JPH0943445A - 光ファイバ支持体 - Google Patents

光ファイバ支持体

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JPH0943445A
JPH0943445A JP19740595A JP19740595A JPH0943445A JP H0943445 A JPH0943445 A JP H0943445A JP 19740595 A JP19740595 A JP 19740595A JP 19740595 A JP19740595 A JP 19740595A JP H0943445 A JPH0943445 A JP H0943445A
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JP
Japan
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optical fiber
groove
taper
surface roughness
optical
Prior art date
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Application number
JP19740595A
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English (en)
Inventor
Yuji Sugiyama
雄二 杉山
Akio Tanabe
明夫 田辺
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の光ファイバ支持体12では、その光フ
ァイバ台6のV溝1に表面起伏ができていたため、光フ
ァイバ4を安定した状態で支持することができなかっ
た。 【解決手段】 本発明の光ファイバ支持体12は、二段
テーパー状のV溝1を有する光ファイバ台6と、下側に
V字状突出部分8が設けられていて、このV字状突出部
分8を光ファイバ4が載置されたV溝1に嵌めて前記光
ファイバ4を挟みこむ光ファイバ押さえ具2とを有する
ものであって、V溝1の溝底を形成している一段目のテ
ーパー13aのテーパー角度がaで、かつその表面粗さ
が2μm以下であり、前記一段目のテーパーの上に形成
されている二段目のテーパー13bのテーパー角度がb
で、かつその表面粗さが10μm以下であり、V字状突
出部分8では、V字角度がcであり、かつ前記テーパー
角度aとbとV字角度cとがc<a<bを満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ融着接
続装置等において、光ファイバを支持するための光ファ
イバ支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は光ファイバ4と他の光ファイバ4
´とを融着接続するための光ファイバ融着接続装置の一
例を示したものである。図5に示すように、光ファイバ
融着接続装置は、光ファイバ4、4´を位置決めし、か
つ支持する光ファイバ支持体12、12´と、対向して
設けられた一対の放電電極3a、3bのような光ファイ
バ4、4´を加熱溶融する手段とを有している。光ファ
イバ支持体12、12´は、光ファイバ4、4´を載置
するためのV溝1、1´を形成した光ファイバ台6、6
´と、この光ファイバ台6、6´と共に光ファイバ4、
4´を挟み込むための光ファイバ押さえ具2、2´とか
らなる。ここで通常、光ファイバ押さえ具2、2´は、
例えば図5に示すように光ファイバ台6、6´等に軸支
されている(図5では、光ファイバ押さえ具2は開いた
状態、光ファイバ押さえ具2´は閉じた状態で図示され
ている)。
【0003】この光ファイバ融着接続装置を用いて光フ
ァイバ4、4´を融着接続する一例を以下に示す。まず
2本の光ファイバ4、4´をそれぞれ、その接続端面同
士が向かい合わせになるようにV溝1、1´内の溝底に
載置し、これら光ファイバ4、4´を軽く押さえつける
ように光ファイバ押さえ具2、2´をV溝1、1´に嵌
め合わせ、この状態で、光ファイバ押さえ具2、2´を
光ファイバ台6、6´に仮固定する。
【0004】次に、光ファイバ4、4´をV溝1、1´
内でV溝1、1´長手方向に移動させて光ファイバ4、
4´の接続端面同士を突き合わせ、突き合わせ面5を形
成する。ここで突き合わせ面5が丁度、放電電極3a、
3bの間にくるように、光ファイバ4、4´もしくは放
電電極3a、3bを位置調整しておく。
【0005】さらに光ファイバ4、4´の融着接続後の
光伝送損失の増加ができるだけ少なくなるように、光フ
ァイバ4、4´同士のコアの位置を調整した後、放電電
極3a、3bの間で放電させる。こうして光ファイバ
