JPH0672303U - 管理機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 管理機の作業状態に応じて抵抗棒１０と尾輪
１１とを使い分けるとき、各者を簡単な操作で迅速に選
択でき、従って、その作業能率を向上させ、また、使用
されないものを別途保管したりする面倒な手間をなくせ
るし、その保管場所の確保もなくせるようにする。 【構成】 機体後部に、一端側に抵抗棒１０を設け、他
端側に尾輪１１を設けた回転フレーム１５を、機体前後
方向に延びる回転軸１４を中心に、抵抗棒１０が接地す
る抵抗棒作用位置と、尾輪１１が接地する尾輪作用位置
とに位置変更可能に取付けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、圃場で耕耘作業などの各種作業を行う場合に使用する管理機に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、管理機においては、機体後部側に走行速度を調節して作業深さを調節す る抵抗棒を装着したり尾輪を装着したりしているが、これら抵抗棒と尾輪とを選 択する場合、これら抵抗棒及び尾輪を各別に用意して、これら抵抗棒と尾輪とを 管理機の作業状態に応じてその都度付け替えるようにしている。つまり、耕耘作 業などを行う場合は、前記機体に装着された作業装置の後部側に前記抵抗棒を取 付け、該抵抗棒による接地抵抗で機体走行速度を調節することにより、前記作業 装置による作業深さを調節したりするのであり、また、前記管理機を作業場所に 移動させたり、作業終了後に別の場所に移動させるような場合には、前記抵抗棒 を取外して尾輪を付け替え、この尾輪を介して機体移動を行うようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、以上のように、前記抵抗棒と尾輪とを各別に用意する場合、これら 両者を管理機の作業状態に応じて使い分けるには、その都度前記抵抗棒と尾輪と の一方をわざわざ取外して他方に付け替える必要があり、このため、作業能率が 悪く、しかも、使用されないものを別途保管する必要もあって保管場所を確保し なければならない不具合があった。

【０００４】 本考案の目的は、作業状態に応じて抵抗棒や尾輪をわざわざ取外して付け替え たりすることなく、これら各者を簡単な操作で迅速に選択して用いることができ 、その作業能率を向上でき、しかも、使用されないものを別途保管したりする必 要もなくすことができる管理機を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

以上の目的を達成するため、本考案の管理機は、機体後部に、一端側に抵抗棒 １０を設け、他端側に尾輪１１を設けた回転フレーム１５を、機体前後方向に延 びる回転軸１４を中心に、前記抵抗棒１０が接地する抵抗棒作用位置と、前記尾 輪１１が接地する尾輪作用位置とに位置変更可能に取付けたのである。

【０００６】

【作用】

以上の管理機で例えば耕耘作業などを行うときには、前記回転フレーム１５を 回転軸１４を中心に回転させて、前記尾輪１１を尾輪作用位置に対し上方側の非 作用位置に退避させ、かつ、前記抵抗棒１０を抵抗棒作用位置へと進出位置させ るのであり、そして、斯かる状態で機体走行を行うことにより、前記抵抗棒１０ による接地抵抗で機体走行速度が調節され、機体側に装着した作業装置による作 業深さの調節が可能となる。また、前記管理機を作業場所に移動させたり、作業 終了後に別の場所に移動させるような場合には、前記回転フレーム１５を前述し た場合とは逆方向に回転させて、前記抵抗棒１０を抵抗棒作用位置に対し上方側 の非作用位置に退避させ、かつ、前記尾輪１１を尾輪作用位置へと進出位置させ ることにより、この尾輪１１を用いた機体移動が可能となるのである。

【０００７】 以上のように、管理機の作業状態に応じて前記抵抗棒１０や尾輪１１を使い分 けるとき、従来のように、これら抵抗棒１０や尾輪１１をわざわざ取外して付け 替えたりすることなく、前記回転フレーム１５を回転させる簡単な操作でもって 前記抵抗棒１０と尾輪１１との一方側を迅速にその作用位置に進出させて選択的 な使用ができ、従って、その作業能率を向上できるのであり、しかも、前記抵抗 棒１０や尾輪１１のうち使用されないものは、前記回転フレーム１５を介して非 作用位置に退避されるため、使用されないものを別途保管したりする必要なく、 その保管場所を確保する必要もなくすことができるのである。

【０００８】

【実施例】

図１に示した管理機は、機体６の前方上部にエンジン１を搭載すると共に、前 記機体６の後部側にミッションケース７を設けて、該ミッションケース７の下部 両側に駆動軸２を突設し、この駆動軸２に、該駆動軸２に対し着脱可能とされた 取付具３を介して複数の耕耘爪４を取付ける一方、前記ミッションケース７の上 部側には、ハンドルフレーム８を介して後上方に向けて延びる操縦ハンドル８１ を取付けている。また、前記取付具３には、前記エンジン１からミッションケー ス７に伝達される回転動力を前記駆動軸２を介して伝達するようにしている。

【０００９】 前記取付具３は、前記駆動軸２に着脱可能に連結される連結用筒軸４１と、こ の連結用筒軸４１に固定され、複数の耕耘爪４を取付可能とした方形状の爪取付 ブレート４２とを備えた外側取付具４０と、この外側取付具４０の内側で前記ミ ッションケース７との間に介装され、前記駆動軸２及び外側取付具４０に対し着 脱可能とされた複数の耕耘爪４をもつ内側取付具（図示せず）とから構成されて いる。

