JP3222843B2 - 破砕機 - Google Patents

破砕機

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JP3222843B2
JP3222843B2 JP29523298A JP29523298A JP3222843B2 JP 3222843 B2 JP3222843 B2 JP 3222843B2 JP 29523298 A JP29523298 A JP 29523298A JP 29523298 A JP29523298 A JP 29523298A JP 3222843 B2 JP3222843 B2 JP 3222843B2
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  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、家庭や事務所、各種
事業所や建設現場より排出される各種廃棄物の内、家具
のベッドや応接セット、木箱、コンテナ、自転車、ドラ
ム缶、山地や公園からの間伐材や山地残材、剪定材、コ
ンクリート片、石材等の比較的硬質の廃棄物と、また各
種廃棄物の内、畳、ジュウタン、布団、毛布、カーテ
ン、シート、テント、ダンボール、コンテナーバッグ、
タイヤ、ペットボトル等の比較的柔軟な廃棄物を1台で
破砕する2連式の破砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭より出される粗大ごみの廃棄家具や
建設現場より生ずる建設関係廃棄物、事務所より出る事
業関係の廃棄物、山地や公園から出る間伐材、山地残
材、剪定材等で可燃物は、焼却処理されたり、不然物で
安定している物は埋立処理されていた。然し、近年搬送
したり、仮置きするために事前破砕することが多く、各
種の破砕機が使用されるようになった。これら従来の破
砕機としては、間伐材、山地残材、剪定材等、家具、ベ
ッド、応接セット、木箱、コンテナ、自転車、ドラム
缶、コンクリート片、石材等の比較的硬質の廃棄物に対
する破砕機と、畳、ジュウタン、布団、毛布、カーテ
ン、シート、テント、ダンボール、コンテナーバッグ、
タイヤ、ペットボトル等の比較的柔軟な被破砕物に対す
る破砕機とに専用化されており、別々に設置されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の破
砕機は、比較的硬質の廃棄物に対する破砕機と比較的柔
軟な廃棄物に対する破砕機とに専用化されている為にそ
れぞれに設置場所を確保する必要があり、場所の使用効
率が悪い他、集まった廃棄物に応じてそれら破砕機の稼
働率が左右されたり、それぞれの破砕機に回転駆動装置
が必要とされて無駄が多く、摩耗部品数も多くなって保
守運転経費もかかる等の問題が有った。また、中小都市
にとって、それら2種類の破砕機を運転し、保守するこ
とは経費が掛り不経済であった。
【0004】本発明は、上記に鑑みて案出されたもので
あって、集められた廃棄物が比較的柔軟なものでも比較
的硬質なものでも一台の破砕機で同時にまた別々に破砕
処理ができ、省スペース性に優れ、稼働率が高く、回転
駆動装置の共用によって摩耗部品数も減らせて保守運転
経費も節減できる、特に中小都市において効率的に運転
できる剪断、切断、圧壊、引裂の多くの作用を行い得る
ものであって、更に投入開口の位置と大きさに応じて排
出口も制限底板で位置と大きさを制限できるユニークな
構成の破砕機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の破砕機は、上方に被処
理物の投入開口を有し且つ下方に破砕された物の排出口
を有した略直方体形状のケーシングと、該ケーシング内
で回転駆動される少なくとも1本の回転軸と、該回転軸
の中間部における中間仕切り壁を境にいずれか一方側部
分の破断刃ロータ専用部分に搭載された圧壊と切断を主
とする螺旋体から成る破断刃ロータと、回転軸の中間部
における上記中間仕切り壁を境に他方側部分の剪断刃ロ
ータ専用部分に搭載された剪断刃が、上記回転軸に隣接
した別体の回転軸の剪断刃に又は上記ケーシング内に搭
載された固定刃と相互に近接するように軸方向に隔設さ
