JPH0676752U - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

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JPH0676752U
JPH0676752U JP1761793U JP1761793U JPH0676752U JP H0676752 U JPH0676752 U JP H0676752U JP 1761793 U JP1761793 U JP 1761793U JP 1761793 U JP1761793 U JP 1761793U JP H0676752 U JPH0676752 U JP H0676752U
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spline
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タービンハブとトルクコンバータ出力軸との
スプラインによる嵌合部分の摩耗を抑制することを目的
としている。 【構成】 変速機入力軸3にスプライン3a,4aとシ
ールリング13との間に向けて貫通孔3cを形成し、貫
通孔3cからスプライン3a,4aの隙間を通って油路
3bを迂回するバイパス油路15を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の自動変速機等に用いられるトルクコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トルクコンバータとしては、例えば、実開昭63−11965号公報に 記載のものが知られている。この従来のトルクコンバータは、周知のように、ポ ンプ羽根車,タービン羽根車,ステータ羽根車などを備えている。そして、ター ビン羽根車はタービンハブに固定され、このタービンハブが、スプラインにより 変速機入力軸(トルクコンバータの出力軸)に結合された構造となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来装置にあっては、タービンハブと変速機入力軸との スプラインによる結合部分に油が供給されない構造であるため、この結合部分に 摩耗が生じたり熱が発生するという問題があり、さらに、発生した摩耗粉が溜る と、摩耗がいっそう促進されてしまうという問題があった。
【0004】 本考案は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、タービンハブとト ルクコンバータ出力軸とのスプラインによる嵌合部分の摩耗を抑制することを目 的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案では、トルクコンバータ内の油路の一部に、タービンハブと出 力軸とを結合するスプラインを通って迂回するバイパス油路を形成して上述の目 的を達成することとした。
【0006】 すなわち、本考案のトルクコンバータは、ポンプ羽根車,タービン羽根車,ス テータ羽根車および油を送る油路を備え、前記タービン羽根車の内周に設けられ たタービンハブが、出力軸にスプラインを嵌合させて結合されたトルクコンバー タにおいて、前記油路の一部に、前記スプラインを通って迂回するバイパス油路 を形成した。
【0007】 なお、バイパス油路を形成するにあたり、前記タービンハブと出力軸との間に は、スプラインによる結合部分よりも奥側に、タービンハブ内周と出力軸外周を シールリングを介して嵌合させた嵌合部を設けた上で、出力軸の軸心に穿設され た油路から嵌合部のシールリングとスプラインとの間に向けて径方向に貫通され た貫通孔と、タービンハブ側のスプライン内周と出力軸側のスプライン外周との 間に形成された隙間とにより構成してもよい。
【0008】
【作用】
トルクコンバータの作動に基づいて油が油路を流れると、その一部が油路を迂 回してバイパス油路を通りスプラインを流れる。請求項2記載のものでは、この バイパス油路の流れは、出力軸の軸心に形成された油路から、貫通孔を径方向に 向かい、スプラインの一端からタービンハブ側のスプライン内周と出力軸側のス プライン外周との間の隙間を通ってスプラインの他端側へ流れることになる。な お、シールリングにより、嵌合部からスプラインとは反対方向への油の漏れは阻 止される。
【0009】 以上のようにバイパス油路を流れる油によりスプラインによる結合部分が冷却 されるとともに潤滑されて摩耗が抑制される。また、摩耗粉が生じた場合、この バイパス油路を流れる油により洗われて摩耗粉が運ばれ、摩耗粉を原因とした摩 耗促進を防止できる。
【0010】
【実施例】
本考案実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】 (実施例の構成) 図1は、本考案の実施例のトルクコンバータを示す図であって、このトルクコ ンバータは、エンジンのクランクシャフト(図示省略)にコンバータシェル1を 介して連結されたポンプ羽根車2と、変速機入力軸(出力軸)3にタービンハブ 4を介して連結されたタービン羽根車5と、ワンウエイクラッチ6を介してケー ス7に固定されたステータ羽根車8と、前記ポンプ羽根車2とタービン羽根車5 とが収納されたコンバータ油室9と、ベアリング10と、作動油流入路11aお よび作動油流出路11bとを備えている。
【0012】 また、図中12はロックアップ機構であり、ロックアップピストン12aと、 このロックアップピストン12aに円周方向に噛合されるとともにタービンハブ 4にスプライン結合されたトーションダンパ12bと、ロックアップピストン1 2aの外径部に設けられたクラッチフェーシング12cとを備え、この作動時に はクラッチフェーシジング12cがコンバータシェル1に圧接され、クランクシ ャフトの動力を変速機入力軸3に直接伝達させるものである。
