JPH0676309A - 光学式記録再生装置 - Google Patents

光学式記録再生装置

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Publication number
JPH0676309A
JPH0676309A JP22561092A JP22561092A JPH0676309A JP H0676309 A JPH0676309 A JP H0676309A JP 22561092 A JP22561092 A JP 22561092A JP 22561092 A JP22561092 A JP 22561092A JP H0676309 A JPH0676309 A JP H0676309A
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JP
Japan
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track
record carrier
optical beam
tracking control
optical
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Application number
JP22561092A
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English (en)
Inventor
Katsuya Watanabe
克也 渡邊
Hiroyuki Yamaguchi
博之 山口
Mitsuro Moriya
充郎 守屋
Masayuki Shibano
正行 芝野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 A面B面両面使用可能なディスクを記録再生
するための装置において、連続記録再生をおこなう場合
に、簡単な構成でA面からB面への切り換え速度を向上
する。また装置の重量、大きさ、消費電力が増加すると
いう課題を解決し、使用条件、環境に限定されない利用
範囲の広い装置の提供を目的とする。 【構成】 2個の光学ヘッドをディスクをはさんで配置
し、1個のリニアモ−タで駆動する。A面を記録再生し
ているときはB面の光ビ−ムのトラッキング制御を不動
作にし、B面を記録再生しているときはA面の光ビ−ム
のトラッキング制御を不動作にする。これによりスパイ
ラル方向に関係なく、1個のリニアモ−タでA面B面2
個の光学ヘッドを一体に駆動することができる。また両
面に渡って連続して記録再生するときは、最初は内周か
ら外周、次に外周から内周へと行うことで、A面からB
面への切り換え速度を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レ−ザ等の光源を用い
て光学的に記録担体上に信号を記録する、あるいは記録
担体上の信号を再生する光学式記録再生装置において利
用され、特に記録担体をはさんだ両側にそれぞれヘッド
をもち、記録担体両面の記録再生を行う光学式記録再生
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学式記録再生装置においては、1枚の
ディスクの情報量を増加させるために、ディスク表面及
び裏面(以下A面およびB面と称する)に記録膜あるい
は凹凸のROM領域を設けたものが一般的である。当初
はこのディスクのA面およびB面を記録再生するために
は、使用者が一旦ディスクを抜き出し、記録再生する面
をヘッド側に向けて挿入していた。また近年は、使用者
が関与しなくともA面およびB面に対して、連続的に情
報を記録再生するために、光学ヘッドをディスクの両側
に自由に移動できるようなヘッド移動機構を持つような
ものや、光学ヘッドをディスクの両側にそれぞれ搭載し
たものがある。
【0003】図5および図6はヘッド移動機構をもつ従
来の光学式記録再生装置の機構部の簡単な原理を示した
断面図であり、また図7はディスクの両側にヘッドを搭
載した光学式記録再生装置の機構部の簡単な構成を示し
た断面図である。
【0004】以下この図5、図6を用いて従来の技術に
ついて説明する。図5、図6において半導体レ−ザ等の
光源1から発光された光ビ−ムは、可動部2に搭載され
たレンズ、プリズム等の光学系部品3を通過し、収束レ
ンズ4によってモ−タ6で回転しているディスク5のA
面に収束、照射される。ディスク5上で反射した光ビ−
ムは再び収束レンズ4を通過し、光学系部品3によって
偏向整形されて、光検出器7によって再生信号及び制御
信号を得る。得られた制御信号によって制御素子15を
駆動し、フォ−カス制御及びトラッキング制御を行う。
