JPH0675140A - 光ファイバカプラの製造方法 - Google Patents

光ファイバカプラの製造方法

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JPH0675140A
JPH0675140A JP25223792A JP25223792A JPH0675140A JP H0675140 A JPH0675140 A JP H0675140A JP 25223792 A JP25223792 A JP 25223792A JP 25223792 A JP25223792 A JP 25223792A JP H0675140 A JPH0675140 A JP H0675140A
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JP
Japan
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optical fiber
optical fibers
glass
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JP25223792A
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Inventor
Yuki Shimada
悠紀 島田
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Japan Energy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバのコンタクト作業の省力化を図
り、しかも、品質一定の融延伸型光ファイバカプラを
再現性良く製造する。 【構成】 2本の光ファイバf、fは、それぞれ所
定の長さだけ保護被覆が除去され、ガラス部1及び2が
露出される。次に、この2本の光ファイバf、f
は、それぞれその両端部が、クランプアーム3、4、
及び5、6に保持される。次いで、各光ファイバf
は、各クランプアーム3、4、5、6を制御装置2
0にて制御することにより、凹部10のガイドライン1
02に沿って移動させ、基準点100へともたらし、凹
部11の基準点100の位置にて、コンタクト状態とさ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信、光計測などに
利用される光ファイバカプラの製造方法に関するもので
あり、特に、2本の光ファイバを、加熱手段としてレー
ザ光を利用して溶融延伸法により製造する、溶融延伸型
光ファイバカプラの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信、光計測などに光ファイバカプラ
が広く使用されているが、この光ファイバカプラは、光
ファイバを使用して一般に溶融延伸法により製造され
る。溶融延伸法を実施するに際しては、平行に設置され
た2本の光ファイバの被覆除去部を互いに接触(コンタ
クト)させ、この部分を加熱手段にて加熱することが必
要である。
【0003】従来、このような光ファイバカプラの製造
方法としては、特開昭55−157701号公報に記載
されるように、複数本の光ファイバを弓状に曲げ、この
曲げ部において各々光ファイバの側面を接触させ、この
接触部をCO2 レーザなどの加熱手段により熱融着させ
る製造法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法で、例えばシングルモードの光ファイバを使用して光
ファイバカプラを作製する場合には、光ファイバの被覆
除去部、即ち、直径127μm程度のクラッド部分を長
さ数mmにわたり、三次元的に相互に平行に且つ密着し
て配置しなければならない。この作業は、実際には極め
て困難であり、相当の熟練を必要とし、作業効率の悪い
ものである。
【0005】2本の光ファイバの被覆除去部を互いにコ
ンタクトさせる他の方法としては、特開昭60−134
208号公報に開示されるように、平行に配置された2
本の光ファイバの、所定距離離隔した二つの位置をそれ
ぞれブロックにて固定的にクランプし、片方のブロック
に固定されていた光ファイバを解放し、光ファイバを編
むように捩り再度ブロックに固定することによって、2
本の光ファイバの被覆除去部を互いにコンタクトせしめ
る方法がある。
【0006】このコンタクト方法は、2本の光ファイバ
の被覆除去部を極めて有効にコンタクトせしめることが
