JP2006246775A - 歩行型管理機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機体1に搭載されたエンジン5と、耕耘機構3と、機体を下方から支持する左右一対の車輪2,2と、機体1の上部後端に設けられた操向ハンドル4とを備え、車輪2,2と耕耘機構3にエンジン5からの動力を伝達する構成の歩行型管理機において、機体の前進動に対して耕耘機構3のロータリ爪9を逆転させる逆転耕耘作業時に、機体1の沈み込み現象は防止することと、ロータリ爪9での耕耘深さを適宜調節することとを同時に実行できるようにする。
【解決手段】 機体1又は耕耘機構3に、地中に突き刺すことで機体1の前進動に抵抗を付与する抵抗棒12を昇降調節可能に取り付ける。抵抗棒12には、地面に接地する作用姿勢と非作用姿勢とに姿勢変更可能に構成された尾輪体15を取り付ける。
【選択図】 図1

Description

本発明はオペレータが操向ハンドルを握って歩きながら操向操作する歩行型管理機に関するものである。
一般に、歩行型管理機は、機体に搭載されたエンジンと、農地を耕すためのロータリ式等の耕耘機構と、機体を下方から支持する車輪と、機体の上部後端に設けられた操向ハンドルとを備えている。
歩行型管理機の一例として特許文献1には、機体の後部に対して抵抗棒と尾輪体とを、地中に突き刺すか又は地面に接地する作用姿勢と地面から離れる非作用姿勢とに各々姿勢変更可能に取り付けると共に、抵抗棒と尾輪体とのうち一方が作用姿勢になると他方が非作用姿勢になるように、抵抗棒と尾輪体とをリンク機構を介して連動連結する構成が開示されている。
この構成によると、機体の前進方向に対してロータリ爪を正転させる正転耕耘作業時には、抵抗棒を作用姿勢にして地中に突き刺すことにより、機体の前進動に抵抗を付与してダッシュ現象を防止すると共に、ロータリ爪での耕耘深さを好適な状態に保持することができる。ここで、ダッシュ現象とは、正転耕耘作業時にロータリ爪が地中に入り込まずに空回りして、その勢いで機体が加速する現象をいう。
また、通常走行時には、尾輪体を作用姿勢にして地面に接地させることにより、オペレータが操向ハンドルを持ち上げたりしなくてもロータリ爪を路面から離して走行することができるので、オペレータの負担が軽減されると共に、路面との接触によるロータリ爪の損傷や騒音を防止することができる。
以上のように、特許文献1の歩行型管理機では抵抗棒と尾輪体とを作業状況に応じて使い分けていた。
実開昭63−98004号公報
ところで、耕耘作業には、前述の正転耕耘作業だけでなく、機体の前進方向に対してロータリ爪を逆転させる逆転耕耘作業もある。逆転耕耘作業時には、ロータリ爪の耕耘力(回転駆動力)が機体の前進動を抑制する方向に働くから、このときに抵抗棒を地中に突き刺していると、ロータリ爪と抵抗棒とによる二重の抑制作用で機体の前進速度が極端に遅くなったり車輪のスリップ現象が起こったりする。また、ロータリ爪の逆回転による耕耘力は、機体の前進動を抑制する方向に働くだけでなく、機体を後ろ斜め下向きに沈み込ませるようにも作用する。このため、特許文献1の歩行型管理機で逆転耕耘作業を行う場合は、抵抗棒を地面から離して尾輪体を作用姿勢に切り替えていた。
しかし、特許文献1の歩行型管理機では、尾輪体は作用姿勢と非作用姿勢とに姿勢変更可能な構成であるに過ぎず、作用姿勢となった尾輪体の機体に対する高さ位置を変更・調節することができないから、逆転耕耘作業時には、尾輪体の存在で機体の沈み込み現象は防止し得るものの、ロータリ爪での耕耘深さが常に一定でこれを調節することができないという問題があった。
また、特許文献1の歩行型管理機では、抵抗棒と尾輪体とをリンク機構を介して連動連結しているので、構造が複雑で部品点数も多く、結果的に製造コストが嵩むという問題もあった。
