JPH0674623B2 - 建築物における面構造体 - Google Patents

建築物における面構造体

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JPH0674623B2
JPH0674623B2 JP63171830A JP17183088A JPH0674623B2 JP H0674623 B2 JPH0674623 B2 JP H0674623B2 JP 63171830 A JP63171830 A JP 63171830A JP 17183088 A JP17183088 A JP 17183088A JP H0674623 B2 JPH0674623 B2 JP H0674623B2
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元旦 舩木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建築物における多角面形状にされた面構造
体に関し、更に詳しくは、個個の面板単体部材の接合面
が直線状で、かつ、多角面を形成するのに足りる任意の
平面形状をなした個個の面板単体部材を用い、これらの
各面板単体部材の隣接する相互間を、必要な傾斜角度で
接合してなる面構造体で特に、多角面からなるほぼ球形
ドーム状や截頭円錐形状などの屋根面或いは内外壁面な
どを構成させるのに好適な面構造体に係るものである。
〔従来の技術〕
一般に、この種の建築物における屋根,内外壁面などの
面構造体を構成するのに用いられる面板単体部材及び同
面板単体部材相互の接合構造に関しては、従来から数多
くの提案がなされており、これを縦葺き形式による屋根
構造にのみ限定しても、屋根板部材自体等、或いは付帯
構造等についての開発,提案が盛んに行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、面板単体部材を相互に接合してなる面構
造体に関しては、例えば、屋根面全体が平坦かつ、平面
的ではあっても四辺形になっておらず、個個の屋根板部
材自体の平面形状が、通常でのように必ずしも細長い矩
形状でない場合とか、多角面からなるほぼ球形ドーム
状,或いは、截頭円錐形状などの主として屋根構造にみ
られるように、細長い矩形の短辺側を長短二様の長さに
形成したくさび状をなす平面的な個個の屋根板部材を用
い、これらの各屋根板部材の隣接した相互を、所定角度
づつ傾斜するように横方向へ接合させてゆき、全体とし
てほぼ球形或いは截頭円錐形をなすような形状に屋根構
造を構成させる場合などにあっては、このような形態に
容易に適合し得て、しかも、構造が簡単でかつ、施工し
易い屋根構造については、効果的な提案がなされていな
い。
一方、特開昭59−206544号に開示された発明が知られて
いるが、この発明では個個の面板自体の形状が方形又は
幅方向の寸法の異る形状のもののいずれか一方を使用す
るに留っているため、形状の異った面板を組み合せて複
雑な形状の面構造体を得ることは困難であった。
この発明は、従来のこのような問題点を改善しようとす
るものであって、その目的とするところは、前記したよ
うに、少なくとも接合面が直線状で、かつ、多角面を形
成するのに足りる任意の平面形状をなす面板単体部材を
用い、これらの面板単体部材の隣接する相互間を、必要
とされる傾斜角度で接合し得るようにした,この種の建
築物における面構造体を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、この発明に係る建築物にお
ける面構造体は、面板部材と接合部材と被覆部材とで構
成され、かつ、傾斜角度θa或いはθbをもった各設置
対象面に対し、同傾斜角度に倣って個個の面板単体部材
を装着させる面構造体であって、 面板部材は、接合面が直線状で、かつ、任意の平面形状
をなす面板部を有し、各接合面部に押え固定部を折曲形
成した複数の面板単体部材の組み合せからなると共に、
組み合わされる面板単体部材の少なくとも一つの面板部
が、一方の両辺側で長短のある幅寸法のくさび状をした
平面形状に形成されており、 接合部材は、前記各設置対象面の傾斜角度θa或いはθ
bに倣い撓曲可能にされて、同各設置対象面間に跨って
取付け固定される基板部と、基板部の両側を立上げた立
上り部と、立上り部の上端を相互に内側へ折曲して、前
記面板部の接合面部側を支持する面板支持部と、各面板
支持部の対向縁部に前記各押え固定部に倣って折曲形成
され、同押え固定部を当接させる接合部と、各接合部の
端縁の係合縁とからなり、 被覆部材は、前記傾斜角度θa或いはθbに見合って設
