JPH0746351Y2 - 破砕機の歯板 - Google Patents

破砕機の歯板

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JPH0746351Y2
JPH0746351Y2 JP1991041362U JP4136291U JPH0746351Y2 JP H0746351 Y2 JPH0746351 Y2 JP H0746351Y2 JP 1991041362 U JP1991041362 U JP 1991041362U JP 4136291 U JP4136291 U JP 4136291U JP H0746351 Y2 JPH0746351 Y2 JP H0746351Y2
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JP
Japan
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tooth
plate
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cross
wear
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JP1991041362U
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JPH04126743U (ja
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真司 寺岡
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Kurimoto Ltd
Original Assignee
Kurimoto Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は破砕機のうち、いわゆる
ジョークラッシャと呼ばれる機種に取り付ける歯板に係
る。
【0002】
【従来の技術】ジョークラッシャは不動歯と動歯の2枚
の歯板をV字形に組み合せて上方から岩石などを供給し
両歯板の間に噛み込んで動歯の傾動によって破砕する型
式の破砕機である。歯板はこの目的を達成するために図
3(イ),(ロ),(ハ)に示すように歯先2aと歯底
3aとを交互に繰り返した波形の破砕面1aを有し、こ
の波形の間に嵌り込んだ岩石などを相対的な噛み合せ運
動によって効果的に破砕するものである。歯板の形状が
ある大きさ以上になると単なる平板ではなくたとえば図
(ハ)に示すように取付面に対し破砕面を形成する歯先
2aの頂部は、直線ではなくなだらかな曲線を描いて取
付面に近づき供給された岩石をよく噛み込み破砕効率が
向上するように設計している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところでこの型式の破
砕機では歯板と歯板の間に噛み込む岩石のためにはげし
い摩耗作用を受け、歯の高さが稼働とともに減小し最初
の明瞭な波形が次第に減耗して平板に近い僅かな凹凸面
を形成するだけに変って行く。こうなれば破砕能力が極
端に低下するから機械を停止して歯板を新品と取り替え
ざるを得ないが、摩耗した歯板を取り替えることは歯板
自体の費用の他、機械を停止する間の時間の空費や、一
次から三次まである破砕ラインのいずれかが停止するた
めに生じるライン全体の運転効率の大幅な低下や混乱な
ど数多くの好ましくない状態の原因となる。そのためで
きるだけ歯板を長期に使用しようとするがここでさらに
課題となることは歯板の歯は全面に亘って同じ割合で摩
耗が進むのではなく、機械の構造上、どうしても歯板の
長手方向の如何に拘らず幅方向に関しては破砕室の中央
部付近が破砕作用の主役を務めチークプレート横の端部
付近に比べると著しく摩耗が進行することが避けられな
いことである。 一旦偏摩耗が生じると中央部と端部と
では刃先のセット寸法が異るため破砕後の製品(または
中間製品)の粒度にばらつきが起り品質上の問題に発展
する。またさらに偏摩耗が進行すると動歯と不動歯の端
部同士が接触して希望するセットに調整することができ
なくなり、新品との取替えをせざるを得ない場合があ
る。ジョークラッシャーの歯板の局部的な偏摩耗につい
ては、特公昭55−16703号公報に提示する従来技
術があるが、この発明の要旨は歯板の裏面(取付け面)
と谷部底部間の肉厚が長手方向の中央部よりも両端部ほ
ど厚く、谷の底部から山の峯までの高さが長手方向の中
央部よりも両端部ほど低く山の断面積が谷の断面積より
も大きいことを特徴としている。結局この従来技術は摩
耗の特に激しいクラッシャ出口部に相当する歯板の上下
両端部の肉厚を厚くすると共に、山の断面積を谷の断面
積より大きくして耐摩耗の時間(寿命)を延長すること
を図ったことになる。一方、歯板の中央部(長手方向)
は摩耗が少ないので肉厚を薄くしても差し支えなく、そ
のことによって歯板全体の重量減少にも寄与すると謳っ
ている。 しかし、現地での使用実績に照合して検討すれ
ば、一般的には長手方向の何れの箇所においても幅方向
の両端部(側面のチークプレートに近い側)の歯形がほ
ぼ完全に残っているにも拘らず、幅方向の中央部は何れ
の箇所も最早歯形を識別できないまでに偏摩耗が進行し
ていることが顕著な傾向として把握されている。言うま
でもなくジョークラッシャーの粉砕室内へ供給された岩
石などを破砕する根源は、動歯と不動歯間に被砕物を噛
み込み、その両者の谷部、山部とが共働きする裂断作用
によるのであるから、このように歯形が消失して単なる
平滑板と化した歯板では、被砕物に対する破砕作用が極
度に低下することは自明の理である。逆に言えば被砕物
の破砕作用が主として発揮されるのは長手方向、幅方向
を問わず破砕室のほぼ中央部の範囲であり、この部分の
歯板表面の性状が破砕効率決定の最大の要因であるか
ら、その点でこの従来技術は如何に歯板の肉厚が残ろう
とも本願考案が解決を目指す課題の解決には隔たりがあ
ると解釈しても誤りではない。本考案は以上に述べた課
題を解決するために従来に比べて偏摩耗の進行が少なく
破砕面全体としてバランスの取れた摩耗に終始する破砕
機の歯板を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案に係る破砕機の歯
板は、歯板の幅方向について中央部の歯底を通り歯板
の取付面と平行に歯板内へばした水平面を摩耗基準
するとき、該摩耗基準面4より歯先2側に突出す
るそれぞれの山部の断面積は、歯板の幅方向に対して
中央部の断面積 が最大の一つであり、破砕室の両側
面を形成するチークプレート側へ近ずく両端部へ向うに
