JPH0676275B2 - 気相エピタキシャル成長装置および基板の加熱方法 - Google Patents

気相エピタキシャル成長装置および基板の加熱方法

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JPH0676275B2
JPH0676275B2 JP63182110A JP18211088A JPH0676275B2 JP H0676275 B2 JPH0676275 B2 JP H0676275B2 JP 63182110 A JP63182110 A JP 63182110A JP 18211088 A JP18211088 A JP 18211088A JP H0676275 B2 JPH0676275 B2 JP H0676275B2
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melt
gas
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reaction tube
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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    • C23C16/44Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、薄膜形成用気体原料を、加熱された基板表
面上に導き、該基板表面上でエピタキシャル成長させる
ための気相エピタキシャル成長装置に関するものであ
り、特に、基板上に均一な膜厚の成長層を得ることので
きる気相エピタキシャル成長装置および基板の加熱方法
に関するものである。
[従来の技術] 第6図は、従来から用いられている気相エピタキシャル
成長装置を示す図解図である。気相エピタキシャル成長
装置は、石英から作られている反応管1と、反応管1内
に配置されたホルダ2と、ホルダ2によって支持された
サセプタ3と、高周波加熱用コイル5とを備えている。
サセプタ3は、たとえばその材質がカーボンであり、高
周波加熱用コイル5によって所定温度にまで加熱され
る。基板4はサセプタ3上に置かれ、サセプタ3からの
熱伝導によって所定温度にまで昇温される。
説明の便宜上、基板4として、GaAs基板が用いられ、エ
ピタキシャル成長用の原料ガスとして、トリメチルガリ
ウム(TMG)ガスとトリメチルアルミニウム(TMA)ガス
とアルシン(AsH3)ガスとの混合ガスが用いられたとす
る。また、ドーパントとして、ジエチル亜鉛ガスが用い
られたとする。GaAs基板4は、サセプタ3からの熱伝導
によって、たとえば約800℃の温度にまで加熱される。
反応管1内に導入された原料ガスは、加熱されたGaAs基
板4上で熱分解し、その結果、基板4上でAlGaAs層のエ
ピタキシャル成長が行なわれる。続いて、TMAガスの供
給を停止し、原料ガスとしてTMGガスとAsH3ガスとの混
合ガスを反応管1内に導入すれば、基板4上のAlGaAs層
の上でGaAs層のエピタキシャル成長が行なわれる。これ
らの工程を繰返せば、基板4上で多層のエピタキシャル
成長を行なうことができる。
[発明が解決しようとする課題] GaAs基板4は、たとえば、その表面が鏡面仕上げされ、
その裏面がラップ仕上げされている。多くの場合、この
ように、基板4の表面と裏面とでは、その仕上げ面精度
が異なっている。また、或る場合には、基板4の表面あ
るいは裏面にパターニング加工が施されていたり、基板
4の表面上にこの基板とは異なった熱膨張係数を有する
エピタキシャル層が形成されていたりする。このような
場合、基板4が約800℃の温度まで加熱されると、その
表面の状態と裏面の状態とが異なっていることから、基
板4は、第7図に示すように、表面または裏面に向かっ
て湾曲した形状となる。その結果、基板4と、サセプタ
3との間に、隙間6が形成される。
前述したように、基板4は、サセプタ3からの熱伝導に
