JPH0674953U - 引張試験機用のチャック装置 - Google Patents

引張試験機用のチャック装置

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JPH0674953U
JPH0674953U JP9425192U JP9425192U JPH0674953U JP H0674953 U JPH0674953 U JP H0674953U JP 9425192 U JP9425192 U JP 9425192U JP 9425192 U JP9425192 U JP 9425192U JP H0674953 U JPH0674953 U JP H0674953U
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JP
Japan
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teeth
sample
chuck
tensile tester
chuck body
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Pending
Application number
JP9425192U
Other languages
English (en)
Inventor
弘行 今枝
Original Assignee
株式会社オリエンテック
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Publication date
Application filed by 株式会社オリエンテック filed Critical 株式会社オリエンテック
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 引張試験機用チャックにおいて、ツカミ歯の
滑りを良くして、試料を十分に締付けて把持できるチャ
ック装置を提供する。 【構成】 チャック本体2における脚部2、2aの内面
2aa、2aaに摩擦係数の小さい潤滑板11、11を
貼着する。空間3内に装着されるツカミ歯が内面2a
a、2aaを押圧している状態、即ち試料を挟付けてい
る状態でも、ツカミ歯の移動が容易であるから、試料の
締付け、取外しが容易にでき、引張り試験時も十分な把
持力が確保できる。また、潤滑板11、11をツカミ歯
の背面に貼着しても良い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、各種の試料を引張り試験するのに適したクサビ式の引張試験機用チ ャックに関し、特にそのツカミ歯とチャック本体との間の摩擦係数を減らして、 ツカミ歯の滑りを良くするようにした、引張試験機用のチャック装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来、引張試験機用チャックの構造としては、第2図に示すようなクサビ式の ものが多く用いられており、試料1は、チャック本体2の脚部2a、2a間に形 成される空間3内に装着された、交換可能な一対のツカミ(掴み)歯4、4の歯 面4a、4a(刻み目4aa付き、第3図参照)で、押圧締付けにより把持され るようになっている。
【0003】 そして、試料1を取付ける際の押圧締付時には、上方のハンドル5を回転させ て、これと結合した頂部穴空きキャップ状の駆動ナット6を回すと、駆動ナット 6の頂部6aが、押圧棒7の溝に挿入された軸止め輪8で規制された押えリング 9とボス部7aとの間に位置決めされているから、内周ネジ6bに螺合したチャ ック本体2のネジ部2b(第1、2図)によって、チャック本体2が押圧棒7に 対して上昇し、その結果、相対的に先端部7b(7の下端に固定)が、ツカミ歯 4、4の一対の切込み4bの下面4ba(第2、3図)を押圧することになり、 これでツカミ歯4、4を押下げ、ツカミ歯4、4に互いに内方へ向かう締付力を 発生させて、締付け、把持動作が行なわれている。ここで、2cは押圧棒7を通 すためにチャック本体2に設けられた貫通孔である。また、10はチャック本体 2の側面に固定された握り棒で、チャック本体2の回転位置調整或はハンドル5 に対する締付操作の補助具として利用される。
【0004】 上記では、上側のチャックについて述べたが、このような構造のチャックは引 張試験機の下側にも対称的に向合って固定設置されており、引張り試験を行なう 場合には、図示しないクロスヘッドに固定された上側のチャック(2)が上方へ 移動することにより、相対的に試料1が引張られるようになっている。試料1の 引張りが始まると、引張りそれ自体によって、上側のヤャックではツカミ歯4、 4が試料1と共に滑動降下する方向に作用して、試料1に対する締付力、把持力 が更に増加するようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、ツカミ歯4、4の背面4c、4cと、これに当接しているチャック本 体2の内面2aa、2aaとの間の摩擦係数が大きいと、ツカミ歯4、4にそれ ぞれ外方向へ向かう力が加えられている状態、即ち試料1の締付、把持状態で、 ツカミ歯4、4が内面2aa、2aaを押圧している状態では、ツカミ歯4、4 の滑りが悪くなり、試料1に対し十分な締付力、把持力が与えられなくなっしま うだけでなく、試料1の取外作業も困難となる等の欠点があった。
【0006】 これを、先ず、試料1の取付時について見ると、ハンドル5を手動で回転させ て、押圧棒7の先端部7bで一対の切込み4bを押圧しようとしても、摩擦係数 が大きいと、ツカミ歯4、4を十分に押下げられず、必要な締付力が得られない 欠点があった。続いて、引張り試験を始めても、ツカミ歯4、4が試料1と共に 降下し難いため、十分な把持力が得られず、試料1が抜落ちたり、切断する等の 事故があった。更に、引張り試験の終了時には、今度はツカミ歯4、4を押上げ て緩めることが難しく、試料1の取外しが困難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
