JP2016054967A - 医療器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】挿入部内に挿通されたガイドシースを固定状態にする際の塑性変形を防止しつつ、ガイドシースの更なる細径化をも実現する医療機器を提供する。
【解決手段】第1の湾曲部位7aと、長手軸を備え、第1の湾曲部位7aを牽引する湾曲ワイヤ7uが挿通される内コイルシース40と、内コイルシース40に押圧力を与える押圧面26aを有するブレーキ部材26と、ブレーキ部材26を第1の位置に移動させて内コイルシース40が移動可能な移動状態、または、ブレーキ部材26を第2の位置に移動させて内コイルシース40が移動することを規制する規制状態に切り替える切替装置20と、移動状態において、ブレーキ部材26の押圧面26aが当接可能な疲労強度が高い被押圧部を長手軸回りに備え、被押圧部が押圧面26aに当接可能な角パイプ60と、を有する。
【選択図】図7

Description

ワイヤが挿通配置された移動可能コイルシースを切替装置の操作によって移動する状態と移動を規制した状態とに切替え可能な医療器具に関する。
医療分野において、内視鏡が利用されている。内視鏡は、細長な挿入部を有し、挿入部を体内に挿入することによって観察、あるいは、各種治療処置を行える。細長な挿入部の先端部には、観察部位の観察画像を撮像するための観察光学系が設けられている。
また、内視鏡の挿入部の先端側には湾曲部が設けられている。挿入部に湾曲部を設けることによって、体内深部への挿入を容易に行え、先端部の観察光学系を所望する方向に向けることが可能である。
湾曲部は、複数の湾曲駒を回動自在に連設して例えば上下の二方向、あるいは、上下左右の四方向に湾曲する構成になっている。湾曲部は、操作部に設けた湾曲操作装置である例えば回転ノブを操作して、湾曲ワイヤを牽引弛緩させることによって、湾曲動作する構成である。
湾曲形状の小径化を実現した内視鏡によれば、胃内、あるいは、大腸内等で、湾曲部を180°、あるいは、それ以上湾曲させて、挿入部の挿入方向とは逆方向の観察である後方観察(反転観察ともいう)が可能になる。
しかし、大腸観察用の内視鏡においては、湾曲部を湾曲させて挿入部の先端側を体腔内組織に引っ掛けて大腸を手繰り寄せて直線化する手技を行う際、湾曲形状が小径であることによって、体腔内組織に対する引っ掛かりが弱くなって直線化する手技が困難になるおそれがある。
特許文献1には、1つの湾曲部の湾曲長を簡単な構成によって可変させて、挿入部の挿入性を向上させることのできる構成を有する挿入機器及び内視鏡が開示されている。特許文献1に示された技術のリンク機構部においては、固定切替部材の操作によってコイルシースを固定状態、または、非固定状態に切替可能である。
つまり、特許文献1の内視鏡が有する1つの湾曲部は、湾曲部の先端側の一部だけが湾曲して湾曲半径が小さな短湾曲状態と、湾曲部の全体が湾曲して短湾曲状態に比べて湾曲半径が大きな長湾曲状態と、を選択的に得られる。
このため、挿入部内には例えば2重にコイルシースであるガイドシースが挿通されている。内側ガイドシースの先端は、挿入方向後半部の第2湾曲部位の先端側に固定され、外側ガイドシースの先端は可撓管部の先端側に固定され、基端は操作部の先端側に固定されている。
この構成において、外側ガイドシースから延出する各内側ガイドシースの基端側には制動片が設けられている。各制動片は、対応する線状部材固定機構によって固定状態にされることによって、内側ガイドシースの軸方向の移動が規制された状態になる。そして、内側ガイドシースの移動が規制された状態においては湾曲部の先端側の一部だけが湾曲し、内側ガイドシースの移動が可能な状態においては湾曲部の全体が湾曲する。
なお、制動片を線状部材固定機構によって固定状態、または、非固定状態に切替える代わりに、内側ガイドシースに対応するカムを有するカム軸を設け、カム軸を回転させてカムを内側ガイドシースに押し付けて内側ガイドシースの軸方向の移動を固定する図1に示すガイドシース固定切替機構を設けるようにしてもよい。
図1に示すようにガイドシース固定切替機構101は、挿入部長軸方向に沿って移動自在に挿通配置されている内側ガイドコイル(以下、ガイドシースと略記する)102の基端側部102rを、使用者による所定の操作によって、固定状態と非固定状態とに切替える切替ユニットである。符号103は、操作部である。
符号104は、湾曲ワイヤであって、ガイドシース102内を挿通している。湾曲ワイヤ104の先端部は、湾曲部(不図示)を構成する先端湾曲駒に固定され、基端部は湾曲操作ノブ105に対して一体に設けられた湾曲用フランジ106に固設されている。
ガイドシース固定切替機構101は、ガイド部材111と、二節リンク機構112と、カム軸113と、一対のブレーキ部材114と、スライダ115及びクランク116と、スライダガイド117と、固定用フランジ118と、ガイドシース固定レバー119等と、によって主に構成されている。
符号120は、リンク用ストッパである。リンク用ストッパ120は、二節リンク機構112の腕部材112a、112bが屈曲状態を保持するように設けられている。固定用フランジ118は、ガイドシース固定レバー119に一体に設けられている。カム軸113には一対のカム部113cが設けられている。
この構成によれば、使用者がガイドシース固定レバー119をW1方向に傾倒操作することによって、フランジ118が同方向に回転し、このフランジ118の回動に伴って、クランク116、スライダ115が矢印Y1方向に移動していく。
スライダ115の移動に伴って、二節リンク112が伸長され、この伸長に伴ってカム軸113が軸を中心に反時計回りに回転し、カム軸113に設けられたカム部113cも軸回りに回転する。回転するカム部113cは、それぞれのブレーキ部材114を押圧して矢印Y2方向に移動させていく。
この結果、移動されたブレーキ部材114がガイドシース102に当接し、その後、さらにブレーキ部材114が移動されて内ガイドシース102がガイド部材111に当接して押圧される。この結果、ガイドシース102は、ブレーキ部材114によって押圧されて固定状態になる。
特開2014−39611号公報
しかしながら、前述したようにカム軸に設けられたカムによってガイドシースをガイド部材に押し付けてガイドシースの軸方向への移動を規制する構成では、ガイドシースがカムによってガイド部材に繰り返し押し付けられることによって塑性変形するおそれがある。ガイドシースが塑性変形すると、カムによってガイドシースをガイド部材に確実に押圧固定すること、あるいは、ガイドシース内に挿通されたワイヤーがスムーズに移動すること、等が困難になる。
また、内視鏡においては、挿入部の更なる細径化が求められており、そのために内視鏡内蔵物であるガイドシースを細径にすることは有効な手段である。しかし、ガイドシースのさらなる細径化を実践した場合、ガイドシースの強度が低下して塑性変形し易くなる不具合が発生する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、挿入部内に挿通されたガイドシースを固定状態にする際の塑性変形を防止しつつ、ガイドシースの更なる細径化を実現する医療機器を提供することを目的にしている。
