JPH0672482A - 基板ウェファー懸架容器、基板ウェファー懸架装置、及び基板ウェファー懸架容器に挿入するためのクッション - Google Patents

基板ウェファー懸架容器、基板ウェファー懸架装置、及び基板ウェファー懸架容器に挿入するためのクッション

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JPH0672482A
JPH0672482A JP28152192A JP28152192A JPH0672482A JP H0672482 A JPH0672482 A JP H0672482A JP 28152192 A JP28152192 A JP 28152192A JP 28152192 A JP28152192 A JP 28152192A JP H0672482 A JPH0672482 A JP H0672482A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体ウェファー、円板又は基板を貯蔵及び
搬送するためのパッケージ乃至容器であって、搬送又は
取扱い中の振動や衝撃をある程度吸収出来、しかも外部
環境からの汚染を防止出来るたけでなく、パッケージ内
側から基板のこすれ等により粒子が発生し同基板を汚染
したり、損傷したりするのを防止出来るパッケージを提
供する。 【構成】 パッケージはカバー(12)、底部材(1
0)、ウェファー噛合い表面(144,146)を備え
た突出部材(135)を有する少なくとも一つのクッシ
ョン(18,20)、該クッションを固定するための軌
道(44,45)又は(78,80)及び前記ウェファ
ーを収納するためのカセット(14)を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパッケージに関するもの
であり、より具体的には、取換え可能な弾性クッション
を備えた基板ウェファーパッケージにして、前記クッシ
ョン間にはウェファーが懸架され、エッジ形状部におけ
る滑動又は枢動を防止し、以って粒子の発生及びウェフ
ァーに対する損傷を排除するようにした基板ウェファー
パッケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術の説明】基板ウェファーを保持し、搬送す
るためのパッケージ乃至容器が当業界において種々知ら
れている。例えば、(Nentl氏の)米国特許第5,
046,615号は円板搬送装置を開示しており、該装
置はカバー内に鋸歯状スカラップの列として設けた下向
きに延びる鋸歯状葉部材を利用することによりウェファ
ー又は円板を直立し平行な隔置部品として整列させると
ともに、同円板のしっかりした配置を行なうことにより
最後の搬送体内における縦方向又は横方向の動きを防止
している。
【0003】(Gregorson氏等の)米国特許第
4,966,284号は基板ウェファーを貯蔵し、搬送
するための基板パッケージ容器を開示している。この特
許に開示された容器は屈曲する片持ち梁式の水平方向ア
ームの対向列を含んでおり、該アームには各端部にウェ
ファーと噛合うための中心V字割溝が設けられている。
【0004】(Mortensen氏の)米国特許第
4,793,488号は半導体ウェファーを貯蔵及び搬
送するための二部分からなるパッケージを開示してい
る。このパッケージはウェファーを定位置に固定するた
めにウェファーに対してばね圧力を誘起せしめる複数個
のウェファー接触子を含んでいる。
【0005】(Armstrong氏の)米国特許第
4,653,636号は高温ウェファーボートを開示し
ている。このウェファーボートは慣用的リブと、底支持
リブと、側方支持レールと側方保持レールとを含んでい
る。これらのレールはウェファーの位置決めを維持のす
るために整合された割溝を備えている。
【0006】(Koez氏の)米国特許第4,588,
086号は2部分からなり透明な蓋を備えた基板搬送体
を開示している。ベース部分は半円形のV字形状割溝を
含んでいる。カバーはまたウェファーの頂部と噛合うた
めのV字形状割溝をも含んでいる。
【0007】(Voss氏等の)米国特許第4,55
5,024号は半導体ウェファーのためのパッケージユ
ニットを開示しており、該ユニットはウェファー表面を
支持するためベース内に設けたばね舌片と、蓋内に設け
た内向きに突出する保持コーンとを含んでいる。ウェフ
ァーは4つの接触点において固定されている。この設計
の目標はウェファーとの接触を最小限に保持することで
ある。
【0008】(Johnson氏の)米国特許第4,4
50,960号は輪郭形状を備え、柔軟なフィンガーを
含んだパッケージを開示しており、同フィンガーはウェ
ファーを隔置し、固定するとともにパッケージ底に関し
てパッケージ頂部に向けての上向き圧力を提供してい
る。
【0009】(Kudlich氏の)米国特許第4,1
60,504号は互いに対向して形成された複数個の平
行で、横方向に延びるガイドリブと、円板をして直立位
置に維持するよう協働する複数個のノブとを備えている
パッケージを開示している。
【0010】(Johnson氏の)米国特許第4,0
43,451号は半導体ウェファーのための更に別の搬
送容器を開示している。蓋は内部のウェファー位置決め
リブと、ウェファーのエッジの直下及び上方に設けた弾
性的でカーブしたウェファー支持体とを備えている。ベ
ースは柔らかくばね性のあるプラスチックからなり、波
形のウェファー噛合い表面を備えた細長いパネルを含ん
でいる。
【0011】前述した従来技術の引用例においてウェフ
ァーパッケージ技術の顕著な改良例が説明されたが、こ
れらの従来技術に係るパッケージを用いても真の問題点
は存在し続ける。これらの問題点の多くはパッケージ乃
