JP2782130B2 - 旋動式破砕機の歯板 - Google Patents
旋動式破砕機の歯板Info
- Publication number
- JP2782130B2 JP2782130B2 JP3305288A JP30528891A JP2782130B2 JP 2782130 B2 JP2782130 B2 JP 2782130B2 JP 3305288 A JP3305288 A JP 3305288A JP 30528891 A JP30528891 A JP 30528891A JP 2782130 B2 JP2782130 B2 JP 2782130B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tooth plate
- tooth
- main body
- crushing
- wear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Crushing And Grinding (AREA)
Description
ャイトレリークラッシャ等の旋動式破砕機の歯板(マン
トル、コーンケーブ)の改良に関する。
処理物の噛み込み等を良好にするため例えばコーンクラ
ッシャのマントルを示す図4のように、載頭逆円錐筒状
のコーンケーブ12と共に断面楔形の破砕室13を形成
する載頭円錐体状のマントル8の外周面に母線と同方向
の多数の溝9を備えた溝型歯板となっている(特公平3
−50580号公報)。
耗を発生し、漸次進展するにいたる。そして、溝型歯板
の必要条件として、歯板は摩耗を許容しうる限界である
摩耗限界まで溝型歯板の機能を備えることができるよう
に前記溝9は深溝状に形成する必要がある。
ントル8の歯先11および溝9をしめし、溝深さD0を
有している。実線のものは摩耗限界における歯先11a
および溝9aをしめし、溝深さD1を有して溝型歯板の
機能を残存させることが望ましい。
来の旋動式破砕機の歯板、特にマントルは、載頭円錐体
状をなしており、前述した必要条件にしたがって溝9の
深さが深く、例えば70mm、かつ幅が狭い歯、例えば
25mm以下を有するように鋳造にて製作することは、
鋳型等の制約(抜き勾配、鋳物砂の強度、焼着等)から
形状的に不可能であり、むしろ必要条件に逆行すること
となり、十分な効果が得られない。加うるに、従来の溝
型歯板は狭くて深い溝の鋳造による製作が困難であるこ
とから、次のような問題がある。 破砕物10が、図6、図7にしめすように、溝9に
刺さり(嵌まり)処理物が下方へ流れるのを妨げ、処理
量の低下をもたらす。 溝幅が広いため、歯幅が相対的に少くなって破砕表
面積が小さく、時として処理能力が低下し、磨り減りが
先行する場合は寿命が短かい。 フィードサイズが小さい場合、図8に示すように、
歯11のコーナー部が磨耗し、コーナーのアールが進行
すると破砕不能となる。 高強度岩石を破砕する場合、歯11が倒れることが
ある。 処理物に泥、水分が混入した場合、泥分を溝9に貯
え込むため、磨り減りを生じると共に処理能力が低下す
る。 本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためにな
されたものであり、溝型歯板の必要条件を満足しうると
ともに、処理物が破砕室を下方に流れるさいに溝内に刺
さる(嵌まり)ことを有効に防止できるようにした旋動
式破砕機の歯板を提供することを目的とする。
め、第1の発明の旋動式破砕機の歯板は、耐摩耗性の高
い材料からなる歯板本体に母線と同方向でかつ周方向に
波形状に連なり波の山部には歯先が、波の谷部には複数
の深溝部がそれぞれ形成されるとともに、深溝部内に帯
状にし歯板本体よりも耐摩耗性の低い材料からなる埋設
部材を鋳包により埋設するようにしたものである。ま
た、第2の発明の旋動式破砕機の歯板は、歯板本体の歯
先は曲線からなる断面形状であるようにしたものであ
る。さらに、第3の発明の旋動式破砕機の歯板は、歯板
本体の深溝部の母線に斜向方向でかつ周方向に波形状に
連なるようにしたものである。
は処理物の破砕により長時間運転に伴い摩耗を発生させ
ることとなるが、歯板本体に鋳包により埋設された耐摩
耗性の低い材料からなる埋設部材は、前記埋設部材より
も耐摩耗性の高い材料からなる歯体本体に比して多くの
摩耗を発生させるので、歯板の外表面は凹凸状となり、
詳しくは、埋設部材の外表面には歯板本体の隣接部分と
の間に帯の厚さに対応した溝状の浅い摩耗段差が形成さ
れ、しかも、歯板の摩耗が進展しても、この摩耗段差は
継続して維持されるとともに、破砕作用時に処理物が破
砕室を下方に流れるさいに溝内に刺さる(嵌まる)こと
を有効に防止できて、さらに、埋設部材を鋳包した歯体
本体の外表面の大部分は加工硬化された歯先の表面積に
て形成されて高い耐摩耗性のもとで歯板の寿命を延伸で
き、また、歯体本体の波の形状寸法により処理物の最適
な破砕効果を得ることができて旋動式破砕機の破砕能力
ならびに耐摩耗性を向上させることができる。
て説明する。図1は本発明の一実施例の旋動式破砕機の
マントルの全体構成図である。
えば10重量%以上のマンガンを含有する高マンガン鋳
鋼からなる載頭円錐体状の歯板本体2を有しており、歯
板本体2の外周面には、図1、図2に示すように母線と
同方向でかつ周方向に波状に連なり波の谷部に形成され
た複数の深溝部3と深溝部3内に鋳包により埋設された
耐摩耗性の低い材料、例えば一般用圧延鋼材などからな