4、4´の突き合わせ面5を局所加熱し、光ファイバ
4、4´同士を融着接続する。
【0006】このような光ファイバ融着接続装置等に用
いられる光ファイバ支持体12は、例えば図6に示され
るようなもので、光ファイバ台6には一段のテーパー1
3からなるV溝1が、V溝加工装置を用いた切削加工に
より形成されていて、光ファイバ押さえ具2には光ファ
イバ4を挟み込むためのV字状突出部分8が形成されて
いる。ただし、V溝1の深さとV字状突出部分8の高さ
とが共に3〜4mm以上であれば、該V溝1とV字状突
出部分8とを嵌め合わせるのに好適である。
【0007】ここで、上記のようなV溝1を形成するた
めのV溝加工装置には、表面粗さ10μm以下の精度で
あれば3〜4mm程度の深さまで掘り下げることが可能
で、加工費が安く済むが、表面粗さ2μm以下の精度で
は1mm程度の深さしか掘り下げられないもの(通常の
V溝加工装置)と、表面粗さ2μm以下の精度であって
も3〜4mm程度の深さまで掘り下げることが可能であ
るが、加工費が高くなってしまうもの(特殊なV溝加工
装置)とがある。
【0008】そこで従来は上記V溝1を形成するのに、
加工費の低減のため、通常のV溝加工装置を用い、全表
面の表面粗さ10μm以下の精度で3〜4mm程度の深
さまで、光ファイバ台6上面を堀り下げていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの場合、以下
のような問題点が生じていた。すなわち図5中の補助線
7上におけるV溝1の側壁の表面起伏の状態を示した図
7と、補助線7上の点A、B、Cを通る各破線の部分で
のV溝1の断面形状を示した図8(a)、(b)、
(c)から分かる通り、V溝1の側壁は一様に平坦なも
のではなく、V溝1の長手方向中心付近(図5に示され
たBの付近)で内側にせり出していた。これはV溝加工
装置の溝加工治具とV溝1の側壁との接触面積が大き
く、前記溝加工治具と前記V溝1の側壁との間に大きな
摩擦が生じるため、V溝1長手方向に真っ直ぐな軌道で
V溝加工を行えない(反りが生じる)からである。した
がって、光ファイバ4は、V溝1の長手方向の中心付近
のみで支持されてしまい、V溝1の端面付近(図5に示
されたAやCの付近)では、その固定状態が不安定であ
った。
【0010】そのため、図5に示すように光ファイバ
4、4´のコア同士の位置合わせを行っても上手くいか
ず、無理にコア同士の位置合わせを行ったとしても、ま
たすぐにコアの位置ずれが生じてしまい、そのまま光フ
ァイバ4、4´の突き合わせ面5を放電加熱して融着接
続した場合には、このコアの位置ずれが光ファイバ4、
4´の光伝送損失の増加の原因になっていた。
【0011】これに対し、特殊なV溝加工装置を用い
て、V溝1、1´の全表面を表面粗さ2μm以下の精度
で3〜4mmの深さで形成すると、図9、図10
(a)、(b)、(c)に示すように、V溝1、1´で
は長手方向に対する表面粗さの変化がなくなり、上記問
題点を解決できるのであるが、この場合にはV溝1、1
´の加工費が非常に高くなってしまうという欠点があっ
た。
【0012】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、その目的は、光ファイバを安定した状態で支
持できるV溝が形成された光ファイバ台と光ファイバ押
さえ具とを有し、かつこのV溝を形成するために特殊な
V溝加工装置を必要としない光ファイバ支持体を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバ支持
体は、二段テーパー状のV溝を有する光ファイバ台と、
下側にV字状突出部分が設けられていて、このV字状突
出部分を光ファイバが載置された前記V溝に嵌めて前記
光ファイバを挟みこむ光ファイバ押さえ具とを有する光
ファイバ支持体であって、前記V溝の溝底を形成してい
る一段目のテーパーのテーパー角度がaで、かつその表
面粗さが2μm以下であり、前記一段目のテーパーの上
に形成されている二段目のテーパーのテーパー角度がb
で、かつその表面粗さが10μm以下であり、前記光フ
ァイバ押さえ具の下側の前記V字状突出部分では、V字
角度がcであり、かつ前記テーパー角度aとbとV字角
度cとがc<a<bを満たすことを特徴とする。
【0014】本発明の光ファイバ支持体では、光ファイ
バ台のV溝の断面形状が二段テーパー状である。
【0015】ここでこのV溝の溝底を形成する一段目の
テーパーのテーパー角度aと二段目のテーパーのテーパ
ー角度bと、光ファイバ押さえ具のV字状突出部分のV
字角度cとはc<a<bを満たす。またV溝の表面粗さ
の精度は、一段目のテーパーでは2μm以下であり、二
段目のテーパーでは10μm以下である。したがって、
