JP3079646B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

Info

Publication number
JP3079646B2
JP3079646B2 JP03148213A JP14821391A JP3079646B2 JP 3079646 B2 JP3079646 B2 JP 3079646B2 JP 03148213 A JP03148213 A JP 03148213A JP 14821391 A JP14821391 A JP 14821391A JP 3079646 B2 JP3079646 B2 JP 3079646B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
tape
vibration
shield
front side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03148213A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04345982A (ja
Inventor
真一 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP03148213A priority Critical patent/JP3079646B2/ja
Publication of JPH04345982A publication Critical patent/JPH04345982A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3079646B2 publication Critical patent/JP3079646B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンパクトカセットテー
プに代表されるテープカセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在広く普及しているコンパクトカセッ
トテープにおいては、テープカセット筺体内部に装着さ
れた一対のリールハブに巻回されている磁気テープは、
ガイドピンやガイドブロックに走行位置を案内されて走
行し、筺体前面側に設けられている磁気ヘッド挿入窓か
ら挿入された磁気ヘッドと当接するようになされてい
る。
【0003】この際、磁気テープと磁気ヘッドが適当な
圧接力を得て当接するために、磁気ヘッド挿入窓の内方
には前面方向にかるく付勢されたパッドが配置され、磁
気ヘッド挿入窓の部分を磁気テープが走行する際には、
磁気テープがこの磁気ヘッド挿入窓に挿入されている磁
気ヘッドと後方のパッドに挟接される状態され、これに
よって磁気テープと磁気ヘッドの間に適正な圧接力が得
られ、良好な記録再生動作が行なわれるようにしてい
る。このパッドはリーフスプリングに取り付けられてお
り、さらにリーフスプリングは磁気シールド効果を有す
るシールド板に支持されて取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外部からテ
ープカセットに伝わった振動やリールハブの回転に伴っ
てテープカセット筺体に発生する振動、さらには磁気テ
ープ走行に伴ってテープカセット筺体に発生する振動
は、磁気テープの走行位置を案内するためにテープカセ
ット筺体内に設けられているガイドピンやガイドブロッ
クを通じて磁気テープに伝わる場合と、シールド板から
リーフスプリングに伝わりパッドを介して磁気テープに
伝わる場合とがある。いづれにしても磁気テープに振動
が伝われば変調ノイズが発生するため、磁気テープへは
振動が伝達されないようにすることが必要である。
【0005】ここで、ガイドピンやガイドブロックを通
じて振動が磁気テープ伝達されることについては、例え
ばハーフやガイドブロックの材質を高剛性、高比重のも
のにすることで解消することができるが、シールド板か
らリーフスプリング及びパッドを介して磁気テープに伝
わる振動については解消できないという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みてなされたもので、上下ハーフによって形成さ
れる筺体内に磁気テープが巻回された一対のリールハブ
を収納し、磁気テープは筺体前面側に形成された磁気ヘ
ッド挿入窓から磁気ヘッドが当接されるようになされ、
磁気ヘッド挿入窓の内方にはパッドが取り付けられたリ
ーフスプリングが前面側に配されたシールド板が配設さ
れているテープカセットにおいて、シールド板は、金属
薄板により形成されることで磁気シールド効果を有する
磁気シールド部と、この磁気シールド部の前面側のみ
積層される防振部の二層構造で形成されているように
る。そしてさらに、防振部の縁部は磁気シールド部の縁
部よりも前面側に位置するようにする。
【0007】
【作用】シールド板が、前面側に防振効果のあるポリビ
ニル系、ゴム系、ポリウレタン系等の層による防振部が
形成されているようにすることにより、シールド板に伝
わった振動はこの防振部で吸収され、リーフスプリング
への振動の伝達は防止される。また防振部はシールド板
の前面側のみであり、シールド板の背面側は金属薄板に
よる磁気シールド部とされていることから、シールド板
の装着精度を良好に管理できる。 さらに、防振部の縁部
は磁気シールド部の縁部よりも前面側に位置するように
することで、リーフスプリングは防振部のみに接した状
態でシールド板の前面側に配されることになり、磁気シ
ールド部とは接しないことになる。
【0008】
【実施例】図1,図2は本発明が採用されるテープカセ
ットの一実施例を示すものであり、図1は磁気テープの
走行をガイドするガイドブロックが上下ハーフとは別体
に形成されるいわゆる3ピースタイプのコンパクトカセ
ットテープを分解斜視図で示すものであり、また、図2
は上ハーフを外した状態の平面図である。
【0009】これらの図において、1,2はテープカセ
ット筺体を形成する上ハーフ及び下ハーフ、3はガイド
ブロック、4,5はテープカセット筺体内に回転自在に
支持されるリールハブ、6はリールハブ4,5に巻回さ
れた磁気テープ、7,8は滑性効果を有するシートを示
す。
【0010】テープカセットの筺体は上下ハーフ1,2
がビスBによって一体化されて形成される。また、ガイ
ドブロック3は、図2に示すように筺体内部において正
面側に装着され、磁気テープ6が磁気ヘッドと当接する
正面側での走行位置をガイドするようになされている。
【0011】また、上下ハーフ1,2の内面側にはリン
グ状に突出するリール軸1a,2aが設けられ、このリ
ール軸1a,2aに磁気テープ6が巻回されたリールハ
ブ4,5が係合してそれぞれ回動自在に支持され、さら
にリールハブ4,5と上下ハーフ1,2との各間隙部に
はシート7,8が介在される。また磁気テープ6の案内
部材として左右一対のテープガイドローラ9,10及び
テープガイドピン11,12が設けられている。
【0012】また磁気シールド効果を得るために磁気シ
ールド板13がテープカセット筺体の前部中央部におい
てガイドブロック3に嵌着され、さらにフエルト等のテ