【0013】 ところで、前記タービンハブ4は、内周の一端から中間部までスプライン4a (図3参照)が形成され、このスプライン4aを変速機入力軸3の一端に形成さ れたスプライン3a(図3参照)に嵌合させて結合され、かつ、タービンハブ4 のスプライン4aが形成されていない部分である図中左端部の内周を、変速機入 力軸3の外周に嵌合させて嵌合部4bが形成され、さらに、この嵌合部4bには シールリング13が介在されている。
【0014】 前記変速機入力軸3には、前記ロックアップピストン12aに対してリリーフ 圧を供給するための油路3bが軸心方向に形成されているとともに、嵌合部4b のシールリング13とスプライン3a,4aとの間を連通する貫通孔3cが径方 向に穿設されている。なお、図2は、変速機入力軸3の、スプライン3a,油路 3b,貫通孔3cおよびシールリング13を示すための変速機入力軸3の先端部 の平面図である。
【0015】 また、図3に示すように、前記変速機入力軸3のスプライン3aの山および谷 の表面と、タービンハブ4のスプライン4aの谷および山の表面との間には隙間 14が形成されていて、この隙間14と、前記貫通孔3cにより油路3bを迂回 するバイパス油路15が構成されている。
【0016】 以上のように構成した実施例では、油路3bからロックアップピストン12a にリリーフ圧を供給した際に、油は、油路3bを通る経路だけでなく、バイパス 油路15を通る経路で供給され、スプライン3a,4aに対してその一端から他 端に万遍なく流れる。
【0017】 したがって、スプライン3a,4aによる結合部分が潤滑されると共に冷却さ れて、この部分の摩耗が抑制される。また、この部分の摩耗により摩耗粉が生じ た場合、この摩耗粉は、バイパス油路15を流れる油により洗い流され、摩耗粉 を原因とした摩耗の進行が抑えられ、耐久性が向上する。
【0018】 以上、実施例について説明してきたが具体的な構成はこの実施例に限られるも のではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本考案に含 まれる。
【0019】 例えば、実施例では、バイパス油路15は、ロックアップピストン12aにリ リーフ圧を供給するための油路3bを迂回する油路としたが、実施例の作動油流 出路11bを迂回するようなバイパス油路を形成してもよい。この場合、油路3 b側と区画するシール構造を設ける必要がある。
【0020】
【考案の効果】
以上説明してきたように本考案のトルクコンバータでは、トルクコンバータ内 の油路の一部に、スプラインを通って迂回するバイパス油路を形成したため、バ イパス油路を流れる油によりスプラインによる結合部分が冷却されるとともに潤 滑され、これにより、摩耗が抑制され、また、摩耗粉が生じた場合、このバイパ ス油路を流れる油により洗われて摩耗粉が運ばれ、摩耗粉を原因とした摩耗促進 が防止されるという効果が得られる。
【0021】 さらに、請求項2記載の考案にあっては、バイパス油路が、出力軸に形成した 貫通孔と、タービンハブ側と出力軸側のスプラインの内外面の間の隙間とで構成 されているため、バイパス油路を流れる油によりスプラインの一端から他端まで の全体に亘って潤滑される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例のトルクコンバータを示す断面図
である。
【図2】実施例トルクコンバータの変速機入力軸の一端
を示す平面図である。
【図3】実施例トルクコンバータの変速機入力軸とター
ビンハブとの結合部分を示す断面図である。
【符号の説明】
2 ポンプ羽根車 3 変速機入力軸(出力軸) 3a スプライン 3b 油路 3c 貫通孔 4 タービンハブ 4a スプライン 4b 嵌合部 5 タービン羽根車 8 ステータ羽根車 11a 作動油流入路(油路) 11b 作動油流出路(油路) 13 シールリング 14 隙間 15 バイパス油路

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ羽根車,タービン羽根車,ステー
    タ羽根車および油を送る油路を備え、前記タービン羽根
    車の内周に設けられたタービンハブが、出力軸にスプラ
    インを嵌合させて結合されたトルクコンバータにおい
    て、 前記油路の一部に、前記スプラインを通って迂回するバ
    イパス油路が形成されていることを特徴とするトルクコ
    ンバータ。
  2. 【請求項2】 前記タービンハブと出力軸との間には、
    スプラインによる結合部分よりも奥側に、タービンハブ
    内周と出力軸外周をシールリングを介して嵌合させた嵌
    合部が設けられ、 前記バイパス油路は、出力軸の軸心に穿設された油路か
    ら前記嵌合部のシールリングとスプラインとの間に向け
    て径方向に貫通された貫通孔と、タービンハブ側のスプ
    ライン内周と出力軸側のスプライン外周との間に形成さ
    れた隙間とにより構成されていることを特徴とする請求
    項1記載のトルクコンバータ。
JP1993017617U 1993-04-08 1993-04-08 トルクコンバータ Expired - Fee Related JP2595840Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010125640A1 (ja) * 2009-04-28 2010-11-04 トヨタ自動車株式会社 チェーン駆動式オイルポンプの油路構造

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