一段目のテーパーの部分では、その長手方向の中心付近
で側壁が内側にせり出していない。
【0016】このようなV溝内の一段目のテーパーの部
分に光ファイバを載置すれば、この光ファイバが前記一
段目のテーパーの両側壁に接して安定した状態で支持さ
れる。したがって、例えば光ファイバ融着接続装置に本
発明の光ファイバ支持体を組み込んで使用した場合に
は、光ファイバのコア同士の位置合わせを精度良く行う
ことができる。
【0017】しかも光ファイバ台に、このような二段テ
ーパー状のV溝を形成するには、例えば、まず光ファイ
バを載置する光ファイバ台上面部に、表面粗さ10μm
以下、テーパー角度bでV溝加工を施し、次に前記テー
パー角度bの溝底に表面粗さ2μm以下、テーパー角度
aのV溝加工を施すことによって、このV溝の溝底をさ
らに深く堀り下げる、という方法が採用可能である。
【0018】したがって、この場合、V溝の全表面を一
段テーパーで、かつ表面粗さ2μm以下で加工する従来
の場合とは異なって、まずテーパー角度bで一次加工を
施した後、テーパー角度aの二次加工を行うので、光フ
ァイバ載置位置におけるV溝加工装置の溝加工治具とV
溝の側壁との接触面積が大幅に少なくなるので、前記溝
加工治具の反り等がなくなり、通常のV溝加工装置でも
容易に所望精度のV溝加工が可能になる。このように本
発明によれば特殊なV溝加工装置でなく通常のV溝加工
装置を用いればよく、加工費が安く済む。
【0019】ここで本発明におけるV溝の一段目、二段
目それぞれのテーパーの深さはとくに限定されない。た
だし一段目のテーパーは、その両方の側壁で、できるだ
け側壁全長にわたって、載置した光ファイバと接する必
要があり、作業性や加工費低減等の観点から1mm程度
の深さで設けるのが好ましい。また本発明におけるテー
パー角度a、b、V字角度cは、上記限定以外にはとく
に限定されず、鋭角でもよいし鈍角であってもよい。
【0020】さらに本発明における光ファイバ台や光フ
ァイバ押さえ具の形状は、上記限定以外にはとくに規定
されない。またこれらに用いられる材質は、たとえばス
テンレス鋼やジルコニア等、剛性に優れた金属やセラミ
ックスが好ましいが、とくに限定されず、複数の材質の
ものを組み合わせたものであってもよい。
【0021】本発明の光ファイバ支持体は、光ファイバ
融着接続装置に利用するものに限定されず、例えば光フ
ァイバ端面研磨装置等の光ファイバ支持体として用いる
こともできる。また本発明の光ファイバ支持体において
は、光ファイバ台と光ファイバ押さえ具とが図4に示す
ように一体に接続されたものであってもよいし、全くの
別体であってもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って詳細に説明する。本発明の実施の形態の一例と
なる光ファイバ支持体12を図1に示す。図1に示すよ
うに、光ファイバ支持体12は、光ファイバ4を載置す
るためのV溝1を形成した光ファイバ台6と、これらV
溝1に嵌め合わせ光ファイバ4を載置するためのV字状
突出部分8を有する光ファイバ押さえ具2とからなる。
ここで光ファイバ台6と光ファイバ押さえ具2の材質
は、例えばジルコニアである。
【0023】図1に示すように光ファイバ台6のV溝1
は2段テーパー状であり、溝底を形成する一段目のテー
パー13aでは、表面粗さ2μm以下で、例えばテーパ
ー角度a=90°であり、二段目のテーパー13bで
は、表面粗さ10μm以下で、例えばテーパー角度b=
92°である。
【0024】このようなV溝1を光ファイバ台6に形成
するには、例えば通常のV溝加工装置を用いて、図2
(a)に示すように光ファイバ台6の光ファイバ4を載
せる側の平坦な面に、まず第一段階のV溝加工でテーパ
ー13bの部分を形成し、次に図2(b)に示すよう
に、第二段階の精密なV溝加工でテーパー13aの部分
を形成すればよい。
【0025】また図2(c)に示すように、光ファイバ
押さえ具2のV字状突出部分8のV字角度は例えばc=
88°であり、このV字状突出部分8の先端部は光ファ
イバ4と接する際、これを傷つけないように、角を落と
して平滑な面(表面粗さ2μm以下)が形成されてい
る。
【0026】ここで光ファイバ押さえ具2のV字状突出
部分8の形状、およびそれを形成する手順は、このV字
状突出部分8の先端を精度良いV字角度cで形成するた
めに、以下のようなものであってもよい。すなわち、ま
ず図3(a)に示すように、前記V字状突出部分8全体
を、例えば切削等の粗い加工で、先端のV字角度がc´
(ただしc>c´)となるように形成し、その上で図3
(b)に示すように、V字状突出部分8の先端側のみ
を、例えば研磨等の方法で、V字角度cになるように精
密加工してもよい。
【0027】このような光ファイバ支持体12と、これ
