JPH0672732U - シートリフター構造 - Google Patents

シートリフター構造

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JPH0672732U
JPH0672732U JP1972693U JP1972693U JPH0672732U JP H0672732 U JPH0672732 U JP H0672732U JP 1972693 U JP1972693 U JP 1972693U JP 1972693 U JP1972693 U JP 1972693U JP H0672732 U JPH0672732 U JP H0672732U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リンクの溶接ひずみに起因するガタつきおよ
び作動不良を防止する。 【構成】 ホルダーブラケット28、リンク16間に、ウェ
ーブワッシャ(ダンパー部材)34が介在されている。そ
して、ホルダーブラケット28、ウェーブワッシャ34およ
びリンク16の共締めによって、コネクティングロッド12
の端末が、ホルダーブラケットに対して回動自在かつ離
脱不能に取り付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、シートの前後の高さを調整して、シートを傾斜させるシートリフ ター構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、シートクッションの前部、後部を個別に昇降させて、シートの全体 的な傾斜角度および高さを調整するシートリフターが、自動車等のシートに装着 されている。
【0003】 シートリフターは、たとえば、シートスライド装置、シートクッション間で前 後に離反して配設されたフロント、リヤの一対のリンクを備えて構成され、取り 付け基部となるシートスライド装置に対する各リンクの回動のもとで、シートの 前部、後部が昇降可能となっている。
【0004】 左右のリンクは、たとえば、コネクティングロッドによって、フロント、リヤ 毎にそれぞれ連結され、モータに連動したコネクティングロッドとの一体的な回 動のもとで、モータの駆動力をシートの昇降方向の運動力に変換するように構成 されている。リンク、コネクティングロッド間は、通常、溶接によって固着され ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、コネクティングロッド、リンク間を溶接によって固着すると、溶接部 分、特にリンクの平坦面に溶接ひずみが生じる。このような溶接ひずみは、取り 付け基部に対するリンクの接触面を歪ませるため、取り付け基部、リンク双方の 接触面間の隙間に、部分的な変化を生じさせ、隙間の部分的な拡大により、リン クを過剰にガタつかせる虞れがある。
【0006】 特に、コネクティングロッドの軸支部分のガタつきは、他の部分のガタ、たと えば、駆動部の歯車間のバックラッシュ等をひろいやすく、他の部分のガタをひ ろうと、リンクの過剰なガタつきはもはや防止できず、異音等を発生させる原因 となっている。
【0007】 また、リンクの接触面が歪むと、取り付け基部の接触面に対するリンクの接触 面の摩擦抵抗も変化する。溶接ひずみ等によって生じる摩擦抵抗の変化は、リン クの角度によって変動するため、コネクティングロッドの回動を部分的に重くし て円滑な回動を妨げる虞れがある。
【0008】 この考案は、リンクの溶接ひずみに起因するガタつきおよび作動不良を防止す るシートリフター構造の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この考案によれば、取り付け基部、リンク間に、 たとえば、ウェーブワッシャのようなダンパー部材が介在されている。そして、 取り付け基部、ダンパー部材およびリンクの共締めによって、コネクティングロ ッドの端末が、取り付け基部に対して回動自在かつ離脱不能に取り付けられてい る。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例について詳細に説明する。
【0011】 図1、図2に示すように、この考案に係るシートリフター構造10においては、 フロント、リヤのコネクティングロッド12、14 に固着されたフロント、リヤのリ ンク16を有して、前部、後部のシートリフター18、20 がそれぞれ形成されている 。
【0012】 そして、シート(図示しない)が、フロント、リヤのレッグ22、24 を介してリ ンク16に連結され、コネクティングロッド12、14 と一体的なリンクの揺動に伴う レッグの上下動によって、シートの前部、後部が昇降可能となっている。