定される各接合部間の開口幅に対応し、同開口を被覆し
得る幅にされ、撓曲可能にされた被覆部と、被覆部の両
側に前記各押え固定部に倣って折曲形成され、接合部に
当接された同押え固定部を押圧固定する押圧部と、各押
圧部の端部に形成され、前記各係合縁に係着固定される
係合凹部とからなることを特徴とするものである。
〔作 用〕
即ち、この発明においては、傾斜角度をもった各設置対
象面上にあって、必要部分では、接合部材の基板部をそ
の稜線部に跨るように撓曲させ、かつ、接合しようとす
る各面板単体部材に対応した間隔にそれぞれの各接合部
材を配設固定させ、これらの各接合部材の面板支持部上
に、対応するそれぞれの各面板単体部材を載置させて、
各押え固定部を各接合部に当接させた状態とし、更に、
接合部分の上方から被覆部材を被嵌させる。そして、必
要部分では、その被覆部を撓曲させ、かつ、この被覆部
材の各係合凹部を接合部材の係合縁に係着させることに
より、接合部材の各接合部に当接されている各面板単体
部材の押え固定部を、被覆部材の各押圧部により押圧接
合させる。
このようにして、球形ドーム状や截頭円錐形などの屋根
面或いは内外壁面等の傾斜角度をもった各設置対象面に
対し、その傾斜角度に倣い個個の面板単体部材の相互を
組み合せ接合して装着させることができる。
〔実施例〕
以下,この発明に係る建築物における面構造体の各別の
実施例につき、第1図ないし第6図を参照して詳細に説
明する。
第1図はこの発明の一実施例を適用した面構造体として
の縦葺き屋根構造の概要構成を一部切欠いて模式的に示
す斜視説明図、第2図は同上屋根構造の接合部を拡大し
て示す断面図、第3図は同上個個の面板単体部材である
屋根板部材を取り出して示す平面図、第4図(a),
(b)は、それぞれ同上他の例による屋根構造の接合部
を拡大して示す断面図、第5図はは同上屋根板部材の接
合形式の一つの態様を示す平面説明図、第6図は同上屋
根構造を適用した球形ドーム状の建築物の一例を示す正
面説明図である。
即ち、これらの第1図ないし第3図に示す実施例構成に
おいて、符号(11)は面板単体部材,ここでは、屋根面
の主体を構成する屋根板部材、(21)は隣接される各屋
根板部材(11),(11)の相互をそれぞれの側縁部で個
個に接合する接合部材、(31)は接合された各屋根板部
材(11),(11)の端部相互間を被覆して接合部材(2
1)に接合する被覆部材である。
そして、これらの屋根板部材(11),接合部材(21)及
び被覆部材(31)は、通常の場合、それぞれ長尺の強靭
で可撓性を有する金属薄鋼板を、長手方向に沿ってロー
ル成形又はベンダー折曲げ加工により一連に成形され
る。
前記屋根板部材(11)は、第3図に示すように可及的に
平坦化されていて、両短辺側がそれぞれ所定の同一巾寸
法(la)に設定されて、長手方向に一連に延びる細長い
矩形状平面とされた面板部(12a)の構成(屋根板部材
(11a))のものと、両短辺側がそれぞれ所定の長短巾
寸法(lb),(lc)に設定されて、長手方向に一連に延
びる細長いくさび状平面とされた面板部(12b)の構成
(屋根板部材(11b))のものとの2種類を準備してあ
り、これらの各面板部(12a),(12b)のそれぞれ左右
両側縁部には、斜め下方に延びる左右の各押え固定部
(13),(13)を折曲形成させてある。
尚、この屋根板部材(11)については、図示省略した
が、必要に応じて、その面板部(12a),(12b)の両側
部に僅かな段差部を形成させて、面形状に変化を与える
とか、面強度を向上させるのも一つの手段として好まし
い。
前記接合部材(21)は、第1図及び第2図に示すよう
に、長手方向に一連にされた長尺の,いわゆる通し吊子
と呼ばれるもので、幅方向中間部に内側へ突出する突出
部(23)を形成した撓曲可能な基板部(22)を有してい
る。
この基板部(22)は、突出部(23)を一つの節目にし
て、所定の傾斜角度をもった各設置対象面,ここでは、
所定の傾斜角度θaで外側に向け凸状に配置された各母
屋材(41),(41)に対して、同傾斜角度に倣って所定
角度だけ撓曲して取付け固定し得るようにされている。
又、この基板部(22)の両側を下地材(42)の厚味相当
分だけ立上げて立上り部(24),(24)とし、かつ、そ
の上端を相互に内側へ対向するように折曲して面板支持
部(25),(25)を形成すると共に、これらの各面板支
持部(25),(25)の対向縁部に、前記屋根板部材(1
1)の各押え固定部(13),(13)に倣って内側斜め下
方に延びる左右の各接合部(26),(26)を設け、それ
