JPH06742B2 - インド−ル誘導体の製造方法 - Google Patents
インド−ル誘導体の製造方法Info
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- JPH06742B2 JPH06742B2 JP61210416A JP21041686A JPH06742B2 JP H06742 B2 JPH06742 B2 JP H06742B2 JP 61210416 A JP61210416 A JP 61210416A JP 21041686 A JP21041686 A JP 21041686A JP H06742 B2 JPH06742 B2 JP H06742B2
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- compound
- copper
- reaction
- present
- indole derivative
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Indole Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は医薬品の中間体として有用な4−ヒドロキシ−
3−インドールカルバルデヒドの製造方法に関するもの
である。
3−インドールカルバルデヒドの製造方法に関するもの
である。
従来の技術 タリウム塩からフェノールを合成する方法としては(1)
タリウム塩をジボランで処理した後、過酸化水素で酸化
する方法〔ジャーナル オブ ケミカル ソサイアティ
−、ケミカル コミュニケイションズ(J.Chem.Soc.,Che
m.Commun.)1975年、36ページ〜〕(2)タリウム塩を四酢
酸鉛で酸化し、得られたエステルを加水分解する方法
〔ジャーナル オブ アメリカン ケミカル ソサイア
ティ−(J.Am.Chem.Soc.) 92巻、3520ページ〜1970年〕
などが知られている。
タリウム塩をジボランで処理した後、過酸化水素で酸化
する方法〔ジャーナル オブ ケミカル ソサイアティ
−、ケミカル コミュニケイションズ(J.Chem.Soc.,Che
m.Commun.)1975年、36ページ〜〕(2)タリウム塩を四酢
酸鉛で酸化し、得られたエステルを加水分解する方法
〔ジャーナル オブ アメリカン ケミカル ソサイア
ティ−(J.Am.Chem.Soc.) 92巻、3520ページ〜1970年〕
などが知られている。
発明が解決しようとする問題点 従来知られているタリウム塩からフェノールを製造する
方法はいずれも無水条件を必要とし、しかも高価な試薬
を使用するなど工業的製造方法としてはあまり好ましい
ものとは言えない。
方法はいずれも無水条件を必要とし、しかも高価な試薬
を使用するなど工業的製造方法としてはあまり好ましい
ものとは言えない。
本発明は安価な試薬を用い、しかも含水条件で反応を行
う等、従来の方法の欠点を克服した新規な4-ヒドロキシ
-3-インドールカルバルデヒドの製造方法を提供しよう
とするものである。
う等、従来の方法の欠点を克服した新規な4-ヒドロキシ
-3-インドールカルバルデヒドの製造方法を提供しよう
とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明は、一般式 (式中のXはビストリフルオロアセトキシタリウムまた
はヨード原子である)で表される化合物を銅塩で処理す
ることによって4-ヒドロキシ-3-インドールカルバルデ
ヒドを製造する方法を提供するものである。
はヨード原子である)で表される化合物を銅塩で処理す
ることによって4-ヒドロキシ-3-インドールカルバルデ
ヒドを製造する方法を提供するものである。
この方法で出発原料として用いられる一般式(I)の化合
物は公知化合物であり、既知の方法によって容易に製造
することができる。すなわち、3-インドールカルバルデ
ヒドをタリウムトリストリフルオロアセテートと処理す
ることにより、4-ビストリフルオロアセトキシタリウム
化合物を得ることができ、これを更にヨー化カリウムで
処理することにより4-ヨード化合物を得ることができ
る。〔ケミカル アンド ファルマセウチカルブレチン
(Chem.Pharm.Bull.), 32巻、5064ページ〜、1984
年、同誌、33巻、3696ページ〜、1985年〕。
物は公知化合物であり、既知の方法によって容易に製造
することができる。すなわち、3-インドールカルバルデ
ヒドをタリウムトリストリフルオロアセテートと処理す
ることにより、4-ビストリフルオロアセトキシタリウム
化合物を得ることができ、これを更にヨー化カリウムで
処理することにより4-ヨード化合物を得ることができ
る。〔ケミカル アンド ファルマセウチカルブレチン
(Chem.Pharm.Bull.), 32巻、5064ページ〜、1984
年、同誌、33巻、3696ページ〜、1985年〕。
本発明の反応はヨードまたはタリウムと銅イオンが錯体
を形成し、次いで銅イオンの配位圈内にある活性な水分
子が反応してフェノール誘導体に変換すると考えられ