それゆえ、本考案は、チャック本体2の脚部2a、2aの内面2aa、2aa と、ツカミ歯4、4の背面4c、4cの、いずれか一方に、摩擦係数の小さい潤 滑板11、11を貼着し固定した。
【0008】
【作用】
これにより、一対のツカミ歯4、4とチャック本体2との間の滑りが、それぞ れに潤滑板11、11を介在させることにより良くなり、試料1の取付時には締 付けが、取外時には緩めが、いずれも、簡単に行なえるようになり、また、引張 り試験時には、試料1に対し十分な把持力を与えることができる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を第1図の要部説明図を参照して説明するが、従来例 と同様な働きをする部分には、煩雑を避けるため同一の符号が付せられ、説明が 省略されている。
【0010】 (実施例1) 図中、符号11、11は表面層に含油潤滑層或は固体潤滑層を有する裏金板付 きの潤滑板で、エポキシ樹脂等の接着剤を用いて、チャック本体2の脚部2a、 2aの内面2aa、2aaに接着される。
【0011】 これにより、チャツク本体2にツカミ歯4、4を取付けて使用すると、ツカミ 歯4、4とチャック本体2側に固着した潤滑板11、11との間の摩擦係数が小 さいので、試料1の締付け把持状態では、ツカミ歯4、4に反力が働き、ツカミ 歯4、4が内面2aa、2aaを押圧している状態でも、ツカミ歯4、4を比較 的容易に滑動させることができるから、試料1の取付時、取外時は手動で簡単に 締付け、緩めることができ、引張り試験時も試料1に対し十分な把持力を与える ことができる。
【0012】 (実施例2) また、上記においては、ツカミ歯4、4を交換した場合のことを考え、潤滑板 11、11をチャック本体2の側に貼着した場合について述べたが、相対的な問 題であるから、ツカミ歯4、4の背面4c、4cに潤滑板11、11を貼着して も良い。ただ、この場合には、使用するツカミ歯4、4の総てに潤滑板11、1 1を貼着する必要があるので、使用する潤滑板11、11の枚数が増えることに なる。
【0013】 なお、本考案は、実施例1と実施例2のいずれの場合も、従来例のチャックに 潤滑板11、11を貼着してそのまま使用することができるが、この場合には潤 滑板11、11の厚み(1mm程度)に相当した分だけ挟持できる試料の厚みが 減少することになるので、新規にチャックを製作する際には、設計段階で潤滑板 11、11の厚み分を見越して置くと良い。
【0014】
【考案の効果】
このように、本考案では、チャック本体とツカミ歯とのいずれか一方に潤滑板 を貼着するだけの簡単な構成でありながら、試料の取付時の締付け、取外時の緩 めが簡単になり、また、引張時においても、必要な把持力が確保できる利点を有 している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す要部説明図である。
【図2】従来例の引張試験機用チャックを一部断面で示
した概略説明図である。
【図3】第2図に示す一方のツカミ歯の拡大斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 試料 2 チャック本体 2a 脚部 2aa 内面 2b ネジ部 2c 貫通孔 3 空間 4 ツカミ歯 4aa 刻み目 4a 歯面 4b 切込み 4ba 下面 4c 背面 5 ハンドル 6 駆動ナット 6a 頂部 6b 内周ネジ 7 押圧棒 7a ボス部 7b 先端部 8 軸止め輪 9 押えリング 10 握り棒 11 潤滑板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャック本体2の脚部2a、2a間に装
    着された一対のツカミ歯4、4を有するクサビ式の引張
    試験機用チャックにおいて、前記脚部2a、2aの内面
    2aa、2aaと、前記ツカミ歯4、4の背面4c、4
    cの、いずれか一方に、摩擦係数の少ない潤滑板11、
    11を貼着したことを特徴する引張試験機用のチャック
    装置。
JP9425192U 1992-12-24 1992-12-24 引張試験機用のチャック装置 Pending JPH0674953U (ja)

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JP9425192U JPH0674953U (ja) 1992-12-24 1992-12-24 引張試験機用のチャック装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006226863A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Japan Synchrotron Radiation Research Inst 1軸回転直線移送型のトランスファーロッドで試料台を直線移送、回転、掴む、押出して放すの動作をおこなう装置
JP2011075090A (ja) * 2009-10-02 2011-04-14 Shimadzu Corp つかみ具
KR102347759B1 (ko) * 2020-07-14 2022-01-06 주식회사 선일다이파스 알루미늄 관재 인장 시험 장치 및 방법
KR20220055858A (ko) * 2020-10-27 2022-05-04 현대제철 주식회사 시편 고정 장치 및 시험기

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JPH0378641A (ja) * 1989-08-09 1991-04-03 Carl Schenck Ag 試験片特にセラミックス試験片に対する曲げモーメント無しの締付け装置

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