また再生信号に対しては、復調、エラ−訂正等の信号処
理を行う。なお光学系部品2の具体的構成については、
種々の方式で様々な部品の組合せがあるが、本発明とは
直接関係ないので説明を省略する。またトラッキング制
御信号をリニアモ−タ13にも入力することで、可動部
2が動いても対物レンズ4が常に中心に位置するような
移送制御を行っている。
【0005】ディスク5には、AB両面に映像、音楽な
どの連続情報、あるいは任意のブロックごとに分割され
た情報が記録される。また再生専用ディスクには予め情
報が記録されている。
【0006】例えばディスク5のA面からB面の両面に
わたって情報を記録する際には、まずA面の内周の所定
のトラックに光ビ−ムを移動し、そこを起点にスパイラ
ル動作あるいはジャンピングによって1本ずつトラック
を移動し、情報を記録する。
【0007】最外周のトラックまで移動し、A面すべて
記録した後、一旦、トラッキング制御をOFF、フォ−
カス制御をOFFして、移動機構20により、可動部2
全体をA面からB面へ移動する。図6はそのときの可動
部2の移動の様子を示したものである。
【0008】B面の所定の位置へ移動が完了したら、フ
ォ−カス制御をON、トラッキング制御をONして、外
周の所定トラックを検索する。そこを起点にスパイラル
動作あるいはジャンピングによって1本ずつトラックを
移動し、情報記録を継続する。
【0009】またA面からB面にまたがる連続情報を再
生する場合も同様にA面の再生終了後、一旦フォ−カ
ス、トラッキング制御、フォ−カス制御をOFFし、可
動部2全体をA面からB面へと移動した後、再び制御を
ONして、B面の情報を継続して再生していた。
【0010】また図7は、A面B面2つのヘッドを設
け、A面、B面各々独立して記録再生できるように構成
した従来の光学式記録再生装置である。半導体レ−ザ等
の光源1から発光された光ビ−ムは、可動部2に搭載さ
れたレンズ、プリズム等の光学系部品3を通過し、収束
レンズ4によってモ−タ6で回転しているディスク5の
A面に収束、照射される。ディスク5上で反射した光ビ
−ムは再び収束レンズ4を通過し、光学系部品3によっ
て偏向整形されて、光検出器7によって再生信号及び制
御信号を得る。得られた制御信号によって制御素子15
を駆動し、フォ−カス制御及びトラッキング制御を行
う。また再生信号に対しては、復調、エラ−訂正等の信
号処理を行う。また同じようにB面を記録再生するヘッ
ドも構成され、半導体レ−ザ等の光源8から発光された
光ビ−ムは、可動部9に搭載されたレンズ、プリズム等
の光学系部品10を通過し、収束レンズ11によってモ
−タ6で回転しているディスク5のA面に収束、照射さ
れる。ディスク5上で反射した光ビ−ムは再び収束レン
ズ11を通過し、光学系部品10によって偏向整形され
て、光検出器12によって再生信号及び制御信号を得
る。得られた制御信号によって制御素子16を駆動し、
フォ−カス制御及びトラッキング制御を行う。またトラ
ッキング制御信号をリニアモ−タ13、14にも入力す
ることで、可動部2が動いても対物レンズ4、11が常
に中心に位置するような移送制御を行っている。
【0011】ディスク5には、AB両面に映像、音楽な
どの連続情報、あるいは任意のブロックごとに分割され
た情報が記録される。よってこの図7のような装置では
各々のヘッドを独立に駆動し、記録再生をおこなってい
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記図5
に示す従来の装置においては、A面からB面に渡って記
録あるいは再生を行う場合に、一旦制御をOFFして可
動部を移動し、再度制御をONして、再度立ち上げ処理
を行った後に記録再生を継続するため、A面からB面へ
の切り換え動作に非常に時間がかかっていた。また図7
のようにA面B面2つのヘッドを設け、A面、B面各々
独立して記録再生できるように構成すれば、A面、B面
の切り換え時間は短縮されるが、それぞれのヘッドに移
送のための機構(リニアモータ等)が必要となる。リニ
アモ−タおよびそれに付随した可動部の支持部品は性能
上の問題(推力、強度、共振等)を考えて設計した場合
に、一定以上の大きさ、重量を要する。さらに2つのヘ
ッドにトラッキング制御および移送制御をかけると、2
つのリニアモ−タを同時に駆動することとなり、約2倍
の電力を要する。したがって図7のような2個のリニア
モ−タを搭載した装置は、大きさ、重量、消費電力が増
加し、使用条件、使用環境が著しく制約されるという課
題を有していた。
【0013】さらにスパイラル方向が逆方向の両面ディ
スクを用いれば、上記課題が解決できるものの、従来の
1ヘッドの装置ではスパイラルが反対方向の面をヘッド