本発明の一態様の医療器具は、牽引動作によって操作される第1の作動部位と、長手軸を備え、前記第1の作動部位を牽引するワイヤが挿通される管と、前記管に押圧力を与える押圧面を有する押圧部材と、前記押圧部材を第1の位置に移動させて前記管が前記長手軸に沿って移動可能な移動状態、または、当該押圧部材を第2の位置に移動させて前記管が前記長手軸に沿って移動することを規制する規制状態に切り替える切替装置と、前記管が移動状態において、前記長手軸方向において前記押圧部材の押圧面が当接可能な先端位置と、前記先端位置に対して少なくとも該押圧面の前記長手軸方向の幅よりも基端側に離間し当該押圧面が当接可能な基端位置と、に設けられ、前記管において少なくとも前記先端位置から前記基端位置に渡って設けられ、前記管に比べて疲労強度が高い被押圧部を前記長手軸回りに備え、前記被押圧部が前記押圧面と当接可能に形成された係合部材と、を有する。
本発明によれば、挿入部内に挿通されたガイドシースを固定状態にする際の塑性変形を防止しつつ、ガイドシースの更なる細径化をも実現する医療機器を実現できる。
医療器具の操作部に設けられたガイドシース固定切替機構の一構成例を説明する図 本実施形態の医療器具として内視鏡を備える内視鏡装置の構成例を説明する図 図2の内視鏡が備える作動部位である湾曲部の短湾曲状態と長湾曲状態とを説明する図 短湾曲状態と長湾曲状態とに切替可能な挿入部の先端側の内部構成を説明する図 図4のY5−Y5線断面図 湾曲ワイヤが挿通されるコイルシースの基端部に係合部材として角パイプを設けた内側コイルシースの構成を説明する図 操作部内に設けられた湾曲部を短湾曲可能な状態に切替る移動部材規制切替機構を説明する図 図7のY8A−Y8A線断面図であって、角パイプとV字形状の角パイプ押圧面及び角パイプ当接面との関係を説明する図 角パイプと一平面で構成された角パイプ押圧面及び角パイプ当接面との関係を説明する図 湾曲ワイヤが挿通されるコイルシースの基端部に係合部材として超弾性金属製の丸パイプを設けた内側コイルシースを説明する図 図9AのY9B−Y9B線断面図 丸パイプとパイプ押圧面及びパイプ当接面との関係を説明する図 丸パイプと円弧押圧面及び円弧当接面との関係を説明する図 湾曲ワイヤが挿通されるコイルシースの基端部に係合部材としてステンレス製の丸パイプを設けた内側コイルシースを説明する図 内側コイルシースを構成する角パイプとコイルシースとの間、及び丸パイプとコイルシースとの間に熱収縮チューブを介在させた構成を説明する図 熱収縮チューブとパイプとの固定状態、および、パイプとコイルシースとの固定状態を説明する図 内側コイルシースを構成するパイプとコイルシースとの間にスペーサーを介在させて隙間を設ける構成を説明する図 コイルシースの外径と丸パイプの外径とを同径にした内コイルシースを説明する図 コイルシースの基端面に押圧用コイルを設けて構成される内コイルシースを説明する図 押圧用コイルとして超弾性金属製の丸パイプを接続固定した内コイルシースを説明する図 押圧用コイルの代わりに多条巻きの中空ケーブルをコイルシースの基端面に連結固定した内コイルシースを説明する図 コイルシースの基端面に押圧用コイルとして角形コイルを設けた内コイルシースを説明する図 コイルシースの基端面に押圧用コイルの代わりに固定用押圧板を設けた内コイルシースの構成および内コイルシース移動規制状態を説明する図 固定用押圧板をパンチングメタルで形成する構成例を説明する図 押圧用コイルをコイルシースに比べて高強度で押圧挟持の際の側圧に対して変形し難くする構成例および内コイルシース移動規制状態を説明する図 医療器具の他の構成例であるマニピュレータを説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
なお、以下の説明に用いる各図面は、模式的に示すものであり、各構成要素を図面上で認識可能な程度に示すために、各部材の寸法関係や縮尺等は、各構成要素毎に異ならせて示している場合がある。したがって、本発明は、これらの図面に記載された構成要素の数量,構成要素の形状,構成要素の大きさの比率及び各構成要素の相対的な位置関係等、図示の形態のみに限定されるものではない。
図2に示す内視鏡装置100は、内視鏡1及び周辺装置90を備えている。
周辺装置90は、架台91のテーブル上に載置される。周辺装置90は、制御装置92、光源装置93、ビデオプロセッサ94、送水装置95、キーボード96、及びモニタ97、等である。
制御装置92は、光源装置93、ビデオプロセッサ94、送水装置95、モニタ97等を制御する。具体的に、制御装置92は、光源装置93の点灯制御、送水装置95による内視鏡1への送水制御、ビデオプロセッサ94によって内視鏡1の撮像素子から伝送された被検体像の電気信号を画像信号に変換する画像処理、及び画像信号をモニタ97に出力する出力制御、等を行う。
一方、内視鏡1は、医療器具の一つであって、挿入部2と、操作部3と、ユニバーサルコード4と、を備えて構成されている。
ユニバーサルコード4は、操作部3の側部から延出している。ユニバーサルコード4の端部に内視鏡コネクタ5が設けられている。内視鏡コネクタ5は、光源装置93に着脱自在に接続される。内視鏡コネクタ5は、撮影ケーブル98によってビデオプロセッサ94に電気的に接続される。
操作部3は、挿入部2の例えば被検体内に挿入される挿入部分とは反対側の端部に設けられている。操作部3には、湾曲操作装置である上下湾曲操作ノブ10と、送気送水操作釦(不図示)と、吸引操作釦(不図示)と、処置具挿入口(不図示)と、湾曲長切替レバー(以下、切替レバーと略記する)21等、とが設けられている。
挿入部2は、可撓性を有する細長な管状部材である。挿入部2は、挿入部長軸方向に沿って先端側から順に、先端部6、湾曲部7、及び可撓管部8を連設している。
先端部6の先端面には、照明窓(不図示)と、観察窓(不図示)と、ノズル(不図示)と、先端開口(不図示)等とが設けられている。ノズルは、観察窓、あるいは、照明窓に付着した体液等を除去する流体を噴出する。先端開口は、処置具挿通チャネル(不図示)の先端側の開口である。
図3、図4に示す湾曲部7は作動部位であって、第1の湾曲部位7aと、第2の湾曲部位7bと、を含んで構成される。第1の湾曲部位7aは、第1の作動部位であって湾曲部7の基端側である基端側湾曲部を構成する。第2の湾曲部位7bは、第2の作動部位であって湾曲部7の先端側である先端側湾曲部を構成する。
本実施形態において、湾曲部7は、上下湾曲操作ノブ10の操作に伴って、図2の二点鎖線及び図3の(A)、(B)に示すように長湾曲状態7L、または、短湾曲状態7Sで湾曲する。
そして、湾曲部7の湾曲状態は、使用者が切替レバー21を適宜操作することによって、選択的に長湾曲状態7L、または、短湾曲状態7Sに切替可能である。
図3の(A)は短湾曲状態7Sである。湾曲部7は、上下湾曲操作ノブ10の操作に伴って第2の湾曲部位7bだけが湾曲動作する。これに対して、図3の(B)は長湾曲状態7Lである。湾曲部7は、上下湾曲操作ノブ10の操作に伴って第1の湾曲部位7a及び第2の湾曲部位7bが湾曲動作する。即ち、湾曲部7の全体が湾曲動作する。
図4、図5を参照して湾曲部7及び可撓管部8の構成を説明する。
図4、図5に示すように挿入部2及び操作部3内には湾曲ワイヤ7u、7dが挿通されている。湾曲ワイヤ7u、7dは、例えば上下の二方向に対応する位置に設けられた長手軸を備えるコイルシース40p内に挿通されている。
湾曲部7は、先端湾曲駒7fと、複数の中間湾曲駒7mと、基端湾曲駒7rと、を回動自在に連設して上下方向に回動自在に構成された湾曲駒組を備えている。湾曲駒組の外周は、金属製の網状管であるブレード7eによって被覆されている。そして、ブレード7eの外周は、さらに湾曲チューブ7cによって被覆されている。湾曲チューブ7cは、例えばフッ素ゴム等のゴム製チューブである。
符号7mpは、コイルシース固定駒であって、中間湾曲駒7mの1つである。湾曲部7には第1の湾曲部位7aと、第2の湾曲部位7bと、が設けられている。