ぞれの各延長端に左右の各係合縁(27),(27)を形成
してある。
前記被覆部材(31)は、前記接合部材(21)の場合と同
様に、長手方向に一連にさた長尺のものを用い、接合部
材(21)の左右の各接合部(26),(26)間の開口幅に
対応して、同開口を被覆し得る幅にされた撓曲可能な被
覆部(32)を有している。
この被覆部(32)の両側には、前記屋根板部材(11)の
各押え固定部(13),(13)に倣って、内側斜め下方に
延延びる左右の各押圧部(33),(33)を設けると共
に、各延長端部(35),(35)を外側に折り返して、前
記接合部材(21)での左右の各係合縁(27),(27)に
係着固定される係合凹部(34),(34)が形成される。
この実施例構成による屋根構造は、その一例として、球
形ドーム状の骨格をなすように、所定の傾斜角度θaで
外側に向け凸状に構築された各母屋材(41),(41)上
に張設して適用されるが、この球形ドーム状の屋根構造
の場合には、細長い矩形状をした平面形状の屋根板部材
(11a)と、細長いくさび状をした平面形状の屋根板部
材(11b)との組み合せを予め準備しておく。
まず、前記所定の傾斜角度θaで構築された各母屋材
(41),(41)面上に接合部材(21)を用い、必要な部
分では、その面相互が交わる稜線部を跨ぐように撓曲さ
れた状態で、又、不必要な部分では、そのままの状態
で、葺き上げようとする各屋根板部材(11a),(11b)
に対応した間隔,姿勢により、接合部材(21)の複数本
を棟側から軒側へかけた上下方向に配設し、任意の手段
でしっかり固定させると共に、このように配設固定され
た各接合部材(21)の相互間には、裏当て材としての木
毛セメント板などの下地板(42)を可及的に隙間のない
ように敷き込む。
従って、この状態では、隣接される各接合部材(21)の
それぞれに一方の面板支持部(25)と、これに接する下
地板(42)との高さが予め一致されているので、これら
の両者の表面が、その全面に亘り平坦面を形成して配置
されることになる。更に、個個の接合部材(21)の各面
板支持部(25),(25)間の接合部分は、前記傾斜角度
θaに見合って押し開かれて、これが開口部を形成して
いる。
次に、各接合部材(21)のそれぞれ一方の面板支持部
(25)及び下地板(42)上に対応させて各屋根板部材
(11a),(11b)を載置させると共に、その左右の各押
え固定部(13),(13)を、前記開口されたままの接合
部分に露出している左右の各接合部(26),(26)に当
接させた上で、適当な間隔毎に図示しないブラインドリ
ベットによりカシメ付け固定させる。
次に、この接合部分の上方から被覆部材(31)を被嵌さ
せることにより、この被覆部材(31)は、その左右の各
延長端部(35),(35)が、接合部材(21)の左右の各
係合縁(27),(27)部分を越え、同各係合縁(27),
(27)に対して、係合凹部(34),(34)を係合させる
ので、前記接合部材(21)の左右の各接合部(26),
(26)に当接されている各屋根板部材(11a),(11b)
の左右の各押え固定部(13),(13)が、被覆部材(3
1)での左右の各押圧部(33),(33)によって押圧接
合され、同時に、前記開口されたままの接合部分が、被
覆部(32)によって全面被覆されることになる。
そして、前記接合部材(21)の傾斜角度θaに見合って
押し開かれた各面板支持部(25),(25)間の開口部の
幅(間隔)に対し、被覆部材(31)の被覆部(32)の幅
が、幾分かでも大きければ、第2図に見られるように、
この被覆部(32)が、外側に向け凸状に膨出されること
になって、各屋根板部材(11a),(11b)のそれぞれの
面板部(12a),(12b)間をなだらかな凸状に連接接続
させることができる。
又、第4図(a)に示すように、同各面板支持部(2
5),(25)間の開口部の幅(間隔)と被覆部(32)の
幅とが、ほぼ同一であれば、この被覆部(32)が、前記
と同様に外側に向けて凸状に膨出されはするが、それぞ
れの各面板部(12a),(12b)との間に、傾斜角度θa/
2の稜線を描いて段角状に連接接続させることができ
る。
更に、第4図(b)に示すように各母屋材(41),(4
1)の相互間に前記とは反対の負の角度,つまり凹状の
傾斜角度θbを与えると共に、各面板支持部(25),
(25)間の開口部の幅(間隔)に対して、被覆部(32)
の幅を、幾分かでも小さくしておけば、この被覆部(3
2)が、内側に向けて凹状に凹陥され、それぞれの面板
部(12a),(12b)間をなだらかな凹状に連接接続させ
ることができる。このようにして、これらの各屋根板部