と同様の構成を有する光ファイバ支持体12´を用い
て、図4に示すような光ファイバ融着接続装置を組み立
て、この装置を用いて光ファイバ4、4´を融着接続す
る。ただし、図4において光ファイバ台6、6´に形成
されたV溝1、1´のテーパー13a、13bの符号の
表示は図面の簡略化のため省略している。
【0028】図4に示すように光ファイバ融着接続装置
では、装置各部を制御するための回路等が収納されてい
る筐体10上に、実際に光ファイバ4、4´を融着接続
するための各部品が設置されている。
【0029】これらの各部品について説明する。まず、
筐体10のほぼ中央に光ファイバ支持体12、12´が
それぞれ設置されている。ここで、光ファイバ支持体1
2、12´はそれぞれ両矢印A、D方向に移動可能であ
る。また光ファイバ支持体12、12´において、光フ
ァイバ押さえ具2、2´はそれぞれ光ファイバ台6、6
´に開閉自在に軸支されている(図4では、光ファイバ
押さえ具2は開いた状態、光ファイバ押さえ具2´は閉
じた状態で図示されている)。
【0030】また筐体10上には、位置調整可能な電極
支持体9a、9bに支持された一対の放電電極3a、3
bが各々対向して設けられている。
【0031】さらに筐体10上の、光ファイバ4、4´
が延出する側の光ファイバ台6、6´の後方それぞれに
は、その光ファイバ4、4´を把持するためのクランプ
11、11´が設けられている。ここでクランプ11、
11´はともに前記光ファイバ4、4´の延出方向(両
矢印B、Cの方向)に往復移動可能である。
【0032】このような光ファイバ融着接続装置を用い
て光ファイバ4、4´を融着接続するためには、まず光
ファイバ心線の被覆を剥いで得た2本の光ファイバ4、
4´の接続端面をそれぞれ研磨して平滑な端面にした
後、これら接続端面同士が向かい合わせになるように光
ファイバ4、4´それぞれをV溝1、1´内の一段目の
テーパー13aの部分(すなわち溝底)に載置する。
【0033】次にこれら光ファイバ4、4´の先端側を
軽く押えつけるように光ファイバ押さえ具2、2´をV
溝1、1´に嵌め合わせて仮固定し、かつ光ファイバ
4、4´の後端側のV溝1、1´から延出した部分をク
ランプ11、11´で把持する。
【0034】さらに、光ファイバ台6、6´に近づける
方向にクランプ11、11´をそれぞれ移動させる。こ
れにより、光ファイバ4、4´をV溝1、1´の溝底に
沿ってV溝1、1´長手方向に滑らせて移動させ、光フ
ァイバ4、4´の接続端面同士を突き合わせる。こうし
て、光ファイバ4、4´の突き合わせ面5を形成する。
このとき、光ファイバ4、4´の突き合わせ面5が丁
度、放電電極3a、3bの間にくるように、光ファイバ
4、4´あるいは電極支持体9a、9bを位置調整して
おく。
【0035】ここで、光ファイバ4、4´が載置されて
いるV溝1、1´の一段目のテーパー13aの表面粗さ
は2μm以下と非常に小さいので、上記の光ファイバ
4、4´の突き合わせ作業を精度よく、容易に行うこと
ができる。
【0036】さらに光ファイバ4、4´の融着接続後の
光伝送損失の増加ができるだけ少なくなるように、光フ
ァイバ支持体12、12´をそれぞれ両矢印A、D方向
に移動させて光ファイバ4、4´のコア同士の位置の微
調整、すなわち調芯を行う。
【0037】こうして光ファイバ4、4´同士を突き合
わせた状態のまま、放電電極3a、3bの間で放電させ
ることにより、光ファイバ4、4´の突き合わせ面5に
局所加熱を施し、光ファイバ4、4´同士を融着接続す
る。以上のように、本実施例の光ファイバ融着接続装置
を用いた場合、光ファイバ4、4´のコア同士の位置が
合ったまま、これら光ファイバ4、4´を融着接続でき
るので、光伝送損失の増加が防止される。
【0038】ここで本実施の形態の一例におけるクラン
プ11、11´はこの光ファイバ融着接続装置に必ずし
も必要でない。
【0039】また本実施の形態の一例の光ファイバ融着
接続装置に光ファイバ支持体12、12´や電極支持体
9a、9bを覆う風防を設け、装置内部を風防もしくは
筐体10に設けられた小型カメラとモニターもしくは低
倍率の顕微鏡を用いて目視しながら上記の光ファイバ
4、4´の融着接続作業を進めれば、さらに作業性、安
全性が向上するので好ましい。
【0040】さらに本実施の形態の一例で光ファイバ
4、4´を融着接続させるための手段は放電電極3a、
3bを用いた放電融着法であったが、これに限定され
ず、例えば火炎噴射法やレーザ光照射法等の手段であっ
てもよい。
【0041】また本実施の形態の一例となる光ファイバ
融着接続装置は、光ファイバ4、4´同士を調芯するも
のを示したが、本発明の光ファイバ支持体12、12´
を用いたことにより、例えば他の部品を精密設計し、こ
