JPH0676532A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

Info

Publication number
JPH0676532A
JPH0676532A JP23234692A JP23234692A JPH0676532A JP H0676532 A JPH0676532 A JP H0676532A JP 23234692 A JP23234692 A JP 23234692A JP 23234692 A JP23234692 A JP 23234692A JP H0676532 A JPH0676532 A JP H0676532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
tape cassette
guide block
cassette
damping material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23234692A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kondo
真一 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP23234692A priority Critical patent/JPH0676532A/ja
Publication of JPH0676532A publication Critical patent/JPH0676532A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープカセットにおいて、その内外からの振
動を吸収し、変調ノイズを低減させる。 【構成】 テープカセットの内部にテープガイド部材と
して組み込まれるガイドブロック15にマイカフレーク
充填高分子系制振材30を貼着する。テープカセットの
内外で生じた振動はこのマイカフレーク充填高分子系制
振材30で吸収され、磁気テープには殆ど伝わらなくな
るので、変調ノイズが低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテープカセットに関し、
特にその内外から伝わる振動の対策構造に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】先ず、図7及び図8に従来一般のテープ
カセットの構造を示す。図において1は上ハーフ、2は
下ハーフで、この上ハーフ1と下ハーフ2を複数の螺子
3で合体固着することによってカセット匣体が構成され
る。上ハーフ1と下ハーフ2には夫々左右一対のハブ駆
動軸挿入穴4a,4bと5a,5bが形成され、このハ
ブ駆動軸挿入穴4a,4bと5a,5bに対応してカセ
ット匣体内にはテープ(磁気テープ)を巻装するハブ6
と7が回転自在に収納されている。またこのハブ6、7
と上ハーフ1の内面との間、及びハブ6、7と下ハーフ
2の内面との間には夫々ハブの回転を円滑にするための
スリップシート8、9が介挿されている。ハブ6と7に
巻回されているテープTは左右のガイドピン10、11
及びガイドローラー12、13を介してカセット匣体の
前面開口部14に表出され、記録再生時にはこの前面開
口部14から磁気ヘッドHやピンチローラRが挿入され
てテープTと接するようになっている。
【0003】そしてこの前面開口部14を走行するテー
プTのガイド部材としてガイドブロック15が配されて
いる。このガイドブロック15は上下ハーフ1、2とは
別体の独立した部品で、前面開口部14を走行するテー
プTと摺接しこれをガイドする複数のガイド突部16、
17、18を左右対称に有している。またこのガイドブ
ロック15の中央部分にはガイド突部16と16の間に
凹部19が形成されており、この凹部19に収まるよう
にシールド板23が組み込まれ、さらにこのシールド板
23の前方に位置して中央部にパッド24を有するリー
フスプリング25が配設される。
【0004】またこのガイドブロック15はその中央部
に固定用穴部20を有し、さらにこのガイドブロック1
5の上面側及び下面側には、テープカセットの基準穴を
形成する基準穴リング部21及び22が夫々左右に一対
ずつ対称的に突設されている。そしてガイドブロック1
5がカセット匣体内に組み込まれた状態では固定用穴部
20が螺子3で固定されると共に、基準穴リング部21
と22が夫々上ハーフ1と下ハーフ2の穴部26と27
に嵌合されることによってガイドブロック15はカセッ
ト匣体の所定組付位置に固定保持される。そしてテープ
カセットをカセットテープレコーダーに装着したときに
は、カセット表面に露出される基準穴リング部の穴(基
準穴)にカセットテープレコーダー側の基準ピンが挿入
係合されることにより、カセットテープレコーダー内で
のテープカセットの位置決めが行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように構成される
