JPH067218Y2 - オイルシール - Google Patents

オイルシール

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JPH067218Y2
JPH067218Y2 JP1988156230U JP15623088U JPH067218Y2 JP H067218 Y2 JPH067218 Y2 JP H067218Y2 JP 1988156230 U JP1988156230 U JP 1988156230U JP 15623088 U JP15623088 U JP 15623088U JP H067218 Y2 JPH067218 Y2 JP H067218Y2
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JP
Japan
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pressure
tube
seal lip
seal
tightening force
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JP1988156230U
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JPH0276267U (ja
Inventor
健一 鎗水
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば各種軸受部のシールに用いられるオ
イルシールに関し、特にシールリップに緊迫力を付与す
る手段を設けたものに関する。
(従来の技術) 従来、この種のオイルシールとしては、たとえば第6図
に示すようなものがある。すなわちシールリップ101
のリップ先端部102が軸103に摺動自在に密封接触
している。そして、リップ先端部102の外周に、ガー
タスプリングより成るばね部材104を装着してシール
リップ101に緊迫力を付与していた。このようにばね
部材104によって軸103とのシール面圧を適正圧に
保持するようになっている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら上記した従来のオイルシールにあっては,
ばね部材104のばね荷重は一定であり、調整すること
ができなかった。ところが、ばね部材104は経年変化
によってへたりが生じ緊迫力は次第に緩くなる傾向があ
り、緊迫力が取付け当初に適正であっても、経年変化に
より小さくなってしまい、シール面圧が低下するという
問題があった。
そこで経年変化による緊迫力低下分を見込んで当初のば
ね荷重を大きく設定しておくことが考えられるが、リッ
プ摺動部のフリクションが問題となるような装置にあっ
ては、緊迫力を大きく設定することができない。そのた
め、長期的にはどうしても緊迫力が低下して寿命が短く
なるという問題があった。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、緊迫力付与手段
により付与される緊迫力を可変にして常に適正の緊迫力
を付与し得るオイルシールを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、軸の表
面に摺動自在に密封接触するシールリップを備え、該シ
ールリップに装着されてシールリップと軸間に緊迫力を
付与する緊迫力付与手段を備えたオイルシールにおい
て、前記緊迫力付与手段を、シールリップ外周に装着さ
れる環状に成形された内部中空の可撓性のチューブによ
り構成し、該チューブ内の流体圧を変化させることによ
りシールリップの緊迫力を可変とする圧力制御手段を設
けて成ることを特徴としている。
(作用) 而して、シールリップはチューブによって軸に締付けら
れて緊迫力が付与される。この緊迫力は圧力可変手段に
よりチューブ内の流体圧を変化させることにより、所望
の大きさに制御される。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基いて説明する。本考案
の一実施例に係るオイルシールを示す第1図および第2
図において、1は外周ゴム形のオイルシールを示してお
り、その外周はめ合い部2がハウジング3内周に嵌合固
定されており、内径側に軸方向密封流体側に延びるゴム
状弾性体製のシールリップ4が設けられている。このゴ
ム状弾性体製のシールリップ4のリップ先端部5が軸6
外周面に全周にわたって密封接触して、シール部Sを構
成している。
そして、このシールリップ4のリップ先端部5の外周側
には断面円弧状の環状に延びる溝7が設けられており、
この環状の溝7に緊迫力付与手段としての環状のチュー
ブ8が装着されている。
このチューブ8は、樹脂やゴム等の可撓性の素材により
内部中空に成形された環状部材で、その一部に突出形成
された圧力供給口9から空気圧あるいは油圧等の流体圧
を供給するようになっている。圧力供給口9はチューブ
8内部の圧力を適正圧力とした後に、図示しない蓋等に
より密閉される。このチューブ8の装着作業は、たとえ
ば、チューブ8内部への流体の充填後に装着してもよ
く、また、チューブ8装着後に充填するようにしてもよ
い。
そして、圧力供給口9には、チューブ8内部の圧力を可
変に制御する油空圧ポンプ等の圧力制御手段10が接続
される。しかして、この圧力制御手段10によってチュ
ーブ8内の圧力を所定の圧力に調整可能としている。
すなわち、チューブ8内の圧力を高めるとチューブ8の
断面積が大きくなって、その内径が半径方向内方に変形
してシールリップ4が軸6を締付ける緊迫力が大きくな
る。逆にチューブ8内部の圧力が小さくなると、チュー
ブ8断面積が小さくなってチューブ8の内径が大きくな
り、シールリップ4の緊迫力が小さくなる。
圧力制御手段10による圧力の調整は、たとえば圧力調
整弁等によって制御するようにすればよい。
ここでチューブ8の構成としては、圧力が高くなって膨
張した際に極端に円周方向に延びると緊迫力を付与し得
ないことになるので、円周方向に延びないようにするこ