れてなる剪断刃ロータと、回転軸を回転駆動する駆動装
置とから構成されている破砕機において、上記破断刃ロ
ータ専用部分の上記投入開口は、全開状態から螺旋体の
送りの上流側での部分的開状態まで制限板とジャバラと
によって調節され、且つ該破断刃ロータ専用部分の上記
排出口は、上記投入開口の全開状態に応じた全開状態か
ら上記投入開口の部分的開状態に応じた螺旋体の送りが
かかる下流側での部分的開状態まで制限底板の取付によ
って調節されることを特徴としている。
【0006】従って、集められた廃棄物が比較的柔軟な
ものでも比較的硬質なものでも本願の破砕機一台で破砕
処理できるので省スペース性に優れ、稼働率が高く成
り、回転駆動装置の共用によって摩耗部品数も減らすこ
とができ、保守運転経費も節減できる。また剪断刃ロー
タによって剪断や切断が、破断刃ロータによって圧壊、
引裂が別々に行われ、更に破断物を剪断処理にもかける
ことができ、殆どの種類の廃棄物を破断処理することが
できる。結果的に、焼却処理前の破砕によって燃焼効率
を高めてダイオキシン等の有害物の発生を抑制できるこ
とに成る。硬質なものや柔軟なもの等雑多な廃棄物がか
なり多く排出される中小都市において特に効率良く使用
される。また硬質で大型の廃棄物でも螺旋体の回転によ
って確実に引き込むことができると共に、投入開口の位
置と大きさに応じて排出口も制限底板で位置と大きさを
制限することで、廃棄物の種類に応じて、一回の噛み込
みによる破砕ですぐに排出する場合と、排出口の形態を
変えた送りを掛けながらの破砕を選択できる。
【0007】
【0008】
【0009】請求項2記載のように、請求項1記載の破
砕機において、本破砕機は、更に、上記破断刃ロータ専
用部分の下方排出口から上記剪断刃ロータ専用部分の上
方投入開口へ破砕物を供給する搬送装置から構成され、
比較的硬質の廃棄物や大型廃棄物が粗砕されたり破断さ
れた後に、搬送装置によって更に剪断刃ロータに搬送し
てそこでより細かく破砕できる。
【0010】請求項3記載のように、請求項1記載の破
砕機において、上記ケーシングは、上記破断刃ロータ専
用部分において固定刃が搭載されており、上記破断刃ロ
ータは、該ケーシングに搭載された固定刃と相互に近接
するように回転軸の軸方向に隔設された鎌刃状の破断刃
から構成され、非常に大きい大型家電製品廃棄物や大型
家具、パレット、大型廃木材に対する噛み込みが特に良
い。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【実施の形態】次に、本発明の破砕機の実施例を添付図
を参照にして以下に詳細に説明する。図1は本発明に係
る破砕機の平面図、図2は図1におけるII−II線に
沿った断面図、図3は図1におけるIII−III線に
沿った断面図、図4は図1におけるIV−IV線に沿っ
た断面図、図5は本発明に係る破砕機の螺旋体の刃を示
す説明図、図6は本発明に係る破砕機の剪断刃ロータの
剪断刃を示す側面図、図7は別の剪断刃を示す側面図、
図8は同各種のの剪断刃の正面図、図9は本発明に係る
別の剪断刃ロータの正面図、図10は更に別の剪断刃ロ
ータの正面図、図11は本発明に係るフック状破断刃ロ
ータの斜視図、図12は別の鎌状刃の破断刃ロータの正
面図、図13は図12の破断刃ロータに対する固定刃の
斜視図、図14は別の歯車形破断刃ロータの斜視図であ
る。
【0018】図1から図4において、硬質な廃棄物W1
でも軟質な廃棄物W2でも1台で破砕処理できる破砕機
1は、上方に廃棄物の投入開口11を有し且つ下方に破
砕された物の排出口12、13を有した略直方体形状の
ケーシング10と、該ケーシング10内で回転駆動され
る平行な2本の回転軸21、22と、該軸21、22に
隣接したもの同士やケーシング10内に搭載された固定
刃17、18と相互に近接するように外周部に複数の刃
45を取り付け回転軸21、22の駆動源側部分に搭載
された大型や硬質な廃棄物用破断刃ロータの螺旋体4
1、42と、回転軸21、22の自由端側部分において
隣接した他の軸のものとまたケーシング10内に搭載さ
れた固定刃31、32と相互に近接するように軸方向に
隔設された軟質廃棄物用剪断刃ロータ51、52と、上