至容器が封入するウェファー基板の特性故に生ずるもの
である。そのような基板ウェファーは破損し易く、傷付
き易く、従って極めて脆弱である。これらの基板ウェフ
ァーは粒子又は他の環境汚染物によって容易に損傷を受
ける。前述した以外の他の従来技術のある物は確かにウ
ェファーを外部環境から保護することが出来る。しかし
ながら、そのようなパッケージが用いられる時には、ウ
ェファーはパッケージ作業そのものによって損傷を受け
たり、ウェファーがパッケージ内のウェファーエッジ輪
郭上を枢動し、滑動するか又は回転することによって生
成される粒子によって汚染されるパッケージの内部環境
のために損傷を受けてしまう。そのような内部汚染はパ
ッケージ内で基板ウェファーを緩衝するか保持するのに
用いられる熱可塑性プラスチックがそれらの弾性記憶作
用を失なうにつれて顕著なものになり、遂には、ウェフ
ァーはもはやしっかり保持されなくなる。そのような屈
曲的クリープが発生する時には、パッケージ封入された
ウェファーはそれらのエッジ輪郭部上で枢動又は滑動す
ることにより粒子を発生する可能性があり、同粒子はウ
ェファー基板を損傷するか又は汚染する可能性がある。
かくして、これらのパッケージは基板ウェファーのエッ
ジを損傷するだけでなく、集積回路を製造する際用いら
れる高度に敏感な面表面をも損傷する可能性がある。
【0012】本発明はベース及びカバーを備えた、リッ
ジ状になっている透明な熱可塑性プラスチックパッケー
ジを提供することにより従来技術の不具合を克服してい
る。カバー内にはエラストマ材料又は可撓性の熱可塑性
材料から作られたクッションが設けられている。同一の
エラストマ又は可撓性の熱可塑性プラスチックからなる
クッションがベースに連結されており、パッケージが用
いられる時には基板ウェファーは2つのエラストマクッ
ション間に挿入され、これらによってしっかりと定位置
に保持される。前記2つのクッションは同一の構造を備
えている。各クッションは一対の平行レールを有するベ
ースを備えている。平行レールの間には複数個のウェフ
ァー係合部材が延びている。各ウェファー係合部材は弾
性的ではあるがウェファーのエッジとしっかり噛合うよ
う変形可能である。各係合部材は又両側で外向きに延び
るアングル表面をも備えている。ウェファーのエッジ
は、かくて、アングルを有し、外向きに延びる表面間に
しっかりと固定されている。箱が閉じられた時には、ウ
ェファーはベース上のクッションとカバー内のクッショ
ンの間にしっかりと保持されるので、前述の従来技術の
パッケージとくらべてウェファーへの損傷の可能性は大
いに減少する。
【0013】
【発明の要約】本発明の一般的な目的はウェファー基板
のためのパッケージであって、ウェファーがパッケージ
箱の外の環境により汚染又は損傷されるのを防止するよ
うシール可能なパッケージを提供することである。同様
にして、本発明の目的はそのようなウェファーパッケー
ジであって、ウェファーが定位置にしっかりと保持し、
しかも粒子の発生にかかる箱内部の環境によって損傷を
受けないようにウェファーを固定することが出来るウェ
ファーパッケージを提供することである。
【0014】本発明のパッケージは基本的には3つの主
要部品すなわちベース、カバー及びクッション手段装置
とからなっている。カバー及びベースはカセットをして
その内部に封入されるウェファーを入れた状態で完全に
閉じる役目を果している。一つの例が前述の米国特許第
4,966,284号の図2に示されている。これらの
カセットを使用することによりウェファーをロボットに
より取扱うことが可能となる。パッケージすべき一群の
ウェファーを保持するためのカセットは任意選択的なも
のである。代替的な実施例はベースの側壁内に複数個の
ポケットを内蔵することによりカセットの必要性を排除
している。前記ベース及びカバーはかくしてパッケージ
の外側からの汚染を防止するためにシールすることが出
来る。
【0015】本発明が従来技術と異なる点は弾性的又は
可撓的な熱可塑性クッションをベース及びカバーと連結
させている点であり、これらのクッションは搬送中のパ
ッケージの種々の要素に対して円板形状のウェファーが
相対的運動を起すのを防止するために設けられている。
これらのクッションは弾性的又は可撓的な熱可塑性材料
から作られており、形状が等しいので入れ換え可能であ
る。各クッションは一対の平行レールから構成されてお
り、同平行レール間には複数個の突出したエッジ係合部
材が配設されている。例えば、ウェファーを装着したカ
セットがベース内に置かれると、各ウェファーの下側エ
ッジはクッションの個別に延びる部材と接触する。前記
突出部材は変形屈曲することにより関連する円板形状の
ウェファーの形状と適合する。ウェファーのエッジはウ
ェファーに向けて延びている2つのアングル表面間に保
持され、同アングル表面がウェファーのエッジを収納す
る。カバーは次にベース上に配置される。そうすると、
カバーに連結されたクッションの突出部材がウェファー
の対向する表面に噛合う。前記2つのクッションは円板
を定位置にしっかりと保持するよう協働するので、前記
円板が箱の内部構造とこすれ合い粒子が発生し、ウェフ
ァーを汚染したり損傷したりすることはない。このこと
が達成されるのはクッションの存在によりウェファーが
箱内のエッジ輪郭上で枢動したり滑動したりすることが
防止されるからである。
【0016】叙上から明らかなように、本発明の主要な
目的の一つは半導体ウェファー、円板又は基板を搬送
し、貯蔵するためのパッケージを提供することである。
【0017】別の目的はウェファーの搬送中出会う衝撃
の幾分か並びに振動を吸収するパッケージ内に複数個の
ウェファーを懸架することである。
【0018】本発明の別の目的は半導体ウェファー、円