でき、溶融延伸型光ファイバカプラを好適に製造するこ
とができる。しかしながら、この方法は、捩り作業時に
光ファイバに一定以上の張力が加わらないように、光フ
ァイバの捩り位置調整及び光ファイバの張力管理が必要
である。このような張力管理を自動化するのは現状では
極めて困難であり、人手による張力管理が余儀なくされ
ている。
【0007】更に、偏波面保存ファイバを使用した光フ
ァイバカプラを溶融延伸法にて製造する場合には、光フ
ァイバは捩らずに平行にコンタクトさせることが必要で
あり、上記コンタクト方法を使用することはできない。
【0008】そのために、この場合には、顕微鏡にて観
察しながら、人手により2本の光ファイバの被覆除去部
を押さえて、互いにコンタクトせしめる方法、或は、例
えば米国特許番号4632513号に記載されるよう
に、人手により2本の光ファイバの被覆除去部の両側部
分を紐などで縛ることにより互いにコンタクトせしめる
方法などがあるが、いずれの方法も、作業者の技能の程
度によって、コンタクト作業にバラツキが生じ、従っ
て、製造される光ファイバカプラの過剰損失が大となり
品質が不安定となる、といった問題があった。
【0009】従って、本発明の目的は、光ファイバのコ
ンタクト作業の省力化を図り、しかも、品質一定の溶融
延伸型光ファイバカプラを再現性良く製造することので
きる光ファイバカプラの製造方法を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
光ファイバカプラの製造方法にて達成される。要約すれ
ば、本発明は、表面に凹部が形成された基台を設け、こ
の基台の凹部に沿わせて、2本の光ファイバの被覆除去
部を案内移動することによって、前記2本の光ファイバ
を互いに密着せしめ、引き続いて、この密着部をレーザ
光で加熱することにより溶融延伸を行なうことを特徴と
する光ファイバカプラの製造方法である。
【0011】又、本発明の他の態様によれば、表面に凹
部が形成された基台を設け、この基台の凹部に沿わせ
て、2本の光ファイバの被覆除去部を案内移動すること
によって、前記2本の光ファイバを互いに近接せしめ、
この近接部にガラス部材を載置し、次いで、このガラス
部材をレーザ光にて融解することによって、前記2本の
光ファイバを互いに密着せしめ、引き続いて、溶融延伸
を行なうことを特徴とする光ファイバカプラの製造方法
が提供される。このとき、前記ガラス部材は、前記光フ
ァイバのクラッドと大略同じ屈折率を有するのが好適で
ある。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る光ファイバカプラの製造
方法を図面に則して更に詳しく説明する。
【0013】図1は、本発明の光ファイバカプラの製造
方法を実施するための装置の一実施例の概略構成を示
す。本実施例にて、光ファイバカプラを構成する2本の
光ファイバf1、2 は、クラッドの直径が127μm程
度のシングルモードの石英系光ファイバを使用するもの
として説明すると、先ず、2本の光ファイバf1、2
は、それぞれ所定の長さ、通常25mm程度の長さだけ
保護被覆が除去され、ガラス部(即ち、クラッド+コ
ア)1及び2が露出される。次に、この2本の光ファイ
バf1、2 は、それぞれその両端部が、クランプアーム
3、4、及び5、6に保持され、そしてガラス部1、2
が、水平に配置された基台10の上方に位置するように
設置される。
【0014】本発明に従えば、基台10の中央部には、
図2〜図4を参照するとより良く理解されるように、凹
部11が形成される。凹部11は、単に球面の一部とす
ることもできるが、本実施例では、凹部11は、基台1
0の表面にて楕円形とされ、基台10の内方へと円滑に
湾曲した底面12にて形成されている。従って、本実施
例では、長軸方向の底面基準線101と、短軸方向の底
面基準線102との交差点位置に基準点100が形成さ
れる。この凹部11は、後述するように、各光ファイバ
1 、f2 のガラス部1、2が基準点100の位置にお
ける相互接触(コンタクト)を実現するためのガイド手
段として作用する。
【0015】基台10は、詳しくは後述されるように、
レーザ光が照射されることとなるために、レーザ光によ
って融解しない材質にて形成される必要があり、例え
ば、インコネルのような耐熱合金、アルミナ系セラミッ
クスなどが好適に使用し得る。
【0016】又、前記各クランプアーム3、4、5、6
は、図1に示すように、前記基台10の基準点100に