記回転軸21、22を回転駆動する駆動装置60とから
構成されている。勿論、駆動源側に剪断刃ロータ51、
52を、また自由端側に螺旋体41、42を配置するこ
ともできる。
【0019】ケーシング10は、破砕された破片を搬出
するベルトコンベアCを股ぐように脚台15上に支持さ
れており、底面を格子状スクリーン16としている。即
ちスクリーン16の篩目は、長手方向に等距離で隔設さ
れた固定刃としての働きもする複数の横断材17、・・
・と、これらに直交する等ピッチの複数の縦通固定刃部
材18、・・・との間に形成されている。破砕された破
片の大きさを決めるスクリーン16の篩目を形成するこ
とになるこれらの固定刃部材18、・・・と横断材1
7、・・・とは幾つかの格子状ユニットとして篩目の大
きさ毎に予め造られ、適宜一体的に取り替えられるよう
に構成される。
【0020】投入開口11に設けられたホッパー11A
は、螺旋体側と剪断刃ロータ側の間に仕切り板11Bを
備え、また螺旋体側に制限板11Cとジャバラ11Dを
有すると共に、破砕方式に応じて投入開口11の位置と
大きさを制限することができる。送りを掛けながら破砕
する場合は、投入開口11を駆動源側に寄せ、一回の噛
み込みで破砕(破断)する場合は螺旋体側を全開する。
投入開口11の位置と大きさに応じて排出口12も制限
底板12Cによって制限することができる。
【0021】回転軸21、22は、ケーシング10の前
後端壁と中間仕切り壁においてスラスト機能付き軸受B
によって支持され、駆動装置60のモータ61によって
チェーンとスプロケットホイール等の動力伝達装置を介
して回転駆動される減速歯車装置62によって両軸間で
上から下に噛み込むように反対方向に10〜30RPM
の等速度で回転駆動される。勿論、相互干渉しない限り
不等速度や同方向にも回転駆動される。
【0022】粉砕が必要な場合、刃45を取り付けた螺
旋体41、42によって破断後に、螺旋体側の排出口1
2から剪断刃ロータ側の投入開口11へ破断物を供給す
るバケットコンベヤ等の搬送装置によって送る構成とす
ることができる。このような粉砕の場合、螺旋体側と剪
断刃ロータ側の間の間隔を開けて転送手段の傾斜板を設
け、破断物を螺旋体41、42による送りだし力を利用
して転送する構成を取ることができる。螺旋体41、4
2は、それらのほぼ中央部で螺旋向きが異なるようにも
構成され、破断中のスラストが釣り合うように構成する
こともできる。
【0023】更に、破砕作業中に大きな異常な負荷が回
転軸21、22にかかると、制御装置で自動的に所定回
数逆転したり、正転、逆転を繰り返して大形で硬い廃棄
物でもトラブル無しに破砕できるように構成される。
【0024】螺旋体41、42に取り付けられる刃45
には、図5に示すようにまさかり刃45Aや、平剣刃4
5B、矢尻状刃45C、ツリー状刃45D、剣状刃45
E、角棒刃45Fがあり、廃棄物の種類に応じて適宜選
択され、ボルトで取り付けられ、スポット溶接で脱落防
止が施されている。
【0025】剪断刃ロータ51、52は、図6に示すよ
うに、周囲で3等分された分割切刃131から構成され
ており、各分割切刃131は回転方向の端部で外側に突
出した噛み込み歯131aと、その後方の低くなった部
分131bとから構成されている。噛み込み歯131a
の背後にはそこから回転方向前側の切刃31の後端部に
かけて連結ボルトBを通す穴132aとボルト頭用座1
32bとを形成している。回転方向前側の切刃31の後
端面には連結ボルト用ネジ穴132Cが形成されてい
る。内面側にはロータに係止するキーの溝132dが形
成されている。回転軸21、22には、ロータ51、5
2を隔設するカラーを切刃31に接近するように設けら
れる。
【0026】剪断刃ロータは、更に図7に示すようにも
構成され、円盤状のロータ21、22の外周面121に
刃体エッヂ116がすくい角αをとるようにロータ半径
方向Rに対して前のめりに凹み125が形成されてお
り、刃体115の剪断、引裂、切削の作用を高めると共
に、刃体115が被破砕物に作用する際の衝撃をロータ
21、22にしっかりと受け止めるようにしている。刃
保持体110は、ロータ円盤幅と同じ幅を有し、更に、
刃体エッヂ116が被破砕物に対して最適なすくい角α