板又は基板を貯蔵及び搬送するためのハイテク、最新技
術のウェファーパッケージにして手動的又はロボット的
に操作可能なパッケージを提供することである。
【0019】本発明の更に別な目的は搬送中及び取扱い
中にウェファーが外部環境によって汚染されるのを防止
するウェファーパッケージを提供することである。
【0020】本発明の別の目的はパッケージの内側に粒
子が発生して脆弱なウェファーを汚染又は損傷すること
を防止出来るウェファーパッケージを提供することであ
る。
【0021】本発明の別の目的はウェファーを弾性体ク
ッション間に懸架してウェファーの枢動又は滑動を排除
し、ウェファーがパッケージの内部構造体とこすれ合わ
ないようにし、かくてウェファーが汚染されないように
するパッケージを提供することである。
【0022】本発明の別の目的は容易に入れ換え可能か
つ挿入可能なエラストマ的又は可撓的熱可塑性クッショ
ンを提供することである。
【0023】本発明の更に別な目的はクッションの屈曲
的クリープ量又は弾性記憶損失量が最小であり、容易に
取換えが可能であるためパッケージの寿命を増大させ得
るようなクッションを提供することである。
【0024】更に別な目的はパッケージのベース及びカ
バー内に、保持すべきウェファーのエッジに適合するよ
う変形可能なるとともにウェファーのエッジをクッショ
ン上に心合せし易くするアングル表面を含んでいるその
ような弾性クッションを提供することである。
【0025】本発明の別の目的は二次パッケージに要す
る詰物の量及び寸法を減じ以ってパッケージされたウェ
ファーをしっかり固定することで搬送コストを減ずるこ
とである。
【0026】
【実施例】図1はパッケージ5の一部切取って示せる正
面図である。前記パッケージは底部材10、カバー12
及び内部のウェファー搬送カセット14を含んでいる。
やはり図示されているウェファー16はカセット14内
に位置している。更に着脱自在のクッション18及び2
0の端面図が示されているが、このクッションの間に前
記ウェファーがしっかりと保持されている。図2はパッ
ケージの側面図を示しており、同パッケージには内部ウ
ェファー搬送カセット14が備わっており、これらが隠
れ線で示されている。
【0027】パッケージ5の底部材10及びカバー12
は好ましくはウェファーを視認し易くするために剛固か
つ透明な熱可塑性プラスチック材で作られている。図
1、図2及び図4に示すように底部材10は底24とこ
れら延びて上っている4個の一体壁26,28,30及
び32を備えている。以下説明するカバー12上の対応
するリムと会合する外向きに突出するリム34は壁2
6,28,30及び32の頂部に沿って配置されてい
る。対向する壁26及び30上のリム34は掛金部材3
6及び38を含んでいる。前記掛金はパッケージの要求
条件に応じた任意の適当な掛金とすることが出来る。図
示のパッケージ継目は気密シールを得るためのシール4
0及び42を含んでいる。前記壁26及び30はパッケ
ージの人による取扱いを容易にするため掛金部材の下方
の地点37及び39において凹所を設けられている。
【0028】底24の内側表面43の上側表面上には2
本のL字形状をしたクッション保持用軌道44及び45
が設けられている。前記軌道の両側には更に低位置平面
状表面52上に設けた溝48及び50が備えられてい
る。各溝はそれを横切って延びる位置決めリブ58及び
60を備えている。前記位置決め壁の内側表面に沿って
リップ54が設けられている。リップ54は壁28に沿
って位置決め用割出し部材56を含んでいる。割出し部
材56並びにリブ58及び60は以下詳細に述べるよう
にウェファーカセットを収納するためのものである。
【0029】カバー12は図1、図2及び図5に示すよ
うに4つの一体壁64,66,68及び70を備えたベ
ース62を含んでいる。外向きに突出するリム72は壁
の頂部に沿って設けられ、リム34と会合することによ
ってパッケージをテープシーリングするための表面を提
供している。壁64及び68におけるリム72は掛金部
材36及び38と噛合う掛金部材74及び76を含んで
いる。壁64及び68は掛金の操作を容易にするために
同掛金上方の地点61及び63に位置した凹みを含んで
いる。前記ベース62は又その内側表面上において2本
のL字形状の平行なクッション保持軌道78及び80を
含んでいる。ベース62は又上側平面表面82と下側平
面表面84を備えている。前記上側平面状表面82はパ
ッケージの頂部から延びており、積重ねの目的のため、
底部材10の上側平面表面44によって誘起された凹所
と会合するよう設計されている。
【0030】図3はウェファー搬送カセット14の斜視
図である。カセット14は対向する側面86及び88を
備えており、同側面には側面86の一端部に沿って垂直
方向かつ外向きに延びている第一の支持バー90と側面
88の一端部に沿って垂直方向かつ外向きに延びている
第二の支持バー92とが設けられている。「H」字形状
の部材94及びセグメント化された半割ロッド96が前
記支持バー90及び92の間に配置されており、同バー
から引込んだ位置にある。垂直方向に向いた平面部材9
8が後方部分間に配置されており、側面86及び88の
後方部分と面一の関係をなしている。側面86及び88
の底部に沿ってそれぞれ設けられた底部エッジ100及
び102の各々は位置決めリブ58及び60と適合する
ための凹所87及び89を備えた凹み部分を備えてい
る。側面86の上側エッジに沿って設けられた平面状頂
部エッジ104は支持バー90の上側部分と平面状部材
98の外側部分の間に位置しており、類似の平面状頂部
エッジ106は支持バー92の上側部分と平面状部材9
8の上側かつ外側部分の間において側面88の上側エッ
ジに沿って延びている。