対する三次元的位置(X、Y、Z)及び基準点100に
対する向きのオイラー角(θ、ψ)を取り得るように構
成されており、制御装置20によりその位置及び向きが
制御可能とされる。
【0017】更に説明すると、図1及び図2にて、例え
ば、光ファイバf1 に関して言えば、各クランプアーム
3、4を制御装置20にて制御することにより、光ファ
イバf1 のガラス部1の概略中央部を基台10の表面に
接触した状態とすることができ(ガラス部1’)、次い
で、各クランプアーム3、4を制御装置20にて制御す
ることにより、前記ガラス部1’を基台10の表面に接
触した状態から凹部11の底面12に接触した状態へと
移動させることができ(ガラス部1”)、更に、このガ
ラス部1”を、図2に示すように、短軸方向の底面基準
線、即ちガイドライン102に沿って移動させ、基準点
100へともたらすことができる。光ファイバf2 関し
ても同様であり、各クランプアーム5、6を制御装置2
0にて制御することにより、ガラス部2を、ガイドライ
ン102に沿って移動させ、基準点100へともたらす
ことができる。
【0018】このようにして、両光ファイバf1 、f2
は、図2及び図3に示すように、凹部11の基準点10
0の位置にて、コンタクト状態とされる。
【0019】例えば、本実施例のように、光ファイバf
1、2 として、クラッドの直径が127μm程度のシン
グルモードの石英系光ファイバを使用する場合には、凹
部11の底面12が1μm程度の滑らかさを有している
ならば、光ファイバf1、2のガラス部1、2のコンタ
クトは、精度1μm程度で実現されることになる。即
ち、本発明によれば、凹部11の底面12に沿うように
各光ファイバf1、2 のガラス部1、2を相互に接近さ
せて行けば、いずれは凹部10の底部で密着、即ちコン
タクト状態とすることができる。このコンタクト状態
は、基準点100に対する両光ファイバf1 、f2 のガ
ラス部1、2の位置を連続的に観察しているモニター2
2により、或は各クランプアーム3、4、5、6に圧力
センサを組込むこと、などにより確認することができ
る。コンタクトが達成されると、各クランプアーム3、
4、5、6の駆動を停止する。
【0020】又、前記各クランプアーム3、4、5、6
の各制御量(X、Y、Z、θ、ψ)は、前記モニター2
2からの情報や予め組み込まれている情報により求めら
れる。この具体的制御態様は当業者には周知であり、
又、本発明の対象ではないので、これ以上の詳しい説明
は省略する。
【0021】上記コンタクトが達成されると、レーザ装
置30からのレーザ光を、両光ファイバf1 、f2 のコ
ンタクト領域に照射し、溶融延伸を行なう。溶融延伸
は、各クランプアーム3、4、5、6を取り付けた溶融
延伸台を駆動して両光ファイバf1、2 を軸線方向両方
向に引張ることにより行なうことができる。このとき、
延伸速度は、10〜100μm/秒程度とされる。これ
によって、両光ファイバf1、2 のガラス部1、2はそ
の外径が細くなり、光カプラが形成される。所定の光分
岐比が得られた時点で溶融延伸を停止する。
【0022】図5及び図6に基台10の第2の実施例を
示す。この実施例によると、基台10に形成された凹部
11が、長軸方向の底面基準線101に対して対称的に
配置された半月状の溝状凹部11a及び11bからなる
点において、先の第1の実施例と異なる。この両半月状
の溝状凹部11a及び11bは、第1実施例にて説明し
た、コンタクト状態とされた両光ファイバf1 、f2
(図2及び図3)にて形成される形状に近い溝形状とさ
れる。又、両半月状の溝状凹部11a及び11bは、基
準点100及びその近傍において所定長さ(L)にて互
いに連通している。又、基台10の表面は平面で構成す
ることもできるが、この実施例に示すように、短軸方向
の底面基準線、即ちガイドライン102の方へと、少な
くとも両半月状の溝状凹部11a及び11bが形成され
る幅(W)にわたって、両端部より下方へと深さ(h)
(h<H)だけ傾斜する斜面10A、10Bを形成する
ことも可能である。特に、斜面10A、10Bを形成し
た場合には、後で説明するが、コンタクト状態の、或は
近接配置状態のガラス部1、2にガラス部材50を配置
して溶融延伸をする場合に好適である。
【0023】この実施例においても、各クランプアーム
3、4、5、6を制御装置20にて制御することによ
り、両光ファイバf1 、f2 のガラス部1、2を、ガイ
ドライン102に沿って移動させ、両半月状の溝状凹部
