JPH0675403U - 操作ワイヤーの案内管 - Google Patents
操作ワイヤーの案内管Info
- Publication number
- JPH0675403U JPH0675403U JP1637593U JP1637593U JPH0675403U JP H0675403 U JPH0675403 U JP H0675403U JP 1637593 U JP1637593 U JP 1637593U JP 1637593 U JP1637593 U JP 1637593U JP H0675403 U JPH0675403 U JP H0675403U
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- JP
- Japan
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- tube
- guide tube
- operation wire
- flexible tube
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 可撓管の先端に先端硬性部を、後端に柄部を
接続した内視鏡の可撓管内に配置した操作ワイヤーの案
内管において、可撓管内の操作ワイヤーを通す案内管内
の摺動抵抗を減少させることを目的とする。 【構成】 案内管の内側に耐摩耗性のある摩擦係数の小
さいチューブを配置し、そのチューブの先端を先端硬性
部の端部付近に、後端を柄部の端部付近にそれぞれ位置
させたことを特徴とする。
接続した内視鏡の可撓管内に配置した操作ワイヤーの案
内管において、可撓管内の操作ワイヤーを通す案内管内
の摺動抵抗を減少させることを目的とする。 【構成】 案内管の内側に耐摩耗性のある摩擦係数の小
さいチューブを配置し、そのチューブの先端を先端硬性
部の端部付近に、後端を柄部の端部付近にそれぞれ位置
させたことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、内視鏡の可撓管における操作ワイヤーの案内管に関する。
【0002】
医療用や工業用の内視鏡1は、可撓管は長尺であり、その長いものになると3 0mにもおよぶものもある。このように可撓管を有する内視鏡は、一般には使用 に際して図5に示す如く、柄部2を持って可撓管3を複数回ループ状に巻いて順 次挿入するものである。
【0003】 以下に内視鏡1を図6を用いて説明する。図において、2は柄部であり、一般 的に接眼部4、アングル操作部5および必要に応じて鉗子導入口等がある。 3は可撓管であり、通常は先端硬性部6、アングル部7および導中部8から成 り立っており、アングル操作ワイヤー、ライトガイド、イメージガイド等の映像 伝達手段および必要に応じて空気・水導入管等が通してある。
【0004】 9は連結管であり、上記ライトガイドおよび空気・水導入管等を光源や空気・ 水供給源に連結するものである。 そこで、可撓管3内のアングル操作ワイヤー10は図6に示す如く、案内管1 1の中を案内されている。従って、図5に示す如く、可撓管3をループ状にした 状態でアングル操作を行うと、図2に示す如く、アングル操作ワイヤー10は湾 曲した案内管11の内側面に押圧されながら圧接された状態で摺動することにな る。
【0005】 これによって、案内管11の内周面とアングル操作ワイヤー10との間には大 きな摩擦抵抗が発生し、操作ワイヤーの操作性を大きく低下させることになる。 通常、アングルを曲げるのに必要な操作ワイヤーを引く力は正味0.5Kg 以内であ り、無理なく操作できる手元側の入力は3Kg 以内が理想である。 一般に案内管11は、ステンレス鋼線を螺線状に巻回したものを用いており、 案内管11とアングル操作ワイヤー10との摩擦係数m は約0.8 である。
【0006】 このような案内管11とアングル操作ワイヤー10との組み合わせでは、内視 鏡の可撓管を1回ループに巻いただけで摩擦抵抗が極端に増大し、2回ループに 巻くと全くアングル操作ワイヤー10の操作ができなくなってしまう。 また、無理をしてアングル操作ワイヤーを操作すると、ワイヤーが切断してし まうことがある。
【0007】 そこで、案内管11とアングル操作ワイヤー10との間に黒鉛粉末等の潤滑剤 を介在させることが一般的となっている。
【0008】
ところが、上記の如く潤滑剤を塗布しても、上記のように可撓管を数回のルー プに巻くとアングル操作ワイヤーの操作は非常に困難になってしまう問題があり 、また、そのために介在させた潤滑剤はアングル操作ワイヤーの移動に伴って移 動し易く、使用している内に操作ワイヤーの巻き山と案内管の螺線の山との圧接 部分では潤滑剤がすぐに剥がれてしまい、潤滑作用が長続きしないという問題が ある。
【0009】 そこで、アングル操作ワイヤーに4フッ化エチレンをコーティングをしたもの があるが、潤滑剤を塗布したものと同様に激しく当接する箇所から剥がれ易く、 また摩耗するのも早いという問題があり、これもやはり潤滑作用が長続きしない ものである。
【0010】
そこで本考案は、アングル操作ワイヤーを通す案内管の内側に耐摩耗性のある 摩擦係数の小さいチューブを配置し、そのチューブの先端を案内管の先端硬性部 側の端部付近に、後端を柄部側の端部付近にそれぞれ位置させたことを特徴とす る。
【0011】
以上の構成によると、特に長尺の可撓管を有する内視鏡において、可撓管をル ープ状に巻いて支持しながらアングル操作をしたり、挿入した個所が複雑に湾曲 しているようなところで可撓管が湾曲した場合でも、案内管とアングル操作ワイ ヤーとの間の摺動摩擦を少なくして操作することができるようになる。
【0012】
以下に本考案の一実施例を図面を用いて説明する。 なお、以下の説明において、上記従来技術と同様の部位は同一符号を用いて説 明する。 図1は説明図であり、図において、1は内視鏡、2は柄部であり、一般的に接 眼部4、アングル操作部5および必要に応じて鉗子導入口等がある。
【0013】 3は可撓管であり、通常は先端硬性部6、アングル部7および導中部8から成 り立っており、アングル操作ワイヤーの案内管、ライトガイド、イメージガイド および必要に応じて空気・水導入管、鉗子操作ワイヤーの案内管等が通してある 。 9は連結管であり、上記ライトガイドおよび空気・水導入管等を光源や空気・ 水供給源に柄部2から連結するものである。
