JPH0672379B2 - ケ−ブル端末具の構造 - Google Patents

ケ−ブル端末具の構造

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JPH0672379B2
JPH0672379B2 JP61052315A JP5231586A JPH0672379B2 JP H0672379 B2 JPH0672379 B2 JP H0672379B2 JP 61052315 A JP61052315 A JP 61052315A JP 5231586 A JP5231586 A JP 5231586A JP H0672379 B2 JPH0672379 B2 JP H0672379B2
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JP
Japan
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cable
anchor head
ring
strands
attached
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JP61052315A
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義人 田中
俊男 原口
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Kobelco Wire Co Ltd
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Shinko Wire Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は静的および動的強度特性の優れたケーブル端
末具の構造に関するものである。
(従来技術) 吊り構造物の主要構造部材として用いられる斜張ケーブ
ルは、第8図に示すように塔10と桁11との間に斜めに張
り渡され、ケーブル12の両端部に設けられたアンカーヘ
ッド13がシム14を介して塔10および桁11に係止されるこ
とにより張力が加えられるように取付けられ、このケー
ブル12によって静的および動的荷重が受け持たれるよう
にしている。そしてこの構造ではケーブルの端末部は強
度的に最も苛酷な状態となるため、この部分で破損する
おそれがあり、したがってケーブルの端末部は静的およ
び動的強度特性が高くなければならない。
すなわち、上記斜張ケーブルの強度特性は、第7図に示
すケーブル本体部100とケーブル両端のアンカーヘッド
部200とによって決められ、ケーブル本体部100は個々の
素線15の集合体からなり、両端部は個々の素線15がアン
カーヘッド13内に挿入されて先端部にヘッディング加工
がなされ(ヘッド17)、これによって各素線15がアンカ
ー13に係止されている。そしてケーブルの使用中には各
素線15に張力が作用し、このため各素線15がアンカーヘ
ッド13に挿入される入口側端部16では素線15が曲げられ
て曲げ応力が作用し、とくに動的荷重が繰返し作用し、
しかも局部的に非常に大きな応力が作用している条件下
ではフレッチング作用によって静的および動的強度が低
下するという問題がある。
また本体部100の外周には外皮が取付けられ、その外皮
の端部から素線15が広げられる部分には素線15の広がり
を阻止するためのリングが取付けられ、この取付け部に
おいても素線15が曲げられて上記同様にその部分の強度
が低下するという問題がある。
(発明の目的) この発明はこのような従来の欠点を解消するためになさ
れたものであり、ケーブル両端部のアンカーヘッド取付
け部およびリングの取付け部での静的および動的強度特
性の優れたケーブル端末具の構造を提供するものであ
る。
(発明の構成) この発明の第1の要旨は、ケーブル端部にアンカーヘッ
ドを取付けてなるケーブル端末具において、上記アンカ
ーヘッドの基部側にケーブル外周を覆う口金が取付けら
れ、ケーブルの各素線間を含む口金の内側に軟質材料が
充填されているものである。
またこの発明の第2の要旨は、上記第1の発明におい
て、ケーブル本体部の素線が広げられる部分の端部には
素線が広がりを阻止するリングが外嵌され、このリング
の内面はケーブル素線の広がりに対応してなだらかな面
に形成されているものである。
またこの発明の第3の要旨は、上記第2の発明におい
て、上記リングの内周面とケーブルの外周面との間には
クッション材が介在されているものである。
上記構成では、ケーブルの素線に引張り力が加えられた
際に素線がアンカーヘッド入口部で折曲がるのを、軟質
材料からなる充填材で阻止し、局部的集中応力の発生を
阻止することにより、静的および動的強度特性を向上さ
せている。また第2の発明では、ケーブル本体部のリン
グ部での局部的な集中応力の発生を防止している。さら
に第3の発明では、第2の発明の効果をよりよく達成す
るようにしている。
(実施例) 第1図および第2図において、ケーブル12の端部ではこ
のケーブルを構成する素線15が広げられ、それらの端部
がアンカーヘッド13の穴18に挿入されて各先端部がヘッ
ディング加工によって係止されている。アンカーヘッド
13の基部側にはケーブルの外周を覆う口金2が取付けら
れ、この口金2の内側には各素線15間を含めて軟質材料
からなる充填材3が充填されている。すなわち各素線15
は充填材3およびアンカーヘッド13を貫通している。上
記軟質材料としては、ゴム、合成樹脂あるいは亜鉛、鉛
等の軟質金属が採用可能である。
ケーブル12の外周には外皮12aが取付けられ、この外皮1
2aの端部には素線15の広がりを阻止するリング4が配置
されている。このリング4の内周面は素線15の広がりに
対応してなだらかな面40に形成され、この内周面によっ
てケーブル12の広がり部を押え、素線15の広がりを拘束
している。
第3図はこの発明の別の実施例を示し、アンカーヘッド
13の基部側にケーブルを覆うように口金2が取付けられ
ている点は上記同様であるが、アンカーヘッドの穴18の
基部側端部には広がり部30が形成されて、そこにも充填