11a及び11bに嵌込むことによって、基準点100
にてコンタクト状態とすることができる。
【0024】コンタクト状態が達成されると、先の実施
例と同様に、レーザ装置30からのレーザ光を、両光フ
ァイバf1 、f2 のコンタクト領域に照射し、溶融延伸
が行なわれる。
【0025】図7及び図8に基台10の第3の実施例を
示す。第3の実施例によると、基台10に、表面から深
さ(H)にて段部を形成することにより凹部11が設け
られる。従って、この実施例では、凹部11の底面12
aは平面とされ、凹部11の片側にはこの底面12aに
対して垂直な肩部12bが形成される。段部の深さ、即
ち、肩部12bの高さ(H)は、光ファイバf1 、f2
の直径より幾分大きい程度とされる。
【0026】第3の実施例によると、図8に示すよう
に、先ず第1の光ファイバf1 のガラス部1が基台の凹
部底面12aに沿って、この底面12aに接触した状態
で移動され、肩部12bに当接して直線的に配置され
る。その後、第2の光ファイバf2 のガラス部2が凹部
底面12aに接触させた状態で弓なりに湾曲させ、第1
の光ファイバf1 に密着させる。これによって、両光フ
ァイバf1 、f2 のガラス部1、2は、基準点100に
てコンタクト状態にもたらされる。
【0027】コンタクト状態が達成されると、先の実施
例と同様に、レーザ装置30からのレーザ光を、両光フ
ァイバf1 、f2 のコンタクト領域に照射し、溶融延伸
が行なわれる。
【0028】図9及び図10に基台10の第4の実施例
を示す。第4の実施例によると、基台10に形成される
凹部11は、表面から深さ(H)、幅(W)にて直線的
に形成された溝部11Aと、この溝部11Aの片側に隣
接して形成された湾曲部11Bとからなる。溝部11A
の高さ(H)及び幅(W)は、光ファイバf1 、f2
直径より幾分大きい程度とされる。又、湾曲部11B
は、溝部11Aの方へと傾斜した、球面或は類似の滑ら
かな曲面12aとすることができ、湾曲部11Bの底面
12aは、少なくとも一部にて溝部11Aの平面状の底
面12bに段差なく連続的につながるように形成され
る。
【0029】第4の実施例によると、図10に示すよう
に、先ず第1の光ファイバf1 のガラス部1が溝部11
Aに配置され、溝部11Aの底面12bと、この底面1
2bに対して垂直な肩部12cとに当接して直線的に配
置される。その後、第2の光ファイバf2 のガラス部2
が湾曲部11Bの底面12aに接触させた状態で、ガイ
ドライン102に沿って、弓なりに湾曲させた状態で、
第1の光ファイバf1の方へと移動させ、そして密着さ
せる。これによって、両光ファイバf1 、f2のガラス
部1、2は、基準点100にてコンタクト状態にもたら
される。
【0030】コンタクト状態が達成されると、先の実施
例と同様に、レーザ装置30からのレーザ光を、両光フ
ァイバf1 、f2 のコンタクト領域に照射し、溶融延伸
が行なわれる。
【0031】図11及び図12に本発明の更に他の実施
例を示す。上記各実施例においては、両光ファイバf
1 、f2 は完全に密着したコンタクト状態とされたが、
この実施例によれば、両光ファイバf1、2 のガラス部
1、2は密着したコンタクト状態にもたらす必要はな
い。つまり、例えば先の第1の実施例の場合を一例とし
て説明すれば、図11及び図12に示すように、先の実
施例の場合と同じように、両光ファイバf1、2 のガラ
ス部1、2は互いに基準点100へと案内移動される。
このとき両光ファイバf1、2 のガラス部1、2は密着
したコンタクト状態にもたらす必要はなく、両ガラス部
1、2の間隙距離が100μm以下程度となる位置にま
で近接配置される。次いで、このガラス部1、2の近接
部領域に、ガラス小球などとすることのできるガラス部
材50が載置される。
【0032】この実施例によれば、ガラス部材50は、
近接部領域のガラス部1、2の上から落下するのが防止
される程度の大きさとされ、通常、ガラス部材50の直
径は、2〜100μmとされる。又、ガラス部材50
は、ガラス部1、2の上に1個或は複数個、例えば2〜
5個載置することも可能である。ガラス部材50は、作
業者が一個づつガラス部1、2へと手で載置することも
できるが、ガラス部1、2の近接領域に隣接して配置さ
れた供給装置(図示せず)にて自動的に載置し得るよう
に構成することも可能である。
【0033】このようにして近接部領域にて、ガラス部
1、2上に載置された球状ガラス部材50は、レーザ光
によって照射され、融解される。ガラス部材50が融解
