JPH06168568A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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Publication number
JPH06168568A
JPH06168568A JP32095292A JP32095292A JPH06168568A JP H06168568 A JPH06168568 A JP H06168568A JP 32095292 A JP32095292 A JP 32095292A JP 32095292 A JP32095292 A JP 32095292A JP H06168568 A JPH06168568 A JP H06168568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
cassette
carbon fiber
resin
filled
Prior art date
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Pending
Application number
JP32095292A
Other languages
English (en)
Inventor
Ko Ishikawa
耕 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP32095292A priority Critical patent/JPH06168568A/ja
Publication of JPH06168568A publication Critical patent/JPH06168568A/ja
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動減衰性に優れ、かつ帯電防止効果の大き
いテープカセットを提供する。 【構成】 カセット匣体1におけるテープ駆動装置と接
触する部分(サポートエリア)を炭素繊維充填部6とす
る(ABS樹脂に炭素繊維を20wt%充填する)。 【効果】 炭素繊維を充填したことにより剛性が高くな
り、このため外部から伝わる振動が効果的に減衰されて
テープに悪影響を及ぼすことはない。また炭素繊維を充
填したことにより電気抵抗が低くなるので帯電が生じに
くくなる。また低湿環境での使用時に摩擦帯電が生じて
もその帯電電荷を速やかにテープ駆動装置側に逃がすこ
とができるので、帯電による埃の付着や放電ノイズ等を
効果的に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテープカセットに関し、
特に振動減衰性及び帯電防止効果に優れたテープカセッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に磁気記録再生に用いるテープカセ
ットは、樹脂材(プラスチック)によりなるカセット匣
体内にテープ(磁気テープ)を巻装した一対のハブを回
転自在に収納して構成され、このテープカセットをカセ
ットテープレコーダーに装着した状態でカセットテープ
レコーダー側のテープ駆動装置によってハブが回転駆動
されてテープ走行が行なわれる。このようなテープカセ
ットにおけるカセット匣体は通常射出成形によって形成
され、その材料としてはABS等のスチレン系樹脂が用
いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにカセット匣
体がABS等のスチレン系樹脂で成形されてなる従来の
テープカセットは、剛性があまり高くなく、このためテ
ープカセット使用時において受ける各種の振動によって
カセット匣体も振動し、これがテープ走行に悪影響を与
え、変調ノイズとして音質の劣化に繋がることになる。
【0004】また一方では樹脂の電気抵抗が1014〜1
16Ω・cmと高いため帯電し易く、特に低湿環境で使
用した場合カセット内部でテープと滑性シート等の摺動
による摩擦帯電が発生し、このような帯電は埃を吸い寄
せドロップアウトの原因となるばかりでなく、放電によ
る放電ノイズやテープの貼り付き等の弊害をもたらすこ
とがある。
【0005】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、カセット匣体の内部に磁気テープを巻装
したハブが回転自在に収納されてなるテープカセットに
おいて、カセット匣体の少なくともテープ駆動装置と接
触される部分を炭素繊維を含む樹脂によって成形してな
るものである。
【0007】
【作用】上記のようにカセット匣体を炭素繊維を含む樹
脂で成形したことにより、剛性が高くなるのでテープカ
セット使用時の各種振動による音質低下を抑えることが
できると共に、電気抵抗が低くなるので帯電が生じにく
く、また低湿環境下において摩擦による帯電が生じても
その帯電電荷をテープ駆動装置と接触する部位からテー
プ駆動装置側へ逃がすことができるので、従来のような
埃によるドロップアウトや放電による放電ノイズ、テー
プの貼り付き等の弊害を除去することができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。図1はテープカセット(オーディオ用
コンパクトカセット)の匣体を示しており、このカセッ
ト匣体1は通常射出成形によって形成され、その成形材
料としては一般にGPPS、AS、ABS等のスチレン
系樹脂が用いられる。
【0009】このカセット匣体1の中央部には左右一対
のハブ軸挿入孔2が設けられ、またカセット匣体1の前
部の磁気ヘッド挿入部を構成する台形状膨出部3には夫
々左右一対のキャプスタン挿入孔4及び位置決め用基準
孔5が形成されている。
【0010】そしてこのカセット匣体1においては、カ
セットテープレコーダーに装着したときにこのテープレ
コーダーのテープ駆動装置(機構)と接触される部分が
上記ABS等のスチレン系樹脂に炭素繊維を充填した樹
脂によって成形されている(この部分を炭素繊維充填部
6として示してある)。尚、このテープ駆動装置と接触
される部分は、IEC、JIS等においてサポートエリ
ア(テープカセット支持部面)として規定されているも
ので、即ちカセット匣体1の表面部における外周に沿う
部分(四隅部と台形状膨出部3を除く)と位置決め用基
準孔5の周囲部とがこのサポートエリアとなされてい
る。
【0011】このサポートエリアを形成する炭素繊維充
填樹脂は、非充填の樹脂に比べ弾性率が大きく、例えば
ABS樹脂に炭素繊維を20wt%充填したABS樹脂
