JP2003004592A - 転がり軸受の回転精度測定装置 - Google Patents

転がり軸受の回転精度測定装置

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JP2003004592A JP2001189941A JP2001189941A JP2003004592A JP 2003004592 A JP2003004592 A JP 2003004592A JP 2001189941 A JP2001189941 A JP 2001189941A JP 2001189941 A JP2001189941 A JP 2001189941A JP 2003004592 A JP2003004592 A JP 2003004592A
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Masamichi Abe
真路 阿部
Atsushi Yao
敦 八尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定のための測定工数を低減でき、ひいては
転がり軸受の量産品の全数検査の自動化の実現を可能に
する回転精度測定装置を提供する。 【解決手段】 回転精度測定装置は、内輪11、外輪1
2および複数のボール13を有する玉軸受10における
アキシアル方向のNRROを測定する。そして、回転精
度測定装置は、外輪12を支持して所定の回転速度で回
転させるカップ状スピンドル1と、内輪11に対してア
キシアル方向に移動可能であると共に、内輪11内に挿
入されて内輪11の内縁に接する円錐状の端部2aを有
する振動ピックアップ2とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は転がり軸受の回転精
度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】HDD(ハード ディスク ドライブ)ス
ピンドルモータには、高精度玉軸受が使用されている。
この高精度玉軸受では、内外輪転走面やボール表面のわ
ずかな形状誤差が非回転同期振れ精度(以下、NRR
O:Non Repetitive Run-Out)となって現れる。NRR
Oが大きいと、HDDのリードライトエラーを発生さ
せ、HDDをうまく機能させることができない。したが
って、上記高精度玉軸受におけるNRROは、転がり軸
受の回転精度測定装置を用いて検査する必要がある。
【0003】従来より、転がり軸受の回転精度測定装置
としては、図6に示すように、内輪41、外輪42およ
びボール43を有する玉軸受40におけるアキシアル方
向のNRROを測定するものがある。上記転がり軸受の
回転精度測定装置によれば、外輪42を支持部材31に
上蓋33で固定し、内輪41をシャフト32で回転させ
ている。このとき、上記シャフト32の先端面に所定の
間隔をあけて対向する非接触変位センサ34により、玉
軸受40のアキシアル方向の振動変位を検出している。
上記非接触変位センサ34はアンプ36を介して周波数
分析器37に接続されており、この周波数分析器37が
玉軸受40におけるアキシアル方向の振動波形を周波数
分析して、玉軸受40におけるアキシアル方向のNRR
O成分を検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の転がり軸受
の回転精度測定装置によれば、次の(1)〜(12)の
測定工程を行って、玉軸受40におけるアキシアル方向
のNRROを測定する。 (1) 玉軸受40を支持部材31内に収容し、内輪4
1内にシャフト32を挿入する。 (2) 支持部材31に上蓋33を取り付け、上蓋33
で外輪42を支持する。 (3) 支持部材31に対して上蓋33を押さえネジで
固定する。このとき、上蓋33の少なくとも2箇所固定
する。 (4) シャフト32に空気圧で予圧をかける。 (5) シャフト32を回転させ、シャフト32と共に
内輪41を回転させる。 (6) 非接触変位センサ34をシャフト32の中心位
置にセットする。すなわち、シャフト32に対する非接
触変位センサ34のセンタリングを行う。 (7) 玉軸受40におけるアキシアル方向のNRRO
を測定する。 (8) NRROの測定が終了した後、シャフト32の
回転を停止させる。 (9) 非接触変位センサ34を上蓋33の上方領域以
外の領域へ移動させる。 (10) 上蓋33から押させネジを取り外す。 (11) 支持部材31から上蓋33を取り外す。 (12) 玉軸受40をシャフト32から取り外す。
【0005】このように、上記従来の転がり軸受の回転
精度測定装置では、玉軸受の取り付け・取り外しが複雑
であるため、NRROを測定するための測定工数が多い
という問題がある。そのため、上記玉軸受40の量産品
の全数検査を自動化するのは困難であるという問題もあ