とが望ましい。その方法としては、たとえば血圧計のよ
うな布製のチューブを使用することが考えられる。
上記構成のオイルシールにあっては、シールリップ4の
リップ先端部5外周の環状溝7に緊迫力付与手段として
の環状のチューブ8が装着され、使用条件に応じた最適
の緊迫力となるようにチューブ8の内圧が調整される。
この流体圧の制御は、上記圧力制御手段10によって調
整され、調整後に圧力供給口9を密閉して所定の圧力に
保持する。圧力の保持は、圧力供給口9を図示しない蓋
によって密閉してもよく、また蓋をしないで、圧力制御
手段10を接続したままの状態で圧力を所定の圧力に保
持するようにしてもよい。
そして、経年変化によってチューブ8内の圧力が変動し
たような場合にも、上記圧力制御手段10によって圧力
を所定の圧力に戻すことができ、常に適正の圧力に保持
することができる。したがって、常にシールリップ4の
緊迫力を一定の適正圧力に保持することができ、シール
面圧は適正に保持される。
また第3図には、本考案の他の実施例が示されている。
この例では、チューブ8の外周に比較的剛性が高くかつ
弾性を有する環状の規制リング11が設けられている。
この規制リング11によって、チューブ8の半径方向外
方への膨張変形を規制して、チューブ8が膨張した際に
チューブ8内周が半径方向内方に強制的に変形するよう
にしている。この規制リング11は第4図に示すように
圧力供給口9の部分が1ケ所カットされており、その弾
性によってリング状の形状を保っている。そして、その
断面形状は、上記チューブ8外周に倣って略円弧状にな
っている。
この実施例では、チューブ8の半径方向外方への膨張変
形を規制するようになっているが、このような規制リン
グ11を設けないで、チューブ8自身の厚みを、外周側
が厚く内周側を薄く成形ししおくことにより、規制リン
グ11を設けた場合と同様の効果を得ることが可能であ
る。
また、上記各実施例ではチューブ8の断面形状を円形状
としたが、円形状ではなく楕円形状等他の形状とするこ
ともできる。
尚、上記実施例では、外周はめ合い部をハウジング内周
に嵌合固定するようなオイルシールについて説明した
が、このようなタイプに限定されるものではなく、要す
るに軸に密封接触するようなシールリップを備えていれ
ばよく、ハウジングへの取付構造は任意である。
(考案の効果) 本考案は、以上の構成および作用を有するもので、圧力
制御手段によってチューブ内圧を可変としてシールリッ
プの緊迫力を調整可能としたので、使用部位に応じて軸
とシールリップ間のフリクションを適正値に制御するこ
とができる。
またシールリップの緊迫力を調整可能としたので、常に
シールリップのシール面圧を一定に保つことが可能とな
り、オイルシールの長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るオイルシールのシール
リップの一部を断面にして示した部分斜視図、第2図は
第1図のシールリップを備えたオイルシールの一例を示
す要部縦断面図、第3図は本考案の他の実施例に係るオ
イルシールのシールリップの部分断面斜視図、第4図は
第3図のチューブの規制リングの斜視図、第5図は第4
図の規制リングの部分拡大断面図、第6図は従来のオイ
ルシールのシールリップの一部を断面にして示した部分
斜視図である。 1……オイルシール、3……ハウジング 4……シールリップ、5……リップ先端部 6……軸、7……溝 8……チューブ(緊迫力付与手段) 9……圧力供給口、10……圧力制御手段 11……規制リング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸の表面に摺動自在に密封接触するシール
    リップを備え、該シールリップに装着されてシールリッ
    プと軸間に緊迫力を付与する緊迫力付与手段を備えたオ
    イルシールにおいて、 前記緊迫力付与手段を、シールリップ外周に装着される
    環状に成形された内部中空の可撓性のチューブにより構
    成し、該チューブ内の流体圧を変化させることによりシ
    ールリップの緊迫力を可変とする圧力制御手段を設けて
    成ることを特徴とするオイルシール。
JP1988156230U 1988-11-30 1988-11-30 オイルシール Expired - Lifetime JPH067218Y2 (ja)

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JP1988156230U JPH067218Y2 (ja) 1988-11-30 1988-11-30 オイルシール

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JP1988156230U JPH067218Y2 (ja) 1988-11-30 1988-11-30 オイルシール

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JPH0276267U JPH0276267U (ja) 1990-06-12
JPH067218Y2 true JPH067218Y2 (ja) 1994-02-23

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4210701C2 (de) * 1991-06-18 1994-06-16 Klueber Lubrication Dichtungsanordnung
JP5496868B2 (ja) 2010-12-16 2014-05-21 バルチラジャパン株式会社 リップシール
JP5351909B2 (ja) 2011-01-21 2013-11-27 バルチラジャパン株式会社 シール装置

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JPH0276267U (ja) 1990-06-12

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