°づつ回転させて取付けることが可能であ
り、図6(a)に、それぞれ回転歯17を回転軸16に
90°づつ回転させて取付けた状態ア〜オを示した。取
付け状態アでは、角部A,Bの中心線上のフック部19
は、軸穴39の垂直方向上側において、1点鎖線で示し
た垂直方向中心線上に位置している。この取付け状態ア
からほぼ90°右回転させた取付け状態イでは、角部
A,Bの中心線上のフック部19は、軸穴39の水平方
向右側において、同様に1点鎖線で示した水平方向中心
線上に位置している。このとき、周方向に隣接するフッ
ク部19が、垂直方向中心線に対して18°右方向にず
れて配置され、取付け状態ア,イにおいては、回転軸1
6に対するフック部19の配置が、見かけ上、18°ず
れた状態となる。
【0035】すなわち、360°をフック部19の数
(=5)で除した角度(=72°)と、360°を軸穴
39の角数(=4)で除した角度(=90°)との間に
18°の角度差があるため、取付け状態ア〜エに示すよ
うに、回転歯17を回転軸16に対し90°づつ回転さ
せて順次取付けていくと、隣接する回転歯17,17同
士のフック部19は、見かけ上、18°づつずれていく
ようになっている。そして取付け状態アから360°回
転して取付け状態オとなったとき、取付け状態アとフッ
ク部19の配置が再び一致することになる。
【0036】また、図6(b)に示した回転歯17’
も、前記回転歯17と同様、その中央に同様の略正方形
の軸穴39を有しており、回転軸16にスペーサ20と
交互に順次配列して前記回転体21を構成するものであ
る。このとき、この回転歯17’は、図6(b)に示す
ように、その前記ディスク部18外周における軸穴39
の角部A,Bの中心線上から9°ずれた点を始点とし
て、5つの前記フック部19がほぼ72°ピッチで設け
られており、そのフック部19と、回転軸16からの反
力を支持する反力支持部(すなわち軸穴39の角部A,
B,C,D)との相対位置関係が異なっている。
【0037】この回転歯17’も、回転歯17と同様、
回転軸16に対し、周方向に90°づつ回転させて取付
けることが可能であり、図6(b)にそれぞれ回転歯1
7’を回転軸16に90°づつ回転させて取付けた状態
ア’〜オ’を示した。取付け状態ア’では、角部A,B
の中心線上から9°ずれた位置のフック部19は、軸穴
39の垂直方向上側において、1点鎖線で示した垂直方
向中心線上から9°ずれて位置している。この取付け状
態ア’からほぼ90°右回転させた取付け状態イ’で
は、角部A,Bの中心線上から9°ずれたフック部19
は、軸穴39の水平方向右側において、同様に1点鎖線
で示した水平方向中心線上から9°ずれて位置してい
る。このとき、周方向に隣接するフック部19が、垂直
方向中心線に対して27°右方向にずれて配置され、回
転歯17と同様、取付け状態ア’,イ’においては、回
転軸16に対するフック部19の配置が、見かけ上、1
8°ずれた状態となる。
【0038】すなわち、回転歯17’においても、回転
歯17と同様、360°をフック部19の数で除した角
度と、360°を軸穴39の角数で除した角度との間に
18°の角度差があるため、取付け状態ア’〜エ’に示
すように、回転歯17’を回転軸16に対し90°づつ
回転させて順次取付けていくと、隣接する回転歯1
7’,17’同士のフック部19は、見かけ上、18°
づつずれていくようになっている。そして取付け状態
ア’から360°回転して取付け状態オ’となったと
き、取付け状態ア’とフック部19の配置が再び一致す
るようになっている。
【0039】ここで、図7は、上記の回転歯17,1
7’をそれぞれ回転軸16に対し、交互にかつ順次90
°づつ回転させて取付けた場合の取付け状態を模式的に
表したものである。この図7に示すように、回転歯1
7,17’を、先の図6(a)及び図6(b)の取付け
状態ア、ア’、イ、・・・エ’、オという順に規則的に
配列していくと、回転軸16に対し、フック部19は、
見かけ上9°づつずれていき、360°回転して取付け
状態オとなったとき、取付け状態アとフック部19の配
置が再び一致することになる。
【0040】なお、上記において、前記角部A,B,
C,Dが特許請求範囲各項記載のフック部と回転軸から
の反力を支持する反力支持部を構成する。
【0041】次に、本実施の形態の動作及び作用を以下
に説明する。上記構成の自走式破砕機において、破砕作
業時には、例えば油圧ショベル等の投入重機でホッパ1
