JPH0673051A - ベンズアゾール誘導体 - Google Patents

ベンズアゾール誘導体

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Publication number
JPH0673051A
JPH0673051A JP25054192A JP25054192A JPH0673051A JP H0673051 A JPH0673051 A JP H0673051A JP 25054192 A JP25054192 A JP 25054192A JP 25054192 A JP25054192 A JP 25054192A JP H0673051 A JPH0673051 A JP H0673051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyl
imidazo
group
benzoic acid
pyridin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25054192A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Okazoe
隆 岡添
Yoshitomi Morisawa
義富 森澤
Arata Yasuda
新 安田
Norifumi Nakamura
憲史 中村
Yoshihisa Inoue
佳久 井上
Hajime Ebisu
一 戎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Green Cross Corp Japan
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd, Green Cross Corp Japan filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP25054192A priority Critical patent/JPH0673051A/ja
Publication of JPH0673051A publication Critical patent/JPH0673051A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】アンジオテンシンII拮抗作用を有し、その血圧
降下作用により高血圧症などの循環器系疾患治療剤とし
て有用である非ペプチド系の化合物を得る。 【構成】式(1)のベンゾアゾール誘導体、およびその
塩。 [式中X,YはCH又はNを;ZはNH,O又はSを;
は低級(ハロ)アルキル基、アルコキシル基、アル
キルチオ基等を;R,RはH、ハロゲン原子、低級
(ハロ)アルキル基、アルコキシ基、基−(CH
−R等を;R,R,RはH、ハロゲン原子、低
級アルキル基、アルコキシル基、C1〜6フルオロアル
キル基を;Rは−COOH,−COOR10,−CON
,−CN,−SOH,−SONH,−NHS
CFまたはテトラゾリル基を;RはOH、アル
コキシル基を;R10は低級アルキル、アルケニル、アリ
ール基等を、nは1〜4の整数を表わす]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた薬理作用を有する
新規なベンズアゾール誘導体、すなわちベンズイミダゾ
ール誘導体、ベンズオキサゾール誘導体、ベンゾチアゾ
ール誘導体、およびその塩に関する。さらに詳しくは、
アンジオテンシンII拮抗作用および血圧降下作用を有
し、高血圧症などの循環器系疾患治療剤として有用な新
規なベンズアゾール誘導体、すなわちベンズイミダゾー
ル誘導体、ベンズオキサゾール誘導体、ベンゾチアゾー
ル誘導体、およびその塩に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】生体
の血圧は、交感神経系や昇圧系と降圧系のバランスなど
で調節されている。昇圧系に関与するものとしてレニン
−アンジオテンシン系がある。レニンはアンジオテンシ
ノーゲンに作用してアンジオテンシンIを生成する。ア
ンジオテンシンIはさらにアンジオテンシン変換酵素に
より、アンジオテンシンIIに変換される。アンジオテン
シンIIは強い血管収縮作用を有するとともに、副腎皮質
に作用してアルドステロンの分泌を促し、血圧の上昇を
もたらす。アンジオテンシンIIは細胞膜上のアンジオテ
ンシンII受容体を介して作用するので、その拮抗薬はア
ンジオテンシン変換酵素阻害剤と同様アンジオテンシン
IIによって引き起こされる高血圧症の治療薬として使用
できる。
【0003】これまで、サララシンに代表されるペプチ
ド性アンジオテンシンII拮抗剤が知られていたが、ペプ
チド性であるために経口投与では有効でないことが知ら
れている。最近、非ペプチド性アンジオテンシンII拮抗
剤が報告されており(たとえば、特開昭56−7107
4号公報、特表平3−501020号公報など)、経口
投与で有効であることが確認されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アンジオ
テンシンII拮抗作用を有し、経口投与で有効である非ペ
プチド性化合物を鋭意探索した。その結果、下記一般式
(1)で表される新規なベンズアゾール誘導体、すなわ
ちベンズイミダゾール誘導体、ベンズオキサゾール誘導
体、ベンゾチアゾール誘導体、およびその塩が有効であ
ることを見いだした。本発明はこの新規なベンズアゾー
ル誘導体およびその塩である。
【0005】
【化2】 [一般式(1)中、R1 〜R7 、X〜Zは下記のものを
示す。
【0006】R1 :低級アルキル基、ハロ低級アルキル
基、シクロ低級アルキル基、アルケニル基、アルコキシ
ル基、アルコキシ低級アルキル基、またはアルキルチオ
基。
【0007】R2 、R3 :両者は同一でも異なっていて
もよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、
低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、シクロ低級アル
キル基、アルケニル基、アルコキシル基、−Cm
2m+1、−(CH2n8 、または−(CH2p
OR9
【0008】R4 :水素原子、ハロゲン原子、低級アル
キル基、アルコキシル基、または−Cm2m+1。 R5 :−COOH、−COOR10、−CONH2 、−C
N、−SO3 H、−SO2 NH2 、−NHSO2 CF
3 、またはC結合テトラゾリル基。 R6 、R7 :両者は同一でも異なっていてもよく、それ
ぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基、アルコキシル基、または−Cm2m+1。 X,Y:両者は同一でも異なっていてもよく、それぞれ
独立して、=CH−または窒素原子。 Z:−NH−、酸素原子、またはイオウ原子。
【0009】ただし、上記のR8 〜R10、およびm、
n、pは下記のものを示す。 R8 :ヒドロキシル基またはアルコキシル基。 R9 :水素原子、ヒドロキシル基、低級アルキル基、ま
たはアルコキシル基。 R10:低級アルキル基、アルケニル基、シクロ低級アル
キル基、アリール基、またはアルアルキル基。
【0010】m:1〜6の整数。 n:1〜4の整数。 p:0〜4の整数。]
【0011】上記一般式(1)で表されるベンズアゾー
ル誘導体、すなわちベンズイミダゾール誘導体、ベンズ
オキサゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導体の塩とし
ては、このヘテロ環化合物と無機酸または有機酸から誘
導される酸付加塩がある。このような塩としては、たと
えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、メタ
ンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、シュウ酸
塩、酒石酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸
塩、コハク酸塩、乳酸塩、グルタル酸塩、酢酸塩、トリ
フルオロ酢酸塩、種々のアミノ酸の塩などがある。
【0012】また、上記一般式(1)で表されるベンズ
アゾール誘導体、すなわちベンズイミダゾール誘導体、
ベンズオキサゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導体の
塩としては、さらにこのベンズアゾール誘導体と塩基と
から形成される塩がある。このような塩としては、たと
えば、アルカリ金属(たとえばナトリウム、カリウム)
塩、アルカリ土類金属(たとえばカルシウム、マグネシ
ウム)塩、アンモニウム塩、および置換アンモニウム
(たとえばジメチルアンモニウム、トリエチルアンモニ
ウム)塩などがある。