第1の湾曲部位7aは、基端湾曲駒7rからコイルシース固定駒7mpまでの範囲である。第2の湾曲部位7bは、コイルシース固定駒7mpから先端湾曲駒7fまでの範囲である。
湾曲ワイヤ7u、7dのそれぞれの先端は、先端湾曲駒7fの上下に対応する予め定めた位置に固設されている。湾曲ワイヤ7u、7dは、挿入部2内に設けられたワイヤガイド7g内、及びコイルシース40p内を挿通して操作部3内に延出される。
ワイヤガイド7gは、中間湾曲駒7mの内周面の上下にそれぞれ対応する位置に一体に、或いは、半田等によって接合固定されて設けられている。コイルシース40pの先端部40fは、コイルシース固定駒7mpの内周面の上下に対応する位置に半田等によって接合固定されている。
湾曲ワイヤ7u、7dは、ワイヤガイド7g内及びコイルシース40p内において長手軸方向に対して移動自在である。湾曲ワイヤ7u、7dは、牽引部材である。
図4に示すようにコイルシース40pは、外コイルシース(以下、外コイルシースと略記する)50内を挿通して操作部3内に導かれている。コイルシース40pは、外コイルシース50内において長手軸方向に対して進退自在である移動部材である。
コイルシース40p及び外コイルシース50は、予め定めた可撓性を有し、自然状態においては湾曲部7の湾曲性及び可撓管部8の可撓性が損なわれることを防止する略管状の部材である。本実施形態において、コイルシース40p及び外コイルシース50は、素線を密巻きに巻回して管状に形成した密巻きコイルである。
図4、図5に示すように外コイルシース50の先端部50fは、先端側連結部材31の先端側内面の上下に対応する位置に半田等によって接合固定されている。図3の(A)、(B)、図7に示すように外コイルシース50の基端部50rは、操作部3内に設けられたパイプ固定部11に例えば半田によって接合固定されている。したがって、外コイルシース50は、主に可撓管部8内に配設される。
パイプ固定部11は、操作部3を構成するメインフレーム(図8Aの符号3M参照)の挿入部側端部に一体に固定されている。
コイルシース40の全長は、内コイルシース40が挿入部長手軸方向に沿って移動するとき、コイルシース40pの基端部(図6の(A)の符号40r参照)が外コイルシース50の基端部50rよりも先端側、即ち、外コイルシース50内に引き込まれてしまわない予め定めた長さに設定されている。
内コイルシース40は、コイルシース40pと図6の(A)、(B)、図7に示す係合部材である金属製の角パイプ60と、を有して構成される。角パイプ60は、コイルシース40pの基端側外周に一体に固定されている。角パイプ60は、外表面及び内表面に4つの平面を有する断面形状が正四角形の例えばステンレス鋼製である。角パイプ60の疲労強度は、内コイルシース40の疲労強度より高く設定してある。角パイプ60の被押圧部である外表面の長手軸回り長さは、コイルシース40pの長手軸回り外周長さより長くなっている。
角パイプ60の角形貫通孔内にはコイルシース40pが内接して配置されている。コイルシース40pと角パイプ60とは例えば溶接によって一体に接合される。角パイプ60の長さ寸法は、予め定めた長さに設定され、角パイプ60のコイルシース40pに対する接合位置は予め定めた位置に設定されている。
そして、内コイルシース40が操作部長手軸3aに沿って移動されたとき、角パイプ60の先端面60fは、パイプ固定部11の基端面から予め定められた距離離間した位置に配置される。
また、ブレーキ部材26の角パイプ押圧面26aの操作部長手軸3a方向の長さを予め定めた長さに設定して、角パイプ60の平面の予め定めた範囲を押圧して、該角パイプ60にかかる単位面積当たりの押圧力によって該角パイプ60を変形させること無く、所定の押圧固定状態を得られるようになっている。
そして、一方の内コイルシース40に設けられた角パイプ60の先端面60fがパイプ固定部11の基端面から予め定められた距離離間した位置に配置された状態において、該角パイプ60の基端面60rは、角パイプ押圧面26a内に配置されること無く該面26aより外側に配置される。
なお、湾曲部7は、本実施形態で示した上下の二方向の湾曲に限定されるものでは無く、上下左右の四方向へ湾曲する構成であってもよい。湾曲部7を四方向に湾曲する構成にした場合、湾曲部組を上下左右用に構成すると共に、左右方向にそれぞれ対応する湾曲ワイヤ、ワイヤガイド、及びワイヤ挿通用のコイルシース等を挿入部内に増設する。
可撓管部8は、予め定めた弾性力を備えて構成されている。具体的に、可撓管部8は、芯材となる鋼板で構成された螺旋管8fと、螺旋管8fの外周を被覆するブレード8bと、ブレード8bの外周を被覆する被覆層8cとによって構成されている。被覆層8cは、ポリウレタン、あるいは、ポリエステル系のエラストマーを加熱被覆して設けられる。
可撓管部8と湾曲部7とを連結固定する先端側連結部材31は、可撓管部8の長手軸方向先端を構成する。可撓管部8の先端側外周には、湾曲駒組を構成する基端湾曲駒7rの基端側が固定されている。先端側連結部材31の基端側内周には、可撓管部8を構成するブレード8bの先端側が固定されている。
先端側連結部材31は、全長に渡って、湾曲チューブ7cによって被覆されている。符号32は、糸巻接着部である。糸巻接着部32は、湾曲チューブ7cの基端部及び被覆層8cの先端部を強固に固定すると共に、湾曲チューブ7cの基端面と被覆層8cの先端面との水密を保持する。
可撓管部8の基端部は、操作部3に連結固定される。操作部3との連結部分には折れ止めチューブ(図2の符号12参照)によって被覆される。
なお、コイルシース40pは、密巻きコイルに限定されるものではなく、上述したように湾曲部7の湾曲性及び可撓管部8の可撓性を損なわないものであれば樹脂製のチューブ等であってもよい。
図3の(A)、(B)、図7、及び図8Aを参照して移動部材規制切替装置20を説明する。
図3の(A)、(B)に示すように操作部3内に設けられたパイプ固定部11に固定された外コイルシース50の基端開口からは内コイルシース40のコイルシース40pが延出されている。
一方の内コイルシース40の基端開口からは上湾曲ワイヤ7uの基端側が延出し、その基端部は上下湾曲操作ノブ10の図示されていない軸に一体に連結固定れたスプロケット(不図示)に噛合するチェーン(不図示)の一端部に固定されている。
他方の内コイルシース40の基端開口からは下湾曲ワイヤ7dの基端側が延出し、その基端部はスプロケットに噛合するチェーンの他端部に固定されている。
この構成によれば、上下湾曲操作ノブ10を軸回り時計方向に回転操作する操作入力、あるいは、反時計方向に回転操作する操作入力を行うことによってチェーンが移動され、そのチェーンの移動に伴って湾曲ワイヤ7u、7dが牽引、弛緩されて、湾曲部7が湾曲動作する。
移動部材規制切替装置20は、外コイルシース50内に進退移動自在に配設されている内コイルシース40のコイルシース40pを固定状態に規制する、あるいは、規制を解除して進退移動を許容する非固定状態に切り替える。
具体的に、本実施形態の移動部材規制切替装置20は、操作部3の切替レバー21を操作することによりコイルシース40pの基端側外周に一体な角パイプ60を押圧挟持して、内コイルシース40の操作部長手軸3a方向への移動を規制する状態と、その規制状態を解除した状態とに切り替えて、湾曲部7を短湾曲可能な状態、又は、長湾曲可能な状態にする。
図7に示すように移動部材規制切替装置20は、切替レバー21、スライダクランク機構22、一対のスライダガイド23、スライドリンク機構24、カム軸25、押圧部材であるブレーキ部材26、ガイド部材27等を備えて構成されている。