されると、この融解したガラス部材50の表面張力によ
って、両光ファイバf1、2のガラス部1、2は互いの
方へと引き寄せられ、相互に密着し、ガラス部1、2は
コンタクト状態にもたらされる。このように、この実施
例によれば、両光ファイバf1、2 のガラス部1、2
は、それほど良好な平行度或は密着度で近接配置する必
要はなく、結果的には両ガラス部1、2を良好なコンタ
クト状態とすることができる。
【0034】ガラス部材50は、その屈折率が光ファイ
バf1、2 のクラッド部の屈折率と同等程度であること
が好ましい。もし、ガラス部材50の屈折率がクラッド
部の屈折率より高いと、融解したガラス部材50の部分
からの光の漏れが発生し、又、低いとカップリングし難
くなる。上記実施例のように石英系の光ファイバを使用
した場合には、ガラス部材50は、石英ガラスにて作製
するのが好適である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光フ
ァイバカプラの製造方法は、表面に凹部が形成された基
台を設け、この基台の凹部に沿わせて、2本の光ファイ
バの被覆除去部を案内移動することによって、2本の光
ファイバを互いに密着或は近接配置することができ、光
ファイバのコンタクト作業の省力化を図り、しかも、品
質一定の溶融延伸型光ファイバカプラを再現性良く製造
することのできるという特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバカプラの製造方法を実
施するための装置の一実施例の全体構成を示す概略斜視
図である。
【図2】本発明に係る光ファイバカプラの製造方法を実
施するための、一実施例に係る基台の斜視図である。
【図3】図2の基台の平面図である。
【図4】図2の基台の断面図であり、図4(A)は図3
の線I−Iに取った断面図で、図4(B)は線II−IIに
取った断面図である。
【図5】本発明に係る光ファイバカプラの製造方法を実
施するための、他の実施例に係る基台の斜視図である。
【図6】図5の線III −III に取った断面図である。
【図7】本発明に係る光ファイバカプラの製造方法を実
施するための、他の実施例に係る基台の斜視図である。
【図8】図7の基台を使用した場合の本発明の光ファイ
バカプラの製造方法を説明するための斜視図である。
【図9】本発明に係る光ファイバカプラの製造方法を実
施するための、他の実施例に係る基台の斜視図である。
【図10】図9の基台を使用した場合の本発明の光ファ
イバカプラの製造方法を説明するための斜視図である。
【図11】本発明に係る光ファイバカプラの製造方法を
実施するための、更に他の実施例に係る基台の斜視図で
ある。
【図12】図11の基台の平面図である。
【符号の説明】
1、2 光ファイバガラス部 3、4、5、6 クランプアーム 10 基台 11 凹部 20 制御装置 30 レーザ装置 50 ガラス部材
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信、光計測などに
利用される光ファイバカプラの製造方法に関するもので
あり、特に、2本の光ファイバを、加熱手段としてレー
ザ光を利用して熔融することにより製造する、光ファイ
バカプラの製造方法に関するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】光通信、光計測などに光ファイバカプラ
が広く使用されているが、この光ファイバカプラは、光
ファイバを使用して一般に融延伸法により製造され
る。融延伸法を実施するに際しては、平行に設置され
た2本の光ファイバの被覆除去部を互いに接触(コンタ
クト)させ、この部分を加熱手段にて加熱することが必
要である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】このコンタクト方法は、2本の光ファイバ
の被覆除去部を極めて有効にコンタクトせしめることが
でき、光ファイバカプラを好適に製造することができ
る。しかしながら、この方法は、捩り作業時に光ファイ
バに一定以上の張力が加わらないように、光ファイバの
捩り位置調整及び光ファイバの張力管理が必要である。
このような張力管理を自動化するのは現状では極めて困
難であり、人手による張力管理が余儀なくされている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】更に、偏波面保存ファイバを使用した光フ