【0013】本明細書の以上の説明および以下の説明に
おいて、有機基が「低級」とは炭素原子1〜6個を意味
する。「低級アルキル基」の適当な例としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基などがあげられる。「ハロ低級アルキル基」の適当
な例としては、クロロメチル基、2−クロロエチル基、
ブロモメチル基、2−ブロモエチル基、1,2−ジクロ
ロエチル基、1,2−ジブロモエチル基、3−トリフル
オロメチルプロピル基などがあげられる。
【0014】「シクロ低級アルキル基」の適当な例とし
ては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基などがあげられる。「アルコ
キシ低級アルキル基」の適当な例としては、2−メトキ
シエチル基、3−メトキシプロピル基などがあげられ
る。ここにおけるアルコキシル基の適当な例としては、
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基な
どの低級アルコキシル基があげられる。
【0015】また、本明細書の以上の説明および以下の
説明において、「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。「アリール
基」とは、1価の芳香族炭化水素基をいい、フェニル基
やその誘導体が好ましい。その適当な例としては、フェ
ニル基、トリル基、p−ハロフェニル基などがあげられ
る。また、「アルアルキル基」とはアリール基置換アル
キル基をいい、アルキル基の炭素数は4以下が好まし
い。その適当な例としては、ベンジル基、ベンズヒドリ
ル基、トリチル基、フェネチル基などがあげられる。
【0016】さらに、XとYは環を構成する3価の結合
基を示し、両者は同一でも異なっていてもよく、それぞ
れ独立して、=CH−(メチリジン基)または窒素原子
(=N−)を表す。また、Zは複素環を構成する2価の
結合基を示し、−NH−(イミノ基)、酸素原子(−O
−)、またはイオウ原子(−S−)を表す。
【0017】一般式(1)で表されるベンズアゾール誘
導体の中でも好ましいのは、R1 が低級アルキル基また
はアルケニル基であり、R2 とR3 は同一でも異なって
いてもよく、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原
子、低級アルキル基、−(CH2n8 、または−
(CH2p COR9 (ここにおいて、R8 はヒドロキ
シル基またはアルコキシル基、R9 は水素原子、ヒドロ
キシル基、またはアルコキシル基、nは1〜4の整数、
pは0〜4の整数である)であり、R4 が水素原子であ
り、R5 が−COOHまたはC結合テトラゾリル基であ
り、R6 とR7 は同一でも異なっていてもよく、それぞ
れ独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、低級ア
ルキル基、またはアルコキシル基であり、Xが窒素原子
であり、Yが=CH−である化合物である。
【0018】一般式(1)で表されるベンズアゾール誘
導体の中でさらに好ましいのは、R1 が低級アルキル基
であり、R2 とR3 は同一でも異なっていてもよく、そ
れぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、−(CH2n8 、または−(CH2p CO
9 (ここにおいて、R8 はヒドロキシル基またはアル
コキシル基、R9 は水素原子、ヒドロキシル基、または
アルコキシル基、nは1、pは0あるいは1である)で
あり、R4 が水素原子であり、R5 が−COOHまたは
C結合テトラゾリル基であり、R6 とR7 は同一でも異
なっていてもよく、それぞれ独立して、水素原子、フッ
素原子、塩素原子、または低級アルキル基であり、Xが
窒素原子であり、Yが=CH−である化合物である。
【0019】抗高血圧活性について最も好ましいのは次
のベンゾアゾール誘導体、およびその塩である。
【0020】2−{5−[(2−ブチル−3H−イミダ
ゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−1H
−ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸、2−{5
−[(2−プロピル−7−メチル−3H−イミダゾ
[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−1H−
ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸、2−{5−
[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ
[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−1H−
ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸、
【0021】2−{6−[(2−ブチル−3H−イミダ
ゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−1H
−ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸、2−{6
−[(2−プロピル−7−メチル−3H−イミダゾ
[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−1H−
ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸、2−{6−
[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ
[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−1H−
ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸、
【0022】2−{5−[(2−ブチル−3H−イミダ
ゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−
ベンズオキサゾリル}安息香酸、2−{5−[(2−プ
ロピル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピ
リジン−3−イル)メチル]−2−ベンズオキサゾリ
ル}安息香酸、2−{5−[(2−エチル−5,7−ジ
メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−
イル)メチル]−2−ベンズオキサゾリル}安息香酸、
2−{6−[(2−ブチル−3H−イミダゾ[4,5−
b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−ベンゾオキサ
ゾリル}安息香酸、
【0023】2−{6−[(2−プロピル−7−メチル
−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)
メチル]−2−ベンズオキサゾリル}安息香酸、2−
{6−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−イミ
ダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2
−ベンズオキサゾリル}安息香酸、2−{5−[(2−
ブチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−
イル)メチル]−2−ベンゾチアゾリル}安息香酸、2
−{5−[(2−プロピル−7−メチル−3H−イミダ
ゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−
ベンゾチアゾリル}安息香酸、2−{5−[(2−エチ
ル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ[4,5−b]
ピリジン−3−イル)メチル]−2−ベンゾチアゾリ
ル}安息香酸、
【0024】2−{6−[(2−ブチル−3H−イミダ
ゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−
ベンゾチアゾリル}安息香酸、2−{6−[(2−プロ
ピル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリ
ジン−3−イル)メチル]−2−ベンゾチアゾリル}安
息香酸、2−{6−[(2−エチル−5,7−ジメチル
−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)
メチル]−2−ベンゾチアゾリル}安息香酸、3−