そこで、本発明は以上の問題を解消した歩行型管理機を提供することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を解決するため、請求項1の発明は、機体に搭載された動力源と、耕耘機構と、前記機体を下方から支持する走行部と、前記機体の上部後端に設けられた操向ハンドルとを備え、少なくとも前記耕耘機構に前記動力源からの動力を伝達するように構成されている歩行型管理機であって、前記機体又は前記耕耘機構には、地中に突き刺すことで前記機体の前進動に抵抗を付与する抵抗棒が昇降調節可能に取り付けられ、前記抵抗棒には、地面に接地する作用姿勢と非作用姿勢とに姿勢変更可能に構成された尾輪体が取り付けられているというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の歩行型管理機において、前記尾輪体は、前記抵抗棒に対して横向きの枢支軸で上下揺動可能に枢着された支持フレームと、当該支持フレームで回転可能に支持された尾輪と、前記抵抗棒に取り付けられたブラケット片に対して前記支持フレームを下向き揺動した作用姿勢と上向き揺動した非作用姿勢とに選択的にロックするロック手段とを備えているというものである。
本発明の構成によると、機体又は耕耘機構に、地中に突き刺すことで前記機体の前進動に抵抗を付与する抵抗棒を昇降調節可能に取り付け、前記抵抗棒には、地面に接地する作用姿勢と非作用姿勢とに姿勢変更可能に構成された尾輪体を取り付けているから、前記抵抗棒の昇降調節操作をするだけで、前記尾輪体の前記機体又は前記耕耘機構に対する高さ位置調節をも同時に行うことができる。
従って、前記抵抗棒と前記尾輪体とを作業状況に応じて使い分け可能なものでありながら、前記機体の前進方向に対して前記耕耘機構のロータリ爪を逆転させる逆転耕耘作業時であっても、前記機体の沈み込み現象を確実に防止しつつ、前記ロータリ爪での耕耘深さを好適な状態に調節・維持することが簡単に行えるという効果を奏する。
しかも、前記抵抗棒自体が前記尾輪体の昇降調節機構の役割を兼ねているので、別途尾輪体専用の昇降調節機構を設ける必要がない。従って、部品点数も少なくて済み、製造コストの低減に寄与することができるという効果も奏する。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面(図1〜図6)に基づいて説明する。図1は通常走行時の管理機を示す側面図、図2は正転耕耘作業時の管理機を示す側面図、図3は逆転耕耘作業時の管理機を示す側面図、図4はロック手段の一部切り欠き平面図、図5はロック手段の要部拡大平断面図、図6は抵抗棒の昇降調節機構の別例を示す側面図である。
図1〜図3に示すように、実施形態の歩行型管理機は、走行部としての左右一対の車輪2,2(図1〜図3では左側のみ示す)に支持された機体1の後端下部に、農地を耕すためのロータリ式耕耘機構3を備えている。機体1の上面後部には、後ろ斜め上向きに延びる操向ハンドル4が設けられている。この歩行型管理機は、操向ハンドル4をオペレータが左右に操作することにより、その操作量に応じて機体1自体の向きを変更する構成になっている。
機体1には、動力源としてのエンジン5と、このエンジン5からの動力を適宜変速して左右両車輪2,2や耕耘機構3に伝達するミッション機構を有するミッションケース6とが搭載されている。
耕耘機構3は、ミッションケース6から後ろ斜め下向きに延びる耕耘ケース7と、この耕耘ケース7の下端部に軸支された横向きの出力軸8と、これに装着された複数のロータリ爪9とを備えている。耕耘ケース7の上部から後ろ向きに延びるリヤフレーム10には、ロータリ爪9群を上方から覆うロータリカバー11が取り付けられている。
詳細は図示していないが、耕耘ケース7には、ミッションケース6内のミッション機構に伝わった動力の一部を出力軸8に伝達するPTO伝動機構が内蔵されている。このPTO伝動機構を通じて出力軸8に伝わった分岐動力でロータリ爪9を出力軸8回りに正逆回転させることにより、耕耘作業が実行される。