材(11a),(11b)の相互を組み合せた接合,ひいて
は、屋根面の葺き上げをなし得るのである。
尚、この屋根面の葺き上げに際しては、これらの各押え
固定部(13),(13)と押圧部(33),(33)との間へ
のパッキング材などの介在については任意である。
又、前記各屋根板部材(11a),(11b)の組み合せ態様
としては、第5図に展開して示したように、これらの各
屋根板部材(11a)と(11b)とを交互に配置させること
によって、これらの各屋根板部材(11a)(11b)の相互
が、上部側で狭められると共に、下部側で拡げられたお
およそ扇形をなすように連繋して接合されることにな
る。従って、この接合形式では、これを前記母屋材(4
1)上に装着させて葺き込むと、結果的には、第6図に
示したほぼ球形ドーム状をなす屋根構造を極めて容易に
葺き上げ得るのである。
これらの各屋根板部材(11a),(11b)の接合の組み合
せは、必ずしも前記第5図に示す態様にのみ限定される
ものではなく、この組み合せを種々工夫することによっ
て、必ずしもこのような多角面からなるほぼ球形ドーム
状をなす屋根構造に留まらず、これを外観的に見ると
き、変化に富む種々の多角面にされた屋根構造を任意に
構成し得るのである。
このように構成される屋根構造では、たとえ、各屋根板
部材(11a),(11b)の各押え固定部(13),(13)と
被覆部材(31)の各押圧部(33),(33)との間から、
少量にもせよ雨水が浸入したとしても、内部に空間を形
成している接合部材(21)自体が雨樋代りになって、外
部へ容易に流出させ得るのである。
尚、前記実施例においては、この発明を多角面からなる
ほぼ球形ドーム状の屋根構造に縦葺き状態で適用する場
合について述べたが、その他,一部がドーム状をなす屋
根構造,或いは、截頭円錐形状をなす屋根構造にも、或
いは、横葺き状態でも適用可能なほか、屋根構造以外に
内外壁面の構成などに適用しても、それぞれに同様な作
用,効果を得られることは勿論である。
又、この実施例では、屋根板部材,つまり、面板単体部
材として、両短辺側の幅寸法がそれぞれに等しくされて
細長い矩形状をした平面形状のものと、両短辺側で長短
のある幅寸法にされて細長いくさび状をした平面形状の
ものとの2種類を用いているが、後者のものを1種類だ
け用いても、或いは、その他の同種のものを組み合せて
用いてもよく、要は、少なくとも接合面が直線状で、か
つ、任意の平面形状をなす複数の面板単体部材を、任意
に選択して用いればよい。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明は、面板部材と接合部材
と被覆部材とで構成され、かつ、傾斜角度θa或いはθ
bをもった各設置対象面に対し、同傾斜角度に倣って個
個の面板単体部材を装着させる面構造体であって、 面板部材は、接合面が直線状で、かつ、任意の平面形状
をなす面板部を有し、各接合面部に押え固定部を折曲形
成した複数の面板単体部材の組み合せからなると共に、
組み合わされる面板単体部材の少なくとも一つの面板部
が、一方の両辺側で長短のある幅寸法のくさび状を下平
面形状に形成されており、 接合部材は、前記各設置対象面の傾斜角度θa或いはθ
bに倣い撓曲可能にされて、同各設置対象面間に跨って
取付け固定される基板部と、基板部の両側を立上げた立
上り部と、立上り部の上端を相互に内側へ折曲して、前
記面板部の接合面部側を支持する面板支持部と、各面板
支持部の対向縁部に前記各押え固定部に倣って折曲形成
され、同押え固定部を当接させる接合部と、各接合部の
端縁の係合縁とからなり、 被覆部材は、前記傾斜角度θa或いはθbに見合って設
定される各接合部間の開口幅に対応し、同開口を被覆し
得る幅にされ、撓曲可能にされた被覆部と、被覆部の両
側に前記各押え固定部に倣って折曲形成され、接合部に
当接された同押え固定部を押圧固定する押圧部と、各押
圧部の端部に形成され、前記各係合縁に係着固定される
係合凹部とからなるため、傾斜角度をもった各設置対象
面に対し、その傾斜角度に倣って、これらの各面板単体
部材の相互を、外側に向け凸状に膨出させたり、稜線を
描いて段角状にさせたりするとか、或いは、内側に向け
て凹状に凹陥させた状態で、極めて簡単に作業性よく接
合して装着させることができるので、球状ドーム状や截
頭円錐形などの屋根面或いは内外壁面等の傾斜角度をも
った各設置対象面を形成することができる。
又、接合部材の基板部の幅方向中間部に、内側へ突出す
る突出部を形成することで、この突出部を基準にした撓
曲が容易になって、傾斜角度をもった各設置対象面への