{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)フェ
ニル]−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]メチ
ル}−2−ブチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリ
ジン、
【0025】3−{[2−[2−(1H−テトラゾール
−5−イル)フェニル]−1H−ベンズイミダゾール−
5−イル]メチル}−2−プロピル−7−メチル−3H
−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、3−{[2−[2
−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−1H
−ベンズイミダゾール−5−イル]メチル}−2−エチ
ル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ[4,5−b]
ピリジン、3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−
5−イル)フェニル]−1H−ベンズイミダゾール−6
−イル]メチル}−2−ブチル−3H−イミダゾ[4,
5−b]ピリジン、
【0026】3−{[2−[2−(1H−テトラゾール
−5−イル)フェニル]−1H−ベンズイミダゾール−
6−イル]メチル}−2−プロピル−7−メチル−3H
−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、3−{[2−[2
−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−1H
−ベンズイミダゾール−6−イル]メチル}−2−エチ
ル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ[4,5−b]
ピリジン、3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−
5−イル)フェニル]−5−ベンズオキサゾリル]メチ
ル}−2−ブチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリ
ジン、
【0027】3−{[2−[2−(1H−テトラゾール
−5−イル)フェニル]−5−ベンズオキサゾリル]メ
チル}−2−プロピル−7−メチル−3H−イミダゾ
[4,5−b]ピリジン、3−{[2−[2−(1H−
テトラゾール−5−イル)フェニル]−5−ベンズオキ
サゾリル]メチル}−2−エチル−5,7−ジメチル−
3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、3−{[2−
[2−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−
6−ベンズオキサゾリル]メチル}−2−ブチル−3H
−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、
【0028】3−{[2−[2−(1H−テトラゾール
−5−イル)フェニル]−6−ベンズオキサゾリル]メ
チル}−2−プロピル−7−メチル−3H−イミダゾ
[4,5−b]ピリジン、3−{[2−[2−(1H−
テトラゾール−5−イル)フェニル]−6−ベンズオキ
サゾリル]メチル}−2−エチル−5,7−ジメチル−
3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、3−{[2−
[2−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−
5−ベンゾチアゾリル]メチル}−2−ブチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン、
【0029】3−{[2−[2−(1H−テトラゾール
−5−イル)フェニル]−5−ベンゾチアゾリル]メチ
ル}−2−プロピル−7−メチル−3H−イミダゾ
[4,5−b]ピリジン、3−{[2−[2−(1H−
テトラゾール−5−イル)フェニル]−5−ベンゾチア
ゾリル]メチル}−2−エチル−5,7−ジメチル−3
H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、3−{[2−
[2−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−
6−ベンゾチアゾリル]メチル}−2−ブチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン、
【0030】3−{[2−[2−(1H−テトラゾール
−5−イル)フェニル]−6−ベンゾチアゾリル]メチ
ル}−2−プロピル−7−メチル−3H−イミダゾ
[4,5−b]ピリジン、3−{[2−[2−(1H−
テトラゾール−5−イル)フェニル]−6−ベンゾチア
ゾリル]メチル}−2−エチル−5,7−ジメチル−3
H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、または、それら
の塩。
【0031】一般式(1)で表されるベンズアゾール誘
導体、すなわちベンズイミダゾール誘導体、ベンズオキ
サゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導体の製造方法を
以下に説明する。一般式(1)で表されるベンズアゾー
ル誘導体は、たとえば以下に示すような方法で製造する
ことができる。
【0032】第1の方法は、一般式(1)で表される化
合物相互を変換する方法(A)である。第2の方法は、
置換基等が異なる一般式(1)と類似の化合物を一般式
(1)で表される化合物に変換する方法(B)である。
この類似の化合物とは、骨格が一般式(1)で表される
化合物と同一の化合物をいう。第3の方法は、2以上の
中間化合物の反応により一般式(1)で表される化合物
あるいはそれと類似の化合物を合成する方法(C)であ
り、後者の類似化合物は次いで方法(B)で一般式
(1)で表される化合物に変換する。この方法(C)
は、骨格を形成する反応にかかわる方法をいう。
【0033】方法(A)の例としては、たとえば次の方
法がある。一般式(1)においてR5 が−COOHのも
のは、R5 が−COOR10であるものを加水分解するこ
とにより得られる。
【0034】一般式(1)においてR5 がC結合テトラ
ゾリル基のものを得る一つの方法は、R5 が−CNのも
のをアジ化ナトリウム、アジ化アンモニウム(好ましく
は、アジ化ナトリウムと塩化アンモニウムからその場で
調製する)またはアジ化トリブチルすず(好ましくはア
ジ化ナトリウムと塩化トリブチルすずからその場で調製
する)のような適当なアジド化合物と、トルエン、キシ
レン、ジメトキシエタン、テトラヒドロフランなどの無
水溶媒中で、溶媒の還流温度またはその近傍温度で反応
させる方法である。アジ化トリブチルすずを用いる場合
は、反応後塩基性水溶液または酸性水溶液で処理してト
リブチルすず基を除去する。
【0035】一般式(1)においてR5 がC結合テトラ
ゾリル基のものを得る別の方法は、J. V. Dunciaらの方
法[J. Org. Chem., 56, 2395 (1991)] にしたがって、
5が−COOHのものの−COOHを酸クロリドまた
は活性エステルに変換した後、2−アミノプロピオニト
リルを反応させ、さらにトリフェニルホスフィン、アゾ
ジカルボン酸ジエチル、およびトリメチルシリルアジド
と反応させる方法である。
【0036】方法(B)の代表例としては、官能基や置
換基を変換する方法がある。たとえば一般式(1)で表
される化合物と骨格が同一でかつ官能基や置換基が一般
式(1)の範疇にない類似の化合物より官能基や置換基
を変換して一般式(1)で表される化合物を合成する方
法がある。官能基変換の代表例の一つとしては、保護基
で保護された官能基を脱保護する例がある。また、R5
に対応する位置にアミノ基やメルカプト基を有する類似
化合物からアミノ基やメルカプト基をR5 に変換して一
般式(1)で表される化合物を合成することができる。
このような方法(B)の例としては、たとえば次の方法
がある。
【0037】一般式(1)においてR5 がC結合テトラ
ゾリル基であるものは、R5 に対応する位置に適当な保
護基で保護されたC結合テトラゾリル基を有する一般式
(1)に類似する化合物に脱保護操作を施すことによっ
て得られる。この場合の保護基としては、たとえばトリ
フェニルメチル基やシアノエチル基などがある。脱保護
操作は、たとえばT. W. Greene, “Protective Groups
in Organic Synthesis”(John Wiley and Sons. Inc.,
1981) に記載されているような汎用操作であってよい。