リヤフレーム10の後端部には、地中に突き刺すことで機体1の前進動に抵抗を付与する抵抗棒12が昇降調節可能に取り付けられている。一般に、抵抗棒12を地中に深めに突き刺した場合は、前進速度は遅いが耕耘深さDが深い耕耘作業をすることができる。抵抗棒12を地中に浅く突き刺した場合は、速い前進速度で耕耘深さDが浅い耕耘作業をすることができる。
実施形態では、抵抗棒12は側面視略J字棒状に形成されている。また、リヤフレーム10の後端部には、上下に貫通する挿通穴(図示せず)付きのボス部材13が固着されている。このボス部材13の挿通穴に、抵抗棒12の柄部12aが湾曲部12bを下にした状態で摺動可能に差し込まれている。そして、抵抗棒12のボス部材13からの下向き突出長さを適宜調節した状態で、ボス部材13の側面から押えボルト14をねじ込んで圧接させることにより、抵抗棒12がボス部材13に昇降不能に固定される構成となっている。
抵抗棒12の柄部12aのうち湾曲部12b寄りの部位には、尾輪体15が取り付けられている。この尾輪体15は、抵抗棒12の柄部12aに対して横向きの枢支軸16で上下揺動可能に枢着された支持フレーム17と、この支持フレーム17に回転可能に支持された尾輪18と、抵抗棒12の柄部12aに固着された三角板状のブラケット片22と支持フレーム17とに設けられたロック手段21(図4参照)とを備えている。
実施形態の尾輪体15は、支持フレーム17を枢支軸16回りに上下揺動させることにより、尾輪18を地面Eに接地させる作用姿勢(図1及び図3の実線状態参照)と、接地させない非作用姿勢(図1の一点鎖線状態及び図2の実線状態参照)とに姿勢変更する構成になっている。
実施形態では、抵抗棒12のボス部材13からの下向き突出長さを最長にすると共に尾輪体15を作用姿勢にして、左右一対の車輪2,2と尾輪18とを地面Eに接地させたときに、ロータリ爪9の外周円(図1の二点鎖線状態参照)及び抵抗棒12の湾曲部12bの最下端が地面Eから適宜距離だけ離れるように、左右一対の車輪2,2、ロータリ爪9、抵抗棒12及び尾輪体15の位置関係が設定されている(図1参照)。
図4に詳細に示すように、支持フレーム17は、先端部分に尾輪18の支軸19が取り付けられた平面視L字状の尾輪支持部17aと、当該尾輪支持部17aの基端部分から尾輪18と反対側に突出する左右一対の挟持部17b,17cとを一体的に形成してなるものである。実施形態では、抵抗棒12の柄部12aとブラケット片22とを一対の挟持部17b,17cで左右両側から挟持した状態で、これら三者12a,22,17b,17cに頭部付きの枢支軸16を貫通させている。枢支軸16の先端部には、抜け止め用の止めリング20が被嵌されている。
なお、尾輪支持部17aの基端部分は抵抗棒12の柄部12aに対して交差する方向に延びている。これにより、当該基端部分は、支持フレーム17自身が抵抗棒12の柄部12aを越えてまで枢支軸16回りに回動しないように規制する回動規制体として機能している。
ロック手段21は、ブラケット片22に支持フレーム17を下向き揺動させた状態(作用姿勢)と上向き揺動させた状態(非作用姿勢)とに選択的にロックするためのものである。実施形態のロック手段は、ブラケット片22に貫通形成された上下一対のロック穴22a,22bと、ブラケット片22に沿わせた挟持部17bに軸方向(左右方向)にスライド可能に装着された頭部23a付きのロックピン23と、このロックピン23を各ロック穴22a,22bに嵌める方向に付勢するばね手段としてのコイルばね24とで構成されている。
ブラケット片22の各ロック穴22a,22bは、尾輪体15の作用姿勢と非作用姿勢という2つの姿勢に対応してロックピン23が選択的に嵌脱するように、その形成位置が設定されている。すなわち、上ロック穴22aの形成位置は、支持フレーム17を上向き揺動させた非作用姿勢時にロックピン23が嵌脱する位置となっている。また、下ロック穴22bの形成位置は、支持フレーム17を下向き揺動させた作用姿勢時にロックピン23が嵌脱する位置となっている。