面構造体の装着をなじみよく行うことができる。
更に、接合部材の接合部に当接される面板単体部材の押
え固定部を、所定間隔毎に適宜手段で固定させるように
すれば、その接合を一層確実化できる。
しかも、一組となる各接合部材間にあって、設置対象部
と面板単体部材との間に下地材を介装させることによっ
て、安定した装着を可能にすることができ、かつ、全体
構造自体が比較的簡単で、安価に提供し得るなどの優れ
た特長がある。
【図面の簡単な説明】
添付図面はこの発明に係る建築物における面構造体の一
実施例を示すもので、第1図は縦葺き屋根構造の概要構
成を一部切欠いて摸式的に示す斜視説明図、第2図は同
上屋根構造の接合部を拡大して示す断面図、第3図は同
上個個の屋根板部材を取り出して示す平面図、第4図
(a),(b)は、それぞれ同上他の例による屋根構造
の接合部を拡大して示す断面図、第5図は同上屋根板部
材の接合形式の一つの態様を示す平面説明図、第6図は
同上屋根構造を適用した球形ドーム状の建築物の一例を
示す正面説明図である。 (11)……屋根板部材(面板単体部材)、 (11a)……両短辺側の幅寸法がそれぞれに等しくされ
て細長い矩形状をした平面形状の屋根板部材(面板単体
部材)、 (11b)……両短辺側で長短のある幅寸法にされて細長
いくさび状をした平面形状の屋根板部材(面板単体部
材)、 (12a)……長手方向に一連に延びる細長い矩形状平面
とされた面板部、 (12b)……長手方向に一連に延びる細長いくさび状平
面とされた面板部、 (13)……押え固定部。 (21)……接合部材、 (22)……基板部、 (23)……突出部、 (24)……立上り部、 (25)……面板支持部、 (26)……接合部、 (27)……係合縁。 (31)……被覆部材、 (32)……被覆部、 (33)……押圧部、 (34)……係合凹部、 (35)……延長端部。 (41)……母屋材、 (42)……下地材。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】面板部材と接合部材と被覆部材とで構成さ
    れ、かつ、傾斜角度θa或いはθbをもった各設置対象
    面に対し、同傾斜角度に倣って個個の面板単体部材を装
    着させる面構造体であって、 面板部材は、接合面が直線状で、かつ、任意の平面形状
    をなす面板部を有し、各接合面部に押え固定部を折曲形
    成した複数の面板単体部材の組み合せからなると共に、
    組み合わされる面板単体部材の少なくとも一つの面板部
    が、一方の両辺側で長短のある幅寸法のくさび状をした
    平面形状に形成されており、 接合部材は、前記各設置対象面の傾斜角度θa或いはθ
    bに倣い撓曲可能にされて、同各設置対象面間に跨って
    取付け固定される基板部と、基板部の両側を立上げた立
    上り部と、立上り部の上端を相互に内側へ折曲して、前
    記面板部の接合面部側を支持する面板支持部と、各面板
    支持部の対向縁部に前記各押え固定部に倣って折曲形成
    され、同押え固定部を当接させる接合部と、各接合部の
    端縁の係合縁とからなり、 被覆部材は、前記傾斜角度θa或いはθbに見合って設
    定される各接合部間の開口幅に対応し、同開口を被覆し
    得る幅にされ、撓曲可能にされた被覆部と、被覆部の両
    側に前記各押え固定部に倣って折曲形成され、接合部に
    当接された同押え固定部を押圧固定する押圧部と、各押
    圧部の端部に形成され、前記各係合縁に係着固定される
    係合凹部とからなる ことを特徴とする建築物における面構造体。
  2. 【請求項2】接合部材の基板部には、幅方向中間部に内
    側へ突出する突出部を形成した請求項1に記載の建築物
    における面構造体。
  3. 【請求項3】被覆部材の被覆部が、各接合部間の開口を
    平面状に被覆した請求項1に記載の建築物における面構
    造体。
  4. 【請求項4】被覆部材の被覆部が撓曲可能にされ、各接
    合部間の開口を膨出状又は凹陥状に被覆した請求項1に
    記載の建築物における面構造体。
  5. 【請求項5】接合部材の接合部に当接される面板単体部
    材の押え固定部を、所定間隔毎に適宜手段で固定させる
    ようにした請求項1に記載の建築物における面構造体。
  6. 【請求項6】一組となる各接合部材間の設置対象面と面
    板単体部材との間に下地材を介装させた請求項1に記載
    の建築物における面構造体。
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