【0038】一般式(1)においてR5 が−NHSO2
CF3 であるものは、R5 に対応する位置にアミノ基を
有する一般式(1)に類似する化合物から、適当な溶
媒、たとえばジクロロメタン中で、適当な塩基、たとえ
ばトリエチルアミンの存在下に無水トリフルオロメタン
スルホン酸と反応させて得ることができる。
【0039】R5 に対応する位置にアミノ基を有する一
般式(1)に類似する化合物は、一般式(1)でR5
−COOHである化合物に、必要であれば適当な保護基
で保護した後、たとえばt−ブチルアルコールのような
アルコールを溶媒として、トリエチルアミンのような塩
基存在下に、ジフェニルホスホリルアジドを用いてクル
チウス転位を行なうことによりカーバメートを得、その
後エタノールなどの溶媒中で塩酸を作用させて酸加水分
解を施すことにより合成することができる。
【0040】一般式(1)においてR5 が−SO3 Hで
ある化合物は、R5 に対応する位置にメルカプト基を有
する一般式(1)に類似する化合物から、そのメルカプ
ト基を、適当な酸化剤、たとえば、過酸化水素、m−ク
ロロペルオキシ安息香酸、過マンガン酸カリウムなどに
よって酸化することにより製造される。R5 に対応する
位置にメルカプト基を有する一般式(1)に類似する化
合物は、例えば下記方法(C)で合成することができ
る。
【0041】方法(C)は、骨格形成の反応を伴う方法
であり、これにより一般式(1)で表される化合物やそ
れに類似の化合物が得られる。代表的な骨格形成反応は
一般式(2)で表される化合物と一般式(3)で表され
る化合物を反応させる方法である。
【0042】一般式(1)で表されるベンゾアゾール誘
導体の骨格は、下記一般式(2)で表される化合物と下
記一般式(3)で表される化合物とを、塩基、たとえば
水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナ
トリウムメトキシドなどの存在下に、非プロトン性溶
媒、たとえば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンなどの溶媒中、0℃〜溶媒の還流温度で反応させる
ことにより形成される。
【0043】
【化3】 [一般式(2)中Lは脱離基を表し、たとえば塩素、臭
素、ヨウ素、メタンスルホニルオキシ基、またはp−ト
ルエンスルホニルオキシ基のような脱離基である。
24、R25、R26、R27はそれぞれ、一般式(1)の対
応するR4 、R5 、R6 、R7 と同義であるか、または
対応するR4 、R5 、R6 、R7 に変換しうる基であ
る。]
【0044】たとえば、R25としては、R5 は勿論、官
能基が保護基で保護された点のみR5 と異なる基などの
5 に変換しうる基がある。他のR5 に変換しうるR25
としては、たとえば前記のようなアミノ基、保護された
アミノ基、メルカプト基、保護されたメルカプト基など
がある。
【0045】
【化4】 [一般式(3)中R21、R22、R23はそれぞれ、一般式
(1)の対応するR1 、R2 、R3 と同義であるか、ま
たは対応するR1 、R2 、R3 に変換しうる基であ
る。]
【0046】一般式(1)で表されるベンズアゾール誘
導体を合成するにあたって、R1 、R2 、R3 、R4
5 、R6 、R7 は出発物質から最終生成物までかなら
ずしも同じままであるとは限らない。しばしば、以下に
例示するような変換を行なって最終生成物に導くことが
必要となる。以下の方法(C)の例として、R25以外の
21〜R27は一般式(1)の対応するR1 〜R7 と同一
の中間化合物を用いた例をあげてこの方法を説明する。
【0047】R5 がC結合テトラゾリル基である一般式
(1)で表されるベンズアゾール誘導体は、R25が保護
されたC結合テトラゾリル基である一般式(2)で表さ
れる化合物を一般式(3)で表される化合物と塩基、た
とえば水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、ナトリウムメトキシドなどの存在下に、非プロトン
性溶媒、たとえば、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、
ジオキサンなどの溶媒中、0℃〜溶媒の還流温度で反応
させることによって得られる。
【0048】あるいは、R25が保護されたC結合テトラ
ゾリル基である一般式(2)で表される化合物と一般式
(3)で表される化合物を、テトラアルキルアンモニウ
ム塩などの相間移動触媒、たとえば、「Aliquat 336 」
などの存在下、塩基性水溶液、たとえば、水酸化ナトリ
ウム水溶液、水酸化カリウム水溶液と適当な有機溶媒、
たとえば塩化メチレンの混合溶媒中で、0℃〜溶媒の還
流温度で反応させることによっても得られる。
【0049】また、R5 に対応する位置にアミノ基を有
する一般式(1)に類似する化合物は、R25が保護基で
保護されたアミノ基である一般式(2)で表される化合
物を、一般式(3)で表される化合物と、塩基、たとえ
ば水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
ナトリウムメトキシドの存在下に、非プロトン性溶媒、
たとえば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン
などの溶媒中、0℃〜溶媒の還流温度で反応させたの
ち、脱保護操作を施すことによっても合成することがで
きる。
【0050】その際のアミノ基の保護基としては、たと
えばT. W. Greene, “Protective Groups in Organic S
ynthesis”(John Wiley and Sons. Inc., 1981) に記載
されているような汎用の基であってよいが、アセチル基
やベンゾイル基のようなアシル基、t−ブチルカーバメ
ートのようなカーバメート、またはトリメチルシリル基
やt−ブチルジメチルシリル基のようなシリル基が好ま
しい。また、脱保護操作も文献記載の汎用操作であって
よい。
【0051】前記R5 に対応する位置にメルカプト基を
有する一般式(1)に類似する化合物は、R25が保護基
で保護されたメルカプト基である一般式(2)で表され
る化合物を一般式(3)で表される化合物と、塩基、た
とえば水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、ナトリウムメトキシドの存在下に、非プロトン性溶
媒、たとえば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンなどの溶媒中、0℃〜溶媒の還流温度で反応させた
のち、脱保護操作を施すことによっても合成することが
できる。その際のメルカプト基の保護基としては、たと
えばT. W. Greene, “Protective Groups in Organic S
ynthesis”(John Wiley and Sons. Inc., 1981) に記載
されているような汎用の基であってよい。脱保護も文献
記載の汎用操作でよい。
【0052】一般式(2)で表される中間化合物は、た
とえば下記の一般式(4)で表される化合物の5位ある
いは6位メチル基を−CH2 L(Lは脱離基)に変換す
ることにより製造することができる。なお、一般式
(4)における置換基は一般式(2)の置換基と同一
(すなわち、R24、R25、R26、R27は両者共通)とし
たが、変換できる置換基であればこれに限定されるもの
ではない。
【0053】
【化5】 たとえば、Lが塩素、臭素またはヨウ素である場合、上
記一般式(4)で表される化合物をアゾビスイソブチロ
ニトリルまたは過酸化ジベンゾイルのようなラジカル開
始剤の存在下でN−クロロコハク酸イミド、N−ブロモ
コハク酸イミド、あるいはN−ヨードコハク酸イミドと
反応させることによって上記一般式(2)で表される化
合物に変換することができる。上記ラジカル開始剤を用
いる代わりに光照射によっても同様の反応を行なうこと
ができる。
【0054】一般式(4)で表されるベンズイミダゾー
ル誘導体、ベンズオキサゾール誘導体、ベンゾチアゾー
ル誘導体などの化合物は、例えば、D.W.Heinら、J.Am.C
hem.Soc.,79,427 (1957)やJ.Arientら,Collection Cze
choslov. Chem. Communs., 26, 98 (1961)などの方法で
製造することができる。
【0055】また、R25がトリフェニルメチル基やシア
ノエチル基などの適当な保護基で保護されたC結合テト
ラゾリル基である一般式(4)で表される化合物は、R
25が−CNである一般式(4)の化合物よりその置換基
を変換する方法で合成することができる。
【0056】たとえば、R25が−CNである一般式
(4)の化合物を、アジ化ナトリウム、アジ化アンモニ
ウム(好ましくは、アジ化ナトリウムと塩化アンモニウ
