JPH0674228U - 金属切断用丸鋸 - Google Patents
金属切断用丸鋸Info
- Publication number
- JPH0674228U JPH0674228U JP1947593U JP1947593U JPH0674228U JP H0674228 U JPH0674228 U JP H0674228U JP 1947593 U JP1947593 U JP 1947593U JP 1947593 U JP1947593 U JP 1947593U JP H0674228 U JPH0674228 U JP H0674228U
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- Japan
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- cutting
- circular saw
- saw
- rake face
- burr
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 刃先寿命が長く、バリができにくい硬質チッ
プ付金属切断用丸鋸を提供する。 【構成】 円板状台金3の外周に設けられている硬質チ
ップの鋸刃2の、第1すくい面2aとその両側のリード
面2bの外縁に刃先線2eが形成されており、この両側
のリード面外縁のコーナ部に面取り部2dが設けられて
いる。この面取り部の傾斜角θは、寿命のみ考慮すれば
45°が適当であるが、切断面のバリが大きい、このた
めθを30°±5°として寿命とバリの両面で良好な結
果を得る。
プ付金属切断用丸鋸を提供する。 【構成】 円板状台金3の外周に設けられている硬質チ
ップの鋸刃2の、第1すくい面2aとその両側のリード
面2bの外縁に刃先線2eが形成されており、この両側
のリード面外縁のコーナ部に面取り部2dが設けられて
いる。この面取り部の傾斜角θは、寿命のみ考慮すれば
45°が適当であるが、切断面のバリが大きい、このた
めθを30°±5°として寿命とバリの両面で良好な結
果を得る。
Description
【0001】
本考案は金属切断用丸鋸に関するもので、特に寿命を低下させることなく切断 面に形成されるバリの長さを短くする金属切断丸鋸に関する。
【0002】
従来の複数個の硬質チップを円板状台金の外周部に設けた金属切断用丸鋸の硬 質チップに形成された鋸刃102は、例えば図10に示すように刃先線101の 両コーナ部にC面取りがないと、強度不足になりコーナ部に欠損が生じやすくな るため、図9に示すように刃先線の両コーナ部に45°のC面取りを施すのが普 通であった。
【0003】
従来の技術で述べた45°面取りを施した鋸刃を有する丸鋸は、例えば図3( a)に示すようにパイプ(鋼管)Wの外周に沿って回転する丸鋸1が送られ、ダ ウンカットで切削が行われる場合、丸鋸の回転方向と送り方向の関係からパイプ Wの内側にバリWaができる。図3(b)は鋸刃の移動軌跡と一刃当たりの切込 量Sを表す図で、図8(a)は図3(b)のA−A線視図で、刃先がパイプの内 皮より僅かに内側に進んだ状態、(b)は更に進んで切り残し屑WbがパイプW を離れた状態を表す。
【0004】 このようにバリWaは刃先線の両側に設けた45°のC面取りの外周側交点a により切り残し屑Wbを切断,分離するので大きなバリWaが生ずる。一般にこ の大きいバリWaは後処理で落とす必要があり特にパイプ材やアングル材の場合 バリ取りが厄介であるという問題を有している。 本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは支障のある長いバリの発生がなくかつ寿命にも問題がない 金属切断用丸鋸を提供しようとするものである。
【0005】
上記目的を達成するために本考案における金属切断用丸鋸は、第1すくい面と その両側のリード面の外縁にわたり刃先線が形成され、前記第1すくい面とリー ド面の内側に第2すくい面が形成された鋸刃を構成する複数の硬質チップを円板 状台金の外周部に設けた丸鋸において、前記両側のリード面外縁のコーナ部に傾 斜角25°〜35°の面取り部を設けたものである。
【0006】
例えばガス管等鋼管を切断する場合、鋼板の内皮を鋸刃が切り抜く直前におい ては内皮が切削背分力により押し出され、更に鋸刃が進んでいくと、押し出され た内皮が切断されてリング状の切り残し屑が分離され、切断面にバリが生じる。 このバリは切刃線両端をシャープなエッジとして内皮の押し出し量が小さいうち に切断分離すれば小さくなるが、硬質チップにおける刃先寿命の関係で刃先線両 コーナの面取り部に設けられている面取り部の傾斜角がバリの長さを左右する。 このため面取り部の傾斜角を25°〜35°とし寿命とバリの長さの両方の問題 を両立させる。
【0007】
以下実施例について図面に基づいて説明する。 図1の金属切断用丸鋸1において、円板状台金3の外周部に硬質チップの鋸刃 2が設けられており、鋸刃2は図2に示すように第1すくい面2aと、この両側 にリード面2bを有し、第1すくい面とリード面の下に第2すくい面2cが形成 され、リード面2bのコーナ部に傾斜角θが25°〜35°の面取りが施された 面取り部2dが設けられている。そして第1すくい面2aの外縁とリード面の面 取りが施された外縁にわたり刃先線2eが形成されている。
【0008】 図3はパイプ切断機にこの丸鋸1を装着して被加工物である鋼材のパイプWの 切断を行っているところを表す状態図で、固定のパイプWの外周に回転する丸鋸 1が同心円を描いて送られダウンカット方式の切削でほぼ360°の送りで切断 が完了する。 また一対の丸鋸を鋼管を中心に対象的に装着している切断機ではほぼ180° の送りで切断が完了する。 図3(b)はこのパイプWを切断しているときの鋸刃2の刃先の軌跡を示すも ので、Sは一刃当たりの切込量である。図7は図3(b)のA−A線視図で鋸刃 2がパイプWの内皮を切断する前後の状態を示す図である。
【0009】 図7(a)に示すように鋸刃2がパイプWを切り抜く直前においては肉厚が薄 くなって切削背分力に耐えられなくなった内皮部分が押し出され、更に鋸刃2が 進むと、図7(b)に示すように刃先線2e両側の面取り端bにより、押し出さ れた内皮が切断され、リング状の切り残し屑Wbが分離されて、パイプWの内皮 に付着したバリWaができる。これを図8の45°面取りを施した従来の鋸刃1 02による切断の状態図と比較すれば明らかなように、本実施例の鋸刃2は面取 り角が少ないために面取り端bで内皮を切断するため、バリを小さくすることが できる。