をとるようにロータ半径方向Rに対して前のめりになる
ように刃保持凹み112を形成している。
【0027】刃保持体110をロータ凹み125に堅固
に取り付けるために、ロータ凹み125のネジ穴126
に対応した座ぐり孔を形成しており、ボルトBの頭が外
部に出ないようにしている。取り外し用のジャッキネジ
孔(図示は省略)も形成されている。また、刃保持体1
10は、その刃保持凹み112の後方部を傾斜状態に形
成しており、破砕されたものがスムースに刃体15の後
方に移動出来て効率的に破砕作業が行えるようにしてい
る。
【0028】刃保持体110の刃保持凹み112は、多
角形状の刃体115に対しては矩形状に、円形状の刃体
115に対しては円弧状に形成され、刃体115の落ち
着きを良くしている。刃体115は、図8(a)に示す
代表的な正方形状を成すもの、図8(b)に示す六角形
状を成すもの、図8(c)に示す円形状を成すもの等が
あり、前者二つの多角形状のエッヂ116を有した角形
のものは、裏返ししても使用出来きて角数の2倍のエッ
ヂを利用出来、高級な材質の刃体115をより有効に活
用出来るように成っている。後者の丸形のものも、裏表
に円形状のエッヂ16を有しており、多角形のものより
もエッヂの有効利用度が大きいし、切り込みも鋭くな
る。また剪断刃115の製造コストも安く、保守も容易
になる。各刃体115は、表裏に固定ボルト用の座ぐり
孔117を形成している。
【0029】図9に示すように、更にロータ51、52
は、各回転軸21、22のものと長手方向において互い
違いになるように一定間隔で直交するように複数固定さ
れた略正方形の大径支持体222、232及び小径支持
体225、235と、各支持体の四角にT字状に半径方
向に直交するように固定された刃搭載板223、233
と、各刃搭載板223、233に印篭式係合手段である
「あり」と「あり溝」を介してボルトによって取り替え
可能に搭載された剪断刃224、234とから構成され
ている。
【0030】一方の回転軸21の大径支持体222と小
径支持体225とに搭載された剪断刃224、224
が、他方の回転軸22の小径支持体235と大径支持体
232とに搭載された剪断刃234、234に軸間で相
互に接近する様に同位相を取るべく一方の回転軸21の
大径支持体222及び小径支持体225と他方の回転軸
22の小径支持体235及び大径支持体232とはそれ
ぞれ同じ位相関係に配置されており、軸21、22は相
互に45度だけ中心角度でずれている。
【0031】従って、一方の回転軸21の大径支持体2
22と小径支持体225とは中心角度で45度ずらせて
軸21に取り付けられ、他方の回転軸22の大径支持体
232と小径支持体235とは中心角度で45度ずらせ
て軸22に取り付けられている。
【0032】図10に示すように、各剪断刃ロータ5
1、52は、他方の回転軸22のものと回転中に近接し
て剪断作用を行うように軸方向に互い違いに成るように
回転軸21にキーKで位置決めされたフック状剪断刃4
26とスペーサ430とから構成されており、剪断刃4
26は、それより若干幅の広いスペーサ430で隔設さ
れて回転軸21に取付られている。
【0033】剪断刃426は、4つのフック状部426
Aを90度毎に形成しており、回転軸21の中心に対し
て点対称に成るように中心線Lに沿って2分割されてい
る。従って、分割剪断刃片427は、同じ形状と成って
いる。また、フック状部426A以外の周囲面426B
から中心線Lに直交する方向に連結用穴426Cとネジ
孔426Dが形成されており、連結ボルトBによって分
割剪断刃片427は一体の剪断刃426に連結固定され
る。
【0034】スペーサ430は、上記中心線Lに直交し
た中心線L’に対して線対称に2分割されており、その
周囲面430Bから中心線L’に直交する方向に連結用
穴430Cを分割スペーサ片431の両端部に、またネ
ジ孔430Dを分割スペーサ片431’両端部に、形成
しており、連結ボルトBによって分割スペーサ片43
1、431’を一体のスペーサ430に連結固定してい
る。
【0035】この場合、連結ボルトBの頭が同じ方を向
いており、締め付け作業が効率的である。スペーサ43
0も、剪断刃426と同様に回転軸20の中心に対して