ブラケット片22に沿わせた挟持部17bの外側面には、ロックピン23を支持する筒状の軸受け体25が溶接等で固着されている。軸受け体25には、ブラケット片22側が大径で挟持部17b側が小径に形成された段付き状の貫通穴25aが形成されている。ロックピン23は、その頭部23aをブラケット片22側に位置させ且つ軸部23bにコイルばね24を被嵌した状態で軸受け体25の貫通穴25aに嵌挿されている。従って、ロックピン23は、コイルばね24の弾性復原力により、常時ブラケット片22に向けてスライドするように付勢されている。
ロックピン23の軸部23bのうち軸受け体25から突出したねじ部分には、貫通穴25aの小径部分よりも大径の摘み26がねじ込み装着されている。この摘み26の基端面が軸受け体25に当接することにより、ロックピン23は軸受け体25の貫通穴25aから抜け不能に保持されている。なお、ロックピン23における頭部23aの外径は、軸受け体25における貫通穴25aの大径部分にすっぽりと嵌る大きさに設定されている。
ロックピン23を左右外向きに後退させて各ロック穴22a,22bとの係合を解除したフリー状態(ロック解除状態)では、支持フレーム17はロックピン23の存在に関係なく自由に枢支軸16回りに上下揺動することができる。ロックピン23をいずれかのロック穴22a,22bに差し込んだロック状態では、支持フレーム17は上下揺動不能に保持される。すなわち、尾輪体15は、支持フレーム17を下向き揺動させた作用姿勢と上向き揺動させた非作用姿勢という2つの姿勢にロックされる。
以上の構成において、図1に示すように、路上走行や畦越え等の通常走行をするに際しては、まず、押えボルト14を緩めて抵抗棒12を最長状態に引き下げてから押えボルト14をねじ込むことにより、抵抗棒12を最長状態でボス部材13に固定する。
次いで、尾輪体15が非作用姿勢であれば、摘み26をコイルばね24の弾性に抗して左右外向きに引っ張ってロックピン23をフリー状態にすることにより、尾輪体15を枢支軸16回りに下向き揺動させる。
尾輪体15が作用姿勢になるまで下向き揺動すると、ロックピン23がブラケット片22の下ロック穴22bに対面して、当該ロックピン23がコイルばね24の弾性復原力で自動的に左右内向きにスライドして下ロック穴22bに嵌る。その結果、尾輪体15は尾輪18を地面Eに接地させた作用姿勢にロックされる。
従って、通常走行時には、オペレータが操向ハンドル4を持ち上げたりしなくても、ロータリ爪9や抵抗棒12の湾曲部12bを地面Eから離した状態で機体1を安定的に走行させることができる。これにより、オペレータの操作負担を軽減することができると共に、アスファルト等の路面との接触によるロータリ爪9の損傷や騒音を防止することができる。
図2に示すように、機体1の前進方向に対してロータリ爪9を正転(図2の矢印A方向参照)させる正転耕耘作業をするに際しては、抵抗棒12のボス部材13からの下向き突出長さを適宜調節する。そして、尾輪体15が作用姿勢であれば、摘み26をコイルばね24の弾性に抗して左右外向きに引っ張ってロックピン23をフリー状態にしてから、尾輪体15を枢支軸16回りに上向き揺動させる。
尾輪体15を非作用姿勢になるまで上向き揺動させると、ロックピン23がブラケット片22の上ロック穴22aに対面して、当該ロックピン23がコイルばね24の弾性復原力で自動的に左右内向きにスライドして上ロック穴22aに嵌る。その結果、尾輪体15は尾輪18を地面Eから離した非作用姿勢にロックされる。
次いで、ロータリ爪9を矢印A方向に正回転させながら操向ハンドル4を下げ気味に操作して、ロータリ爪9と抵抗棒12とを地面Eに適宜深さだけ食い込ませることにより、正転耕耘作業を行うのである。なお、抵抗棒12の湾曲部12bは地面Eの未耕地部分E′にまで突き刺さっている。