1にリサイクル原料としての被破砕物を投入すると、ホ
ッパ11で受け入れられた被破砕物がせん断式破砕装置
12へと導かれ、せん断式破砕装置12で噛み切るよう
に所定の大きさに細くせん断破砕される。破砕された破
砕物は、せん断式破砕装置12からシュート32を介し
てコンベア33上に落下して搬送され、この搬送の途中
で磁選機36により、例えば鉄筋等の異物が取り除か
れ、最終的に自走式破砕機後部(図1中右端部)から排
出される。
【0042】この自走式破砕機において、例えば摩耗に
よる回転体21の回転歯17,17’の交換作業や、こ
れら回転歯17,17’の配列の組替え作業を行う場合
には、以下のような手順で行う。まず、自走式破砕機の
動作を完全に停止した後、ボルト(図5中1点鎖線参
照)を取り外し、ハウジング13の前記側部31から、
前記クリーニングフィン支持部材29,29及びこれに
取り付けられているクリーニングフィン28を一括して
外側に取り出す。
【0043】次に、せん断式破砕装置12のハウジング
13の駆動装置14と反対側(自走式破砕機前方側)の
前記エンドブラケット27を取り外し(又は開いて)、
回転軸16,16の自走式破砕機前方側端部を外部に露
出させる(先の図4の状態に相当)。そして、その露出
した回転軸16,16の端部側から前記回転歯17,1
7’及びスペーサ20を手前のものから順次抜き取る。
【0044】一方、新しい回転歯17,17’及びクリ
ーニングフィン28を組み入れるとき、あるいは適宜そ
の配列を組替えて回転歯17,17’を組み入れるとき
は、上記と逆の手順で、露出している前記回転軸16,
16の端部側から回転歯17,17’を適宜組合せ、ス
ペーサ20と交互に回転軸16に差し入れていき、クリ
ーニングフィン28とクリーニングフィン支持部材29
を一括してハウジング13の側部31に取り付けボルト
で締結する。最後にハウジング13のエンドブラケット
27を取り付ける(又は閉じる)ことで、もとの状態に
復帰できる。このように、回転歯17,17’及びスペ
ーサ20の回転軸16への抜き差しは容易に行うことが
できる。
【0045】ここで、本実施の形態においては、そのフ
ック部19と、回転軸16からの反力を支持する反力支
持部としての軸穴39の角部A,B,C,Dとの相対位
置関係が異なり、回転軸16に対する配列状態を選択的
に組替え可能な回転歯17,17’を備えることによ
り、フック部19の噛み合わせ位置の数を適宜変更する
ことができる。
【0046】すなわち、前述したように、回転歯17
は、360°をフック部19の数(=5)で除した角度
(=72°)と、360°を軸穴39の角部A,B,
C,Dの数(=4)で除した角度(=90°)との間に
18°の角度差があるため、回転歯17を回転軸16に
対し90°づつ回転させて順次取付けていくと、隣接す
る回転歯17,17同士のフック部19は18°づつず
れて配置され(フック部19と回転軸16との見かけ上
の相対的な位置関係が18°ずらされ)、360°回転
させて配列した回転歯17(すなわち4枚隣の回転歯1
7)と再び一致する(図6(a)の取付け状態ア、オ参
照)。このとき、回転軸16に対し、例えば8枚の回転
歯17を配列して回転体21を構成すれば、この回転体
21は、回転軸16に対するフック部19の配置が同一
となる回転歯17が2枚づつ存在し(つまり先の図6
(a)に示した4通りの取付け状態ア〜エがそれぞれ2
つづつ存在し)、その回転に伴うフック部19の噛み合
わせ位置が、常に2箇所存在することになる。図8
(a)に示した表に、このような回転歯17の配列状態
のときの各回転歯17のフック部19の配置状態を示し
た。
【0047】また、このことは回転歯17’に関しても
同様で、回転軸16に対し、例えば8枚の回転歯17’
を配列して回転体21を構成すれば、この回転体21
は、回転軸16に対するフック部19の配置が同一とな
る回転歯17’が2枚づつ存在し(つまり先の図6
(b)に示した4通りの取付け状態ア’〜エ’がそれぞ
れ2つづつ存在し)、その回転に伴うフック部19の噛
み合わせ位置が、常に2箇所存在することになる。但
し、この場合、そのフック部19の回転軸16に対する
配置の状態は、先の図8(a)に示した回転歯17のそ
れに対し、一様に9°づつずれたものとなる。このよう
な回転歯17’の配列状態のときの各回転歯17’のフ
ック部19の配置状態を図8(b)に示した表に示し