テープカセットにおいては、テープ走行時にカセット匣
体の内部からの振動(例えばガイド部材とテープの摺動
によるもの、内部の機構部品のがたつきによるもの)
や、カセット匣体の外部からの振動(例えばカセットテ
ープレコーダーのモーターの回転駆動に伴なうもの)が
テープに伝わると変調ノイズが発生し、忠実な録音・再
生ができなくなる問題があった。
【0006】そこで従来はガイドブロック15の剛性を
高くしたり、質量を大きくすることで振動を抑えるよう
にしているが、この場合ガイドブロック15は厚肉構造
となるので成形後に「ヒケ」と呼ばれる樹脂収縮による
変形が生じ易く、これがテープ摺接部に出た場合テープ
走行系に狂いが生じる。厚肉構造でも「ヒケ」が少ない
という材料は少なく、ガイドブロックの材料選択の幅が
狭くなる。また、「ヒケ」をカバーするために金型のプ
リフォームをする場合、金型の製作が難しかったり、時
間がかかったりする。さらに「ヒケ」を少なくするため
剛性や質量を上げる手段としてフィラーが添加された樹
脂を用いる方法もあるが、この場合には金型や成形機を
傷め易い問題点がある。このように従来はガイドブロッ
クの厚肉構造に伴なう「ヒケ」をなくすために種々の課
題を有しており、簡単には変調ノイズの低減を図ること
ができないのが実情である。本発明は斯る点に鑑みてな
されたもので、簡単な構成で確実に変調ノイズの低減効
果を得られるテープカセットを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、カセット匣体の内部に、前面開口部を走
行するテープのガイド部材としてガイドブロックが組み
込まれてなるテープカセットにおいて、上記ガイドブロ
ックに、マイカフレーク充填高分子系制振材を貼着して
なるものである。
【0008】
【作用】上記の如く構成される本発明のテープカセット
においては、カセット匣体の内外で発生した振動はマイ
カフレーク充填高分子系制振材によって吸収され、磁気
テープには殆ど伝わらないので、変調ノイズが低減され
忠実な録音・再生が行なわれる。
【0009】
【実施例】以下、図1〜図6を参照しながら本発明の実
施例を説明するに、前述した図7及び図8の従来例と対
応する部分には同一符号を付しその説明は省略する。
【0010】本発明は、変調ノイズ低減に有効な振動吸
収材として種々の材料を検討した結果、マイカフレーク
充填高分子系制振材の振動吸収効果に着目し、これをテ
ープカセットに適用したのが本発明である。
【0011】即ち本例では、ガイドブロック15を従来
よりも薄肉に形成し、この薄肉構造のガイドブロック1
5の裏側(ガイド突起16、17、18が突出される面
と反対側の面)に、シート状のマイカフレーク充填高分
子系制振材30を例えば両面接着テープ等の接合手段に
よって貼着してある。このマイカフレーク充填高分子系
制振材は、図5に示す厚さ依存性から明らかなように、
基材の2倍以上の厚みがあれば充分な複合損失係数(振
動の吸収性)が得られ、制振効果が大きいので、本例に
おいてはガイドブロック15本体の厚みを0.6mmと
し、それに1.2mmの厚みのマイカフレーク充填高分
子系制振材30を貼着してある。
【0012】以上の構成によって明らかな如く本例のテ
ープカセットにおいては、ガイドブロック15にマイカ
フレーク充填高分子系制振材30を貼着したことによ
り、テープ走行時にカセット匣体の内部及び外部で振動
が発生してもこの振動はマイカフレーク充填高分子系制
振材30で効果的に吸収され、テープには殆ど伝わるこ
とがないので、変調ノイズの発生が大幅に抑えられるこ
とになる。
【0013】本発明者は、実施例に示したテープカセッ
トを実際に試作し、これを従来のテープカセットと比較
したところ、図6に示す如き結果が得られた。これは、
両者に10kHzの基準信号を記録し再生した場合の変
調ノイズを比較したものである。このグラフにおいて太
線aが本発明によるテープカセット、細線bが従来のテ
ープカセットの場合で、これによって明らかなように本
発明によるテープカセットでは全帯域にわたって変調ノ
イズの低減効果が認められることが判る。
【0014】また、本例のテープカセットにおいては、
ガイドブロック15が薄肉のため、構造上前述した図7
及び図8の従来例のようにガイドブロック15の上下に
基準穴リング部21と22を一体に突設し、これを夫々
上下ハーフの穴部26と27に嵌合させることによりガ
イドブロック15を固定保持する構造を採ることができ
ない。そこで本例では図4に示す如くガイドブロック1
5の両端部即ちガイド突部18の先端部の上下面に突起
28aと28bを突設し、これに対し上ハーフ1と下ハ
ーフ2の夫々の内面側に係合凹部29aと29bを設
け、ガイドブロック15がカセット匣体内に組み込まれ
た状態ではこの係合凹部29a、29bに夫々突起28
a、28bが係合されることによってガイドブロック1
5が所定組付位置に固定保持される構造としてある。
【0015】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明のテープカセ