よって所定温度にまで加熱される。第7図に示すように
基板4が湾曲し、基板4とサセプタ3との間に隙間6が
形成されると、基板4内には、その面方向において温度
勾配または温度のばらつきが生じる。すなわち、基板4
のうちサセプタ3に接触している部分は相対的にその温
度が高く、サセプタ3から離れている部分は相対的にそ
の温度が低い。基板4の表面上において温度のばらつき
が生じていれば、基板4の表面上で形成されるエピタキ
シャル成長層にも膜厚のばらつきが生ずる。
第8図に示すように、基板4の裏面に凹凸があり、また
サセプタ3の表面に凹凸がある場合にも、基板4とサセ
プタ3との間には隙間6が形成される。この場合におい
ても、基板4は、その面方向において温度のばらつきが
生じ、基板4上に形成されるエピタキシャル成長層の膜
厚にばらつきが生じる。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので
あり、その目的は、基板表面上に形成されるエピタキシ
ャル成長層の膜厚を均一にすることのできる気相エピタ
キシャル成長装置を提供することである。
この発明は、また、基板の面方向における温度のばらつ
きを生じさせない基板の加熱方法を提供することも目的
としている。
[課題を解決するための手段] この発明に従った気相エピタキシャル成長装置は、反応
管と、反応管内に薄膜形成用気体原料を供給するための
原料ガス供給手段と、反応管内に配置された液槽と、液
槽内に蓄えられた融液と、融液を加熱するための加熱手
段と、を備えている。基板は、その裏面が液槽内に蓄え
られた融液の液面に接触するようにされている。融液
が、加熱手段によって所定温度まで加熱されると、基板
は、融液からの熱伝導によって所定温度まで昇温する。
薄膜形成用気体原料を、反応管内の基板表面上に導き、
該基板表面上でエピタキシャル成長させるために、前記
基板を所定の温度にまで加熱する本発明の方法は、反応
管内に融液を蓄えた液槽を配置する工程と、基板の裏面
を融液に接触させる工程と、融液を加熱し、この融液か
らの熱伝導によって基板を所定の温度にまで加熱する工
程と、を備えている。
[作用] この発明に従った気相エピタキシャル成長装置では、基
板の裏面が融液に接触している。融液は流動性があるの
で、たとえ基板が湾曲した形状になっても、また基板の
裏面に凹凸があっても、融液は基板の裏面全体にわたっ
て均一に接触する。言換えれば、基板と融液との間に
は、隙間が形成されない。基板は、その裏面全体にわた
って均一に接触している融液からの熱伝導によって加熱
される。従って、加熱された基板には、その面方向にお
ける温度勾配や温度のばらつきが生じていない。その結
果、基板表面上に形成されるエピタキシャル成長槽の膜
厚は均一になる。
この発明に従った基板の加熱方法では、基板は、その裏
面に接触する融液からの熱伝導によって加熱される。融
液は、たとえ基板の形状が湾曲していたとしても、また
基板の裏面に凹凸が生じていたとしても、基板の裏面の
全体にわたって均一に接触するので、基板内の面方向に
おける温度のばらつきや温度勾配を生じさせない。
好ましい実施例では、融液となるべき材料は、基板材料
よりも大きな比重を有している材料から選ばれる。この
ようにすれば、基板は、融液の液面上に浮いた状態で支
持される。
基板材料は、たとえばGaAsまたはInPであり、融液とな
るべき材料は、たとえば、GaまたはInである。この場
合、基板と融液との反応を防止するために、好ましく
は、基板材料の裏面には、SiNまたはSiO2などの保護膜
がコーティングされる。
他の好ましい実施例では、融液となるべき材料は、薄膜
形成用気体原料を構成する成分と同種の材料から選ばれ
る。たとえば、薄膜形成用気体原料はトリメチルガリウ
ムを含み、融液となるべき材料GaまたはInである。「同
種の材料」とは、同一の材料であることを含むばかりで
はなく、GaやInのように、元素の周期表で同じ族に属す
る関係にある材料をも含むものである。実際、GaとInと
は、互いにその性質が似通っている。この好ましい実施
例によれば、融液からの蒸発物質がエピタキシャル成長