点対称に成るように中心線L’に沿って2分割すること
も出来、分割片同士に互換性を与え、保守コストを低減
することが出来る。
【0036】また、分割剪断刃片427は、両側面から
回転軸21、22を取り囲むように肩部を突設してお
り、スペーサ430が、剪断刃片427の肩部に対応し
て該肩部に外側から当接する突出部431A、431
A’を形成しているために、剪断刃426を回転軸2
1、22から分解して取り外す際に、剪断刃片427の
側面から突設された肩部を外側から突出部431A、4
31A’で当接しているスペーサ430をまず分割面で
分解して取り外し、次いで剪断刃426を分割面で分解
して取り外すことが出来る。
【0037】従って、回転軸21、22をケーシング1
0から揚げる事無しにロータ51、52を分解して取り
外すことが出来、また、長期間運転後の回転軸の錆や歪
みの影響を余り受けず、容易に分解取り外し出来る。復
旧する際は、ケーシング10に搭載したままの回転軸の
周りに分割剪断刃片427を組立てて連結固定し、その
側面の肩部を分割スペーサ片の突出部431A、431
A’で外側から当接して押さえ込むようにスペーサ片4
31、431’を連結固定し、分割による剛性低下を補
うことが出来る。
【0038】分割剪断刃片427は、回転軸21、22
に対するキー溝429を回転方向前側端の分割面から4
5度の位置に形成しており、また分割スペーサ片43
1、431’は、回転軸に対するキー溝434を回転方
向後側端の分割面から45度の位置に形成しているため
に、分割剪断刃片427同士に互換性を与えて保守コス
トを低減したり、剪断刃426の分割面とスペーサ43
0の分割面を90度ずらして剪断刃426の剛性低下を
最小限に押さえることが可能となる。
【0039】図11に示すように、破断刃ロータ51、
(52)は、回転軸20、(21)に隔設された複数の
フランジ326と、該フランジ326間において回転軸
の長手方向に取り付けられ回転軸周囲方向に120度で
隔設された対を成す複数対のリブ状刃327と、フラン
ジ326の一方側面に回転軸上に跨って乗った状態で押
しボルト328で取り替え可能に180度間隔で取り付
けられたフック状の突出破断刃329とから構成されて
いる。2列の破断刃ロータ51、(52)は、各々の破
断刃329が軸方向において互い違いになっており勝つ
先端のフック部329Aが軸方向に見て回転中にオーバ
ラップするように軸間隔が設定されている。
【0040】フック状の突出破断刃329は、フランジ
326の外側に突き出て両回転方向に破断エッジを有し
たフック形状部329Aと、対を成したリブ状刃327
の間に両端面が嵌合した取り付け基部329Bとから成
り、回転軸20と突出破断刃329とが一体物に近いよ
り高い剛性を得ることができるようになっている。破断
刃329は、順次45度ずつ周囲方向にずらせ長手方向
に配列される。突出破断刃329は、片方のフック部3
29Aが摩耗した場合は、他方のフック部329Aを使
えるように向きを変えることができる。向きを替えるこ
とで2回使用できる他、フック刃によって非常に噛み込
みが良く、斧のような働きで金属が混入していても摩耗
に強く、大型家電製品廃棄物や大型家具、パレット、大
型廃木材の破断に特に適した特徴を有している。
【0041】ロータ51は、回転軸21の長手方向にお
いて一方端から他方端にかけて徐々に角度位相を変え
て、例えば図12に示すように、45度ずつずらして等
間隔で直交するように複数固定された二枚刃付き破断刃
422、・・・とから構成されている。従って、被破断
物に同時に複数の破断刃422、・・・が噛み込むこと
が防がれて回転軸21に掛かる負荷,即ち回転駆動装置
60に掛かる負荷を軽減することが出来る。破断刃42
2の刃423、423は、180度間隔で鎌状に回転方
向に突き出るように形成されており、刃先423Bが鋭
く成っている。
【0042】従って、回転バランスが良い上に、被破断
物を固定刃34と噛み込む空間を十分大きく取って大型
の被破断物の破断を容易に効率的に行うことが出来ると
共に、被破断物に対しては刃先423Bが最初に突き刺
さり、破断中に被破断物が逃げるのを防いでいる。破断
刃422は、エッジ部分に取り替え可能な刃体各々ボル
