JPH0673456A - 歯車の高周波焼入れ方法 - Google Patents

歯車の高周波焼入れ方法

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JPH0673456A
JPH0673456A JP4229004A JP22900492A JPH0673456A JP H0673456 A JPH0673456 A JP H0673456A JP 4229004 A JP4229004 A JP 4229004A JP 22900492 A JP22900492 A JP 22900492A JP H0673456 A JPH0673456 A JP H0673456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
cooling liquid
cooling
tooth
frequency induction
Prior art date
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Pending
Application number
JP4229004A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritaka Miyamoto
典孝 宮本
Masazumi Onishi
昌澄 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯の歪みの少ない高精度な歯車を生産する高
周波焼入れ方法を提供する。 【構成】 歯車1の歯部100を高周波加熱し、前記高
周波加熱した歯車1の歯部100に対して放射状に冷却
液を噴射させながら、歯車1を軸方向に移動させ、歯車
1の歯面110を硬化させた後、歯車1を冷却槽7中に
浸漬し、歯車1の背面120を冷却させることを特徴と
する歯車1の高周波焼入れ方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波加熱後の冷却を
均一に行い、焼入れ精度の良好な歯車を得る高周波焼入
れ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に歯車は、歯部を硬化させるため
に、焼入れ処理が施される。焼入れ処理方法には、図3
に示すように、高周波加熱コイル4内に設置した歯車1
の歯部100に高周波加熱を行った後、高周波加熱コイ
ル4から冷却液を歯車1の歯部100に向けて噴射し、
急冷させることにより行う方法がある。前記焼入れ処理
方法により、モジュール2.5の歯車1で歯面の焼入れ
深さが1mm以内で焼入れ処理した場合の歯面110と
背面120の温度変化を図4に示す。歯部100は、高
周波加熱により焼入れ開始温度である850〜900℃
(T1 )に達した後、冷却を開始される。歯面110
は、冷却開始後2.0秒以内でマルテンサイト化し焼入
れは完了するが、背面120は十分に冷却が行われてい
ない。この時点で冷却を中止すると、背面120からの
熱伝導により、歯面110が再び高温に戻ってしまうた
め、歯部が完全に冷却されるまで時間をかけて冷却液を
噴射しなければならない。図5に高周波コイル4から噴
射された冷却液が、歯部に噴射された後の流路を示す。
歯部の中央部150に接触した冷却液は、歯部の上下の
端部130、140の冷却液によって流れが阻害され、
歯部の上下の端部130、140に接触した冷却液に比
べ、歯部上に停滞する時間が長くなる。しかも、歯部の
中央部150に停滞する冷却液は、いったん歯部に接触
し、歯部の熱を奪い、昇温しているため、歯部の中央部
には端部より温度の高い冷却液が接触することになり、
歯部が均一な温度で冷却されず、焼入れ後の歯車に歪み
が生じる。
【0003】そこで、特開平3−79725号公報にお
いては、高周波加熱後の歯車を降下させ、冷却液槽中に
浸漬し、冷却液槽中で歯部に冷却液を噴射する、歯車の
高周波焼入れ方法が開示されている。歯車は、冷却液槽
という多量の冷却液が存在する中に、浸漬され、歯部の
隅々にいたるところまで容易に冷却される。また、冷却
液の噴射は、冷却液槽中で行われるため、歯車の歯部の
上下の端部に接触した冷却液は歯部の近傍に停滞するこ
とになり、冷却液槽の外で行う噴射に比べ、冷却温度の
差は少なくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高温に加熱された歯車
と接触した冷却液はただちに昇温する。すなわち、歯車
が冷却液に浸漬される際、歯車の下部が冷却液に接触し
た瞬間に冷却液が昇温するため、歯部の下部に続いて冷
却液槽中に浸漬する歯部の中央部から上部にかけては、
昇温した冷却液と接触することになる。歯車は加熱され
た後、急冷されることで膨張するが、歯部の下部から上
部にかけての冷却液の温度が異なるため、膨張量に差が
生じ、焼き入れ後の歯車にテーパ状の歪みが生じる。そ
こで本発明は、冷却される瞬間の歯部の膨張量を等しく
することにより、歯車を冷却液槽中に浸漬して歯部の隅
々まで容易に冷却する焼き入れ方法において、焼き入れ
後の歯車の精度を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の歯車の高周波焼
入れ方法は、歯車の歯部を高周波加熱し、前記高周波加
熱した歯車の歯部に対して放射状に冷却液を噴射させな
がら、歯車を軸方向に移動させた後、歯車を冷却液中に
浸漬することを特徴とする。
【0006】
【作用】歯車は焼入れすべき歯部が高周波加熱された
後、歯部に対して放射状に冷却液を噴射されながら、軸
方向に移動する。移動している歯車に対して冷却液が噴
射されるため、停止している歯車に対して冷却液が噴射
される場合に比べ、冷却液が歯部に停滞する時間が、歯
部の全ての部分で、短くかつほぼ等しくなり、歯部の歯
面は均一に冷却され、焼き入れが完了し硬化する。続い
て歯車は冷却液中に浸漬されるが、歯車の歯面は硬化し