移動部材規制切替装置20は、操作部3を構成する外装形成部材によって形作られる所定の容積を有する内部空間内に設けられている。
切替レバー21は、切替スイッチであって、軸21a周りに回転するレバー用フランジ21fに一体に固設されている。レバー用フランジ21fには切替レバー21に加えてクランク連結部21cが一体に設けられている。クランク連結部21cは、軸21aを挟んで切替レバー21の反対側の予め定めた位置に設けられている。
スライダクランク機構22は、クランク22cと、スライダ22sとを備えて構成され、レバー用フランジ21fの回転運動を直線運動に変換する。
クランク22cの一端部は、クランク連結部21cの端部に第1関節軸9aによって回動自在に連結されている。クランク22cの他端部は、スライダ22sの一端部に第2関節軸9bによって回動自在に連結されている。スライダ22sの他端部の予め定めた位置には第3関節軸9cが設けられている。
一対のスライダガイド23は、スライダ配設空間23sを構成する。一対のスライダガイド23は、操作部3の長手軸3aに沿って平行に設けられている。スライダ22sは、一対のスライダガイド23が構成するスライダ配設空間23s内に摺動自在に配設される。スライダ22sは、内コイルシース40が移動する方向と略平行な方向である矢印Y7a方向及び矢印Y7b方向に往復運動する。
なお、切替スイッチは、上述した切替レバー21に限定されるものでは無く、ダイヤル式、引っ張り式、ボタン式など、スライダ22sを内コイルシース40が移動する方向と略平行な方向である矢印Y7a方向及び矢印Y7b方向に往復運動させる構成であればよい。
スライドリンク機構24は、例えば第1腕部材24a及び第2腕部材24bを有して構成されている。第1腕部材24a及び第2腕部材24bには、第3関節軸9cが配設される、長孔24h1が形成されている。長孔24h1は、それぞれの腕部材24a、24bの一端から予め定めた距離離間した位置から中途部の予め定めた位置に至るように設けられている。
第1腕部材24a及び第2腕部材24bの他端側にはそれぞれカム軸固設孔24h2が形成されている。カム軸固設孔24h2は、腕部材24a、24bのそれぞれの他端から予め定めた距離離間した位置に設けられている。カム軸固設孔24h2には、カム軸25が固設される。
図7、図8Aに示すようにカム軸25は、軸部25a及び予め定めた形状のカム部25Cを有する。カム部25Cは、軸部25aの中途部の予め定めた位置に該軸部25aの周方向外方に突出するように設けられている。
カム部25Cを挟んで軸部25aの一方側端部は、カム軸固設孔24h2内に接着、あるいは、溶接等の接合によって一体固定され、他方側端部はガイド部材27に設けられた軸受穴27hに回動自在に直立して配設されている。
カム軸25を腕部材24a、24bに一体に設けたスライドリンク機構24は、押圧機構であって、スライダ22sの矢印Y7a方向への移動によってカム部25Cを動作させてブレーキ部材26を操作部3の長手軸3aに対して直交するY7c方向に移動させる。
ブレーキ部材26は、押圧部材であって、カム部25Cの押圧部25pによって押圧されてガイド部材27に設けられた制動空間27s内をコイルシース40pに固設された角パイプ60に向かって摺動可能に配設されている。
ブレーキ部材26は、例えば、凹部を有する凸字形状であって、図7に示すようにカム配設空間26sを有する。カム配設空間26sは凹部であって、この凹部内にカム部25Cが配設される。
ブレーキ部材26は、角パイプ押圧面26aと、カム当接面26bと、一対の摺動規定面26cと、一対の移動量規制面26dとを有する。
角パイプ押圧面26aは、V字形状の二面であって、角パイプ60の2つの面の外表面にそれぞれ対向して配置される。カム当接面26bは、カム配設空間26sの一面であって、凹部底面である。カム部25Cの端部である押圧部25pがカム当接面26bに当接する。
ガイド部材27は、外装形成部材によって形作られた内部空間を二分割するメインフレーム3Mに一体固設される。図7、図8Aに示すようにガイド部材27は、一対の制動空間27s、一対の案内部としての案内溝27g、角パイプ当接面27f、及び一対の軸受穴27hが設けられている。
角パイプ当接面27fは、V字形状の二面であって、コイルシース40pに固設された角パイプ60を挟んで角パイプ押圧面26aに対設している。角パイプ当接面27fの二面は、角パイプ押圧面26aに対向する角パイプ60の2つの面とは異なる2つの面の外表面にそれぞれ対向して設けられている。
案内溝27gは、例えば凹字形状の溝であって、角パイプ当接面27fの先端側及び基端側にそれぞれ設けられている。案内溝27gは、操作部3の長手軸3aに対して平行に設けられている。コイルシース40pに固設された角パイプ60は、それぞれの案内溝27g内をスムーズに移動自在である。
符号27cは摺動面であって、摺動規定面26cが摺動自在に配置される。符号27dは当接面であって、移動量規制面26dが当接する。符号28は蓋部材であって、制動空間27sの開口を閉塞し、制動空間27s内でブレーキ部材26が浮くことを防止する。ブレーキ部材26の移動量規制面26d及びガイド部材27の当接面27dは、移動量規制部である。
本実施形態の内視鏡1の湾曲部7の作用を説明する。
まず、図3の(B)に示す長湾曲状態7L、即ち、第1湾曲部位7aの基端から第2湾曲部位7bの先端までである湾曲部7全体を湾曲させる際の作用について説明する。
使用者は、湾曲部7を長湾曲状態7Lで使用する際、切替レバー21の位置を第1位置に保持する。このとき、内コイルシース40は、非固定状態である。
非固定状態において、使用者が湾曲操作ノブ10を適宜回動操作して、ワイヤ7u、7dのうちのいずれかを牽引する。すると、湾曲部7は、長湾曲状態7Lで湾曲されていく。
即ち、内コイルシース40が非固定状態において、湾曲部7の第1湾曲部位7aにおいて内コイルシース40は、該シース40延在方向に沿って作用する圧縮力に抗することができず、長手軸方向に移動する。
一方、外コイルシース50の先端部50fと基端部50rとは固定されている。この結果、外コイルシース50は、該シース50の延在方向に沿って作用する圧縮力に抗する。
したがって、湾曲部7は、外コイルシース50の先端部50fを起点として、第1湾曲部位7aの基端から第2湾曲部位7bの先端まで、つまり、湾曲部7全体が所定方向に湾曲される。
次に、図3の(A)に示す短湾曲状態7S、即ち、湾曲部7のうち第2湾曲部位7bの基端から先端側、つまり、第2湾曲部位7bだけを湾曲させる際の作用について説明する。
使用者は、湾曲部7を短湾曲状態7Sで使用する際、切替レバー21を操作してレバーの配置位置を破線で示す第1位置から実線に示す第2位置に切り換える。
切替レバー21の操作に伴ってレバー用フランジ21fが反時計回りに回転し、この回転に伴ってクランク連結部21cも反時計回りに回転する。この結果、図7に示すようにクランク連結部21cに回動自在に連結されたクランク22cを介してスライダ22sが矢印Y7a方向に移動されていく。
スライダ22sが矢印Y7a方向に移動されていくことにより、第3関節軸9cも矢印Y7a方向に移動していく。すると、その移動に伴って第1腕部材24aのガイド側端部と第2腕部材24bのガイド側端部とが徐々に近接していく。このとき、第1腕部材24aに固設されているカム軸25及び第2腕部材24bに固設されているカム軸25が軸受穴27h内で図中時計回りに回転される。この結果、カム部25Cの押圧部25pがブレーキ部材26のカム当接面26bに当接して、ブレーキ部材26の移動が開始される。
