JP3936573B2 - 中間圧縮式摩擦型アンカー工法及びその工法用アンカー工 - Google Patents

中間圧縮式摩擦型アンカー工法及びその工法用アンカー工 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、中間圧縮式摩擦型アンカー工法及びその工法に用いるアンカーに関するものである。
【0002】
一般に、アンカー工事の是非を決めるのは定着部の是非といってもよい。また、定着部にかかる荷重は、定着部全長に平均には作用していない。周面摩擦引張り型にしても周面摩擦圧縮型にしても、荷重は定着長のそれぞれの両端に集中している。本発明は、定着長全体に荷重分布させることにより、アンカー工の安全性を高めることを目的とする。
【0003】
【従来の技術】
従来のこの種の工事は、定着長さの一方の端に荷重が作用していたが、定着体は定着長全体を活用し、荷重を分散している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、アンカー工で最も厄介なものは、周面摩擦引張り型アンカーにおける応力分布の偏重による定着部の進行性破壊(図4)、或いは先端支圧型摩擦アンカーにおける応力分布の偏重による定着部の後退性破壊(図5)が発生することである。
【0005】
この両者共に、初期の最大荷重の分布域は定着部のそれぞれの両端に集中し、定着長全長を有効に活用していない。このことがアンカー工の破壊原因の一つとなっていることは明らかである。また、荷重分散型のKTBの場合、アンカー鋼材の長さが定着部毎で異なり、管理が難しかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は従来の課題を解決し、且つアンカー工に係る定着体は鋼材長が同じ長さにすることによって簡易且つ容易にすることにある。
本発明の第1は、中間圧縮式摩擦型アンカー工法において、アンカー定着体の端部に集中的に作用している荷重を、アンカー定着体の定着長の部に固定金具を設け、当該固定金具より先端部側のアンボンドPC鋼より線を裸線としてグラウトを付着させて引張り側とし、アンカー定着体の当該固定金具より手前側をアンボンドPC鋼より線としてグラウトと付着させないことによる圧縮側とし、引張り型と圧縮型のそれぞれの特質を生かしたアンカー定着体を造成し、アンカー定着体の中央部で引張り力と圧縮力を均衡させることにより引張り荷重の分散を図るようにしたものである。
【0007】
本発明の第2は、中間圧縮式摩擦型アンカー工において、アンカー定着体の定着長の中間に固定金具を抱持するようにして取付け、当該固定金具を境にして手前側を周面摩擦圧縮側とし、且つ定着長のうち先端側を周面摩擦引張り側とし、当該周面摩擦引張り部のアンボンドPC鋼より線を裸線にすると共に、これに圧着グリップを取付けて固定金具側に配置し、周面摩擦圧縮側のアンボンドPC鋼より線を耐荷体で被覆し、周面摩擦引張り側に保護キャップを被せたものである。
【0008】
本発明の第3は、中間圧縮式摩擦型アンカー工において、シースの先端奥部側に位置する耐荷体を、全長に渡って複数の縦鉄筋とその周囲にスパイラル鉄筋を溶接して成る金網体と、その先端部に設けた保護キャップで成形し、当該耐荷体の全長に渡って挿入する定着体は、シース側の中間部より先端部側をPC鋼裸より線にしてほぐして防錆処置を施して配置し、外周に型枠を取付けて接着剤を注入し、裸より線と金網体を接着し、耐荷体内における裸より線以外のアンボンドPC鋼より線を接着剤と接着しない状態にしておき、掘削孔に挿入した耐荷体と掘削孔周囲に地盤との付着強度を増大させ、且つ接着剤が固化した後に型枠を取り外し、耐荷体の手前側部分にシースを取付けてテンドンを成形するようにしたものである。
【0009】
【実施例】
本発明に係る実施例を図面に基づいて説明する。1はアンカー定着体におけるアンカー鋼材であり、図示例はアンボンドPC鋼線とその裸より線から成っている。
2はアンカー鋼材の全長のほぼ中間部位に設けた固定金具であり、当該アンカー鋼材を抱持して締着するようになっている。前記のアンカー鋼材1は、固定金具2を境界にして定着長ABのうち圧縮型の摩擦側AはアンボンドPC鋼より線11とし、引張型の摩擦側Bは他の部位は裸より線12としてある。
3は前記固定具の片側(引張型の摩擦B)に配置した圧着グリップであり、アンカー鋼材のアンドボンドPC鋼より線11に取付けてある。
4はアンカー鋼材1を被覆するために所定長さLで設けた耐荷体であり、円筒形に配列した複数の縦鉄筋とその周囲にスパイラル鉄筋を溶接して金網体とし、且つ先端部に保護キャップとで成形されている。
5はアンカー鋼材1の裸より線12を被覆するコルゲートシースの保護カプセル、6はグラウト、7は耐荷体4の一端側(手前側)に設けたシース、は当該シースと反対側に配置したコルゲートシースである。図2において、9は金網体4 1 の内側に挿入配置したPC鋼裸より線1 2 部位に注入した硬度のある接着剤である。
【0010】
【発明の実施の形態】
第1実施例のアンカー工は、工場又はアンカー施工現場で所定の長さに切断し、定着長ABのうち、圧縮型の摩擦側Aを全長に渡ってアンボンド加工する。
アンボンドPC鋼より線側と裸PC鋼より線側の境に圧着グリップ3を圧着して取付ける。
固定金具2に設けられたアンカー鋼材用の貫通孔21にアンボンド加工した側のPC鋼より線11を挿入して耐荷体4を取付け、耐荷体圧縮側のアンボンドPC鋼より線11はシース7内に挿入する。固定金具2に先端の保護キャップ5を取付けPC鋼より線12を耐荷体4に固定する。固定金具2の片側(引張り型の摩擦側B)の裸PC鋼より線12は、これをほぐしてコルーゲートシート8内に挿入して保型する。
【0011】
第2実施例のアンカー工は、工場又はアンカー施工現場で所定の長さに切断し、定着長ABのうち、圧縮型の摩擦側Aを全長に渡ってアンボンド加工する。
耐荷体4は、その設定長さLの範囲で縦鉄筋を配置し、その周囲に鉄筋をスパイラル巻いて溶接して金網体41とし、前記の金網体41の配置によりグラウト6と耐荷体4の付着強度を増加する。
そして、金網体41の内側に防錆処置を施したアンボンドPC鋼より線11を配置し、外周に型枠を取付け、高強度の接着剤9を注入し、アンボンドPC鋼より線の一部を裸にし、且つほぐしてこれと金網体41を接着し、一部のPC鋼より線12をアンボンド加工しておき、接着剤9と接着しない状態にしておき、接着剤9が固化した後に型枠を取り外し、耐荷体4の手前側端部分にシース7を取付けてテンドンを成形する(図2)。
【0012】
掘削孔挿入前にアンカー定着体とアンカー鋼材とを一体化させる工程を実施してアンカーを組立てた後に掘削孔に挿入する。
【0013】
定着長部ABは、アンカー定着体1と、その外周に設けられた固定金具2、及び先端の保護キャップ5が配置される。接続部材により掘削孔Hの中央に保持されたアンカー定着体の周囲にグラウト6を注入することにより周囲地盤Gに定着する。
その結果、本発明において、アンカーにかかる応力分布のイメージは図2のように表される。
【0014】
【発明の効果】
本発明は上記のように、定着長の端部に集中的に作用していた荷重を、中間に固定金具を設け、固定具を境にして手前側を周面摩擦圧縮側とし、且つ定着長のうち先端側を周面摩擦引張り側とし、当該周面摩擦引張り部のアンボンドPC鋼より線を裸線にすると共に、これに圧着グリップを取付けて固定金具側に配置し、周面摩擦圧縮側のアンボンドPC鋼より線を耐荷体で被覆して定着体の定着長で荷重を分散するようにしたことにより、付着力が小さく、進行性や後退性等の単一破壊事故が減少する。また、長期の荷重や繰り返し荷重による破壊や抜け出し事故も少なくなり、一般的アンカー工の安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る中間圧縮式摩擦型アンカー工の第1実施例を示す全体構成図である。
【図2】 本発明に係る中間圧縮式摩擦型アンカー工の第2実施例を示す全体構成図である。
【図3】 本発明に係る中間圧縮型摩擦アンカーに対する応力分布のイメージ図である。
【図4】 進行性破壊を示す摩擦型アンカーに対する応力分布のイメージ図である。
【図5】 後退性破壊を示す先端支圧型摩擦アンカーに対する応力分布のイメージ図である。
【符号の説明】
1 アンカー鋼材によるアンカー定着体
2 固定金具
3 圧着グリップ
4 アンカー鋼材を被覆する耐荷体
5 アンカー鋼材の端部を被覆する保護カプセル
6 グラウト
7 シース
8 コルゲートシース
9 接着剤

