JPH0672502B2 - ドーム屋根の構築方法 - Google Patents

ドーム屋根の構築方法

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JPH0672502B2
JPH0672502B2 JP63001262A JP126288A JPH0672502B2 JP H0672502 B2 JPH0672502 B2 JP H0672502B2 JP 63001262 A JP63001262 A JP 63001262A JP 126288 A JP126288 A JP 126288A JP H0672502 B2 JPH0672502 B2 JP H0672502B2
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JP
Japan
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roof
pressure
lining plate
concrete layer
concrete
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JP63001262A
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JPH01178680A (ja
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八郎 北村
文男 鎌田
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Obayashi Corp
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Obayashi Corp
Osaka Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、ドーム状屋根の構築方法に関し、特に、屋
根を構成するコンクリート層にプレストレスを導入する
構築方法に関する。
《従来の技術》 周知のように、LNG,LPGなどの低温液化ガスの貯蔵用タ
ンク、原子力発電用格納容器などの圧力容器では、貯蔵
物などを収納したときに内部圧力が外圧よりも大きくな
る。
この種の圧力容器は、通常、鉄筋コンクリートで構築さ
れ、円筒状の側壁と、側壁の上端に架設されたドーム状
の屋根とを備えている。
ところで、一般的にコンクリート構造物は、圧縮には強
いが、引張りに弱点があることが知られているが、上記
圧力容器では、前述したように、内部圧力が外圧よりも
大きくなるので、その側壁,屋根には引張り力が作用
し、これらの部分にひび割れなどの欠陥が生じ易くな
り、圧力容器の耐力,耐久性に問題が生じる。
そこで、従来は、圧力容器の側壁や屋根にプレストレス
を導入して引張り力に対する補強をしていたが、特に、
ドーム屋根にこれを導入する方法に以下に説明する問題
があった。
《発明が解決しようとする問題点》 すなわち、従来の圧力容器の屋根にプレストレスを導入
する方法は、側壁の上端部分に複数のプレストレス導入
ケーブルを環状に配置し、これを緊張することでドーム
屋根に間接的にプレストレスを導入する方法と、屋根に
直接ケーブルを埋設しておき、これを緊張する方法とが
採用されていた。
しかし、これらの方法では、プレストレス導入ケーブル
の配設などに時間がかかり、構造も複雑になり、コスト
がかさむという問題があった。
この発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、比較的簡単な
構成により、打設されたコンクリートが硬化する過程で
プレストレスを導入できるとともに、プレストレスの導
入にあたって構造上の欠陥を生じることがない経済的な
ドーム屋根の構築方法を提供することにある。
《問題点を解決するための手段》 上記目的を達成するために、この発明は、立設された側
壁の上端にドーム状の屋根を架設した圧力容器用屋根の
構築方法において、前記側壁の屋根との接続部に変形防
止用のフランジ部を設けるとともに、前記屋根を、ドー
ム状に屈曲形成された薄鋼板からなるライニングプレー
トと、このライニングプレートの上面側に一体的に打設
形成されるコンクリート層とで構成し、かつ、前記ライ
ニングプレートの上面側には前記コンクリート層に埋設
されその端部が該コンクリート層の厚さ方向における中
心位置を越えて上面近傍まで延びるジベルを突設し、前
記ライニングプレートを前記側壁の上端に設置した状態
で、前記コンクリート層を打設するときに、前記ライニ
ングプレートの内側に打設コンクリートの重量圧以上の
圧力を加えながら施工し、前記打設コンクリートが硬化
した後に前記圧力を除去することを特徴とする。
《作用》 上記構成のドーム屋根の構築方法によれば、屋根のコン
クリート層を打設する時に、その型枠の一部となるライ
ニングプレートの内側から、打設するコンクリートの重
量圧以上の圧力が加えられているので、ライニングプレ
ートはこの圧力により引張り力が作用しており、この状
態で打設コンクリートが硬化した後に、加圧状態を解除
すれば、コンクリート層にはプレストレスが導入され
る。
また、上記ライニングプレートの上面側には、コンクリ
ート層の厚さ方向における中心位置を越えて上面近傍ま
でジベルが突設されているので、ジベルによってコンク
リート層の下面から上面までを含めた全体が一体的に挙
動するよう拘束される。従って、ライニングプレート上
に打設したコンクリートが硬化した後に該圧力を除去し
たときには、コンクリート層全体が一体的に圧縮側に挙
動して該コンクリート層全体にプレストレスが導入され
るから、コンクリート層の上面側にクラックが発生する
ことはない。
しかも、側壁の屋根との接続部には変形防止用のフラン
ジ部が設けられているので、上記圧力除去時に側壁が内
方に変形することを抑える。
《実施例》 以下、この発明の好適な実施例について添付図面を参照
にして詳細な説明する。
第1図および第2図は、この発明にかかるドーム屋根の
構築方法の一実施例を示している。
同図に示す構築方法は、圧力容器、原子力発電用格納容
器を構築する場合に適用したものであって、圧力容器10
は底版12,側壁14,屋根16とで構築され、内部は密閉され
ている。
圧力容器10は、地上,半地下あるいは地中に構築され、
底版12は円盤状に形成されるとともに、側壁14は上端が
開口した円筒状に形成され、その上端には後述する圧力
除去時に側壁14が内方に変形することを抑えるとともに
層厚な屋根16の外周縁を固定支持するためのフランジ部
18が環状に形成されている。
また、屋根16は、中央部分が上方に膨出したドーム状に