【0031】リブ108a〜108n並びに交番的に設
けられたウェファーポケット110a〜110nは前記
平面状頂部エッジ104と側面86の下側部分の間の距
離部分に沿って垂直方向に延びているが、前記下側部分
付近において前記リブ108a〜108n並びに交番ウ
ェファーポケット110a〜110nはカーブした横断
面形状をなし、側面86の下側部分と交差している。同
様にして、リブ112a〜112n並びに交番ウェファ
ーポケット114a〜114nは平面状頂部エッジ10
6と側面88の下側部分の間の距離の大部分に対して垂
直方向に延びているが、下側部分付近においては前記リ
ブ108a〜108n並びに交番ウェファーポケット1
10a〜110nはカーブした横断面形状をとり、側面
88の下側部分と交差している。ウェファーポケットの
背部は寸法的安定性を付与するために125a〜125
nで示すように丸味をつけられている。これらの背部は
同様にしてカーブした横断面形状をとり、側面88の下
側部分と交差している。
【0032】前記平面状頂部エッジ104及び106
は、外側周縁付近において、それぞれ垂直方向の位置決
め孔及び割溝116a〜116bおよび117a〜11
7bを含んでいる。ウェファー搬送カセット14は又支
持バー90及び92内にそれぞれ配置されたロボット式
ハンドラ用割溝118及び119並びに平面状部材98
の頂部エッジ及び側面86,88の上側部分付近におい
てウェファー搬送カセット14後部に配置されたロボッ
トハンドラ用割溝120及び122を含んでいる。側面
86及び88の上側部分上にはロボットタブ部材123
a及び123bが配置されている。ロボット式カセット
は輸送及び貯蔵及び/又は処理の目的で用いることが可
能であり、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、テフロン又は他の類似材料のような適当なポリ
マから構成することが出来る。
【0033】次に図1、図7、図8及び図9の(a) から
(d) を参照し、ウェファーが間に懸架されるクッション
18及び20について議論する。前記クッションはエラ
ストマ又は可撓性熱可塑性プラスチック又は他の材料で
あって可撓的クリープが最小でポリビニリデンフルオラ
イド(PVDF)のように弾性記憶効果の少ない特性を
備えた材料から作られているのが好ましい。より具体的
には、たわみに関するクリープ量はASTM規格D29
90に従って測定した時に0.25〜1.5%のたわみ
(60℃時)の範囲内におさまっているべきである。各
クッションは2本の平行レール130及び132を備え
ており、これらのレールはカバー12又は底10の平行
L字形状軌道と噛合い、これによって保持されるように
設計されている。2本の平行レール130及び132の
間には全体として135で示される複数個の突出部材が
配設されている。部材135は梱包されるべきカセット
内のウェファーの間隔に従って隔置されており、種々に
変化する径のウェファーを保持することが出来る。これ
らの部材135は基本的には個々のウェファーのための
クッションを与えるための複数個の個別の可撓性クッシ
ョンである。
【0034】各部材134は第一及び第二の脚136及
び138を備えており、これらの脚はレール130及び
132と反対側に位置するウェファー噛合い部分140
から横断方向に延びている。前記脚136及び138は
レール130及び132のそれぞれの内側エッジ131
及び133に取付けられている。各ウェファー噛合い部
分140上にはU字形状の収納子142が設けられてい
る。第一及び第二のアングル表面144及び146はそ
れぞれU字形状の収納子142の両側上において外向き
に延びており、以後述べるようにウェファーを心合せす
るため用いられている。図9の(a) 及び(b) はU字形状
収納子142及びアングル表面144及び146の拡大
図を示している。前記アングル表面は147,148及
び149において示されるようにクッションの中央部分
内において隣接したアングル表面に接続されている。こ
の接続部分はクッションの安定性を増大させている。ウ
ェファー噛合い部分140のアングル表面144及び1
46は連続している必要は無い。図6の(c) に示すよう
にアングル表面をセグメント化する設計は別法である
が、これによってもやはり心合せ効果は得られる。クッ
ションは弾性的であり、各部材134は以下詳細に説明
するようにそれぞれのウェファーエッジ形状に適合し、
ウェファーをしっかりと保持する。
【0035】クッション20は図1に示すようにレール
130及び132をL字形状の軌道78及び80内に挿
入することによってカバーに取付けられている。クッシ
ョン18は同様の方法で底10に取付けられている。ク
ッション18及び20は容易に軌道から外し、懸架すべ
き複数個のウェファーに適当なスペースを与えるべく置
換えることが可能である。図9の(C) 及び(D) はクッシ
ョンの任意選択的断面形状を示している。図9の(c) は
ウェファーエッジをV字形状の収納領域142bへと心
合せさせ易いようアングル表面144a及び146aを
含んでいる。同様にして図9の(D) のものはウェファー
エッジを平坦表面の収納領域142bに心合せさせ易く
するようアングル表面144b及び146bを含んでい
る。
【0036】本発明はウェファー及びクッションを箱の
内部に配置することに関して幾つかの代替的実施例を有
している。
【0037】第一の代替的実施例は図10に示されてい
る。この実施例はカセットがウェファーを保持する必要
性を除いている。ベース160は側壁162及び164
の両側において図2のカセットにおいて見られたのと同
様の複数個の交番的ウェファーポケット及びリブを含ん
でいる。図10は代表的なポケットの切断面図である。