る。
【0006】そこで、本発明の課題は、測定のための測
定工数を低減でき、ひいては転がり軸受の量産品の全数
検査の自動化の実現を可能にする転がり軸受の回転精度
測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明の転がり軸受の回転精度測定装置
は、内輪、外輪および複数のボールを有する転がり軸受
におけるアキシアル方向の非回転同期振れ精度を測定す
る転がり軸受の回転精度測定装置であって、上記外輪ま
たは内輪を支持して所定の回転速度で回転させるスピン
ドルと、上記内輪または外輪に対してアキシアル方向に
移動可能であると共に、上記内輪の内縁に接する凸円錐
状の端部、または、上記外輪の外縁に接する凹円錐状の
端部を有するセンタリング部材と、上記内輪または外輪
におけるアキシアル方向の振動または変位を測定するセ
ンサセンタリング部材と、上記内輪または外輪における
アキシアル方向の振動または変位を測定するセンサとを
備えたことを特徴としている。
【0008】上記請求項1の発明の転がり軸受の回転精
度測定装置によれば、上記転がり軸受におけるアキシア
ル方向のNRROを測定する場合、転がり軸受の外輪を
スピンドルで支持した後、センタリング部材をアキシア
ル方向に移動させて、センタリング部材の凸円錐状の端
部を内輪の内縁に当接させる。または、上記転がり軸受
の内輪をスピンドルで支持した後、センタリング部材を
アキシアル方向に移動させて、センタリング部材の凹円
錐状の端部を外輪の外縁に当接させる。そうすると、上
記センタリング部材の端部が凸円錐状または凹円錐状で
あるから、内輪または外輪とセンタリング部材がセンタ
リングされる。このように、上記センタリング部材の凸
円錐状の端部を内輪の内縁に当接させるだけで、内輪と
センタリング部材がセンタリングされるので、測定のた
めの測定工数を低減できる。または、上記センタリング
部材の凹円錐状の端部を外輪の外縁に当接させるだけ
で、外輪とセンタリング部材がセンタリングされるの
で、測定のための測定工数を低減できる。
【0009】また、上記転がり軸受におけるアキシアル
方向のNRROを測定するための測定工数が減るので、
転がり軸受の量産品の全数検査の自動化の実現を可能に
すると共に、測定時間を短縮することができる。
【0010】請求項2の発明の転がり軸受の回転精度測
定装置は、請求項1の転がり軸受の回転精度測定装置に
おいて、上記センタリング部材が、上記センサを兼ねる
振動ピックアップであることを特徴としている。
【0011】上記請求項2の発明の転がり軸受の回転精
度測定装置では、上記センタリング部材が、上記センサ
を兼ねる振動ピックアップであるから、別に上記センサ
を設ける必要がなく、装置がシンプルで、操作と保守が
容易になる。
【0012】請求項3の発明の転がり軸受の回転精度測
定装置は、請求項1または2の転がり軸受の回転精度測
定装置において、上記センタリング部材は、昇降アーム
を介して昇降自在にコラムに取り付けられていると共
に、上記昇降アームの基部は、上記コラムに設けられた
受け部に遊嵌されていることを特徴としている。
【0013】上記請求項3の発明の転がり軸受の回転精
度測定装置によれば、上記昇降アームと共にセンタリン
グ部材を昇降させることにより、センタリング部材を内
輪内に挿入して、その内輪の内縁にセンタリング部材の
円錐状の端部を当接させる。このとき、上記昇降アーム
の基部はコラムに設けられた受け部に遊嵌されているの
で、センタリング部材が内輪を過度に押圧するのを阻止
できる。または、上記センタリング部材が外輪を過度に
押圧するのを阻止できる。
【0014】請求項4の発明の転がり軸受の回転精度測
定装置は、請求項3の転がり軸受の回転精度測定装置に
おいて、上記受け部を昇降させる送り機構を上記コラム
に設けていることを特徴としている。
【0015】上記請求項4の発明の転がり軸受の回転精
度測定装置によれば、上記受け部を昇降させる送り機構
をコラムに設けているので、送り機構で受け部を昇降さ
せることにより、昇降アームと共にセンタリング部材を
昇降させることができる。
【0016】請求項5の発明の転がり軸受の回転精度測
定装置は、請求項1乃至4のいずれか1つの転がり軸受
の回転精度測定装置において、上記センサで検出した振
動波形を周波数分析する演算手段を備えたことを特徴と
している。
【0017】上記請求項5の発明の転がり軸受の回転精
度測定装置によれば、上記センサで検出した振動波形を
周波数分析する演算手段を備えているので、転がり軸受
におけるアキシアル方向のNRROを正確に検出でき
る。
【0018】請求項6の発明の転がり軸受の回転精度測
定装置は、請求項1乃至5のいずれか1つの転がり軸受
の回転精度測定装置において、上記センタリング部材と
上記昇降アームとの間に予圧付与手段を設けていること
を特徴としている。