に向けて挿入した場合、その面の情報は再生できないの
で、互換性が損なわれるという別の課題が発生してい
た。
【0014】本発明は上記課題を全て解決するもので、
両面再生時の切り換え時間を短縮し、かつ小型軽量で消
費電力の低い装置を提供し、さらに従来の装置との互換
性を保持することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の光学式記録再生装置は、回転している円盤
状の記録担体の第1の面に向けて、第1の光ビ−ムを収
束する第1の収束手段と、前記第1の収束手段により収
束された第1の光ビ−ムを記録担体上の第1の面のトラ
ックを横切るように移動させる第1の移動手段と、第1
の光ビ−ムが記録担体上を透過した透過光あるいは記録
担体より反射した反射光により記録担体上の光ビ−ムと
トラックとの位置関係に応じた信号を発生する第1のト
ラックずれ検出手段と、前記第1のトラックずれ検出手
段の信号に応じて前記第1の移動手段を駆動し、第1の
光ビ−ムが常にトラック上を走査するように制御する第
1のトラッキング制御手段と、記録担体の第2の面に向
けて、第2の光ビ−ムを収束する第2の収束手段と、前
記第2の収束手段により収束された光ビ−ムを記録担体
上の第2の面のトラックを横切るように移動させる第2
の移動手段と、第2の光ビ−ムが記録担体上を透過した
透過光あるいは記録担体より反射した反射光により記録
担体上の光ビ−ムとトラックとの位置関係に応じた信号
を発生する第2のトラックずれ検出手段と、前記第2の
トラックずれ検出手段の信号に応じて前記第2の移動手
段を駆動し、第2の光ビ−ムが常にトラック上を走査す
るように制御する第2のトラッキング制御手段と、前記
第1の移動手段および第2の移動手段を記録担体の径方
向に同時に移送する移送手段とを備え、前記記録担体上
の第1の面を記録再生するときは、前記第1のトラッキ
ング制御手段を動作させ、第2のトラッキング制御手段
を不動作にし、前記記録担体上の第2の面を記録再生す
るときは、前記第1のトラッキング制御手段を不動作に
し、第2のトラッキング制御手段を動作させる構成を有
している。
【0016】
【作用】本発明は上記構成により、2つの光学ヘッドを
ディスクの両側に配置し、両面同時には記録再生しな
い。ディスク片方の面の各トラックに対して記録再生を
行う際には、反対の面の光ヘッドより形成される光ビ−
ムのトラッキング制御(移送制御を含む)あるいはフォ
−カス制御をも不動作にしておく。それによって連続的
な記録再生する場合のスパイラル動作時には、記録再生
していないヘッドはトラック方向に自由に移動すること
ができるので、リニアモ−タ1個で2つのヘッドを移送
することが可能となる。そのうえ各光学ヘッドに独立し
たリニアモ−タを備えた場合に比べ、消費電力を低下で
き、リニアモ−タをはじめとする機構部品も削減され、
装置の小型化、軽量化が可能となる。さらに両面同スパ
イラルディスクを用いることで、従来の1ヘッドの装置
との互換を保持し、A面からB面へ高速に切り換えて、
連続した記録再生動作を実現できる。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例である光学式記録再生
装置について図面を参照しながら説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例である光学式記録
再生装置の構成を示すブロック図である。従来の光学式
記録再生装置と同様の部分には同じ番号を付し、その説
明を省略する。
【0019】図1には示すように本実施例の光学式記録
再生装置は、ディスク5のAB両面について記録再生を
行うため、ディスク上下の2つの光学ヘッドにより構成
されている。
【0020】ディスク5のA面(第1の面)を記録再生
するヘッドは、可動部2に搭載された収束レンズ4、制
御素子15、光学系部品3および、半導体レ−ザ等の光
源1、光検出器7によって構成されている。また光検出
器7からの信号はトラッキング制御回路23に入力され
ており、トラッキング制御回路23より駆動回路25を
介して制御素子15を駆動し、光ビ−ムがA面上のトラ
ックを正しく走査するようにトラッキング制御される。
【0021】同様にしてディスク5のB面(第2の面)
を記録再生するヘッドは、可動部9に搭載された収束レ
ンズ11、制御素子16、光学系部品10および、半導
体レ−ザ等の光源8、光検出器12によって構成されて
いる。また光検出器15からの信号はトラッキング制御
回路24に入力されており、トラッキング制御回路24
より駆動回路26を介して制御素子16を駆動し、光ビ
−ムがB面上のトラックを正しく走査するようにトラッ
キング制御される。