前記ポケットはベース壁166及び側壁168を備えて
いる。この実施例のベースはカセットを収納するための
位置決めリブを備えた溝又は位置決め割出し部材を備え
たリブを必要としない。残りの特徴は本発明のもともと
の実施例のものと同じであり、L字形状の軌道174,
175,176,177によって接続された2つのクッ
ション170及び172並びに積重ねのための手段装置
が設けられている。
【0038】第二の代替的実施例が図11に示されてい
る。この実施例は壁178及び180上に位置する複数
個の交番的ウェファーポケット及びリブを設けることに
よってウェファーカセットの必要性を無くしているとい
う点においては図10の実施例と類似している。断面図
で示した側面上の例示的側方ポケットにはベース壁18
2及び側壁が備えられている。この実施例は又一つのク
ッション182のみを含んでいる。前記一つのクッショ
ンはカバー184内に配置されているのが好ましいが、
ベース185内に配置することも可能である。第二のク
ッションを設ける代りに側壁178及び180上に設け
たのと同様な複数個のウェファーポケットが設けられて
いる。これらのクッション代替用ポケットは理想的には
図11に示すように保持されているウェファーと類似の
曲率を備えている。前記クッションをベースに設け、ウ
ェファーポケットをカバー内に設けることも可能なるこ
とを理解されたい。
【0039】第三の代替的実施例が図12に示されてい
る。この実施例はカセット186を内蔵しているが一つ
のクッション188のみがカバー190内に位置してい
る。この第三の実施例の全ての他の特徴はもとの実施例
と同様のものである。
【0040】
【操作の態様】基板すなわちウェファー170a〜17
0nを含んだウェファー搬送カセット14が最初底10
に置かれ、底エッジ100および102が底10の溝4
8及び50内に係止する。この際カセットは適正に配向
し、底10に対して一つの位置にのみ整合させられる。
位置決め割出し部材56は一つの適正な配向のみを許容
する。カセット14の「H」形状部材94は位置決め、
割出された部材56上に噛合う。垂直方向の支持バー9
0及び92は位置決め割出し部材56のまわりに位置す
る。同時に、カセット16の平面状部材98が側面に対
して密着配置される。もしもカセット14がその垂直軸
方向のまわりにおいていづれかの方向に180度回転さ
れている場合には、カセット14の平面状部材98はウ
ェファー搬送体であるカセット14が底10にフィット
するためには、位置決め、割出し部材56によって占有
される領域内にフィットしなければならないであろう。
もちろん、セグメントロッド半割部材96の下方かつ垂
直支持バー90及び92の間における「H」形状部材9
4の領域は位置決め割出し部材56によって収納され
る。第一及び第二の代替的実施例においては、ウェファ
ーは底のウェファーポケット内に挿入される。
【0041】カバー12が次に基板又はウェファー17
0a〜170nを収納した搬送体上に置かれる。ウェフ
ァーが破損したり、傷付いたりするのを防止するため
に、前記カバーは底10上に対して真直に配置されるべ
きである。カバー12のリム72は底10のリム34上
に整合する。
【0042】各ウェファー噛合い部分140はウェファ
ーがそれぞれのU字形状収納子142内に受容されるに
従って、図6の(a) から(c) に示すように各ウェファー
と適合する。第一及び第二のアングル表面144及び1
46はウェファーエッジをU字形状の受容子内に心決め
するのに役立つ。カバー12が基板ウェファー170a
〜170nに対してわずかにより大きい下向きの圧力に
より押圧されると、クッション18及び20は変形して
図6の(c) に示すようにウェファーエッジを取囲み、ウ
ェファーエッジをしてしっかり、かつやわらかく保持す
る。前記クッションはウェファーで満杯になっていない
カセットの場合でも安全な荷出しを行える適正な緩衝作
用を提供する。代替的実施例のウェファーも同様にして
クッションと係合する。本発明の目的を満足するのには
一つのクッションで十分である。何故ならば同クッショ
ンはウェファーのエッジ部分及びすでにウェファーポケ
ット内に固定されたウェファーのまわりに巻付くことに
より同ウェファーをしっかり係止するからである。ウェ
ファーはいったん固定されたならばスリップしたり、枢
動したり、又は回転したり、又は汚染のもとになる粒子
を発生したりすることはない。
【0043】前記カバーリムはベースリムのまわりに噛
合い、掛金部材36,38,74及び76が噛合うと、
その間カセット14、底10、カバー12、クッション
18及び20及び基板又はウェファー170a〜170
nの間には相互噛合い作用が発生する。この相互噛合い
作用は特にウェファーの汚染を減少し、排除するという
パッケージ目的に役立つばかりでなく、基板及びウェフ
ァーの貯蔵並びに搬送能力を与えるとともに、カバー1
2及び底部材10のテーピングに対する清浄な周縁を提
供するのにも役立ち、安全な荷出し及び貯蔵作用が得ら
れる。
【0044】更に前記掛金を清浄に保持することは、も
しも本コンテナをしてテーピングするのに適したものに
するだけでなく、縮み包装したり、適当なタイプのポリ
エステル、ポリエチレン又はマイラフィルムで荷造りす
るのに適したものにしたい場合には特に重要であること
を指摘しておく。かくすれば構造的にしっかりしている
ばかりでなく非汚染コンテナを提供することが出来る。
こうすれば又コンテナのコストが低下し、その中に支持
されるウェファーの構造的一体性も維持される。最後
に、底10の上側平面状部材によって形成された凹所を
カバー12の上側平面状部材と噛合せることにより同様
のパッケージ乃至コンテナを積重ねることが出来る。