る。
を形成し、次いで銅イオンの配位圈内にある活性な水分
子が反応してフェノール誘導体に変換すると考えられ
る。
従って、本発明に用いる銅塩としては銅イオンの配位圈
内に活性な水分子を包含できるものであればよく、フッ
化第二銅、酢酸銅、硫酸銅などが好ましく、硫酸銅五水
塩が最も好ましい。
内に活性な水分子を包含できるものであればよく、フッ
化第二銅、酢酸銅、硫酸銅などが好ましく、硫酸銅五水
塩が最も好ましい。
本発明の製造方法を好適に実施するには、一般式(I)の
化合物をN,N-ジメチルホルムアミドおよび水の混合溶媒
に溶解し、これに(I)の化合物に対して2〜3倍モルの
銅塩を加え、125〜130℃で1〜30時間加熱攪拌する。反
応終了後、常法により処理、精製して目的物を得る。
化合物をN,N-ジメチルホルムアミドおよび水の混合溶媒
に溶解し、これに(I)の化合物に対して2〜3倍モルの
銅塩を加え、125〜130℃で1〜30時間加熱攪拌する。反
応終了後、常法により処理、精製して目的物を得る。
本発明で製造される4-ヒドロキシ-3-インドールカルバ
ルデヒドは種々の医薬品の製造中間体として有用であ
る。
ルデヒドは種々の医薬品の製造中間体として有用であ
る。
発明の効果 本発明の製造方法は従来の方法に比べ (1)含水条件で反応を行うので、特別の装置を必要とし
ない (2)安価で入手しやすく、取り扱い易い試薬を用いる などの利点を有しており、工業的製造方法として有用な
方法である。
ない (2)安価で入手しやすく、取り扱い易い試薬を用いる などの利点を有しており、工業的製造方法として有用な
方法である。
実施例 本発明の内容を以下の実施例により更に詳細に説明す
る。なお、各実施例中の化合物の融点はすべて未補正で
ある。
る。なお、各実施例中の化合物の融点はすべて未補正で
ある。
各実施例中、m.p.は融点、IRは赤外線吸収スペクトル、
1H-NMRはプロトン核磁気共鳴スペクトル、MSはマススペ
クトル、Anal.は元素分析値を表す。
1H-NMRはプロトン核磁気共鳴スペクトル、MSはマススペ
クトル、Anal.は元素分析値を表す。
実施例1 3-(ホルミルインドール-4-イル)タリウムビストリフル
オロアセテート500.3mgをN,N-ジメチルホルムアミド4.0
ml、水4.0mlの混合溶媒に溶解し、これに硫酸銅五水和
物652.5mg(3 mol eq.)を加えて125〜130℃で約12時間加
熱攪拌した。減圧下に溶媒を留去し、残留物に2N-塩酸
を加えて酸性としたのち、塩化メチレン−メタノール95
/5、v/v)混合溶媒で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去
した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=95/5,v/v)で
精製して、4-ヒドロキシ-3-インドールカルバルデヒド1
02.1mg(72.8%)を得た。
オロアセテート500.3mgをN,N-ジメチルホルムアミド4.0
ml、水4.0mlの混合溶媒に溶解し、これに硫酸銅五水和
物652.5mg(3 mol eq.)を加えて125〜130℃で約12時間加
熱攪拌した。減圧下に溶媒を留去し、残留物に2N-塩酸
を加えて酸性としたのち、塩化メチレン−メタノール95
/5、v/v)混合溶媒で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去
した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=95/5,v/v)で
精製して、4-ヒドロキシ-3-インドールカルバルデヒド1
02.1mg(72.8%)を得た。
淡黄色プリズム晶 (クロロホルム) m.p. 198.0〜200.0℃ IR(KBr) νmax: 3100,1590cm-1 1 H-NMR(DMSO-d6) δ:6.38(1H,dd,J=7.2 and 1.6Hz),6.78(1H,dd,J=8 and
1.6Hz),7.00(1H,dd,J=8 and 7.2Hz),8.14(1H,s),9.44
(1H,s),10.28(1H,s) MS m/z:161 (M+) 実施例2 硫酸銅五水和物の代わりに酢酸銅−水和物(3mol eq.)を
用いた以外は実施例1と同様に反応を行って、目的物2
6.3mg(18.7%)を得た。
1.6Hz),7.00(1H,dd,J=8 and 7.2Hz),8.14(1H,s),9.44
(1H,s),10.28(1H,s) MS m/z:161 (M+) 実施例2 硫酸銅五水和物の代わりに酢酸銅−水和物(3mol eq.)を
用いた以外は実施例1と同様に反応を行って、目的物2
6.3mg(18.7%)を得た。
このものの物理恒数は実施例1で得た化合物のものと同
一であった。
一であった。
実施例3 硫酸銅五水和物の代わりにフッ化第二銅(3 mol eq.)を
用い、1時間加熱攪拌した以外は実施例1と同様に反応
を行って、目的物28.9mg(20.6%)を得た。
用い、1時間加熱攪拌した以外は実施例1と同様に反応
を行って、目的物28.9mg(20.6%)を得た。