ているのに対し、背面はまだ硬化されていないため、冷
却液に接触した瞬間に膨張する。そして冷却液は、歯車
が接触した瞬間に昇温するため、歯車の下部から上部に
かけて、接触する冷却液の温度は異なり、まだ硬化され
ていない背面の膨張量も異なるのであるが、既に形成さ
れている硬化層によって膨張が阻害されるため、歪みが
防止される。また、歯部に冷却液を噴射させた歯車を、
冷却液中に浸漬させることにより、噴射のみでは十分に
されなかった、歯部の隅々にいたる部分までの冷却が容
易に行われる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0008】図1に本実施例の概要を示す。本実施例に
使用したディファレンシャルインターナルギヤ1(以下
ギヤと呼ぶ)は以下に示す形状のものを使用した。 外径: 183.6mm 基準ピッチ円径: 180.2mm モジュール: 2.4 歯数: 65 歯車の厚さ: 21mm 歯直角圧力角: 20° ネジレ角: 30°
【0009】ギヤ1は、図示されないが上下および回転
動を駆動する装置を有するシリンダー2に装着される。
図2にギヤ1のシリンダー2への装着方法を示す。ギヤ
1の中心部3に、フランジ部210とピストン部220
と突起部230を内蔵する(a)シリンダー2を、フラ
ンジ部210が透孔部9に嵌まるように挿入する
(b)。次にピストン部220からエアー圧により突起
部230が(c)に示す如く出てくる。そしてピストン
部220がシリンダー2内に入って行き、(d)に示す
如くギヤ1はシリンダー2に完全に装着される。
【0010】シリンダー2にギヤ1を装着した後、シリ
ンダー2を下降し、ギヤ1をギヤ1の外径よりやや大き
な外径を有する環状の高周波加熱コイル4の内側に設置
する。そして高周波加熱コイル4に通電するとともに、
ギヤ1が30〜300rpmで回転するようにシリンダ
ー2を駆動する。高周波加熱コイル4によりギヤ1の歯
部を500〜600℃の温度で予熱を行い、次に、85
0〜900℃の温度で焼入れのための加熱を行う。ギヤ
1の歯部が850〜900℃に達したら直ちにギヤ1の
回転を停止する如く、シリンダー2の駆動を停止させた
後、リンダー2を下降させ、冷却槽7の上方の、高周波
加熱コイル4とほぼ同じ外径を有する冷却環5の内側に
設置する。冷却環5は高周波加熱コイル4の下部から冷
却槽7の水面までの高さを有し、その高さは、5cmで
あり、冷却水の噴出条件は、80リットル/minであ
る。ギヤ1は冷却環5の中を、冷却液6の噴射をうけな
がら下降する。歯車の下降を伴いながら、冷却液が歯部
に噴射されるため、冷却水が歯部に接触した後、特に歯
部の中央部に停滞することはなく、歯部の各部には均一
に冷却水の噴射がなされ、歯部は全体的に均一な温度条
件で冷却される。
【0011】歯車は、冷却液の噴射を受け始めた約2秒
後に冷却槽7の水面に達し、冷却槽7の水面に達したギ
ヤ1は直ちにシリンダー2からはずされ、冷却槽7中に
落とされる。冷却環5の中をギヤ1が下降する時間は、
ギヤ1の歯面が変態を完了する温度(550〜600
℃)となるのに有する時間に設定されることが最もよい
とされる。歯面の変態の完了前もしくは変態の途中に冷
却槽7中に歯車を浸漬すると、歯車の硬化槽にムラが生
じるおそれがあるためである。
【0012】冷却槽7中に歯面のみ焼き入れが完了した
歯車を浸漬させることで、背面も十分に冷却され、背面
からの熱伝導により歯面が再び高温に戻ることなく、短
時間で焼き入れが完了する。また、背面は冷却槽7中に
浸漬する際、膨張するが、冷却槽7中に浸漬する前に、
既に焼き入れが完了し、硬化している歯面により膨張は
阻害される。冷却槽7は、冷却槽7中に生じるよどみを
排除するために、エアー攪拌がなされている。冷却槽7
中では、冷却環5の中では十分に冷却することができな
い、歯部の隅々にいたるまで冷却が行われ焼入れが完了
される。図1に示されるように冷却槽7中にはギヤ1の
外径より小さい幅の2本の駆動チェーン8が設置されて
おり、駆動チェーン8上に落とされたギヤ1は冷却槽7
より外へ搬出される。本実施例によれば、1つの歯車が
高周波加熱された後冷却環に設置されると同時に、次の
歯車を高周波加熱することができ、効率的に高周波焼入
れを行うことができる。
【0013】本発明の効果を確認するために、焼入れ後
の歯車のギヤ精度を、従来法により焼入れを行った歯車
のギヤ精度と比較し、その結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】歯形誤差の加速側とは、ある一点から方向
性をもって回転している歯車を見たとき、先にその一点
を通過する側であり、減速側とは、後からその一点を通
過する側である。従来例1は、本発明と同一寸法の歯車
を同一条件で高周波加熱した後、高周波コイル内で冷却
液を噴出させ、焼き入れを行った歯車であり、従来例2
は、本発明と同一寸法の歯車を同一条件で高周波加熱し
た後、ただちに冷却液中に浸漬させることにより、焼き
入れを行った歯車である。表1より歯溝振れ、歯形誤
差、歯スジ誤差のいずれも本発明法にしたがって焼入れ
された歯車のギヤ精度が最もすぐれていることが確認さ
れた。
【0016】
【発明の効果】本発明の歯車の高周波焼入れ方法によれ
ば、高周波加熱後の歯車を冷却液中に浸漬させる瞬時お
よび前後において、均一に冷却することができるため、
焼入れ後の歯車に、歪みを生じさせることなく、高精度
な歯車を短時間で生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の一実施例を示す断面図。
【図2】 ギヤとシリンダーの装着方法を示す断面図。
【図3】 従来の焼入れ処理方法を示す図。
【図4】 焼入れ処理の際における、歯部の歯面と背面
の温度変化を示すグラフ。
【図5】 噴射された冷却液が歯部に接触した後の流路
を示す図。 1・・・歯車(ギヤ) 2・・・シリンダー 4・・・高周波コイル 5・・・冷却環 6・・・冷却液 7・・・冷却槽

