JPH0672680A - エレベータの防煙装置 - Google Patents

エレベータの防煙装置

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JPH0672680A
JPH0672680A JP22698392A JP22698392A JPH0672680A JP H0672680 A JPH0672680 A JP H0672680A JP 22698392 A JP22698392 A JP 22698392A JP 22698392 A JP22698392 A JP 22698392A JP H0672680 A JPH0672680 A JP H0672680A
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JP
Japan
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smoke
internal space
floor
expanded
control valve
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Application number
JP22698392A
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English (en)
Inventor
Makoto Tomidokoro
誠 富所
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物内に火災が発生したとき、出入口周縁部
と乗場扉との隙間から火煙が昇降路内等に流入するのを
確実かつ安価に防止する。 【構成】 乗場扉1と出入口2の周縁部との隙間に、内
部空間を有する膨脹可能な遮煙材を取付け、各階の乗場
に煙感知器を取付けて、煙感知器が設定時間T1以上作
動したとき、供給バルブ14を開放して不燃性流体6を
前記遮煙材の内部空間に充填して膨脹させ、エレベータ
かご8を最寄階に停止させるとともに、その後、前記煙
感知器の作動が設定時間T2 以内に停止したとき、ドレ
インバルブ15を開放して遮煙材の内部空間の不燃性流
体6を排出し、エレベータかご8を再運転可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災が発生したときに
煙が昇降路及びエレベータかご内に流入するのを防止す
るエレベータの防煙装置に関するもので、特に、防煙シ
ャッターをエレベータホールに設けることなく防煙でき
るエレベータの防煙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、図13乃至図17によって従来の
エレベータの乗場出入口を説明する。図13は従来のエ
レベータの乗場出入口を示す正面斜視図、図14は従来
のエレベータの乗場出入口を示す正面図、図15は図1
4のD−D切断線による断面図、図16は図14のE−
E切断線による断面図、図17は図14のF−F切断線
による断面図である。図において、1はエレベータの乗
場扉、2は乗場の出入口、2aは出入口2の側縁部、2
bは同じく上縁部、2cは下縁部であり、乗場扉1の開
閉のため、乗場扉1と出入口2の側縁部2a、乗場扉1
と上縁部2b及び乗場扉1と下縁部2cとの間には隙間
G1、G2及びG3がそれぞれ設けてある。
【0003】ところが、これらの隙間G1,G2,G3
は昇降路と直結しているため、建物内のある階で火災が
発生したとき、その火煙が前記各隙間G1,G2,G3
を通して昇降路内に吹き込み、他階に延焼する恐れがあ
った。また、エレベータかご内の乗客がこの火煙により
障害を受けることが考えられた。このため、従来、乗場
ホールに防煙シャッターを取付け、昇降路を通して他階
に延焼するのを防止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、防煙シャッタ
ーは乗場の天井内に格納しなければならず、大がかりな
ものであり、高価であった。また、乗場の壁等には防煙
シャッターの昇降を案内するための溝が必要であり、乗
場の外観を損ねていた。
【0005】そこで、実公昭55−31188号公報に
は、乗場扉と出入口周縁部との隙間に加熱によって膨脹
する遮煙材を備える技術が開示されている。図18は従
来のエレベータの防煙装置を示す要部断面図である。図
中、図13乃至図17と同一符号は上記従来の構成部分
と同一または相当する部分である。
【0006】図において、21は出入口2の側縁部2a
の乗場扉1との対向面にこれと空隙を隔てて配設された
側部遮煙材であり、例えば60〜100℃になったとき
に発泡して膨脹する無機質加熱膨脹性物質によって構成
されている。21aは側部遮煙材21を保持する保持