材3が充填されている。またリング4の内周面にはクッ
ション材41が取付けられ、このクッション材41を介して
ケーブル12の広がり部の外周面を押え、素線15の広がり
を拘束している。クッション材41はリング4の内周面の
みならず、素線15間にも充填して、リング4の内側では
クッション材41中を各素線15が互いに接触せずに貫通す
るようにしてもよい。
上記構成において、ケーブルの使用時にはケーブルに静
的および動的張力が加えられと、その張力は各素線15に
よって受持たれ、アンカーヘッド13によって支持され
る。また各素線15は、第4図の仮想線15aの位置から実
線の位置に変位し、このため穴18の入口側端部16に曲げ
応力を作用させようとするが、上記素線15の変位に対し
て軟質材料からなる充填材3の弾性変形による反力で充
填材3中を貫通する部分の素線15をなだらかに湾曲さ
せ、端部16で局部的な曲げ応力が作用するのを防止し、
フレッチング作用を防止する。
第3図の例では穴18の入口側端部に広がり部30が形成さ
れて、そこに充填材3が充填されているために上記曲げ
応力の作用およびフレッチング作用を確実に防止するこ
とができる。
また上記局部的な曲げ応力作用およびフレッチング作用
はリング4の部分でも発生するおそれがあるが、上記構
成ではリング4の内周面が素線15の広がりに対応して湾
曲しているために、リング内周面の全域に亘って素線15
を押えることになり、このため局部的な応力が作用する
のが防止され、フレッチングの発生を防止することにな
る。とくに第3図の構成ではリング4は素線15に対して
クッション材41を介して接触しているために、上記効果
をよりよく達成することができる。
第5図は第1図および第2図の構成のものと、充填材3
を設けない従来構造のものとの強度比較を行うために動
的荷重をかける状態を示すものであり、ケーブル12の一
方の端部のアンカーヘッド13を固定支持体80および補助
支持体81で支持し、他方の端部のアンカーヘッド13を可
動支持体90で支持している。そして固定支持側のアンカ
ーヘッドはケーブル12に対して角度θ傾斜させた状態
で、可動支持体90により繰返しの引張り応力をケーブル
12に作用させる。この付加荷重は最大をケーブルの引張
り強度の0.45倍とし、それより小さい側に荷重を変化さ
せて200万回の繰返し負荷を行って素線の破損発生と変
動応力幅とを測定した。
その結果は、第6図に示すようになった。同図におい
て、曲線83は従来構造によるもの、曲線93はこの発明に
るものを示し、これよりアンカーヘッド13の傾き角が5
°の場合も10°の場合もこの発明によるものの方が変動
応力幅が大きく、したがって大きな変動応力に対して耐
えられることがわかる。
なお、この発明によるものでもアンカーヘッド13の傾斜
角θが10°を超えると変動応力幅の減少率が大きくなる
ので、素線15のアンカーヘッドに対する傾きは10°以下
になるようにアンカーヘッド13とリング4との間隔を設
定することが好ましい。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明はケーブルの素線に引張
り力が加えられた際に素線がアンカーヘッド入口部で折
曲がるのを、軟質材料からなる充填材で阻止し、局部的
集中応力の発生を阻止して静的および動的強度特性を向
上させている。また第2の発明では、ケーブル本体部の
リング部での局部的な集中応力の発生を防止している。
さらに第3の発明では、第2の発明の効果をよりよく達
成するようにしている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示すケーブル端部の斜視
図、第2図はその縦断面図、第3図は他の実施例を示す
第2図相当図、第4図は引張り応力の作用時の素線とア
ンカーヘッドとの関係を示す断面説明図、第5図はケー
ブルに変動応力を付加する試験装置の説明図、第6図は
その付加変動応力幅とアンカーヘッドの傾き角との関係
図、第7図は従来のケーブル端部の縦断面図、第8図は
ケーブルの使用状態の説明図である。 2…口金、3…充填材、4…リング、12…ケーブル、13
…アンカーヘッド、15…素線、16…アンカーヘッドの穴
の入口側端部、19…外蓋。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブル端部にアンカーヘッドを取付けて
    なるケーブル端末具において、上記アンカーヘッドの基
    部側にケーブル外周を覆う口金が取付けられ、ケーブル
    の各素線間を含む口金の内側に軟質材料が充填されてい
    ることを特徴とするケーブル端末具の構造。
  2. 【請求項2】ケーブル端部にアンカーヘッドを取付けて
    なるケーブル端末具において、上記アンカーヘッドの基
    部側にケーブル外周を覆う口金が取付けられ、ケーブル
    の各素線間を含む口金の内側に軟質材料が充填され、ケ
    ーブル本体部の素線が広げられる部分の端部には素線の
    広がりを阻止するリングが外嵌され、このリングの内面
    はケーブル素線の広がりに対応してなだらかな面に形成
    されていることを特徴とするケーブル端末具の構造。
  3. 【請求項3】ケーブル端部にアンカーヘッドを取付けて
    なるケーブル端末具において、上記アンカーヘッドの基
    部側にケーブル外周を覆う口金が取付けられ、ケーブル
    の各素線間を含む口金の内側に軟質材料が充填され、ケ
    ーブル本体部の素線が広げられる部分の端部には素線の
    広がりを阻止するリングが外嵌され、このリングの内面
    はケーブル素線の広がりに対応してなだらかな面に形成
    され、このリングの内周面とケーブルの外周面との間に
    はクッション材が介在されていることを特徴とするケー
    ブル端末具の構造。
JP61052315A 1986-03-10 1986-03-10 ケ−ブル端末具の構造 Expired - Lifetime JPH0672379B2 (ja)

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