【0022】図2は図1に示す2つのトラッキング制御
回路について詳細にその構成を示したブロック図であ
る。これを用いて以下説明する。光検出器7の信号は差
動増幅器32に入力され、差動増幅器32は光ビ−ムと
トラックとの位置ずれを検出するトラックずれ信号を出
力する。トラックずれ信号はさらにトラッキング制御を
ON/OFFするスイッチ34及び制御系の位相を補償
する位相補償回路36を介して駆動回路25に入力され
ている。駆動回路25によってトラックずれ信号は電流
増幅されトラッキング制御素子15を駆動し、A面上の
光ビ−ムが常にトラック上を走査するように制御する。
【0023】同様にして光検出器12の信号は差動増幅
器33に入力され、差動増幅器32は光ビ−ムとトラッ
クとの位置ずれを検出するトラックずれ信号を出力す
る。トラックずれ信号はさらにトラッキング制御をON
/OFFするスイッチ35及び制御系の位相を補償する
位相補償回路37を介して駆動回路26に入力されてい
る。駆動回路25によってトラックずれ信号は電流増幅
されトラッキング制御素子16を駆動し、B面上の光ビ
−ムが常にトラック上を走査するように制御する。
【0024】マイクロプロセッサ30からはトラッキン
グ制御回路23、24をON/OFFする2値化された
制御信号が出力されており、該信号はスイッチ34には
直接、スイッチ35にはインバ−タ38を介して入力さ
れている。よってマイクロプロセッサからの命令によ
り、トラッキング制御回路23をOFFすると同時にト
ラッキング制御回路24はONし、またトラッキング制
御回路23をOFFするとトラッキング制御回路24は
ONされる。よってA、B面何れか片方の光ビ−ムのみ
トラッキング制御が動作し、トラックに追従する。
【0025】光検出器12の信号は光ビ−ムが所定の収
束状態になるように制御するフォ−カス制御回路(不図
示)にも入力されるが、本発明とは直接関係ないので説
明を省略する。
【0026】本発明の装置で使用するディスクは、図3
のように両面ディスクでスパイラル方向がA面、B面同
方向のものである。可動部2と可動部9は、ディスク5
に対して略々対称な位置に配置されている。
【0027】さらに可動部2と可動部9は金属等の剛性
の高い材質からなるフレ−ム31によって結合され、リ
ニヤモ−タ13によってトラッキング方向に一体となっ
て動くようになっている。
【0028】このような構成の装置において、所定のブ
ロックに分割された情報をA面、B面の任意のトラック
に記録する、あるいはA面、B面の任意のトラックに記
録された情報を再生する方法について説明する。
【0029】一例としてA面に所定の情報を記録した
後、B面に別の情報を記録する場合について説明する。
【0030】まずA面の光ビ−ムがトラッキング制御し
ているか否かを確認し、不動作の場合はマイクロプロセ
ッサ34からスイッチ34にON信号を出力し、A面の
光ビ−ムのトラッキング制御をONし、スチル動作を開
始する。同時にマイクロプロセッサ34からのON信号
はインバ−タ38によってOFF信号に変換され、B面
の光ビ−ムのトラッキング制御をOFFする。
【0031】次にA面の光ビ−ムが位置するトラックの
アドレスを読み取り、ホストより送られてくる記録すべ
きトラックのアドレスと比較することで移動量を算出
し、目標トラックを検索する。記録すべき目標トラック
に到達したら、スチル動作を中止して記録動作を開始す
る。従来の技術で述べたようにトラッキング制御信号を
リニアモ−タにも入力することで、可動部が動いても対
物レンズが常に中心に位置するように移送制御されてい
る。
【0032】したがってA面の光ビ−ムが記録動作に入
り、順次トラックを移動していくと、レンズ15を搭載
した可動部2は、光ビ−ムの移動方向に移動する。可動
部9は支持フレ−ム31によって可動部2と一体となっ
て動き、またこのときB面の光ビ−ムはトラッキング制
御が不動作であるため、B面の光ビ−ムはA面の光ビ−
ムの移動に自然と追随する。
【0033】A面の所定のトラックの記録が完了した
後、B面のトラックに記録を行うためにB面の光ビ−ム
のトラッキング制御をONし、同時にA面の光ビ−ムの
トラッキング制御をOFFする。移送制御のためリニア
モータに入力されるトラッキング信号も、A面側の光学
ヘッドからB面側の光学ヘッドより得られる信号に切り
換えられる。
【0034】その後、B面の光ビ−ムが位置するトラッ
クのアドレスを読み取り、ホストより送られてくる記録
すべきトラックのアドレスと比較することで移動量を算
出し、目標トラックを検索する。記録すべき目標トラッ
クに到達したら、スチル動作を中止して記録動作を開始
し、A面同様順次トラックを移動して記録する。