【0045】前述の開示及び好ましい実施例の説明は本
発明を例示するものとして受取るべきことを理解された
い。本発明はクッションを変更することにより種々のウ
ェファーを梱包するように容易に適応させることが可能
である。更には、当業者ならば本発明の真の精神及び範
囲から離脱すること無く修整例を案出することが可能な
ることも理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板パッケージ内部に設けたウェファー搬送体
内のウェファーを示すために一部切取って示せる基板パ
ッケージの正面図。
【図2】隠れ線によりウェファー搬送体を示してある基
板パッケージの側面図。
【図3】ウェファー搬送体の斜視図。
【図4】本発明の箱の底部材の上面図。
【図5】本発明の箱の頂部部材の上面図。
【図6】(A) から(C) は本発明のクッションと噛合うウ
ェファー輪郭の正面図。
【図7】本発明のクッションの一つの平面図。
【図8】本発明のクッションの一つの平面図。
【図9】(A) 〜(D) はクッションのエッジ部の種々の実
施例を示す拡大断面図。
【図10】ウェファー搬送体を必要としない、本発明の
代替的実施例の部分的に切取って示せる横断面図。
【図11】本発明に係るクッションを一つだけ備えた図
10の代替的実施例の部分的に切取って示せる断面図。
【図12】一つのクッションのみを備えた代替的実施例
の部分的に切取って示せる横断面図。
【符号の説明】
5 パッケージ乃至容器 10 底部材 12 カバー 14 カセット 16 ウェファー 18,20 クッション 24 底 26,28,30,32 一体壁 44,45 軌道 62 ベース 64,66,68,70 一体壁 78,80 軌道 135 突出部材 144,146 噛合い表面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 基板ウェファー懸架容器、基板ウェフ
ァー懸架装置、及び基板ウェファー懸架容器に挿入する
ためのクッション
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の基板ウェファーをシール可能な
    汚染防止容器内に懸架するための基板ウェファー懸架容
    器であって、同容器は (a) 第一のベースを備えたカバーにして同ベースはそ
    れから垂直方向に延びる4つの一体壁を含んでいるカバ
    ーと、 (b) 前記ベースから垂直に延びている4つの一体側面
    を含んだ第二のベースを備えた底と、 (c) ウェファーエッジと係合する表面を有する複数個
    の突出部材を備えた少なくとも一つのクッションと、 (d) 前記クッションを固定するための、前記容器上に
    配置された手段装置と、 (e) 前記基板ウェファーのロット又はグループを収納
    するための、前記容器上の配置された手段装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板ウェファー懸架容
    器において、前記基板ウェファーのロット又はグループ
    を収納するための前記手段装置は着脱自在なウェファー
    搬送体であり、前記パッケージカバー及び底により前記
    搬送体は前記パッケージ頂部とパッケージ底の間にはさ
    まれ、前記ウェファーのロット又はグループは少なくと
    も一つのクッションによって係合されることを特徴とす
    る基板ウェファー懸架容器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の容器において、前記基
    板ウェファーのロット又はグループを収納するための前
    記手段装置が前記底の対向する側壁上に設けられた複数
    個のウェファーポケットであることを特徴とする基板ウ
    ェファー懸架容器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の容器において、前記ク
    ッションを収納するための前記手段装置は一連の平行軌
    道であることを特徴とする基板ウェファー懸架容器。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の容器において、前記ク
    ッションはエラストマ材料から作られていることを特徴
    とする基板ウェファー懸架容器。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の容器において、前記ク
    ッションは可撓性熱可塑性材料から作られていることを
    特徴とする基板ウェファー懸架容器。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の容器において、前記可
    撓性で熱可塑性材料がポリビニリデンフルオライド(P
    VDF)であることを特徴とする基板ウェファー懸架容
    器。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の容器において、前記ク
    ッションはASTM規格D2990に従って測定した
    時、60℃で1.5%たわみよりも少ない屈曲上のクリ
    ープ量を示す材料から作られていることを特徴とする基
    板ウェファー懸架容器。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の容器において、前記ウ
    ェファーエッジと係合する表面はウェファーエッジ収納
    子の両側上に設けた第一及び第二のアングル表面を有し
    ていることを特徴とする基板ウェファー懸架容器。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の容器において、隣接
