JPH06734B2 - シアン化アシルの製造方法 - Google Patents

シアン化アシルの製造方法

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JPH06734B2
JPH06734B2 JP15672986A JP15672986A JPH06734B2 JP H06734 B2 JPH06734 B2 JP H06734B2 JP 15672986 A JP15672986 A JP 15672986A JP 15672986 A JP15672986 A JP 15672986A JP H06734 B2 JPH06734 B2 JP H06734B2
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acyl cyanide
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、シアン化アシルの製造方法に関する。
更に詳しくは本発明は、一般式 RCOCN (1) 〔式中Rは、フェニル環上に低級アルキル基、低級アル
コキシ基、ハロゲン原子及びニトロ基からなる群から選
ばれた置換基を1〜3個有することのあるフェニル基又
はフリル基を示す。〕 で表わされるシアン化アシルの製造方法に関する。
従来の技術及びその問題点 シアン化アシルは、アシル化剤として、また種々の化合
物を合成するための中間体として重要な化合物である。
上記一般式(1)で表わされるシアン化アシルは、一般式 RCOX (2) 〔式中Rは、前記に同じ。Xはハロゲン原子を示す。〕
で表わされるハロゲン化アシルに重金属シアン塩(例え
ばシアン化銅、シアン化銀、シアン化水銀、シアン化ト
リブチル錫、シアン化タリウム(I)等)を作用させるこ
とにより製造されることが報告されている。しかしなが
ら、この方法は、重金属シアン塩を使用することから後
処理の点で問題があり、また該重金属シアン塩は高価で
あり、それ故該方法はシアン化アシルの工業的製造法と
しては不適当な方法である。
上記欠点を改良するために、重金属シアン塩の代りにア
ルカリ金属のシアン化物を使用することも考えられる。
しかしながら、ハロゲン化アシルとアルカリ金属のシア
ン化物とは通常の反応条件下では反応が進行せず、その
結果この方法では目的とする一般式(1)のシアン化ア
シルは全く製造され得ない。ハロゲン化アシルとアルカ
リ金属のシアン化物との反応系内にテトラブチルアンモ
ニウムブロマイド等の相間移動触媒を存在させてシアン
化アシルを製造する方法も試みられているが、相間移動
触媒を反応系内に存在させた場合には、好ましくない副
反応が生じ、目的とするシアン化アシルの他、この生成
したシアン化アシルにアルカリ金属のシアン化物が更に
反応したシアン化アシルの二量体が多量に生成し、その
結果目的とするシアン化アシルの生成率は60%以下に
止まっているのが現状である。
問題点を解決するための手段 本発明の目的は、一般式(1)のシアン化アシルを高収率
で、工業的に有利に製造し得る方法を提供することにあ
る。
本発明の方法は、一般式 RCOX (2) 〔式中R及びXは、前記に同じ。〕で表わされるハロゲ
ン化アシルを、アルカリ金属のシアン化物を担持させた
マクロポーラスポリマーで処理して一般式 RCOCN (1) 〔式中Rは、前記に同じ。〕で表わされるシアン化アシ
ルを得ることを特徴とするシアン化アシルの製造方法で
ある。
本発明では、アルカリ金属のシアン化物を担持させたマ
クロポーラスポリマーを使用することを必須とする。
マクロポーラスポリマーとしては、従来公知のものを広
く使用でき、例えばアンバーライトXAD−2、アンバ
ーライトXAD−4〔いずれもローム アンド ハース
社製〕、ダイヤイオンHPシリーズ〔三菱化成社製〕等
を挙げることができる。また、アルカリ金属のシアン化
物としては、例えばシアン化カリウム、シアン化ナトリ
ウム等を挙げることができる。アルカリ金属のシアン化
物の担持量としては、特に制限がなく広い範囲内で適宜
選択が可能であるが、マクロポーラスポリマー100g
当り通常0.1〜1.0モル程度、好ましくは0.2〜
0.5モル程度とするのがよい。アルカリ金属のシアン
化物が担持されたマクロポーラスポリマーは、容易に製
造され得る。
アルカリ金属のシアン化物が担持されたマクロポーラス
ポリマーの使用量としては、特に制限がなく広い範囲内
で適宜選択し得るが、通常原料である一般式(2)のハロ
ゲン化アシル1モル当り、アルカリ金属のシアン化物が
1〜10モル程度、好ましくは2〜8モル程度となるよ
うな割合で上記ポリマーを使用するのがよい。
本発明の反応は、通常溶媒中で行なわれる。使用される
溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、
塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類等を例示できる。こ
れらの中でも上記芳香族炭化水素類が特に好適である。
本発明の反応は、通常室温〜50℃程度で好適に進行
し、一般に1〜6時間程度で該反応は完結する。
上記反応終了後、固体分を過し、ベンゼン、塩化メチ
レン等の溶媒で固体を洗浄後、該溶媒を留去し蒸留又は
再結晶することにより目的化合物を単離、精製すること
ができる。
発明の効果 本発明の方法では、好ましくない副反応が殆んど起こら
ないので、シアン化アシルの二量体の生成率も数%に止
まり、目的とする一般式(1)のシアン化アシルの生成率
は約85%以上と高い。またその精製も簡便に行ない得
るので、シアン化アシル(1)を収率よく製造し得る。し
かも、本発明の方法では、高価な重金属シアン塩を使用
する必要がなく、それ故後処理の問題もなく、経済的で
もある。従って本発明の方法は、シアン化アシル(1)の
工業的製造方法として極めて有効である。
実施例 以下に実施例を掲げて本発明をより一層明らかにする。
実施例1 シアン化カリウム30ミリモルを担持させたアンバーラ
イトXAD−47.5gにベンゼン30mlを加え、1〜
2分撹拌後、塩化ベンゾイル7.5ミリモルのベンゼン
10ml溶液を一度に加え、30℃で2時間撹拌、反応さ
せた。過後固体分はベンゼン70ml及び塩化メチレン
30mlで溶出した。溶媒を留去後、ヘキサンから再結晶
して、ベンゾイルシアニドを得た。ガスクロマトグラフ
ィーで定量(内部標準法による)した結果、ベンゾイル
シアニドの生成率は90%であった。
実施例2〜8 下記第1表に示す塩化アシル、マクロポーラスポリマー
を使用し、所定時間反応させる以外は、実施例1と同様
にして、対応するシアン化アシルを得た。シアン化アシ
ルの生成率を第1表に併せて示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 RCOX 〔式中Rは、フェニル環上に低級アルキル基、低級アル
    コキシ基、ハロゲン原子及びニトロ基からなる群から選
    ばれた置換基を1〜3個有することのあるフェニル基又
    はフリル基を示す。Xはハロゲン原子を示す。〕 で表わされるハロゲン化アシルを、アルカリ金属のシア
    ン化物を担持させたマクロポーラスポリマーで処理して
    一般式 RCOCN 〔式中Rは、前記に同じ。〕 で表わされるシアン化アシルを得ることを特徴とするシ
    アン化アシルの製造方法。
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