ムからその場で調製する)あるいはアジ化トリブチルす
ず(好ましくはアジ化ナトリウムと塩化トリブチルすず
からその場で調製する)のような適当なアジド化合物
と、トルエン、キシレン、ジメトキシエタン、テトラヒ
ドロフランなどの無水溶媒中で、溶媒の還流温度または
その近傍温度で反応させた後(アジ化トリブチルすずを
用いる場合は、反応後塩基性または酸性水溶液で処理し
てトリブチルすず基を除去する)、保護基を付けること
によって得られる。
【0057】R25がトリフェニルメチル基やシアノエチ
ル基などの適当な保護基で保護されたC結合テトラゾリ
ル基である一般式(4)で表される化合物を得るさらに
別の方法としては、J. V. Dunciaらの方法[J. Org. Ch
em., 56, 2395 (1991)] にしたがって、R25が−COO
Hである一般式(4)で表される化合物より合成する方
法がある。すなわち、R25の−COOHを酸クロリドま
たは活性エステルに変換した後、2−アミノプロピオニ
トリルを反応させ、さらにトリフェニルホスフィン、ア
ゾジカルボン酸ジエチル、およびトリメチルシリルアジ
ドと反応させる方法である。
【0058】R25が保護基で保護されたアミノ基である
一般式(4)で表される化合物は、R25が−COOHで
ある一般式(4)で表される化合物より合成することが
できる。たとえば、t−ブチルアルコールのようなアル
コールを溶媒として、トリエチルアミンのような塩基存
在下に、ジフェニルホスホリルアジドと反応させてクル
チウス転位を行なうことによって得られる。この場合、
アミノ基の保護基はt−ブチルカーバメートなどのカー
バメートである。
【0059】なお、一般式(3)で表される化合物は、
たとえば特開平3−95181号公報に記載されている
方法またはそれに準じた方法で合成することができる。
【0060】以下、実施例等により本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0061】
【実施例】
[参考例1] 2−[1−t−ブトキシカルボニル−5−メチル−1H
−ベンズイミダゾール−2−イル]安息香酸メチルエス
テルおよび2−[1−t−ブトキシカルボニル−6−メ
チル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]安息香酸
メチルエステルの合成
【0062】2−[5−メチル−1H−ベンズイミダゾ
ール−2−イル]安息香酸メチルエステルおよび2−
[6−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]
安息香酸メチルエステル0.45g(1.69mmol) をジクロロメ
タン(20ml)に溶解し、室温で4−ジメチルアミノピリジ
ン22mg(0.18mmol)、ジ−t−ブチルジカーボナート0.45
ml(2.0mmol) を加え、14時間撹拌した。低沸点化合物を
留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフ精製(ト
ルエン:酢酸エチル=5:1)により、表掲化合物[2−
[1−t−ブトキシカルボニル−5−メチル−1H−ベ
ンズイミダゾール−2−イル]安息香酸メチルエステル
および2−[1−t−ブトキシカルボニル−6−メチル
−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]安息香酸メチ
ルエステルの約1:1の混合物(0.61g) を得た。
【0063】NMR(270MHz, CDCl3 ) δ 1.26(s, 4.5H,t
−ブトキシカルボニル基の位置異性体の一つ), 1.31
(s, 4.5H, t−ブトキシカルボニル基の位置異性体の一
つ),3.50(s, 3H), 7.15-7.30(m, 1H), 7.5-7.7(m, 4
H), 7.95(d, J = 7.4Hz, 1H), 8.14(d, J = 7.4Hz, 1
H).
【0064】[参考例2] 2−[1−t−ブトキシカルボニル−5−ブロモメチル
−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]安息香酸メチ
ルエステルおよび2−[1−t−ブトキシカルボニル−
6−ブロモメチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イ
ル]安息香酸メチルエステルの合成
【0065】参考例1で得た2−[1−t−ブトキシカ
ルボニル−5−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2
−イル]安息香酸メチルエステルおよび2−[1−t−
ブトキシカルボニル−6−メチル−1H−ベンズイミダ
ゾール−2−イル]安息香酸メチルエステルの約1:1
の混合物0.60g(1.64mmol) を四塩化炭素(10ml)に溶解
し、N−ブロモコハク酸イミド0.30g(1.7mmol), アゾビ
スイソブチロニトリル(50mg)を加え、2.5 時間加熱還流
した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
精製(トルエン:酢酸エチル=5:1)により、2−[1−
t−ブトキシカルボニル−5−ブロモメチル−1H−ベ
ンズイミダゾール−2−イル]安息香酸メチルエステル
および2−[1−t−ブトキシカルボニル−6−ブロモ
メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]安息香
酸メチルエステルの約1:1の混合物(0.76g) を得た。
【0066】NMR(270MHz, CDCl3 ) δ 1.34(s, 4.5H,
異性体の一つ), 1.36(s, 4.5H, 異性体の一つ), 3.72
(s, 1.5H, 異性体の一つ), 3.74(s, 1.5H, 異性体の一
つ), 4.66(s, 1H, 異性体の一つ),4.70(s, 1H,異性体
の一つ), 7.2-8.2(m,7H).
【0067】[参考例3] 2−(5−ブロモメチル−2−ベンズオキサゾリル)安
息香酸メチルエステルの合成
【0068】2−(5−メチル−2−ベンズオキサゾリ
ル)安息香酸メチルエステル0.44g(1.65mmol) を四塩化
炭素(10ml)に溶解し、N−ブロモコハク酸イミド0.30g
(1.7mmol), アゾビスイソブチロニトリル(50mg)を加
え、4時間加熱還流した。溶媒を留去後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフ精製(トルエン:酢酸エチル=10:
1)により、表掲化合物(0.57g)を得た。
【0069】NMR(270MHz, CDCl3 ) δ 3.65(s, 3H), 4.
66(s, 2H), 7.42(d, J = 9.3Hz, 1H), 7.55(d, J = 9.3
Hz, 1H), 7.6-7.7(m, 3H), 7.8-7.9(m, 1H), 8.0-8.1
(m, 1H).
【0070】[参考例4] 2−(6−ブロモメチル−2−ベンズオキサゾリル)安
息香酸メチルエステルの合成
【0071】2−(6−メチル−2−ベンズオキサゾリ
ル)安息香酸メチルエステル0.23g(0.858mmol)を四塩化
炭素(5ml) に溶解し、N−ブロモコハク酸イミド0.176g
(1.0mmol),アゾビスイソブチロニトリル(10mg)を加え、
2.5 時間加熱還流した。溶媒を留去後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフ精製(トルエン:酢酸エチル=10:1)
により、表掲化合物(0.30g)を得た。
【0072】TLC(トルエン:酢酸エチル=5:1 ) Rf =
0.75 NMR(270MHz, CDCl3 ) δ 3.88(s, 3H), 4.64(s, 2H),
7.2-7.9(m, 6H), 8.0-8.1(m, 1H).
【0073】[参考例5] 2−(5−ブロモメチル−2−ベンゾチアゾリル)安息
香酸メチルエステルの合成
【0074】2−(5−メチル−2−ベンゾチアゾリ
ル)安息香酸メチルエステル0.28g(1.0mmol)を用いて、
参考例2と同様に反応を行ない、表掲化合物(0.35g) を
得た。 TLC(トルエン:酢酸エチル=5:1 )Rf = 0.70 NMR(270MHz, CDCl3 ) δ 4.64(s, 2H).
【0075】[参考例6] 2−(6−ブロモメチル−2−ベンゾチアゾリル)安息
香酸メチルエステルの合成
【0076】2−(6−メチル−2−ベンゾチアゾリ
ル)安息香酸メチルエステル0.28g(1.0mmol)を用いて、
参考例2と同様に反応を行ない、表掲化合物(0.33g) を
得た。 TLC(トルエン:酢酸エチル=5:1 )Rf = 0.70 NMR(270MHz, CDCl3 ) δ 4.62(s, 2H).