    部材の前記アングル表面は前記クッションの中央部分に
    沿って接続されていることを特徴とする基板ウェファー
    懸架容器。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載の容器において、前記
    アングル表面がセグメント化されていることを特徴とす
    る基板ウェファー懸架容器。
  12. 【請求項12】 複数個の基板ウェファーをシール可能
    な汚染防止容器内に懸架するための基板ウェファー懸架
    容器であって、同容器は (a) 第一のベースを備えたカバーにして同ベースはそ
    れから垂直方向に延びる4つの一体壁を含んでいるカバ
    ーと、 (b) 前記ベースから垂直に延びている4つの一体側面
    を含んだ第二のベースを備えた底と、 (c) 第三のベースを備えた第一のクッションにして、
    同第三のベースからは複数個の部材が延びており、各前
    記部材は前記ベースと対向するウェファーエッジ係合表
    面を備えている第一のクッションと、 (d) 第四のベースを備えた第二のクッションにして、
    同第四のベースからは第二の複数個の部材が延びてお
    り、各前記第二の部材は前記第四のベースと対向する第
    二のウェファーエッジ係合表面を備えている第二のクッ
    ションと、 (e) 前記第一のクッションを前記カバーに固定するた
    めの、前記カバー上に配置した手段装置と、 (f) 前記第二のクッションを前記底に固定するため
    の、前記底上に配置した手段装置と、 (g) 着脱自在なウェファー担持体にして、前記パッケ
    ージカバー及び底は前記担持体がウェファーをして前記
    第一及び第二のクッションの間に懸架した状態でパッケ
    ージ頂部とパッケージ底の間に挿入するようにされてい
    る担持体とを有する基板ウェファー懸架容器。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の容器において、前
    記ウェファーエッジ係合表面はU字形状の収納子の両側
    上に設けた第一及び第二のアングル表面を有しているこ
    とを特徴とする基板ウェファー懸架容器。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の容器において、前
    記ウェファーエッジ係合表面はV字形状の収納子を有し
    ていることを特徴とする基板ウェファー懸架容器。
  15. 【請求項15】 請求項12に記載の容器において、前
    記ウェファーエッジ係合表面は平坦な表面の両側上に第
    一及び第二のアングル表面を有していることを特徴とす
    る基板ウェファー懸架容器。
  16. 【請求項16】 請求項12に記載の容器において、前
    記第一及び第二のクッションはエラストマ材料から作ら
    れていることを特徴とする基板ウェファー懸架容器。
  17. 【請求項17】 請求項12に記載の容器において、前
    記第一及び第二のクッションは可撓性に富んだ可塑性プ
    ラスチックから作られていることを特徴とする基板ウェ
    ファー懸架容器。
  18. 【請求項18】 請求項12に記載の容器において、前
    記可撓性に富んだ可塑性プラスチック材はポリビニリデ
    ンフルオライド(PVDF)であることを特徴とする基
    板ウェファー懸架容器。
  19. 【請求項19】 請求項12に記載の容器において、前
    記第一及び第二のクッションはASTM規格D2990
    に従って測定された時60℃において1.5%たわみよ
    りも少ない屈曲クリープ量を備えた材料から作られてい
    ることを特徴とする基板ウェファー懸架容器。
  20. 【請求項20】 請求項12に記載の容器において、近
    接部材の前記アングル表面は前記クッションの中央部分
    に沿って接続されていることを特徴とする基板ウェファ
    ー懸架容器。
  21. 【請求項21】 請求項12に記載の容器において、前
    記カバー上に配置された前記手段装置は前記第一のクッ
    ションの第三のベースを収納するための第一のセットの
    平行軌道を有していることを特徴とする基板ウェファー
    懸架容器。
  22. 【請求項22】 請求項10に記載の容器において、前
    記底上に配置した前記手段装置は前記第二のクッション
    の第四のベースを収納するための第二のセットの平行軌
    道を有していることを特徴とする基板ウェファー懸架容
    器。
  23. 【請求項23】 請求項10に記載の容器において、前
    記着脱自在のウェファー担持体が前記複数個のウェファ
    ーと摩擦的に係合するための複数個の隔置された垂直溝
    を含んでいることを特徴とする基板ウェファー懸架容
    器。
  24. 【請求項24】 複数個の基板ウェファーを懸架するた
    めの基板ウェファー懸架容器であって、同容器は (a) パッケージ底部にして、4つの側面、前記パッケ
    ージベースと対向して前記4つの側面を取囲むリム、相
    対する側面上に設けた相対する掛金、パッケージ積重ね
    のための隆起した底表面、該底表面上で第一のクッショ
    ンを収納するための第一のセットの平行軌道を含んだパ
    ッケージ底部と、 (b) パッケージ頂部にして、4つの側面、前記4つの
    側面の開口エッジを取囲むリム、相対する側面上に設け
    た相対する掛金部材、隆起積重ね表面を含んだ頂部表面
    並びに第二のクッションを収納するための第二のセット