【0014】 このような可撓管3内部のアングル操作ワイヤー10を通す案内管11の内側 には摩擦係数の小さい材料、例えば4フッ化エチレン等によるチューブ12を配 置し、そのチューブ12の後端を、柄部2の端部付近にある案内管受2aに固着 や挿着等により納め、先端を、アングル部7の端部に設けたリング13に固着や 挿着等により納めてある。
【0015】 なお、案内管11にこのチューブ12を配置するスペースの余裕が少なかった り、まったくない場合には、螺線を構成する線材の断面を円形でなく偏平形状の ものを用いるとよく、さらに細径のものでは、金属パイプ等を用いることもでき る。 一般に、図2に示す如く、操作力F=L×emaである。ただし、Lはアングル 負荷、eは自然対数、m は案内管とアングル操作ワイヤーとの摩擦係数、a はル ープの角度である。従って、一定の角度のもとでは、摩擦係数が小さければ小さ いほど操作力は小さくなる。
【0016】 そこで、耐久性、安全性および耐温度性等を考慮して摩擦係数の小さい材料を 選択すると、例えば4フッ化エチレンのような摩擦係数が0.15以下の材料が適し ている。 従って、上記の構成によると、耐摩耗性のある摩擦係数の小さいチューブ12 により、可撓管がループ状になってもその中の案内管11内部のアングル操作ワ イヤー10の摺動性の悪化を著しく軽減させ、アングル操作ワイヤー10による 締め付け作用の少ない案内管11となる。
【0017】 また、チューブ12の後端は柄部に、先端はアングル部に嵌まって案内管内に 納まってアングル操作ワイヤー10の摺動によって一方に偏ったりしわになった りすることがないようにしておくのもよいが、これとは全く反対に、案内管内で 多少の移動ができるようにしておくことにより特定の箇所が集中的にアングル操 作ワイヤによって擦られるのを防ぐことができる。
【0018】 なお、上記説明は、アングル操作ワイヤーとその案内管で説明をしたが、他の 操作ワイヤー例えば図3に示す如く対物レンズの合焦用のワイヤーや図4に示す 如く鉗子操作ワイヤー等の案内管においても全く同様である。 さらに、内視鏡ばかりでなく、内視鏡を誘導して案内するアングルワイヤー付 のガイドチューブにおいても同様に用いることができる。
【0019】
【考案の効果】 以上詳細に説明した本考案によると、可撓管内のアングル操作ワイヤーを通す 案内管の内側に耐摩耗性のある摩擦係数の小さいチューブを配置し、そのチュー ブの先端を先端硬性部の端部付近に、後端を柄部の端部付近にそれぞれ位置させ たことにより、特に長尺の可撓管を有する内視鏡において、可撓管をループ状に して観察個所に挿入したり、挿入した個所が複雑に湾曲しているようなところで 可撓管が幾重にも湾曲した場合でも、案内管とアングル操作ワイヤーとの間の摺 動摩擦を少なくして極めて容易に駆動させることができる効果があり、さらに、 アングル操作ワイヤーの疲労および断線を減少させて耐久性を格段に向上させる ことができる効果を有する。
【図1】実施例を示す説明図である。
【図2】操作力の説明図である。
【図3】他の応用例を示す説明図である。
【図4】他の応用例を示す説明図である。
【図5】内視鏡の使用状態を示す説明図である。
【図6】従来例の説明図である。
1 内視鏡 3 可撓管 7 アングル部 8 導中部 10 アングル操作ワイヤー 11 案内管 12 チューブ
Claims (1)
- 【請求項1】 可撓管の先端に先端硬性部を、後端に柄
部を接続した内視鏡の可撓管内に配置した操作ワイヤー
の案内管において、 案内管の内側に耐摩耗性のある摩擦係数の小さいチュー
ブを配置し、そのチューブの先端を先端硬性部の端部付
近に、後端を柄部の端部付近にそれぞれ位置させたこと
を特徴とする操作ワイヤーの案内管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1637593U JPH0675403U (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 操作ワイヤーの案内管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1637593U JPH0675403U (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 操作ワイヤーの案内管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0675403U true JPH0675403U (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=11914553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1637593U Pending JPH0675403U (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 操作ワイヤーの案内管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0675403U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011034074A1 (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-24 | オリンパス株式会社 | 内視鏡湾曲部 |
JP2012090970A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-05-17 | Olympus Corp | 内視鏡、医療用マニピュレータ、および操作ワイヤ |
-
1993
- 1993-04-02 JP JP1637593U patent/JPH0675403U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011034074A1 (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-24 | オリンパス株式会社 | 内視鏡湾曲部 |
JP2012090970A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-05-17 | Olympus Corp | 内視鏡、医療用マニピュレータ、および操作ワイヤ |
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