【0013】 前部、後部のシートリフター18、20 は、たとえば、アッパーレール26a 、ロア レール26b からなるシートスライド装置26を取り付け基部として形成され、左右 のシートスライド装置間に、コネクティングロッド12、14 が架設、軸支されてい る。コネクティングロッド12、14 は、たとえば、駆動サイドのラック、ピニオン の組み合わせやセクタギヤ、ピニオンの組み合わせ等を介して、モータ(図示し ない)に連動可能に連結され、モータの駆動のもとで、前部、後部のシートリフ ター18、20 がそれぞれ作動可能となっている。
【0014】 なお、このような前部、後部のシートリフター18、20 、および、取り付け基部 となるシートスライド装置26の構成自体はそれぞれ公知であり、それらの構成は この考案の趣旨でないため、ここでは、いずれも詳細に説明しない。
【0015】 ここで、たとえば、駆動サイドに対する従動サイドにおける、フロントのコネ クティングロッド12の一端は、図2に示すように、シートスライド装置のアッパ ーレール26a に予め固着されたホルダーブラケット28によって支持されている。 図1に加えて図3を見るとわかるように、コネクティングロッド12は、通常、当 該端末にリベットピン30を有して形成され、ホルダーブラケット28の挿通孔32へ のリベットピンの挿入、および、リベットピンのカシメによって、ホルダブラケ ット、つまりは取り付け基部となるシートスライド装置26に対して取り付けられ ている。
【0016】 ところで、図3に示すように、リンク16は、通常、コネクティングロッド12と リベットピン30との間の段部を利用して配設され、溶接によって、当該位置に固 着されている。しかしながら、溶接のもとで、リンク16をコネクティングロッド 12に固着すると、リンクの平坦面に溶接ひずみが生じるため、ホルダーブラケッ ト28との接触面を歪ませる虞れがあり、好ましくない。
【0017】 そこで、図1、図3を見るとよくわかるように、この考案においては、ホルダ ーブラケット28とリンク16との間に、ダンパー部材34を介在させ、リベットピン 30のカシメによるホルダーブラケット、ダンパー部材およびリンクの共締めによ って、コネクティングロッド12をホルダーブラケットに取り付けている。
【0018】 ダンパー部材34として、たとえば、弾性を有する波形のウェーブワッシャが利 用でき、ウェーブワッシャは、ホルダーブラケット28、リンク16の接触面に対す る摩擦抵抗の十分に抑制されたものとして形成されている。このようなウェーブ ワッシャ(ダンパー部材)34は、自己の波形形状に起因する弾性のもとで、溶接 ひずみによって生じたリンク16の凹凸等や軸線方向へのリベットピン30、つまり はコネクティングロッド12のガタを吸収する機能を有している。
【0019】 つまり、この考案によれば、リンク16の溶接時に溶接ひずみが生じ、たとえば 、リンク、ホルダーブラケット28間の隙間が部分的に拡大されても、ウェーブワ ッシャ34の弾性のもとで、そのひずみによって生じた凹凸等が十分に吸収される 。そのため、軸線方向へのコネクティングロッド12のガタつき、つまりはホルダ ーブラケット28に対するリンク16のガタつきが十分に抑制されるとともに、他の 部分のガタをひろうこともなく、着座者、特にドライバー等に不快感を与える異 音の発生が防止される。
【0020】 そして、リンク16に生じた溶接ひずみをウェーブワッシャ34の弾性のもとで吸 収するとともに、リンク、ホルダーブラケット28を直接的に接触させないため、 溶接ひずみが生じても、リンク、ホルダーブラケット28間の接触抵抗が大きく変 動しない。そのため、ホルダーブラケット28に対するリンク16の円滑な回動動作 が容易に確保でき、たとえば、前部のシートリフター18の作動性が確実に向上さ れる。
【0021】 更に、リンク16、ホルダーブラケット28間で、リベットピン30にウェーブワッ シャ34を挿着すれば足りるため、構成が複雑化することもなく、コネクティング シャフト12の取り付け作業が容易に行える。
【0022】 ここで、実施例においては、ウェーブワッシャをダンパー部材34として例示し ているが、溶接ひずみによる凹凸等を吸収する弾性部材であれば足りるため、こ れに限定されず、たとえば、樹脂製のスペーサ等を、ダンパー部材としてホルダ ーブラケット28、リンク16間に介在させてもよい。
【0023】 しかしながら、ウェーブワッシャをダンパー部材34とすれば、ホルダーブラケ ット28、リンク16の接触面に対する接触抵抗を低下させないため、コネクティン グロッド12の円滑な回動動作、つまりは前部のシートリフター18の作動性が確実 に向上される。
【0024】 また、実施例では、フロントのコネクティングロッド12の部分的な構造として 具体化しているが、ホルダーブラケット28にコネクティングロッドの端末を取り 付ける構成であれば足りるため、リヤのコネクティングロッド14においても、ホ ルダーブラケットにコネクティングロッドの端末を取り付ける構成であれば、同 様に構成できることはいうまでもない。