【００１０】 しかして、以上の管理機において、前記機体１に設けるミッションケース７の 後部側に、長さ方向一端側に抵抗棒１０が一体状に形成され、かつ、他端側に尾 輪１１が回転自由に支持された回転フレーム１５を、機体前後方向に延びる回転 軸１４を中心に、前記抵抗棒１０が接地する抵抗棒作用位置と、前記尾輪１１が 接地する尾輪作用位置とに位置変更可能に取付けたのである。

【００１１】 図１に示した実施例は、前記ミッションケース７の後部側にヒッチ１２を取付 け、該ヒッチ１２に支持筒１３ａをもつ支持体１３を、前記ヒッチ１２に対し高 さ調整可能に支持すると共に、前記回転フレーム１５の長さ方向中間部に前記回 転軸１４を突設し、この回転軸１４を前記支持体１３の支持筒１３ａに回転可能 に挿嵌支持させて、該支持筒１３ａに支持された前記回転軸１４を中心に前記回 転フレーム１５を回転操作することにより、前記抵抗棒１０と尾輪１１との何れ か一方を下方側の作用位置へと進出させ、このとき、他方側を前記作用位置に対 し上方側の非作用位置に退避させるように構成し、そして、前記支持筒１３ａと 回転軸１４との間にはロックピン１６を抜き差し可能に設けて、前記抵抗棒１０ や尾輪１１を下方側作用位置又は上方側非作用位置に回転させたとき、前記抵抗 棒１０や尾輪１１を前記ロックピン１６を介して前記各位置にロックするように 構成したのである。

【００１２】 次に、以上のように構成した管理機の作用について説明する。先ず、前記ミッ ションケース７に設けた耕耘爪４で圃場の耕耘作業などを行うときには、前記ロ ックピン１６を抜き取った状態で、前記支持筒１３ａに支持された回転軸１４を 中心に前記回転フレーム１５を、前記尾輪１１が尾輪作用位置に対し上方側の非 作用位置に退避し、かつ、前記抵抗棒１０が抵抗棒作用位置に進出するように回 転させ、この後前記ロックピン１６を前記支持筒１３ａと回転軸１４との間に挿 通させてロックするのであって、このロックにより、前記抵抗棒１０と尾輪１１ とを作用位置及び非作用位置にそれぞれロック状態に保持させる。そして、斯か る状態で機体走行を行うことにより、前記抵抗棒１０による接地抵抗で機体走行 速度が調節され、前記耕耘爪４による耕耘深さを調節できるのである。

【００１３】 また、前記管理機を作業場所に移動させたり、作業終了後に別の場所に移動さ せるような場合には、前記ロックピン１６の抜き取った状態で、前記回転フレー ム１５を前記回転軸１４を中心に前述した場合とは逆方向に回転させ、前記抵抗 棒１０を抵抗棒作用位置に対し上方側の非作用位置に退避させ、かつ、前記尾輪 １１を尾輪作用位置へと進出位置させ、斯かる状態で前記ロックピン１６を介し てロックするのであって、前記尾輪１１と各耕耘爪４とを介して機体移動が行な えるのである。

【００１４】 以上のように、管理機の作業状態に応じて前記抵抗棒１０や尾輪１１を使い分 けるとき、従来のように、これら抵抗棒１０や尾輪１１をわざわざ取外して付け 替えたりすることなく、前記ロックピン１６の抜き差し操作を行い、かつ、前記 回転フレーム１５をその回転軸１４を中心に回転させる簡単な操作でもって、前 記抵抗棒１０と尾輪１１との一方側を迅速に作用位置に進出させることができ、 従って、作業能率を向上できるのであり、しかも、前記抵抗棒１０や尾輪１１の うち使用されないものは、前記回転フレーム１５を介して非作用位置に退避され るため、使用されないものを別途保管したりする面倒な手間をなくすことができ るし、また、その保管場所を確保する必要もなくし得るのである。

【００１５】 以上の実施例では、前記ミッションケース７の下部に設けた駆動軸２、つまり 、車軸に前記取付具３を介して耕耘爪４を取付けたものについて説明したが、例 えば前記ミッションケース７の後部にエンジン１からの動力取出軸に連動連結す るロータリーケースを設け、このロータリーケースに前記取付具３を介して耕耘 爪４を取付けてもよい。この場合前記駆動軸２には車輪を取付けるようにするこ とは云うまでもない。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の管理機では、機体後部に、一端側に抵抗棒１０ を設け、他端側に尾輪１１を設けた回転フレーム１５を、機体前後方向に延びる 回転軸１４を中心に、前記抵抗棒１０が接地する抵抗棒作用位置と、前記尾輪１ １が接地する尾輪作用位置とに位置変更可能に取付けたから、前記管理機の作業 状態に応じて前記抵抗棒１０や尾輪１１を、前記回転フレーム１５の回転操作で 位置変更することにより、簡単かつ迅速に選択して用いることができ、従って、 その作業能率を向上させることができ、しかも、前記抵抗棒１０や尾輪１１のう ち使用されないものは、前記回転フレーム１５を介して非作用位置に退避される ため、使用されないものを別途保管したりする必要もなく、その保管場所を確保 する必要もなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す側面図である。

【符号の説明】

６ 機体 １０ 抵抗棒 １１ 尾輪 １４ 回転軸 １５ 回転フレーム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 機体後部に、一端側に抵抗棒（１０）を
   設け、他端側に尾輪（１１）を設けた回転フレーム（１
   ５）を、機体前後方向に延びる回転軸（１４）を中心
   に、前記抵抗棒（１０）が接地する抵抗棒作用位置と、
   前記尾輪（１１）が接地する尾輪作用位置とに位置変更
   可能に取付けていることを特徴とする管理機。