【0019】上記請求項6の発明の転がり軸受の回転精
度測定装置によれば、上記センタリング部材と昇降アー
ムとの間に予圧付与手段を設けているので、センタリン
グ部材に簡単な構造で予圧を与えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の転がり軸受の回転
精度測定装置を図示の実施の形態により詳細に説明す
る。
【0021】図1,図2は本発明の実施の一形態の転が
り軸受の回転精度測定装置の概略構成図である。この転
がり軸受の回転精度測定装置は、図1に示すように、内
輪11、外輪12および複数のボール13を有する転が
り軸受の一例である玉軸受10におけるアキシアル方向
のNRROを測定する。そして、上記転がり軸受の回転
精度測定装置は、外輪12を支持して所定の回転速度で
回転させるカップ状スピンドル1と、内輪11に対して
アキシアル方向に移動可能であると共に、内輪11内に
挿入されて内輪11の内縁に接する凸の円錐状の端部2
aを有する振動ピックアップ2とを備えている。本実施
の形態における振動ピックアップは、センタリング部材
であると同時に、振動または変位を測定するセンサとし
ての機能を兼ね備えている。
【0022】上記カップ状スピンドル1は、振動ピック
アップ2側の端面に凹部を有している。このカップ状ス
ピンドル1の凹部によって、玉軸受10の外輪12を支
持する。上記カップ状スピンドル1の凹部の径は外輪1
2の径よりも大きく、玉軸受10をカップ状スピンドル
1に容易に搭載することができる。
【0023】上記振動ピックアップ2は、昇降アーム4
を介して昇降自在にコラム3に取り付けられている。こ
の昇降アーム4の基部は、コラム3に設けられた受け部
7に遊嵌されている。また、上記昇降アーム4の基部に
は直動軸受6を設けている。これにより、上記受け部7
と昇降アーム4とが相対的に鉛直方向に移動可能となっ
ている。そして、上記受け部7の昇降は、コラム3に設
けられた送り機構の一例である送りねじ8で制御され
る。
【0024】また、上記振動ピックアップ2は、アンプ
6を介して演算手段の一例である周波数分析器7に接続
されている。この周波数分析器7が、振動ピックアップ
2で検出した振動波形を周波数分析する。
【0025】また、上記振動ピックアップ2と昇降アー
ム4との間には、予圧付与手段の一例である予圧用重錘
5を設けている。この予圧用重錘5により、玉軸受10
および振動ピックアップ2に予圧が与えられる。上記予
圧用重錘5の重さは、玉軸受10および振動ピックアッ
プ2に与えるべき予圧に対応している。
【0026】上記構成の転がり軸受の回転精度測定装置
によれば、次の(I)〜(V)の測定工程を行って、玉軸
受10におけるアキシアル方向のNRROを測定する。
なお、上記転がり軸受の回転精度測定装置によるNRR
Oの測定を行う前に、予め、図2に示すように、振動ピ
ックアップ2を上昇させてコラム3の上端部近傍に位置
させておくと共に、カップ状スピンドル1を所定の回転
速度で回転させておく。 (I) カップ状スピンドル1の凹部上に玉軸受10を
載置する。 (II) 振動ピックアップ2を下降させ、図1に示すよ
うに、振動ピックアップ2の円錐状の端部2aを内輪1
1の内縁に当接させる。そうすると、振動ピックアップ
2の端部2aが円錐状であるから、内輪11と振動ピッ
クアップ2がセンタリングされる。これと共に、予圧用
重錘5により玉軸受10および振動ピックアップ2に予
圧が付与される。 (III) 玉軸受10におけるアキシアル方向のNRR
Oを測定する。具体的には、振動ピックアップ2で検出
した振動波形を周波数分析器7で周波数分析することに
より、玉軸受12のアキシアルNRRO成分を検出す
る。このアキシアルNRRO成分は内輪成分、外輪成分
およびボール成分からなっている。その内輪成分、外輪
成分およびボール成分は、以下の3つの計算式から夫々
求める。
【0027】fi=(Z/2)×{1+(BD/dm)
cosα}×fr fo=(Z/2)×{1−(BD/dm)cosα}×
fr 2fb={(dm/BD)−(BD/dm)cos
α}×fr fi:内輪成分 fo:外輪成分 2fb:ボール成分 Z:ボール数 BD:ボール直径 dm:ボールピッチ直径(mm) α:ボールと内外輪との接触角(°) fr:外輪の回転速度(Hz) (IV) NRROの測定が終了すると、図2に示すよう
に、送りねじ8を操作して、受け部7を上昇させる。こ
れにより、昇降アーム4と共に振動ピックアップ2が上
昇する。 (V) カップ状スピンドル1から玉軸受10を取り出
す。
【0028】このように、上記振動ピックアップ2の円
錐状の端部2aを内輪11の内縁に当接させるだけで、
内輪11と振動ピックアップ2がセンタリングされるの
で、測定のための測定工数を低減できる。
【0029】また、上記玉軸受10におけるアキシアル