る帯状の埋設部材5が備えられている。そしてマントル
1は載頭逆円錐筒状のコーンケーブ4と共に破砕室13
を形成している。
曲線からなる断面形状にて歯先6が形成されている。そ
して破砕室13内における処理物の噛み込み等の良好化
をはかっている。前記波のピッチおよび高さは破砕室1
3内における処理物の圧縮破砕作用を考慮して最適な破
砕効果が得られるように決定されている。また、歯板本
体2の波の山部は大きな曲率をもつ断面形状にて歯先6
を形成させ、したがって波を有しない平滑外表面を形成
させても差支えない。
長さを有する帯状部材であって、前記深溝部3の間隙、
深さおよび長さに一致するように歯板本体2を鋳造にて
製作する時に鋳包により埋設される。そして埋設部材5
の一側面7は波の谷部に位置されている。かくして歯板
本体2の外表面は母線と同方向でかつ周方向に波形状に
形成される。前記埋設部材5の埋設は格別な制約を受け
ることなく、鋳包により歯板本体2が製作されるので、
所要の寸法、すなわち任意の一定の厚さ幅および長さを
もって行うことができる。したがって深溝部3のための
砂型や抜け勾配などは勿論不要とすることができる。
本体2の埋設部材5は、幅がほぼ25mm以下まで製作
させることができ、例えば幅0.6mmのものまで製作
可能である。
することを省略しているが歯板本体の外表面は波の山部
を含めて深溝部および埋設部材は歯板本体の母線に斜向
方向でかつ周方向に波形状に形成されている。このよう
に破砕室内における処理物の落下状態を促進または抑制
するように調整させることにより破砕機能を改善できる
ようにしている。
面図である。図3において、旋動式破砕機が運転されて
前記破砕室13内において処理物の破砕作用に伴い、歯
板本体2の歯先6には圧縮、衝撃等の外力が繰返し加え
られ、高マンガン鋳鋼の特徴である加工硬化を起こして
ショアー硬度Hs70程度に上昇し、しかも強じん性を
失うことなく高い耐摩耗性を呈するに至る。一方、埋設
部材5は加工硬化性を起こすことなく前記側面5aは、
摩耗を発生して二重鎖線にしてしめした表面から実線に
てしめした側面5bまで僅かに摩耗した浅い摩耗段差E
を発生するに至る。上述した摩耗段差Eは本実施例にし
めした構成によって旋動式破砕機の長時間運転に伴って
著しい増加を生じることがなく、上述した歯先6の摩耗
限界に至るまで、歯先6と埋設部材5の側面5bとの間
にてほぼ同一な摩耗段差Eが継続して維持されるので、
破砕性能の低下を回避でき、歯板本体2の摩耗が進展し
ても常に同等な破砕性能のもとで運転することが可能と
なる。
室13内における処理物の破砕操作において、破砕物が
摩耗段差E部に刺さる(嵌まる)ことがなく処理物は円
滑に下方へ流れるので旋動式破砕機の処理能力は従来技
術に比して著しく改善される。また前記段差E部は僅か
な寸法のもとで継続して維持されるので、泥分の貯え込
みや磨り減り等が回避できて、破砕性能の安定化が可能
となる。
設部材5の厚さは比較的少くしても、鋳包にて支障なく
製作されるので歯板本体2の外表面の大部分は加工硬化
された歯先6の表面積にて形成されることとなり、高い
耐摩耗性のもとでマントルの寿命は著しく延伸される。
また、上述したように歯板本体2の波の形状寸法は処理
物の圧縮破砕作用を考慮して最適な破砕効果が得られる
ように決定されているので、比較的細粒からなる処理物
の破砕にも有効である。なお、上述した実施例において
はマントルに適用する場合について説明したが、コーン
ケーブにも適用できるのは勿論である。
旋動式破砕機の歯板は長時間にわたる運転に伴い摩耗を
発生させることとなるが、耐摩耗性の低い材料からなる
埋設部材は前記埋設部材よりも耐摩耗性の高い材料から
なる歯板本体に比して多くの摩耗を発生させるので、埋
設部材の外表面には歯板本体の隣接部分との間に帯の厚
さに対応した溝状の浅い摩耗段差が形成され、しかも、
歯板の摩耗が進展しても、この摩耗段差は継続して維持
されるとともに、破砕作用時に処理物が破砕室を下方に
流れるさいに摩耗段差からなる溝内に刺さる(嵌まる)
ことを有効に防止できて、さらに、埋設部材を鋳包した
歯体本体の外表面の大部分は加工硬化された歯先の表面
積にて形成されて高い耐摩耗性のもとで歯板の寿命を延
伸でき、また、歯体本体の波の形状寸法により処理物の
最適な破砕効果を得ることができて旋動式破砕機の破砕
能力ならびに耐摩耗性を向上させることができる。
全体構成図
小さい場合の作用説明図
Claims (3)
- 【請求項1】 耐摩耗性の高い材料からなる歯板本体に
母線と同方向でかつ周方向に波形状に連なり波の山部に
は歯先が、波の谷部には複数の深溝部がそれぞれ形成さ
れるともに、深溝部内に帯状にして歯板本体よりも耐摩
耗性の低い材料からなる埋設部材を鋳包により埋設した
ことを特徴とする旋動式破砕機の歯板。 - 【請求項2】 歯板本体の歯先は曲線からなる断面形状
であることを特徴とする請求項1項に記載の旋動式破砕
機の歯板。 - 【請求項3】 歯板本体の深溝部および埋設部材は歯板
本体の母線に斜向方向でかつ周方向に波形状に連なるこ
とを特徴とする請求項第1項または第2項に記載の旋動