なお、第3関節軸9cの移動に伴って第1腕部材24aと第2腕部材24bとの交差角度θ(図3の(B)参照)が徐々に大きくなっていく。
使用者が切替レバー21を第1位置から第2位置に向けて移動させている間、上述したようにカム部25Cが図中時計回りに回転され、カム部25Cの押圧部25pは回転に伴ってブレーキ部材26のカム当接面26bを徐々に押圧して、該ブレーキ部材26を操作部長手軸3aに対して直交する図7に示すY7c方向の第1の位置から第2の位置に向けて移動させていく。
そして、移動されたブレーキ部材26の角パイプ押圧面26aがコイルシース40pに固設された角パイプ60の2つの平面に当接する。角パイプ押圧面26aが当接した角パイプ60は、ブレーキ部材26の更なる移動に伴って移動されて第2の位置に移動されて角パイプ当接面27fに当接配置される。
この後、カム部25Cの押圧部25pは、ブレーキ部材26のカム当接面26bをさらに押圧する。すると、角パイプ60は、角パイプ押圧面26aと角パイプ当接面27fと、によって挟持され、角パイプ60を挟持する力量が徐々に増大され、予め定めた押圧力に到達する。
この結果、角パイプ60が角パイプ当接面27fと角パイプ押圧面26aとの間に挟持固定されて、角パイプ60に一体なコイルシース40pの長手軸方向への移動が規制される。したがって、内コイルシース40の移動を規制した内コイルシース移動規制状態になる。
内コイルシース40の移動を規制した状態において、使用者が湾曲操作ノブ10を適宜回動操作して、ワイヤ7u、7dのうちのいずれかを牽引することによって、湾曲部7は、短湾曲状態7Sで湾曲されていく。
即ち、外コイルシース50に加えて内コイルシース40が移動を規制された固定状態になることによって、湾曲部7は、コイルシース40pの先端部40fを起点として第2湾曲部位7bの基端から先端側まで、つまり、第2湾曲部位7bのみが湾曲する。
このように、内コイルシース40を構成するのコイルシース40pに対して移動を規制するための力量を直接的に付与すること無く、コイルシース40pに対して一体な角パイプ60を挟持固定して内コイルシース40の移動を規制している。この結果、コイルシース40pが押圧力によって塑性変形することを確実に防止することができる。
したがって、内コイルシース40の長手軸方向への移動を規制した状態において、コイルシース40p内に挿通されているワイヤ7u、7dのスムーズな進退移動が確保され、湾曲部7を確実に短湾曲状態7Sで湾曲させることができる。
また、コイルシース40pに対して押圧力が直接的に付与されない構造であるため、内コイルシース40を構成するコイルシース40pの線経を細径にして外径を細径にしたコイルシース40pを実現して内視鏡挿入部の細径化をも実現できる。
また、角パイプ60の平面に働く単位面積当たりの押圧力を考慮して確実な挟持固定を行いつつ角パイプ60に局部的な大きな負荷が働くことを防止することにより、角パイプ60が繰り返し受ける押圧力によって疲労変形すること、あるいは、へたりの影響を受けて変形する不具合をも防止できる。
なお、上述した実施形態においては、V字形状の角パイプ押圧面26a、および、角パイプ当接面27fによってコイルシース40pの外周に固設した角パイプ60の外表面を二面づつ押圧挟持する構成としている。しかし、図8Bに示すように角パイプ60の外表面の一面を一平面の角パイプ押圧面26aおよび角パイプ当接面27fで押圧挟持するようにしてもよい。
この構成によれば、角パイプ押圧面26a及び角パイプ当接面27fをV字形状に構成すること無く、案内溝27gの断面形状と略同形状にして、加工作業性の向上を図ることができる。なお、その他の作用及び効果は上述した実施形態と同様である。
また、上述した実施形態においては、コイルシース40pの外周に係合部材として四角形の角パイプ60を設けるとしている。しかし、コイルシース40pの基端側外周に設ける係合部材は、角パイプ60に限定されるものでは無く、挟持固定が可能であれば他の正多角形形状、或いは、円形、或いは楕円形状等のパイプ部材であってもよい。
なお、上述した実施形態においては、係合部材として角パイプ60をコイルシース40pに設けた内コイルシース40を示している。しかし、以下に示す係合部材をコイルシース40pに設けて内コイルシースを構成するようにしてもよい。
図9A−図9Cを参照して係合部材として丸パイプ61をコイルシース40pに設けた内コイルシース40Aの構成を説明する。
図9Aに示す内コイルシース40Aは、コイルシース40pと、コイルシース40pの基端側外周に固設された断面形状が円環の丸パイプ61と、を有している。
丸パイプ61は、超弾性金属であるTi−Ni製である。超弾性金属は、疲労変形し難い特性を有すると共に、軽い力で曲がる特性を有している。本実施形態において、丸パイプ61の貫通孔内にコイルシース40pが配置され、例えば丸パイプ61の両端部に施したスポット溶接によって丸パイプ61とコイルシース40pとを一体に接合している。符号61wは溶接部である。
図9Bに示すように丸パイプ61の内径寸法は、コイルシース40pが内接するように設定されている。なお、丸パイプ61の長さ寸法及びコイルシース40pに対する接合位置は、上述した角パイプ60の場合と同様であっで、コイルシース40pが挿入部長手軸方向に沿って移動されたとき、丸パイプ61の先端面61fがパイプ固定部11の基端面に当接することが無いように設定されている。
また、図9Cに示すようにブレーキ部材26の押圧面は、丸パイプ61の外周面に当接する半円形のパイプ押圧面26arである。パイプ押圧面26arの長手軸方向の長さは、角パイプ60と同様に設定され、丸パイプ61の外周面の予め定めた範囲を押圧して、予め定めた押圧固定状態を得られるようにしてある。
なお、ガイド部材27の当接面は、半円形のパイプ当接面27frであり、丸パイプ61の外周面は、半円形のパイプ押圧面26arと半円形のパイプ当接面27frとによって挟持される。
上述した構成の内コイルシース40Aによれば、丸パイプ61は、パイプ押圧面26arとパイプ当接面27frとによって押圧挟持されたとき弾性変形し、丸パイプ61の弾性変形に伴ってコイルシース40も僅かに変形する。
この結果、コイルシース40pにかかる押圧力量は、軽減され、繰り返し受ける押圧力によってコイルシース40pが疲労変形すること、あるいは、へたりの影響を受けて変形することが防止されて上述した実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
また、図10に示すようにブレーキ部材26の押圧面を凸型円弧状の円弧押圧面26acとして形成する一方、ガイド部材27の当接面を凹型円弧状の円弧当接面27fcbとして形成する。丸パイプ61の一端側である例えば先端側だけに溶接部61wを設けて丸パイプ61をコイルシース40pに接合する。
この構成によれば、丸パイプ61を円弧押圧面26acと円弧当接面27fcとの間に挟持固定した規制状態において、コイルシース40p及び丸パイプ61が円弧状に湾曲されて固定挟持される。
また、丸パイプ61の先端側だけに溶接部61wを設けて該パイプ61をコイルシース40pに一体固定したことによって、丸パイプ61及びコイルシース40pが円弧押圧面26ac及び円弧当接面27fcに倣って曲がり、挟持固定状態から移動可能な状態に解除されると同時に、丸パイプ61及びコイルシース40pが円弧状態からストレート状態にスムーズに弾性復帰する。
このように、丸パイプ61及びコイルシース40pを円弧押圧面26ac及び円弧当接面27fcに沿わせて予め定めた移動規制状態を得ることによって、前述したように角パイプ60、丸パイプ61を湾曲させること無く押圧挟持して規制する場合に比べて、摺動抵抗が増大されて押圧力量を減少させることができる。