板、21bは保持板21aを出入口2の側縁部2aに固
定するボルト、22は側部遮煙材21に埋設された電気
抵抗材料からなる加熱体である。なお、図示を省略する
が、図13乃至図17における出入口2の上縁部2b及
び下縁部2cにおいてもそれぞれ同様の遮煙材及び加熱
体が設けられている。
【0007】このように構成された上記従来例のエレベ
ータの防煙装置は、通常は、乗場扉1と各遮煙材との間
に空隙が形成されているので、乗場扉1の開閉動作が妨
げられることはない。今、建物内に火災が発生して火災
感知器が作動すると、加熱指令が発信され、加熱体22
が側部遮煙材21及び上部、下部の遮煙材を加熱する。
この加熱によって、各遮煙材は膨脹し、乗場扉1と各遮
煙材との隙間を閉塞するので、火煙が昇降路に侵入する
ことによって発生する障害を未然に防止することができ
る。なお、各遮煙材は火災の熱により直接膨脹させるこ
ともできる。この技術によれば、高価な防煙シャッター
を取付けなくてよく、安価に製作できる。
【0008】ところが、この従来のエレベータの防煙装
置は、遮煙材が加熱によって膨脹するようになっている
ため、発泡体が膨脹する加熱温度に達する前に、火の
粉、煙等が乗場扉1と出入口2の周縁部との隙間から昇
降路内に流入してしまう可能性が高い。このため、作動
の信頼性を欠き、確実に延焼を防止できるものとはいえ
なかった。
【0009】そこで、本発明は、建物内に火災が発生し
たとき、出入口周縁部と乗場扉との隙間から火煙が昇降
路内等に流入するのを確実かつ安価に防止することがで
きるエレベータの防煙装置の提供を課題とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
エレベータの防煙装置は、乗場扉と出入口周縁部との隙
間に、内部空間を有する膨脹可能な膨脹遮煙材を取付
け、各階の乗場に煙感知器を取付けて、煙感知器が作動
したとき、供給制御弁を開放して不燃性流体を前記膨脹
遮煙材の内部空間に充填して膨脹させるものである。
【0011】また、請求項2の発明にかかるエレベータ
の防煙装置は、乗場扉と出入口周縁部との隙間に、内部
空間を有する膨脹可能な膨脹遮煙材を取付け、各階の乗
場に煙感知器を取付けて、煙感知器が所定時間以上作動
したとき、供給制御弁を開放して不燃性流体を前記膨脹
遮煙材の内部空間に充填して膨脹させるとともに、エレ
ベータかごを最寄階に停止させるものである。
【0012】更に、請求項3の発明にかかるエレベータ
の防煙装置は、乗場扉と出入口周縁部との隙間に、内部
空間を有する膨脹可能な膨脹遮煙材を取付け、各階の乗
場に煙感知器を取付けて、煙感知器が作動したとき、供
給制御弁を開放して不燃性流体を膨脹遮煙材に充填せし
め、エレベータかごを最寄階に停止させるとともに、そ
の後、前記煙感知器の作動が所定時間以内に停止したと
き、排出制御弁を開放して膨脹遮煙材の内部空間の不燃
性流体を排出し、エレベータかごを再運転可能とするも
のである。
【0013】請求項4の発明にかかるエレベータの防煙
装置は、乗場扉と出入口周縁部との隙間に、内部空間を
有する膨脹可能な膨脹遮煙材を取付け、各階に煙感知
器、供給制御弁及び排出制御弁を取付けて、煙感知器が
作動したとき、作動した階及びそれより上方の階の供給
制御弁を開放して不燃性流体を膨脹遮煙材に充填せしめ
るとともに、煙感知器の作動した階以上におけるエレベ
ータかごの運転を停止させるものである。
【0014】請求項5の発明にかかるエレベータの防煙
装置は、乗場扉と出入口周縁部との隙間に、内部空間を
有する膨脹可能な膨脹遮煙材を取付け、各階に煙感知
器、供給制御弁及び排出制御弁を取付け、昇降路内に外
気を導入して昇降路内の気圧を高くする昇降路内加圧機
構を設けて、前記煙感知器が作動したとき、作動した階
の供給制御弁を開放して不燃性流体を膨脹遮煙材に充填
し、昇降路内加圧機構により昇降路内の気圧を高くする
とともに、煙感知器の作動していない階に対してのみエ
レベータのサービスを行なうものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明においては、各階の乗場に取付
けられた煙感知器が作動すると、制御手段が供給制御弁
を開放して不燃性流体を膨脹遮煙材の内部空間に充填し
て膨脹せしめるので、乗場扉と出入口周縁部との隙間が
閉塞され、煙、火の粉などが昇降路内等に流入するのが
防止される。
【0016】また、請求項2の発明においては、特に、
各階の乗場に取付けられた煙感知器が所定時間以上作動
したときに、不燃性流体を膨脹遮煙材の内部空間に充填
して膨脹させるので、煙草の煙等による膨脹遮煙材の誤
動作を回避できるとともに、エレベータかごを最寄階に
停止させるので、エレベータかご内の乗客を安全に救出
することができる。
【0017】更に、請求項3の発明においては、特に、