方向のNRROを測定するための測定工数が減少するの
で、玉軸受10の量産品に対する全数検査の自動化の実
現を可能にすると共に、測定時間を大幅に短縮すること
ができる。
【0030】また、上記外輪12をカップ状スピンドル
1に固定するための上蓋がないので、玉軸受10の取り
付け・取り外しが容易である。
【0031】また、上記振動ピックアップ2の円錐状の
端部2aを内輪11の内縁に当接させたとき、昇降アー
ム4の基部はコラム3に設けられた受け部7に遊嵌され
ているので、振動ピックアップ2が内輪11を過度に押
圧するのを防げる。
【0032】また、上記受け部7を昇降させる送りねじ
8をコラム3に設けているので、送りねじ8で受け部7
を昇降させることにより、昇降アーム4と共に振動ピッ
クアップ2を昇降させることができる。
【0033】また、上記周波数分析器7が、振動ピック
アップ2で検出した振動波形を周波数分析するので、玉
軸受10におけるアキシアル方向のNRROを正確に検
出できる。
【0034】また、上記振動ピックアップ2と昇降アー
ム4との間に予圧用重錘5を設けているので、玉軸受1
0および振動ピックアップ2に簡単な構造で予圧を与え
ることができる。
【0035】また、本発明の転がり軸受の回転精度測定
装置による測定値と、図6に示す従来の転がり軸受の回
転精度測定装置による測定値との相関は、図3、図4お
よび図5に示すように、内輪成分の相関係数r、外輪
成分の相関係数rおよびボール成分の相関係数r
全てが0.90以上あり、信頼性があるといえる。
【0036】上記実施の形態では、予圧用重錘5を用い
て振動ピックアップ2に予圧を付与していたが、例えば
コイルバネを用いて振動ピックアップ2に予圧を付与し
てもよい。
【0037】また、上記実施の形態では、振動ピックア
ップが、センタリング部材と、振動または変位を測定す
るセンサとを兼ねているが、別に上記センサを設けても
よい。つまり、上記センタリング部材と上記センサが別
体であってもよい。例えば、上記センサーとして、非接
触や接触型の変位センサや振動センサを用い、上記セン
タリング部材で押さえられた内輪または外輪のアキシア
ル方向の振動または変位を測定することにより回転精度
を測定してもよい。
【0038】また、上記玉軸受10の取り付け・取り外
しは、吸着治具などにより、自動化が可能である。ま
た、上記振動ピックアップ2の昇降も、エアシリンダ、
電動モータ、油圧モータおよびエアーモータなとを利用
して自動化が可能である。
【0039】また、上記実施の形態では、被測定物が玉
軸受10であったが、被測定物が玉軸受に限定されるわ
けではなく、例えば、本発明の転がり軸受の回転精度測
定装置でころ軸受を測定してもよい。
【0040】また、本発明の転がり軸受の回転精度測定
装置は、転がり軸受の内輪を支持して所定の回転速度で
回転させるスピンドルと、転がり軸受の外輪に対してア
キシアル方向に移動可能であると共に、その外輪の外縁
に接する凹円錐状の端部を有する振動ピックアップとを
備えたものでもよい。
【0041】また、上記円錐状の端部は、本実施例に示
す完全な円錐体のみではなく、先端や周面の一部が欠如
したものでもよい。また、軸方向断面形状が曲線部を有
するものでもよい。つまり、内輪の内縁に当接させる端
部は、例えば、回転放物線体、回転楕円体、回転双曲線
体などであってもよい。また、その端部は、2次曲線の
回転のみに限定されるわけではなく、どのような曲線の
回転体であってもよい。要するに、内輪の内縁に当接さ
せる端部の形状は、内輪の内縁に当接させてセンタリン
グできる形状であればどのような形状でもよい。
【0042】また、外輪の外縁に接する凹円錐状の端部
を有する振動ピックアップの場合も、内輪の内縁に接す
る凸円錐状の端部を有する振動ピックアップの場合と同
様に考えられ、その凹円錐状の端部の形状は、外輪の外
縁に当接させてセンタリングできる形状であればどのよ
うな形状でもよい。
【0043】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の転がり軸受の回転精度測定装置は、転がり軸受にお
けるアキシアル方向のNRROを測定する場合、センタ
リング部材の端部が凸円錐状であることにより、その端
部を内輪の内縁に当接させるだけで、内輪とセンタリン
グ部材がセンタリングされるので、測定のための測定工
数を低減できる。または、上記センタリング部材の端部
が凹円錐状であることにより、その端部を外輪の外縁に
当接させるだけで、外輪とセンタリング部材がセンタリ
ングされるので、測定のための測定工数を低減できる。
【0044】また、上記転がり軸受におけるアキシアル
方向のNRROを測定するための測定工数が減るので、
転がり軸受の量産品の全数検査の自動化の実現を可能す
ると共に、測定時間を短縮できる。
【0045】請求項2の発明の転がり軸受の回転精度測