ットは、前面開口部を走行するテープのガイド部材とし
てのガイド部にマイカフレーク充填高分子系制振材を貼
着したことにより、カセット匣体の内外で発生した振動
はこのマイカフレーク充填高分子系制振材で吸収され磁
気テープには殆ど伝わらないので、変調ノイズが低減さ
れ忠実な録音・再生が可能となる。そしてこのように本
発明ではマイカフレーク充填高分子系制振材で効果的に
振動が吸収されるので、従来のようにガイドブロックを
厚肉構造とする必要がなく、即ちガイドブロック本体を
薄肉構造にできるため、成形後いわゆる「ヒケ」が生じ
るおそれはなく、従って前述した如き「ヒケ」をなくす
ための種々の問題点が全て解消されるので、簡単に実用
化できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のテープカセットの要部の平面図であ
る。
【図2】実施例におけるガイドブロックの平面図であ
る。
【図3】実施例のテープカセットの分解斜視図である。
【図4】実施例のテープカセットにおけるガイドブロッ
クの固定構造の説明図である。
【図5】マイカフレーク充填高分子系制振材の厚さ依存
性を示すグラフである。
【図6】実施例のテープカセットの変調ノイズ低減効果
を説明するグラフである。
【図7】従来例のテープカセットの要部の平面図であ
る。
【図8】従来例のテープカセットの分解斜視図である。
【符号の説明】
T テープ 1 上ハーフ 2 下ハーフ 14 前面開口部 15 ガイドブロック 30 マイカフレーク充填高分子系制振材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセット匣体の内部に、前面開口部を走
    行する磁気テープのガイド部材としてガイドブロックが
    組み込まれてなるテープカセットにおいて、上記ガイド
    ブロックに、マイカフレーク充填高分子系制振材を貼着
    することにより、カセット匣体の内外で発生する振動を
    吸収し変調ノイズを低減するようにしたことを特徴とす
    るテープカセット。
JP23234692A 1992-08-31 1992-08-31 テープカセット Pending JPH0676532A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23234692A JPH0676532A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 テープカセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23234692A JPH0676532A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 テープカセット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0676532A true JPH0676532A (ja) 1994-03-18

Family

ID=16937771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23234692A Pending JPH0676532A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 テープカセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0676532A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0676532A (ja) テープカセット
JPH0325354Y2 (ja)
JPS6141181Y2 (ja)
JP3079646B2 (ja) テープカセット
JP3239393B2 (ja) テープカセット
JPH05282828A (ja) テープカセット
JP3240671B2 (ja) テープカセット
JPH04318380A (ja) テープカセット
JPH0581822A (ja) テープカセツト
JP3079696B2 (ja) テープカセット
JPH05189919A (ja) テープカセット
JP3658143B2 (ja) 記録または再生装置
JPH0963237A (ja) 記録媒体収納カセットのガイドブロック
JPS6336548Y2 (ja)
JPH0963232A (ja) 記録媒体収納カセット
JPS6232395Y2 (ja)
JP3239394B2 (ja) テープカセット
JPH0547154A (ja) テープカセツト
JPH04315882A (ja) テープカセット
JPH06168568A (ja) テープカセット
JPH0745034A (ja) テープカセット
JPH06251548A (ja) テープカセット
JPH05314709A (ja) テープカセット
JPH0426976A (ja) テープカセット
JPH0536230A (ja) テープカセツト