従って、正転耕耘作業時には、地中に突き刺さった抵抗棒12の存在により、機体1の前進動に抵抗を付与することができる。しかも、抵抗棒12を昇降調節可能に構成しているので、例えば抵抗棒12の下向き突出長さを長めに設定しておけば、操向ハンドル4を更に押し下げて機体1を後ろ斜め下向きに沈むような無理な姿勢にしなくても、抵抗棒12を地中に深く突き刺すことができる。すなわち、抵抗棒12の下向き突出長さを調節して、抵抗棒12の突き刺し深さを加減することができるので、ロータリ爪9での耕耘深さDや土壌条件等に合わせた的確な抵抗を機体1の前進動に対して加えることができる。これにより、ロータリ爪9の浮き上がり(ダッシュ現象)を確実に防止して、ロータリ爪9での耕耘深さDを好適な状態に調節・維持することが簡単に行えるのである。
また、この場合、尾輪体15を非作用姿勢に引き上げてロックさせているので、尾輪18は地面E(既耕地部分E″)よりも高い位置にあり、地面E(既耕地部分E″)に接触しない。従って、尾輪体15(主に尾輪18)の存在が機体1の前進動に対して過剰(余計)な抵抗を加えるおそれはない。
図3に示すように、機体1の前進方向に対してロータリ爪9を逆転(図2の矢印B方向参照)させる逆転耕耘作業をするに際しては、抵抗棒12のボス部材13からの下向き突出長さを適宜調節してから、尾輪体15が作用姿勢であれば、摘み26ひいてはロックピン23を操作して当該尾輪体15を地面Eに接地する作用姿勢にロックする。
次いで、ロータリ爪9を矢印B方向に逆回転させながら操向ハンドル4を下げ気味に操作して、ロータリ爪9と尾輪18とを地面Eに適宜深さだけ食い込ませることにより、逆転耕耘作業を行うのである。
この場合、ロータリ爪9の逆回転による耕耘力は、機体1の前進動を抑制する方向に働くだけでなく、機体1を後ろ斜め下向きに沈み込ませるように作用する。これに対して実施形態では、作用姿勢になった尾輪体15の尾輪18を地面Eの未耕地部分E′に接地させているので、機体1を後ろ斜め下向きに沈み込ませる作用力を尾輪18で受け止めることができる。これにより、オペレータが操向ハンドル4を持ち上げるように掴んでいなくても、機体1が後ろ斜め下向きに沈み込む現象を確実に防止することができ、オペレータの操作負担を軽減することができる。
また、昇降調節可能な抵抗棒12の柄部12aに姿勢変更可能な尾輪体15を取り付けているので、抵抗棒12の下向き突出長さを調節すれば、尾輪体15の耕耘機構3に対する高さ位置をも調節することができる。これにより、抵抗棒12と尾輪体15とを作業状況に応じて使い分け可能なものでありながら、逆転耕耘作業時には、機体1の沈み込み現象を確実に防止しつつ、ロータリ爪9での耕耘深さDを好適な状態に調節・維持することが簡単に行えるのである。しかも、抵抗棒12自体が尾輪体15の昇降調節機構の役割を兼ねているので、別途尾輪体15専用の昇降調節機構を設ける必要がない。従って、部品点数も少なくて済み、製造コストの低減に寄与することができる。
さらに、抵抗棒12の湾曲部12bを未耕地部分E′から離しているので、抵抗棒12の存在が機体1の前進動に対して過剰な抵抗を加えることはなく、機体1の前進速度が極端に遅くなったり車輪2,2のスリップ現象が起こったりするおそれも確実に回避することができる。
実施形態の尾輪体15は、摘み26ひいてはロックピン23を左右外向きに引っ張ってから支持フレーム17を枢支軸16回りに上下揺動させるという操作で、尾輪体15を作用姿勢と非作用姿勢とに姿勢変更して簡単にロックすることができるから、作業能率の向上に寄与することができる。
また、実施形態では、ロックピン23は、その頭部23aをブラケット片22側に位置させ且つ軸部23bにコイルばね24を被嵌した状態で軸受け体25の貫通穴25aに嵌挿されていると共に、軸部23bのうち軸受け体25から突出したねじ部分には、貫通穴25aの小径部分よりも大径の摘み26がねじ込み装着されているから、ロックピン23を、常時ブラケット片22に向けて摺動するように付勢した状態で、支持フレーム17の挟持部17bから外れ不能に保持することができ、尾輪体15の姿勢変更を繰り返すうちにロックピン23を紛失するというおそれもないのである。