形成され、ドーム状に屈曲形成された薄鋼板からなるラ
イニングプレート20と、このライニングプレート20の上
面側に一体的に打設形成されたコンクリート層22とから
構成され、ライニングプレート20の上面側には、打設さ
れるコンクリート層22内に埋設されるジベル24がコンク
リート層22の上面近傍まで延びてコンクリート層22の厚
さ方向(図中で上下方向)における中心位置を越えて上
面近傍まで延びて突設されている。このジベル24によっ
てコンクリート層22の下面から上面までを含めた全体が
一体的に挙動するよう拘束される。
圧力容器10の構築では、これを例えば地上に設置する場
合には、まず、地盤上に基礎杭を打設して、杭の上端に
底版12を構築する。
次いで、底版12上に形枠を設置して環状の側壁14を形成
する。
しかるのち、屋根16を側壁14のフランジ部18に架設する
ことになるが、屋根16の施工は以下のようにして行われ
る。
まず、屋根16の下面側を構成するライニングプレート20
は、分割した状態で側壁14内に搬入され、そこで連結し
てドーム状に屈曲した形状に形成される。
そして、ジベル24はライニングプレート20の製作時にそ
の上面側に溶接される。
このようにして側壁14の内部で組立て製作されたライニ
ングプレート20は、例えば、特開昭59−52075号公報に
開示されているように、ライニングプレート20の下方か
ら圧気を加え、エアリフトにより側壁14の上端まで上昇
させるか、あるいは、ジャッキアップ工法により上昇さ
せ、側壁14のフランジ部18上に位置させ、その周縁を固
定する。
次いで、ライニングプレート20上にコンクリートを打設
してコンクリート層22を形成することになるが、このと
きにライニングプレート20の内側に圧力Pが導入され
る。
導入される圧力Pとしては、打設されるコンクリートの
重量圧よりも大きい圧力であって、より具体的には、コ
ンクリートの重量圧に圧力容器10の設計圧を加えた大き
さである。
そして、圧力Pが導入されると、この状態を維持しつつ
コンクリートの打設が行われ、圧力Pは打設されたコン
クリートが硬化するまで加えられ、コンクリートが硬化
すると、加圧状態が解除され、これによりドーム屋根16
の架設が終了する。
さて、以上の方法で構築されるドーム屋根16の構築方法
においては、屋根16のコンクリート層22を打設形成する
時に、その形枠の一部としても利用されるライニングプ
レート20の内側から、打設するコンクリートの重量圧以
上の圧力Pが加えられているので、ライニングプレート
20はこの圧力Pにより引張り力が作用しており、この状
態で打設コンクリートが硬化した後に、加圧状態を解除
すればライニングプレート20は元の状態に戻ろうとする
ので、その上面側に埋設されたジベル24がコンクリート
層22の厚さ方向における中心位置を越えて上面近傍まで
突設されており、該ジベル24によってコンクリート層22
の下面から上面までを含めた全体が一体的に挙動するよ
う拘束されるため、ライニングプレート20上に打設した
コンクリートが硬化した後に該圧力を除去したときに
は、コンクリート層22の全体が一体的に圧縮側に挙動し
て圧力容器10の内方に引き込もうとする力が作用するこ
とになり、従来のようにプレストレスケーブルを緊張す
ることなくコンクリート層22の全体にプレストレスを容
易に導入することができる。
この場合、コンクリート層22に導入されるプレストレス
の大きさは、圧力Pの大きさに対応するので、これを適
宜設定することにより任意に変更することができる。
また、ジベル24はコンクリート層22の上面近傍まで延び
ているので、ライニングプレート20の内側に加えられた
圧力を除去してコンクリート層22を圧力容器10の内方に
引き込もうとする力が作用しても、コンクリート層全体
が一体的に圧縮側に挙動するからその上面側にクラック
が発生することを抑えることができる。さらに、圧力除
去時に、屋根16の外周縁が固定支持された側壁14の上部
が内方に変形する力が作用しても、側壁14の屋根16との
接続部には変形防止用のフランジ部18が設けられている
のでこれを抑えることができる。
《発明の効果》 以上実施例で説明したように、この発明にかかるドーム
屋根の構築方法によれば、比較的簡単な構成により、打
設されたコンクリートが硬化する過程でプレストレスを
導入でき、内圧が高い圧力容器の耐力と耐久性とを経済
的に補強することができるとともに、プレストレスの導
入にあたって屋根を構成するコンクリート層の上面側に
クラックが発生したり側壁が内方に変形するといった構
造上の欠陥を生じることがないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法で構築する圧力容器の一例を示す縦
断面図、第2図は第1図の要部拡大図である。 10……圧力容器 12……底版 14……側壁 16……屋根 18……フランジ部 20……ライニングプレート 22……コンクリート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鎌田 文男 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (56)参考文献 特開 昭58−98573(JP,A) 特開 昭58−110758(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立設された側壁の上端にドーム状の屋根を
    架設した圧力容器用屋根の構築方法において、 前記側壁の屋根との接続部に変形防止用のフランジ部を
    設けるとともに、前記屋根を、ドーム状に屈曲形成され
    た薄鋼板からなるライニングプレートのと、このライニ
    ングプレート上面側に一体的に打設形成されるコンクリ
    ート層とで構成し、かつ、前記ライニングプレートの上
    面側には前記コンクリート層に埋設されその端部が該コ
    ンクリート層の厚さ方向における中心位置を越えて上面
    近傍まで延びるジベルを突設し、前記ライニングプレー
    トを前記側壁の上端に設置した状態で、前記コンクリー
    ト層を打設するときに、前記ライニングプレートの内側
    に打設コンクリートの重量圧以上の圧力を加えながら施
    工し、前記打設コンクリートが硬化した後に前記圧力を
    除去することを特徴とするドーム状屋根の構築方法。
JP63001262A 1988-01-08 1988-01-08 ドーム屋根の構築方法 Expired - Lifetime JPH0672502B2 (ja)

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