トで取り付けており、破断作業によって傷み易いそれら
エッジ部分の箇所を容易に且つ安価に補修することが出
来るように構成される。
【0043】固定刃35は、図13に示すように、ケー
シング側壁側が高くて回転軸側が低くなるように傾斜し
且つ中央部に回転軸21の軸受を支持する横断仕切り壁
形状となっており、鎌状の破断刃422が固定刃35、
35間に到達すると傾斜エッジ35Aとの間に噛み込み
及び剪断を効果的に行う空間を形成する。剪断、圧壊作
業を行う傾斜エッジ35Aは、一方だけになるが、損耗
したら裏返しにして他方の傾斜エッジ35Aを使用出来
る。
【0044】また傾斜エッジ35Aによって、被破断物
は中央側へ寄って来て破断刃422による噛み込みを容
易にしている。回転軸21は、多くの固定刃35の中央
部軸受によって軸承されているために噛み込み中に被破
断物から受ける反力によって橈むことが無く、破断刃4
22と固定刃35の傾斜エッジ35A及び短固定刃36
との小さい隙間で効果的な剪断作業を行える。非常に大
きい大型家電製品廃棄物や大型家具、パレット、大型廃
木材に対する噛み込みが特に良い。
【0045】破断刃ロータ51、52は、更に図14に
示すように、歯車式に構成され、各回転軸20、21に
隔設された大歯車511、521とこれらの間の小歯車
512、522とから構成されており、一方の回転軸の
大歯車511は他方の回転軸の小歯車522に間隔をお
いて向かい合い、また一方の回転軸の小歯車512は他
方の回転軸の大歯車521に間隔をおいて向かい合うよ
うに配列されている。底や側方の固定刃も、歯形状に形
成される。この場合は、コンクリートや、石や岩等の脆
くて硬い廃棄物に対して効果的に破断することができ
る。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように、本発明
の請求項1記載の破砕機によれば、上方に被処理物の投
入開口を有し且つ下方に破砕された物の排出口を有した
略直方体形状のケーシングと、該ケーシング内で回転駆
動される少なくとも1本の回転軸と、該回転軸の中間部
における中間仕切り壁を境にいずれか一方側部分の破断
刃ロータ専用部分に搭載された圧壊と切断を主とする螺
旋体から成る破断刃ロータと、回転軸の中間部における
上記中間仕切り壁を境に他方側部分の剪断刃ロータ専用
部分に搭載された剪断刃が、上記回転軸に隣接した別体
の回転軸の剪断刃に又は上記ケーシング内に搭載された
固定刃と相互に近接するように軸方向に隔設されてなる
剪断刃ロータと、回転軸を回転駆動する駆動装置とから
構成されている破砕機において、上記破断刃ロータ専用
部分の上記投入開口は、全開状態から螺旋体の送りの上
流側での部分的開状態まで制限板とジャバラとによって
調節され、且つ該破断刃ロータ専用部分の上記排出口
は、上記投入開口の全開状態に応じた全開状態から上記
投入開口の部分的開状態に応じた螺旋体の送りがかかる
下流側での部分的開状態まで制限底板の取付によって調
節されることを特徴としている為に、集められた廃棄物
が比較的柔軟なものでも比較的硬質なものでも本願の破
砕機一台で破砕処理できるので省スペース性に優れ、稼
働率が高く成り、回転駆動装置の共用によって摩耗部品
数も減らすことができ、保守運転経費も節減できる。
【0047】また剪断刃ロータによって剪断や切断が、
破断刃ロータによって圧壊、引裂が別々に行われ、更に
破断物を剪断処理にもかけることができ、殆どの種類の
廃棄物を破断処理することができる。結果的に、焼却処
理前の破砕によって燃焼効率を高めてダイオキシン等の
有害物の発生を抑制できることに成る。硬質なものや柔
軟なもの等雑多な廃棄物がかなり多く排出される中小都
市において特に効率良使用される。また硬質で大型の廃
棄物でも螺旋体の回転によって確実に引き込むことがで
きると共に、投入開口の位置と大きさに応じて排出口も
制限底板で位置と大きさを制限することで、廃棄物の種
類に応じて、一回の噛み込みによる破砕ですぐに排出す
る場合と、排出口の形態を変えた送りを掛けながらの破
砕を選択できる。
【0048】
【0049】
【0050】請求項2記載の破砕機によれば、請求項1
記載の破砕機において、本破砕機は、更に、上記破断刃