膨脹遮煙材が動作した後、煙感知器の作動が所定時間以
内に停止したとき、排出制御弁を開放して膨脹遮煙材の
内部空間の不燃性流体を排出せしめるので、小規模火災
等で早期に消火された場合などにおいて速やかにエレベ
ータかごを再運転することができる。
【0018】請求項4の発明においては、煙感知器が作
動したとき、作動した階及びそれより上方の階の供給制
御弁を開放して不燃性流体を膨脹遮煙材に充填せしめる
とともに、煙感知器の作動した階以上におけるエレベー
タかごの運転を停止させるものであるから、特に、煙感
知器が作動した階より下の建物内の人を速やかに救出す
ることができる。
【0019】請求項5の発明においては、昇降路内に外
気を導入して昇降路内の気圧を高くする昇降路内加圧機
構を取付け、煙感知器が作動したとき、作動した階の供
給制御弁を開放して不燃性流体を膨脹遮煙材に充填し、
昇降路内加圧機構により昇降路内の気圧を高くするとと
もに、煙感知器の作動していない階に対してエレベータ
のサービスを行なうものであるから、特に、煙感知器の
作動していない階の建物内の人を速やかに救出すること
ができる。
【0020】
【実施例】
〈第一実施例〉まず、本発明の第一実施例を図1乃至図
8に基づいて説明する。図1は本発明の第一実施例によ
るエレベータの防煙装置を備えた乗場出入口を示す正面
図、図2は図1のA−A切断線による断面図、図3は図
2の側部遮煙材が動作した状態を示す要部断面図、図4
は図1のB−B切断線による断面図、図5は図1のC−
C切断線による断面図、図6は本発明の第一実施例によ
るエレベータの防煙装置を備えた昇降路を示す断面図、
図7は本発明の第一実施例によるエレベータの防煙装置
の構成図である。図中、図13乃至図18と同一符号は
従来の構成部分と同一または相当する部分である。
【0021】図2及び図3において、3は乗場扉1と乗
場の出入口2の側縁部2aとの隙間G1において側縁部
2aにその全長に至って所定の空隙を隔てて取付けられ
た側部遮煙材で、それ自体の伸びによって膨脹可能な難
燃性ゴム3aで構成されている。3bは難燃性ゴム3a
の断面中央部に長さ方向に連通して形成され、密閉され
た内部空間で、その内部に不燃性流体6が充満したと
き、難燃性ゴム3aが膨脹するようになっている。3c
は難燃性ゴム3aを保持している保持具、3dはこの保
持具3cを出入口2の側縁部2aに固定しているボルト
である。
【0022】同じく、図4において、4は乗場扉1と出
入口2の上縁部2bとの隙間G2において上縁部2bに
所定の空隙を隔てて取付けられた上部遮煙材で、難燃性
ゴム4aで構成されている。4bは難燃性ゴム4aの断
面中央部に長さ方向に連通して形成された内部空間で、
その内部に不燃性流体6が充満したとき、難燃性ゴム4
aが膨脹するようになっている。4cは難燃性ゴム4a
を保持している保持具、4dはこの保持具4cを出入口
2の上縁部2bに固定しているボルトである。
【0023】更に、図5において、5は乗場扉1と出入
口2の下縁部2cとの隙間G3において下縁部2cに所
定の空隙を隔てて取付けられた下部遮煙材で、難燃性ゴ
ム5aで構成されている。5bは難燃性ゴム5aの断面
中央部に長さ方向に連通して形成された内部空間で、そ
の内部に不燃性流体6が充満したとき、難燃性ゴム5a
が膨脹するようになっている。5cは難燃性ゴム5aを
保持している保持具、5dはこの保持具5cを出入口2
の下縁部2cに固定しているボルトである。ここで、各
遮煙材の内部空間に充填される不燃性流体としては、水
等の不燃性の液体或いは二酸化炭素、窒素等の不燃性の
気体が用いられる。
【0024】図6及び図7において、7は昇降路、8は
エレベータかご、9は釣合錘、10は昇降路7のピット
に立設された緩衝器である。なお、本実施例において
は、建物が3階の場合について説明することとし、11
a、11b、11cはそれぞれ1階、2階、3階の乗場
の天井に取付けられた周知の煙感知器である。12は機
械室に設けられた制御回路、13は不燃性流体6を貯溜
する供給タンク、14は不燃性流体6の供給を制御する
供給バルブ、15は不燃性流体6の排出を制御するドレ
インバルブ、16は不燃性流体6のドレインタンクであ
る。なお、出入口2の側縁部2a、上縁部2b及び下縁
部2cにおける難燃性ゴム3a、難燃性ゴム4a及び難
燃性ゴム5aは各階にそれぞれ設けられている。
【0025】次に、上記のように構成された第一実施例
のエレベータの防煙装置の動作を図8に基づいて説明す
る。図8は本発明の第一実施例によるエレベータの防煙
装置の動作を示すフローチャートである。
【0026】通常においては、出入口2の周縁部に取付
けられた各遮煙材と乗場扉1との間に空隙が形成されて
いるので、乗場扉1の開閉動作が遮煙材によって妨げら
れることはない。
【0027】一方、ある階(N階)で火災が発生し、ス