【0010】 傾斜角θの角度を種々変えた面取りを施した鋸刃により、鋸刃の寿命とバリの 寸法について調べた試験結果を図5,図6に示す。これによると傾斜角θが25 °以下では寿命の面で満足できず、35°以上ではバリ寸法が大きくなりすぎる 。従ってθが25°〜35°、特に30°付近に適正値があることが分かる。こ のときの試験の条件は下記の通りである。 『丸鋸仕様』 外径D=350mm,刃幅T=4.3mm,台金厚t=3.3mm,鋸刃数Z =64,面取り寸法T2=0.8mm,第1すくい面の長さC=1.0 mm。 『切削条件』 鋸周速V=300m/min,切込みS=0.23,ダウンカット方式。 『被切削材』鋼管(鋼種SS400相当,管径φ219.1mm,肉厚6mm)
【0011】 なお、刃先線2eの切粉分割溝2fは、切粉の排出の都合上隣合う相互の鋸刃 にそれぞれ左右にずらして設けられており、切粉の排出に問題が無ければ設ける 必要はない。 また面取り寸法T2は、T/7〜T/3.5が実用的で、T2が小さいと面取 り効果がなく、コーナ部に欠損を生じ、T2が大きすぎると第1すくい面刃先寸 法T3が小さくなり、第1すくい面の刃先強度が低下する。 また図4に示すように面取り寸法T2とリード幅TRとは多少ずれても性能に 支障はない。
【0012】
本考案は上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 傾斜角が25°〜35°の面取り部を有する硬質チップの鋸刃を外周に設けた 丸鋸としたので、寿命とバリ寸法の両方が満足できる良好な結果が得られ、バリ 取りの後処理を削除または短縮することができ、コスト面で有利となる。
【図1】本実施例の金属用丸鋸の正面図である。
【図2】本実施例の鋸刃の拡大図で、(a)は正面図,
(b)は側面図,(c)は上面図である。
(b)は側面図,(c)は上面図である。
【図3】(a)(b)は本実施例の丸鋸により鋼管切断
を示す図で、従来の技術説明用にも使用されている。
を示す図で、従来の技術説明用にも使用されている。
【図4】面取り幅とリード面幅の異なる鋸刃の正面部分
図である。
図である。
【図5】本実施例の鋸刃の面取り傾斜角と工具寿命の関
係を表すグラフ図である。
係を表すグラフ図である。
【図6】本実施例の鋸刃の面取り傾斜角とバリの長さの
関係を表すグラフ図である。
関係を表すグラフ図である。
【図7】(a)(b)は本実施例の鋸刃による鋼管切断
時のバリ生成過程を示す図である。
時のバリ生成過程を示す図である。
【図8】(a)(b)は従来の技術の鋸刃による鋼管切
断時のバリ生成過程を示す図である。
断時のバリ生成過程を示す図である。
【図9】従来の技術の鋸刃の正面図である。
【図10】従来の技術に引用した面取りのない鋸刃の正
面図である。
面図である。
1 丸鋸 2 鋸刃 2a 第1すくい面 2b リード面 2c 第2すくい面 2d 面取り部 2e 刃先線 3 台金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岡野 雅俊 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社三原製作所内 (72)考案者 中田 米生 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社三原製作所内
Claims (1)
- 【請求項1】 第1すくい面とその両側のリード面の外
縁にわたり刃先線が形成され、前記第1すくい面とリー
ド面の下に第2すくい面が形成された鋸刃を構成する複
数の硬質チップを円板状台金の外周部に設けた丸鋸にお
いて、前記両側のリード面外縁のコーナ部に傾斜角25
°〜35°の面取り部を設けたことを特徴とする金属切
断用丸鋸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1947593U JPH0674228U (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 金属切断用丸鋸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1947593U JPH0674228U (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 金属切断用丸鋸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0674228U true JPH0674228U (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=12000363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1947593U Pending JPH0674228U (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 金属切断用丸鋸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0674228U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001098010A1 (fr) * | 2000-06-20 | 2001-12-27 | Kanefusa Kabushiki Kaisha | Scie circulaire pour decoupage de metaux |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP1947593U patent/JPH0674228U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001098010A1 (fr) * | 2000-06-20 | 2001-12-27 | Kanefusa Kabushiki Kaisha | Scie circulaire pour decoupage de metaux |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980428 |