このものの物理恒数は実施例1で得た化合物のものと同
一であった。
一であった。
実施例4 4-ヨード-3-インドールカルバルデヒド99.7mgをN,N-ジ
メチルホルムアミド2.0mlと水2.0mlの混合溶媒に溶解
し、硫酸銅五水和物187.3mg(2 mol eq.)を加え、125〜1
30℃で24時間加熱攪拌した。不溶物をろ去後、減圧下に
溶媒を留去し、残留物に2N-塩酸を加えて酸性とした
後、塩化メチレン−メタノール(95:5、v/v)混合溶媒で抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカ
ゲル分取薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ジエチル
エーテル/n-ヘキサン=4/1,v/v)で精製して目的物23.4
mg(39.5%)を得た。
メチルホルムアミド2.0mlと水2.0mlの混合溶媒に溶解
し、硫酸銅五水和物187.3mg(2 mol eq.)を加え、125〜1
30℃で24時間加熱攪拌した。不溶物をろ去後、減圧下に
溶媒を留去し、残留物に2N-塩酸を加えて酸性とした
後、塩化メチレン−メタノール(95:5、v/v)混合溶媒で抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカ
ゲル分取薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ジエチル
エーテル/n-ヘキサン=4/1,v/v)で精製して目的物23.4
mg(39.5%)を得た。
このものの物理恒数は実施例1で得た化合物のものと同
一であった。
一であった。
実施例5 加熱時間を12時間にした以外は実施例4と全く同様に反
応を行って目的物12.9mg(21.8%)を得た。
応を行って目的物12.9mg(21.8%)を得た。
このものの物理恒数は実施例1で得た化合物のものと同
一であった。
一であった。
実施例6 硫酸銅五水和物の代わりに酢酸銅(2 mol eq.)を用い、
加熱時間を6時間にした以外は実施例4と同様に反応を
行い、目的物16.2mg(27.3%)を得た。
加熱時間を6時間にした以外は実施例4と同様に反応を
行い、目的物16.2mg(27.3%)を得た。
このものの物理恒数は実施例1で得た化合物のものと同
一であった。
一であった。
実施例7 硫酸銅五水和物の代わりにフッ化第二銅(2 mol eq.)を
用い、加熱時間を12.5時間にした以外は実施例4と同様
に反応を行い、目的物5.9mg(10.0%)を得た。
用い、加熱時間を12.5時間にした以外は実施例4と同様
に反応を行い、目的物5.9mg(10.0%)を得た。
このものの物理恒数は実施例1で得た化合物のものと同
一であった。
一であった。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式 (式中のXはビストリフルオロアセトキシタリウムまた
はヨード原子である)で表される化合物を銅塩で処理す
ることを特徴とする4−ヒドロキシ−3−インドールカ
ルバルデヒドの製造方法。 - 【請求項2】銅塩が硫酸銅である特許請求の範囲第1項
記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61210416A JPH06742B2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 | インド−ル誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61210416A JPH06742B2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 | インド−ル誘導体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6366166A JPS6366166A (ja) | 1988-03-24 |
JPH06742B2 true JPH06742B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=16588953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61210416A Expired - Lifetime JPH06742B2 (ja) | 1986-09-08 | 1986-09-08 | インド−ル誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06742B2 (ja) |
-
1986
- 1986-09-08 JP JP61210416A patent/JPH06742B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6366166A (ja) | 1988-03-24 |
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