に対して悪影響を及ぼさない。
他の好ましい実施例では、融液となるべき材料は、基板
に対して不活性な材料から選ばれる。そのような材料と
して、たとえばB2O3が挙げられる。B2O3はその比重が小
さいので、融液としてB2O3を選んだ場合には、基板を支
持するための基板支持部材を別に設ける必要がある。こ
の場合であっても、基板の裏面は融液の液面に接触して
いる。
他の好ましい実施例では、液槽内に蓄えられる融液が、
相対的に大きな比重を有し下方に位置する下部液槽と、
相対的に小さな比重を有し上方に位置する上部液層とを
備えている。この場合、好ましくは、上部液層を構成す
る材料は、基板に対して不活性な材料である。
[実施例] 第1図は、薄膜形成用気体原料を、加熱された基板表面
上に導き、該基板表面上でエピタキシャル成長させるた
めの装置を図解的に示している。図示する装置は、反応
管1と、反応管1内に薄膜形成用気体原料を供給するた
めの原料ガス供給手段と、反応管1内に配置されたホル
ダ2と、ホルダ2上に支持されたサセプタ7と、サセプ
タ7内に形成された液槽8と、液槽8内に蓄えられた融
液9と、融液9を加熱するための高周波加熱用コイル5
と、を備えている。
説明の便宜上、基板4としてGaAs基板が用いられ、融液
9となるべき材料としてGaが用いられ、薄膜形成用気体
原料ガスとしてトリメチルガリウムガス(TMGガス)と
トリメチルアルミニウムガス(TMAガス)とアルシンガ
ス(AsH3ガス)との混合ガスが用いられ、キャリアガス
として水素ガス(H2ガス)が用いられ、ドーパント用の
ガスとしてジエチル亜鉛ガス(DEZガス)が用いられ、
反応管1内雰囲気を置換するためのガスとして窒素ガス
(N2ガス)が用いられたとする。また、反応管1は石英
から作られ、サセプタ7はカーボンから作られていると
する。
サセプタ7は高周波加熱用コイル5によって所定温度に
まで加熱され、融液9はサセプタ7からの熱伝導によっ
て所定温度にまで加熱される。GaAs基板4は、液槽8内
の融液9の液面上に置かれる。融液材料であるGaの比重
は、基板材料であるGaAsの比重よりも大きいので、GaAs
基板4は、比重差によって、融液9の液面上に浮いた状
態で保持される。
GaAs基板4は、融液9からの熱伝導によって所定温度に
まで加熱される。融液9は流動性を有しているので、エ
ピタキシャル成長処理中に基板4が湾曲したりしても、
基板4と融液9との間には隙間が生じず、融液9は基板
4の裏面全体にわたって均一に接触する。第2図は、そ
のような状態を示す図である。また、基板4の裏面に凹
凸があったとしても、融液9は、基板4の裏面の全体に
わたって均一に接触する。従って、融液9の熱伝導によ
って加熱される基板4は、その面方向において均一な温
度分布を有する。その結果、基板4上に形成されるエピ
タキシャル成長層は、その膜厚が均一になる。
第5図は、GaAs基板4上にエピタキシャル成長を行なわ
せるための一連のステップを示している。第1図および
第5図を参照して、基板4上にエピタキシャル成長層を
完成させるまでの一連の工程を説明する。予め、GaAs基
板4の裏面に、基板4と融液9との反応を防止するため
の保護膜をコーティングスル(ステップS1)。基板4と
してGaAsを用い、融液9としてGaを用いた場合、基板4
と融液9とが高温下において直接接触すると、GaAs基板
4と融液9とが反応しGaAs基板の一部が溶解してしまう
おそれがある。それを防止するために、予め、GaAs基板
4の裏面には、SiNまたはSiO2などの保護膜をコーティ
ングしておく。
ホルダ2は上下動可能に設けられており、処理開始前に
おいてはホルダは第1図に示す位置よりも下方の位置に
もたらされている。このホルダ2の上にサセプタ7を置
き、サセプタ7の液層8内に融液9となるべき原料(G
a)を入れる(ステップS2)。Gaの融点は29.78℃であ
る。従って、Gaの原料をこの融点温度以上に暖めて液体
の状態にし、この液体状態にある原料を液槽8内に入れ
る。しかし、この段階においては、Ga原料を必ずしも液