【0077】[実施例1] 2−{5−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
−1−t−ブトキシカルボニル−1H−ベンズイミダゾ
ール−2−イル}安息香酸メチルエステルおよび2−
{6−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−イミ
ダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−1
−t−ブトキシカルボニル−1H−ベンズイミダゾール
−2−イル}安息香酸メチルエステルの合成
【0078】2−エチル−5,7−ジメチル−3H−イ
ミダゾ[4,5−b]ピリジン0.28g(1.6mmol)をN,N
−ジメチルホルムアミド(2ml) に溶解し、室温で水素化
ナトリウム70mg(1.75mmol)を加えて、25分間撹拌した。
ここへ、参考例2で合成した2−[1−t−ブトキシカ
ルボニル−5−ブロモメチル−1H−ベンズイミダゾー
ル−2−イル]安息香酸メチルエステルおよび2−[1
−t−ブトキシカルボニル−6−ブロモメチル−1H−
ベンズイミダゾール−2−イル]安息香酸メチルエステ
ルの混合物(約1:1)0.75g(1.64mmol) をN,N−ジ
メチルホルムアミド(3ml) に溶解して加えた。室温で1
5時間撹拌後、低沸点化合物を留去し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフ精製(トルエン:酢酸エチル=10:1〜
5:1)により、表掲化合物(0.37g) を得た。
【0079】NMR(270MHz, CDCl3 ) δ 1.20(s, 3.6H,
異性体の一つ), 1.30(s, 5.4H, 異性体の一つ), 1.33
(t, J = 7.4Hz, 3H), 2.60(s, 3H), 2.63(s, 3H), 2.85
(q, J= 7.4Hz, 2H), 3.68(s, 3H), 4.59(s, 1.2H, 異性
体の一つ), 4.62(s, 0.8H,性体の一つ)7.2-8.2(m, 8H).
【0080】[実施例2] 2−{5−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸およ
び2−{6−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H
−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチ
ル]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸
の合成
【0081】実施例1で製造した化合物0.31g(0.57mmo
l)をメタノール(2ml) 、テトラヒドロフラン(2ml) に
溶解し、2N−水酸化ナトリウム2.8ml(5.6mmol)を室温
で加え、3.5 時間撹拌した。溶媒を留去後、2N−塩酸
でpHを6に調整して、表掲化合物の白色結晶(0.18g)
を得た。
【0082】NMR(270MHz, CD3OD) δ 1.37(t, J = 7.4
Hz, 3H), 3.72(s, 3H), 3.74(s, 3H), 3.03(q, J = 7.4
Hz, 2H), 5.81(s, 2H), 7.15(s, 1H), 7.34(d, J = 8.3
Hz,1H), 7.47 (s, 1H), 7.72(d, J = 8.3Hz, 1H), 7.7
-7.9(m, 3H), 8.1-8.2(m, 1H).
【0083】[実施例3] 2−{5−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
−ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸ナトリウム
塩および2−{6−[(2−エチル−5,7−ジメチル
−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)
メチル]−ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸ナ
トリウム塩の合成
【0084】実施例2で製造した化合物0.053g(0.125mm
ol) を水(2ml) に溶解し、2N−水酸化ナトリウム0.06
3ml(0.125mmol)を加え、室温で10分撹拌し、凍結乾燥に
より表掲化合物(0.058g)を得た。 NMR(270MHz, D2O) δ 1.35((t, J = 7.4Hz, 3H).
【0085】[実施例4] 2−{5−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
−2−ベンズオキサゾリル}安息香酸メチルエステルの
合成
【0086】2−エチル−5,7−ジメチル−3H−イ
ミダゾ[4,5−b]ピリジン0.113g(0.65mmol)をN,
N−ジメチルホルムアミド(1.5ml) に溶解し、室温で水
素化ナトリウム70mg(0.78mmol)を加えて、25分間撹拌し
た。ここへ、参考例3で製造した化合物0.24g(0.65mmo
l) をN,N−ジメチルホルムアミド(1.5ml) に溶解
し、室温で1.2 時間撹拌後、低沸点化合物を留去し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフ精製(トルエン:酢酸エ
チル=10:1〜5:1)により、表掲化合物(0.092g)を得た。
【0087】NMR(270MHz, CDCl3 ) δ 1.33(t, J = 7.4
Hz, 3H), 2.60(s, 3H), 2.64(s, 3H), 2.83(q, J = 7.4
Hz, 2H), 3.80(s, 3H), 5.56(s, 2H), 6.90(s, 1H), 7.
20(d, J = 9.3Hz, 1H), 7.45(d, J = 9.3Hz, 1H), 7.5-
7.8(m, 3H), 7.7-7.8(m, 1H), 7.9-8.1(m, 1H).
【0088】[実施例5] 2−{5−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
−2−ベンズオキサゾリル}安息香酸の合成
【0089】実施例4で製造した化合物0.091g(0.21mmo
l )をメタノール(0.73ml)、テトラヒドロフラン(0.73m
l)に溶解し、2N−水酸化ナトリウム1.0ml(2.0mmol)を
室温で加え、8 時間撹拌した。溶媒を留去後、水(2ml)
を加え、2N−塩酸でpHを6に調整して、表掲化合物
の白色結晶(0.07g) を得た。
【0090】NMR(270MHz, CD3OD) δ 1.39(t, J = 7.4
Hz, 3H), 2.62(s, 3H), 2.64(s, 3H), 3.04(q, J = 7.4
Hz, 2H), 5.80(s, 2H), 7.17(s, 1H), 7.40(d, J = 9.3
Hz,1H), 7.62(s, 1H), 7.72(d,J = 9.3Hz,1H),7.7-7.9
(m, 2H), 8.0-8.1(m, 2H).
【0091】[実施例6] 2−{5−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
−2−ベンズオキサゾリル}安息香酸ナトリウム塩の合
【0092】実施例5で製造した化合物0.074g(0.175mm
ol) を水(1ml) に溶解し、2N−水酸化ナトリウム0.09
0ml(0.18mmol) を加え、室温で10分撹拌し、凍結乾燥に
より表掲化合物(0.058g)を得た。
【0093】NMR(270MHz, D2O) δ 1.20(t, J = 7.4H
z, 3H), 2.42(s, 3H), 2.46(s, 3H),2.82(q, J = 7.4H
z, 2H), 5.48(s, 2H), 6.85(s, 1H), 7.14(d, J = 9.3H
z, 1H), 7.38(s, 1H), 7.5-7.7(m, 4H), 7.82(d, J =
9.3Hz, 1H).
【0094】[実施例7] 2−{6−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
−2−ベンズオキサゾリル}安息香酸メチルエステルの
合成
【0095】2−エチル−5,7−ジメチル−3H−イ
ミダゾ[4,5−b]ピリジン0.153g(0.85mmol)をN,
N−ジメチルホルムアミド(2ml) に溶解し、室温で水素
化ナトリウム34mg(0.85mmol)を加えて、10分間撹拌し
た。ここへ、参考例4で製造した化合物0.32g(0.85mmo
l) をN,N−ジメチルホルムアミド(2ml) に溶解し、
室温で1.5 時間撹拌後、低沸点化合物を留去し、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフ精製(トルエン:酢酸エチル
=10:1〜5:1)により、表掲化合物(0.18g) を得た。
【0096】NMR(270MHz, CDCl3 ) δ 1.33(t, J = 7.4
Hz, 3H), 2.60(s, 3H), 2.63(s, 3H), 2.82(q, J = 7.4
Hz, 2H), 3.82(s, 3H), 5.60(s, 2H), 6.92(s, 1H), 7.