    の平行軌道を含むパッケージ頂部を有し、 (c) 前記第一及び第二のクッションの各々は、 i) ベースにして、該ベースは前記平行軌道と噛合う
    一対の平行レールを備えているベースと、 ii) 前記ベースから延びる複数個の部材を有し、 iii) 各前記部材は前記ベースと相対してウェファーエ
    ッジ係合表面を備えており、前記ウェファーエッジ係合
    表面はU字形状収納子の両側上において第一及び第二の
    アングル表面を備えており、かくて前記レールが前記軌
    道と噛合うことにより前記第一及び第二のクッションを
    前記パッケージ頂部及び底部にしっかり固定しており、
    更に前記懸架容器は、 (d) 相対する密閉側壁、後方壁及び前記側壁を接続す
    るクロスバーを含んだウェファー搬送体カセットと、 (e) ロボット的取扱いのための、前記カセット上に設
    けた手段装置と、 (f) 前記カセットを前記パッケージベース内に配置す
    るための、前記カセット上に設けた手段装置とを有して
    いる基板ウェファー懸架容器。
  25. 【請求項25】 請求項22に記載の容器において、近
    接部材の前記アングル表面は前記クッションの中央部分
    に沿って中心が接続されていることを特徴とする基板ウ
    ェファー懸架容器。
  26. 【請求項26】 請求項22に記載の容器において、前
    記クッションはエラストマ材料から作られていることを
    特徴とする基板ウェファー懸架容器。
  27. 【請求項27】 請求項22に記載の容器において、前
    記クッションは可撓性の熱可塑性プラスチックから作ら
    れていることを特徴とする基板ウェファー懸架容器。
  28. 【請求項28】 請求項22に記載の容器において、前
    記可撓性の熱可塑性材料がポリビニリデンフルオライド
    (PVDF)であることを特徴とする基板ウェファー懸
    架容器。
  29. 【請求項29】 請求項22に記載の容器において、前
    記クッションがASTM規格D2990に従って測定し
    た時に、60℃において1.5%たわみより少ない屈曲
    上のクリープ値を備えた材料から作られていることを特
    徴とする基板ウェファー懸架容器。
  30. 【請求項30】 請求項22に記載の容器において、前
    記箱が熱可塑性材料から作られていることを特徴とする
    基板ウェファー懸架容器。
  31. 【請求項31】 基板ウェファー容器と組合せて用いら
    れる複数個の基板ウェファーを懸架するための基板ウェ
    ファー懸架装置であって、同懸架装置は (a) 各々が一つのベースを備えてなる第一及び第二の
    クッションと、 (b) 前記ベースから延びる複数個の部材を有し、 (c) 各前記部材は前記ベースと対向してウェファーエ
    ッジ係合表面を備えており、 (d) 前記ウェファーエッジ係合表面はウェファーエッ
    ジ収納子の両側上において第一及び第二のアングル表面
    を備えており、前記懸架装置は更に、 (e) 前記クッションを前記基板ウェファー容器にしっ
    かりと固定するために前記複数個の部材と対向して前記
    ベース上に設けられた手段装置を有している基板ウェフ
    ァー懸架装置。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載の懸架装置におい
    て、近接部材の前記アングル表面が前記クッションの中
    心部分に沿って中心が接続されていることを特徴とする
    基板ウェファー懸架装置。
  33. 【請求項33】 請求項31に記載の懸架装置におい
    て、前記クッションがエラストマ材料から作られている
    ことを特徴とする基板ウェファー懸架装置。
  34. 【請求項34】 請求項31に記載の懸架装置におい
    て、前記クッションが可撓性の熱可塑性プラスチックか
    ら作られていることを特徴とする基板ウェファー懸架装
    置。
  35. 【請求項35】 請求項31に記載の懸架装置におい
    て、前記可撓性の熱可塑性プラスチック材料がポリビニ
    リデンフルオライドであることを特徴とする基板ウェフ
    ァー懸架装置。
  36. 【請求項36】 請求項31に記載の懸架装置におい
    て、前記クッションはASTM規格D2990に従って
    測定された時に60℃で1.5%たわみより少ない屈曲
    上のクリープ値を備えた材料から作られていることを特
    徴とする基板ウェファー懸架装置。
  37. 【請求項37】 請求項31に記載の懸架装置におい
    て、前記ウェファーエッジ噛合い表面はU字形状収納子
    の両側上において第一及び第二のアングル表面を含んで
    いることを特徴とする基板ウェファー懸架装置。
  38. 【請求項38】 請求項31に記載の懸架装置におい
    て、前記ウェファーエッジ係合表面がV字形状の収納子
    を有していることを特徴とする基板ウェファー懸架装
    置。
  39. 【請求項39】 請求項31に記載の懸架装置におい
    て、前記ウェファー係合表面は平坦な表面の両側上にお
    いて第一及び第二のアングル表面を有していることを特
    徴とする基板ウェファー懸架装置。
JP28152192A 1992-05-26 1992-10-20 基板ウェファー懸架容器、基板ウェファー懸架装置、及び基板ウェファー懸架容器に挿入するためのクッション Expired - Lifetime JP2547369B2 (ja)

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