ァイバカプラを融延伸法にて製造する場合には、光フ
ァイバは捩らずに平行にコンタクトさせることが必要で
あり、上記コンタクト方法では平行にならず、これを使
用することはできない。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】そのために、この場合には、顕微鏡にて観
察しながら、人手により2本の光ファイバの被覆除去部
を押さえて、互いにコンタクトせしめる方法、或は、例
えば米国特許番号4632513号に記載されるよう
に、人手により2本の光ファイバの被覆除去部の両側部
分を紐などで縛ることにより互いにコンタクトせしめる
方法などがあるが、いずれの方法も、作業者の技能の程
度によって、コンタクト作業にバラツキが生じ、従っ
て、製造される光ファイバカプラの過剰損失の増大、分
岐比のバラツキ等、品質が不安定となる、といった問題
があった。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】従って、本発明の目的は、光ファイバのコ
ンタクト作業の省力化を図り、しかも、品質一定の光フ
ァイバカプラを再現性良く製造することのできる光ファ
イバカプラの製造方法を提供することである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
光ファイバカプラの製造方法にて達成される。要約すれ
ば、本発明は、表面に凹部が形成された基台を設け、こ
の基台の凹部に沿わせて、2本の光ファイバの被覆除去
部を案内移動することによって、前記2本の光ファイバ
を互いに密着せしめ、引き続いて、この密着部をレーザ
光で加熱することにより熔融を行なうことを特徴とする
光ファイバカプラの製造方法である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】又、本発明の他の態様によれば、表面に凹
部が形成された基台を設け、この基台の凹部に沿わせ
て、2本の光ファイバの被覆除去部を案内移動すること
によって、前記2本の光ファイバを互いに近接せしめ、
この近接部にガラス部材を載置し、次いで、このガラス
部材をレーザ光にて融解することによって、前記2本の
光ファイバを互いに密着せしめ、引き続いて、融延伸
を行なうことを特徴とする光ファイバカプラの製造方法
が提供される。このとき、前記ガラス部材は、前記光フ
ァイバのクラッドと大略同じ屈折率を有するのが好適で
ある。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】図1は、本発明の光ファイバカプラの製造
方法を実施するための装置の一実施例の概略構成を示
す。本実施例にて、光ファイバカプラを構成する2本の
光ファイバf、fは、クラッドの直径が127μm
程度のシングルモードの石英系光ファイバを使用するも
のとして説明する先ず、2本の光ファイバf、f
は、それぞれ所定の長さ、通常25mm程度の長さだけ
保護被覆が除去され、ガラス部(即ち、クラッド+コ
ア)1及び2が露出される。次に、この2本の光ファイ
バf、fは、それぞれその両端部が、クランプアー
ム3、4、及び5、6に保持され、そしてガラス部1、
2が、水平に配置された基台10の上方に位置するよう
に設置される。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】基台10は、詳しくは後述されるように、
レーザ光が照射されることとなるために、レーザ光によ
って融解しない材質にて形成されることが望ましく、例
えば、インコネルのような耐熱合金、アルミナ系セラミ
ックスなどが好適に使用し得る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】上記コンタクトが達成されると、レーザ装
置30からのレーザ光を、両光ファイバf、fのコ
ンタクト領域に照射し、融延伸を行なう。融延伸
は、各クランプアーム3、4、5、6を取り付けた
延伸台を駆動して両光ファイバf、fを軸線方向両
方向に引張ることにより行なうことができる。このと
き、延伸速度は、10〜100μm/秒程度とされる。
これによって、両光ファイバf、fのガラス部1、
2はその外径が細くなり、光カプラが形成される。所定
の光分岐比が得られた時点で融延伸を停止する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】図5及び図6に基台10の第2の実施例を
示す。この実施例によると、基台10に形成された凹部