Claims (3)

  1. アンカー定着体(1)の端部に集中的に作用している荷重を、アンカー定着体の定着長(AB)の中間部に固定金具(2)を設け、当該固定金具より先端部側のアンボンドPC鋼より線(12)を裸線としてグラウト(6)を付着させて引張り側(B)とし、アンカー定着体の当該固定金具より手前側をアンボンドPC鋼より線(11)としてグラウト(6)と付着させないことによる圧縮側(A)とし、引張り型と圧縮型のそれぞれの特質を生かしたアンカー定着体(1)を造成し、アンカー定着体(1)の中央部で引張り力と圧縮力を均衡させることにより引張り荷重の分散を図るようにしたことを特徴とする中間圧縮式摩擦型アンカー工法。
  2. アンカー定着体(1)の定着長(AB)の中間に固定金具(2)を抱持するようにして取付け、当該固定金具を境にして手前側を周面摩擦圧縮側(A)とし、且つ定着長(AB)のうち先端側を周面摩擦引張り側(B)とし、当該周面摩擦引張り部のアンボンドPC鋼より線(12)を裸線にすると共に、これに圧着グリップ(3)を取付けて固定金具(2)側に配置し、周面摩擦圧縮側(A)のアンボンドPC鋼より線(11)を耐荷体(4)で被覆し、周面摩擦引張り側(B)に保護キャップ(5)を被せたことを特徴とする中間圧縮式摩擦型アンカー工。
  3. シース(7)の先端奥部側に位置する耐荷体(4)を、全長(L)に渡って複数の縦鉄筋とその周囲にスパイラル鉄筋を溶接して成る金網体(41)と、その先端部に設けた保護キャップ(5)で成形し、当該耐荷体の全長(L)に渡って挿入する定着体(1)は、耐荷体の中間部より先端部側をPC鋼裸より線(12)にしてほぐして防錆処置を施して配置し、外周に型枠を取付けて接着剤(9)を注入し、裸より線(12)と金網体(41)を接着し、耐荷体内における裸より線(12)以外のアンボンドPC鋼より線(11)を接着剤(9)と接着しない状態にしておき、掘削孔(H)に挿入した耐荷体(4)と掘削孔周囲の地盤(G)との付着強度を増大させ、且つ接着剤(9)が固化した後に型枠を取り外し、耐荷体(4)の手前側部分にシース(7)を取付けてテンドンを成形することを特徴とする中間圧縮式摩擦型アンカー工。
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