従って隣接する中央部側と比べて同等もしくは小さく
成し、最端部における断面積 が最小または最小の一
つであり、かつ同一レベルの幅方向に対する摩耗基準面
4から歯先2までを結ぶ高さHは同一であることによっ
て前記の課題を解決した。
【0005】
【作用】各歯底の最深部は1枚の歯板の幅方向で截った
断面として見ると平行な直線を並べた形となる。隣接す
る歯底(または歯先)間の距離をPとすれば距離Pはい
ずれも同一で歯板のピッチを形成している。中央部の歯
底から取付面に平行にのばした水平面を摩耗基準面とし
たのは、要するに最も摩耗のはげしいこの山部がどれだ
けの断面積を残しているかによって破砕効率を支配する
からである。各ピッチごとの基準面から突出する山部の
断面積が破砕作用を担う有効部分には相違ないが、中央
部の基準面上の断面積が破砕作用に及ぼす有効性は端部
に比べてはるかに重要であり、この断面積の残量によっ
て歯板の機能が決められてしまうのである。本考案の特
徴は破砕の中央部の有効部分を破砕の端部の有効部分よ
り必ず大きく設定しているから、摩耗の不均一な作用を
受けても強い摩耗に直面する部分と弱い摩耗に直面する
部分との均衡が保たれ、全体としてほぼ均等に全面の摩
耗が進行するところにある。さらにジョークラッシャー
本来の使命である破砕効率の低落防止に主体を置いた目
的も重視し、歯板取付け面を摩耗基準面として山部、谷
部の設定の基準としている点も作用を支配する大きな要
件である。特に幅方向の摩耗特性の平準化と得られる製
品(破砕岩石)の粒度の均等化を図るために、幅方向に
対する山部の高さを統一したので、破砕され下降する被
砕物の粒度が均等化する品質管理面での作用が並行す
る。
【0006】
【実施例】図1(イ),(ロ),(ハ)は本考案の実施
の一例を示す三面図である。この例では破砕面1は歯先
2と歯底3が同じピッチで交互に繰り返して波形を形成
しているが、図(イ)と図(ロ)に見るように取付面6
と平行な摩耗基準面4から歯先側へ突出する山部5の断
面積Sが同一ではない。この状態を断面図で示したのが
図2(イ)であって中央部11の山部51の断面積S1
は端部12の山部52の断面積S2 より必ず大きく取っ
ている。この例では中央部の山部の幅W1 をピッチPと
等しくとっているのに対し端部の山部の幅W2 はピッチ
Pの半分に取っているので、歯底3から歯先2までの高
さHを一定に保ったとすれば中央部の山部の断面積S1
は0.5WHであり、端部の山部の断面積S2 は0.2
5WHとなり、有効な断面積は2:1の関係となってい
る。図2(ロ)は別の実施例で摩耗基準面4より上方の
山部がなだらかな曲面を画くが、端部の山部52と中央
部の山部51とは曲率に差を与え常にS1 がS2 より大
きくなるように設定している。もっともこれらは僅かな
実施例に過ぎず、中央部の山部の断面積S1 を最大とし
端部に向けて同じ断面積で進み、端部の山部の断面積S
2 だけを最小としたものであるが、破砕機の構造による
破砕特性に応じて適宜断面積Sの連続的に減小してもよ
く、端部を二列に亘って最小にしてもよい。また断面積
の減小の方式についても種々の態様が考えられるが、す
べて破砕特性(偏摩耗の進み方)によって最適の態様を
選ぶべきである。
【0007】
【考案の効果】本考案は以上に述べたとおり、破砕室内
における被破砕物の流れと直角する歯板の幅方向につい
ての断面を、室内で受ける摩耗作用の強弱に同調して増
減したから歯板の全破砕面全面に亘って従来より均衡の
保たれた一様な摩耗が進行し結果的には歯板の耐用期間
を延長し、かつ破砕された岩石などの粒度のばらつきを
少なくして一定の品質を維持する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ),(ロ),(ハ)によって本考案実施例
の三面図を示す。
【図2】本考案の異なる実施例を示す縦断面図である。
【図3】(イ),(ロ),(ハ)によって従来技術の三
面図を示す。
【符号の説明】
1 破砕面 2 歯先 3 歯底 4 摩耗基準面 5 山部 6 取付面 11 破砕面の中央部 12 破砕面の端部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯先と歯底が交互に繰り返した波形
    の破砕面を有する破砕機の歯板において、歯板の幅方
    向について中央部の歯底を通り歯板の取付面と平行
    に歯板内へばした水平面を摩耗基準面するとき、
    該摩耗基準面4より歯先2側に突出するそれぞれの山部
    の断面積は、歯板の幅方向に対して中央部の断面積
    が最大の一つであり、破砕室の両側面を形成するチー
    クプレート側へ近ずく両端部へ向うに従って隣接する中
    央部側と比べて同等もしくは小さく形成し、最端部にお
    ける断面積 が最小または最小の一つであり、かつ同
    一レベルの幅方向に対する摩耗基準面4から歯先2まで
    を結ぶ高さHは同一であることを特徴とする破砕機の歯
    板。
JP1991041362U 1991-05-08 1991-05-08 破砕機の歯板 Expired - Lifetime JPH0746351Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991041362U JPH0746351Y2 (ja) 1991-05-08 1991-05-08 破砕機の歯板

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JPH04126743U JPH04126743U (ja) 1992-11-18
JPH0746351Y2 true JPH0746351Y2 (ja) 1995-10-25

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5516703A (en) * 1978-07-20 1980-02-05 Nippon Steel Corp Continuously casting process

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5516703A (en) * 1978-07-20 1980-02-05 Nippon Steel Corp Continuously casting process

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JPH04126743U (ja) 1992-11-18

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