た。
【0048】ここで、図8(c)に示した表は、回転歯
17,17’を用い、これらを先の図7で説明したよう
に回転軸16に組合せて配列したときのフック部19の
回転軸16に対する配置状態を表す表である。先の図7
のように、回転歯17,17’を交互に、かつそれぞれ
回転軸16に対して90°づつ回転させて順次配列して
いくと、隣接する回転歯17,17’同士のフック部1
9は、見かけ上、9°づつずれて配置される。また、回
転歯17,17’にはフック部19がほぼ72°間隔で
設けられているため、8枚隣のものと、回転軸16に対
するフック部19の位置関係が再び一致する。つまり、
回転軸16に対し、上記のように、回転歯17,17’
を8枚(回転歯17,17’を4枚づつ)配列して回転
体21を構成する場合、図8(c)に示したように、各
回転歯17,17’はそれぞれ回転軸16に対するフッ
ク部19の配置状態が異なるため、この回転体21の回
転に伴うフック部19の噛み合わせ位置を、常に1箇所
となるように分散配置させることができる。
【0049】以上のように、本実施の形態においては、
そのフック部19及び上記した反力支持部としての軸穴
39の角部A,B,C,Dとの相対位置関係が異なる回
転歯17,17’を適宜組合せ順次配列し、回転軸16
に対するフック部19の配置状態を選択的に変更可能と
することにより、フック部19の噛み合わせ位置を適宜
変更することができる。
【0050】以上のように、本実施の形態によれば、回
転体の回転に伴うフック部の噛み合わせ位置が常に1箇
所となる上記従来技術と異なり、フック部19の噛み合
わせ位置の数を選択的に適宜変更することができるの
で、例えば、伸縮性を有するものや、比較的大きく軟ら
かいもの等、比較的破砕しにくいものを破砕対象とした
場合には、噛み合わせ位置を1箇所とし、この1箇所の
噛み合わせ位置に破砕トルクを有効に作用させて効率的
にせん断していくことができる。一方、例えば、あまり
伸縮性のないものや、比較的小さいもの等、もともと比
較的軽負荷で容易に破砕できるものを破砕対象とした場
合、適宜噛み合わせ位置を増加させることにより、破砕
処理の処理効率を向上させることができる。したがっ
て、破砕対象物の大きさや性質の変化に柔軟に対応し、
被破砕物を効率良く破砕することができる。
【0051】さらに、本実施の形態においては、前述の
回転歯17,17’における軸穴39の各部A,B,
C,Dの数(=4)と、フック部19の個数(=5)と
の最大公約数が1であることにより、以下のような効果
も得られる。
【0052】例えば、上記従来技術のように、回転歯
を、略正六角形の軸穴を有しその外周にほぼ等間隔で4
つのフック部を備えるように構成した場合、軸穴の角数
とフック部数との最大公約数は2である。
【0053】このような回転歯において、そのフック部
はほぼ90°ピッチで設けられており、360°を軸穴
の角数(=6)で除すると60°となるため、この回転
歯を回転軸に対し、順次60°づつ回転させて取付けた
場合、回転軸に対するフック部の配置は、見かけ上、3
0°づつずれていき、4枚目の回転歯(すなわち180
°回転させて取付けた3枚隣の回転歯)と一致する。す
なわち、回転歯は、360°を上記の最大公約数(上記
従来技術においては2)で除した角度(上記従来技術に
おいては180°)回転させると、その回転軸に対する
フック部の見かけ上の配置が一致し、その見かけ上の回
転軸に対するフック部の配置のパターン数は、軸穴の角
数を上記最大公約数で除した数(上記従来技術において
は3)となる。
【0054】本実施の形態においては、軸穴39の角部
A,B,C,Dの数とフック部19の個数との最大公約
数が1となるように回転歯17,17’を形成したの
で、回転歯17,17’を順次回転させて回転軸に取付
けていった場合、360°回転させたときに初めてフッ
ク部の配置が1枚目の回転歯と一致するようにすること
ができる。すなわち、上記の最大公約数が1であること
により、軸穴の角数に対し、回転軸に対するフック部の
配置パターン数を最大化することができ、簡単な構造で
フック部19のかみ合わせ位置数のパターン数を最大化
することができる。
【0055】なお、以上において、回転歯17,17’
のように、その軸穴39に対するフック部19の相対的
な位置関係を9°ずらした2種類の回転歯を例にとって
説明したが、例えば回転歯17と、この回転歯17に対