ープパッド14を取り付けたリーフスプリング15を磁
気シールド板13の前部に支持させている。また、上下
ハーフ1,2の中央部に形成されたリール挿通孔2b,
3bの周囲にはテープ量確認用の長方形状の窓部1c,
2cが例えば2色成形により透明樹脂で成形されてい
る。
【0013】記録再生装置の磁気ヘッドは上下ハーフ
1,2が装着された状態でテープカセット筺体正面側に
おいて形成される磁気ヘッド挿入窓16から挿入され、
ガイドブロック3によって案内されて走行する磁気テー
プ6をテープパッド14と挟接して圧接し、音声信号の
記録/再生動作を行なうことになる。
【0014】このようなテープカセットにおいて、テー
プパッド14が取り付けられたリーフスプリング15を
支持するとともに磁気シールド効果を得るために装着さ
れているシールド板13は図3に示されるように、板状
体の両側部が直角に折り曲げられた形状とされ、図2か
ら分かるようにこの両側部の折り曲げられた方向がテー
プカセット筺体の前面側となるようにガイドブロック3
内に装着される。
【0015】そして、折り曲げられて筺体前面側となる
両側部の縁部13cは円弧状に湾曲されており、この円
弧状の縁部13cで図4に示すようにテープパッド14
を取り付けたリーフスプリング15を支持している。リ
ーフスプリング15の支持部がこのように湾曲している
ことにより、テープパッド14の圧接面は磁気ヘッド挿
入窓16からの磁気ヘッドの挿入角度に対応して、磁気
ヘッド面に対して常に平行状態に相対することができ、
従って、テープパッド14は磁気テープ6の記録面を適
正に磁気ヘッド面に圧接するように作用できる。
【0016】このような本実施例のテープカセットにお
けるシールド板13は、磁気シールド効果を得るために
パーマロイ板等の金属薄板からなる磁気シールド部13
aと、この磁気シールド部13aの前面側に積層された
状態に形成される防振部13bの二層構造により形成さ
れている。
【0017】この防振部13bは、例えばポリビニル
系、ゴミ系、ポリウレタン系等の防振効果のある物質を
0.5 〜1mm程度の厚みのシート状に成形したものを金
属薄板である磁気シールド部13aに両面テープを使用
して貼付し、または接着剤で接着されている。
【0018】このようにシールド板13に防振部13b
が形成されていることにより、本実施例のテープカセッ
トは、筺体に生じた振動がシールド板13に伝わって
も、防振部13bにおいて吸収され、シールド板13に
支持されているリーフスプリング15には伝達されな
い。従って、テープパッド14を介して磁気テープ6に
振動が伝達されることはなく、これによって変調ノイズ
が発生することは防止される。
【0019】なお、もちろんガイドピンやガイドブロッ
クを通じて磁気テープ6に伝達される振動については、
ハーフ1,2(ハーフ1,2に一体成形されるガイドピ
ン11,12)やガイドブロック3の材質を高剛性、高
比重のものにすることで防止できる。
【0020】また、防振部13bは金属薄板による磁気
シールド部13aの前面側の層であり、ガイドブロック
3には背面及び両側面側の層となる磁気シールド部13
aが支持されることになる。つまり、シールド板13は
磁気シールド部13aがガイドブロック3に支持されて
装着されることになり、弾性を有する防振部がガイドブ
ロック3に接することはないため、シールド板13の装
着位置は精度よく管理されることになる。
【0021】ところで、この二層構造とされるシールド
板13では、リーフスプリング15を支持する縁部13
cは磁気シールド部13aによる縁部13a1 と防振部
13bによる縁部13b1 とで構成されているが、この
縁部13cにおいて、縁部13a1 と縁部13b1 とは
少なくとも同一面を形成するようになされるか、或は図
5に示すように、防振部13bによる縁部13b1 が磁
気シールド部13aによる縁部13a1 よりもわずかに
テープカセット正面側に突出しているようにすることが
望ましい。
【0022】この図5のように構成すれば、リーフスプ
リング15は磁気シールド部13aの縁部13a1とは
殆ど接触しないことになるため、リーフスプリング15
への振動の伝達はより有効にカットされることになる。
【0023】また、この図5のような構成は、図6
(a)に示すように金属薄板による磁気シールド部13
aにシート状の防振部13aを接着した後、図6(b)
のように折り曲げて成形する際に、折り曲げ方向の内側
に位置する防振部13bの縁部13b1 は自然に磁気シ
ールド部13aの縁部13a1 よりも前方にわずかに突
出することになるため、図5のような縁部13cを有す
るシールド板13の成形は容易である。
【0024】なお、本実施例のシールド板13ではシー
ト状に成形された防振部13bを貼付して二層構造とな
るようにしたが、例えば上記したポリウレタン系、ゴム
系、ポリビニル系の物質を磁気シールド部13aの正面
側に塗布することによって二層構造としてもよい。
【0025】また、上記実施例のテープカセットはガイ
ドブロックがハーフと一体成形されていない3ピースタ
イプを例にあげたが、本発明はこれに限られるものでは
なく、リーフスプリングを支持するシールド板を有する
あらゆるテープカセットに適用できるものである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明のテープカセ
ットは、シールド板を磁気シールド効果を有する磁気シ
ールド部と、磁気シールド部の前面側に積層される防振
部の二層構造で形成するようにしたため、シールド板に
伝わったテープカセット筺体の振動は防振部で吸収さ
れ、従ってこの振動がリーフスプリング及びパッドを介
して磁気テープに伝わり、変調ノイズを生じさせるとい
うことは防止されるという効果がある。また、防振部は
磁気シールド部の前面側のみに形成され、シールド板の
背面側は金属薄板による磁気シールド部とされているこ
とから、シールド板がガイドブロック等に取り付けられ
る際のシールド板の取付位置精度は低下することはない
という利点もある。さらに、防振部の縁部は磁気シール
ド部の縁部よりも前面側に位置するため、リーフスプリ
ングは防振部のみに接した状態でシールド板の前面側に
配されることになり、磁気シールド部とは接しない。従
ってリーフスプリングへの振動の伝達、ひいては磁気テ
ープへの振動の伝達はより有効にカットされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のテープカセットの構造を示
す分解斜視図である。
【図2】本実施例のテープカセットの上ハーフを外した
状態の平面図である。
【図3】本実施例のテープカセットのシールド板の斜視
図である。
【図4】本実施例のシールド板にリーフスプリングが支
持された状態の説明図である。
【図5】本発明のテープカセットにおけるシールド板の
他の実施例の説明図である。
【図6】図5の実施例のシールド板の形成方法の説明図
である。
【符号の説明】 1 上ハーフ 2 下ハーフ 3 ガイドブロック 6 磁気テープ 13 シールド板 13a 磁気シールド部 13b 防振部 14 テープパッド 15 リーフスプリング 16 磁気ヘッド挿入窓