テップS1で1階から3階の煙感知器11a、煙感知器
11b及び煙感知器11cのいずれかが作動すると、ス
テップS2で、煙感知時間t0 の測定が開始される。次
に、ステップS3及びステップS4で煙感知器が連続し
て設定時間T1 以上作動しているかどうかを判断する。
そして、煙感知器の近辺で煙草の煙等による検出で短時
間に煙感知器の作動が終了し、煙感知時間t0 が設定時
間T1 を越えていない場合は、このルーチンの処理を終
了する。煙感知時間t0 が設定時間T1 以上の場合は、
ステップS5に進んで供給バルブ14を開放する。する
と、供給タンク13から不燃性流体6が各階の難燃性ゴ
ム3a、難燃性ゴム4a、難燃性ゴム5aのそれぞれの
内部空間3b、内部空間4b、内部空間5bに充填され
るので、全ての難燃性ゴムが不燃性流体6の充満によっ
て膨脹する。これによって、各階の乗場扉1との隙間G
1、隙間G2、隙間G3が閉塞され、火災の発生した階
の煙、火の粉が昇降路7内に侵入するのが防止される。
同時に、ステップS6に進んで、エレベータかご8は最
寄階に停止してサービスを中止する。
【0028】次に、ステップS7に進み、煙感知時間t
0 が設定時間T2 を越えたかどうかを判断し、ステップ
S8で手動復帰操作の有無を判断し、手動復帰操作がな
されていないとき、ステップS5からステップS8のル
ーチンを継続して実行する。ステップS7で煙感知時間
t0 が設定時間T2 を越えて作動した場合には、フロー
チャートを終了し、ステップS9で火災処理後に手動等
によって復帰を行なう。更に、ステップS8で手動復帰
操作の有無を判断し、火災が小規模で早期に消火された
り、火災訓練が行なわれたことなどにより、手動復帰操
作がなされたとき、ステップS10に進み、供給バルブ
14を閉鎖し、ステップS11でドレインバルブ15を
t1 時間開放して不燃性流体6をドレインタンク16に
排出する。これによって、各難燃性ゴムの内部空間の不
燃性流体6は排出され、各階の乗場扉1との隙間が開い
て、ステップS12でエレベータかご8の運転を再開す
ることができる。
【0029】このように、上記実施例のエレベータの防
煙装置は、乗場扉1と出入口2の周縁部との隙間に、内
部空間を有する膨脹可能な遮煙材を取付け、各階の乗場
に煙感知器を取付けて、煙感知器が設定時間T1 以上作
動したとき、供給バルブ14を開放して不燃性流体6を
前記遮煙材の内部空間に充填して膨脹させ、エレベータ
かご8を最寄階に停止させるとともに、その後、前記煙
感知器の作動が設定時間T2 以内に停止したとき、ドレ
インバルブ15を開放して遮煙材の内部空間の不燃性流
体6を排出し、エレベータかご8を再運転可能とするも
のである。
【0030】したがって、上記実施例によれば、各階の
乗場に取付けられた煙感知器が作動すると、制御回路1
2が供給バルブ14を開放して不燃性流体6を各遮煙材
の内部空間に充填して膨脹せしめるので、乗場扉1と出
入口2の周縁部との隙間が閉塞され、煙、火の粉などが
昇降路7内等に流入するのを確実に防止できる。この結
果、他階への延焼を防止できて、火災発生初期に、建物
内の人が避難する余裕を与えることができるとともに、
エレベータかご8内の乗客がこの煙等によって障害を受
けるのを防止できる。しかも、高価な防煙シャッターな
どを設置しなくても安価に実施できる。なお、この第一
実施例は請求項1乃至請求項3の態様に相当するもので
ある。
【0031】〈第二実施例〉次に、本発明の第二実施例
を図9及び図10に基づいて説明する。図9は本発明の
第二実施例によるエレベータの防煙装置の構成図、図1
0は本発明の第二実施例によるエレベータの防煙装置の
動作を示すフローチャートである。図中、図1乃至図7
と同一符号は第一実施例の構成部分と同一または相当す
る部分である。
【0032】図において、14a、14b、14cは3
階の建物の1階、2階、3階にそれぞれ設けられ、不燃
性流体6の供給を制御する供給バルブ、15a、15
b、15cはそれぞれ1階、2階、3階に設けられた不
燃性流体6の排出を制御するドレインバルブである。
【0033】次に、上記によって構成された第二実施例
のエレベータの防煙装置の動作を説明する。今、3階
(N階)で火災が発生し、ステップS21でN階、即
ち、3階の煙感知器11cが作動すると、ステップS2
2で、煙感知時間t0 の測定が開始される。そして、ス
テップS23及びステップS24で煙感知器11cが連
続して設定時間T1 以上作動しているかどうかを判断す
る。煙感知時間t0 が設定時間T1 を越えていない場合
は、このルーチンを終了し、煙感知時間t0 が設定時間
T1 以上の場合は、ステップS25に進んで3階以上の
供給バルブ14cを開放する。すると、供給タンク13
から不燃性流体6が3階の各難燃性ゴムに充填されて膨
脹し、3階の乗場扉1との隙間が閉塞される。同時に、
