JPH0675824U - 自動車空調装置のエアフィルタ付レジスタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インストルメントパネル等のエア吹出し口に
設けられた自動車空調装置のレジスタに、エアフィルタ
を車室内から着脱自在にする。 【構成】 空調用エア吹出し口に、正面にルーバを備
え、かつ後部でエア吹出し口に連通するボックス状レジ
スタ本体１０を引出し可能に装着する。引出した状態
で、エア吹出し口の正面から突出したレジスタ本体部分
の内部に、レジスタ本体１０の縦断面に対応した形状の
シート状エアフィルタ２０を挟持するフィルタ挟持枠１
２を設け、さらにレジスタ本体部分の周囲に、細隙状フ
ィルタ装着口１５を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車のインストルメントパネル等のエア吹出し口に設けられる自 動車空調装置のエアフィルタ付レジスタに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

自動車の空調装置では、インストルメントパネル等のエア吹出し口に設けられ たレジスタからエアが吹出され、エアフィルタは内部の空気取入れ口等に配置さ れている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

つまり、エア吹出し口にはエアフィルタが設けられておらず、したがって交換 が容易でないために、タバコ、カビ等に起因する悪臭を防止するには通常スプレ イを用いたり、或は脱臭器を設けたりしている。

【０００４】 本考案は、このような点に鑑みて、インストルメントパネル等のエア吹出し口 に設けられ、かつ車室内から着脱自在になったエアフィルタを備えた自動車空調 装置のエアフィルタ付レジスタを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、この目的を達成するために、空調用エア吹出し口に、正面にルーバ を備え、かつ後部でエア吹出し口に連通するボックス状レジスタ本体を引出し可 能に装着し、引出した状態で、エア吹出し口の正面から突出したレジスタ本体部 分の内部に、レジスタ本体の縦断面に対応した形状のシート状エアフィルタを挟 持するフィルタ挟持枠を設け、さらにレジスタ本体部分の周囲に、細隙状フィル タ装着口を設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】 エア吹出し口にレジスタ本体が装着した状態で、エアはエアフィルタを通って 正面のルーバから吹出される。レジスタ本体を引出してエア吹出し口の正面から フィルタ装着口を突出させた状態で、エアフィルタはフィルタ装着口からフィル タ挟持枠に出入れされる。

【０００７】

【実施例】

図１及び図２は、本考案の一実施例による自動車空調装置のエアフィルタ付レ ジスタを示す。 これらの図において、１０は例えばインストルメントパネルのエア吹出し口１ に引出し可能に装着されるボックス状レジスタ本体である。このレジスタ本体は 、エア吹出し口１の底面に載置される底板１６、引出し時にエア吹出し口１の上 縁に係止されるストッパ１７、エア吹出し口１の周面に圧接されるシールゴム１ ８、手で引出す際に指でつまみ易くするために底板１６の先端部中央に形成され た凹部（図示せず）等を備えている。

【０００８】 さらに、レジスタ本体１０内には、上下方向の角度を調整可能なルーバ１１が 収納されると共に、後部にはシート状エアフィルタ２０を挿入させて挟持する両 側２枚の枠１２ａ、１２ｂより構成されるフィルタ挟持枠１２が設けられている 。双方の枠１２ａ、１２ｂ間の上端部には、上方からエアフィルタ２０を装着さ せるフィルタ装着口１５が形成されている。その横幅はエアフィルタ２０の横幅 寸法に対応し、その厚さよりも僅かに広い細隙状になっている。

【０００９】 エアフィルタ２０は、曲げ弾性を呈する合成樹脂製の枠２１に合成繊維製のフ ィルタ本体２２を取付けてシート状に形成されている。枠２１の上端部には、枠 １２ａの上端部に形成された水平方向の係止片１２ｃに係止されるように、Ｌ字 形に曲げられたストッパ２５が形成されている。枠２１の厚みは、双方の枠１２ ａ、１２ｂ間の間隔よりも僅かに厚くなるようにくの字形に曲げられている。垂 直方向へ延びるストッパ２５の上端部２５ａは、出入れ操作用のつまみ部分とし て機能する。枠１２ａ、１２ｂの上端部には、エアフィルタ２０に圧接すること により、エアシールを行うウレタン１５ａ、１５ｂが貼着されている。フィルタ 本体２２には、脱臭剤や芳香剤等を封入し、消臭効果を高めることができる。

【００１０】 使用に際しては、エアフィルタ２０をフィルタ装着口１５へ上方から装着し、 、図２Ｂに示すよう、僅かに幅狭に圧縮させ、ストッパ２５を係止片１２ｃに確 実に係止させてガタを生じないようにしている。この状態で、ストッパ２５の上 端部２５ａは係止片１２ｃから僅かに突出して操作可能になっている。これによ り、エアフィルタ２０は振動が抑制され、またウレタン１５ａ、１５ｂでエア漏 れも防止される。

【００１１】 エアフィルタ２０を通過したエアは、ルーバ１１から吹出される。エアフィル タ２０の交換或は洗浄時には、レジスタ本体１０をストッパ１７で拘束される位 置まで引出し、フィルタ装着口１５をエア吹出し口１の下面１ａよりも突出させ る。次いで、ストッパ２５を手前に引き、係止片１２ｃから係脱させると、僅か に伸び、さらに摘まんで上方へ引出す。

【００１２】

【考案の効果】

以上、本考案によれば、レジスタを引出して車室内からエアフィルタを容易に 取外すことが可能となる。したがって、エアの状態或は運転者の判断で必要な時 に車室内で直ちに取出してその洗浄又は交換を行うことができ、吹出されるエア 自体の悪臭をなくすことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による自動車空調装置のエア
フィルタ付レジスタ本体の分解斜視図である。

【図２】同レジスタの断面図であり、同図Ａはフィルタ
挟持枠の上端部、同図Ｂはレジスタ本体の縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１ エア吹出し口 １０ レジスタ本体 １１ ルーバ １２ フィルタ挟持枠 １５ フィルタ装着口 ２０ エアフィルタ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 空調用エア吹出し口に、正面にルーバを
   備え、かつ後部でエア吹出し口に連通するボックス状レ
   ジスタ本体を引出し可能に装着し、 引出した状態で、前記エア吹出し口の正面から突出した
   前記レジスタ本体部分の内部に、前記レジスタ本体の縦
   断面に対応した形状のシート状エアフィルタを挟持する
   フィルタ挟持枠を設け、さらに前記レジスタ本体部分の
   周囲に、細隙状フィルタ装着口を設けたことを特徴とす
   る自動車空調装置のフィルタ付レジスタ。