【0025】 更に、コネクティングロッド12は、リベットピン30のカシメによって、ホルダ ーブラケット28に取り付けられているが、コネクティングロッドを回動自在かつ 離脱不能にホルダーブラケットに取り付ければ足りるため、これに限定されず、 たとえば、ピン、Eリング等の係止部材の嵌着等によって、コネクティングロッ ドをホルダーブラケットに取り付けてもよい。
【0026】 しかしながら、リベットピン30のカシメによって、コネクティングロッド12を ホルダーブラケット28に取り付ければ、係止部材等の補助部材が不要となるため 、部品点数の増加、構成の複雑化等が確実に防止できる。
【0027】 なお、この考案のシートリフター構造は、自動車のシートに最適とはいえ、こ れに限定されず、電車、飛行機、船舶等のシートにも応用できることはいうまで もない。
【0028】 上述した実施例は、この考案を説明するためのものであり、この考案を何等限 定するものでなく、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全て この考案に包含されることはいうまでもない。
【0029】
【考案の効果】
上記のように、この考案に係るシートリフター構造によれば、取り付け基部と リンクとの間に介在されたダンパー部材によって、リンクの溶接ひずみで生じた 凹凸等が十分に吸収される。そのため、取り付け基部に対するリンクのガタつき が十分に抑制され、着座者、特にドライバー等に不快感を与える異音の発生が防 止される。
【0030】 そして、リンクに生じた溶接ひずみをダンパー部材の弾性のもとで吸収すると ともに、リンク、取り付け基部を直接的に接触させないため、溶接ひずみが生じ ても、リンク、取り付け基部間の接触抵抗が大きく変動しない。そのため、取り 付け基部に対するリンクの円滑な回動動作が容易に確保でき、シートリフターの 作動性が確実に向上される。
【0031】 更に、リンク、取り付け基部間にダンパー部材を介在すれば足りるため、構成 が複雑化することもなく、コネクティングシャフトの取り付け作業が容易に行え る。
【0032】 また、ウェーブワッシャをダンパー部材とすれば、溶接ひずみの吸収に加えて 取り付け基部、リンクの接触面に対する接触抵抗の低下が十分に防止されるため 、シートリフターの作動性が確実に向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るシートリフター構造の分解斜視
図である。
【図2】シートリフターの部分的な概略斜視図である。
【図3】シートリフター構造の縦断面図である。
【符号の説明】
10 シートリフター構造 12、14 フロント、リヤのコネクティングロッド 16 リンク 18、20 前部、後部のシートリフター 26 シートスライド装置(取り付け基部) 28 ホルダーブラケット 34 ダンパー部材(ウェーブワッシャ)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の取り付け基部間にコネクティ
    ングロッドが架設、軸支されるとともに、コネクティン
    グロッドの各端末部に、リンクが溶接によって固着さ
    れ、取り付け基部に対するコネクティングロッド、リン
    クの一体的な回動によって、機構部からの駆動力がシー
    トの前部、後部の上下動に変換されるシートリフター構
    造において、 取り付け基部、リンク間にダンパー部材を介在し、取り
    付け基部、ダンパー部材およびリンクの共締めによっ
    て、コネクティングロッドの端末を取り付け基部に対し
    て回動自在かつ離脱不能に取り付けたことを特徴とする
    シートリフター構造。
  2. 【請求項2】 ダンパー部材が、摩擦抵抗の十分に抑制
    されたウェーブワッシャである請求項1記載のシートリ
    フター構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150012506A (ko) * 2013-07-25 2015-02-04 주식회사다스 자동차 시트의 다이브 피벗 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20150012506A (ko) * 2013-07-25 2015-02-04 주식회사다스 자동차 시트의 다이브 피벗 장치

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JP2586963Y2 (ja) 1998-12-14

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