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下ハーフによって形成される筺体内に
    磁気テープが巻回された一対のリールハブを収納し、前
    記磁気テープは筺体前面側に形成された磁気ヘッド挿入
    窓から磁気ヘッドが当接されるようになされ、前記磁気
    ヘッド挿入窓の内方にはパッドが取り付けられたリーフ
    スプリングが前面側に配されたシールド板が配設されて
    いるテープカセットにおいて、 前記シールド板は、金属薄板により形成され磁気シール
    ド効果を有する磁気シールド部と、該磁気シールド部の
    前面側のみに積層される防振部の二層構造とされている
    とともに、二層構造の前記シールド板は、両端が直角に
    折り曲げられた形状とされ、直角に折り曲げられた前記
    リーフスプリングを支持する縁部は、前記磁気シールド
    部の縁部よりも前記防振部の縁部が前面側に突出する
    とを特徴とするテープカセット。
JP03148213A 1991-05-24 1991-05-24 テープカセット Expired - Fee Related JP3079646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03148213A JP3079646B2 (ja) 1991-05-24 1991-05-24 テープカセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03148213A JP3079646B2 (ja) 1991-05-24 1991-05-24 テープカセット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04345982A JPH04345982A (ja) 1992-12-01
JP3079646B2 true JP3079646B2 (ja) 2000-08-21