27(d, J = 9.3Hz, 1H), 7.6-7.7(m, 2H), 7.70(d, J =
9.3Hz, 1H), 7.7-7.8(m, 1H), 7.9-8.1(m, 1H).
【0097】[実施例8] 2−{6−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
−2−ベンズオキサゾリル}安息香酸の合成
【0098】実施例7で製造した化合物0.18g(0.41mmo
l)をメタノール(1.5ml) 、テトラヒドロフラン(1.5ml)
に溶解し、2N−水酸化ナトリウム2.0ml(4.0mmol)を
室温で加え、3 時間撹拌した。溶媒を留去後、水(2ml)
を加え、2N−塩酸でpHを6に調整して、表掲化合物
の白色結晶(0.11g) を得た。
【0099】NMR(270MHz, CD3OD) δ 1.27(t, J = 7.4
Hz, 3H), 2.61(s, 3H), 2.63(s, 3H), 2.92(q, J = 7.4
Hz, 2H), 5.73(s, 2H), 7.05(s, 1H), 7.28(d, J = 9.3
Hz,1H), 7.41(s, 1H), 7.7-7.8(m, 3H), 7.9-8.0(m, 2
H).
【0100】[実施例9] 2−{6−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
−2−ベンズオキサゾリル}安息香酸ナトリウム塩の合
【0101】実施例8で製造した化合物0.11g(0.26mmo
l) を水(1ml) に溶解し、2N−水酸化ナトリウム0.13m
l(0.26mmol)を加え、室温で10分撹拌し、凍結乾燥によ
り表掲化合物(0.12g) を得た。 NMR(270MHz, D2O)δ 1.18(t, J = 7.4Hz, 3H).
【0102】[実施例10] 2−{5−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
−2−ベンゾチアゾリル}安息香酸メチルエステルの合
【0103】参考例5で合成した化合物0.36g(1.0mmol)
を用い、実施例4と同様にして、表掲化合物(0.25g) を
得た。 NMR(270MHz, CDCl3 ) δ 1.38(t, J = 7.4Hz, 3H), 3.8
0(s, 3H).
【0104】[実施例11] 2−{5−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
−2−ベンゾチアゾリル}安息香酸の合成
【0105】実施例10で製造した化合物(0.25g) を用
い、実施例5と同様にして、表掲化合物(0.20g) を得
た。 NMR(270MHz, CD3OD)δ 1.27(t, J = 7.4Hz, 3H).
【0106】[実施例12] 2−{5−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
−2−ベンゾチアゾリル}安息香酸ナトリウム塩の合成
【0107】実施例11で製造した化合物0.08g(0.2mmo
l)を水(1ml) に溶解し、2N−水酸化ナトリウム0.1ml
(0.2mmol)を加え、室温で10分撹拌し、凍結乾燥により
表掲化合物(0.06g) を得た。 NMR(270MHz, D2O)δ 1.19(t, J = 7.4Hz, 3H).
【0108】[実施例13] 2−{6−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
−2−ベンゾチアゾリル}安息香酸メチルエステルの合
【0109】参考例6で合成した化合物0.36g(1.ommol)
を用い、実施例4と同様にして、表掲化合物(0.25g) を
得た。 NMR(270MHz, CDCl3 ) δ 1.35(t, J = 7.4Hz, 3H), 3.8
2(s, 3H).
【0110】[実施例14] 2−{−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−イ
ミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−
2−ベンゾチアゾリル}安息香酸の合成
【0111】実施例13で製造した化合物(0.22g) を用
い、実施例5と同様にして、表掲化合物(0.15g) を得
た。 NMR(270MHz, CD3OD)δ 1.29(t, J = 7.4Hz, 3H).
【0112】[実施例15] 2−{6−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
−2−ベンゾチアゾリル}安息香酸ナトリウム塩の合成
【0113】実施例14で製造した化合物0.08g(0.2mmo
l)を水(1ml) に溶解し、2N−水酸化ナトリウム0.1ml
(0.2mmol)を加え、室温で10分撹拌し、凍結乾燥により
表掲化合物(0.064g)を得た。 NMR(270MHz, D2O)δ 1.20(t, J = 7.4Hz, 3H).
【0114】[活性試験例1] ラット平滑筋細胞へのアンジオテンシンIIの結合阻害実
【0115】ラット大動脈由来平滑筋細胞に本発明化合
物および 125I-Tyr4 - アンジオテンシンII(0.25μC
i, 150μl:"NEX-105", NEX社製、以下 125I−AII
と略す)を加えて室温にて1時間インキュベートした。
未結合 125I−AIIをPBS(リン酸緩衝液)にて洗浄
した後、結合 125I−AIIの放射活性を測定し、各実施
例で合成した本発明化合物のアンジオテンシンIIの受容
体への結合阻害活性値(IC50)を求めた。その結果は
以下の通りであった。 実施例6の化合物のIC50:4.1 ×10-7
【0116】
【発明の効果】活性試験例で示されるとおり、本発明の
ベンゾアゾール誘導体は高いアンジオテンシンII拮抗作
用を有し、その血圧降下作用により高血圧症などの循環
器系疾患治療剤として有用であると考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 417/14 235 9051−4C 471/04 107 Z 8829−4C A 8829−4C E 8829−4C 473/40 // A61K 31/415 ABN 9360−4C 31/42 9360−4C 31/425 9360−4C 31/435 AEQ 9360−4C 31/505 ABU 9360−4C (72)発明者 安田 新 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 中村 憲史 大阪府枚方市招提大谷2丁目25番1号 株 式会社ミドリ十字中央研究所内 (72)発明者 井上 佳久 大阪府枚方市招提大谷2丁目25番1号 株 式会社ミドリ十字中央研究所内 (72)発明者 戎 一 大阪府枚方市招提大谷2丁目25番1号 株 式会社ミドリ十字中央研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)で表されるベンズアゾール誘
    導体、またはその塩。 【化1】 [一般式(1)中、R1 〜R7 、X〜Zは下記のものを
    示す。 R1 :低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、シクロ低
    級アルキル基、アルケニル基、アルコキシル基、アルコ
    キシ低級アルキル基、またはアルキルチオ基。 R2 、R3 :両者は同一でも異なっていてもよく、それ
    ぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、ハロ低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、アル
    ケニル基、アルコキシル基、−Cm2m+1、−(CH
    2n8 、または−(CH2p COR9 。 R4 :水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、アル
    コキシル基、または−Cm2m+1。 R5 :−COOH、−COOR10、−CONH2 、−C
    N、−SO3 H、−SO2 NH2 、−NHSO2 CF
    3 、またはC結合テトラゾリル基。 R6 、R7 :両者は同一でも異なっていてもよく、それ
    ぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、アルコキシル基、または−Cm2m+1。 X,Y:両者は同一でも異なっていてもよく、それぞれ
    独立して、=CH−または窒素原子。 Z:−NH−、酸素原子、またはイオウ原子。 ただし、上記のR8 〜R10、およびm、n、pは下記の
    ものを示す。 R8 :ヒドロキシル基またはアルコキシル基。 R9 :水素原子、ヒドロキシル基、低級アルキル基、ま
    たはアルコキシル基。 R10:低級アルキル基、アルケニル基、シクロ低級アル
    キル基、アリール基、またはアルアルキル基。 m:1〜6の整数。 n:1〜4の整数。 p:0〜4の整数。]
  2. 【請求項2】ベンズアゾール誘導体が、一般式(1)に
    おいて、R1 が低級アルキル基またはアルケニル基であ
    り、R2 とR3 は同一でも異なっていてもよく、それぞ
    れ独立して、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、−(CH2n8 、または−(CH2p COR
    9 (ここにおいて、R8 はヒドロキシル基またはアルコ
    キシル基、R9 は水素原子、ヒドロキシル基、またはア
    ルコキシル基、nは1〜4の整数、pは0〜4の整数で
    ある)であるベンズアゾール誘導体である、請求項1の
    化合物。
  3. 【請求項3】ベンズアゾール誘導体が、一般式(1)に
    おいて、R4 が水素原子であるベンズアゾール誘導体で
    ある、請求項1または2の化合物。
  4. 【請求項4】ベンズアゾール誘導体が、一般式(1)に
    おいて、R5 が−COOHまたはC結合テトラゾリル基
    であるベンズアゾール誘導体である、請求項1〜3のい
    ずれか一項の化合物。
  5. 【請求項5】ベンズアゾール誘導体が、一般式(1)に
    おいて、R6 、R7 は同一でも異なっていてもよく、そ
    れぞれ独立して水素原子、フッ素原子、塩素原子、低級
    アルキル基、またはアルコキシル基であるベンズアゾー
    ル誘導体である、請求項1〜4のいずれか一項の化合
    物。
  6. 【請求項6】Xが窒素原子であり、Yが=CH−であ
    る、請求項1〜5のいずれか一項の化合物。
  7. 【請求項7】ベンズアゾール誘導体が、一般式(1)に
    おいて、R1 が低級アルキル基であり、R2 とR3 は同