定装置では、上記センタリング部材が、上記センサを兼
ねる振動ピックアップであるから、別に上記センサを設
ける必要がなく、装置がシンプルで、操作と保守を容易
にすることができる。
【0046】請求項3の発明の転がり軸受の回転精度測
定装置によれば、上記センタリング部材とコラムを連結
する昇降アームの基部は、コラムに設けられた受け部に
遊嵌されているので、センタリング部材2の円錐状の端
部2aを内輪11の内縁に当接させたとき、センタリン
グ部材が内輪を過度に押圧するのを防止できる。また
は、上記センタリング部材が外輪を過度に押圧するのを
阻止できる。
【0047】請求項4の発明の転がり軸受の回転精度測
定装置は、上記受け部を昇降させる送り機構をコラムに
設けているので、送り機構で受け部を昇降させることに
より、昇降アームと共にセンタリング部材を昇降させる
ことができる。
【0048】請求項5の発明の転がり軸受の回転精度測
定装置は、上記センサで検出した振動波形を周波数分析
する演算手段を備えているので、転がり軸受におけるア
キシアル方向のNRROを正確に検出できる。
【0049】請求項6の発明の転がり軸受の回転精度測
定装置は、上記センタリング部材と昇降アームとの間に
予圧付与手段を設けているので、センタリング部材に簡
単な構造で予圧を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の一形態の転がり軸受の
回転精度測定装置の概略構成図である。
【図2】 図2は上記転がり軸受の回転精度測定装置の
概略構成図である。
【図3】 図3は本発明の転がり軸受の回転精度測定装
置による測定値と、従来の転がり軸受の回転精度測定装
置による測定値との相関を示すグラフである。
【図4】 図4は本発明の転がり軸受の回転精度測定装
置による測定値と、従来の転がり軸受の回転精度測定装
置による測定値との相関を示すグラフである。
【図5】 図5は本発明の転がり軸受の回転精度測定装
置による測定値と、従来の転がり軸受の回転精度測定装
置による測定値との相関を示すグラフである。
【図6】 図6は従来の転がり軸受の回転精度測定装置
の概略構成図である。
【符号の説明】
1 カップ状スピンドル 2 振動ピックアップ 2a 円錐状の端部 10 玉軸受 11 内輪 12 外輪 13 ボール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪、外輪および複数のボールを有する
    転がり軸受におけるアキシアル方向の非回転同期振れ精
    度を測定する転がり軸受の回転精度測定装置であって、 上記外輪または内輪を支持して所定の回転速度で回転さ
    せるスピンドルと、 上記内輪または外輪に対してアキシアル方向に移動可能
    であると共に、上記内輪の内縁に接する凸円錐状の端
    部、または、上記外輪の外縁に接する凹円錐状の端部を
    有するセンタリング部材と、 上記内輪または外輪におけるアキシアル方向の振動また
    は変位を測定するセンサとを備えたことを特徴とする転
    がり軸受の回転精度測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の転がり軸受の回転精度
    測定装置において、 上記センタリング部材が、上記センサを兼ねる振動ピッ
    クアップであることを特徴とする転がり軸受の回転精度
    測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の転がり軸受の
    回転精度測定装置において、 上記センタリング部材は、昇降アームを介して昇降自在
    にコラムに取り付けられていると共に、上記昇降アーム
    の基部は、上記コラムに設けられた受け部に遊嵌されて
    いることを特徴とする転がり軸受の回転精度測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の転がり軸受の回転精度
    測定装置において、 上記受け部を昇降させる送り機構を上記コラムに設けて
    いることを特徴とする転がり軸受の回転精度測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    転がり軸受の回転精度測定装置において、 上記センサで検出した振動波形を周波数分析する演算手
    段を備えたことを特徴とする転がり軸受の回転精度測定
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
    転がり軸受の回転精度測定装置において、 上記センタリング部材と上記昇降アームとの間に予圧付
    与手段を設けていることを特徴とする転がり軸受の回転
    精度測定装置。
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