体状態にする必要はなく、固体状態となっているGa原料
を液槽8内に入れるようにしてもよい。
次に、GaAs基板4を、液槽8内に入れられたGa融液原料
の上に載せる(ステップS3)。融液原料のGaの比重は基
板材料のGaAsの比重よりも大きいので、融液原料が液体
状態であるならば、GaAs基板4はこの液体の液面上に浮
いた状態で保持される。
次に、ホルダ2を所定位置まで上昇させる(ステップS
4)。
次に、窒素ガス供給手段15から送り出されたN2ガスを反
応管1内に導入し、反応管1内をN2ガス雰囲気下にする
(ステップS5)。
次に、高周波加熱用コイル5に通電し、GaAs基板4を所
定温度となるまで昇温させる(ステップS6)。所定温度
は、たとえば約800℃である。サセプタ7が高周波加熱
用コイル5によって加熱され、融液9はサセプタ7から
の熱伝導によって加熱され、融液9はサセプタ7からの
熱伝導によって加熱される。また、基板4は、融液9か
らの熱伝導によって加熱される。前述したように、融液
9は、基板4の裏面の全体にわたって均一に接触するの
で、基板4は、その面方向において均一な温度分布を有
する。
次に、エピタキシャル成長用原料ガスを反応管1内に導
入する(ステップS7)。具体的には、TMGガス供給手段1
0、TMAガス供給手段11、アルシンガス供給手段12、DEZ
ガス供給手段13および水素ガス供給手段14からそれぞれ
送り出されたトリメチルガリウムガス(TMGガス)、ト
リメチルアルミニウムガス(TMAガス)、アルシンガス
(AsH3ガス)、ジエチル亜鉛ガス(DEZガス)およびH2
ガスを反応管1内に導入する。TMGガスとTMAガスとAsH3
ガスの混合ガスが原料ガスであり、H2ガスがキャリアガ
スであり、DEZガスがドーパントガスである。
TMGガス、TMAガスおよびAsH3ガスは、約800℃の温度ま
で加熱されたGaAs基板4の表面上で熱分解し、この基板
4の表面上でAlGaAs層のエピタキシャル成長が行なわれ
る。続いて、TMAガスの供給を停止し、原料ガスとしてT
MGガスおよびAsH3ガスを反応管1内に導入する。する
と、GaAs基板4上で成長したAlGaAs層の上でGaAs層のエ
ピタキシャル成長が行なわれる。この処理を繰返せば、
多層エピタキシャル成長を行なわせることができる。
所望のエピタキシャル成長が完了すれば、高周波加熱用
コイル5に対する通電を止め、反応管1内の雰囲気の温
度を下げる(ステップS8)。この際、反応管1内にN2
スを導入し、反応管1内をN2ガス雰囲気下にする(ステ
ップS9)。
基板4の温度が常温近くまでなったら、ホルダ2を下降
させる(ステップS10)。
融液9の材料であるGaの融点は29.78℃であるので、ホ
ルダ2を下降させた直後においては融液9用のGaは依然
として液体状態のままである。この液体の液面に浮いて
いるGaAs基板4を、たとえばピンチセットなどを用いて
取出す(ステップS11)。
次に、取出したGaAs基板4の裏面に付着したGa融液を、
布などのよって拭き取る(ステップS12)。この際、基
板4の裏面に付着しているGa融液を完全に除去するため
に、GaAs基板4の裏面をHCl溶液に浸けてもよい。
最後に、GaAs基板4の裏面をフッ酸溶液に浸けることに
よって、基板4の裏面に形成されている保護膜を除去す
る(ステップS13)。
上記実施例では、GaAsの基板4に対して、Gaの融液9を
用いた。そして、薄膜形成用気体原料ガスは、TMGガス
を含んでいた。この場合、融液9の材料であるGaは、TM
Gガスの1成分であるので、融液9からの蒸発成分がエ
ピタキシャル成長に対して悪影響を及ぼさない。
基板4としてGaAsを用い、薄膜形成用気体原料ガスとし
てTMGガスとTMAガスとAsH3ガスとの混合ガスを用い、融
液9としてGaの代わりにInを用いてもよい。InとGaと
は、元素の周期表で同じIII族に属するので、互いにそ
の性質が似通っている。従って、In融液からの蒸発成分
がエピタキシャル成長に対して悪影響を及ぼすことはな
い。ただ、Inは、その融点がGaよりもかなり高くて156.