は非充填のABS樹脂に比べて約5倍の弾性率を有す
る。
【0012】弾性率が高いということは即ち剛性が高い
ということであり、このためテープカセットの外部から
伝わる振動が効果的に減衰される。図2は炭素繊維を充
填しないABS樹脂と炭素繊維を20wt%充填したA
BS樹脂とで夫々カセット匣体を試作し、その振動減衰
性を測定した結果であり、同図Aが炭素繊維非充填の場
合、Bが炭素繊維を20wt%充填した場合である。こ
の図から明らかなように炭素繊維を20wt%充填した
場合が非充填の場合に比して短時間で振動が減衰され、
従って振動減衰効果に優れていることが判る。
【0013】そしてこのように振動減衰性に優れている
ことにより、テープカセット使用時に外部から受ける振
動の伝播が抑えられ、このため外部からの振動がテープ
走行に与える影響は少なく、変調ノイズの発生を抑える
ことができる。
【0014】また炭素繊維を20wt%充填したABS
樹脂の電気抵抗は101 Ω・cm程度となる(炭素繊維
非充填のABS樹脂の場合1014〜1016Ω・cm)の
で、帯電が生じにくい。図3は炭素繊維非充填のABS
樹脂と炭素繊維を20wt%充填したABS樹脂の帯電
性を比較したグラフである。この図から明らかなよう
に、炭素繊維を20wt%充填したABS樹脂は非充填
のABS樹脂に比してはるかに帯電性が低く、このため
帯電による埃の付着が大幅に低減されることになる。
【0015】またテープカセットを低湿環境下で使用し
た場合、カセット内でテープと滑性シート等の摺動によ
り摩擦帯電が発生しやすくなるが、こうして発生した帯
電電荷は、テープ駆動装置と接触する炭素繊維充填部6
からテープ駆動装置側へ逃がすことができ、このため帯
電による埃の付着が一層確実に防止されると共に、放電
による放電ノイズやテープの貼り付き等の弊害が生じる
ことはない。
【0016】尚、以上の実施例の説明ではABS樹脂に
炭素繊維を20wt%充填した場合について述べたが、
この炭素繊維の充填率は、樹脂の強度と上述した振動減
衰効果及び帯電防止効果との兼合いから、5〜30wt
%の範囲が好適である。またベースとなる樹脂はABS
以外の樹脂(PBT、PA等)であってもかまわない。
【0017】また以上の実施例においては、カセット匣
体1のテープ駆動装置と接触する部分即ちサポートエリ
アのみを炭素繊維充填樹脂で成形した例を示したが、例
えば図4に示すようにサポートエリアを含んでこれ以外
の部分にも炭素繊維充填部6を形成してもよい。またカ
セット匣体1の裏面側においても図6に示すように炭素
繊維充填部6を形成してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように本発明のテープカ
セットは、カセット匣体における少なくともテープ駆動
装置と接触される部分が炭素繊維を含む樹脂によって成
形されていることにより、高剛性で振動減衰性に優れ、
このためテープカセット使用時の各種振動による音質低
下(変調ノイズ)を抑えることができ、また炭素繊維を
含むことにより電気抵抗が低くなるので帯電が生じにく
く、さらに低湿環境での使用時に発生する摩擦帯電をテ
ープ駆動装置側に効果的に逃がすことができるので、帯
電による埃の付着や放電による放電ノイズ、テープの貼
り付き等の弊害をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示すカセット匣体の平面図である。
【図2】振動減衰性を測定したグラフで、Aは炭素繊維
を充填しないABS樹脂で成形されたカセット匣体の場
合、Bは炭素繊維を20wt%充填したABS樹脂で成
形されたカセット匣体の場合である。
【図3】炭素繊維を充填しないABS樹脂と炭素繊維を
20wt%充填したABS樹脂との帯電性を比較するグ
ラフである。
【図4】他の実施例を示すカセット匣体の平面図であ
る。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】他の実施例を示すカセット匣体の裏側の平面図
である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 カセット匣体 6 炭素繊維充填部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセット匣体の内部に磁気テープを巻装
    したハブが回転自在に収納されてなるテープカセットに
    おいて、カセット匣体の少なくともテープ駆動装置側と
    接触される部分が炭素繊維を含む樹脂によって成形され
    てなるテープカセット。
JP32095292A 1992-11-30 1992-11-30 テープカセット Pending JPH06168568A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32095292A JPH06168568A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 テープカセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32095292A JPH06168568A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 テープカセット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06168568A true JPH06168568A (ja) 1994-06-14

Family

ID=18127127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32095292A Pending JPH06168568A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 テープカセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06168568A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1643492A1 (en) * 2004-09-30 2006-04-05 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic tape cartridge

Cited By (1)

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