ステップS26に進んで、エレベータかご8を3階の呼
びには応答させず、1階と2階のサービスは可能として
運転させる。これによって火災が発生した3階の煙が昇
降路7を通過して、他階へ煙が拡散するのを防止でき、
火災発生初期にエレベータかご8を3階よりも下の1階
及び2階で運転させて、建屋内の人を速やかに避難させ
ることができる。
【0034】次に、ステップS27に進み、煙感知時間
t0 が設定時間T2 を越えたかどうかを判断し、ステッ
プS28で手動復帰操作の有無を判断し、手動復帰操作
がなされていないとき、ステップS25からステップS
28のルーチンを継続して実行する。ステップS27で
煙感知時間t0 が設定時間T2 を越えて作動した場合に
は、このルーチンを終了し、ステップS29で火災処理
後に手動等によって復帰を行なう。更に、ステップS2
8で手動復帰操作の有無を判断し、火災が小規模で早期
に消火されたり、火災訓練が行なわれたことなどによ
り、手動復帰操作がなされたとき、ステップS30に進
み、3階以上の供給バルブ14を閉鎖し、ステップS3
1でドレインバルブ15をt1 時間開放して不燃性流体
6をドレインタンク16に排出する。これによって、各
難燃性ゴムの内部空間の不燃性流体6は排出され、各階
の乗場扉1との隙間が開いて、ステップS32でエレベ
ータかご8の運転を再開することができる。
【0035】なお、図9及び図10では、3階の建物を
例として説明したが、それより高い、例えば、10階以
上の高層ビルで火災が発生したときも、同様に、火災の
発生したN階以上の供給バルブが開放されて延焼を防止
できるとともに、N階より下の階の呼びに対してはエレ
ベータかご8はサービスされるので、ビル内の多数の人
を速やかに救出することができる。
【0036】このように、第二実施例のエレベータの防
煙装置は、乗場扉1と出入口2の周縁部との隙間に、内
部空間を有する膨脹可能な遮煙材を取付け、各階に煙感
知器、供給バルブ及びドレインバルブを取付けて、煙感
知器が作動したとき、作動した階及びそれより上方の階
の供給バルブを開放して不燃性流体6を遮煙材に充填せ
しめるとともに、煙感知器の作動した階以上においてエ
レベータかご8の運転を停止させるものである。
【0037】したがって、上記実施例によれば、第一実
施例と同様の効果を期待できるとともに、特に、煙感知
器が作動した階より下の建物内の人を速やかに救出する
ことができる。なお、第二実施例は請求項4の態様に相
当する。
【0038】〈第三実施例〉更に、本発明の第三実施例
を図11及び図12に基づいて説明する。図11は本発
明の第三実施例によるエレベータの防煙装置を備えた昇
降路を示す断面図、図12は本発明の第三実施例による
エレベータの防煙装置の動作を示すフローチャートであ
る。図中、図1乃至図7及び図9と同一符号は第一実施
例及び第二実施例の構成部分と同一または相当する部分
である。
【0039】図において、17は昇降路7のピットに設
けられた昇降路内加圧機構であり、図示は省略するが、
制御回路12によって制御され、外部から空気を取込ん
で昇降路7の内部の気圧を高めるものである。なお、不
燃性流体6の配管構成は第二実施例の図9と同一であ
る。
【0040】次に、上記によって構成された第三実施例
のエレベータの防煙装置の動作を説明する。今、3階の
建物における2階(N階)で火災が発生したとし、ステ
ップS41で2階の煙感知器11bが作動すると、ステ
ップS42で、煙感知時間t0 の測定が開始される。そ
して、ステップS43及びステップS44で煙感知器1
1bが連続して設定時間T1 以上作動しているかどうか
を判断する。煙感知時間t0が設定時間T1 を越えてい
ない場合は、このフローチャートを終了し、煙感知時間
t0 が設定時間T1 以上の場合は、ステップS45に進
んで2階の供給バルブ14bを開放する。すると、供給
タンク13から不燃性流体6が2階の難燃性ゴムに充填
されて膨脹する。それによって、2階における乗場扉1
との隙間が閉塞され、この階の煙、火の粉が昇降路7内
に侵入するのが防止される。同時に、ステップS46に
進んで、昇降路内加圧機構17を作動させて昇降路7内
を加圧し、また、ステップS47でエレベータかご8を
2階の呼びには応答させず、1階と3階のサービスは可
能として運転させる。これによって、火災が発生した2
階の煙が昇降路7を通過して、他階へ煙が拡散するのを
一層確実に防止できるとともに、火災発生初期にエレベ
ータかご8を2階を除く1階と3階の間で運転させて、
建物内の多くの人を速やかに避難させることができる。
【0041】次に、ステップS48に進み、煙感知時間
t0 が設定時間T2 を越えたかどうかを判断し、ステッ
プS49で手動復帰操作の有無を判断し、手動復帰操作
がなされていないとき、ステップS45からステップS
49のルーチンを継続して実行する。ステップS48で
煙感知時間t0 が設定時間T2 を越えて作動した場合に
は、このルーチンを終了し、ステップS50で火災処理
後に手動等によって復帰を行なう。更に、ステップS4
9で手動復帰操作の有無を判断し、火災が小規模で早期
に消火されたり、火災訓練が行なわれたことなどによ
り、手動復帰操作がなされたとき、ステップS51に進
み、2階の供給バルブ14を閉鎖し、ステップS52で
ドレインバルブ15をt1 時間開放して不燃性流体6を
ドレインタンク16に排出する。これによって、各難燃
性ゴムの内部空間の不燃性流体6は排出され、各階の乗
場扉1との隙間が開いて、ステップS53でエレベータ
かご8の運転を再開することができる。更に、ステップ
S54で昇降路内加圧機構17の作動を停止する。
【0042】なお、図11及び図12では、3階の建物
を例として説明したが、それより高い、例えば、10階
以上の高層ビルで火災が発生したときも、同様に、火災
の発生したN階の供給バルブが開放されて他階への延焼
を防止できるとともに、N階以外の呼びに対してはエレ
ベータかご8のサービスが行なわれ、また、いずれかの
個所より他の階にも煙が拡散して煙感知器が作動した場
合は、順次該当する階についても供給バルブを開放して
難燃性ゴムを膨脹させるとともに、エレベータかご8の
サービスを停止する。これによって、ビル内の多数の人
を速やかに救出することができる。
【0043】このように、第三実施例のエレベータの防
煙装置は、乗場扉1と出入口2の周縁部との隙間に、内
部空間を有する膨脹可能な遮煙材を取付け、各階に煙感
知器、供給バルブ及びドレインバルブを取付け、昇降路
7内に外気を導入して昇降路内の気圧を高くする昇降路
内加圧機構17を設けて、前記煙感知器が作動したと
き、作動した階の供給バルブを開放して不燃性流体6を
遮煙材に充填し、昇降路内加圧機構17により昇降路7
内の気圧を高くするとともに、煙感知器の作動していな
い階に対してはエレベータのサービスを行なうものであ
る。
【0044】したがって、上記実施例によれば、第一実
施例と同様の効果を期待できるとともに、特に、煙感知
器の作動していない階の建物内の人を速やかに救出する
ことができる。なお、第三実施例は請求項5の態様に相
当する。
【0045】ところで、上記各実施例の遮煙材は、難燃
性ゴム自体の伸びにより膨脹させているが、本発明を実
施する場合は、これに限定されるものではなく、例え
ば、難燃性ゴムを蛇腹構造とすることによって、無理な
く大きく膨脹させることが可能である。また、第三実施
例の昇降路内加圧機構17は、昇降路7のピットに設け
ているが、本発明を実施する場合には、昇降路7内を加
圧できれば、どこに設けてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のエレベ
ータの防煙装置は、乗場扉と出入口周縁部との隙間に、
内部空間を有する膨脹可能な膨脹遮煙材を取付け、各階
の乗場に煙感知器を取付けて、煙感知器が作動したと
き、供給制御弁を開放して不燃性流体を前記膨脹遮煙材
の内部空間に充填して膨脹させるものである。したがっ
て、各階の乗場に取付けられた煙感知器が作動すると、
制御手段が供給制御弁を開放して不燃性流体を膨脹遮煙
材の内部空間に充填して膨脹せしめるので、乗場扉と出
入口周縁部との隙間が閉塞され、煙、火の粉などが昇降
路内等に流入するのを確実かつ安価に防止できる。この
結果、他階への延焼を防止でき、火災発生初期に建物内
の人が避難する余裕を与えることができるとともに、エ
レベータかご内の乗客が煙等によって障害を受けるのを
防止できる。
【0047】また、請求項2の発明のエレベータの防煙
装置は、乗場扉と出入口周縁部との隙間に、内部空間を
有する膨脹可能な膨脹遮煙材を取付け、各階の乗場に煙
感知器を取付けて、煙感知器が所定時間以上作動したと
き、供給制御弁を開放して不燃性流体を前記膨脹遮煙材
の内部空間に充填して膨脹させるとともに、エレベータ
かごを最寄階に停止させるものである。したがって、特
に、各階の乗場に取付けられた煙感知器が所定時間以上
作動したときに、不燃性流体を膨脹遮煙材の内部空間に
充填して膨脹させるので、煙草の煙等による膨脹遮煙材
の誤動作を回避できるとともに、エレベータかごを最寄
階に停止させるので、エレベータかご内の乗客を安全に
救出することができる。
【0048】更に、請求項3の発明のエレベータの防煙
装置は、乗場扉と出入口周縁部との隙間に、内部空間を
有する膨脹可能な膨脹遮煙材を取付け、各階の乗場に煙
感知器を取付けて、煙感知器が作動したとき、供給制御
弁を開放して不燃性流体を膨脹遮煙材に充填せしめ、エ
レベータかごを最寄階に停止させるとともに、その後、
前記煙感知器の作動が所定時間以内に停止したとき、排
出制御弁を開放して膨脹遮煙材の内部空間の不燃性流体
を排出し、エレベータかごを再運転可能とするものであ
る。したがって、特に、膨脹遮煙材が動作した後、煙感
知器の作動が所定時間以内に停止したとき、排出制御弁
を開放して膨脹遮煙材の内部空間の不燃性流体を排出せ
しめるので、小規模火災等で早期に消火された場合など
において速やかにエレベータかごを再運転することがで
きる。
【0049】請求項4の発明のエレベータの防煙装置
は、乗場扉と出入口周縁部との隙間に、内部空間を有す
る膨脹可能な膨脹遮煙材を取付け、各階の乗場に煙感知
器を取付けて、煙感知器が作動したとき、作動した階及
びそれより上方の階の供給制御弁を開放して不燃性流体
を膨脹遮煙材に充填せしめるとともに、煙感知器の作動
した階以上においてエレベータかごの運転を停止させる
ものである。したがって、煙感知器が作動したとき、作
動した階及びそれより上方の階の供給制御弁を開放して
不燃性流体を膨脹遮煙材に充填せしめるとともに、煙感
知器の作動した階以上におけるエレベータかごの運転を
停止させるものであるから、特に、煙感知器が作動した
階より下の建物内の人を速やかに救出することができ
る。
【0050】請求項5の発明のエレベータの防煙装置
は、乗場扉と出入口周縁部との隙間に、内部空間を有す
る膨脹可能な膨脹遮煙材を取付け、各階の乗場に煙感知
器を取付け、昇降路内に外気を導入して昇降路内の気圧
を高くする昇降路内加圧機構を設けて、前記煙感知器が
作動したとき、作動した階の供給制御弁を開放して不燃
性流体を膨脹遮煙材に充填し、昇降路内加圧機構により
昇降路内の気圧を高くするとともに、煙感知器の作動し
ていない階に対してエレベータのサービスを行なうもの
である。したがって、煙感知器が作動したとき、作動し
た階の供給制御弁を開放して不燃性流体を膨脹遮煙材に
充填し、昇降路内加圧機構により昇降路内の気圧を高く
するとともに、煙感知器の作動していない階に対してエ
レベータのサービスを行なうものであるから、特に、一
層確実に延焼を防止できるとともに、煙感知器の作動し
ていない階の建物内の人を速やかに救出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例によるエレベータの
防煙装置を備えた乗場出入口を示す正面図である。
【図2】図2は図1のA−A切断線による断面図であ
る。
【図3】図3は図2の側部遮煙材が動作した状態を示す
要部断面図である。
【図4】図4は図1のB−B切断線による断面図であ
る。
【図5】図5は図1のC−C切断線による断面図であ
る。
【図6】図6は本発明の第一実施例によるエレベータの
防煙装置を備えた昇降路を示す断面図である。
【図7】図7は本発明の第一実施例によるエレベータの
防煙装置の構成図である。
【図8】図8は本発明の第一実施例によるエレベータの
防煙装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】図9は本発明の第二実施例によるエレベータの
防煙装置の構成図である。
【図10】図10は本発明の第二実施例によるエレベー
タの防煙装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】図11は本発明の第三実施例によるエレベー
タの防煙装置を備えた昇降路を示す断面図である。
【図12】図12は本発明の第三実施例によるエレベー
タの防煙装置の動作を示すフローチャートである。
【図13】図13は従来のエレベータの乗場出入口を示
す正面斜視図である。
【図14】図14は従来のエレベータの乗場出入口を示
す正面図である。
【図15】図15は図14のD−D切断線による断面図
である。
【図16】図16は図14のE−E切断線による断面図
である。
【図17】図17は図14のF−F切断線による断面図
である。
【図18】図18は従来のエレベータの防煙装置を示す
要部断面図である。
【符号の説明】
1 乗場扉 2 出入口 2a 側縁部 2b 上縁部 2c 下縁部 3 側部遮煙材 4 上部遮煙材 5 下部遮煙材 3a,4a,5a 難燃性ゴム 3b,4b,5b 内部空間 6 不燃性流体 7 昇降路 8 エレベータかご 11a,11b,11c 煙感知器 12 制御回路 14,14a,14b,14c 供給バルブ 15,15a,15b,15c ドレインバルブ 17 昇降路内加圧機構 G1,G2,G3 隙間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗場扉と出入口周縁部との隙間に取付け
    られ、内部空間を有し、膨脹して前記隙間を閉塞する膨
    脹遮煙材と、 前記膨脹遮煙材の内部空間に充填されて膨脹せしめる不
    燃性流体と、 各階の乗場に取付けられた煙感知器と、 前記膨脹遮煙材の内部空間への不燃性流体の供給を制御
    する供給制御弁と、 前記膨脹遮煙材の内部空間に充填された不燃性流体の排
    出を制御する排出制御弁と、 前記煙感知器が作動したとき、供給制御弁を開放して不
    燃性流体を膨脹遮煙材の内部空間に充填せしめる制御手
    段とを具備することを特徴とするエレベータの防煙装
    置。
  2. 【請求項2】 乗場扉と出入口周縁部との隙間に取付け
    られ、内部空間を有し、膨脹して前記隙間を閉塞する膨
    脹遮煙材と、 前記膨脹遮煙材の内部空間に充填されて膨脹せしめる不
    燃性流体と、 各階の乗場に取付けられた煙感知器と、 前記膨脹遮煙材の内部空間への不燃性流体の供給を制御
    する供給制御弁と、 前記膨脹遮煙材の内部空間に充填された不燃性流体の排
    出を制御する排出制御弁と、 前記煙感知器が所定時間以上作動したとき、供給制御弁
    を開放して不燃性流体を膨脹遮煙材の内部空間に充填せ
    しめるとともに、エレベータかごを最寄階に停止させる
    制御手段とを具備することを特徴とするエレベータの防
    煙装置。
  3. 【請求項3】 乗場扉と出入口周縁部との隙間に取付け
    られ、内部空間を有し、膨脹して前記隙間を閉塞する膨
    脹遮煙材と、 前記膨脹遮煙材の内部空間に充填されて膨脹せしめる不
    燃性流体と、 各階の乗場に取付けられた煙感知器と、 前記膨脹遮煙材の内部空間への不燃性流体の供給を制御
    する供給制御弁と、 前記膨脹遮煙材の内部空間に充填された不燃性流体の排
    出を制御する排出制御弁と、 前記煙感知器が作動したとき、供給制御弁を開放して不
    燃性流体を膨脹遮煙材の内部空間に充填せしめ、エレベ
    ータかごを最寄階に停止させるとともに、その後、前記
    煙感知器の作動が所定時間以内に停止したとき、排出制
    御弁を開放して膨脹遮煙材の内部空間の不燃性流体を排
    出せしめ、エレベータかごを再運転可能とする制御手段
    とを具備することを特徴とするエレベータの防煙装置。
  4. 【請求項4】 乗場扉と出入口周縁部との隙間に取付け
    られ、内部空間を有し、膨脹して前記隙間を閉塞する膨
    脹遮煙材と、 前記膨脹遮煙材の内部空間に充填されて膨脹せしめる不
    燃性流体と、 各階の乗場に取付けられた煙感知器と、 各階に設けられ、前記膨脹遮煙材の内部空間への不燃性
    流体の供給を制御する供給制御弁と、 各階に設けられ、前記膨脹遮煙材の内部空間に充填され
    た不燃性流体の排出を制御する排出制御弁と、 前記煙感知器が作動したとき、作動した階及びそれより
    上方の階の供給制御弁を開放して不燃性流体を膨脹遮煙
    材の内部空間に充填せしめるとともに、煙感知器の作動
    した階以上におけるエレベータかごの運転を停止する制
    御手段とを具備することを特徴とするエレベータの防煙
    装置。
  5. 【請求項5】 乗場扉と出入口周縁部との隙間に取付け
    られ、内部空間を有し、膨脹して前記隙間を閉塞する膨
    脹遮煙材と、 前記膨脹遮煙材の内部空間に充填されて膨脹せしめる不
    燃性流体と、 各階の乗場に取付けられた煙感知器と、 各階に設けられ、前記膨脹遮煙材の内部空間への不燃性
    流体の供給を制御する供給制御弁と、 各階に設けられ、前記膨脹遮煙材の内部空間に充填され
    た不燃性流体の排出を制御する排出制御弁と、 昇降路内に設けられ、外気を導入して昇降路内の気圧を
    高くする昇降路内加圧機構と、 前記煙感知器が作動したとき、作動した階の供給制御弁
    を開放して不燃性流体を膨脹遮煙材の内部空間に充填せ
    しめ、昇降路内加圧機構により昇降路内の気圧を高くす
    るとともに、煙感知器の作動していない階に対してのみ
    エレベータのサービスを行なう制御手段とを具備するこ
    とを特徴とするエレベータの防煙装置。
JP22698392A 1992-08-26 1992-08-26 エレベータの防煙装置 Pending JPH0672680A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001294388A (ja) * 2000-04-07 2001-10-23 Mitsubishi Electric Corp エレベーターのかごの防音装置
KR100647829B1 (ko) * 1998-08-11 2006-11-23 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 엘리베이터 장치
CN104191196A (zh) * 2014-08-20 2014-12-10 天津京龙工程机械有限公司 一种齿条安装调校装置

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