6℃である。従って、前述のステップS2では、固体の状
態となっているInをサセプタ7の液槽8内に入れること
になる。また、エピタキシャル成長の完了後に基板4を
反応管1から取出す際には、融液9の材料であるInは固
体状態になっている。基板の裏面に付着した固体状のIn
は、基板の裏面HCl溶液に浸けることによって除去でき
る。
前述の説明では、ドーパントガスとしてジエチル亜鉛ガ
スを用いていたが、ジエチル亜鉛ガスの代わりにH2Seガ
スを用いてもよい。
サセプタ7の材料としては、カーボンの代わりに、ボロ
ンナイトライド、窒化シリコン、窒化カーボンなどを用
いてもよい。カーボン製のサセプタは多孔質であるの
で、エピタキシャル成長処理開始前に反応管1内をN2
スで置換したとしても、カーボン製のサセプタ内には空
気が残存するおそれがある。この残存空気は、エピタキ
シャル成長処理に対して悪影響を及ぼす。このことを回
避するために、好ましくは、カーボン製のサセプタ7の
外面上には、SiCコーティングが施される。
融液9としてGaまたはInを用いた場合には、GaまたはIn
が高周波加熱によって加熱され得るので、サセプタ7を
構成する材料として絶縁体である石英を用いることがで
きる。石英製のサセプタは多孔質ではないので、カーボ
ン製サセプタを用いる場合のような不具合は生じない。
液槽8を有するサセプタ7が高周波加熱によって加熱さ
れ得る材料から作られていれば、融液9としてB2O3のよ
うなガラス融液を用いることができる。B2O3は不活性で
あるので、エピタキシャル成長処理に対して悪影響を及
ぼさない。ただ、B2O3の比重はGaAsの比重よりも小さ
い。従って、GaAs製の基板4は、B2O3の融液9の液面上
には浮かばない。そのために、基板4の裏面を融液9の
液面に接触させた状態で、基板4を支持するための基板
支持部材を別に設ける必要がある。その例を、第3図に
示している。液槽8を有するサセプタ7の上部には、基
板4の裏面を下から支える基板支持部材16が取付けられ
ている。基板4が第3図に示すように基板支持部材16に
よって支持されている状態において、B2O3の融液9は、
基板4の裏面の全面にわたって均一に接触している。従
って、融液9の熱伝導によって加熱される基板4は、そ
の面方向における温度分布が均一になる。
第4図は、液槽8内に蓄えられる融液として、比重の異
なる2つの液層を用いた例を図示している。融液は、相
対的に大きな比重を有し下方に位置する下部液層9aと、
相対的に小さな比重を有し上方に位置する上部液層9bと
を備えている。下部液層9aを構成する材料は、たとえば
高周波加熱によって加熱され得る材料である。一方、上
部液層9bを構成する材料は、好ましくは、基板4に対し
て不活性な材料である。そのような不活性な材料の例と
して、B2O3が挙げられる。融液をこの第4図に示す例の
ように2つの液層に分けることの利点は、以下のとおり
である。まず、下部液層9aは上部液層9bによって覆われ
るので、下部液層9aからの蒸発成分は生じない。また、
下部液層9aは基板4と接触しないので、基板4に対する
反応性について考慮する必要はない。従って、下部液層
9aとして使用できる材料は、広範囲になる。一方、上部
液層9bとして使用されるB2O3は、不活性であり、基板4
とも反応しない。
さらに、下部液層9aを構成する材料として高周波加熱に
よって加熱され得る材料を選べば、サセプタ7として絶
縁体である石英を用いることができる。たとえば、下部
液層9aとしてGaまたはInが用いられる。そして、上部液
層9bとしてB2O3が用いられたとする。この組合わせの場
合、まず、下部液層9aが高周波加熱によって直接加熱さ
れる。上部液層9bは、下部液層9aからの熱伝導によって
加熱される。基板4は、上部液層9bからの熱伝導によっ
て加熱される。
なお、基板4を加熱するための融液9としてB2O3を用い
た場合には、第5図に示したステップS1およびステップ