    一でも異なっていてもよく、それぞれ独立して、水素原
    子、低級アルキル基、−(CH2n8 、または−
    (CH2p COR9 (ここにおいて、R8 はヒドロキ
    シル基、R9 は水素原子、ヒドロキシル基、またはアル
    コキシル基、nは1、pは0あるいは1である)であ
    り、R4 が水素原子であり、R5 が−COOHまたはC
    結合テトラゾリル基であり、R6 とR7 は同一でも異な
    っていてもよく、それぞれ独立して、水素原子、フッ素
    原子、塩素原子、または低級アルキル基であり、Xが窒
    素原子であり、Yが=CH−であるベンズアゾール誘導
    体である、請求項1の化合物。
  8. 【請求項8】2−{5−[(2−ブチル−3H−イミダ
    ゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−1H
    −ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸、 2−{5−[(2−プロピル−7−メチル−3H−イミ
    ダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−1
    H−ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸、 2−{5−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
    イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
    −1H−ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸、 2−{6−[(2−ブチル−3H−イミダゾ[4,5−
    b]ピリジン−3−イル)メチル]−1H−ベンズイミ
    ダゾール−2−イル}安息香酸、 2−{6−[(2−プロピル−7−メチル−3H−イミ
    ダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−1
    H−ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸、 2−{6−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
    イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
    −1H−ベンズイミダゾール−2−イル}安息香酸、 2−{5−[(2−ブチル−3H−イミダゾ[4,5−
    b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−ベンズオキサ
    ゾリル}安息香酸、 2−{5−[(2−プロピル−7−メチル−3H−イミ
    ダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2
    −ベンズオキサゾリル}安息香酸、 2−{5−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
    イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
    −2−ベンズオキサゾリル}安息香酸、 2−{6−[(2−ブチル−3H−イミダゾ[4,5−
    b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−ベンゾオキサ
    ゾリル}安息香酸、 2−{6−[(2−プロピル−7−メチル−3H−イミ
    ダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2
    −ベンズオキサゾリル}安息香酸、 2−{6−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
    イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
    −2−ベンズオキサゾリル}安息香酸、 2−{5−[(2−ブチル−3H−イミダゾ[4,5−
    b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−ベンゾチアゾ
    リル}安息香酸、 2−{5−[(2−プロピル−7−メチル−3H−イミ
    ダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2
    −ベンゾチアゾリル}安息香酸、 2−{5−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
    イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
    −2−ベンゾチアゾリル}安息香酸、 2−{6−[(2−ブチル−3H−イミダゾ[4,5−
    b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−ベンゾチアゾ
    リル}安息香酸、 2−{6−[(2−プロピル−7−メチル−3H−イミ
    ダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2
    −ベンゾチアゾリル}安息香酸、 2−{6−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−
    イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]
    −2−ベンゾチアゾリル}安息香酸、 または、それらの塩。
  9. 【請求項9】3−{[2−[2−(1H−テトラゾール
    −5−イル)フェニル]−1H−ベンズイミダゾール−
    5−イル]メチル−2−ブチル−3H−イミダゾ[4,
    5−b]ピリジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]メ
    チル}−2−プロピル−7−メチル−3H−イミダゾ
    [4,5−b]ピリジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]メ
    チル}−2−エチル−5,7−ジメチル−3H−イミダ
    ゾ[4,5−b]ピリジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]メ
    チル}−2−ブチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピ
    リジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]メ
    チル}−2−プロピル−7−メチル−3H−イミダゾ
    [4,5−b]ピリジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]メ
    チル}−2−エチル−5,7−ジメチル−3H−イミダ
    ゾ[4,5−b]ピリジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−5−ベンズオキサゾリル]メチル}−2−
    ブチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−5−ベンズオキサゾリル]メチル}−2−
    プロピル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]
    ピリジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−5−ベンズオキサゾリル]メチル}−2−
    エチル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ[4,5−
    b]ピリジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−6−ベンズオキサゾリル]メチル}−2−
    ブチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−6−ベンズオキサゾリル]メチル}−2−
    プロピル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]
    ピリジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−6−ベンズオキサゾリル]メチル}−2−
    エチル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ[4,5−
    b]ピリジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−5−ベンゾチアゾリル]メチル}−2−ブ
    チル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−5−ベンゾチアゾリル]メチル}−2−プ
    ロピル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピ
    リジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−5−ベンゾチアゾリル]メチル}−2−エ
    チル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ[4,5−
    b]ピリジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−6−ベンゾチアゾリル]メチル}−2−ブ
    チル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−6−ベンゾチアゾリル]メチル}−2−プ
    ロピル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピ
    リジン、 3−{[2−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)
    フェニル]−6−ベンゾチアゾリル]メチル}−2−エ
    チル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ[4,5−
    b]ピリジン、 または、それらの塩。
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