【0035】以上述べたA面あるいはB面の記録動作を
適当に繰り返すことにより、所定のブロックに分割され
た情報をA面、B面の任意のトラックに記録することが
できる。
【0036】A面に記録された情報を再生した後、B面
に記録された情報を再生する場合、あるいはA面に情報
を記録した後、B面の情報を記録する場合も、検索して
目標トラックへ到達するまでは同様の手順で実現でき
る。図4はこのような記録あるいは再生の手順を示した
フロ−チャートである。
【0037】以上説明したように本実施例によれば、2
個あるいは複数個の光学ヘッドをリニアモ−タ1個で移
送するといった簡単な構成で、図2のような両面同方向
スパイラルのディスクを用いて、任意のトラックに記録
再生することができる。また片方のトラッキング制御を
不動作にすることで、光学ヘッドをディスクの径方向に
自由に移送し、記録再生することができる。しかも片方
の面を記録再生している間は、もう片方のトラッキング
制御を不動作にしておくので、消費電力を下げることが
できる。
【0038】次に映画や音楽などのディスクの両面にわ
たる長い連続デ−タを記録あるいは再生する方法につい
て説明する。両面同方向スパイラルディスクを用いるこ
とでA面からB面への切り換え時間を短くすることがで
きる。
【0039】最初に記録再生されるA面は内周から外周
へ記録再生し、次に記録再生されるB面は外周から内周
へ記録再生する。
【0040】例えば再生用ディスクが挿入されると、デ
ィスクが回転し、A面を記録再生する光ビームに対して
フォ−カス制御、トラッキング制御がなされる。B面を
記録再生する光ビ−ムはフォ−カス制御のみがなされ
る。その後、映像あるいは音楽情報の入った最内周付近
にある先頭トラックを検索し、その先頭トラックより順
次再生を行う。連続再生動作によって光ビ−ムは内周か
ら外周へと移動いき、それに応じて可動部2も内周から
外周の方向へ移動する。
【0041】A面の最外周付近にある最後のトラックま
での再生が終了すると、マイクロプロセッサはスイッチ
34、35を介して、A面の光ビ−ムのトラッキング制
御がOFFし、反対のB面の光ビ−ムのトラッキング制
御をONする。引続きB面の最外周付近にある先頭トラ
ックを検索し、該トラックより最終トラックに到達する
まで再生をおこなっていく。
【0042】同方向スパイラルディスクのため、トラッ
キング制御がかかると、ディスク上のトラックのスパイ
ラル方向に沿って、A面の光ビ−ムは内周から外周へ、
B面の光ビ−ムは外周から内周に移動する。よってA面
の内周から外周へ連続再生した後、B面の最内周トラッ
クを再度検索する、あるいはモ−タ6の回転方向を反転
しなくても、B面の光ビ−ムにトラッキング制御かけ、
数本〜数十本の検索動作で、A面からB面への再生切り
換え動作を実現できる。
【0043】またディスク上に情報を記録する場合も再
生と同様の手順で、A面からB面への切り換えが行わ
れ、A面からB面へ渡っての記録がスム−ズに行われ
る。
【0044】以上説明したように本実施例によれば、映
画や音楽などのディスクの両面にわたる長いデ−タを記
録あるいは再生する場合に、非常に簡単な構成でA面か
らB面の切り換えを高速に実行することが可能となる。
【0045】本実施例においては、記録再生の場合につ
いて述べたが、ディスクフォ−マット動作のような消去
動作においても、記録動作と同様に本発明を適用するこ
とができる。
【0046】また本実施例において、記録再生を行わな
い光ビ−ムのトラッキング制御に加えてフォ−カス制御
をも不動作にしておけば、消費電力をさらに低下すると
いう点でさらに効果がある。
【0047】さらに本実施例では、半導体レ−ザ1、光
検出器7も可動部2上に、半導体レ−ザ8、光検出器1
2も可動部9上に搭載した装置について説明したが、本
発明は、半導体レ−ザ1、光検出器7、光学系部品3の
一部および半導体レ−ザ8、光検出器12、光学系部品
10の一部が可動部ではなく、固定側に搭載された分離
光学系の装置に対しても適応することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
個のリニアモ−タで両面記録再生可能な装置を構成する
ことができ、装置の大きさ、重量、消費電力を削減が可
能である。よって例えばノ−ト型パ−ソナルコンピュ−
タのような仕様条件の限定されたものにでも搭載するこ
とができ、利用範囲の広い装置を提供することができ
る。
【0049】またA面からB面へ渡って連続的に記録再
生を行う場合には、簡単な構成で切り換え速度を向上す
ることができ、さらに従来の装置との互換性を確保した
高性能かつ安価な装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための光学式記録