ロータ専用部分の下方排出口から上記剪断刃ロータ専用
部分の上方投入開口へ破砕物を供給する搬送装置から構
成される為に、比較的硬質の廃棄物や大型廃棄物が粗砕
されたり破断された後に、搬送装置によって更に剪断刃
ロータに搬送してそこでより細かく破砕できる。
【0051】請求項3記載の破砕機によれば、請求項1
記載の破砕機において、上記ケーシングは、上記破断刃
ロータ専用部分において固定刃が搭載されており、上記
破断刃ロータは、該ケーシングに搭載された固定刃と相
互に近接するように回転軸の軸方向に隔設された鎌刃状
の破断刃から構成される為に、非常に大きい大型家電製
品廃棄物や大型家具、パレット、大型廃木材に対する噛
み込みが特に良い。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る破砕機の平面図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿った断面図であ
る。
【図3】図1におけるIII−III線に沿った断面図
である。
【図4】図1におけるIV−IV線に沿った断面図であ
る。
【図5】本発明に係る破砕機の螺旋体の刃を示す説明図
である。
【図6】本発明に係る破砕機の剪断刃ロータの剪断刃を
示す側面図である。
【図7】別の剪断刃を示す側面図である。
【図8】同各種の剪断刃の正面図である。
【図9】本発明に係る別の剪断刃ロータの正面図であ
る。
【図10】別の剪断刃ロータの正面図である。
【図11】本発明に係るフック状破断刃ロータの斜視図
である。
【図12】本発明に係る別の鎌状刃の破断刃ロータの正
面図である。
【図13】図12の破断刃ロータに対する固定刃の斜視
図である。
【図14】本発明に係る別の歯車形破断刃ロータの斜視
図である。
【符号の説明】
1 破砕機 10 ケーシング 11 投入開口 12 排出口(螺旋体側部分) 13 排出口(剪断刃ロータ側部分) 21、22 回転軸 31、32 固定刃 41、42 破断刃ロータ 51、52 剪断刃ロータ 60 回転駆動装置 B 軸受 W1 硬質廃棄物 W2 軟質廃棄物

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に被処理物の投入開口を有し且つ下
    方に破砕された物の排出口を有した略直方体形状のケー
    シングと、該ケーシング内で回転駆動される少なくとも
    1本の回転軸と、該回転軸の中間部における中間仕切り
    壁を境にいずれか一方側部分の破断刃ロータ専用部分に
    搭載された圧壊と切断を主とする螺旋体から成る破断刃
    ロータと、回転軸の中間部における上記中間仕切り壁を
    境に他方側部分の剪断刃ロータ専用部分に搭載された剪
    断刃が、上記回転軸に隣接した別体の回転軸の剪断刃に
    又は上記ケーシング内に搭載された固定刃と相互に近接
    するように軸方向に隔設されてなる剪断刃ロータと、回
    転軸を回転駆動する駆動装置とから構成されている破砕
    機において、上記破断刃ロータ専用部分の上記投入開口
    は、全開状態から螺旋体の送りの上流側での部分的開状
    態まで制限板とジャバラとによって調節され、且つ該破
    断刃ロータ専用部分の上記排出口は、上記投入開口の全
    開状態に応じた全開状態から上記投入開口の部分的開状
    態に応じた螺旋体の送りがかかる下流側での部分的開状
    態まで制限底板の取付によって調節されることを特徴と
    する破砕機。
  2. 【請求項2】 本破砕機は、更に、上記破断刃ロータ専
    用部分の下方排出口から上記剪断刃ロータ専用部分の上
    方投入開口へ破砕物を供給する搬送装置から構成されて
    いる請求項1記載の破砕機。
  3. 【請求項3】 上記ケーシングは、上記破断刃ロータ専
    用部分において固定刃が搭載されており、上記破断刃ロ
    ータは、該ケーシングに搭載された固定刃と相互に近接
    するように回転軸の軸方向に隔設された鎌刃状の破断刃
    から構成されている請求項1記載の破砕機。
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