れらを精密配置で組み立れば、光ファイバ4、4´同士
の調芯不要の光ファイバ融着接続装置を製造することも
できる。
【0042】
【発明の効果】本発明の光ファイバ支持体では、V溝内
の一段目のテーパーの部分に光ファイバを載置した際、
この光ファイバが一段目のテーパーの両側壁に接して安
定した状態で支持される。したがって、例えば本発明の
光ファイバ支持体を光ファイバ融着接続装置に組み込ん
で用いれば、光ファイバ同士のコアの位置合わせを精度
良く行うことができ、その光伝送損失の増加が低減され
る。しかも前記V溝を形成するためには、その全表面を
表面粗さ2μm以下で加工する場合とは異なって特殊な
V溝加工装置でなく通常のV溝加工装置を用いればよい
ので、その加工費が安く済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバ支持体の一例を示す横断
面図。
【図2】 (a)、(b)は本発明の光ファイバ支持体
の光ファイバ台にV溝を形成する手順の一例を示す横断
面図であり、(c)は本発明の光ファイバ支持体の光フ
ァイバ押さえ具のV字状突出部分の一例を拡大した横断
面図。
【図3】 (a)、(b)本発明の光ファイバ支持体の
光ファイバ押さえ具のV字状突出部分を形成する手順の
一例を示す横断面図。
【図4】 本発明の光ファイバ支持体を用いた光ファイ
バ融着接続装置の一例を示す斜視図。
【図5】 光ファイバ支持体を用いた光ファイバ融着接
続装置の主要な構成の一例を示した斜視図。
【図6】 従来の光ファイバ支持体の一例を示す横断面
図。
【図7】 表面粗さ10μm以下でV溝を形成した場合
の、図4の補助線上の各位置におけるV溝の一端面(A
側)からの距離と表面粗さの関係図。
【図8】 表面粗さ10μm以下でV溝を形成した場合
の、前記V溝の断面形状を模式的に示す横断面図であっ
て、それぞれ図4に示す(a)点A、(b)点B、
(c)点Cを通る破線に沿って切断したもの。
【図9】 表面粗さ2μm以下でV溝を形成した場合
の、図4の補助線上の各位置におけるV溝の一端面(A
側)からの距離と表面粗さの関係図。
【図10】 表面粗さ2μm以下でV溝を形成した場合
の、前記V溝の断面形状を模式的に示す横断面図であっ
て、それぞれ図4に示す(a)点A、(b)点B、
(c)点Cを通る破線に沿って切断したもの。
【符号の説明】
1、1´ V溝 2、2´ 光ファイバ押さえ具 3a、3b 放電電極 4、4´ 光ファイバ 5 突き合わせ面 6、6´ 光ファイバ台 7 補助線 8、8´ V字状突出部分 9a、9b 電極支持体 10 筐体 11、11´ クランプ 12、12´ 光ファイバ支持体 13、13a、13b テーパー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二段テーパー状のV溝を有する光ファイ
    バ台と、 下側にV字状突出部分が設けられていて、このV字状突
    出部分を光ファイバが載置された前記V溝に嵌めて前記
    光ファイバを挟みこむ光ファイバ押さえ具とを有する光
    ファイバ支持体であって、 前記V溝の溝底を形成している一段目のテーパーのテー
    パー角度がaで、かつその表面粗さが2μm以下であ
    り、 前記一段目のテーパーの上に形成されている二段目のテ
    ーパーのテーパー角度がbで、かつその表面粗さが10
    μm以下であり、 前記光ファイバ押さえ具の下側の前記V字状突出部分で
    は、V字角度がcであり、 かつ前記テーパー角度aとbとV字角度cとがc<a<
    bを満たすことを特徴とする光ファイバ支持体。
JP19740595A 1995-08-02 1995-08-02 光ファイバ支持体 Pending JPH0943445A (ja)

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JP19740595A JPH0943445A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 光ファイバ支持体

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019144331A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 日本精機株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
KR102034536B1 (ko) * 2018-12-26 2019-10-21 유씨엘스위프트(주) 유전체를 구비한 방전안정화용 광섬유 융착 접속장치

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