再生装置の構成を示すブロック図
【図2】同実施例におけるトラッキング制御回路のブロ
ック図
【図3】同実施例において使用するディスクの平面図
【図4】本発明の光学式記録再生装置における両面記録
再生の手順を示すフロ−チャ−ト
【図5】従来の光学式記録再生装置の構成を示すブロッ
ク図
【図6】従来の光学式記録再生装置においてディスクの
両面記録再生ための移送の様子を示す模式図
【図7】従来の別の光学式記録再生装置の構成を示すブ
ロック図
【符号の説明】 1 半導体レ−ザ 2 可動部 3 光学系部品 4 収束レンズ 5 ディスク 6 モ−タ 7 光検出器 8 半導体レ−ザ 9 可動部 10 光学系部品 11 収束レンズ 12 光検出器 13 リニアモ−タ 14 リニアモ−タ 15 制御素子 16 制御素子 20 移送機構 21 光ビ−ム 22 トラック 23 トラッキング制御回路 24 トラッキング制御回路 25 駆動回路 26 駆動回路 30 マイクロプロセッサ 31 支持フレ−ム 32 差動増幅器 33 差動増幅器 34 スイッチ 35 スイッチ 36 位相補償回路 37 位相補償回路 38 インバ−タ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝野 正行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転している円盤状の記録担体の第1の面
    に向けて、第1の光ビ−ムを収束する第1の収束手段
    と、前記第1の収束手段により収束された前記第1の光
    ビ−ムを前記記録担体上の前記第1の面のトラックを横
    切るように移動させる第1の移動手段と、前記第1の光
    ビ−ムが前記記録担体上を透過した透過光あるいは前記
    記録担体より反射した反射光により前記記録担体上の光
    ビ−ムとトラックとの位置関係に応じた信号を発生する
    第1のトラックずれ検出手段と、前記第1のトラックず
    れ検出手段の信号に応じて前記第1の移動手段を駆動
    し、前記第1の光ビ−ムが常にトラック上を走査するよ
    うに制御する第1のトラッキング制御手段と、前記記録
    担体の第2の面に向けて、第2の光ビ−ムを収束する第
    2の収束手段と、前記第2の収束手段により収束された
    光ビ−ムを前記記録担体上の前記第2の面のトラックを
    横切るように移動させる第2の移動手段と、前記第2の
    光ビ−ムが前記記録担体上を透過した透過光あるいは前
    記記録担体より反射した反射光により前記記録担体上の
    光ビ−ムとトラックとの位置関係に応じた信号を発生す
    る第2のトラックずれ検出手段と、前記第2のトラック
    ずれ検出手段の信号に応じて前記第2の移動手段を駆動
    し、前記第2の光ビ−ムが常にトラック上を走査するよ
    うに制御する第2のトラッキング制御手段と、前記第1
    の移動手段および前記第2の移動手段を記録担体の径方
    向に同時に移送する移送手段とを備え、前記記録担体上
    の前記第1の面を記録再生するときは、前記第1のトラ
    ッキング制御手段を動作させ、前記第2のトラッキング
    制御手段を不動作にし、前記記録担体上の前記第2の面
    を記録再生するときは、前記第1のトラッキング制御手
    段を不動作にし、前記第2のトラッキング制御手段を動
    作させることをすることを特徴とする光学式記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】第1の面上のトラックと、第2の面上のト
    ラックのスパイラル(螺旋)方向が同方向の記録担体を
    使用することを特徴とする請求項1記載の光学式記録再
    生装置
  3. 【請求項3】第1の収束手段および第1の移動手段と第
    2の収束手段および第2の移動手段は、記録担体を中心
    に略対称な位置に配置するように構成することを特徴と
    する請求項1記載の光学式記録再生装置
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1297962C (zh) * 2002-12-16 2007-01-31 三星电子株式会社 拾取器检验装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1297962C (zh) * 2002-12-16 2007-01-31 三星电子株式会社 拾取器检验装置

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