S13は不要となる。すなわち、B2O3はGaAs製基板4に対
して不活性であるので、基板4の裏面に保護膜のコーテ
ィングを施す必要がない。
融液9としてB2O3を用いた場合には、前述のステップS1
1において基板4を取出したとき、基板4の裏面には固
体状のB2O3が付着する。この付着したB2O3を取除くため
に、基板4の裏面はフッ酸溶液に浸けられる。
基板4として、GaAs製基板の代わりに、InP製基板を用
いてもよい。この場合、融液9としてIn、GaまたはB2O3
等が使用可能である。
以上、有機金属化学堆積法(MOCVD法)によって半導体
基板上に金属化合物をエピタキシャル成長させる例を説
明したが、この発明は、それ以外の用途にも利用され得
る。たとえば、この発明は、SiO2やSiNのような絶縁膜
のエピタキシャル成長を行なう場合にも、またクロライ
ド法に依る気相成長法や、ハイドライド法に依る気相成
長法にも同様に適用され得る。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、基板の表面上でエピ
タキシャル成長を行なう場合、基板の裏面の全体にわた
って均一に接触している融液からの熱伝導によって基板
を加熱するものであるので、基板の温度分布は、その面
方向において均一になる。従って、基板の表面上に形成
されるエピタキシャル成長層の膜厚は均一になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に従った気相エピタキシャル成長装
置の一実施例を示す図解図である。 第2図は、基板が融液の上に置かれている状態を図解的
に示す図である。 第3図は、基板を基板支持部材によって支持している状
態を示す図解図である。 第4図は、融液として、2つの液層が用いられている例
を図解的に示す図である。 第5図は、第1図に示す装置を用いてエピタキシャル成
長を行なう場合の工程を順次的に示す図である。 第6図は、従来から用いられている気相エピタキシャル
成長装置の図解図である。 第7図は、基板とこの基板を下から支持するサセプタと
の接触部分を拡大して示す断面図である。 第8図は、基板とこの基板を下から支持するサセプタと
の接触部分の構造の他の例を示す断面図である。 図において、1は反応管、4は基板、5は高周波加熱用
コイル、7はサセプタ、8は液槽、9は融液を示す。 なお、各図において、同一の番号は同一または相当の要
素を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄膜形成用気体原料を、加熱された基板表
    面上に導き、該基板表面上でエピタキシャル成長させる
    ための装置であって、 反応管と、 前記反応管内に前記薄膜形成用気体原料を供給するため
    の原料ガス供給手段と、 前記反応管内に配置された液槽と、 前記液槽内に蓄えられ、その液面が前記基板の裏面に接
    触するようにされた融液と、 前記融液からの熱伝導によって前記基板が所定の温度ま
    で昇温するように、前記融液を加熱するための加熱手段
    と、 を備える、気相エピタキシャル成長装置。
  2. 【請求項2】薄膜形成用気体原料を、反応管内の基板表
    面上に導き、該基板表面上でエピタキシャル成長させる
    ために、前記基板を所定の温度にまで加熱する方法であ
    って、 前記反応管内に融液を蓄えた液槽を配置する工程と、 前記基板の裏面を前記融液に接触させる工程と、 前記融液を加熱し、この融液からの熱伝導によって前記
    基板を前記所定の温度にまで加熱する工程と、 を備えた、基板の加熱方法。
JP63182110A 1988-07-21 1988-07-21 気相エピタキシャル成長装置および基板の加熱方法 Expired - Lifetime JPH0676275B2 (ja)

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