式破砕機の歯板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3305288A JP2782130B2 (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 旋動式破砕機の歯板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3305288A JP2782130B2 (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 旋動式破砕機の歯板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05115803A JPH05115803A (ja) | 1993-05-14 |
JP2782130B2 true JP2782130B2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=17943299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3305288A Expired - Fee Related JP2782130B2 (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 旋動式破砕機の歯板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2782130B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102013008612B4 (de) * | 2013-05-22 | 2022-08-11 | Thyssenkrupp Industrial Solutions Ag | Kreiselbrecher |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63143949A (ja) * | 1986-12-09 | 1988-06-16 | アイエヌジ商事株式会社 | 粉砕機に使用される破砕面部材 |
-
1991
- 1991-10-24 JP JP3305288A patent/JP2782130B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05115803A (ja) | 1993-05-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR930004835Y1 (ko) | 분쇄기용 파쇄면부재 | |
US5080294A (en) | Gyratory mantle liner assembly | |
CA1143349A (en) | Ring hammer | |
JP2782130B2 (ja) | 旋動式破砕機の歯板 | |
JP2007007736A (ja) | スローアウェイチップ | |
JP2769940B2 (ja) | 旋動式破砕機の歯板 | |
KR940006972B1 (ko) | 선회식 분쇄기의 분쇄부재 | |
CN209901388U (zh) | 辊式破碎机槽式破碎辊 | |
US2609154A (en) | Means for reducing bulging of crusher jaw face-plates | |
JP4865736B2 (ja) | 縦型ミル | |
JP2571172B2 (ja) | 旋動式破砕機の歯板 | |
JP4084864B2 (ja) | カッティングソー | |
JP3155149B2 (ja) | ジョークラッシャ用の固定ジョープレート | |
JPH0360746A (ja) | コーンクラッシャ用ライナ | |
CN221386555U (zh) | 一种镶嵌碳化钛硬质合金的dp型颚板 | |
JPH0746351Y2 (ja) | 破砕機の歯板 | |
JP2525310B2 (ja) | 破砕機の歯板 | |
US5518192A (en) | Vertical roller mill | |
JP2571168B2 (ja) | 旋動式破砕機の歯板の製造方法 | |
WO2021024512A1 (ja) | 掘削チップおよび掘削工具 | |
US4061281A (en) | Striking plate for disintegrating mill | |
JP2571174B2 (ja) | 破砕機の歯板 | |
CN212655809U (zh) | 一种泥炮的防倒泥结构 | |
CN217392536U (zh) | 辊、高压辊磨机及粉碎设备 | |
CN208203193U (zh) | 处理井筒固结落鱼的高效铣鞋 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080522 Year of fee payment: 10 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080522 Year of fee payment: 10 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080522 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090522 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100522 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |