JPH0672670A - エレベータかご室の吸音構造 - Google Patents

エレベータかご室の吸音構造

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JPH0672670A
JPH0672670A JP23048992A JP23048992A JPH0672670A JP H0672670 A JPH0672670 A JP H0672670A JP 23048992 A JP23048992 A JP 23048992A JP 23048992 A JP23048992 A JP 23048992A JP H0672670 A JPH0672670 A JP H0672670A
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JP
Japan
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plate
resonance
shaped member
space
noise
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Application number
JP23048992A
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English (en)
Inventor
Shigeru Takaishi
石 茂 高
Shigeo Nakagaki
垣 薫 雄 中
Masashi Shudo
藤 正 志 首
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 大幅な構造上の設計変更を必要とすることな
く、主として風速の増加に伴う空気力学的な騒音を簡単
で安価に最小限に抑制できる、エレベータかご室の吸音
構造を提供することにある。 【構成】 エレベータかご室の天井11,12、外周壁
13,14等に、共鳴室20,28と、共鳴用透孔2
5,30が設けられ、これらにより共鳴器が構成されて
いることを特徴としている。 【効果】 共鳴現象によって、様々な要因によるかご室
での騒音、特に低周波数範囲の騒音を共鳴器に効率よく
吸収でき、かご室内の騒音が効果的に低減される。この
際、大幅な構造上の設計変更を必要としないため、騒音
を簡単で安価に抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータかご室の吸
音構造に係り、特にエレベータかご室内の比較的騒音レ
ベルの大きい低周波数範囲の騒音を吸音することができ
るエレベータかご室の吸音構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータの乗りかごは、図9に示すよ
うに、かご枠1と、このかご枠1内に組込まれたかご室
2とから構成されている。また、このかご室2の上部に
は、風流孔3が設けられており、換気のためのファン4
が設けられている。ところで、近年、エレベータは、高
速化される傾向にあり、これに伴って、エレベータかご
室2の周りの風速が大きくなってきている。その結果、
この速度の大きい風の乱れにより空気力学的な騒音が発
生し、この騒音がかご室2内にもたらされることがあ
る。また、かご室2上部のファン4それ自体に起因する
騒音も、風流孔3を通してかご室2内に侵入することが
ある。このような騒音は、かご室2内では無視できない
ものとなっており、騒音に対する改善策も種々提案され
ている。
【0003】このような改善策として、例えば、図9に
示すように、乗りかごの上下に、風流の乱れの発生を抑
制するように湾曲して形成された板状の風音対策カバー
5が設けられている。また、乗りかごの側板6に、緩衝
材が封入されていることもある。これにより、かご室2
内への騒音の伝播を極力防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
建築物は高層化される傾向にあり、これに伴い、エレベ
ータも高揚・高速化されるようになってきている。その
ため、これに起因する騒音の発生がより一層激しくなっ
てきており、上記のような風音対策カバー5及び緩衝材
によっても、かご室内の乗客にもより一層の不快感を与
え、不安を募らせるといったことがある。このような背
景からより一層の騒音対策の必要が生じてきている。
【0005】一方、エレベータは本来建築物の一構成要
素であり、またエレベータ構造物の大きさは建築基準法
等により様々な制約を受けており、騒音低減の対策を施
すために、大幅な構造変更をすることは事実上不可能で
ある。このような事情から、構造変更することなしに、
騒音を最小限に抑制する構造的工夫が必要となってきて
いる。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述した従来技
術が有する問題を解消し、大幅な構造上の設計変更を必
要とすることなく、主として風速の増加に伴う空気力学
的な騒音を簡単で安価に最小限に抑制できるようにした
エレベータかご室の吸音構造を提供することにある。
【0007】
【発明の構成】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エレベータかご室の内壁面の一部を構成
する第1板状部材とこれに離間して対向する第2板状部
材との間に形成された第1空間と、この第1空間と連通
し第2板状部材から外側に膨出し第1空間より小さい容
積をもつ第2空間とにより共鳴室が形成され、第1板状
部材の第2空間に対向する位置に共鳴用透孔が形成さ
れ、これら共鳴室と共鳴用透孔とにより共鳴器が構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】このように、本発明では、共鳴室と共鳴用透孔
とからなる共鳴器がエレベータかご室に設けられている
ため、共鳴現象によって、従来技術で説明した様々な要
因によるかご室での騒音、特に低周波数範囲の騒音が共
鳴器に効率よく吸収され、その結果、かご室内の騒音が
効果的に低減される。この際、大幅な構造上の設計変更
を必要としないため、騒音を簡単で安価に抑制できる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施例に
よるエレベータかご室の吸音構造について説明する。図
1は、本発明の一実施例によるエレベータかご室の正面
断面図である。図2は、同実施例によるエレベータかご
室の平面図である。図3は、図2の[C]−[C]線に
沿う断面図である。図4は、同実施例によるエレベータ
かご室の側面図である。図5は、図4の[E]−[E]
線に沿う断面図である。
【0010】図1に示すように、乗りかごの天井は、本
天井11(第2板状部材)と、この本天井11の下面に
吊持された吊り天井12(第1板状部材)とから構成さ
れている。この吊り天井12は、本天井11に取付けら
れた側壁部12aと、この側壁部12aの下側に取付け
られた底部12bとからなっている。また、乗りかごの
外周壁は、側板13と、これの室内側に一定間隔をおい
て取付けられた内装材14とからなっている。さらに、
吊り天井12の側壁部12aと、この外周壁の内装材1
4との間には、風流孔15が形成されている。さらに、
乗りかごの上面には、室内空調用のファン16が設けら
れている。一方、この乗りかごの底面には、かご床17
が設けられている。これら本天井11、吊り天井12、
側板13、内装材14、かご床17により、エレベータ
かご室18が形成されている。
【0011】本実施例では、かご室10に吸音構造が敷
設されている。図2,3には、かご室10の天井の吸音
構造が示してあり、図4,5には、外周壁の吸音構造が
示してある。先ず、図2,3に示すように、本天井11
と吊り天井12との間には、第1空間21が形成されて
いる。本天井11には複数の孔23が形成されており、
これらの孔23を被覆して内部に第2空間22を形成す
るように、断面逆U字状の複数の箱部材24が取付けら
れている。これら第1空間21と、第2空間22とは、
孔23を介して相互に連通しており、共鳴室20を構成
している。さらに、この第2空間22に対向する吊り天
井12の底部12bの位置に、各々、複数の共鳴用透孔
25が形成されている。なお、共鳴用透孔25が設けら
れた吊り天井12の底部12bには、通気性を有する化
粧シート等が張り付けられており、外観からは、この共
鳴用透孔25を視認することはできない。
【0012】この共鳴室20と、共鳴用透孔25とが、
比較的大容積を有するヘルムホルツ型の共鳴器を構成し
ている。このヘルムホルツ型の共鳴器では、第1及び第
2空間21,22により形成された共鳴室20の容積を
V、共鳴用透孔25の開口半径をr、共鳴用透孔25の
深さをd(図3(b)参照)、音速をcとすれば、共鳴
用周波数fは、
【数2】 で表される。
【0013】この式から明らかなように、共鳴室20の
容積Vが大きければ、共鳴周波数fが小となる。そのた
め、図2,3に示すように、共鳴室20の容積Vが大き
くとることができるため、かご室18の天井に、比較的
共鳴周波数の低い共鳴器を構成することができる。従っ
て、図6の特性図において、比較的騒音レベルの大きい
低周波数範囲(約50〜100Hz)の騒音が、破線で
示すように低減される。
【0014】さらに、第2空間22は、箱部材25によ
り構成されているため、共鳴室20の容積Vを容易に調
整することができる。このように、本実施例では、騒音
を低減するに際して、孔23、箱部材24、及び、共鳴
用透孔25の追加のみであるため、大幅な設計変更をす
ることなく、ヘルムホルツ型の共鳴器の共鳴現象によっ
て、様々な要因によるかご室18での騒音、特に低周波
数範囲の騒音が共鳴器に効率よく吸収されて、かご室内
の騒音が効果的に低減される。
【0015】さらに、図4,5に示すように、外周壁に
も共鳴器が構成されている。すなわち、側板13と内装
材14との間に、第1空間26が形成されており、上述
した箱部材24と略同様の箱部材29が側板13に取付
けられており、この箱部材29の内部が第2空間27を
形成している。これら第1空間26及び第2空間27が
共鳴室28を構成している。さらに、内装材14の第2
空間27に対向する位置に、共鳴用透孔30が設けられ
ている。これら第1及び第2空間26,27による共鳴
室と、共鳴用透孔30とがヘルムホルツ型の共鳴器を構
成している。このように、外周壁に共鳴器が敷設されて
いるため、かご室18内全体の騒音を効果的に低減する
ことができる。また、この場合にも、大幅な構造上の設
計変更を必要としない。
【0016】さらに、図7,8には、本発明による他の
実施例が示されている。図7は、この他の実施例による
かご室の天井の断面図であり、図8は、図7の[H]−
[H]線に沿う断面図である。
【0017】この実施例では、天井の内部に共鳴器が埋
設されている。すなわち、本天井11と吊り天井12の
底部12bとの間に、仕切り板31が設けられており、
この仕切り板31と吊り天井12の側部12aとの間に
第1空間32が形成されている。さらに、仕切り板31
に孔33が設けられ、これを被覆するように、箱部材3
4が取付けられており、この箱部材34の内部が第2空
間35を形成している。これら第1空間32及び第2空
間35が共鳴室36を構成している。さらに、吊り天井
12の側部12aには、共鳴用透孔37が設けられ、こ
の共鳴用透孔37と共鳴室36とがヘルムホルツ型の共
鳴器を構成している。なお、この共鳴器は、天井に左右
対称に設けられている。この場合にも、大幅な構造上の
設計変更を必要とすることなく、特に、天井上面のファ
ン16に起因する騒音を効果的に抑制することができ
る。なお、本発明は、上述した実施例に限定されるもの
ではく、種々変形可能である。また、共鳴器の設置場所
は、かご枠等の他の部材に接することがなければ、かご
室の如何なる箇所であってもよい。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、共鳴室
と共鳴用透孔とからなる共鳴器がエレベータかご室に設
けられているため、共鳴現象によって、様々な要因によ
るかご室での騒音、特に低周波数範囲の騒音が共鳴器に
効率よく吸収され、その結果、かご室内の騒音が効果的
に低減される。これにより、乗り心地が良く、信頼性・
安全性の高いエレベータ乗りかごを提供することができ
る。この際、大幅な構造上の設計変更を必要としないた
め、騒音を簡単で安価に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例によるエレベータか
ご室の正面断面図である。
【図2】図2は、同実施例によるエレベータかご室の平
面図である。
【図3】図3(a)は、図2の[C]−[C]線に沿う
断面図であり、図3(b)は、吊り天井の底部の拡大図
である。
【図4】図4は、同実施例によるエレベータかご室の側
面図である。
【図5】図5は、図4の[E]−[E]線に沿う断面図
である。
【図6】図6は、かご室の騒音特性を示すグラフであ
る。
【図7】図7は、本発明の他の実施例によるかご室の天
井の断面図である。
【図8】図8は、図7の[H]−[H]線に沿う断面図
である。
【図9】図9は、従来技術によるエレベータ乗りかごの
斜視図である。
【符号の説明】
11 本天井 12 吊り天井 13 側板 14 内装材 21,26,32 第1空間 22,27,35 第2空間 20,28,36 共鳴室 25,30,37 共鳴用透孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレベータかご室の内壁面の一部を構成す
    る第1板状部材とこれに離間して対向する第2板状部材
    との間に形成された第1空間と、この第1空間と連通し
    第2板状部材から外側に膨出し第1空間より小さい容積
    をもつ第2空間とにより共鳴室が形成され、第1板状部
    材の第2空間に対向する位置に共鳴用透孔が形成され、
    これら共鳴室と共鳴用透孔とにより共鳴器が構成されて
    いることを特徴とするエレベータかご室の吸音構造。
  2. 【請求項2】前記第1板状部材は、吊り天井であり、第
    2板状部材は、本天井である請求項1に記載のエレベー
    タかご室の吸音構造。
  3. 【請求項3】前記第1板状部材は、内装材であり、第2
    板状部材は、外周壁側板である請求項1に記載のエレベ
    ータかご室の吸音構造。
  4. 【請求項4】前記第1板状部材は、吊り天井の側部であ
    り、第2板状部材は、吊り天井と本天井との間に設けら
    れた板状部材である請求項1に記載のエレベータかご室
    の吸音構造。
  5. 【請求項5】第1及び第2空間により形成された共鳴室
    の容積をV、共鳴用透孔の開口半径をr、共鳴用透孔の
    深さをd、音速をcとすれば、共鳴用周波数fは、 【数1】 で表され、前記共鳴器は、ヘルムホルツ型共鳴器を構成
    していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
    項に記載のエレベータかご室の吸音構造。
JP23048992A 1992-08-28 1992-08-28 エレベータかご室の吸音構造 Pending JPH0672670A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016069132A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社日立製作所 エレベーター装置
US10246300B2 (en) 2015-06-30 2019-04-02 Otis Elevator Company Elevator virtual aerodynamic shroud

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016069132A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社日立製作所 エレベーター装置
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