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車の歯部を高周波加熱し、 前記高周波加熱した歯車の歯部に対して放射状に冷却液
    を噴射させながら、歯車を軸方向に移動させた後、歯車
    を冷却液中に浸漬することを特徴とする歯車の高周波焼
    入れ方法。
JP4229004A 1992-08-28 1992-08-28 歯車の高周波焼入れ方法 Pending JPH0673456A (ja)

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JP4229004A JPH0673456A (ja) 1992-08-28 1992-08-28 歯車の高周波焼入れ方法

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JP4229004A JPH0673456A (ja) 1992-08-28 1992-08-28 歯車の高周波焼入れ方法

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JPH0673456A true JPH0673456A (ja) 1994-03-15

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JP (1) JPH0673456A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6723020B2 (en) * 2001-05-30 2004-04-20 Aisin Aw Co., Ltd. Planetary carrier and method of manufacture
JP2010275607A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Jtekt Corp ラックシャフトの製造方法
CN104152664A (zh) * 2014-08-26 2014-11-19 盛瑞传动股份有限公司 齿圈高频淬火工艺

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6723020B2 (en) * 2001-05-30 2004-04-20 Aisin Aw Co., Ltd. Planetary carrier and method of manufacture
JP2010275607A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Jtekt Corp ラックシャフトの製造方法
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