し、軸穴39とフック部19との相対的な位置関係を6
°づつずらした2種類の回転歯と合わせて3種類の回転
歯を用意する等、軸穴39とフック部19との相対的な
位置関係をさらに小さな角度でずらした複数種の回転歯
を用意して、それら複数種の回転歯を適宜組合せて配列
することにより、フック部19の噛み合わせ位置の数の
選択肢に、さらに幅を持たせることができる。
【0056】また、以上において、回転軸16に対し、
そのフック部19が、見かけ上順次所定角度づつずれて
いくように規則的に回転歯17,17’を配列したが、
上記フック部19の噛み合わせ位置の数を選択的に変更
する限りにおいてはこれに限られず、回転歯17,1
7’を不規則にかつ任意に選択し、かつ任意の取付け状
態で回転軸16に対して配列してもよい。
【0057】また、軸穴の角数に対し、回転歯の取付け
状態のパターン数を最大化するために、軸穴角数とフッ
ク部の数の最大公約数を1とする構成としたが、上記し
たように、フック部19の噛み合わせ位置の数を選択的
に変更可能とし、破砕対象物の大きさや性質の変化に柔
軟に対応し、被破砕物の破砕効率を向上させる限りにお
いては、必ずしも上記最大公約数が1となるように回転
歯を形成する必要はなく、軸穴の角数及びフック部の数
を任意に設定しても構わない。すなわち、上記の回転軸
16の断面及び回転歯17の軸穴39の形状を、例えば
略正五角形や略正六角形等、他の正多角形としてもよ
く、またフック部19の数も、例えば4つあるいは6つ
以上としても構わない。要するに、前述した反力支持部
とフック部との相対的な位置関係が異なる複数種類の回
転歯を、適宜組合せられる構成とすればよい。
【0058】また、回転軸16のトルクを受けるため
に、回転軸16の断面を多角形とし、したが、これにも
限られず、例えば回転軸16の断面及び回転歯の軸穴形
状を略円形とし、回転軸16からのトルクをキー等を用
いて支持する構成としても構わない。この場合、回転歯
17に設けるキー溝の軸穴に対する周方向位置を順次ず
らして配置する構成とすればよい。
【0059】さらに、以上においては、せん断式破砕装
置12の回転体21,21外周側にクリーニングフィン
28,28を設けたが、これにも限られず、クリーニン
グフィン28は必ずしも設けなくても良い。この場合、
前記クリーニングフィン支持部材29を省略し、その幅
方向両側の側面が固定式のハウジングとしてもよい。
【0060】また、以上において、前述のエンドブラケ
ット27及びクリーニングフィン支持部材29を取外
し、せん断式破砕装置12の反駆動装置14側、あるい
は幅方向側方から回転歯17,17’の抜き差しの作業
を行う構成としたが、さらにホッパ11を着脱すること
により、その下方を除いて回転体21,21の周方向側
面を広範囲に渡って露出させることができるので、回転
歯17,17’の抜き差しの作業をより効率良く行うこ
とができる。
【0061】また、せん断式破砕装置12を2軸せん断
機としたが、これにも限られず、上記した本実施の形態
を、もっと多数の軸を備えたせん断機を備えた自走式破
砕機にも適用できることは言うまでもない。この場合も
同様の効果を得る。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、そのフック部と、回転
軸からの反力を支持する反力支持部との相対位置関係が
異なり、回転軸に対する配列状態を選択的に組替え可能
な複数種の回転歯を備えることにより、フック部の噛み
合わせ位置の数を適宜変更することができる。これによ
り、回転体の回転に伴うフック部の噛み合わせ位置が常
に1箇所となる上記従来技術と異なり、例えば、伸縮性
を有するものや、比較的大きく軟らかいもの等、比較的
破砕しにくいものを破砕対象とした場合には、噛み合わ
せ位置を1箇所とし、この1箇所の噛み合わせ位置に破
砕トルクを有効に作用させて効率的にせん断していくこ
とができる。一方、例えば、あまり伸縮性のないもの
や、比較的小さいもの等、もともと比較的軽負荷で容易
に破砕できるものを破砕対象とした場合、適宜噛み合わ
せ位置を増加させることにより、破砕処理の処理効率を
向上させることができる。したがって、破砕対象物の大
きさや性質の変化に柔軟に対応し、被破砕物を効率良く
破砕することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式破砕機の一実施の形態の全体構
造を表す側面図である。