11が、長軸方向の底面基準線101に対して対称的に
配置された半月状の溝状凹部11a及び11bからなる
点において、先の第1の実施例と異なる。この両半月状
の溝状凹部11a及び11bは、第1実施例にて説明し
た、コンタクト状態とされた両光ファイバf、f
(図2及び図3)にて形成される形状に近い溝形状と
される。又、両半月状の溝状凹部11a及び11bは、
基準点100及びその近傍において所定長さ(L)にて
互いに連通している。又、基台10の表面は平面で構成
することもできるが、この実施例に示すように、短軸方
向の底面基準線、即ちガイドライン102の方へと、少
なくとも両半月状の溝状凹部11a及び11bが形成さ
れる幅(W)にわたって、両端部より下方へと深さ
(h)(h<H)だけ傾斜する斜面10A、10Bを形
成することも可能である。特に、斜面10A、10Bを
形成した場合には、後で説明するが、コンタクト状態
の、或は近接配置状態のガラス部1、2にガラス部材5
0を配置して融延伸をする場合に好適である。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】コンタクト状態が達成されると、先の実施
例と同様に、レーザ装置30からのレーザ光を、両光フ
ァイバf、fのコンタクト領域に照射し、融延伸
が行なわれる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】コンタクト状態が達成されると、先の実施
例と同様に、レーザ装置30からのレーザ光を、両光フ
ァイバf、fのコンタクト領域に照射し、融延伸
が行なわれる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】コンタクト状態が達成されると、先の実施
例と同様に、レーザ装置30からのレーザ光を、両光フ
ァイバf、fのコンタクト領域に照射し、融延伸
が行なわれる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】ガラス部材50は、その屈折率が光ファイ
バf、fのクラッド部の屈折率と同等程度であるこ
とが好ましい。もし、ガラス部材50の屈折率がクラッ
ド部の屈折率より高すぎると、融解したガラス部材50
の部分からの光の漏れが発生し、又、低すぎるとカップ
リングし難くなる。上記実施例のように石英系の光ファ
イバを使用した場合には、ガラス部材50は、石英ガラ
スにて作製するのが好適である。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光フ
ァイバカプラの製造方法は、表面に凹部が形成された基
台を設け、この基台の凹部に沿わせて、2本の光ファイ
バの被覆除去部を案内移動することによって、2本の光
ファイバを互いに密着或は近接配置することができ、光
ファイバのコンタクト作業の省力化を図り、しかも、品
質一定の融延伸型光ファイバカプラを再現性良く製造
することのできるという特長を有する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹部が形成された基台を設け、こ
    の基台の凹部に沿わせて、2本の光ファイバの被覆除去
    部を案内移動することによって、前記2本の光ファイバ
    を互いに密着せしめ、引き続いて、この密着部をレーザ
    光で加熱することにより溶融延伸を行なうことを特徴と
    する光ファイバカプラの製造方法。
  2. 【請求項2】 表面に凹部が形成された基台を設け、こ
    の基台の凹部に沿わせて、2本の光ファイバの被覆除去
    部を案内移動することによって、前記2本の光ファイバ
    を互いに近接せしめ、この近接部にガラス部材を載置
    し、次いで、このガラス部材をレーザ光にて融解するこ
    とによって、前記2本の光ファイバを互いに密着せし
    め、引き続いて、溶融延伸を行なうことを特徴とする光
    ファイバカプラの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ガラス部材は、前記光ファイバのク
    ラッドと大略同じ屈折率を有する請求項2の光ファイバ
    カプラの製造方法。
JP25223792A 1992-08-27 1992-08-27 光ファイバカプラの製造方法 Pending JPH0675140A (ja)

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