したがって、切替レバー21を操作する操作力量の軽減を実現できる。
なお、コイルシース40pは、予め定めた押圧力量で繰り返し曲げられる。このため、コイルシース40pに曲がり癖が付き難くい。その他の作用及び効果は上述した実施形態と同様である。
上述した丸パイプ61の代わりに図11に示す丸パイプ61Bをコイルシース40pの基端側外周に一体固定して内コイルシース40Bを構成するようにしてもよい。丸パイプ61Bは、例えばステンレス製であり、パイプ外周面に複数の貫通孔61hを規則的に配列して構成されている。
複数の貫通孔61hは、摩擦力を増大させる目的、及びパイプの柔軟性を高める目的で設けられ、ワイヤ7uが挿通される貫通孔と外部と連通している。
この構成によれば、超弾性金属製の丸パイプ61の代わりにステンレス製の丸パイプ61Bを使用することが可能になり、安価な移動部材規制切替装置20を実現できる。
なお、摩擦力を増大させる目的で、パイプ押圧面26ar及びパイプ当接面27frによって挟持される外周表面に梨地仕上げを施す、或いは、ローレット加工を施すようにしてもよい。
また、図12の(A)、(B)に示すように熱収縮チューブ62を設けて内コイルシース40C1、40C2を構成するようにしてもよい。
図12の(A)において熱収縮チューブ62は、緩衝部材であって、角パイプ60とコイルシース40pとの間に設けられる。図12の(B)において熱収縮チューブ62は、丸パイプ61とコイルシース40pとの間に設けられる。
この構成において、熱収縮チューブ62の一方の端部は、図13に示すように丸パイプ61の例えば先端側端部40pに対して例えば半田63によって接合固定され、基端側端部は熱収縮チューブ62の端部に対して接着剤64によって一体に固定されている。
なお、熱収縮チューブ62は、ポリオレフィン、フッ素樹脂、熱可塑性エラストマー等、樹脂製の薄肉チューブ体である。
このように、熱収縮チューブ62を角パイプ60とコイルシース40pとの間、或いは、丸パイプ61とコイルシース40pとの間に介在させることによって、角パイプ60、或いは、丸パイプ61に挟持固定の際に作用する押圧力がコイルシース40pに直接的に伝達されることを防止できる。この結果、コイルシース40pの変形がより確実に防止される。
したがって、コイルシース40pの更なる細径化を実現できる。また、熱収縮チューブ62を介在させる構成を採ることにより、コイルシース40pに固設される部材として使用可能な材料が多様化されて安価な移動部材規制切替機構を実現することができる。
なお、コイルシース40pに挟持固定力が直接的に伝達されること防止する部材は、熱収縮チューブ62に限定されるものでは無く、エラストマーチューブ、ポリエーテルイミド製チューブ、ゴムチューブ等であってもよい。また、弾性を有する塗膜であってもよい。
また、図12の(A)、(B)に示したように熱収縮チューブ62を介在させる構成の代わりに、図14に示すように一対のスペーサー65を離間させて配設して、コイルシース40pと角パイプ60との間、或いは、コイルシース40pと丸パイプ61との間に、隙間を設けて内コイルシース40Dを構成するようにしてもよい。
この構成によれば、挟持固定力がコイルシース40pに直接的に伝達されることが防止され、且つ、丸パイプ61及びコイルシース40pが円弧押圧面26ac及び円弧当接面27fcに倣って曲がる。
さらに、図15に示すようにコイルシース40pの端部側に細径部40ptを設け、その細径部40ptに外径がコイルシース40pの外径と同じ丸パイプ66を固設して内コイルシース40Eを構成するようにしてもよい。細径部40ptは、コイルシース40pの外周を削り落として形作られている。
なお、丸パイプ66の長さは、細径部40ptの長さよりも短く設定されている。また、円弧押圧面26ac及び円弧当接面27fcに倣って曲がるように丸パイプ66の一端だけが細径部40ptの先端側、または、基端側に固定される。
この構成によれば、細径部40pに固設された丸パイプ66の外径とコイルシース40pの外径と、を同径にして、内コイルシース40Eが配設されるガイド部材27の小型化を実現できる。
その他の作用及び効果は上述した実施形態と同様である。
また、図16の(A)、(B)に示すように内コイルシース40F1、40F2を構成して上述の実施形態と同様の作用及び効果を得るようにしてもよい。
図16の(A)において内コイルシース40F1は、コイルシース40pと、押圧用コイル42Aと、連結パイプ67と、設けて構成されている。
押圧用コイル42Aは、係合部材であって、コイルシース40pの基端面に接続して設けられている。押圧用コイル42Aは、コイルシース40pに比べて強度が高い、例えば、高強度バネ用ステンレス鋼製の幅広なコイルシースである。
押圧用コイル42Aとコイルシース40pとは、連結パイプ67を介して接続固定されている。押圧用コイル42Aの先端部及びコイルシース40pの基端部には連結パイプ67を配設するための細径部43a、43bが設けられている。連結パイプ67は、細径部43a、43bに配置された状態で、例えばスポット溶接によってコイルシース40p及び押圧用コイル42Aにそれぞれ固定されて接続される。
この接続状態において、溶接部40wの外径、押圧用コイル42Aの外径、コイルシース40pの外径、及び、連結パイプ67の外径は、同径であり、外コイルシース50内に挿通可能である。
この実施形態において、コイルシース40pは、例えば断面形状が砲弾形状の線部材を巻回して形成され、押圧用コイル42Aは、断面形状が例えば平板形状の線部材を巻回して形成されている。
このように、内コイルシース40F1を押圧用コイル42Aを設けて構成したことによって押圧挟持して短湾曲状態7Sを得るために繰り返し押圧挟持される押圧用コイル42Aが疲労変形すること、あるいは、へたりの影響を受けて変形することが防止される。
この結果、上述した実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
図16の(B)の内コイルシース40F2においては、押圧用コイル42Aの代わりに押圧用コイル42Bを使用している。押圧用コイル42Bは、安価な部材である例えばSUS304−WPB等のステンレス鋼製である。押圧用コイル42Bは、押圧用コイル42Aのように押圧挟持の際の側圧に対して変形し難くするため、断面形状に特徴のある板部材を巻回して形成されている。本実施形態において断面形状は、矢羽根形状である。
その他の構成は、内コイルシース40F1と同様であり、押圧用コイル42Bを安価な部材である例えばSUS304−WPBにした結果、安価な移動部材規制切替機構の構成を実現できる。
また、押圧挟持の際の側圧に対して変形し難くするため、図16の(C)に示す平線コイル44を押圧用コイル42A、42Bの代わりに設けるようにしてもよい。平線コイル44は、断面形状が図16の(A)と異なり、長手軸方向の長さに比べて長手軸に直交する方向の長さが長い平板形状の線部材を巻回して形成される。
なお、コイルシース40pに押圧用コイル42A、42B或いは平線コイル44を連結固定する代わりに、図17に示すように超弾性金属製の丸パイプ68をコイルシース40pに接続固定して内コイルシース40Gを構成するようにしてもよい。この構成によれば、上述した図16(A)−(C)の構成と同様の作用及び効果を得ることができる。
本図においては、摩擦力を向上させる目的で、丸パイプ68の外周面に摺動性を損なわない程度の凹凸部を構成する例えばV字形状の螺旋溝68vを設けている。