【図2】本発明の自走式破砕機の一実施の形態の全体構
造を表す上面図である。
【図3】本発明の自走式破砕機の一実施の形態の全体構
造を表す図1中左側から見た前面図である。
【図4】本発明の自走式破砕機の一実施の形態に備えら
れたせん断式破砕装置の詳細構造を表す一部分解上面図
である。
【図5】図4中V−V断面による断面図である。
【図6】本発明の自走式破砕機の一実施の形態に備えら
れた回転歯の詳細構造及び回転軸への取付けパターンを
模式的に表す図である。
【図7】本発明の自走式破砕機の一実施の形態に備えら
れたそのフック部と回転軸からの反力を支持する反力支
持部との相対的な位置関係の異なる2種類の回転歯を、
それぞれ回転軸に対し交互にかつ順次90°づつ回転さ
せて取付けた場合の取付け状態を模式的に表したもので
ある。
【図8】本発明の自走式破砕機の一実施の形態に備えら
れた回転歯を、回転軸に対し順次90°づつ回転させて
取付けた場合のフック部の回転軸に対する配置状態を表
す表、この回転歯とフック部と回転軸からの反力を支持
する反力支持部との相対的な位置関係の異なる回転歯
を、回転軸に対し順次90°づつ回転させて取付けた場
合のフック部の回転軸に対する配置状態を表す表、及
び、これら2種類の回転歯を、回転軸に対し交互にかつ
順次90°づつ回転させて取付けた場合のフック部の回
転軸に対する配置状態を表す表である。
【符号の説明】
12 せん断式破砕装置 16 回転軸 17,17’ 回転歯 19 フック部 21 回転体 39 軸穴 A〜D 角部(反力支持部)
フロントページの続き (72)発明者 池田 純 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 橋本 謙太郎 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 4D065 CA12 CB02 CC01 CC08 DD08 DD30 EB01 EB20 EC07 4D067 DD04 GA02 GA06 GA18 GB10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略水平方向に配置された回転軸と、周方向
    に複数のフック部を有し前記回転軸軸方向に配設された
    複数の回転歯とをそれぞれ備えた複数の回転体を有する
    せん断式破砕装置を備え、受け入れた被破砕物を前記せ
    ん断式破砕装置で破砕処理する自走式破砕機において、 前記フック部と前記回転軸からの反力を支持する反力支
    持部との相対位置関係が異なる複数種の前記回転歯を組
    合せて、前記回転軸に対する前記フック部の配列状態を
    選択的に変更可能としたことを特徴とする自走式破砕
    機。
  2. 【請求項2】略水平方向に配置された回転軸と、周方向
    に複数のフック部を有し前記回転軸軸方向に配設された
    複数の回転歯とをそれぞれ備えた複数の回転体を有する
    せん断式破砕装置を備え、受け入れた被破砕物を前記せ
    ん断式破砕装置で破砕処理する自走式破砕機において、 前記回転体の軸方向における前記回転歯の前記フック部
    による前記被破砕物への噛み込み位置数が選択的に変更
    可能であることを特徴とする自走式破砕機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の自走式破砕機におい
    て、前記回転軸の断面形状及び前記回転歯の軸穴形状
    を、ほぼ同一の略正多角形としたことを特徴とする自走
    式破砕機。
  4. 【請求項4】一体的に形成されるとともに、回転軸を挿
    通する略正多角形状の軸穴及び周方向に設けた複数のフ
    ック部を有し、受け入れた被破砕物をせん断する自走式
    破砕機に備えられる回転歯において、 前記略正多角形の軸穴の角数と前記フック部の個数との
    最大公約数が1であることを特徴とする自走式破砕機に
    備えられる回転歯。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012020261A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 M-Dia:Kk 破砕機

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