本発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化することができる。例えば抵抗棒12の昇降調節機構は図6に示す構成でも差し支えない。この例では、リヤフレーム10の後端部に固着された筒状部材31内に、上下長手の送りねじ軸32が自軸回りに回転可能で且つ長手方向に摺動不能に挿入されている。筒状部材31から上向き突出した送りねじ軸32の上端部には回動ハンドル33が固着されている。筒状部材31内には、上向き開口状の長ねじ穴34aを有する抵抗棒34が回転不能で且つ摺動可能に嵌挿されている。ここでは、筒状部材31内の送りねじ軸32に抵抗棒34の長ねじ穴34aを螺合させている。抵抗棒12の下部には尾輪体15が取り付けられている。
このように構成すると、送りねじ軸10をハンドル11で回すことにより、抵抗棒34の筒状部材31からの下向き突出長さ、ひいては尾輪体15の耕耘機構3に対する高さ位置をワンタッチ的な操作で調節することができる。抵抗棒12,34は機体1に対して昇降調節可能に取り付けてもよい。
実施形態のロック手段21を構成するロックピン23とロック穴22a,22bとの配置関係は逆であってもよい。すなわち、ブラケット片22側に上下一対のロックピンを設ける一方、支持フレーム17側にロック穴を形成してもよい。
また、ロック手段としては、前述の態様に限らず、例えば支持フレーム17に形成された貫通穴とブラケット片22のロック穴22a(22b)とを合致させて、これら両穴に係止ピンを着脱可能に挿入することでロックする構成でもよい。前述の係止ピンに代えてボルトとナットとで連結することで尾輪体15の姿勢を保持することも可能である。
なお、動力源としてはエンジン5に限らず、電動モータ等でもよいし、本発明に係る歩行型管理機は少なくとも耕耘機構に動力源からの動力を伝達する構成であればよい。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
通常走行時の管理機を示す側面図である。 正転耕耘作業時の管理機を示す側面図である。 逆転耕耘作業時の管理機を示す側面図である。 ロック手段の一部切り欠き平面図である。 ロック手段の要部拡大平断面図である。 抵抗棒の昇降機構の別例を示す側面図である。
符号の説明
1 機体
2 車輪
3 耕耘機構
4 操向ハンドル
7 耕耘ケース
8 出力軸
9 ロータリ爪
10 リヤフレーム
12 抵抗棒
12a 柄部
12b 先端湾曲部
15 尾輪体
16 枢支軸
17 支持フレーム
17b,17c 挟持部
18 尾輪
21 ロック手段
22 ブラケット片
22a,22b ロック穴
23 ロックピン
23a 頭部
23b 軸部
24 コイルばね
25 軸受け体
25a 貫通穴
26 摘み

Claims (2)

  1. 機体に搭載された動力源と、耕耘機構と、前記機体を下方から支持する走行部と、前記機体の上部後端に設けられた操向ハンドルとを備え、少なくとも前記耕耘機構に前記動力源からの動力を伝達するように構成されている歩行型管理機であって、
    前記機体又は前記耕耘機構には、地中に突き刺すことで前記機体の前進動に抵抗を付与する抵抗棒が昇降調節可能に取り付けられ、
    前記抵抗棒には、地面に接地する作用姿勢と非作用姿勢とに姿勢変更可能に構成された尾輪体が取り付けられていることを特徴とする歩行型管理機。
  2. 前記尾輪体は、前記抵抗棒に対して横向きの枢支軸で上下揺動可能に枢着された支持フレームと、当該支持フレームに回転可能に支持された尾輪と、前記抵抗棒に取り付けられたブラケット片に対して前記支持フレームを下向き揺動させた作用姿勢と上向き揺動させた非作用姿勢とに選択的にロックするロック手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の歩行型管理機。
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