Family

ID=15447803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03148213A Expired - Fee Related JP3079646B2 (ja) 1991-05-24 1991-05-24 テープカセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3079646B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102573929B1 (ko) * 2021-05-07 2023-09-01 최오용 샴푸용 방수코트

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102573929B1 (ko) * 2021-05-07 2023-09-01 최오용 샴푸용 방수코트

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04345982A (ja) 1992-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0828089B2 (ja) テープカートリッジとその製造方法、ならびにテープ駆動機構とテープカートリッジとの組み合わせ
US5365388A (en) Disk drive constructed to isolate motor vibration
JPH0636504A (ja) テープカートリッジ、及びテープ駆動機構とテープカートリッジとの組み合わせ
JP3079646B2 (ja) テープカセット
JP2850603B2 (ja) 磁気記録再生装置
KR100260810B1 (ko) 자기 테이프를 갖춘 카세트와 합체하는데 적합한 장치, 이 장치에 이용되는 자기헤드 및 자기헤드유니트, 자기헤드유니트에 이용되는데 적합한 하우징 및, 자기헤드의 제조방법
JP3240671B2 (ja) テープカセット
JPH0581822A (ja) テープカセツト
JPH117759A (ja) カセットアダプタ
JPH09293353A (ja) テープカセット
JP3169777B2 (ja) カセットテープ押さえ部材
JPH0676532A (ja) テープカセット
JPH05159516A (ja) テープカセット
JP2551909Y2 (ja) 磁気ヘッド装置
JPH0748910B2 (ja) スピーカ取付装置
JPH05189919A (ja) テープカセット
JPS5823668B2 (ja) テ−プカセツトニオケル パツドノ イツテイアツイジソウチ
JP3120693B2 (ja) ヘッド装置
JP3098477B2 (ja) 磁気ヘッド組立体
JP3129135B2 (ja) 磁気ヘッド装置
JP2551908Y2 (ja) 磁気ヘッド装置
JP2512280B2 (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JPH06289479A (ja) 磁気ヘッド付きカメラ
JPH05210948A (ja) テープカセット
JPH09330502A (ja) 垂直磁気記録用固定磁気ヘッド装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees