JPH067349Y2 - 内歯付き歯車の噛合試験装置 - Google Patents

内歯付き歯車の噛合試験装置

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JPH067349Y2
JPH067349Y2 JP5777589U JP5777589U JPH067349Y2 JP H067349 Y2 JPH067349 Y2 JP H067349Y2 JP 5777589 U JP5777589 U JP 5777589U JP 5777589 U JP5777589 U JP 5777589U JP H067349 Y2 JPH067349 Y2 JP H067349Y2
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gear
work gear
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義正 中崎
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ワークギヤにマスタギヤを噛合させて回転駆
動し、その軸間距離の変位を計測することによりワーク
ギヤを検査する、内歯付き歯車の噛合試験装置に関す
る。
[従来技術及びその課題] 従来より、歯車に於る歯の振れや偏心及び搬送途中で歯
面に生じた打痕等は、作動時に於て騒音発生の原因とな
る為、特に車両の変速ギヤ等に於ては厳しく検査され
る。
その為の検査装置として、ワークギヤを回転自在に支持
すると共に、該ワークギヤに所定精度で形成されたマス
タギヤを噛合させ、この噛合状態でマスタギヤを回転駆
動して両者の軸間変位を測定計測することによりワーク
ギヤを検査するものが知られている。(特開昭59−1
16525号公報等参照) このような歯車試験装置では、一般にワークギヤはその
装着孔に嵌挿される保持シャフトによって回転自在に保
持されるようになっており、このワークギヤ保持部又は
マスタギヤ保持部の何れかが両者が離接する方向に移動
可能となっていると共に、その移動量を計測できるよう
に構成される。
ワークギヤ保持部は、ワークギヤの装着孔に保持シャフ
トを嵌挿してワークギヤを保持し、ワークギヤの装着孔
内周と保持シャフト外周(嵌合部)との間で摺動して回
転するようになっている。ワークギヤとマスタギヤは所
定の力で押圧されて標準噛合状態となるよう構成される
為、ワークギヤ装着孔と保持シャフト外径との嵌合は高
い嵌合精度を必要としない。つまり、ワークギヤの装着
孔と、保持シャフト外周とは、ワークギヤがマスタギヤ
と噛合する円周位置に於て当接し、回転中心を挟む対称
位置に於ては離間する状態でも良いものである。
ところで、車両の変速ギヤに於ては、ワークギヤの装着
孔内周にスプライン等の内歯が形成されているものがあ
り、このような内歯付きギヤも上記の如き歯車試験装置
により検査される。
しかし乍ら、前述のような内歯を切削により加工形成し
たものでは、カッターの抜き方向であるギヤの歯部の側
端面に当該カッターの抜き方向に返りが生ずるが、この
返りが加工後の熱処理工程で装着孔の中心方向に向って
立ち上ることがある。このように返りが中心方向に向っ
て立ち上った場合、上記従来の歯車試験装置では、ワー
クギヤとマスタギヤとが噛合する円周位置に於けるワー
クギヤの装着孔内周面と保持シャフト外周との間に返り
が介在して当接が不充分となり、その結果、誤測定を生
じ、本体の目的であるワークギヤの検査としてはその検
査精度が劣るという問題があった。
[考案の目的] 本考案は、上記の如き事情に鑑み、加工時の返り等、本
来の目的と関係のない要因による検査精度の劣化を除去
して検査でき、誤測定を排した検査精度の高い内歯付き
歯車の噛合試験装置の提供、を目的とする。
[考案の構成] このため、本考案に係る内歯付き歯車の噛合試験装置
は、ワークギヤが嵌挿載置される回転自在のワークギヤ
支持部と、該ワークギヤ支持部の上側に昇降可能に配置
され、ワークギヤの内歯側端面に当接するテーパ面を有
し先端でワークギヤ支持部と相対回転不能に係合する回
転自在の芯出し軸とを備えて構成したものである。
そして、ワークギヤ支持部上にワークギヤを嵌挿載置
し、上方から芯出し軸を下降させ、そのテーパ面をワー
クギヤの内歯端部に当接させて当該芯出し軸の中心とワ
ークギヤの中心を一致させる(所謂芯出しする)と共
に、先端をワークギヤ支持部と相対回転不能に嵌合させ
ることにより、ワークギヤと噛合するマスタギヤの回転
により芯出し軸,ワークギヤ及びワークギヤ支持部が一
体となって回転駆動され、従って、ワークギヤの装着孔
の形状や返り等の影響を排除した検査が可能となるもの
である。
[考案の実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案に係る内歯付き歯車の噛合試験装置の一
実施例の概略構成図であり、第2図はその主要部の拡大
図である。
図示内歯付き歯車の噛合試験装置1は、車両のトランス
ミッションに用いられる内周にスプライン用の内歯が形
成された変速ギヤの全数検査に利用されるものであり、
ワークギヤ支持部である支持テーブル10と、該支持テ
ーブル10の上側に芯出し軸としてのセンタリングシャ
フト21を備えたセンタリング部20が配置されると共
に、支持テーブル10の側方にはマスタギヤ3を回転駆
動可能に保持するマスタギヤ保持部30が配置されて構
成されている。
支持テーブル10は、ワークギヤ2がその側面で当接載
置されるテーブル11が、軸受であるテーブルベース1
2にベアリングを介して回転自在に装着保持されて構成
されている。
テーブル11の中央には、ワークギヤ2の装着孔2Aの
内歯内周径(歯先径)より小径の嵌入部13がワークギ
ヤ2の厚さより低く突出形成され、該嵌入部13の上面
中央には後述するセンタリングシャフト21の先端嵌合
部21Aが相対回転不能に嵌合する多角形状の嵌合孔1
3Aが形成されている。
センタリング部20は、昇降ベース23の下面に固定さ
れた円筒状の軸受部22に、センタリングシャフト21
がベアリングを介し回転自在に装着されている。
昇降ベース23は、装置のフレーム5に水平に固定され
たブラケット51に下向きとして装着保持された昇降シ
リンダ24のロッド24Aに固定され、該昇降シリンダ
24の駆動により昇降駆動されるようになっている。
尚、センタリングシャフト21の中心は前述の支持テー
ブル10の中心と完全に一致し、又、センタリングシャ
フト21と平行に移動(昇降)するようになっているも
のである。
センタリングシャフト21の軸受部22下端より突出す
る先端部は、大径のセンタリング固定部21Aとなって
いる。
センタリング固定部21Aの先端は、所定角度の円錐状
テーパ面21Bを介して小径に形成されており、最先端
には前述の支持テーブル10の嵌入部13の嵌合孔13
Aに相対回転不能に嵌合する断面形状多角形状の嵌合部
21Cが形成されている。このセンタリング固定部21
Aの外径はワークギヤ2の内歯内周径より大きく、且
つ、円錐状テーパ面21Bの先端部の径は内歯内周径よ
り小さくなっており、従って、その先端部はワークギヤ
2の装着孔内に嵌入可能であると共に円錐状テーパ面2
1Bが内歯端面に当接するようになっている。
尚、この円錐状テーパ面21Bの角度は、ワークギヤ2
の内歯側端面の面取り面2Bの角度と等しく形成されて
いるものである。
マスタギヤ保持部3は、フレーム5上面に支持テーブル
10と離接する方向に移動可能として設けられたスライ
ドプレート33の一端寄りに固定された軸受32に、支
持シャフト31がベアリングを介して回転可能に装着さ
れて構成される。
該支持シャフト31は、テーブル11の回転軸と平行と
して配置され、その上端に所定精度で形成されたマスタ
ギヤ3が嵌合固定されるテーパ状の嵌合部31Aが形成
されると共に、その下端がユニバーサルジョイント34
を介して図示しない回転駆動手段と連結されており、該
回転駆動手段により回転駆動されるようになっている。
スライドプレート33には、フレーム5の側面に固定さ
れたブラケット52に保持されたスライド用シリンダ3
5のロッド35A先端が連結されており、スライド用シ
リンダ35の駆動によってスライドプレート33(即ち
支持シャフト31)は支持テーブル10と離接する方向
に移動駆動されるようになっている。
このスライドプレート33とスライド用シリンダ35の
ロッド35Aとの連結部は、スライドプレート33に固
定された連結ブロック33Aにロッド35Aが摺動可能
に嵌合すると共に、ロッド35Aに外挿されたスプリン
グ36が、連結ブロック33Aをロッド35Aの先端大
径部に押圧付勢する構成となっている。つまり、スライ
ド用シリンダ35は、スプリング36を介して(スプリ
ング36の押圧付勢力で)スライドプレート33を押圧
移動するように構成されているものである。尚、引っ張
り移動の際、ロッド35Aの先端大径部が連結ブロック
33Aに当接して引っ張る為、スプリング36を介する
ことなく移動駆動されるものである。
スライドプレート33の軸受32固定側とは反対側の端
部には、変位検出ヘッド40が設けられている。
該変位検出ヘッド40は、伸縮可能でその伸縮量を測定
可能な測定装置のプローブ41を、その伸縮方向をスラ
イドプレート33のスライド方向と一致させて配置した
ものであり、該プローブ41をフレームに固定された当
接ブロック53に当接させることにより、スライドプレ
ート33の移動量を測定できるようになっているもので
ある。
而して、上記の如く構成された歯付き歯車の噛合試験装
置1では、下記の如く作用してワークギヤ2を検査す
る。
まず、ワークギヤ2を、その内周にスプライン歯の形成
された装着孔2B内に嵌入部13を嵌入させてテーブル
11上に載置する。尚、この時、ワークギヤ2の内歯加
工の際のカッター抜き方向側の端面を下側(テーブル1
1上面と当接する側)として載置する。
前述の如く嵌入部13の外径は内歯内周径より小径の
為、この載置しただけの状態では、支持テーブル10の
中心とワークギヤ2の中心は一致していない。
次に、昇降シリンダ24を駆動してセンタリング部20
を下降させる。
その結果、まず、センタリングシャフトの最先端の嵌合
部21Cが支持テーブル10の嵌合孔13Aに嵌入し、
次いでセンタリング固定部21Aの円錐状テーパ面21
Bがワークギヤ2の内歯側端の面取り面2Bに当接す
る。前述の如く円錐状テーパ面21Bと面取り面2Bの
角度は一致しており、ここで、センタリング部20の下
降押圧力は、円錐状テーパ面21Bと面取り面2Bがそ
の円周方向に於て均等に接触するようワークギヤ2を移
動させ、ワークギヤ2の中心をセンタリングシャフト2
1に中心(即ちセンタリング部20の中心及び支持テー
ブル10の中心と同一)に一致させるよう作用する。
そして、ワークギヤ2の中心とセンタリング部20の中
心が一致した状態で所定の押圧力で押圧し、ワークギヤ
2を支持テーブル10に相対回転不能に押圧固定する。
この状態で、センタリングシャフト21,ワークギヤ2
及び支持テーブル10はその中心が正確に一致すると共
に、一体となって回転自在となる。
このように、ワークギヤ2を、上方に配置したセンタリ
ング部20の円錐状テーパ面21Bでワークギヤ2の内
歯側端の面取り面2Bを押圧して支持テーブル10に固
定し、センタリングシャフト21,ワークギヤ2及び支
持テーブル10が一体となって回転するよう構成したこ
とにより、装着孔2Aの内側にワークギヤの内歯加工に
係る返り等が残存している場合でも、全く影響されるこ
となく装着孔の中心と基準として回転するよう設置する
ことができるものである。
その後、スライド用シリンダ35の駆動によりマスタギ
ヤ保持部30を支持テーブル10に接近させ、マスタギ
ヤ3をワークギヤ2に噛合させる。この時、マスタギヤ
3のワークギヤ2への押圧は、スプリング36を介して
行なわれる。つまり、ワークギヤ2はマスタギヤ3へス
プリング36の変形による所定の付勢力で押圧されて噛
合されることとなる。
このワークギヤ2とマスタギヤ3とが所定の押圧力で噛
合している状態で、変位検出ヘッド40のプローブ41
は当接ブロック53に当接し、スライドプレート33の
移動量を測定可能となる。
そして、マスタギヤ3を回転駆動すると、ワークギヤ2
はマスタギヤ3により回転駆動されるが、当該ワークギ
ヤ2に歯の振れや偏心及び歯面に打痕等の欠陥を有する
場合には、回転に伴なってワークギヤ2とマスタギヤ3
の軸芯間距離が変化し、その結果、マスタギヤ3をスプ
リング36の押圧付勢力に抗して移動(スライドプレー
ト33を移動)させることとなり、このスライドプレー
ト33を移動量は変位検出ヘッド40によって読み取る
ことができる。このスライドプレート33を移動量(=
ワークギヤ2とマスタギヤ3の軸芯間距離の変化量)に
基づいて、ワークギヤ2の良否判定(即ち検査)するこ
とができるものである。
[考案の効果] 上記の如き、本考案に係る内歯付き歯車の噛合試験装置
によれば、加工時の返りの有無に拘らず、装着孔の中心
を基準として回転するよう設置でき、本来の目的と関係
のない要因による検査精度の劣化を除去して検査でき、
誤測定を排して精度の高い試験が可能となるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る内歯付き歯車の噛合試験装置の一
実施例の概略構成図、第2図はその主要部の拡大図であ
る。 1…内歯付き歯車の噛合試験装置 2…ワークギヤ 3…マスタギヤ 10…支持テーブル(ワークギヤ支持部) 21…センタリングシャフト(芯出し軸) 21A…装着孔 21B…円錐状テーパ面(テーパ面)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】装着孔内周に内歯を有するワークギヤにマ
    スタギヤを噛合させて回転駆動し、両者の軸間変位を測
    定することにより前記ワークギヤを検査する歯車試験装
    置であって、 前記ワークギヤが嵌挿載置される回転自在のワークギヤ
    支持部と、 該ワークギヤ支持部の上側に、昇降可能に配置され、前
    記ワークギヤの内歯側端面に当接するテーパ面を有し、
    先端で前記ワークギヤ支持部と相対回転不能に係合する
    回転自在の芯出し軸と、 を備えて構成したこと、を特徴とする内歯付き歯車の噛
    合試験装置。
JP5777589U 1989-05-19 1989-05-19 内歯付き歯車の噛合試験装置 Expired - Lifetime JPH067349Y2 (ja)

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JPH02148446U JPH02148446U (ja) 1990-12-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003004592A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Koyo Seiko Co Ltd 転がり軸受の回転精度測定装置
JP5918052B2 (ja) * 2012-07-12 2016-05-18 本田技研工業株式会社 研削状態判別方法及び歯車研削システム

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JPH02148446U (ja) 1990-12-17

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