また、図18に示すようにコイルシース40pに丸パイプ68の代わりに多条巻きの中空ケーブル69を連結固定して内コイルシース40Hを構成するようにしてもよい。内コイルシース40Hにおいては、中空ケーブル69が多条で構成されることによってピッチずれ、即ち、径方向の変形が生じ難い。この結果、上述した図16(A)−(C)の構成と同様の作用及び効果を得ることができる。
また、図19に示すようにコイルシース40pの基端に、コイルシース40pの径と同寸法の辺を有する断面形状が正方形の角形コイル70をスポット溶接によって連結固定して内コイルシース40Iを構成するようにしてもよい。
なお、コイルシース40pの肉厚と角形コイル70の肉厚は同一である。肉厚が同一な構成において、角形コイル70は、コイルシース40pに比べて側圧に対する強度が勝っている。
この結果、繰り返しの押圧挟持の際に受ける押圧力によって角形コイル70が疲労変形すること、あるいは、へたりの影響を受けて変形することが防止される。また、角形コイル70と、この角形コイル70内を挿通する例えば湾曲ワイヤ7uとの間に大きな隙間が確保されて、湾曲ワイヤ7uの摺動抵抗が増大する不具合が確実に解消される。
また、図20の(A)、(B)に示すようにコイルシース40pに対して平板に長手軸方向に沿った曲面凹部71cをプレス加工して設けた固定用押圧板71を固設して内コイルシース40J1、40J2を構成するようにしてもよい。
図20の(A)に示す内コイルシース40J1おいて固定用押圧板71は、コイルシース40pの基端面に固定部72である溶接部を設けて一体に固定されている。固定用押圧板71には曲面凹部71cに加えて保持部71kが設けられている。保持部71kは、固定用押圧板71の先端面より予め定め量突出した曲面凹部を有する庇であり、コイルシース40pの基端部が配置される。
コイルシース40pの基端開口から導出される例えば湾曲ワイヤ7uは、曲面凹部71c内に配置されて延出される。曲面凹部71cを挟んで設けられた一対の平面は、押圧平面71pとして機能し、図20の(C)に示す曲面凸部71dを挟んで設けられた一対の平面は当接平面71qとして機能する。
これに対して、図20の(B)に示す内コイルシース40J2では、コイルシース40pの基端部を固定用押圧板71の曲面凹部71cに配置して半田、あるいは、溶接による固定部72を設けて一体に固定されている。その他の構成は図20の(A)、(C)と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
そして、本実施形態において、ブレーキ部材26Aは、角パイプ押圧面26aの代わりに逃がし溝26gを挟んで一対の押圧板押圧面26aAを備えている。また、ガイド部材27Aは、角パイプ当接面27fの代わりに逃がし溝27gAを挟んで一対の当接平面当接面27fAを備えている。その他の構成は上述した実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
本実施形態において、移動されたブレーキ部材26Aの押圧板押圧面26aAがコイルシース40pに固設された固定用押圧板71の2つの押圧平面71pに当接する。押圧板押圧面26aAが当接した固定用押圧板71は、ブレーキ部材26Aの更なる移動に伴って移動されて当接平面当接面27fAに当接配置される。
この後、カム部25Cの押圧部25pは、ブレーキ部材26Aのカム当接面26bをさらに押圧する。すると、固定用押圧板71は、押圧板押圧面26aAと当接平面当接面27fAと、によって挟持され、固定用押圧板71を挟持する力量が徐々に増大され、予め定めた押圧力に到達する。
この結果、固定用押圧板71が押圧板押圧面26aAと当接平面当接面27fAとの間に挟持固定されて、固定用押圧板71に一体なコイルシース40pの長手軸方向への移動が規制された、内コイルシース移動規制状態になる。
固定用押圧板71の押圧平面71pの面積及び当接平面71qの面積は、パイプ61等に比べて大きいので弱い押し付け力で大きな固定力を得ることができる。したがって、固定用押圧板71が繰り返し受ける押圧力によって疲労変形すること、あるいは、へたりの影響を受けて変形する不具合を確実に防止できる。
なお、図20の(A)、(B)において、コイルシース40pに対して平板をプレス加工した固定用押圧板71を固設して内コイルシース40J1、40J2を構成するとしている。図21の(A)に示すように平板に多数の貫通孔71h、溝71gを予め設けてあるパンチングメタル71Mをプレス加工して、図21の(B)に示す曲面凹部71cを有する固定用押圧板71Aを形成するようにしてもよい。
このように、固定用押圧板71Aをパンチングメタルで形成することによって、曲面凹部71c等の円弧形状部をより容易に加工することができる。
また、図21の(C)に示すように固定用押圧板71の押圧平面71pの表面、当接平面71qの表面、押圧板押圧面26aAの表面、及び当接平面当接面27fAの表面に、滑り止めとなる複数の凹凸部73を配列するようにしてもよい。
この結果、弱い押し付け力で更に大きな固定力を得ることができる。したがって、固定用押圧板71が繰り返し受ける押圧力によって疲労変形すること、あるいは、へたりの影響を受けて変形する不具合をより確実に防止できる。
なお、コイルシース40pに被覆配置する、あるいは、該コイルシース40pの基端面に接続される押圧用コイル42Cは、図22の(A)に示すように断面形状が段形状45の板部材を巻回して、当該コイルシース40pに比べて高強度で押圧挟持の際の側圧に対して変形し難く形成したものであってもよい。
この構成においては、図22の(B)に示すようにカム軸25の外方に突出するように設けられたカム部25Cに一対の歯部25bを設け、この歯部25bをそれぞれの押圧用コイル42Cに喰い付かせて、内コイルシース移動規制状態を得る。
この構成によれば、押圧用コイル42Cに局所的な強い力を付与してコイルシース40pの移動を規制することができるので、押圧挟持するためのブレーキ部材を不要にすることができると共に、1本のカム軸25に一対の歯部25bを設けているので部品点数の削減及び構成の単純化を実現して安価な移動部材規制切替機構を提供することができる。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
また、本発明の構成を適用した医療器具としては、内視鏡以外に図23に示すマニピュレータ130等、他の器具であってもよい。
図23に示すマニピュレータ130は、操作部131と、操作部131に連接される挿入部132と、を設けて構成されている。挿入部132は、硬性部133と、湾曲部134と、を有している。湾曲部134は、上述した第1湾曲部位135と、第2湾曲部位136と、を連設して構成されている。
操作部131には、把持部137が設けられている。また、操作部131には、把持部137を把持した一方の手の指で操作可能な先端湾曲レバー138、鉗子開閉操作レバー139、が設けられている。
符号140は、把持鉗子である。把持鉗子140は、鉗子開閉操作レバー139の操作に伴って開閉動作するように構成されており、鉗子開閉操作レバー139の操作に伴って図示されていない開閉操作ワイヤが移動され、その移動に伴って図示されていない把持鉗子リンク機構が動作されて把持鉗子140が閉状態から開状態、あるいは、開状態から閉状態に切換るようになっている。
挿入部132内には上述した湾曲ワイヤ7u、7dを挿通する内コイルシース40Kと、この内コイルシース40が挿通する外コイルシース50とが二重に設けられている。
本実施形態のマニピュレータ130によれば、術者が把持部137を把持して、例えば先端湾曲レバー138を回動操作すると、湾曲部134が湾曲し、把持鉗子140が上下の二方向に移動する。
一方、人差し指で鉗子開閉操作レバー139を操作すると、把持鉗子140が開閉する。また、切替レバー21を回すと、スライダクランク機構22によって、第3関節軸9cが直線運動をして腕部材24a、24bが回転し、その回転に連動してカム軸25が回転し、それぞれのカム軸25に設けられているカム部25Cの歯部(不図示)が押圧用コイル42Cに喰い付いて内コイルシース40Kが移動規制状態になる。
この結果、上述したように湾曲部134の後方側の第1湾曲部位135が湾曲しなくなり、湾曲部134の前方側の第2湾曲部位136だけが湾曲する。
このように、内コイルシース40Kを押圧用コイル42Cを設けて構成したことによって、消化器用の内視鏡などに比較して、挿入部径が細径なマニピュレータ130では、挿入部132内に二重で挿通されるコイルシース40K、50のいずれも細くすることができる。そして、押圧用コイル42Cは、繰り返しの固定によって疲労変形が生じ難い。
なお、本実施形態において、マニュピュレータの先端部に把持鉗子140を設けるとしている。しかし、先端部にはさみを設ける構成等であってもよい。また、挿入部に硬性部133を設けること無く、軟性挿入部として構成するようにしてもよい。
また、医療器具として、挿入部の中央に管路を設け、その管路内に鉗子等の処置具を挿通可能な湾曲機能付きガイドチューブとするようにしてもよい。
1…内視鏡 2…挿入部 3…操作部 3M…メインフレーム
3a…操作部長手軸 4…ユニバーサルコード 5…内視鏡コネクタ 6…先端部
7…湾曲部 7L…長湾曲状態 7S…短湾曲状態 7a…第1の湾曲部位
7b…第2の湾曲部位 7c…湾曲チューブ 7d…下湾曲ワイヤ
7e…ブレード 7f…先端湾曲駒 7g…ワイヤガイド 7m…中間湾曲駒
7mp…コイルシース固定駒 7r…基端湾曲駒 7u…上湾曲ワイヤ
8…可撓管部 8b…ブレード 8c…被覆層 8f…螺旋管 9a…第1関節軸
9b…第2関節軸 9c…第3関節軸 10…湾曲操作ノブ 11…パイプ固定部
20…移動部材規制切替装置 21…切替レバー 21a…軸
21c…クランク連結部 21f…レバー用フランジ
22…スライダクランク機構 22c…クランク 22s…スライダ
23…スライダガイド 23s…スライダ配設空間 24…スライドリンク機構
24a…第1の腕部材 24b…第2の腕部材 24h1…長孔
24h2…カム軸固設孔 25…カム軸 25C…カム部 25a…軸部
25b…歯部 25p…押圧部 26、26A…ブレーキ部材
26a…角パイプ押圧面 26aA…押圧板押圧面 26ac…円弧押圧面
26ar…パイプ押圧面 26b…カム当接面 26c…摺動規定面
26d…移動量規制面 26g…逃がし溝 26s…カム配設空間
27、27A…ガイド部材 27c…摺動面 27d…当接面
27f…角パイプ当接面 27fA…当接平面当接面 27fc…円弧当接面
27fcb…円弧当接面 27fr…パイプ当接面 27g…案内溝
27gA…逃がし溝 27h…軸受穴 27s…制動空間 28…蓋部材
31…先端側連結部材 32…糸巻接着部 40…内コイルシース
40f…先端部 40p…コイルシース 40pt…細径部 40r…基端部
40w…溶接部 42A、42B、42C…押圧用コイル 43a…細径部
44…平線コイル 45…段形状 50…外コイルシース 50f…先端部
50r…基端部 60…角パイプ 60f…先端面 60r…基端面
61…丸パイプ 61f…先端面 61h…貫通孔 61w…溶接部
62…熱収縮チューブ 63…半田 64…接着剤 65…スペーサー
66…丸パイプ 67…連結パイプ 68…丸パイプ 68v…螺旋溝
69…中空ケーブル 70…角形コイル 71、71A…固定用押圧板
71M…パンチングメタル 71c…曲面凹部 71d…曲面凸部 71g…溝
71h…貫通孔 71k…保持部 71p…押圧平面 71q…当接平面
72…固定部 73…凹凸部 90…周辺装置 91…架台 92…制御装置
93…光源装置 94…ビデオプロセッサ 95…送水装置 96…キーボード
97…モニタ 98…撮影ケーブル 100…内視鏡装置
101…ガイドシース固定切替機構 102…内ガイドシース
102r…基端側部 104…湾曲ワイヤ 105…湾曲操作ノブ
106…湾曲用フランジ 111…ガイド部材 112…二節リンク機構
112a…腕部材 113…カム軸 113c…カム部 114…ブレーキ部材
115…スライダ 116…クランク 117…スライダガイド
118…固定用フランジ 119…ガイドシース固定レバー
120…リンク用ストッパ 130…マニピュレータ 131…操作部
132…挿入部 133…硬性部 134…湾曲部 135…湾曲部位
136…湾曲部位 137…把持部 138…先端湾曲レバー
139…鉗子開閉操作レバー 140…把持鉗子

Claims (8)

  1. 牽引動作によって操作される第1の作動部位と、
    長手軸を備え、前記第1の作動部位を牽引するワイヤが挿通される管と、
    前記管に押圧力を与える押圧面を有する押圧部材と、
    前記押圧部材を第1の位置に移動させて前記管が前記長手軸に沿って移動可能な移動状態、または、当該押圧部材を第2の位置に移動させて前記管が前記長手軸に沿って移動することを規制する規制状態に切り替える切替装置と、
    前記管が移動状態において、前記長手軸方向において前記押圧部材の押圧面が当接可能な先端位置と、前記先端位置に対して少なくとも該押圧面の前記長手軸方向の幅よりも基端側に離間し当該押圧面が当接可能な基端位置と、に設けられ、前記管において少なくとも前記先端位置から前記基端位置に渡って設けられ、前記管に比べて疲労強度が高い被押圧部を前記長手軸回りに備え、前記被押圧部が前記押圧面と当接可能に形成された係合部材と、
    を有することを特徴とする医療器具。
  2. 前記係合部材の被押圧部は、前記管において、少なくとも前記先端位置から前記基端位置に渡って延設され、被押圧部外表面の前記長手軸回りの長さが、前記管の前記長手軸回りの外周長さに比べて大きくなるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の医療器具。
  3. 前記管は、素線を密巻きに巻回して形成されるコイルシースを有することを特徴とする請求項1に記載の医療器具。
  4. 前記管は、前記コイルシースの基端側に前記係合部材を配置して、あるいは、前記コイルシースの基端面に接続固定して構成される請求項3に記載の医療器具。
  5. 前記係合部材と前記コイルシースとの間に該係合部材の変形を吸収する緩衝部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の医療器具。
  6. 前記押圧部材の押圧面は、前記管部材を規制した状態において前記係合材の外面に沿って当接することを特徴とする請求項1に記載の医療器具。
  7. 前記係合部材は、前記押圧部材の前記押圧面を介して押圧されることで変形可能であることを特徴とする請求項1に記載の医療器具。
  8. さらに、牽引動作によって操作される第2の作動部位と、
    前記第2の作動部材を牽引するワイヤと、を備え、
    前記管は、前記ワイヤが挿通可能で前記長手軸に沿った貫通孔を有し、前記ワイヤは前記貫通孔に挿通されることを特徴とする請求項1に記載の医療器具。
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